JPH05344689A - 整流子 - Google Patents
整流子Info
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- JPH05344689A JPH05344689A JP4173793A JP17379392A JPH05344689A JP H05344689 A JPH05344689 A JP H05344689A JP 4173793 A JP4173793 A JP 4173793A JP 17379392 A JP17379392 A JP 17379392A JP H05344689 A JPH05344689 A JP H05344689A
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- commutator
- adhesive
- semiconductor ceramic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、容易に組付けができるノイ
ズ消去構造を備えた整流子を提供することにある。 【構成】 整流子片20を互いに電気的に接続するよう
に、接着剤の層30及び層31が整流子本体10に形成
されている。また、接着剤の層30及び層31は、ノイ
ズ消去に必要なバリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有している。
ズ消去構造を備えた整流子を提供することにある。 【構成】 整流子片20を互いに電気的に接続するよう
に、接着剤の層30及び層31が整流子本体10に形成
されている。また、接着剤の層30及び層31は、ノイ
ズ消去に必要なバリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整流子に関するものであ
り、特に、ノイズ消去構造を備えた整流子に使用され
る。
り、特に、ノイズ消去構造を備えた整流子に使用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、モ−タのブラシと整流子の間の火
花放電によるノイズを消去するために、半導体セラミッ
クからなるバリスタが整流子に組付けられている。例え
ば、図7に示す回転子100の整流子101には、整流
子本体102の円周方向等間隔に3個の整流子片103
が固定され、各整流子片103の一端側には放射状に突
設されるライザ103aが形成されている。そして、ラ
イザ103aには薄いセラミック板からなるリングバリ
スタ104が半田付けされている。この半田付けによ
り、ライザ103aとリングバリスタ104は、電気的
に接続されると共に、機械的に取付け固定されている。
上記構造により、整流子101は整流子片103とブラ
シ(図示せず)の間に発生する過電圧をリングバリスタ
104で吸収することができ、これにより、整流子10
1とブラシとの間に火花放電が発生することを防止し、
ノイズを消去している。
花放電によるノイズを消去するために、半導体セラミッ
クからなるバリスタが整流子に組付けられている。例え
ば、図7に示す回転子100の整流子101には、整流
子本体102の円周方向等間隔に3個の整流子片103
が固定され、各整流子片103の一端側には放射状に突
設されるライザ103aが形成されている。そして、ラ
イザ103aには薄いセラミック板からなるリングバリ
スタ104が半田付けされている。この半田付けによ
り、ライザ103aとリングバリスタ104は、電気的
に接続されると共に、機械的に取付け固定されている。
上記構造により、整流子101は整流子片103とブラ
シ(図示せず)の間に発生する過電圧をリングバリスタ
104で吸収することができ、これにより、整流子10
1とブラシとの間に火花放電が発生することを防止し、
ノイズを消去している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の整流子で
は、ノイズを消去するために、整流子片のライザにリン
グバリスタを半田付けする必要があるため、組付けに手
間が掛かかり、作業性が悪いという問題があった。
は、ノイズを消去するために、整流子片のライザにリン
グバリスタを半田付けする必要があるため、組付けに手
間が掛かかり、作業性が悪いという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、容易に組付け
ができるノイズ消去構造を備えた整流子を提供すること
を目的とする。
ができるノイズ消去構造を備えた整流子を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、略円筒状の絶縁体からなる整流子本体
と、前記整流子本体の外周に円周方向等間隔に固定され
る複数の整流子片とを備え、前記整流子片を互いに電気
的に接続するように接着剤の層が前記整流子本体に形成
され、前記接着剤の層はバリスタ特性を有する半導体セ
ラミックを含有して構成されているという技術的手段を
採用するものである。
成するために、略円筒状の絶縁体からなる整流子本体
と、前記整流子本体の外周に円周方向等間隔に固定され
る複数の整流子片とを備え、前記整流子片を互いに電気
的に接続するように接着剤の層が前記整流子本体に形成
され、前記接着剤の層はバリスタ特性を有する半導体セ
ラミックを含有して構成されているという技術的手段を
採用するものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、上記技術的手段を有している
ため、整流子片が互いに接着剤の層により、電気的に接
続される。また、この接着剤の層はノイズ消去に必要な
バリスタ特性を有する半導体セラミックを含有して構成
されているため、整流子はノイズ消去機構を有すること
ができる。
ため、整流子片が互いに接着剤の層により、電気的に接
続される。また、この接着剤の層はノイズ消去に必要な
バリスタ特性を有する半導体セラミックを含有して構成
されているため、整流子はノイズ消去機構を有すること
ができる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る整流子によ
れば、整流子本体にバリスタ特性を有する半導体セラミ
ックを含有する接着剤の層を形成することにより、整流
子片が互いに電気的に接続されると共に、ノイズ消去機
能を付与することができるため、容易にノイズ消去機構
を整流子に組込むことができるという効果を得ることが
できる。
れば、整流子本体にバリスタ特性を有する半導体セラミ
ックを含有する接着剤の層を形成することにより、整流
子片が互いに電気的に接続されると共に、ノイズ消去機
能を付与することができるため、容易にノイズ消去機構
を整流子に組込むことができるという効果を得ることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、図2は第一実施例を示しており、1は整流
子である。10は略円筒状の整流子本体であり、アルミ
ナ粉末を原料とするセラミックからなる絶縁体により形
成されている。整流子本体10は円筒状の整流子片固定
部12と、整流子片固定部12の軸方向一端面の中心部
に形成される円筒状の突出部13と、軸方向他端面の中
心部に形成される円筒状の突出部14とから構成されて
いる。そして、突出部13の外周位置には、環状の第一
凹部15が形成され、突出部14の外周位置には、環状
の第二凹部16が形成されている。11は整流子本体1
0を軸方向に貫通するように形成される軸挿入孔であ
る。また、整流子片固定部12の外周面には、後述する
各整流子片20の間の絶縁空間17と円周方向の同じ位
置(円周方向等間隔)に、溝部18が整流子片20と同
数設けられている。この溝部18は整流子固定部12の
軸方向一端から他端に向かって直線状に形成されてい
る。
する。図1、図2は第一実施例を示しており、1は整流
子である。10は略円筒状の整流子本体であり、アルミ
ナ粉末を原料とするセラミックからなる絶縁体により形
成されている。整流子本体10は円筒状の整流子片固定
部12と、整流子片固定部12の軸方向一端面の中心部
に形成される円筒状の突出部13と、軸方向他端面の中
心部に形成される円筒状の突出部14とから構成されて
いる。そして、突出部13の外周位置には、環状の第一
凹部15が形成され、突出部14の外周位置には、環状
の第二凹部16が形成されている。11は整流子本体1
0を軸方向に貫通するように形成される軸挿入孔であ
る。また、整流子片固定部12の外周面には、後述する
各整流子片20の間の絶縁空間17と円周方向の同じ位
置(円周方向等間隔)に、溝部18が整流子片20と同
数設けられている。この溝部18は整流子固定部12の
軸方向一端から他端に向かって直線状に形成されてい
る。
【0009】前記整流子片20は銅板のプレス成形によ
り成形され、各整流子片20の整流子本体10の軸方向
一端では、第一鉤状固定爪21が折曲げにより2箇所形
成され第一凹部15に固定される。また、整流子本体1
0の軸方向他端では、第二鉤状固定爪22が折曲げによ
り2箇所形成され第二凹部16に固定される。このよう
にして、複数の(本例においては3個)整流子片20は
整流子本体10の外周に円周方向等間隔に固定される。
また、各一対の第一鉤状固定爪21の間には、その折曲
げ方向と反対方向に折曲げられた結線爪23が1箇所形
成されている。
り成形され、各整流子片20の整流子本体10の軸方向
一端では、第一鉤状固定爪21が折曲げにより2箇所形
成され第一凹部15に固定される。また、整流子本体1
0の軸方向他端では、第二鉤状固定爪22が折曲げによ
り2箇所形成され第二凹部16に固定される。このよう
にして、複数の(本例においては3個)整流子片20は
整流子本体10の外周に円周方向等間隔に固定される。
また、各一対の第一鉤状固定爪21の間には、その折曲
げ方向と反対方向に折曲げられた結線爪23が1箇所形
成されている。
【0010】そして、整流子本体10の第一凹部15に
は各第一鉤状固定爪21を電気的に接続するようにバリ
スタ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤が
塗布されて、接着剤の層30が形成され、整流子本体1
0の第二凹部16には各第二鉤状固定爪22を電気的に
接続するようにバリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有する接着剤が塗布され、接着剤の層31が形成さ
れている。
は各第一鉤状固定爪21を電気的に接続するようにバリ
スタ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤が
塗布されて、接着剤の層30が形成され、整流子本体1
0の第二凹部16には各第二鉤状固定爪22を電気的に
接続するようにバリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有する接着剤が塗布され、接着剤の層31が形成さ
れている。
【0011】接着剤は硬化が速い有機系のエポキシ系接
着剤(例えば、ソマ−ル製E518:商品名)にバリス
タ特性を有する半導体セラミックが含有されている。半
導体セラミックは、アルミナ粉末に低温焼成可能な半導
体原料SrTiO3 を10重量%混合した後、1400
℃で4時間焼成して成形される。また、半導体原料とし
ては、上記以外にも低温焼成可能なBaTiO3 等を用
いることができ、更に、これら2種以上を混合して用い
ても良い。
着剤(例えば、ソマ−ル製E518:商品名)にバリス
タ特性を有する半導体セラミックが含有されている。半
導体セラミックは、アルミナ粉末に低温焼成可能な半導
体原料SrTiO3 を10重量%混合した後、1400
℃で4時間焼成して成形される。また、半導体原料とし
ては、上記以外にも低温焼成可能なBaTiO3 等を用
いることができ、更に、これら2種以上を混合して用い
ても良い。
【0012】次に、本例の整流子1の製造方法を説明す
る。まず、銅板を所定の形状に打抜き、その銅板を整流
子片固定部12の外周に巻き(丸め工程)、第一鉤状固
定爪21及び第二鉤状固定爪22を折曲げにより形成
し、第一凹部15及び第二凹部16に固定する。そし
て、結線爪23を折曲げにより形成する。その後、接着
剤を第一凹部15及び第二凹部16に塗布し、接着剤の
層30及び層31を形成し、整流子片固定部12の外周
に巻かれた銅板に円周方向等間隔のアンダ−カットを行
い(切込みを入れて)、整流子片20と絶縁空間17を
形成する。尚、アンダ−カットは整流子片固定部12の
外周に形成された溝部18と円周方向の同じ位置で行
う。
る。まず、銅板を所定の形状に打抜き、その銅板を整流
子片固定部12の外周に巻き(丸め工程)、第一鉤状固
定爪21及び第二鉤状固定爪22を折曲げにより形成
し、第一凹部15及び第二凹部16に固定する。そし
て、結線爪23を折曲げにより形成する。その後、接着
剤を第一凹部15及び第二凹部16に塗布し、接着剤の
層30及び層31を形成し、整流子片固定部12の外周
に巻かれた銅板に円周方向等間隔のアンダ−カットを行
い(切込みを入れて)、整流子片20と絶縁空間17を
形成する。尚、アンダ−カットは整流子片固定部12の
外周に形成された溝部18と円周方向の同じ位置で行
う。
【0013】次に、上記構成において本実施例の作用に
ついて説明する。整流子本体10の第一凹部15及び第
二凹部16に、バリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有する接着剤を塗布し、接着剤の層30及び層31
を形成することにより、各整流子片20は電気的に接続
されると共に、ノイズ消去機能を付与することができる
ため、容易にノイズ消去機構を整流子に組込むことがで
きる。
ついて説明する。整流子本体10の第一凹部15及び第
二凹部16に、バリスタ特性を有する半導体セラミック
を含有する接着剤を塗布し、接着剤の層30及び層31
を形成することにより、各整流子片20は電気的に接続
されると共に、ノイズ消去機能を付与することができる
ため、容易にノイズ消去機構を整流子に組込むことがで
きる。
【0014】また、整流子片固定部12の外周面にはア
ンダ−カットを行う位置に溝部18が形成されているた
め、アンダ−カットを行う際に、刃具が整流子片固定部
12を切込むことがない。従って、アンダ−カットの作
業性が向上し、刃具の寿命も長くなる。
ンダ−カットを行う位置に溝部18が形成されているた
め、アンダ−カットを行う際に、刃具が整流子片固定部
12を切込むことがない。従って、アンダ−カットの作
業性が向上し、刃具の寿命も長くなる。
【0015】次に、第二実施例を図3、図4に基づいて
説明する。2は整流子であり、略円筒状の絶縁性樹脂
(例えば、フェノ−ル系樹脂)からなる整流子本体40
と、銅板のプレス成形により形成される整流子片50
と、バリスタ特性を有する半導体セラミックを含有する
接着剤の層60から構成されている。整流子本体40
は、軸方向一端面にすり鉢状の凹部42を有し、その中
心部には軸方向に貫通する軸挿入孔41を有している。
説明する。2は整流子であり、略円筒状の絶縁性樹脂
(例えば、フェノ−ル系樹脂)からなる整流子本体40
と、銅板のプレス成形により形成される整流子片50
と、バリスタ特性を有する半導体セラミックを含有する
接着剤の層60から構成されている。整流子本体40
は、軸方向一端面にすり鉢状の凹部42を有し、その中
心部には軸方向に貫通する軸挿入孔41を有している。
【0016】各整流子片50には、整流子本体40の軸
方向一端に整流子本体40側に折曲げられた第一鉤状固
定爪51が2箇所形成され、軸方向他端には整流子本体
40側に折曲げられた第二鉤状固定爪52が2箇所形成
されている。各一対の第一鉤状固定爪51の間にはその
折曲げ方向と反対方向に折曲げられた結線爪53が1箇
所形成されている。そして、第一鉤状固定爪51は整流
子本体40の凹部42内に位置している。
方向一端に整流子本体40側に折曲げられた第一鉤状固
定爪51が2箇所形成され、軸方向他端には整流子本体
40側に折曲げられた第二鉤状固定爪52が2箇所形成
されている。各一対の第一鉤状固定爪51の間にはその
折曲げ方向と反対方向に折曲げられた結線爪53が1箇
所形成されている。そして、第一鉤状固定爪51は整流
子本体40の凹部42内に位置している。
【0017】また、整流子本体40の凹部42には、各
第一鉤状固定爪51を電気的に接続するように、バリス
タ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤の層
60が形成されている。接着剤の層60は、整流子本体
40の軸挿入孔41に接着剤を塗布した回転軸4を凹部
42側より挿入することにより、接着剤が回転軸4と軸
挿入孔41の隙間より押し出されて、凹部42に溜まる
ことにより形成される。尚、接着剤の層60を形成する
接着剤は、第一実施例の接着剤の層30及び接着剤の層
31と同一である。
第一鉤状固定爪51を電気的に接続するように、バリス
タ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤の層
60が形成されている。接着剤の層60は、整流子本体
40の軸挿入孔41に接着剤を塗布した回転軸4を凹部
42側より挿入することにより、接着剤が回転軸4と軸
挿入孔41の隙間より押し出されて、凹部42に溜まる
ことにより形成される。尚、接着剤の層60を形成する
接着剤は、第一実施例の接着剤の層30及び接着剤の層
31と同一である。
【0018】次に、本例の整流子2の製造方法を説明す
る。まず、銅板を所定の形状に打抜き、第一鉤状固定爪
51と第二鉤状固定爪52を折曲げにより形成し、その
銅板を円筒状に丸め加工し両端を固着して、第一鉤状固
定爪51と第二鉤状固定爪52を有する円筒管を作成す
る。その後、上記円筒菅の内部に絶縁性樹脂を充填し、
円筒管が固着された後、結線爪53を折曲げにより形成
し、次に円筒管にアンダ−カットを行い整流子片50を
形成する。
る。まず、銅板を所定の形状に打抜き、第一鉤状固定爪
51と第二鉤状固定爪52を折曲げにより形成し、その
銅板を円筒状に丸め加工し両端を固着して、第一鉤状固
定爪51と第二鉤状固定爪52を有する円筒管を作成す
る。その後、上記円筒菅の内部に絶縁性樹脂を充填し、
円筒管が固着された後、結線爪53を折曲げにより形成
し、次に円筒管にアンダ−カットを行い整流子片50を
形成する。
【0019】前述のように、バリスタ特性を有する半導
体セラミックを含有する接着剤を塗布した回転軸4を凹
部42側より挿入することにより、整流子本体40の凹
部42に接着剤の層60を形成するだけで、各整流子片
50は電気的に接続されると共に、ノイズ消去機能を付
与することができるため、容易にノイズ消去機構を整流
子に組込むことができ、且つ、また、回転軸4と整流子
本体40の固定力も強化できる。また、本実施例におい
ては、一種類の接着剤で回転軸4と整流子本体40の固
定と、ノイズ消去とを行っているが、これに限定される
ものではなく、例えば、回転軸4と整流子本体40の固
定は固定力の高い接着剤を回転軸4に塗布することによ
り行い、ノイズ消去はその接着剤とは異なるノイズ消去
機能の高い接着剤を凹部42に塗布することにより行っ
てもよい。
体セラミックを含有する接着剤を塗布した回転軸4を凹
部42側より挿入することにより、整流子本体40の凹
部42に接着剤の層60を形成するだけで、各整流子片
50は電気的に接続されると共に、ノイズ消去機能を付
与することができるため、容易にノイズ消去機構を整流
子に組込むことができ、且つ、また、回転軸4と整流子
本体40の固定力も強化できる。また、本実施例におい
ては、一種類の接着剤で回転軸4と整流子本体40の固
定と、ノイズ消去とを行っているが、これに限定される
ものではなく、例えば、回転軸4と整流子本体40の固
定は固定力の高い接着剤を回転軸4に塗布することによ
り行い、ノイズ消去はその接着剤とは異なるノイズ消去
機能の高い接着剤を凹部42に塗布することにより行っ
てもよい。
【0020】次に、第三実施例を図5、図6に基づいて
説明する。3は整流子であり、アルミナ粉末を原料とす
るセラミックからなる絶縁体で形成される略円筒状の整
流子本体70と、銅製円筒管のプレス成形により形成さ
れる整流子片80と、バリスタ特性を有する半導体セラ
ミックを含有する接着剤の層90から構成されている。
整流子本体70は軸方向に貫通する軸挿入孔71を有し
ている。そして、整流子本体70の外周面には、後述す
る各整流子片80の間の絶縁空間72と円周方向の同じ
位置(円周方向等間隔)に、溝部73が整流子片80と
同数設けられている。この溝部73は、整流子本体70
の軸方向一端から他端に向かって直線状に形成されてい
る。
説明する。3は整流子であり、アルミナ粉末を原料とす
るセラミックからなる絶縁体で形成される略円筒状の整
流子本体70と、銅製円筒管のプレス成形により形成さ
れる整流子片80と、バリスタ特性を有する半導体セラ
ミックを含有する接着剤の層90から構成されている。
整流子本体70は軸方向に貫通する軸挿入孔71を有し
ている。そして、整流子本体70の外周面には、後述す
る各整流子片80の間の絶縁空間72と円周方向の同じ
位置(円周方向等間隔)に、溝部73が整流子片80と
同数設けられている。この溝部73は、整流子本体70
の軸方向一端から他端に向かって直線状に形成されてい
る。
【0021】各整流子片80には、整流子本体70の軸
方向一端に半径方向外側に折曲げられた結線爪81が1
箇所形成されている。また、整流子本体70の外周面と
整流子片80の間には、バリスタ特性を有する半導体セ
ラミックを含有する接着剤の層90が形成され、各整流
子片80は接着剤の層90により、電気的に接続するこ
とになる。尚、接着剤の層90を形成する接着剤は、第
一実施例の接着剤の層30及び接着剤の層31と同一で
ある。
方向一端に半径方向外側に折曲げられた結線爪81が1
箇所形成されている。また、整流子本体70の外周面と
整流子片80の間には、バリスタ特性を有する半導体セ
ラミックを含有する接着剤の層90が形成され、各整流
子片80は接着剤の層90により、電気的に接続するこ
とになる。尚、接着剤の層90を形成する接着剤は、第
一実施例の接着剤の層30及び接着剤の層31と同一で
ある。
【0022】次に、本例の整流子3の製造方法を説明す
る。まず、結線爪用突設部を有する銅製円筒管に、外周
面に接着剤を塗布した整流子本体70を圧入し、整流子
片用円筒管と整流子本体70を接着する。その後、結線
爪81を折曲げにより形成し、次に上記円筒管にアンダ
−カットを行い、整流子片80と絶縁空間72を形成す
る。
る。まず、結線爪用突設部を有する銅製円筒管に、外周
面に接着剤を塗布した整流子本体70を圧入し、整流子
片用円筒管と整流子本体70を接着する。その後、結線
爪81を折曲げにより形成し、次に上記円筒管にアンダ
−カットを行い、整流子片80と絶縁空間72を形成す
る。
【0023】前述のように、バリスタ特性を有する半導
体セラミックを含有する接着剤を塗布した整流子本体7
0を銅製円筒管に圧入することにより、整流子本体70
の外周面と整流子片80の間に接着剤の層90を形成す
るだけで、各整流子片80は互いに電気的に接続される
と共に、ノイズ消去機能を付与することができるため、
容易にノイズ消去機構を整流子に組込むことができ、且
つ、また、整流子片80を整流子本体70に固定するこ
ともできる。
体セラミックを含有する接着剤を塗布した整流子本体7
0を銅製円筒管に圧入することにより、整流子本体70
の外周面と整流子片80の間に接着剤の層90を形成す
るだけで、各整流子片80は互いに電気的に接続される
と共に、ノイズ消去機能を付与することができるため、
容易にノイズ消去機構を整流子に組込むことができ、且
つ、また、整流子片80を整流子本体70に固定するこ
ともできる。
【0024】また、整流子本体70の外周面にはアンダ
−カットを行う位置に溝部73が形成されているため、
アンダ−カットにより接着剤の層90を分離し、各整流
子片80の電気的接続を切り離すことがない。更に、ア
ンダ−カットの刃具が整流子本体70を切込むこともな
いため、アンダ−カットの作業性が向上し、刃具の寿命
も長くなる。
−カットを行う位置に溝部73が形成されているため、
アンダ−カットにより接着剤の層90を分離し、各整流
子片80の電気的接続を切り離すことがない。更に、ア
ンダ−カットの刃具が整流子本体70を切込むこともな
いため、アンダ−カットの作業性が向上し、刃具の寿命
も長くなる。
【0025】また、上記各実施例においては、有機系の
接着剤を用いたが、これに限定されるものではなく、接
着剤は用途に応じて変更が可能であり、例えば、特に耐
熱性を必要とする場合は、耐熱性に優れている無機系の
接着剤を用いてもよい。また、各実施例において、バリ
スタ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤を
用いているが、接着剤にはコンデンサ特性を有する半導
体セラミックを含有することもできる。この接着剤によ
れば、バリスタでは消去することが難しいノイズを消去
することが可能になるため、ノイズ消去に関する設計上
の自由度を増すことができる。
接着剤を用いたが、これに限定されるものではなく、接
着剤は用途に応じて変更が可能であり、例えば、特に耐
熱性を必要とする場合は、耐熱性に優れている無機系の
接着剤を用いてもよい。また、各実施例において、バリ
スタ特性を有する半導体セラミックを含有する接着剤を
用いているが、接着剤にはコンデンサ特性を有する半導
体セラミックを含有することもできる。この接着剤によ
れば、バリスタでは消去することが難しいノイズを消去
することが可能になるため、ノイズ消去に関する設計上
の自由度を増すことができる。
【図1】本発明における整流子の第一実施例を示す断面
図(図2のA−A断面図)。
図(図2のA−A断面図)。
【図2】第一実施例における整流子の平面図。
【図3】本発明における整流子の第二実施例を示す断面
図(図4のB−B断面図)。
図(図4のB−B断面図)。
【図4】第二実施例における整流子の平面図。
【図5】本発明における整流子の第三実施例を示す断面
図(図6のC−C断面図)。
図(図6のC−C断面図)。
【図6】第三実施例における整流子の平面図。
【図7】従来の整流子を示す斜視図。
1 整流子 10 整流子本体 20 整流子片 30 接着剤の層 31 接着剤の層
Claims (1)
- 【請求項1】 略円筒状の絶縁体からなる整流子本体
と、 前記整流子本体の外周に円周方向等間隔に固定される複
数の整流子片とを備え、 前記整流子片を互いに電気的に接続するように接着剤の
層が前記整流子本体に形成され、前記接着剤の層はバリ
スタ特性を有する半導体セラミックを含有して構成され
ていることを特徴とする整流子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173793A JPH05344689A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 整流子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173793A JPH05344689A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 整流子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05344689A true JPH05344689A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15967264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4173793A Pending JPH05344689A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 整流子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05344689A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271103A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 小型モータ |
JP2007300704A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Mitsuba Corp | 電動モータおよびこれに用いられる整流子の製造方法 |
JP2008154368A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 整流子 |
JP2013027233A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | Mitsuba Corp | モータ装置およびノイズ吸収接着剤 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP4173793A patent/JPH05344689A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271103A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 小型モータ |
JP2007300704A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Mitsuba Corp | 電動モータおよびこれに用いられる整流子の製造方法 |
JP2008154368A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 整流子 |
JP2013027233A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | Mitsuba Corp | モータ装置およびノイズ吸収接着剤 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |