JP2514460Y2 - 下屋受金物 - Google Patents
下屋受金物Info
- Publication number
- JP2514460Y2 JP2514460Y2 JP1991034341U JP3434191U JP2514460Y2 JP 2514460 Y2 JP2514460 Y2 JP 2514460Y2 JP 1991034341 U JP1991034341 U JP 1991034341U JP 3434191 U JP3434191 U JP 3434191U JP 2514460 Y2 JP2514460 Y2 JP 2514460Y2
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- JP
- Japan
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- panel
- roof
- shed
- plate portion
- receiving plate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の壁面より外方へ
張り出して設けられ、互いに所定の角度に広がりつつ斜
め下方に延びて設けられた2本の隅棟によって区画され
た3つの屋根面を有してなる下屋において、これらの屋
根面に沿って敷設される下屋パネルを受けてこれを支持
する下屋受金物に関するものである。
張り出して設けられ、互いに所定の角度に広がりつつ斜
め下方に延びて設けられた2本の隅棟によって区画され
た3つの屋根面を有してなる下屋において、これらの屋
根面に沿って敷設される下屋パネルを受けてこれを支持
する下屋受金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の壁面より外方へ張り出し
て設けられた下屋にあっては、従来より例えば、次に示
すような方法にしたがって施工が行なわれていた。
て設けられた下屋にあっては、従来より例えば、次に示
すような方法にしたがって施工が行なわれていた。
【0003】図3ないし図5は、従来の下屋の施工法の
一例を示すもので、図3に示すように、互いに所定の角
度に広がりつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟
S,Sによって区画された3つの屋根面Y1,Y2,Y2を有
してなる下屋1の施工法を示すものである。ここでは、
前記2本の隅棟S,Sによって囲まれた屋根面を第1の
屋根面Y1とし、隅棟Sと建物の壁面とによって囲まれ
た屋根面を第2の屋根面Y2とする。
一例を示すもので、図3に示すように、互いに所定の角
度に広がりつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟
S,Sによって区画された3つの屋根面Y1,Y2,Y2を有
してなる下屋1の施工法を示すものである。ここでは、
前記2本の隅棟S,Sによって囲まれた屋根面を第1の
屋根面Y1とし、隅棟Sと建物の壁面とによって囲まれ
た屋根面を第2の屋根面Y2とする。
【0004】まず、図4に示すように、建物の壁面に、
結合桁2を取り付ける。結合桁2は、概略、直方体の棒
材の上面が、3つの側面に向けて斜めに切り欠かれて勾
配加工されたものであって、前記第1の屋根面Y1に沿
って敷設された第1の下屋パネルP1の下面に当接され
てこれを受ける面2aと、第2の屋根面Y2,Y2に沿って
敷設された第2の下屋パネルP2,P2の下面に当接され
てこれを受ける面2b,2bとを有している。
結合桁2を取り付ける。結合桁2は、概略、直方体の棒
材の上面が、3つの側面に向けて斜めに切り欠かれて勾
配加工されたものであって、前記第1の屋根面Y1に沿
って敷設された第1の下屋パネルP1の下面に当接され
てこれを受ける面2aと、第2の屋根面Y2,Y2に沿って
敷設された第2の下屋パネルP2,P2の下面に当接され
てこれを受ける面2b,2bとを有している。
【0005】また、該結合桁2の両端部には、合板から
なる吊木3,3を、前記第2の屋根面Y2,Y2の勾配に従
う傾斜状態、すなわちハの字型となるように取り付け
て、建物の壁面に固定する。
なる吊木3,3を、前記第2の屋根面Y2,Y2の勾配に従
う傾斜状態、すなわちハの字型となるように取り付け
て、建物の壁面に固定する。
【0006】また、結合桁2の下面には、この結合桁2
を支えるための添束4を取り付け、該添束4によって、
結合桁2と胴差5との間を補強する。添束4の取り付け
には、図5に示したような手違い金物6,6を利用す
る。
を支えるための添束4を取り付け、該添束4によって、
結合桁2と胴差5との間を補強する。添束4の取り付け
には、図5に示したような手違い金物6,6を利用す
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
施工法にあっては、次のような問題があった。
施工法にあっては、次のような問題があった。
【0008】すなわち第1には、結合桁2の上に、第1
の下屋パネルP1を敷設する際、下屋パネルP1の上側か
ら結合桁2に向けてスクリューボルトを打ち付けるが、
該スクリューボルトによって結合桁2が割れ易いという
点である。また、スクリューボルトを確実にこの結合桁
2に打ち付けることが困難で、作業性が悪いという問題
もあった。
の下屋パネルP1を敷設する際、下屋パネルP1の上側か
ら結合桁2に向けてスクリューボルトを打ち付けるが、
該スクリューボルトによって結合桁2が割れ易いという
点である。また、スクリューボルトを確実にこの結合桁
2に打ち付けることが困難で、作業性が悪いという問題
もあった。
【0009】第2には、結合桁2の勾配加工が難しいと
いう点である。すなわち、結合桁2は、その長さが比較
的短い棒材であるために、その上面を、3方に向けてそ
れぞれ第1および第2の屋根面Y1,Y2,Y2の傾斜角度
に合わせて切り欠くという加工作業がしづらいのであ
る。
いう点である。すなわち、結合桁2は、その長さが比較
的短い棒材であるために、その上面を、3方に向けてそ
れぞれ第1および第2の屋根面Y1,Y2,Y2の傾斜角度
に合わせて切り欠くという加工作業がしづらいのであ
る。
【0010】また第3には、耐力等の点から、結合桁2
の下面に添束4を取り付けなければならないという点で
ある。このような添束4を設けることによって、部材の
種類が増え、費用がかさむという問題がある。また、こ
の添束4を取り付けるためには、前記の手違い金物6,
6を用いることが必要で、施工を煩雑化する恐れもあ
る。
の下面に添束4を取り付けなければならないという点で
ある。このような添束4を設けることによって、部材の
種類が増え、費用がかさむという問題がある。また、こ
の添束4を取り付けるためには、前記の手違い金物6,
6を用いることが必要で、施工を煩雑化する恐れもあ
る。
【0011】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、添束の使用、および結合桁の勾配加工
を不要とするとともに、簡単な施工で、かつ下屋パネル
を十分な耐力で確実に緊結することのできるような下屋
受金物を提供することを目的としている。
たものであって、添束の使用、および結合桁の勾配加工
を不要とするとともに、簡単な施工で、かつ下屋パネル
を十分な耐力で確実に緊結することのできるような下屋
受金物を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、建物の壁面よ
り外方へ張り出して設けられ、互いに所定の角度に広が
りつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟によって
区画された3つの屋根面を有してなる下屋において、前
記2本の隅棟によって囲まれた第1の屋根面に沿って敷
設される第1の下屋パネルと、隅棟と前記壁面とによっ
て囲まれた第2の屋根面に沿って敷設される第2の下屋
パネルとを受けてこれらを支持する下屋受金物であっ
て、前記第1の下屋パネルの下面に当接されてこれを支
持する中央受板部と、該中央受板部の両端部に設けら
れ、前記第2の下屋パネルの勾配に従う傾斜角度を有し
て該第2の下屋パネルの下面を受ける上板と該上板の側
部から下方に向けて突設された側板とからなる断面略L
字型の側受板部からなり、該側受板部の上板の下面と側
板の内面は前記建物の壁面に取り付けられた吊木に固定
できる構成とされたことを解決手段とした。
り外方へ張り出して設けられ、互いに所定の角度に広が
りつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟によって
区画された3つの屋根面を有してなる下屋において、前
記2本の隅棟によって囲まれた第1の屋根面に沿って敷
設される第1の下屋パネルと、隅棟と前記壁面とによっ
て囲まれた第2の屋根面に沿って敷設される第2の下屋
パネルとを受けてこれらを支持する下屋受金物であっ
て、前記第1の下屋パネルの下面に当接されてこれを支
持する中央受板部と、該中央受板部の両端部に設けら
れ、前記第2の下屋パネルの勾配に従う傾斜角度を有し
て該第2の下屋パネルの下面を受ける上板と該上板の側
部から下方に向けて突設された側板とからなる断面略L
字型の側受板部からなり、該側受板部の上板の下面と側
板の内面は前記建物の壁面に取り付けられた吊木に固定
できる構成とされたことを解決手段とした。
【0013】
【作用】本考案の下屋受金物によれば、中央受板部と側
受板部とが一体に接合された構成を有しているので、こ
の下屋受パネルの中央受板部の上に第1の下屋パネル
を、また側受板部の上に第2の下屋パネルを、それぞれ
載せてボルト止めあるいは釘打ちするだけの簡単な施工
で、これら第1および第2の下屋パネルを敷設して固定
することができる。
受板部とが一体に接合された構成を有しているので、こ
の下屋受パネルの中央受板部の上に第1の下屋パネル
を、また側受板部の上に第2の下屋パネルを、それぞれ
載せてボルト止めあるいは釘打ちするだけの簡単な施工
で、これら第1および第2の下屋パネルを敷設して固定
することができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の下屋受金物を、図1ないし図
3を参照して説明する。
3を参照して説明する。
【0015】図1は、本考案の下屋受金物の一実施例を
示すものであり、図3に示すように、互いに所定の角度
に広がりつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟
S,Sによって区画された3つの屋根面Y1,Y2,Y2を有
してなる下屋10の施工に際して用いられる下屋受金物
11を示すものである。ここでは、前記2本の隅棟S,
Sによって囲まれた屋根面を第1の屋根面Y1とし、隅
棟Sと建物の壁面とによって囲まれた屋根面を第2の屋
根面Y2とすることにする。
示すものであり、図3に示すように、互いに所定の角度
に広がりつつ斜め下方に延びて設けられた2本の隅棟
S,Sによって区画された3つの屋根面Y1,Y2,Y2を有
してなる下屋10の施工に際して用いられる下屋受金物
11を示すものである。ここでは、前記2本の隅棟S,
Sによって囲まれた屋根面を第1の屋根面Y1とし、隅
棟Sと建物の壁面とによって囲まれた屋根面を第2の屋
根面Y2とすることにする。
【0016】図1中符号12は、中央受板部である。こ
の中央受板部12は、その上面が、第1の屋根面Y1に
敷設される第1の下屋パネルP1の勾配に合わせた傾斜
面とされた略台形型板状形状を有し、この傾斜面の上
に、第1の下屋パネルP1を載せてこれを支持できるよ
うになっている。また、該中央受板部12には、ボルト
孔13,13が、左右に並んで2個設けられている。
の中央受板部12は、その上面が、第1の屋根面Y1に
敷設される第1の下屋パネルP1の勾配に合わせた傾斜
面とされた略台形型板状形状を有し、この傾斜面の上
に、第1の下屋パネルP1を載せてこれを支持できるよ
うになっている。また、該中央受板部12には、ボルト
孔13,13が、左右に並んで2個設けられている。
【0017】この中央受板部12の両端部には、それぞ
れ側受板部14,14が接合されている。側受板部14
は、第2の屋根面Y2に敷設される第2の下屋パネルP2
の勾配に合わせた傾斜面とされた上板14aと、該上板
14aの側部に、下方に向けて垂直に突設された側板1
4bとを有して、断面略L字型に形成されたものであ
る。そして、その上板14aは、その上面に、第2の下
屋パネルY2を載せてこれを支持するとともに、該上板
14aの下面でかつ側板14bの内面には、建物の壁面に
取り付けられた吊木(後述)17を接合してこれを固定す
ることができるようになっている。また、上板14aお
よび側板14bには、それぞれ複数個の釘孔15…,16
…が設けられている。
れ側受板部14,14が接合されている。側受板部14
は、第2の屋根面Y2に敷設される第2の下屋パネルP2
の勾配に合わせた傾斜面とされた上板14aと、該上板
14aの側部に、下方に向けて垂直に突設された側板1
4bとを有して、断面略L字型に形成されたものであ
る。そして、その上板14aは、その上面に、第2の下
屋パネルY2を載せてこれを支持するとともに、該上板
14aの下面でかつ側板14bの内面には、建物の壁面に
取り付けられた吊木(後述)17を接合してこれを固定す
ることができるようになっている。また、上板14aお
よび側板14bには、それぞれ複数個の釘孔15…,16
…が設けられている。
【0018】次に、この下屋受金物11を用いて、下屋
10を施工する施工法について、図1および図2を参照
して説明する。
10を施工する施工法について、図1および図2を参照
して説明する。
【0019】まず、建物の壁面に、吊木17,17を取
り付ける。吊木17は、合板から成る棒状のもので、2
本を、それぞれ前記第2の屋根面Y2,Y2の勾配に従う
傾斜状態、すなわち上部に所定の隙間を残してハの字型
となるように取り付けて固定する。また、下屋10の隅
棟S,Sには、所定の角度に広がりつつ斜め下方に延び
るようにして、2本の棟木(図示略)を配設する。
り付ける。吊木17は、合板から成る棒状のもので、2
本を、それぞれ前記第2の屋根面Y2,Y2の勾配に従う
傾斜状態、すなわち上部に所定の隙間を残してハの字型
となるように取り付けて固定する。また、下屋10の隅
棟S,Sには、所定の角度に広がりつつ斜め下方に延び
るようにして、2本の棟木(図示略)を配設する。
【0020】次いで、下屋受金物11を取り付ける。下
屋受金物11の取り付けに際しては、2つの側受板部1
4,14をそれぞれ前記吊木17,17の上に載せるよう
にして配置し、側受板部14の上板14aおよび側板1
4bを、それぞれ吊木17の上面および側面に合わせ
て、釘孔15…,16…からスクリュー釘を打ち込んで
固定する。
屋受金物11の取り付けに際しては、2つの側受板部1
4,14をそれぞれ前記吊木17,17の上に載せるよう
にして配置し、側受板部14の上板14aおよび側板1
4bを、それぞれ吊木17の上面および側面に合わせ
て、釘孔15…,16…からスクリュー釘を打ち込んで
固定する。
【0021】次いで、2本の隅棟S,Sに囲まれた第1
の屋根面Y1には、第1の下屋パネルP1を、また、隅棟
Sと建物の壁面とに囲まれた第2の屋根面Y2,Y2に
は、第2の下屋パネルP2,P2を、それぞれ敷設する。
の屋根面Y1には、第1の下屋パネルP1を、また、隅棟
Sと建物の壁面とに囲まれた第2の屋根面Y2,Y2に
は、第2の下屋パネルP2,P2を、それぞれ敷設する。
【0022】すなわち、まず、第1の下屋パネルP1に
は、略直角三角形状のものを2枚用意し、それぞれの頂
部付近を、前記下屋受金物11の中央受板部12の上に
載せるとともに、斜辺部付近を、前記棟木(図示略)の上
に載せる。そして、第1の下屋パネルP1の上部外側よ
り前記中央受板部12のボルト孔13に向け、斜めにス
クリューボルト18を打ち込んで、該中央受板部12の
下側においてナット締めし、これら第1の下屋パネルP
1を該下屋受金物11に緊結する。
は、略直角三角形状のものを2枚用意し、それぞれの頂
部付近を、前記下屋受金物11の中央受板部12の上に
載せるとともに、斜辺部付近を、前記棟木(図示略)の上
に載せる。そして、第1の下屋パネルP1の上部外側よ
り前記中央受板部12のボルト孔13に向け、斜めにス
クリューボルト18を打ち込んで、該中央受板部12の
下側においてナット締めし、これら第1の下屋パネルP
1を該下屋受金物11に緊結する。
【0023】また、下屋受金物11の側受板部14の上
には、それぞれ略三角形状の第2の下屋パネルP2の頂
部付近を載せるとともに、その斜辺部付近を、前記棟木
(図示略)の上に載せる。そして、第2の下屋パネルP2
の上部外側より前記側受板部14の上板14aの釘孔1
5…に向けてスクリュー釘を打ち込んで、該第2の下屋
パネルP2を該下屋受金物11に緊結する。
には、それぞれ略三角形状の第2の下屋パネルP2の頂
部付近を載せるとともに、その斜辺部付近を、前記棟木
(図示略)の上に載せる。そして、第2の下屋パネルP2
の上部外側より前記側受板部14の上板14aの釘孔1
5…に向けてスクリュー釘を打ち込んで、該第2の下屋
パネルP2を該下屋受金物11に緊結する。
【0024】このように、本実施例の下屋受金物によれ
ば、その側受板部14,14を、建物の壁面に取り付け
られた吊木17,17に接合することによって取り付け
た後、その中央受板部12の上に第1の下屋パネルP1
を、また側受板部14,14の上に第2の下屋パネル
P2,P2を、それぞれ載せてスクリューボルト止めある
いは釘打ちすれば、簡単に、これら第1および第2の下
屋パネルP1,P2,P2を敷設して固定することができ
る。
ば、その側受板部14,14を、建物の壁面に取り付け
られた吊木17,17に接合することによって取り付け
た後、その中央受板部12の上に第1の下屋パネルP1
を、また側受板部14,14の上に第2の下屋パネル
P2,P2を、それぞれ載せてスクリューボルト止めある
いは釘打ちすれば、簡単に、これら第1および第2の下
屋パネルP1,P2,P2を敷設して固定することができ
る。
【0025】また、中央受板部12および側受板部1
4,14は、それぞれの上面が、予め、第1の下屋パネ
ルP1および第2の下屋パネルP2,P2の勾配に合わせた
傾斜面とされているので、従来のような結合桁を不要と
するとともに、結合桁の上面を、これら第1および第2
の下屋パネルP1,P2,P2に合わせて勾配加工するとい
う作業を省略することができる。よって、工場あるいは
現場での作業を簡略化することができる。また、このよ
うに結合桁を不要とすることから、下屋パネルにスクリ
ューボルトを打ち込む際の結合桁の割れなどのトラブル
が防止され、品質の向上を図ることもできる。
4,14は、それぞれの上面が、予め、第1の下屋パネ
ルP1および第2の下屋パネルP2,P2の勾配に合わせた
傾斜面とされているので、従来のような結合桁を不要と
するとともに、結合桁の上面を、これら第1および第2
の下屋パネルP1,P2,P2に合わせて勾配加工するとい
う作業を省略することができる。よって、工場あるいは
現場での作業を簡略化することができる。また、このよ
うに結合桁を不要とすることから、下屋パネルにスクリ
ューボルトを打ち込む際の結合桁の割れなどのトラブル
が防止され、品質の向上を図ることもできる。
【0026】また、この下屋受金物11の側受板部1
4,14は断面略L字型に形成されているので、各側受
板部14の上板14aの下面と側板14bの内面は建物
の壁面に取り付けられた吊木17にそれぞれ固定でき、
これによって下屋パネル11を十分に高い耐力で支持す
ることができるようになることから、従来のような添束
の使用を不要とすることができる。したがって、部材の
種類を減らして、作業を簡略化するとともに、費用の削
減を図ることができる。
4,14は断面略L字型に形成されているので、各側受
板部14の上板14aの下面と側板14bの内面は建物
の壁面に取り付けられた吊木17にそれぞれ固定でき、
これによって下屋パネル11を十分に高い耐力で支持す
ることができるようになることから、従来のような添束
の使用を不要とすることができる。したがって、部材の
種類を減らして、作業を簡略化するとともに、費用の削
減を図ることができる。
【0027】なお、本考案は、前記実施例に限られるこ
となく、各部材の形状、寸法、材質、あるいは施工手順
などの具体的構成要件は、実施にあたり適宜変更可能と
されることは言うまでもない。
となく、各部材の形状、寸法、材質、あるいは施工手順
などの具体的構成要件は、実施にあたり適宜変更可能と
されることは言うまでもない。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の下屋受金
物によれば、その中央受板部および側受板部の上板が、
予め、それぞれ第1の下屋パネルおよび第2の下屋パネ
ルの勾配に合わせた傾斜面とされているので、従来のよ
うな結合桁を不要とするとともに、結合桁の上面を、こ
れら第1および第2の下屋パネルに合わせて勾配加工す
るという作業を省略することができる。よって、工場あ
るいは現場での作業を簡略化することができる。また、
このように結合桁を不要とすることから、下屋パネルに
スクリューボルトを打ち込む際の結合桁の割れなどのト
ラブルが防止され、品質の向上を図ることもできる。ま
た、この下屋受金物の中央受板部の両端部には、前記第
2の下屋パネルの勾配に従う傾斜角度を有して該第2の
下屋パネルの下面を受ける上板と該上板の側部から下方
に向けて突設された側板とからなる断面略L字型の側受
板部が設けられ、該側受板部の上板の下面と側板の内面
は前記建物の壁面に取り付けられた吊木に固定できる構
成とされているので、下屋を施工する際には、各側受板
部の上板の下面と側板の内面を建物の壁面に取り付けら
れた吊木にそれぞれ固定でき、これによって下屋パネル
を十分に高い耐力で支持することができるようになるこ
とから、従来のような添束の使用を不要とすることがで
きる。したがって、部材の種類を減らして、作業を簡略
化するとともに、費用の削減を図ることができる。
物によれば、その中央受板部および側受板部の上板が、
予め、それぞれ第1の下屋パネルおよび第2の下屋パネ
ルの勾配に合わせた傾斜面とされているので、従来のよ
うな結合桁を不要とするとともに、結合桁の上面を、こ
れら第1および第2の下屋パネルに合わせて勾配加工す
るという作業を省略することができる。よって、工場あ
るいは現場での作業を簡略化することができる。また、
このように結合桁を不要とすることから、下屋パネルに
スクリューボルトを打ち込む際の結合桁の割れなどのト
ラブルが防止され、品質の向上を図ることもできる。ま
た、この下屋受金物の中央受板部の両端部には、前記第
2の下屋パネルの勾配に従う傾斜角度を有して該第2の
下屋パネルの下面を受ける上板と該上板の側部から下方
に向けて突設された側板とからなる断面略L字型の側受
板部が設けられ、該側受板部の上板の下面と側板の内面
は前記建物の壁面に取り付けられた吊木に固定できる構
成とされているので、下屋を施工する際には、各側受板
部の上板の下面と側板の内面を建物の壁面に取り付けら
れた吊木にそれぞれ固定でき、これによって下屋パネル
を十分に高い耐力で支持することができるようになるこ
とから、従来のような添束の使用を不要とすることがで
きる。したがって、部材の種類を減らして、作業を簡略
化するとともに、費用の削減を図ることができる。
【図1】本考案の下屋受金物の一実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】この下屋受金物を用いて下屋を施工した状態を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図3】この下屋受金物を適用する下屋の形状を示す平
面図である。
面図である。
【図4】下屋を施工する際の従来の施工法の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】この従来の施工法を示す正面図である。
S 隅棟 Y1 第1の屋根面 Y2 第2の屋根面 P1 第1の下屋パネル P2 第2の下屋パネル 10 下屋 11 下屋受金物 12 中央受板部 14 側受板部
Claims (1)
- 【請求項1】 建物の壁面より外方へ張り出して設けら
れ、互いに所定の角度に広がりつつ斜め下方に延びて設
けられた2本の隅棟によって区画された3つの屋根面を
有してなる下屋において、前記2本の隅棟によって囲ま
れた第1の屋根面に沿って敷設される第1の下屋パネル
と、隅棟と前記壁面とによって囲まれた第2の屋根面に
沿って敷設される第2の下屋パネルとを受けてこれらを
支持する下屋受金物であって、 前記第1の下屋パネルの下面に当接されてこれを支持す
る中央受板部と、該中央受板部の両端部に設けられ、前
記第2の下屋パネルの勾配に従う傾斜角度を有して該第
2の下屋パネルの下面を受ける上板と該上板の側部から
下方に向けて突設された側板とからなる断面略L字型の
側受板部からなり、該側受板部の上板の下面と側板の内
面は前記建物の壁面に取り付けられた吊木に固定できる
構成とされたことを特徴とする下屋受金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991034341U JP2514460Y2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 下屋受金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991034341U JP2514460Y2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 下屋受金物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
1991
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Publication number | Publication date |
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