JPH0589629U - 屋根パネルと小屋軸組の接合構造 - Google Patents
屋根パネルと小屋軸組の接合構造Info
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- JPH0589629U JPH0589629U JP3152292U JP3152292U JPH0589629U JP H0589629 U JPH0589629 U JP H0589629U JP 3152292 U JP3152292 U JP 3152292U JP 3152292 U JP3152292 U JP 3152292U JP H0589629 U JPH0589629 U JP H0589629U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋根パネルの組立・接合作業性、強度の向
上、作業時間の短縮およびコスト低下を図る。 【構成】 小屋軸組9 の隅木9A等に固着されたパネル受
金具21に、隣接屋根パネル1Aのフレーム5 を載せて支持
させ、屋根パネル1Aのフレーム5 の隅木4(又は棟木等)
に、パネル受金具21をアイボルトおよびナット等の固定
具24により固定する。
上、作業時間の短縮およびコスト低下を図る。 【構成】 小屋軸組9 の隅木9A等に固着されたパネル受
金具21に、隣接屋根パネル1Aのフレーム5 を載せて支持
させ、屋根パネル1Aのフレーム5 の隅木4(又は棟木等)
に、パネル受金具21をアイボルトおよびナット等の固定
具24により固定する。
Description
【0001】
本考案は、建築物における屋根パネルと小屋軸組の接合構造に関するものであ る。
【0002】
一般に、作業者不足や施工コストの高騰等により、施工現場以外の工場等で予 め屋根パネルを屋根材の葺き上げまで行ない、屋根パネルをユニット化する傾向 にある。この屋根パネル1 は、図8に示すように、形の異なる隅パネル1A、平パ ネル1B等があり、各パネル1A,1B は図9,図10に示すように、垂木2 と棟木3 又は隅木4 等を枠組みしてなるフレーム5 に、野地板6 が釘止めされ、該野地板 6 上面にアスファルトルーフィング等の防水シート7 を介して屋根材8 が葺き上 げられている。
【0003】 従来、前記屋根パネル1A,1B を建物の小屋軸組 (棟木又は隅木) 9 上で組立て 、小屋軸組に接合する場合、図10〜図12に示す方法が採用されている。即ち 、図10は隅棟部の接合例を示し、小屋軸組9 の隅木9Aには隅パネル受10が夫々 釘11により固着され、該隅パネル受10上に隅木4 を載せて支持させ、隅木4 を軸 組隅木9Aに釘12により固着している。なお、図10において、13は野地板6 の隅 端上面に釘止めされた受桟、14は防水シート、15は隅棟瓦である。
【0004】 図11は隅棟部の他の接合例を示し、軸組隅木9Aの成が低い場合で、隅パネル 受を使用せず、隅パネル1Aの野地板6 端部を軸組隅木9Aに載せて支持させた後、 フレーム5 を釘12により軸組隅木9Aに固着している。 図12は隅棟部の更に他の接合例を示し、軸組隅木9Aの上にフレーム5 の隅木 4 を隣接パネル1A相互に突き合わせて載せ、前もって軸組隅木9Aに釘16で固着し た固定金具17で、両隅木4 を挟み、これらを貫通するボルト18および19により相 互に接合している。なお、この接合例の場合、図8に2点線で示す火打ち梁20が 必要である。
【0005】
ところで、上記従来技術では、図10に示す工法では、軸組9 に隅パネル受10 を取付ける作業が面倒で多くの時間を要し、フレーム5 を軸組9 に釘止めする作 業では野地板6 が傾斜しているので、作業スペースが狭くハンマーによる釘打ち 作業が面倒である。また、図11に示す工法では、軸組隅木4 の成が小さいため 隅パネル受10を使用できず、隅パネル1Aの自重および組立作業者の体重を、野地 板6 により支持しなければならず、強度上の問題があり、施工不可能な場合が生 じるなどの問題がある。さらに図12に示す工法では、火打ち梁が不可欠で材料 費および組立工数が多くなるという難点がある。
【0006】 本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、小屋裏の劣悪な作業環境下でのパネル組立・接合作業性の向上および作業時 間の短縮、強度の向上、コスト低下を図りうる屋根パネルと小屋軸組の接合構造 を提供するにある。
【0007】
本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。 即ち、本考案では、小屋軸組の棟木・隅木等に固着されたパネル受金具に、隣 接屋根パネルのフレームを載せて支持させ、屋根パネルのフレームにパネル受金 具が固定具により固定されていることを特徴としている。
【0008】
本考案によれば、パネル受金具は、工場又は建設作業現場において、前もって 小屋軸組に固着されているので、屋根パネルの組立施工に際しては、屋根パネル のフレームをパネル受金具に載せることによって容易に支持させることができ、 前記フレームとパネル受金具は固定具により簡単にかつ迅速に固定することがで き、劣悪作業環境下での釘打ちを解消でき、屋根パネルの自重および施工作業者 の体重は、パネル受金具を介して軸組に支持され、強度が向上するほか、風・雪 の荷重に十分対応できる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図1〜図3は本考案の第1実施例を示しているが、小屋軸組である隅棟部の隅 木9Aに接続される屋根パネル1 の構成は、従来例として説明した図8〜図12と 同じであるから、各部材の符号は図8〜図12と同じ符号を用いると共に、詳細 説明を省略し、本考案の特徴部分について詳述する。
【0010】 21はパネル受金具で、帯鋼板の両端を上方に屈曲させて鍔部21B を形成した略 溝形を呈し、底板21A の中央部には複数の取付孔22が形成され、鍔部21B の近傍 には鍔部21B と平行な固定具嵌入切欠溝23が4個所に設けられており、該底板21 A の鍔部21B 間寸法が小屋軸組9 の隅木9Aおよび隣接両隅パネル1Aの隅木4 を嵌 入させてさらに固定具24を挿通させるのに十分なものとされると共に、前記溝23 が隅木4 によって塞がれないように位置されている。
【0011】 該パネル受金具21は、前もって小屋軸組9 の成の小さい隅木9Aの適所の下面に 、鍔部21B が上向きとなるように釘25 (又はねじ釘等) により固着されている。 前記固定具24は、アイボルトからなり、上端環状部24A が釘26 (又はねじ釘等 ) により、前記パネル1Aのフレーム5 を構成する隅木4 の内側面に、前記パネル 受金具21の取付位置に対応させて、釘26を中心として回動可能に取付けられてお り、ねじ部24B にナット27が螺合されている。
【0012】 上記第1実施例において、隅パネル1Aを小屋軸組9 に載置し両者を接合する場 合、隣接隅パネル1Aの各隅木4 相互を、軸組隅木9Aを案内としてパネル受金具21 の底板21A 上に載置させ、固定具24のねじ部24B を、パネル受金具21の固定具嵌 入切欠溝23に、図2に矢印で示す方向に回動させて嵌入し、ナット27を回動させ て前記底板21A 底面に締付けることにより、前記パネル1Aを固定具24およびパネ ル受金具21を介して小屋軸組9 の隅木9Aに接合することができる。
【0013】 このとき、隅パネル1Aの自重および作業者の体重は、フレーム5 の隅木4 を介 してパネル受金具21即ち小屋軸組9 に支持され、野地板6 のみで荷重を支持しな いため、構造上至極安定させることができる。 第1実施例によれば、小屋軸組9 の隅木4 (又は棟木3)の成が小さい場合でも 、組立てが容易で、しかも固定具24のナット27を下側で回動させて締付けるだけ でよいので結合作業が至極簡単であり、狭い劣悪な場所での釘打ち作業をなくす ことができ、作業時間の短縮を図りうるばかりでなく、屋根パネル1 が安定的に 支持されると共に風・雪等に対する強度も向上し、コスト低下を図ることができ る。
【0014】 図4は本考案の第2実施例の要部を示し、第1実施例と異なるところは、小屋 軸組9 の隅木9Aの成が高く、パネル受金具21には中央に取付孔22を設けるだけで 固定具嵌入切欠溝を省略し、小屋軸組9 の隅木9Aとフレーム5 の隅木4 にボルト 孔28,29 を設け、連結ボルト30およびナット31により両者を接合した点である。 第2実施例においては、パネル受金具21の両鍔部21B 間寸法が、小屋軸組隅木 9Aと隣接隅パネル1Aの両隅木4,4 がきっちりと嵌合させうる程度とされ、底板21 A には中央に軸組隅木9Aを嵌合させうる凹部32が設けられると共に前記取付孔22 が設けられており、ねじ釘33により固着されるようになっている。したがって、 パネル受金具21は、主として両隅パネル1Aを軸組隅木9Aに支持させるために使用 される。
【0015】 なお、第2実施例において、鍔部21B に夫々1又は複数の釘孔を設け、パネル 受金具21を釘によりパネル1Aの隅木4 に固定して接合させることができ、場合に よってはボルト30を省略できる。 図5〜図7は本考案の第3実施例特に小屋軸組9 の隅木9A上にパネル受金具34 を介して屋根隅パネル1Aを載置固定した例であり、第1および第2実施例の前記 金具21と形状が大幅に異なっている。
【0016】 即ち、パネル受金具34は板金製で、前後 (隅木4 の長手) 方向中央部に左右両 端部を上向きに屈曲してフレームとの接合部34A とすると共に、前後部の左右両 端部を下向きに屈曲して軸組隅木9Aへの取付部34B,34C としたもので、接合部34 A および取付部34B,34C に夫々複数の釘孔35,36,37を設けて、釘38,39 によりフ レーム5 の隅木4 および軸組隅木9Aに固着するようになっている。なお、前記接 合部34A は、左右両上端が互に外側に若干開くように成形され、フレーム5 の隅 木4 の嵌入ガイドとして利用しうるようになっており、隅木4 に釘38で固着する 際にハンマー40により叩いて隅木4 の側面に沿わせてから釘止めされる。
【0017】 第3実施例においても、パネル受金具34は、前もって軸組隅木9Aに跨設して釘 39により固着され、これに隅パネル1Aの隅木4 を載せる場合、前述のように上端 が拡開した接合部34A が、両隅木4 を案内して、隣接隅パネル1Aの隅木4 をスム ーズにかつ正確に突き合わせて位置決めすることができ、火打ち梁を不要とする ことができる。
【0018】 なお、図7に示すパネル受金具34は、接合部34A にボルト孔41を設けた第3実 施例の変形例を示し、隅木4 には接合部34A のボルト孔41に対応する位置にボル ト孔を設け、隣接隅パネル1Aの突合せ隅木4 をボルトによってパネル受金具34と 共に接合するようになっている。該変形例によれば、小屋裏の狭い場所での釘打 ち作業をなくすことができ、作業性を向上させ、作業時間の短縮を図ることがで きる。
【0019】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、屋根平パネル1Bの棟木と小 屋軸組の接合はもとより、谷パネルやその他のフレーム構成材と小屋軸組との接 合にも採用でき、さらには、屋根材8 を葺き上げていない屋根パネルにも採用可 能である。
【0020】
【考案の効果】 本考案は、上述のように、小屋軸組の棟木・隅木等に固着されたパネル受金具 に、隣接屋根パネルのフレームを載せて支持させ、屋根パネルのフレームにパネ ル受金具が固定具により固定されていることを特徴とするものであるから、小屋 裏の悪環境下での接合作業を簡単にできかつ作業時間を大幅に短縮でき、しかも 屋根パネルの自重および作業者の体重はもとより雪や風荷重をフレームおよびパ ネル受金具を介して小屋軸組により支持できるため、強度を大幅に向上させるこ とができ、小屋軸組の隅木、棟木等の成が小さい場合でも組立てが容易であり、 作業性の向上、工期の短縮、材料費の節減およびコスト低下を図ることができる 。
【図1】本考案の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大斜視図である。
【図3】第1実施例におけるパネル受金具の拡大斜視図
である。
である。
【図4】本考案の第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】本考案の第3実施例を示す縦断面図である。
【図6】第3実施例におけるパネル受金具の拡大斜視図
である。
である。
【図7】第3実施例におけるパネル受金具の変形例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】屋根パネルを組立てた屋根の概略伏図である。
【図9】屋根隅パネルおよび平パネルの概略斜視図であ
る。
る。
【図10】従来例を示す縦断面図である。
【図11】小屋軸組隅木の成の小さい場合における従来
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図12】さらに他の従来例を示す縦断面図である。
1 屋根パネル 1A 隅パネル 1B 平パネル 2 垂木 3 棟木 4 隅木 5 フレーム 9 小屋軸組 9A 軸組隅木 21 パネル受金具 24 固定具 34 パネル受金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松田 保 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)考案者 古野 元昭 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 株式会社クボタ内
Claims (1)
- 【請求項1】 小屋軸組の棟木・隅木等に固着されたパ
ネル受金具に、隣接屋根パネルのフレームを載せて支持
させ、屋根パネルのフレームにパネル受金具が固定具に
より固定されていることを特徴とする屋根パネルと小屋
軸組の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3152292U JPH0589629U (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 屋根パネルと小屋軸組の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3152292U JPH0589629U (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 屋根パネルと小屋軸組の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589629U true JPH0589629U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12333528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3152292U Pending JPH0589629U (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 屋根パネルと小屋軸組の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0589629U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS592811B2 (ja) * | 1976-04-03 | 1984-01-20 | 清水建設株式会社 | 空気調和装置における自動制御バツクアツプ回路 |
JPS61282540A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-12 | ミサワホ−ム株式会社 | 棟梁と屋根パネルとの緊結金具 |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP3152292U patent/JPH0589629U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS592811B2 (ja) * | 1976-04-03 | 1984-01-20 | 清水建設株式会社 | 空気調和装置における自動制御バツクアツプ回路 |
JPS61282540A (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-12 | ミサワホ−ム株式会社 | 棟梁と屋根パネルとの緊結金具 |
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