JPH0588359A - リソグラフイ−用ペリクル - Google Patents

リソグラフイ−用ペリクル

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JPH0588359A
JPH0588359A JP27456491A JP27456491A JPH0588359A JP H0588359 A JPH0588359 A JP H0588359A JP 27456491 A JP27456491 A JP 27456491A JP 27456491 A JP27456491 A JP 27456491A JP H0588359 A JPH0588359 A JP H0588359A
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芳宏 久保田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明はLSI、超LSIなどの半導体装置
あるいは液晶表示板を製造する際のゴミよけ用として使
用される、実質的に500nm以下の光を用いる露光方
式におけるリソグラフィー用ペリクルの提供を目的とす
るものである。 【構成】 本発明のリソグラフィー用ペリクルは、ペリ
クル内面に式(CH3)3SiO1 /2とSiO2の単位モル比が1:0.4
〜1:1.5 であるシリコーンレジンと、式 【化7】 (R1 は水酸基、メチル基またはビニル基、R2 はメチ
ル基またはビニル基、xは正数、yは0または正数でx
+y=100〜10,000)で示されるシリコーンオ
イルまたはシリコーンゴムとの混合物、またはこれらが
少なくとも部分的に縮合したシリコーン粘着剤を塗布し
てなることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリソグラフィー用ペリク
ル、とくにはLSI、超LSIなどの半導体装置あるい
は液晶表示板を製造する際のゴミよけとして使用され
る、実質的に500nm以下の光を用いる露光方式にお
けるリソグラフィー用ペリクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI、超LSIなどの半導体装置ある
いは液晶表示板などの製造においては、半導体ウェハー
あるいは液晶用原版に光を照射してパターニングを作成
するのであるが、この場合に用いる露光原版にゴミが付
着していると、このゴミが光を吸収したり、光を曲げて
しまうため、転写したパターニングが変形したり、エッ
ジががさついたものとなるほか、白地が黒く汚れたりし
て、寸法、品質、外観などが損なわれるという問題があ
った。
【0003】このため、これらの作業は通常クリーンル
ームで行われているが、このクリーンルーム内でも露光
原版を常に清浄に保つことが難しいので、これには露光
原版の表面にゴミよけのための露光用の光をよく通過さ
せるペリクルを貼着する方式が取られており、このペリ
クルとしてはニトロセルロース、酢酸セルロースなどの
薄膜が使用されている。しかし、このペリクルについて
は外部からのゴミの侵入は防げるものの、ペリクル内部
に付着したゴミは露光原版に貼着した後は取り除くこと
ができず、これらのゴミはその後のプロセスを経ている
間に露光原版(フォトマスク)に落下して転写パターン
を変形するおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため、
このペリクルについてはペリクル膜の支持体であるフレ
ームの内側面に粘着物質であるエポキシ樹脂を塗布した
ペリクルホルダーを設けたフォトマスクを用いる方法
(特開昭61−241756号公報参照)や、ペリクル
膜の内側面にアクリル系フッ素ポリマーからなる粘着性
物質層を形成してこれに異物を付着させ、異物のフォト
マスクへの落下を防止する方法(特開平1−12055
5号公報参照)などが提案されているが、これらの方法
では前者のものはペリクルのフレームの内側面という限
られた面積にエポキシ樹脂が塗布されるためにゴミの捕
捉効果が低く、リソグラフィー時の光源による長時間の
露光でエポキシ樹脂が劣化し、むしろゴミの発生源にな
るという欠点があり、後者のものはここに使用されるア
クリル系フッ素ポリマーが粘着性能の劣るものであるこ
とから捕捉効果が低く、長時間の照射に耐えないという
欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、欠点を解決したリソグラフィー用ペリクルに関する
もので、これはペリクル内面に式(CH3)3SiO1/2と式SiO2
の単位モル比が1:0.4 〜1:1.5 であるシリコーンレジン
と、式
【化2】 (R1 は水酸基、メチル基またはビニル基、R2 はメチ
ル基またはビニル基、xは正数、yは0または正数でx
+y=100〜10,000)で示されるシリコーンオ
イルまたはシリコーンゴムとの混合物、またはこれらが
少なくとも部分的に縮合したシリコーン粘着剤を塗布し
てなることを特徴とするものである。
【0006】すなわち、本発明者らは光透過率、耐候性
がよく、粘着性も高いことからゴミ捕捉効果のすぐれた
リソグラフィー用ペリクルを開発すべく種々検討した結
果、これについてはペリクル膜の内面に上記したシリコ
ーンレジンと上記した一般式(1)で示されるシリコー
ンオイルまたはシリコーンゴムとの混合物、またはこれ
らの少なくとも部分縮合物からなるシリコーン粘着剤を
塗布すると、このものはシリコーン粘着剤層が光透過
率、耐候性がよく、粘着力も強いのでゴミ捕集効果のよ
いリソグラフィー用ペリクルの得られることを見出して
本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0007】
【作用】本発明はリソグラフィー用ペリクルに関するも
のであり、これはペリクルの内面に上記した(CH3)3SiO
1/2単位とSiO2とからなるシリコーンレジンと、上記し
た一般式(1)で示されるシリコーンオイルまたはシリ
コーンゴムとの混合物またはこれらの少なくとも部分縮
合物からなるシリコーン粘着剤を塗布してなるものであ
るが、このペリクルはこのシリコーン粘着剤が光線透過
率、耐候性のよいもので粘着力も強いことからゴミ捕捉
効果のよいものになるという有利性が与えられる。
【0008】本発明のリソグラフィー用ペリクルはペリ
クル膜内面に後記するシリコーン粘着剤を塗布したもの
である。ここに使用されるペリクル膜は公知のニトロセ
ルロースや酢酸セルロースなどで作ったものであっても
よいが、これらは210〜500nmのような短波長域
では大きな吸収端ができるほか、安定性に乏しく使用中
に黄変するため、デバイスの製造の際にエキシマレーザ
ーやg線、i線の紫外線のように波長域が210〜50
0nmの露光を行う超LSI用や高密度の微細結晶表示
板などのリソグラフィー用には使用できないという制約
がある。
【0009】したがって、ここに使用するペリクル膜と
しては本発明者らがさきに提案しているポリトリメチル
ビニルシラン(特開平2−230245号公報参照)、
プルラン化合物(特願平2−5861号明細書参照)、
非晶性フッ素重合体(特願平2−222167号明細書
参照)、シリコーン変性ポリビニルアルコール(特願平
3−14691号明細書参照)などとすることがよい
が、このペリクル膜については静電気によるゴミの吸着
を少なくするために、ペリクル表面に透明導電膜を設け
ること、また膜の表面に化学的または物理的に処理した
親水層を設けることもよく、さらにはこのペリクル膜表
面に反射防止膜を設けたものであってもよい。
【0010】なお、上記したポリトリメチルビニルシラ
ンは膜形成が可能な高分子有機けい素化合物で、一般式
【化3】 (R3 ,R4 ,R5 はメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、オクチル基などの同一または異種のアル
キル基、nは正の整数)で示されるポリトリメチルビニ
ルシラン、ポリトリエチルビニルシラン、ポリエチルジ
メチルビニルシランなどとされるものである。
【0011】また、このプルラン化合物は天然多糖類の
1種であるが、これはメチル基、エチル基などのアルキ
ル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ジ
ヒドロキシプロピル基などのヒドロキシアルキル基、ア
セチル基、プロピオニル基などのアシル基などで置換さ
れた誘導体、さらにはその水酸基の一部または全部が化
学的に変性置換されたものであってもよく、これらは特
には210〜400nmのような短波長域での光透過率
が良好で、耐湿性と充分な膜温度をもつものを与えると
いうことからプルランをアクリロニトリルと反応させて
その水酸基の一部または全部をシアノエチル化したもの
とすることがよい。
【0012】つぎにこの非晶性フッ素重合体はテトラフ
ルオロエチレンと環状パーフルオロエーテル基を有する
含フッ素モノマーとを共重合して得られるものとすれば
よいが、これは市販されているテフロンAF(米国デュ
ポン社製商品名)、サイトップ[旭硝子(株)製商品
名]とすればよく、このシリコーン変性ポリビニルアル
コールはトリオルガノシリル基を側鎖に置換基としても
つものとされるが、このトリオルガノシリル基のポリビ
ニルアルコール中における含有量はそれが平均40モル
%未満ではこのポリビニルアルコール中に残存する水酸
基の影響によってこのものが水分吸収するためにその安
定性および短波長域での透過性が劣るようになるので平
均40モル%以上とすることが好ましい。
【0013】本発明で使用されるペリクル膜はこれらの
膜材料を溶剤を用いて3〜10%の濃度に溶解したの
ち、この溶液をスピンコーターやナイフコーターを用い
る溶液キャスター法でシリコン基板やガラス基板の上に
成膜することによって得ることができるが、この膜の厚
さは機械的強度と透過率とのかね合いから0.5〜10
μm、好ましくは0.8〜5μmとすればよい。なお、
このペリクル膜については実用的な面から光の透過率が
95%以上、より好ましくは98%以上のものとするこ
とがよいが、この透過率は膜の厚みと透過光の波長に依
存するので目安としては厚さが5μm以上のものについ
ては波長が210〜500nmの光の透過率が90%以
上のものとすることが必要とされる。
【0014】本発明のリソグラフィー用ペリクル膜はこ
のペリクル膜の内面にシリコーン粘着剤を塗布したもの
であるが、このシリコーン粘着剤は前記した式(CH3)3Si
O1/2単位とSiO2単位とよりなるシリコーンレジンと、式
【化4】 で示されるシリコーンオイルまたはシリコーンゴムとの
混合物、またはこれらが少なくとも部分的に縮合したも
のとされる。
【0015】ここに使用されるシリコーンレジンは上記
した式(CH3)3SiO1/2で示されるトリメチルシロキシ基と
SiO基とからなるものであり、このモル比が1:0.4 〜
1:1.5 、好ましくは1:0.7 〜1:1 であるものとされる
が、この値が1:0.4未満または1:1.5 より大きくなると
得られる粘着剤の粘着力が低下するので、これは1:0.4
〜1:1.5 のものとすることがよい。
【0016】また、ここに使用されるシリコーンオイ
ル、シリコーンゴムは上記した一般式(1)で示される
ものとされ、このR1 ,R2はフェニル基、アクリル基
などを含んだものとすると得られる塗膜の透過率が低下
するのでR1 は水酸基、メチル基、ビニル基、R2 はメ
チル基、ビニル基からなるものとされるし、このx,y
値についてはx+yが100未満または10,000よ
り大きくなるとこの粘着剤の粘着力が低下するので、こ
のxは 100〜10,000、yは 0〜9,900 の範囲とし、x+
yは100〜10,000の範囲のものとすることがよ
い。
【0017】なお、本発明で使用されるシリコーン粘着
剤はこのシリコーンレジンとシリコーンオイルまたはシ
リコーンゴムとの混合物、またはこれらが部分的に縮合
したものとされるが、これはシリコーンレジン100重
量部に対してシリコーンオイルまたはシリコーンゴムを
50〜20重量部添加して室温〜200 ℃でまたは溶剤の存在
下で使用する場合は室温〜溶剤の沸点下で、30分〜30時
間加熱撹拌して部分的に縮合したものとすることがよ
く、これによれば粘着性のすぐれたシリコーン粘着剤を
容易に得ることができるが、これに必要に応じ架橋剤、
硬化触媒、その他の添加物を加えることは任意とされ
る。
【0018】本発明のリソグラフィー用ペリクルは前記
したペリクル膜にこのシリコーン粘着剤を塗布すること
によって得ることができるが、これはこのペリクルの内
面、すなわちペリクル膜の内面とフレームの内壁など
に、上記したシリコーン粘着剤を必要に応じ溶剤で希釈
し、これを0.1〜1.0μmの厚さに塗布してから、
このペリクル膜をペリクル作成時に使用した基板ごと乾
燥し、これをアルミニウムなどの枠体に接着固定したの
ち、水中に浸漬してこのペリクル膜を基板から剥離して
乾燥するという方法で製造すればよく、これによれば片
側内面にシリコーン粘着剤が塗布されたペリクル膜を得
ることができる。なお、このようにして得られたペリク
ル膜はこのシリコーン粘着剤膜が光透過率、耐候性の極
めてよいもので粘着力も著しく高いものであることか
ら、ゴミ捕捉効率の大きい高性能なものになるという有
利性が与えられる。
【0019】
【実施例】つぎに本発明で使用されるシリコーン粘着剤
の合成例、実施例および比較例をあげる。 合成例1 撹拌棒、温度計、エステルアダプター付冷却管および窒
素ガス導入口を取りつけた1,000mlのフラスコ
に、式(CH3)3SiO1/2とSiO2のモル比が1:1.2 であるシリ
コーンレジン40g、式
【化5】 で示されるシリコーンオイルおよびキシレン400gを
計り込み、窒素ガスを通気しながら140℃で3時間加
熱撹拌したのち、溜出する水をエステルアダプターで除
去して放冷したところ、粘度が6,000 csであるシリコ
ーン粘着剤が得られた。
【0020】合成例2 合成例1で使用したものと同じ1,000mlのフラス
コに、式(CH3)3SiO1/2とSiO2のモル比が1:1.0 であるシ
リコーンレジン50g、式
【化6】 で示されるシリコーンゴム25gおよびキシレン500
gを計り込み、窒素ガスを通気しながら140℃で3時
間加熱撹拌したのち、溜出する水をエステルアダプター
で除去し放冷したところ、固形分濃度30%のキシレン溶
解液としたときの粘度が1,200 csであるシリコーン粘
着剤が得られた。
【0021】実施例1 20℃のトルエン溶液における固有粘度が0.95dl
/gであるポリトリメチルビニルシランをトルエンに溶
かして3%溶液としたものをスピンコーターを用いて平
滑なガラス板上に乾燥膜として1.0μmになるように
塗布してペリクル膜を作り、これに合成例1で得たシリ
コーン粘着剤をスピンコーターを用いて0.3μmの厚
さに塗布し、80℃で2時間、100℃で1時間乾燥し
た。
【0022】ついで内径130mmのアルミニウムフレ
ームの端面にエポキシ系接着剤・アラルダイトラビッド
(昭和高分子(株)製商品名)を塗布したものに上記で
得た薄膜を接着して1時間硬化させたのち、ガラス板ご
と水中に浸漬し、5分後ガラス板から自然に剥離したも
のを取り出し、風乾後、アルミニウムフレームの外側に
はみ出している部分のフィルムを切りとったところ、均
一な張りのある厚さ1.3μmのリソグラフィー用ペリ
クルが得られた。
【0023】つぎにこの薄膜の光線透過率をしらべたと
ころ、このものは240〜500nmの波長域で90%
以上の透過率を示し、膜面両面に反射防止処理をしたも
のの透過率は436nmのg線で98.4%、365n
mのi線で98.2%、249nmのエキシマレーザー
で98.1%を、また210nmでは90%を示した
し、このものはまたエキシマレーザーを1,500時間
照射しても黄変せず、耐候性も良好なものであった。
【0024】なお、このペリクルについてはこれをクラ
ス100のクリーンルームに置いた露光原版に図1,図
2に示したように装着し、垂直に立ててバイブレーター
で50回振動を与えたのち、2枚のペリクルを取り外し
て粘着剤層に捕捉されているゴミの付着数を目視で数え
たところ、これは2枚の平均で0.2ケ/cm2 であっ
た。
【0025】実施例2 テトラフルオロエチレンと環状パーフルオロエーテル基
を有する含フッ素モノマーとの共重合体、テフロンAF
1600(米国デュポン社製商品名)を、主成分がパー
フルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)であるフッ
素系溶剤、フロリナートFC−75(米国スリーエム社
製商品名)に溶解させて濃度8.0%の溶液を調製し
た。ついで、この溶液を直径200mm、厚さ3mmの
表面研磨した石英基板面に流し、スピンコーターを用い
て膜の厚みが1.21μmの透明膜を形成させ、この片
面に合成例2で得たシリコーン粘着剤にその固形分10
0重量部当り0.5重量部のベンゾイルパーオキサイド
を添加したものを0.2μmの厚さで塗布し、これを基
板ごと120℃で2時間乾燥して膜体を作った。
【0026】ついでこれを1辺が100mmの四角形ア
ルミニウムフレームにエポキシ系接着剤・アラルダイト
ラビット[昭和高分子(株)社製商品名]を用いて、し
わのないように接着固定してからこれを基板ごと水中に
浸漬してペリクル膜を基板から剥離し、160℃で1時
間乾燥し、フレームからはみ出している余分の膜部分を
切り離してペリクル膜を作った。
【0027】つぎに、このペリクル膜をエキシマレーザ
ーで処理し、このものの光線透過率を測定したところ、
表1に示したとおりの結果が得られ、またこのペリクル
に90W/cm2 の照射エネルギーをもつi線を4,5
00時間連続照射したのちの光線透過率の変化を測定し
たところ、表2に示したとおりの結果が得られたが、こ
のものはエキシマレーザーを2,000時間照射後も黄
変したり、亀裂を発生することがなかったし、これにつ
いてそのゴミ捕捉効率を実施例1と同じ方法でしらべた
ところ、これは0.3ケ/cm2 であった。
【0028】
【表1】
【表2】
【0029】比較例 比較のためにペリクル膜をニトロセルロースとしたほか
は実施例1と同様に処理したもの(比較例1)、ペリク
ル膜をニトロセルロースとし粘着剤としてアクリル変性
フッ素ポリマーを用いたもの(比較例2)およびペリク
ル膜を実施例1と同じポリトリメチルビニルシランとし
たが粘着剤をアクリル変性シリコーン樹脂としたものに
ついて、そのエキシマレーザー透過率およびその照射後
の状態ならびにゴミ捕捉効率をしらべたところ、表3に
示したとおりの結果が得られた。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明はリソグラフィー用ペリクルに関
するものであり、これは前記したようにペリクル内面に
(CH3)3SiO1/2単位とSiO2単位とよりなるシリコーンレジ
ンと一般式(1)で示されるシリコーンオイルまたはシ
リコーンゴムとの混合物またはこれらが少なくとも部分
的に縮合したシリコーン粘着剤を塗布してなることを特
徴とするものであるが、このようにして作られたリソグ
ラフィー用ペリクルにはリソグラフィー用光源に対する
透過率が高いし、この粘着剤におけるゴミ捕捉効率もよ
いので、ゴミの落下により露光原版の転写パターンが変
形することがないという有利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリソグラフィー用ペリクルを露光原版
(フォトマスク)に装置した一実施態様の縦断面図を示
したものである。
【図2】図1のペリクルの部分拡大図を示したものであ
る。
【符号の説明】
1,11 ペリクル膜 2 ペリクル枠 3 露光原版(フォトマスク) 12 接着剤層 13 フレーム 14,16 粘着剤層 15 セパレーター 17 ゴミ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 (72)発明者 野口 仁 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 浜田 裕一 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 熊谷 公孝 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコ−ン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペリクル内面に式(CH3)3SiO1/2と式SiO2
    の単位モル比が1:0.4 〜1:1.5 であるシリコーンレジン
    と、式 【化1】 (R1 は水酸基、メチル基またはビニル基、R2 はメチ
    ル基またはビニル基、xは正数、yは0または正数でx
    +y=100〜10,000)で示されるシリコーンオ
    イルまたはシリコーンゴムとの混合物、またはこれらが
    少なくとも部分的に縮合したシリコーン粘着剤を塗布し
    てなることを特徴とするリソグラフィー用ペリクル。
  2. 【請求項2】 ペリクル膜がポリトリメチルビニルシラ
    ン、プルラン化合物、非晶性フッ素重合体、シリコーン
    変性ポリビニルアルコールから選ばれた少なくとも1種
    の高分子物質よりなるものである請求項1に記載したリ
    ソグラフィー用ペリクル。
JP27456491A 1991-09-26 1991-09-26 リソグラフィ−用ペリクル Expired - Lifetime JP2938636B2 (ja)

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