JPH0589550U - レボフレームサイドガードの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レボフレ−ムのサイドガ−ドを損傷時の修復
を容易とすると共に、コストを安価とするもの。 【構成】 パワ−ショベル１の旋回体２の土台となるレ
ボフレ−ム３の周囲に、上面、側面および底面をカバ−
するサイドガ−ド４を設けてボルト５により側面および
底面を締結すると共に、サイドガ−ト４内側面にはレボ
フレ−ム３側からねじ込むボルトの先端を外面に突出さ
せないためのねじ部６、底面にはサイドガ−ド４外面よ
りも深くしてボルト頭部５ａを保護する凹部７をそれぞ
れ設けたもの。 【効果】 側面ではボルト締めしても外観形状にボルト
先端が露出する不具合がなくなり、底面では外側からボ
ルト締めしても頭部が凹部により保護され、したがって
外観品質は向上すると共に、損傷時の修復はボルトの脱
着により容易に可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパワ−ショベル等のように下部に走行体、上部に旋回体を有する車両 において、旋回体の土台となるレボフレ−ム（デッキ）に係り、特にレボフレ− ムサイドガ−ドの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、例えばパワ−ショベルのように下部に走行体、上部に旋回体を有す る車両においての土工作業は、走行体の上部で旋回体が旋回して旋回体上に設け た作業機を屈曲させて車両の回りの土砂を掘削するようになっている。このよう に旋回しながら作業することを目的としたものであるから、作業現場によっては 外部の障害物に近接して作業を行うことがあり、したがって旋回によって外部の 障害物と干渉して旋回体の土台となるレボフレ−ムを損傷させ、強いては作業を 中断させる結果となり兼ねない。このようなレボフレ−ムの損傷を防止するため 、図３（ａ）に示すようなレボフレ−ム２１を、（ｂ）のようにＢ−Ｂ断面で見 ると、外側にサイドガ−ド２２が溶接等により固着してあり、この部分が外部と 干渉して破損してもレボフレ−ム２１自体には影響なく、したがって作業を中断 することなく継続できるようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のようにサイドガ−ド２２が損傷した場合、作業の終わっ た時点において、当然のことながら補修が必要であるが、溶接されているため、 その修復は損傷部を切断する作業もあって困難であり、また、修復しても肉盛り 溶接によるガウジング（ギザギザ）と、再溶接の熱で外観品質が落ち、しかもコ ストも高くなると云う問題があった。

【０００４】 本考案はこれに鑑み、損傷時の修復を容易とすると共に、ガ−ドのコストも安 価とすることのできるレボフレ−ムサイドガ−ドの構造を提供して従来技術の持 つ欠点の解消を図ることを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案は、パワ−ショベルの旋回 体の土台となるレボフレ−ムの周囲に、上面、側面および底面をカバ−するサイ ドガ−ドを設けてボルトにより側面および底面を締結すると共に、サイドガ−ト 内側面にはレボフレ−ム側からねじ込む前記ボルトの先端を外面に突出させない ためのねじ部、底面にはサイドガ−ド外面よりも深くしてボルト頭部を保護する 凹部をそれぞれ設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、サイドガ−ドはレボフレ−ムに対して着脱可能に取付けら れているから、損傷時の修復が容易となる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案にかかるレボフレ−ムサイドガ−ドの構造を採用したパワ−ショ ベルの斜視による一実施例を示し、図２は図１のＡ−Ａ断面である。

【０００８】 以下、本考案を図１乃至図２に示す一実施例を参照して説明する。本考案はパ ワ−ショベル１の旋回体２の土台となるレボフレ−ム３の周囲に、上面、側面お よび底面をカバ−するサイドガ−ド４を設けてボルト５により側面および底面を 締結すると共に、サイドガ−ト４内側面にはレボフレ−ム３側からねじ込む前記 ボルトの先端を外面に突出させないためのねじ部６、底面にはサイドガ−ド４外 面よりも深くしてボルト頭部５ａを保護する凹部７をそれぞれ設けたもので構成 されている。図中、８は下部走行体、９は作業機、１０は運転室、１１はエンジ ンル−ムである。

【０００９】 前記サイドガ−ド４とレボフレ−ム３とのボルト５による取付けは、側面にお いてはサイドガ−ド４の内面に溶接により固着されたボス８があって、このボス ８に前記ねじ部６が設けられており、このねじ部６はレボフレ−ム３の内面側か らボルト５をワッシャ９を介して締付けた時に、ボルト５の先端がサイドガ−ド ４の内面に達しない長さとなっている。したがって外側面からは締付けているボ ルト５の位置が見えないようになっている。また、底面においては、サイドガ− ド４の外側からレボフレ−ム３に当接させてボルト５をレボフレ−ム３内に貫通 させてナット１２により締付けるようにしたもので、この場合ボルト５の頭部５ ａはサイドガ−ド４の外面よりも低く収まるようにサイドガ−ド４に凹部７が形 成してある。なお、ボルト５の頭部５ａのシ−ト面を確実にするために、図２に 示すような断面Ｕ字状のシ−ト１３を設けて前記凹部７に内嵌して溶接によりサ イドガ−ド４と一体としても良い。

【００１０】 つぎに作用を説明する。図１に示したパワ−ショベル１が作業により、外部障 害物と干渉するか、あるいは、作業現場の岩石等の落下等によりサイドフレ−ム ４を破損させたとき、その補修はボルト５を取外してレボフレ−ム３からサイド ガ−ド４を分離する。そして損傷部分の補修を行い、再びレボフレ−ム３へ取付 ける。この場合、サイドガ−ド４を１個でなく複数個に分割したもので構成して あれば、補修は損傷した個所のみ補修、または新品と交換することで行うことが できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、パワ−ショベルの旋回体の土台となるレボフレ −ムの周囲に、上面、側面および底面をカバ−するサイドガ−ドを設けてボルト により側面および底面を締結すると共に、サイドガ−ト内側面にはレボフレ−ム 側からねじ込む前記ボルトの先端を外面に突出させないためのねじ部、底面には サイドガ−ド外面よりも深くしてボルト頭部を保護する凹部をそれぞれ設けたか ら、側面ではボルト締めしても外観形状にボルト先端が露出する不具合がなくな り、底面では外側からボルト締めしても頭部が凹部により保護され、したがって 外観品質は向上すると共に、損傷時の修復はボルトの脱着により容易に可能とな る。なお、サイドガ−ドを分割すれば損傷個所のみ修復或いは交換ができるので 、修復費用が軽減できる。また、溶接をボルト用シ−ト（ねじ部、凹部に内装） のみとすることにより溶接費が軽減でき、したがって熱歪みが少なくできる。さ らに、サイドガ−トはボルト締めとしたことにより、サイドガ−ドの材質を従来 の鉄に変えてゴム、樹脂その他とすることもできるので、本考案は種々の優れた 効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるレボフレ−ムサイドガ−ドの構
造を採用したパワ−ショベルの一実施例を示す斜視によ
る説明図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面を示す説明図である。

【図３】（ａ）は従来のパワ−ショベルにおけるレボフ
レ−ムサイドガ−ドのみを示す斜視による説明図、
（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面を示す説明図である。

【符号の説明】

１ パワ−ショベル ５ ボ
ルト ４ サイドガ−ド ５ａ
ボルト頭部 ２ 旋回体 ６ ね
じ部 ３ レボフレ−ム ７ 凹
部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パワ−ショベルの旋回体の土台となるレ
   ボフレ−ムの周囲に、上面、側面および底面をカバ−す
   るサイドガ−ドを設けてボルトにより側面および底面を
   締結すると共に、サイドガ−ト内側面にはレボフレ−ム
   側からねじ込む前記ボルトの先端を外面に突出させない
   ためのねじ部、底面にはサイドガ−ド外面よりも深くし
   てボルト頭部を保護する凹部をそれぞれ設けたことを特
   徴とするレボフレ−ムサイドガ−ドの構造。