JPH1140185A - 二次電池の搬送・収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池の充放電トレイへの移載作業を人手
を要することなく省力化し、効率的に行うことが可能な
二次電池の搬送・収納装置を提供する。 【解決手段】 二次電池Ｂを搬送する搬送コンベア２と
複数列の電池収納部Ｒが等しい配列ピッチで形成された
充放電トレイＴを搬送する搬送ローラ３とを備え、搬送
ローラ３の搬送方向所定位置に形成された移載部３ｂで
二次電池を充放電トレイの複数列の電池収納部のそれぞ
れに収納する二次電池の搬送・収納装置１。搬送コンベ
ア２と並行に配置され、搬送されてくる二次電池を所定
数ずつ移載部側へ押し出す押出しプッシャ５と、移載部
上方に配置され、押出しプッシャから押し出された所定
数の二次電池を受け取ると共に、受け取った二次電池を
少なくとも電池収納部の２列以上に収納させる移載装置
６とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の搬送・
収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】二次電池、例えば、円筒型二次電池の製
造に際しては、充放電工程における作業において、連続
的に搬送されて来る二次電池を一旦専用の収納箱に収納
し、一定数まとめてから作業者が人手によって充放電ト
レイの各電池収納部に二次電池を収納して移載してい
る。そして、二次電池は、充放電トレイで充放電を行っ
た後、再度、前記収納箱に人手で移載してエージングが
行われる。次いで、二次電池は、再び前記収納箱から充
放電トレイに人手で移載され、充放電が行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、二次電池の
エージング処理における充放電トレイへの移載作業は、
上記のように人手に頼ることから非常に効率が悪く、従
来から移載作業の改善が望まれていた。本発明は上記の
点に鑑みてなされたもので、二次電池の充放電トレイへ
の移載作業を人手を要することなく省力化し、効率的に
行うことが可能な二次電池の搬送・収納装置を提供する
ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
を達成するため、二次電池を搬送する電池搬送手段と複
数列の電池収納部が等しい配列ピッチで形成された充放
電トレイを搬送するトレイ搬送手段とを備え、前記トレ
イ搬送手段の搬送方向所定位置に形成された移載部で前
記二次電池を充放電トレイの複数列の電池収納部のそれ
ぞれに収納する二次電池の搬送・収納装置において、前
記電池搬送手段と並行に配置され、搬送されてくる二次
電池を所定数ずつ前記移載部側へ押し出す押出し手段
と、前記移載部上方に配置され、前記押出し手段から押
し出された所定数の二次電池を受け取ると共に、受け取
った前記二次電池を少なくとも電池収納部の２列以上に
収納させる移載手段とを設けた構成としたのである。

【０００５】好ましくは、前記移載手段は、前記押出し
手段から押し出された所定数の二次電池を保持する複数
の保持部を有すると共に、前記二次電池の配列方向に沿
って第１のピッチだけ往復動自在な保持手段、前記所定
数の二次電池に対して第２のピッチで配列された押しピ
ンを有し、駆動手段によって昇降作動されるピン部材、
前記保持手段及びピン部材を支持する支持部材及び前記
支持部材を前記トレイ搬送手段の搬送方向と直交する方
向に往復移動させる移動手段を備えている構成とする。

【０００６】また好ましくは、前記第１のピッチは前記
所定数の二次電池における配列ピッチの１ピッチに、前
記第２のピッチは前記所定数の二次電池の１つ置きのピ
ッチに、それぞれ設定する。更に好ましくは、前記保持
手段は、前記保持部を前記充放電トレイの電池収納部の
配列ピッチの１／２に設定する。

【０００７】

【作用】押出し手段は、電池搬送手段によって搬送され
てくる二次電池を所定数ずつ前記移載部側へ押し出す。
移載手段は、前記押出し手段から押し出された所定数の
二次電池を受け取ると共に、一度の移載で受け取った前
記二次電池を少なくとも充放電トレイに形成された複数
列の電池収納部の２列以上に収納させる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
乃至図３に基づいて詳細に説明する。本発明の二次電池
の搬送・収納装置（以下、単に「収納装置」という）１
は、図１に示すように、搬送コンベア２、搬送ローラ
３、ターンテーブル４、押出しプッシャ５及び移載手段
６を備え、搬送されてくる充放電トレイＴに形成された
複数列の電池収納部Ｒのそれぞれに円筒型の二次電池Ｂ
を収納する。

【０００９】ここで、充放電トレイＴは、円筒状の複数
列の電池収納部Ｒが所定の配列ピッチで搬送方向と直交
する方向に偶数列備えるように形成され、図１に示すよ
うに、搬送ローラ３上の上流側である右側に１つ（充放
電トレイＴ1)、更にその上方に２つ（充放電トレイＴ
2）、空の充放電トレイＴが待機している。充放電トレ
イＴは、例えば、搬送方向に平行な１列の電池収納部Ｒ
の数が１３個で、電池収納部Ｒの配列ピッチが二次電池
Ｂの後述する配列ピッチの２倍、即ち、二次電池Ｂの直
径の２倍に設定されている。また、搬送ローラ３の上方
に配置された充放電トレイＴ2は、搬送方向前後に配置
したそれぞれ２つの供給爪Ｃにより四隅が支持されてい
る。各供給爪Ｃは、図示しない駆動手段によって着脱自
在に駆動され、充放電トレイＴ2の四隅を支持する。若
しくは、トレイ中心の両端にトレイ長の１／４幅以上の
もので支持する。更に、この空の充放電トレイＴ2は、
２つに限られるものではなく、所望に応じて２つ以上配
置することができる。

【００１０】搬送コンベア２は、二次電池Ｂをターンテ
ーブル４から押出しプッシャ５まで搬送するベルトコン
ベアで、図示しない搬送ベルトにはベルト下部に磁石が
設置され、前記磁石の磁力で二次電池Ｂの底面を吸着し
て倒立状態で搬送する。ここで、搬送コンベア２には、
図１に示すように、押出しプッシャ５の上流側に１組の
ストッパ２ａが、そして下流側には搬送されてくる二次
電池Ｂの動きを規制するストッパブロック２ｂが、それ
ぞれ設けられている。ストッパ２ａは、開閉作動によっ
て搬送コンベア２の搬送路を開閉すると共に、搬送コン
ベア２によって押出しプッシャ５下流側のストッパブロ
ック２ｂの位置まで所定数（充放電トレイＴに形成され
た電池収納部Ｒの２列分の個数）の二次電池Ｂが供給さ
れたときに搬送コンベア２を停止させる。即ち、搬送コ
ンベア２は、二次電池Ｂが押出しプッシャ５に所定数供
給されるとそれ以上二次電池Ｂを供給できなくなって空
回りする。このとき、搬送コンベア２の空回りにより二
次電池Ｂが所定時間（数秒間）停止すると、ストッパ２
ａに接続されたセンサがこれを感知し、停止信号を搬送
コンベア２に出力し、搬送コンベア２を停止させる共
に、閉作動して搬送コンベア２の搬送路を閉鎖する。そ
して、押出しプッシャ５が所定数の二次電池Ｂを移載手
段６のホルダ７に押し出して元の状態に復帰すると、押
出しプッシャ５に接続されたセンサからストッパ２ａに
信号が出力される。これにより、ストッパ２ａは、開作
動して前記搬送路を開放すると共に搬送コンベア２に始
動信号を出力し、搬送コンベア２が再始動する。ここ
で、ストッパ２ａとしては、エアシリンダ等を使用する
ことができる。

【００１１】搬送ローラ３は、図１に示すように、充放
電トレイＴの搬送方向に沿って２列配置され、上流側で
ある図面の右側に充放電トレイＴ1の供給部３ａが、中
間に充放電トレイＴ3の移載部３ｂが、下流側である図
面の左側に充放電トレイＴ4の排出部３ｃが、それぞれ
形成されている。搬送ローラ３に載置された空の充放電
トレイＴ1は、搬送フォークＦによって後部を押され、
ローラ３ｄ上を下流側に移動して移載部３ｂへと搬送さ
れる。搬送フォークＦは、搬送ローラ３上の各充放電ト
レイＴ毎に配置されており、図示しない駆動機構によっ
て駆動され、充放電トレイＴの後部を押しながら搬送ロ
ーラ３の搬送方向に沿って移動する。

【００１２】ここで、搬送ローラ３には、複数のローラ
３ｄの上面よりも低く、ローラ３ｄと干渉しない位置に
シリンダによって昇降駆動されるトレイ受け（図示せ
ず）が設けられている。このトレイ受けは、供給部３ａ
の上方に配置された空の充放電トレイＴ2を受け取って
搬送ローラ３上に載置させる。また、搬送ローラ３に
は、図示しないが、充放電トレイＴの供給部３ａ等の所
定各部における位置を位置決めピンで固定する位置固定
機構も設けられている。

【００１３】ターンテーブル４は、搬送ローラ３の供給
部３ａ側に配置され、図示しない駆動手段によって反時
計方向に回転され、外部から供給される多数の二次電池
Ｂを搬送コンベア２へと搬送する。ターンテーブル４
は、磁石を内蔵した円板上に摩擦抵抗の小さいポリエス
テル及びポリウレタンの復合材等からなる織布を接着し
た円板４ａ、円板４ａ上に配置された整列板４ｂ及び円
板４ａの外周に設けたガイド板４ｃを有している。円板
４ａに磁石を内蔵したのは、二次電池Ｂを倒れることな
く搬送コンベア２へと送り込むためである。ここで、二
次電池Ｂの配列ピッチとは、図示のように、搬送コンベ
ア２上で二次電池Ｂが相互に接触した状態における二次
電池Ｂ相互の中心間距離をいう。

【００１４】押出しプッシャ５は、搬送コンベア２と並
行に配置され、図示しない駆動手段によって搬送ローラ
３側へ往復動される。押出しプッシャ５は、搬送コンベ
ア２によって１列に配列されて搬送されてきた二次電池
Ｂを受ける円弧状の凹部５ａが所定数（例えば、充放電
トレイＴに形成される電池収納部Ｒの２列分に相当する
２６個）形成され、これらの凹部５ａで二次電池Ｂを保
持しながら移載手段６側へと押し出す。

【００１５】移載手段６は、充放電トレイＴ3上方に配
置され、ホルダ７、ピン部材８、シリンダ９、支持ブラ
ケット１０及び移動ロボット１１を備えている。移載手
段６は、移載部３ｂに位置決めされた充放電トレイＴ3
と干渉することなく作動し、押出しプッシャ５から押し
出された所定数（例えば、２６個）の二次電池Ｂを受け
取ると共に、受け取った二次電池Ｂを充放電トレイＴ3
に形成された電池収納部Ｒに２列ずつ収納させる。

【００１６】ホルダ７は、押出しプッシャ５から押し出
された所定数の二次電池Ｂの各々を保持する円弧状の凹
部に成形された複数の保持部７ａを有し、各保持部７ａ
には二次電池Ｂを磁力によって吸着する磁石（図示せ
ず）が前記凹部と同じ面位置に配置されている。保持部
７ａは、二次電池Ｂの配列ピッチと等しいピッチで形成
され、従って、充放電トレイＴ3の電池収納部Ｒの配列
ピッチの１／２に設定されている。ホルダ７は、図示し
ないシリンダによって二次電池Ｂの配列方向に沿って配
列ピッチの１ピッチ分往復動される。

【００１７】ピン部材８は、押出しプッシャ５から押し
出される所定数の二次電池Ｂの１つ置きのピッチで配列
された押しピン８ａを有し、シリンダ９によって昇降作
動される。支持ブラケット１０は、ホルダ７、ピン部材
８及び昇降作動するシリンダ９を支持し、移動ロボット
１１の下部に取り付けられている。

【００１８】移動ロボット１１は、支持ブラケット１０
を搬送ローラ３の搬送方向と直交する図中矢印で示す方
向に往復移動させる１軸ロボットである。移動ロボット
１１は、支持ブラケット１０を押出しプッシャ５側へ移
動させて、ホルダ７が二次電池Ｂまで約５ｍｍの距離ま
で接近するようにする。これにより、ホルダ７は、内蔵
した磁石の磁力で押出しプッシャ５により押し出された
所定数の二次電池Ｂのそれぞれを対応する保持部７ａで
吸着保持する。

【００１９】ここで、本発明の搬送・収納装置１は、二
次電池Ｂの搬送並びに充放電トレイＴへの移載に伴う上
記各部の作動がシーケンサ及びロボットコントローラ等
の制御手段を用いたシーケンス制御あるいは他のカム機
構等によって制御されている。本発明の搬送・収納装置
１は、以上のように動作する各構成部から成り、搬送コ
ンベア２によって搬送されてくる二次電池Ｂを、以下の
ようにして充放電トレイＴへ効率的に移載してゆく。

【００２０】先ず、反時計方向に回転するターンテーブ
ル４上に組立工程で組み立てられた多数の二次電池Ｂが
供給される。そして、ターンテーブル４の回転と共に円
板４ａ上を反時計方向に移動し、整列板４ｂに沿って整
列させられながらターンテーブル４外周のガイド板４ｃ
へと案内され、ガイド板４ｃによって円弧状に１列に配
列させられて搬送コンベア２へと送り込まれる。このと
き、二次電池Ｂは、円板４ａ下部に内蔵した磁石によて
吸着され、円板４ａ表面には摩擦抵抗の小さい織布が接
着されているので、ターンテーブル４が回転しても、倒
れることなく円板４ａ上をスムーズに移動して搬送コン
ベア２に送り込まれる。

【００２１】搬送コンベア２に送り込まれた二次電池Ｂ
は、直線状に１列に配列された状態で、磁石を内蔵した
図示しない搬送ベルトに吸着され、倒立状態で押出しプ
ッシャ５に対向する位置まで搬送される。このとき、押
出しプッシャ５まで搬送された二次電池Ｂは、ストッパ
ブロック２ｂで動きが規制されるので、押出しプッシャ
５の前には供給された二次電池Ｂが次第に滞留してゆ
く。

【００２２】そして、二次電池Ｂが押出しプッシャ５に
所定数供給され、搬送コンベア２上にそれ以上二次電池
Ｂを供給できなくなると、搬送コンベア２が空回りす
る。これにより、搬送コンベア２上の二次電池Ｂが所定
時間（数秒間）停止すると、ストッパ２ａがこれを感知
し、停止信号を搬送コンベア２に出力し、搬送コンベア
２を停止させると共に、ストッパ２ａが閉作動して搬送
路を閉じる。これにより、ターンテーブル４が回転を続
けても、ストッパ２ａが閉じているので、搬送コンベア
２の入口でターンテーブル４から送り込まれる二次電池
Ｂの押圧力が遮断され、押出しプッシャ５側の二次電池
Ｂへ作用することはない。

【００２３】ストッパ２ａが閉作動すると、引き続いて
移載手段６が作動を開始し、移動ロボット１１が支持ブ
ラケット１０を押出しプッシャ５側へと移動させる。こ
れにより、支持ブラケット１０に支持されたホルダ７が
二次電池Ｂまで約５ｍｍの位置まで接近する。次に、押
出しプッシャ５が作動し、所定数の二次電池Ｂを移載部
３ｂ側へと押し出し、ホルダ７の各保持部７ａに配置し
た磁石によって二次電池Ｂが吸着保持される。

【００２４】ここで、二次電池Ｂがホルダ７に吸着保持
されると、押出しプッシャ５が後退して元の状態に復帰
すると共に、押出しプッシャ５からストッパ２ａに信号
が出力され、ストッパ２ａが搬送コンベア２に始動信号
を出力し、搬送コンベア２が二次電池Ｂの搬送を再開す
る。これにより、移載手段６による二次電池Ｂの充放電
トレイＴ3への移載作業の間に、押出しプッシャ５の前
に所定数の二次電池Ｂが配列供給される。

【００２５】一方、移動ロボット１１は、支持ブラケッ
ト１０を移動させて、所定数の二次電池Ｂを吸着保持し
たホルダ７を移載部３ｂの充放電トレイＴ3上部まで移
動させる。即ち、ホルダ７を二次電池Ｂが充放電トレイ
Ｔ3の押出しプッシャ５側の第１列目の電池収納部Ｒの
真上の位置にくるように移動させる。この状態で、シリ
ンダ９がピン部材８を下降させ、押しピン８ａによって
二次電池Ｂを電池収納部Ｒに挿入させた後、ピン部材８
を上昇させる。このとき、ピン部材８は、押しピン８ａ
が押出しプッシャ５から押し出される所定数の二次電池
Ｂに対して１つ置きのピッチで配列されている。このた
め、ホルダ７に吸着保持された所定数の二次電池Ｂは、
押しピン８ａによってホルダ７の保持部７ａから１つ置
きに押し出され、充放電トレイＴ3の第１列目の電池収
納部Ｒに挿入される。

【００２６】次いで、ホルダ７は、移動ロボット１１に
より充放電トレイＴ3の第２列目の電池収納部Ｒ上に移
動された後、図示しないシリンダによって二次電池Ｂの
配列方向に沿ってちょうど押しピン８ａの真下に二次電
池Ｂがくるように、配列ピッチの１ピッチ、すなわち二
次電池Ｂ１つ分移動される。そして、シリンダ９が前記
と同様に作動し、ホルダ７に１つ置きに残った二次電池
Ｂを充放電トレイＴ3の第２列目の電池収納部Ｒに収納
される。

【００２７】このように、本発明の搬送・収納装置１に
おいては、ホルダ７の保持部７ａが充放電トレイＴの電
池収納部Ｒの配列ピッチの１／２に設定されているの
で、移載手段６による１回の移載作動によって、ホルダ
７に保持された所定数の二次電池Ｂを充放電トレイＴの
２列分の電池収納部Ｒに移載することができる。そし
て、押出しプッシャ５及び移載手段６が、上記と同様の
作動を繰り返し、充放電トレイＴ3の全ての電池収納部
Ｒへ二次電池Ｂが挿入され、移載が完了する。

【００２８】充放電トレイＴ3への二次電池Ｂの移載が
完了すると、搬送・収納装置１においては、搬送フォー
クＦによって、充放電トレイＴ3が搬送ローラ３上を充
放電トレイＴ4の位置である排出部３ｃまで搬送される
と共に、供給部３ａの充放電トレイＴ1が充放電トレイ
Ｔ3の位置である移載部３ｂまで搬送され、上記と同様
にして二次電池Ｂの充放電トレイＴ3への移載が繰り返
される。

【００２９】このとき、排出部３ｃまで搬送された充放
電トレイＴ4は、１０段の収納棚を有する専用台車に移
送され、次工程に搬送されるが、充放電トレイＴ4は高
さ調節機構（図示せず）によって排出高さを調節されな
がら排出され、前記台車の上部棚から下部棚へと順に挿
入される。一方、搬送ローラ３の供給部３ａには、上部
の充放電トレイＴ2が以下のようにして供給される。即
ち、充放電トレイＴ1が移載部３ｂの充放電トレイＴ2の
位置まで搬送されると、供給部３ａにおいては、前記し
た図示しないトレイ受けがシリンダによって上昇し、上
方に配置された充放電トレイＴ2を支持する。そして、
四隅を支持している供給爪Ｃを下側の充放電トレイＴ2
から外して、その上方にある別の充放電トレイＴ2の四
隅に懸けてこれを支持し、充放電トレイＴ2を支持する
前記トレイ受けを搬送ローラ３のローラ３ｄの上面まで
下降させて、供給部３ａに載置する。

【００３０】尚、本発明の二次電池の搬送・収納装置
は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の
技術思想の範囲内で適宜変更して実施することができ
る。従って、例えば、上記実施形態に係る二次電池の搬
送・収納装置は、二次電池が円筒型の場合について説明
したが、本発明の搬送・収納装置は、角型の二次電池に
も使用可能なことは言うまでもない。但し、この場合に
は、充放電トレイＴの電池収納部Ｒの形状の他、本発明
装置における押出しプッシャ５の凹部５ａやホルダ７の
保持部７ａの形状を、それぞれ角型二次電池の外形に合
わせて変更する。

【００３１】また、押出しプッシャ５は、二次電池Ｂを
受ける凹部５ａの数を充放電トレイＴの電池収納部の数
の２倍とすることで、保持した二次電池Ｂを充放電トレ
イＴに２列ずつ移載することができるようにした。しか
し、押出しプッシャ５は、保持した二次電池Ｂを少なく
とも電池収納部Ｒの２列以上に収納させることができれ
ば、上記実施形態に限定されるものでないことは言うま
でもない。なお、これに合わせてホルダ７の保持部７ａ
の数、充放電トレイＴの電池収納部Ｒの縦横方向の数を
適宜調整する必要がある。

【００３２】

【発明の効果】本発明の二次電池の搬送・収納装置によ
れば、二次電池の充放電トレイへの移載作業を人手を要
することなく省力化し、効率的に行うことができるの
で、大幅な人員削減と二次電池の飛躍的な生産性向上を
図ることができる。このとき、請求項２の発明によれ
ば、押出し手段から押し出された所定数の二次電池を移
載手段によって受け取ると共に、受け取った前記二次電
池を少なくとも充放電トレイに形成された複数列の電池
収納部の２列以上に収納させることができる。

【００３３】また、請求項３の発明によれば、保持手段
を第１のピッチ分移動させれば、ピン部材によって、保
持部材に残った二次電池を充放電トレイの２列目の電池
収納部に移載することができる。更に、請求項４の発明
によれば、移載手段による１回の移載作動によって、支
持部材に保持された所定数の二次電池Ｂを充放電トレイ
の２列分の電池収納部に移載することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の二次電池の搬送・収納装置の全体構成
を示す斜視図である。

【図２】図１の装置の右半側を拡大して示した斜視図で
ある。

【図３】図１の装置の左半側を拡大して示した斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 二次電池の搬送・収納装置 ２ 搬送コンベア（電池搬送手段） ２ａ ストッパ ２ｂ ストッパブロック ３ 搬送ローラ（トレイ搬送手段） ３ａ 供給部（充放電トレイの） ３ｂ 移載部（充放電トレイの） ３ｃ 排出部（充放電トレイの） ３ｄ ローラ ４ ターンテーブル ４ｂ 整列板 ５ 押出しプッシャ（押出し手段） ６ 移載手段 ７ ホルダ（保持手段） ７ａ 保持部 ８ ピン部材 ８ａ 押しピン ９ シリンダ １０ 支持ブラケット（支持部材） １１ 移動ロボット（移動手段） Ｂ 二次電池 Ｃ 供給爪 Ｆ 搬送フォーク Ｔ 充放電トレイ Ｒ 電池収納部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 二次電池を搬送する電池搬送手段と複数
   列の電池収納部が等しい配列ピッチで形成された充放電
   トレイを搬送するトレイ搬送手段とを備え、前記トレイ
   搬送手段の搬送方向所定位置に形成された移載部で前記
   二次電池を充放電トレイの複数列の電池収納部のそれぞ
   れに収納する二次電池の搬送・収納装置において、 前記電池搬送手段と並行に配置され、搬送されてくる二
   次電池を所定数ずつ前記移載部側へ押し出す押出し手段
   と、前記移載部上方に配置され、前記押出し手段から押
   し出された所定数の二次電池を受け取ると共に、受け取
   った前記二次電池を少なくとも電池収納部の２列以上に
   収納させる移載手段とを設けたことを特徴とする二次電
   池の搬送・収納装置。
2. 【請求項２】 前記移載手段は、 前記押出し手段から押し出された所定数の二次電池を保
   持する複数の保持部を有すると共に、前記二次電池の配
   列方向に沿って第１のピッチだけ往復動自在な保持手
   段、 前記所定数の二次電池に対して第２のピッチで配列され
   た押しピンを有し、駆動手段によって昇降作動されるピ
   ン部材、 前記保持手段及びピン部材を支持する支持部材及び前記
   支持部材を前記トレイ搬送手段の搬送方向と直交する方
   向に往復移動させる移動手段を備えている、請求項１の
   二次電池の搬送・収納装置。
3. 【請求項３】 前記第１のピッチは前記所定数の二次電
   池における配列ピッチの１ピッチに、前記第２のピッチ
   は前記所定数の二次電池の１つ置きのピッチに、それぞ
   れ設定されている、請求項２の二次電池の搬送・収納装
   置。
4. 【請求項４】 前記保持手段は、前記保持部が前記充放
   電トレイの電池収納部の配列ピッチの１／２に設定され
   ている、請求項２の二次電池の搬送・収納装置。