JPH058789Y2 - - Google Patents
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- JPH058789Y2 JPH058789Y2 JP1985065923U JP6592385U JPH058789Y2 JP H058789 Y2 JPH058789 Y2 JP H058789Y2 JP 1985065923 U JP1985065923 U JP 1985065923U JP 6592385 U JP6592385 U JP 6592385U JP H058789 Y2 JPH058789 Y2 JP H058789Y2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R39/00—Rotary current collectors, distributors or interrupters
- H01R39/02—Details for dynamo electric machines
- H01R39/46—Auxiliary means for improving current transfer, or for reducing or preventing sparking or arcing
- H01R39/54—Auxiliary means for improving current transfer, or for reducing or preventing sparking or arcing by use of impedance between brushes or segments
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K11/00—Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
- H02K11/02—Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for suppression of electromagnetic interference
- H02K11/028—Suppressors associated with the rotor
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K13/00—Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
- H02K13/04—Connections between commutator segments and windings
- H02K13/06—Resistive connections, e.g. by high-resistance chokes or by transistors
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、整流子モータに用いられるノイズ
吸収機能付整流子に関する。
吸収機能付整流子に関する。
整流子モータ(以下、単にモータと言う)の整
流子部分で発生するノイズを吸収する手段とし
て、リングバリスタが従来から用いられている。
例えば3極モータの場合には、第8図に示すよう
なリングバリスタ2を回転軸に通し、各電極22
a〜22cを整流子の各整流子片にそれぞれ接続
してノイズの吸収を行わせている。
流子部分で発生するノイズを吸収する手段とし
て、リングバリスタが従来から用いられている。
例えば3極モータの場合には、第8図に示すよう
なリングバリスタ2を回転軸に通し、各電極22
a〜22cを整流子の各整流子片にそれぞれ接続
してノイズの吸収を行わせている。
従来はノイズ吸収のために整流子部分に上述の
ようなリングバリスタを用いているため、本来の
整流子に加えて、リングバリスタ及びそれを回転
軸に取り付けるための取付台が必要であり、更に
半田付け等によるリングバリスタとモータのコイ
ルとの電気的接続も必要であり、その分だけモー
タの部品点数や組立工数が多くなつていた。
ようなリングバリスタを用いているため、本来の
整流子に加えて、リングバリスタ及びそれを回転
軸に取り付けるための取付台が必要であり、更に
半田付け等によるリングバリスタとモータのコイ
ルとの電気的接続も必要であり、その分だけモー
タの部品点数や組立工数が多くなつていた。
従つてこの考案は、上述のような問題点を解決
することを主たる目的とする。
することを主たる目的とする。
この考案は、円筒形の素子本体の外周面に整流
子片を兼ねる複数の電極を互いの間に〓間をあけ
てかつ円周方向に互いにほぼ等しい長さで形成
し、同素子本体の内周面には電極を形成していな
いバリスタと、絶縁物から成り当該バリスタをモ
ータの回転軸に電気的に絶縁して固定するための
円板状の固定台とを備えており、かつこの固定台
は、共にリング状の内側のつばおよび外側のつば
であつて互いに同心円状に配置されたものを有し
ていてこの両つばの間に前記バリスタの端部を嵌
合させて当該バリスタを保持しており、更にこの
固定台の内側のつばの中心付近であつて前記バリ
スタの外径の中心に相当する位置に、モータの回
転軸を嵌入する穴を設けていることを特徴とする
ノイズ吸収機能付整流子である。
子片を兼ねる複数の電極を互いの間に〓間をあけ
てかつ円周方向に互いにほぼ等しい長さで形成
し、同素子本体の内周面には電極を形成していな
いバリスタと、絶縁物から成り当該バリスタをモ
ータの回転軸に電気的に絶縁して固定するための
円板状の固定台とを備えており、かつこの固定台
は、共にリング状の内側のつばおよび外側のつば
であつて互いに同心円状に配置されたものを有し
ていてこの両つばの間に前記バリスタの端部を嵌
合させて当該バリスタを保持しており、更にこの
固定台の内側のつばの中心付近であつて前記バリ
スタの外径の中心に相当する位置に、モータの回
転軸を嵌入する穴を設けていることを特徴とする
ノイズ吸収機能付整流子である。
バリスタは、整流子の働きとノイズ吸収の働き
の両方を行う。従つてこの整流子を用いれば、従
来必要であつたリングバリスタやその取付台を省
くことができ、これによつてモータの部品点数及
び組立工数の低減を図ることができる。
の両方を行う。従つてこの整流子を用いれば、従
来必要であつたリングバリスタやその取付台を省
くことができ、これによつてモータの部品点数及
び組立工数の低減を図ることができる。
第1図はこの考案の一実施例に係る整流子を示
す断面図であり、第2図は第1図の整流子に用い
られるバリスタを示す斜視図である。この実施例
の整流子は、円筒形の素子本体31の外周面に、
整流子片を兼ねるこの例では三つの電極32a〜
32cを互いの間に〓間をあけてかつ円周方向に
互いにほぼ等しい長さで形成したバリスタ3と、
樹脂等の絶縁物から成る円板状のこの例では二つ
の固定台4a,4bとを備えている。素子本体3
1の内周面には電極は形成していない。
す断面図であり、第2図は第1図の整流子に用い
られるバリスタを示す斜視図である。この実施例
の整流子は、円筒形の素子本体31の外周面に、
整流子片を兼ねるこの例では三つの電極32a〜
32cを互いの間に〓間をあけてかつ円周方向に
互いにほぼ等しい長さで形成したバリスタ3と、
樹脂等の絶縁物から成る円板状のこの例では二つ
の固定台4a,4bとを備えている。素子本体3
1の内周面には電極は形成していない。
各固定台4a,4bは、共にリング状の内側の
つば42a,42bおよび外側のつば41a,4
1bをそれぞれ有している。内側のつば42aと
外側のつば41aとは互いに同心円状に配置され
ている。また内側のつば42bと外側のつば41
bも互いに同心円上に配置されている。そしてこ
の内外のつば42a,41aおよび42b,41
bの間にバリスタ3の左右の端部をそれぞれ嵌合
させて当該バリスタ3を保持している。更に各固
定大4a,4bの内側のつば42a,42bの中
心付近であつてバリスタ3の外径の中心相当する
位置に、モータの回転軸を嵌入する穴43a,4
3bをそれぞれ設けている。そして両穴43a,
43bにモータの回転軸を嵌入することによつ
て、この整流子を回転軸に電気的に絶縁して固定
するようにしている。そして、モータのコイルと
電極32a〜32cとの接続は、例えば半田付け
によつて行う。
つば42a,42bおよび外側のつば41a,4
1bをそれぞれ有している。内側のつば42aと
外側のつば41aとは互いに同心円状に配置され
ている。また内側のつば42bと外側のつば41
bも互いに同心円上に配置されている。そしてこ
の内外のつば42a,41aおよび42b,41
bの間にバリスタ3の左右の端部をそれぞれ嵌合
させて当該バリスタ3を保持している。更に各固
定大4a,4bの内側のつば42a,42bの中
心付近であつてバリスタ3の外径の中心相当する
位置に、モータの回転軸を嵌入する穴43a,4
3bをそれぞれ設けている。そして両穴43a,
43bにモータの回転軸を嵌入することによつ
て、この整流子を回転軸に電気的に絶縁して固定
するようにしている。そして、モータのコイルと
電極32a〜32cとの接続は、例えば半田付け
によつて行う。
第9図は、前記バリスタ3の等価回路を示すも
のであり、電極32a〜32c間に等価的にバリ
スタ素子3a,3cがそれぞれ接続された構成を
している。8a〜8cは、このバリスタ3に接続
されるモータのコイルである。
のであり、電極32a〜32c間に等価的にバリ
スタ素子3a,3cがそれぞれ接続された構成を
している。8a〜8cは、このバリスタ3に接続
されるモータのコイルである。
このような整流子においては、バリスタ3の電
極32a〜32cがそのまま整流子片の働きをす
る。勿論バリスタ3は、従来のリングバリスタと
同等のノイズ吸収の働きもする。従つてこのよう
な整流子を用いれば、従来のようにリングバリス
タ及びその取付台を用いる必要はなくなり、これ
によつてモータの部品点数及び組立工数の低減を
図ることができる。
極32a〜32cがそのまま整流子片の働きをす
る。勿論バリスタ3は、従来のリングバリスタと
同等のノイズ吸収の働きもする。従つてこのよう
な整流子を用いれば、従来のようにリングバリス
タ及びその取付台を用いる必要はなくなり、これ
によつてモータの部品点数及び組立工数の低減を
図ることができる。
しかも、ノイズをアースに落とす場合は、当該
ノイズがアース回路を通して他の電子回路に回り
込んでかえつて他の電子回路を誤動作させる原因
になるが、この整流子では、第9図の等価回路か
らも分かるように、モータの各コイル8a〜8c
の両端に発生するノイズは各コイル8a〜8cの
両端に接続されたバリスタ3(より具体的にはそ
の内部に等価的に形成されるバリスタ素子3a〜
3c)内でそれぞれ吸収され、ノイズ電流がアー
ス回路に一切流出しないので、他の電子回路を誤
動作させる恐れはない。
ノイズがアース回路を通して他の電子回路に回り
込んでかえつて他の電子回路を誤動作させる原因
になるが、この整流子では、第9図の等価回路か
らも分かるように、モータの各コイル8a〜8c
の両端に発生するノイズは各コイル8a〜8cの
両端に接続されたバリスタ3(より具体的にはそ
の内部に等価的に形成されるバリスタ素子3a〜
3c)内でそれぞれ吸収され、ノイズ電流がアー
ス回路に一切流出しないので、他の電子回路を誤
動作させる恐れはない。
尚、整流子には、その外周から中心までの寸法
に高い寸法精度、例えば0.01mm程度の寸法精度が
要求される場合があるけれども、このノイズ吸収
機能付整流子では、バリスタ3の素子本体(例え
ばセラミツクス)31の寸法ずれを固定台4a,
4bによつて簡単に補正することができ、これに
よつてモータのブラシの接触状態を安定させるこ
とができる。これを詳述すると、バリスタ3の素
子本体31は通常はセラミツクスから成り、この
ような円筒形の成形体を焼成して作成する際、焼
成後は生の状態に比べて収縮が起こる。円筒形の
バリスタ3を製作するのに、素子本体31の外径
の真円度を出すことはできるが、内径の真円度を
出すことは極めて難しく、そのため外径の中心と
内径の中心とを一致させることは非常に困難であ
る。バリスタ3の外径に対してモータの回転軸が
その中心に位置するようにしなければ、回転軸に
取り付けられたバリスタ3は偏心しながら回転す
ることになり、このような状態になると、モータ
のブラシの擦れる位置やブラシの接触圧力が不安
定となり、異音を発生する等の原因となる。これ
に対してこのノイズ吸収機能付整流子では、固定
台4a,4bの、バリスタ3の外径の中心に相当
する位置に、モータの回転軸を嵌入する穴43
a,34bを設けているので、仮にバリスタ3の
素子本体31に寸法ずれが生じても、固定台4
a,4bによつて簡単に、バリスタ3の外径の中
心に回転軸が位置するようにすることが可能とな
り、それによつて、バリスタ3の偏心回転を防止
して、ブラシの擦れる位置を安定させることがで
きる。
に高い寸法精度、例えば0.01mm程度の寸法精度が
要求される場合があるけれども、このノイズ吸収
機能付整流子では、バリスタ3の素子本体(例え
ばセラミツクス)31の寸法ずれを固定台4a,
4bによつて簡単に補正することができ、これに
よつてモータのブラシの接触状態を安定させるこ
とができる。これを詳述すると、バリスタ3の素
子本体31は通常はセラミツクスから成り、この
ような円筒形の成形体を焼成して作成する際、焼
成後は生の状態に比べて収縮が起こる。円筒形の
バリスタ3を製作するのに、素子本体31の外径
の真円度を出すことはできるが、内径の真円度を
出すことは極めて難しく、そのため外径の中心と
内径の中心とを一致させることは非常に困難であ
る。バリスタ3の外径に対してモータの回転軸が
その中心に位置するようにしなければ、回転軸に
取り付けられたバリスタ3は偏心しながら回転す
ることになり、このような状態になると、モータ
のブラシの擦れる位置やブラシの接触圧力が不安
定となり、異音を発生する等の原因となる。これ
に対してこのノイズ吸収機能付整流子では、固定
台4a,4bの、バリスタ3の外径の中心に相当
する位置に、モータの回転軸を嵌入する穴43
a,34bを設けているので、仮にバリスタ3の
素子本体31に寸法ずれが生じても、固定台4
a,4bによつて簡単に、バリスタ3の外径の中
心に回転軸が位置するようにすることが可能とな
り、それによつて、バリスタ3の偏心回転を防止
して、ブラシの擦れる位置を安定させることがで
きる。
また、このノイズ吸収機能付整流子をモータの
回転軸に取り付けることに関して言えば、バリス
タ3の素子本体31の穴33の内径寸法をモータ
の回転軸の外径寸法にいちいち合わせて素子本体
31を製造する必要がなく、単に固定台4a,4
bに設ける穴43a,43bの寸法を決めるだけ
で簡単に取り付けることができるので、当該ノイ
ズの吸収機能付整流子の製造上および使用上にお
いて管理が容易になるという効果も得られる。
回転軸に取り付けることに関して言えば、バリス
タ3の素子本体31の穴33の内径寸法をモータ
の回転軸の外径寸法にいちいち合わせて素子本体
31を製造する必要がなく、単に固定台4a,4
bに設ける穴43a,43bの寸法を決めるだけ
で簡単に取り付けることができるので、当該ノイ
ズの吸収機能付整流子の製造上および使用上にお
いて管理が容易になるという効果も得られる。
また、上記のような固定台4a,4bを用いる
代わりに絶縁スリーブを用いる場合を仮定してみ
ると、絶縁スリーブの場合は、バリスタ3をモー
タの回転軸にしつかりと固定する必要から、素子
本体31の穴33に絶縁スリーブを、またその中
心に回転軸をそれぞれ強く嵌入(圧入)しなけれ
ばならず、そのようにすると、回転軸の嵌入時に
素子本体31に内側から大きな応力が加わり、こ
れによつて素子本体31に損傷を与える原因にな
る。また、素子本体31とモータの回転軸が絶縁
スリーブを介して密着されていると、例えばヒー
トサイクルが加わつた場合、素子本体31として
通常使われているセラミツクスに比べて、金属製
の回転軸や樹脂等からなる絶縁スリーブは熱膨張
率が高いので膨張しやすく、それによつて穴33
の内面から素子本体31に応力が加わることにな
り、素子本体31が割れる恐れもある。これに対
してこのノイズ吸収機能付整流子では、固定台4
a,4bの内外のつば41a,42a,41b,
42bの部分でバリスタ3の端部を保持固定して
おり、その部分以外では、素子本体31とモータ
の回転軸との間には空間が形成されることになる
ので、固定台4a,4bの穴43a,43bにモ
ータの回転軸を嵌入する際に、あるいは嵌入後に
ヒートサイクルが加わつた場合でも、バリスタ3
の素子本体31の内面に応力が加わりにくく、従
つてバリスタ3に損傷を与える恐れが少ないとい
う利点がある。
代わりに絶縁スリーブを用いる場合を仮定してみ
ると、絶縁スリーブの場合は、バリスタ3をモー
タの回転軸にしつかりと固定する必要から、素子
本体31の穴33に絶縁スリーブを、またその中
心に回転軸をそれぞれ強く嵌入(圧入)しなけれ
ばならず、そのようにすると、回転軸の嵌入時に
素子本体31に内側から大きな応力が加わり、こ
れによつて素子本体31に損傷を与える原因にな
る。また、素子本体31とモータの回転軸が絶縁
スリーブを介して密着されていると、例えばヒー
トサイクルが加わつた場合、素子本体31として
通常使われているセラミツクスに比べて、金属製
の回転軸や樹脂等からなる絶縁スリーブは熱膨張
率が高いので膨張しやすく、それによつて穴33
の内面から素子本体31に応力が加わることにな
り、素子本体31が割れる恐れもある。これに対
してこのノイズ吸収機能付整流子では、固定台4
a,4bの内外のつば41a,42a,41b,
42bの部分でバリスタ3の端部を保持固定して
おり、その部分以外では、素子本体31とモータ
の回転軸との間には空間が形成されることになる
ので、固定台4a,4bの穴43a,43bにモ
ータの回転軸を嵌入する際に、あるいは嵌入後に
ヒートサイクルが加わつた場合でも、バリスタ3
の素子本体31の内面に応力が加わりにくく、従
つてバリスタ3に損傷を与える恐れが少ないとい
う利点がある。
尚、バリスタ3の外周面に形成する電極32a
〜32cは、ブラシの摺動による摩耗を少なくす
るために、通常の電極材、例えば銀電極の表面
に、耐摩耗性の金属をコーテイングしたものでも
良い。また、当該電極の数は、モータの極数に応
じて、例えば2,3,5,7…等の任意の数にす
ることができる。
〜32cは、ブラシの摺動による摩耗を少なくす
るために、通常の電極材、例えば銀電極の表面
に、耐摩耗性の金属をコーテイングしたものでも
良い。また、当該電極の数は、モータの極数に応
じて、例えば2,3,5,7…等の任意の数にす
ることができる。
また、ここでは二つの固定台4aおよび4bを
設けた場合を例示しており、固定台をこのように
二つ設ける方がバリスタ3をより強固に固定する
上で好ましいけれども、固定台をこの例のように
必ず二つ設けなければならないものではなく、固
定台は一つでも良い。例えば、固定台4aまたは
固定台4bのいずれか一方だけを設けても良く、
この一つの固定台4aまたは4bによつても、モ
ータに用いる上で必要な強度にバリスタ3を固定
することは十分に可能である。その場合、バリス
タ3の固定強度をより大きくしたいのであれば、
例えば、固定台の内外のつば間にバリスタ3の端
部を嵌合させる手段にインサートモールドを用い
たり、あるいは接着剤による固着を併用する等し
ても良い。また、必要に応じて内側のつばをより
長くしても良い。
設けた場合を例示しており、固定台をこのように
二つ設ける方がバリスタ3をより強固に固定する
上で好ましいけれども、固定台をこの例のように
必ず二つ設けなければならないものではなく、固
定台は一つでも良い。例えば、固定台4aまたは
固定台4bのいずれか一方だけを設けても良く、
この一つの固定台4aまたは4bによつても、モ
ータに用いる上で必要な強度にバリスタ3を固定
することは十分に可能である。その場合、バリス
タ3の固定強度をより大きくしたいのであれば、
例えば、固定台の内外のつば間にバリスタ3の端
部を嵌合させる手段にインサートモールドを用い
たり、あるいは接着剤による固着を併用する等し
ても良い。また、必要に応じて内側のつばをより
長くしても良い。
所で、第1図の実施例における電極32a〜3
2cとモータのコイルとの接続は、上述したよう
に例えば半田付けで直接行つても良いけれども、
第3図のようなリード板5を固定台、例えば固定
台4a側に埋め込んでおけば、コイルを電極32
a〜32cに直接半田付けする必要はなくなる。
そのようにした整流子の例を第4図及び第5図に
示す。尚第4図は、第1図の線−方向に見た
ものに相当する。符号5a〜5cが上述したリー
ド板である。この場合、リード板5a〜5cと電
極32a〜32cとの接続は、例えば圧着により
行う。尚、各リード板5a〜5cに例えば第3図
に示した窪み52と同様のものを設けておけば、
電極32a〜32cとの接続はより確実となる。
そして、モータのコイルとの接続は、コイルを電
極5a〜5cに例えば巻きつけることにより行
う。その場合も、各リード板5a〜5cに例えば
第3図に示した切欠き51と同様のものを設けて
おけば、コイルは外れにくくなる。
2cとモータのコイルとの接続は、上述したよう
に例えば半田付けで直接行つても良いけれども、
第3図のようなリード板5を固定台、例えば固定
台4a側に埋め込んでおけば、コイルを電極32
a〜32cに直接半田付けする必要はなくなる。
そのようにした整流子の例を第4図及び第5図に
示す。尚第4図は、第1図の線−方向に見た
ものに相当する。符号5a〜5cが上述したリー
ド板である。この場合、リード板5a〜5cと電
極32a〜32cとの接続は、例えば圧着により
行う。尚、各リード板5a〜5cに例えば第3図
に示した窪み52と同様のものを設けておけば、
電極32a〜32cとの接続はより確実となる。
そして、モータのコイルとの接続は、コイルを電
極5a〜5cに例えば巻きつけることにより行
う。その場合も、各リード板5a〜5cに例えば
第3図に示した切欠き51と同様のものを設けて
おけば、コイルは外れにくくなる。
また、第6図に示すような、上記リード板5と
バリスタ3の電極32a〜32cの摩耗防止板を
兼ねるものであつて各電極32a〜32cに対応
した形状の金属板6a〜6cを、第7図に示すよ
うに各電極32a〜32c上に被せておいても良
い。なお、第7図中では金属板6cは図に現れて
いない。この場合、バリスタ3の電極32a〜3
2cと金属板6a〜6cとは、例えば圧着により
接続する。このような金属板6a〜6cを被せて
おくと、バリスタ3の各電極32a〜32cとモ
ータのコイルとの接続が容易になるだけでなく、
各電極32a〜32cの表面に前述したような耐
摩耗性の金属をコーテイングしなくても、各電極
32a〜32cの摩耗を防止することができる。
バリスタ3の電極32a〜32cの摩耗防止板を
兼ねるものであつて各電極32a〜32cに対応
した形状の金属板6a〜6cを、第7図に示すよ
うに各電極32a〜32c上に被せておいても良
い。なお、第7図中では金属板6cは図に現れて
いない。この場合、バリスタ3の電極32a〜3
2cと金属板6a〜6cとは、例えば圧着により
接続する。このような金属板6a〜6cを被せて
おくと、バリスタ3の各電極32a〜32cとモ
ータのコイルとの接続が容易になるだけでなく、
各電極32a〜32cの表面に前述したような耐
摩耗性の金属をコーテイングしなくても、各電極
32a〜32cの摩耗を防止することができる。
以上のようにこの考案によれば、バリスタがそ
のまま整流子となり、しかもノイズ吸収の働きも
する。従つてモータにこの整流子を用いれば、従
来必要であつたリングバリスタやその取付台を省
くことができ、これによつてモータの部品点数及
び組立工数の低減を図ることができる。
のまま整流子となり、しかもノイズ吸収の働きも
する。従つてモータにこの整流子を用いれば、従
来必要であつたリングバリスタやその取付台を省
くことができ、これによつてモータの部品点数及
び組立工数の低減を図ることができる。
しかも、ノイズをアースに落とす場合は、当該
ノイズがアース回路を通して他の電子回路に回り
込んでかえつて他の電子回路を誤動作させる原因
になるが、この整流子では、モータの各コイルの
両端に発生するノイズはその両端に接続されるバ
リスタ内でそれぞれ吸収され、ノイズ電流がアー
ス回路に一切流出しないので、他の電子回路を誤
動作させる恐れもない。
ノイズがアース回路を通して他の電子回路に回り
込んでかえつて他の電子回路を誤動作させる原因
になるが、この整流子では、モータの各コイルの
両端に発生するノイズはその両端に接続されるバ
リスタ内でそれぞれ吸収され、ノイズ電流がアー
ス回路に一切流出しないので、他の電子回路を誤
動作させる恐れもない。
また、バリスタの素子本体の寸法ずれを固定台
によつて簡単に補正することができ、またこれに
よつてモータのブラシとの接触状態を安定させる
ことができる。
によつて簡単に補正することができ、またこれに
よつてモータのブラシとの接触状態を安定させる
ことができる。
また、この考案のノイズ吸収機能付整流子をモ
ータの回転軸に取り付けることに関して言えば、
バリスタの素子本体の穴の内径寸法をモータの回
転軸の外径寸法にいちいち合わせて素子本体を製
造する必要がなく、単に固定台に設ける穴の寸法
を決めるだけで簡単に取り付けることができるの
で、当該整流子の製造上および使用上において管
理が容易になる。
ータの回転軸に取り付けることに関して言えば、
バリスタの素子本体の穴の内径寸法をモータの回
転軸の外径寸法にいちいち合わせて素子本体を製
造する必要がなく、単に固定台に設ける穴の寸法
を決めるだけで簡単に取り付けることができるの
で、当該整流子の製造上および使用上において管
理が容易になる。
更に、絶縁スリーブを用いる場合と違つて、こ
の考案ではバリスタの端部を固定台で保持してい
るので、モータの回転軸の嵌入時、あるいは嵌入
後に、バリスタの内面に応力が加わりにくく、従
つてバリスタが損傷を受けにくいという効果も得
られる。
の考案ではバリスタの端部を固定台で保持してい
るので、モータの回転軸の嵌入時、あるいは嵌入
後に、バリスタの内面に応力が加わりにくく、従
つてバリスタが損傷を受けにくいという効果も得
られる。
第1図は、この考案の一実施例に係る整流子を
示す断面図である。第2図は、第1図の整流子に
用いられるバリスタを示す斜視図である。第3図
は、リード板の一例を示す斜視図である。第4図
は、第3図に示すようなリード板を備える整流子
の例を示す正面図である。第5図は、第4図の線
−に沿う断面図である。第6図は、電極に被
せる金属板の一例を示す斜視図である。第7図
は、電極に第6図に示すような金属板を被せた整
流子の例を示す断面図である。第8図は、リング
バリスタの一例を示す斜視図である。第9図は、
第1図および第2図中のバリスタの等価回路図で
ある。 3……バリスタ、31……素子本体、32a〜
32c……電極、4a,4b……固定台、41
a,41b,42a,42b……つば、43a,
43b……穴。
示す断面図である。第2図は、第1図の整流子に
用いられるバリスタを示す斜視図である。第3図
は、リード板の一例を示す斜視図である。第4図
は、第3図に示すようなリード板を備える整流子
の例を示す正面図である。第5図は、第4図の線
−に沿う断面図である。第6図は、電極に被
せる金属板の一例を示す斜視図である。第7図
は、電極に第6図に示すような金属板を被せた整
流子の例を示す断面図である。第8図は、リング
バリスタの一例を示す斜視図である。第9図は、
第1図および第2図中のバリスタの等価回路図で
ある。 3……バリスタ、31……素子本体、32a〜
32c……電極、4a,4b……固定台、41
a,41b,42a,42b……つば、43a,
43b……穴。
Claims (1)
- 円筒形の素子本体の外周面に整流子片を兼ねる
複数の電極を互いの間に〓間をあけてかつ円周方
向に互いにほぼ等しい長さで形成し、同素子本体
の内周面には電極を形成してしないバリスタと、
絶縁物から成り当該バリスタをモータの回転軸に
電気的に絶縁して固定するための円板状の固定台
とを備えており、かつこの固定台は、共にリング
状の内側のつばおよび外側のつばであつて互いに
同心円状に配置されたものを有していてこの両つ
ばの間に前記バリスタの端部を嵌合させて当該バ
リスタを保持しており、更にこの固定台の内側の
つばの中心付近であつて前記バリスタの外径の中
心に相当する位置に、モータの回転軸を嵌入する
穴を設けていることを特徴とするノイズ吸収機能
付整流子。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985065923U JPH058789Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 | |
NL8601116A NL192942C (nl) | 1985-05-02 | 1986-05-01 | Collector voor een elektromotor. |
DE19863614869 DE3614869A1 (de) | 1985-05-02 | 1986-05-02 | Kommutator mit entstoerung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985065923U JPH058789Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61185264U JPS61185264U (ja) | 1986-11-19 |
JPH058789Y2 true JPH058789Y2 (ja) | 1993-03-04 |
Family
ID=13300976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985065923U Expired - Lifetime JPH058789Y2 (ja) | 1985-05-02 | 1985-05-02 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058789Y2 (ja) |
DE (1) | DE3614869A1 (ja) |
NL (1) | NL192942C (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2233160A (en) * | 1989-06-12 | 1991-01-02 | Johnson Electric Sa | Commutated electric motor with suppression element |
DE4233132A1 (de) * | 1992-10-02 | 1994-04-07 | Bosch Gmbh Robert | Funkentstörte elektrische Kommutatormaschine |
JPH08237913A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-13 | Makita Corp | 整流子 |
GB9614485D0 (en) * | 1996-07-10 | 1996-09-04 | Johnson Electric Sa | A miniature motor |
DE19953231A1 (de) * | 1999-11-04 | 2001-05-17 | Sintertechnik Gmbh | Elektromotor mit einem Mittel zur Funkentstörung |
DE10233712B3 (de) * | 2002-07-24 | 2004-02-12 | Kolektor D.O.O. | Trommelkommutator für eine elektrische Maschine |
DE10354220A1 (de) | 2003-11-20 | 2005-06-30 | Kolektor D.O.O. | Kommutator für eine elektrische Maschine |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2055648B2 (de) * | 1970-11-12 | 1972-09-28 | Fa. C. Conradty, 8500 Nürnberg | Spannungsabhaengiger kollektor fuer klein- oder kleinstmotoren und verfahren zu seiner herstellung |
JPS4971402A (ja) * | 1972-11-15 | 1974-07-10 | ||
JPS6010500B2 (ja) | 1976-09-13 | 1985-03-18 | 松下電器産業株式会社 | 電動機用雑音防止装置 |
JPS5576683U (ja) * | 1978-11-17 | 1980-05-27 | ||
JPH05335108A (ja) * | 1992-06-01 | 1993-12-17 | Hitachi Ltd | 厚膜抵抗組成物及び該組成物からなる厚膜抵抗体 |
-
1985
- 1985-05-02 JP JP1985065923U patent/JPH058789Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-05-01 NL NL8601116A patent/NL192942C/nl not_active IP Right Cessation
- 1986-05-02 DE DE19863614869 patent/DE3614869A1/de active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3614869A1 (de) | 1986-11-27 |
NL192942B (nl) | 1998-01-05 |
NL8601116A (nl) | 1986-12-01 |
DE3614869C2 (ja) | 1992-06-25 |
NL192942C (nl) | 1998-05-07 |
JPS61185264U (ja) | 1986-11-19 |
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