JPH0587491U - 基板挿入・排出構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、回転ドラムへの基板挿入及び回転
ドラムからの基板排出を、きわめて簡単な構成により行
うことができる装置を提供するものである。 【構成】 基板搬送ガイドレールに沿って搬送されてき
た基板１１は、挿入シリンダ１６により回転ドラム１２
のガイド１３へと挿入され、回転ドラム１２により回転
される。基板１１の挿入と共に、ドラム芯１５に支持さ
れた排出バー１４がスライドして、既に回転ドラム１２
に収納されて回転した基板１１′は、排出バー１４によ
って押し出され、排出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、搬送基板を回転式ドラムに挿入し、排出する構造に関する。

【０００２】

【従来技術】

図４は、従来の基板の挿入、排出構造を示す斜視図である。 図４において、１は図示せぬ基板搬送ガイドレールに沿って搬送される基板、 ２は基板１を収納した状態で回転する回転ドラム、３は基板１を収納するために 回転ドラム２に複数設けられたガイド、４は搬送されてきた基板を回転ドラム２ のガイド３に順次挿入するための挿入シリンダ、５は回転ドラム２に収納されて 回転した基板１′を排出して次の搬送ガイドレールへと送り出すための排出シリ ンダである。

【０００３】 回転ドラム２には図示せぬ手段によりその上方より温風がを当てられており、 その前工程においてコーティング処理された基板１が回転ドラム２のガイド３に 順次挿入された後、回転ドラム２が基板１を収納した状態で所定時間かけて回転 することによりその基板を乾燥することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の基板の挿入、排出構造では、挿入シリンダと排出シリンダを別々に 取り付ける必要があり、又そのシリンダの駆動制御もそれぞれが同時に動作する ように制御する必要があった。 本考案は、挿入シリンダと排出シリンダを別々に取り付ける必要がなく、極め て簡単な構成により基板の挿入、排出を行うことができる基板挿入、排出構造を 提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、基板を収納した状態で回転する回転ドラム と、基板を前記回転ドラムに挿入する挿入手段と、前記回転ドラム内をスライド して、前記収納された基板を排出する排出バーとを備え、前記挿入手段による基 板の挿入に従って前記排出バーがスライドし、前記収納された基板が排出される 構成としたものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、基板の挿入に従って排出バーがスライドし、既に回転ドラム に収納されている基板を排出するため、基板の挿入及び排出は、共に挿入手段に よる基板挿入動作によって行われることとなる。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の基板の挿入、排出構造を示す図である。 図１において、１１は図示せぬ基板搬送ガイドレールに沿って搬送される基板 、１２は複数の基板１１を収納した状態で回転する回転ドラム、１３は基板１１ を収納するためのガイド、１４はガイド１３に沿ってスライドし、収納された基 板１１′を排出するための排出バー、１５は回転ドラム１２に複数の排出バー１ ３をスライド可能に支持するドラム芯、１６は搬送されてきた基板１１を回転ド ラム１２のガイド１３に順次挿入するための挿入シリンダである。

【０００８】 図２は、本考案による基板の挿入、排出動作を示す状態図である。 図２において、まず基板搬送ガイドレールに沿って搬送された基板１１が、図 示せぬセンサ等により所定の基板挿入位置まで搬送されたことが確認されると、 挿入シリンダ１６が駆動され、基板１１は回転ドラム１２内のガイド１３へと挿 入される。 このとき、既に回転ドラム１２内に収納された状態で基板排出位置まで回転し た基板１１′は、基板１１の挿入と共に（すなわち基板１１の先端部に押されて ）スライドする排出バー１４により押され、排出される。 基板１１の挿入によって完全に基板１１′を押し出した排出バー１４は、その 状態のまま基板挿入位置まで回転し、再び基板１１により押されることとなる。

【０００９】 図３は、ドラム芯１５への排出バー１４の取り付け状態を示す斜視図である。 図３において、複数の排出バー１４は、それぞれドラム芯１５を貫通し、スラ イド可能に取り付けられていると共に、排出バー１４の貫通位置をそれぞれずら して互いに干渉しないように構成されている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、回転ドラム内への基板の挿入動作によって、既に収納されて いる基板の排出が同時に行われる構成としたため、基板の排出のための駆動手段 を別に設ける必要がなく、非常に簡単で安価な装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基板の挿入、排出構造を示す図であ
る。

【図２】本考案の基板の挿入、排出動作を示す状態図で
ある。

【図３】図１における基板の挿入、排出構造の部分詳細
を示す斜視図である。

【図４】従来の基板の挿入、排出構造を示す図である。

【符号の説明】

１１ 基板 １２ 回転ドラム １３ ガイド １４ 排出バー １５ ドラム芯 １６ 挿入シリンダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基板を収納した状態で回転する回転ドラ
   ムと、 基板を前記回転ドラムに挿入する挿入手段と、 前記回転ドラム内をスライドして、前記収納された基板
   を排出する排出バーとを備え、 前記挿入手段による基板の挿入に従って前記排出バーが
   スライドし、前記収納された基板が排出される構成とし
   たことを特徴とする基板挿入・排出構造。