JPH0588573A - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents

画像形成装置の定着装置

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JPH0588573A
JPH0588573A JP24956591A JP24956591A JPH0588573A JP H0588573 A JPH0588573 A JP H0588573A JP 24956591 A JP24956591 A JP 24956591A JP 24956591 A JP24956591 A JP 24956591A JP H0588573 A JPH0588573 A JP H0588573A
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pressure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型画像形成装置において、転写紙にしわを生
じない定着装置を提供する。 【構成】定着ロ−ラ1と加圧ロ−ラ3とが互いに圧接し
てニップ部4を形成する定着装置において、押圧ローラ
7を、加圧ロ−ラ3の軸方向にて、その都度選択された
サイズの転写紙の両側端部に対応する位置においてのみ
前記加圧ロ−ラ3に圧接する。押圧ローラ7によるこの
圧接のために、加圧ロ−ラ3の外周層に歪みを生じ、そ
れによって定着ロ−ラ1と加圧ロ−ラ3との間に生じた
ニップ部4の幅が広げられ、その部分の加圧ロ−ラ3の
圧力が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未定着トナーと接する
定着ロ−ラと、外周に弾性材料層を有する加圧ロ−ラと
が、互いに圧接してニップ部を形成する画像形成装置の
定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置において、転写紙上に形成された未定着トナ
ー像を定着する装置として、熱源により加熱される定着
ロ−ラとこれに圧接される加圧ロ−ラにより、熱と圧力
により前記未定着トナー像を定着する熱ローラ定着方式
が広く採用されている。
【0003】しかしながら、この方式では、周知のよう
に、中央部に向かうストレスが発生して転写紙にしわが
発生することがある。このため、従来は、駆動側の定着
ロ−ラの中央部の径を端部よりもわずかに小さくなし
て、両部の間に速度差を設けることにより、前記ストレ
スが中央部より端部に向かうようにして、前記の不具合
を解消している。
【0004】また、加圧ロ−ラの外周に弾性突条を設
け、移動方向に対し局部的に弾性変位可能とした定着装
置も、既に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、画像形成装置に
対する小型化の要望が強く、この小型化のために定着ロ
−ラ、加圧ロ−ラ等の径を小さくしている。熱ローラ定
着方式の場合、各ローラの径を小さくすると、加圧力を
弱めないとローラの強度が持たないので、加圧ロ−ラの
硬度を下げて対応している。このため、ニップ幅を広げ
て熱と圧力による定着比率を熱側に大きく持たせようと
している。この結果、中央部と端部との速度差による前
述の問題解決策は、しわ防止の効果が小さくなってい
る。また、ニップ幅が広がり、さらに加圧ロ−ラの弾性
が増大したことにより、中央部に向かうストレスを受け
る時間が長くなり、しわが発生し易いという問題が生じ
ている。 また、加圧ロ−ラの外周に弾性突条を設けた
ものは、突条以外のところで定着が充分に行われないと
いう問題がある。
【0006】本発明は、従来の定着装置における前記の
問題を解決することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、前記ニップ部の幅を局部的に変えることにより解
決される。
【0008】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、加圧ロ−ラの外周面に押し付けられる押圧部材を
設け、転写紙が前記ニップ部を通過中、通過中の1部ま
たは通過の少し前に、前記押圧部材により前記ニップ部
の幅を局部的に変えることを提案する。
【0009】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記押圧部材が前記ニップ部の排紙側に配置さ
れ、かつ加圧ロ−ラの硬度よりも高い硬度を有すること
を提案する。
【0010】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前述の構成に加え、前記押圧部材が、選択され
た転写紙のサイズに従い、加圧ロ−ラの軸方向に移動可
能となっていることを提案する。
【0011】
【作用】定着ロ−ラに圧接する加圧ロ−ラに対し、その
都度選択されたサイズの転写紙の両側端部に対応する軸
方向位置においてのみ該加圧ロ−ラに圧接する押圧部材
を設ける。この押圧部材による圧接のために、加圧ロ−
ラの外周層に歪みを生じ、それによって定着ロ−ラと加
圧ロ−ラとの間にニップ部の拡がりが生じ、その部分の
加圧ロ−ラの圧力が高められる。かくして、加圧ロ−ラ
の端部にストレスが掛り、転写紙が中央へ寄ろうとする
力を打ち消し、転写紙を加圧ロ−ラの端部へ引っ張る力
が生じ、転写紙におけるしわの発生が防止される。
【0012】また、前記ニップ部の排紙側に配置される
排紙ローラ対の周速度が定着ロ−ラの周速度より大き
く、転写紙搬送面に関し定着ロ−ラと同じ側にある排紙
ローラが弾性材料層を有する複数のコロよりなり、加圧
ロ−ラ側にある排紙ローラが剛性を有しかつ中央部が端
部より小径であり、前記のコロを支持する軸を加圧ロ−
ラ側排紙ローラに押圧する部材を設ける。排紙ローラ対
の周速度が定着ロ−ラの周速度より大きいことによる引
っ張力と、複数のコロの前記構成による倒れ力と、下側
排紙ローラの鼓形とにより、転写紙は下側排紙ローラの
両端部の方へ引っ張られ、ニップ部内のストレスを減じ
てしわの発生を防止する。
【0013】
【実施例】図1において、定着ロ−ラ1は内部にハロゲ
ンヒータ等の熱源1aを有し、これに分離爪2が接合し
ている。さらに、外周に弾性材料層を有する加圧ロ−ラ
3が、前記定着ロ−ラ1に圧接するように配置されてい
る。定着ロ−ラ1は図示の矢印方向に回転駆動され、こ
れに加圧ロ−ラ3が従動回転する。定着ロ−ラ1と加圧
ロ−ラ3との間には、ニップ部4が形成されている。転
写紙5が矢印F方向に搬送され、前記ニップ部4で定着
された後排紙ローラ対6を経て排出される。
【0014】加圧ロ−ラ3には、押圧ローラ7が局部的
に圧接されている。押圧ローラ7は、加圧ロ−ラ3のゴ
ム硬度よりも高い硬度の弾性を有する。この押圧ローラ
7は、加圧ロ−ラ3の軸方向にて、その都度選択された
サイズの転写紙の両側端部に対応する位置においてのみ
該加圧ロ−ラ3に圧接する。押圧ローラ7によるこの圧
接のために、加圧ロ−ラ3の外周層に歪みを生じ、それ
によって定着ロ−ラ1と加圧ロ−ラ3との間に生じたニ
ップ部4の幅が広げられ、その部分の加圧ロ−ラ3の圧
力が高められる。かくして、加圧ロ−ラ3の端部にスト
レスが掛り、転写紙が中央へ寄ろうとする力を打ち消
し、転写紙を加圧ロ−ラ3の端部へ引っ張る力が生ず
る。この結果、転写紙におけるしわの発生が防止され
る。
【0015】封筒ゃ厚紙では、定着ロ−ラと加圧ロ−ラ
との間の線速差が大きいので、一層しわが発生し易い。
このため、このような厚い転写紙がニップ部4へ進入す
る直前に押圧ローラ7を掛け、通紙中に押圧ローラ7を
解除することが有利な場合がある。
【0016】図2において、押圧ローラ7を回転可能に
支持する軸8の両端部が、レバー9を介してソレノイド
10と連結されている。11は、レバー9の回動支点で
ある。押圧ローラ7は、ソレノイド10の付勢時レバー
9を介し加圧ロ−ラ3に圧接せしめられる。
【0017】レバー9を作動させるタイミングは、図5
に示すように、給紙開始信号にてソレノイド10をオン
し、同ソレノイドのオフは画像形成装置の制御部のタイ
マーにて行う。また、厚紙のような場合は、切替スイッ
チにて行う。
【0018】転写紙のサイズによりしわの発生の異なる
場合があり、このような場合には図3に示す方式をとる
ことができる。同図において、選択されたサイズの転写
紙の両側端部に対応する位置に置かれるべき2個の押圧
ローラ7a,7bが、軸受12を介して軸8に回転可能
にかつ軸8に沿うて移動可能に装着されている。各押圧
ローラ7a,7bに直接または連結部材を介して係合
し、これらを軸方向に移動させるための位置決め部材1
3,14が設けられている。これらの位置決め部材1
3,14は、モータ15よりプーリ16a、ワイヤ1
7、プーリ16b、プーリ16bに付設のピニオン18
(図4)、各位置決め部材13,14に付設のラック1
3a,14aを介して互いに反対方向に移動せしめられ
る。それによって、位置決め部材13,14に係合して
いる各押圧ローラ7a,7bは同じく反対方向に移動し
て、相互間隔を広げまたは狭める。位置決め部材13,
14は、各押圧ローラ7a,7bに常時係合していて
も、また図2に示すレバー9の作動範囲で各押圧ローラ
7a,7bより離れていてもよい。
【0019】図3に示す位置決め機構の動作タイミング
を図6により説明すれば、装置の給紙部にて転写紙のサ
イズを検知した後、そのサイズの信号によりモータ15
がオンし、給紙開始信号の後前記サイズ検知信号による
転写紙サイズに従いオフ信号が発せられ、モータ15が
停止する。
【0020】押圧ローラ7は、図1に示すように、ニッ
プ部の排紙側にて加圧ロ−ラに圧接するように設置され
る。これは、ニップ部の給紙側には転写紙ガイド板や加
圧ロ−ラ用クリーニング部材があり、押圧ローラの設置
が難しいためである。
【0021】図7に示す排紙ローラ対は、図1の排紙ロ
ーラ対6に対し、次のように変形実施されている。
【0022】排紙ローラ対のうち、下側排紙ローラ20
は駆動ローラであり、図に誇張して示すように、その中
央部は端部よりも僅かに小径である鼓形となっている。
このローラ外周面は剛性のものであり、サンドブラスト
処理等を施して表面を粗くし、転写紙の搬送力を上げる
のがよい。上側排紙ローラは、弾性材料層を有する複数
のコロ21よりなり、各コロは軸22により支持され、
軸22は軸受23を介し押えバー24の力を受けてい
る。この力により、上側排紙ローラの各コロ21は下側
排紙ローラ20の鼓形に沿って位置し、各コロ21は、
これらと下側排紙ローラ20との接点が軸方向に外方に
あるように倒れている。下側排紙ローラ20は定着ロ−
ラ1よりも大きい回転速度であり、それによって転写紙
を引っ張ることになる。この引っ張力と、コロ21の前
記の倒れ力と、下側排紙ローラ20の鼓形とにより、転
写紙は下側排紙ローラ20の両端部の方へ引っ張られ、
ニップ部4内のストレスを減じてしわの発生を防止す
る。
【0023】転写紙によっては、コロ21のより大きな
倒れ力を必要とするときがあり、このときは押えバー2
4を移動させて該倒れ力を調整することができる。この
ため、図7に示すように、押えバー24はソレノイド2
5と作動レバー26を介して連結されている。27は作
動レバー26の支点、28は戻しばね、そして29は基
準決め板である。
【0024】ソレノイド25の付勢時、作動レバー26
は支点27の周りに反時計方向に旋回して押えバー24
を押し下げ、各コロ21を下側排紙ローラ20の鼓形に
沿って一層強く押し付ける。ソレノイド25の付勢が中
断されると、戻しばね28の作用により押えバー24は
元へ戻り、その後端が基準決め板29に当接して止ま
る。
【0025】前述の動作タイミングを、図8により説明
する。使用転写紙のサイズまたは給紙口を検知し、ある
いは操作者が選択キーを入力し、プリントスタート後給
紙信号が発せられる。それによって転写紙が給紙され、
ソレノイドオン信号が入り、ソレノイド25が付勢され
る。一定時間後ソレノイドオフ信号が入り、ソレノイド
25の付勢が中断される。
【0026】図9に示すように、複数のコロ21を3分
割し、押えバー24による押え量を大きくすることも可
能である。同図において、中央の2個のコロ21は図7
におけると同じく軸22により支持され、両側のコロは
アーム30の支板31に回転可能に支持されている。
【0027】
【発明の効果】本発明により、小型画像形成装置におい
ても、定着に際し転写紙にしわを発生させない定着装置
を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による定着装置の説明図である。
【図2】図2は押圧ローラの押圧機構の説明図である。
【図3】図3は押圧ローラの位置決め機構の説明図であ
る。
【図4】図4は前記位置決め機構の要部の斜視図であ
る。
【図5】図5は前記押圧ローラの作動タイミングのフロ
ーチャートである。
【図6】図6は前記位置決め機構の作動タイミングのフ
ローチャートである。
【図7】図7は本発明による排紙ローラ対の説明図であ
る。
【図8】図8は図7の排紙ローラ対の作動タイミングを
示すフローチャートである。
【図9】図9は図7に示す排紙ローラ対の変形例の説明
図である。
【符号の説明】
1 定着ロ−ラ 3 加圧ロ−ラ 7 押圧ローラ 10,15,25 ソレノイド 13,14 位置決め部材 20 下側排紙ローラ 21 上側排紙ローラのコロ 22 軸 24 押えバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナーと接する定着ロ−ラと、外
    周に弾性材料層を有する加圧ロ−ラとが、互いに圧接し
    てニップ部を形成する画像形成装置の定着装置におい
    て、前記ニップ部の幅を局部的に変えることを特徴とす
    る定着装置。
  2. 【請求項2】 加圧ロ−ラの外周面に押し付けられる押
    圧部材を設け、転写紙が前記ニップ部を通過中、通過中
    の1部または通過の少し前に、前記押圧部材により前記
    ニップ部の幅を局部的に変えることを特徴とする、請求
    項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材が、前記ニップ部の排紙側
    に配置され、かつ加圧ロ−ラの硬度よりも高い硬度を有
    することを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材が、選択された転写紙のサ
    イズに従い、加圧ロ−ラの軸方向に移動可能となってい
    ることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の
    定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着トナーと接する定着ロ−ラと、外
    周に弾性材料層を有する加圧ロ−ラとが、互いに圧接し
    てニップ部を形成し、このニップ部の排出側に配置され
    る排紙ローラ対を具備する画像形成装置の定着装置にお
    いて、排紙ローラ対の周速度が定着ロ−ラの周速度より
    大きく、転写紙搬送面に関し定着ロ−ラと同じ側にある
    排紙ローラが弾性材料層を有する複数のコロよりなり、
    加圧ロ−ラ側にある排紙ローラが剛性を有しかつ中央部
    が端部より小径であり、前記の各コロを支持する軸を加
    圧ロ−ラ側排紙ローラに押圧する部材を設けたことを特
    徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 前記の押圧する部材が、転写紙のサイズ
    または給紙口の検知により、あるいは操作者の選択キー
    入力により押圧力の調整ができることを特徴とする、請
    求項5に記載の定着装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113353A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Xerox Corp フューザ及び印刷装置
JP2010145620A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Kyocera Mita Corp 定着装置
USD876693S1 (en) 2017-08-03 2020-02-25 E. Mishan & Sons, Inc. Flashlight baton with crenulate sliding bezel

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