JPH0587212B2 - - Google Patents

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JPH0587212B2
JPH0587212B2 JP63205080A JP20508088A JPH0587212B2 JP H0587212 B2 JPH0587212 B2 JP H0587212B2 JP 63205080 A JP63205080 A JP 63205080A JP 20508088 A JP20508088 A JP 20508088A JP H0587212 B2 JPH0587212 B2 JP H0587212B2
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JP
Japan
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frozen
large ice
ice cubes
liquid
coffee
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JP63205080A
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Ryusuke Myashita
Susumu Makino
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 この発明は、マイクロ波を用いて大型氷塊入り
飲料を製造する方法に関する。 〈従来の技術〉 一般に、喫茶店等で出される本格的なアイスコ
ーヒーやフレツシユジユース等の冷たい飲料は、
焙煎したコーヒー豆から抽出したレギユラーコー
ヒーや果実から搾汁して作られるフレツシユジユ
ース等に、適宜加糖した後冷却して氷塊を浮かべ
て喫飲される。このような氷の浮かんだ飲料は、
飲んだときの冷たさに、外観的な涼しさが加わつ
て、特に夏期の需要が大きい。 しかしながら、あらかじめ適当な大きさの氷と
コーヒーや果汁等の飲料用原液(飲用部液、以下
同じ)とを用意しておかなくてはならない、とい
う手間と時間がかかるため、家庭ではこのような
本格的な方法で作られることは少ない。 そこで、缶や紙パツク等の密封容器に入つた飲
料が、簡便な冷たい飲料として市販されている
が、これら密封容器入り飲料は、いずれも流通、
保管時の雑菌繁殖防止の目的で高温高圧殺菌をす
るため、飲料本来のフレツシユな風味の大半が損
失したり、特有の加熱臭(レトルト臭)が出たり
するという欠点を有する。 このため、本格的な飲料本来の風味と簡便性と
の両方を満足した飲料は、未だ得られていないの
が現状であつた。 〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、レギユラーコーヒ
ーやフレツシユジユース等の飲料本来の風味が長
期的に保持され、飲用時には、フレツシユな風味
を有し、かつ、氷の浮かんだ、冷たい大型氷塊入
り飲料を提供するにある。 〈課題を解決するための手段〉 上記の目的は、マイクロ波を均一に透射し得る
容器に収納された、夫々別々に凍結された、大型
氷塊と固形分5重量%以上の飲用部液の凍結物と
に、同時にマイクロ波を照射し、飲用部液の凍結
物を優先的に解凍せしめることを特徴とする大型
氷塊入り飲料の製法によつて達成される。 すなわち、本発明者らは、飲用部液をそのまま
凍結させると、高温高圧殺菌せずとも流通保管が
可能であり、喫飲時まで飲料本来のフレツシユな
風味を維持することができること、並びに、大型
氷塊と特定固形分の飲用部液の凍結物とを、電子
レンジ等で解凍すると、飲用部液凍結物が優先的
に短時間で解凍し、氷は殆んど溶けずにそのまま
の形で残る結果、大型氷塊入り飲料となることを
見いだし本発明に到達した。 次に、本発明を詳細に説明する。 本発明の大型氷塊入り飲料に係るその凍結状態
物の基本的な構成を、第1図に示す。同図におい
て、1は収納容器、2は大型氷塊、3は飲用部液
の凍結物である。 この発明に用いる収納容器1の材質としては、
熱可塑剤プラスチツク等製の電子レンジ用として
従来から用いられている、マイクロ波を均一に透
射し得るものから適宜選定して使用すればよい。 また、容器の形状構造は、特に限定されるもの
ではないが、その一例を図面に即して説明する
と、第1図に示される様な蓋部分1aが、収納部
1bと密閉嵌合される構造のものであると、保存
中や加熱中に風味が損失することがなく好ましい
といえる。 次に、上記収納容器1の中に充填される大型氷
塊2は、通常、氷として使用されているもので充
分である。その大きさは、解凍時に原形を保ち、
なおかつ喫飲時に適度な冷たさを維持するよう
に、25〜35mmの大きさにすることが望ましい。ま
た、飲用部液は、コーヒー、ミルクセーキ、ジユ
ース、スープ、汁粉、カクテル等の、通常飲料と
して供されるものが挙げられ、これらは、常法に
より適宜調製すればよい。 この飲用部液は、電子レンジ等での加熱の際
に、短時間で飲用部液の凍結物3が優先的に解凍
するように、その固形分を5%以上、好ましくは
10%以上、より好ましくは15〜35%に設定する。
本発明に係る大型氷塊入り飲料用凍結状態物は、
例えば、次のようにして得ることができる。すな
わち、まず、上述した飲用部液と大型氷塊2とを
収納容器1に充填する。これらは予め混合してお
いてもよいし、同時充填でもよい。次に、この混
合物を冷凍することにより、大型氷塊入り飲料用
凍結状態物が得られる。 大型氷塊2と飲用部液との配合比率は、大型氷
塊2が全体(収納容器1に入れる内容物全体、以
下同じ)の20〜80重量%(以下「%」と記す)、
飲用部液が同じく80〜20%に設定すると好結果が
得られる。 このようにして得られた大型氷塊入り飲料用凍
結状態物を、容器ごと、電子レンジ等によりマイ
クロ波を照射し、2〜3分加熱することにより、
飲用部液凍結物が優先的に解凍し、簡単に飲料本
来のフレツシユな風味を有する。冷たい大型氷塊
入り飲料を得ることができる。 上記飲用部液には、安定剤等を添加したり、果
物類や魚介類等の具を加えたりしてもよい。 また、大型氷塊2は、水から作られる従来の氷
だけでなく、炭酸ガスを封入したり、風味付けや
色付けを施すようにしてもよい。このとき、解凍
時に大型氷塊2が原形を保つように、固形分は、
飲用部液の固形分よりも少なく、すなわち、5%
以下に設定することが好ましい。 また、その形状を星形、動物等の形にしておく
と、視覚的にも楽しめる。 また、大型氷塊2に色付けや風味付けをした
り、飲用部液に粘度をつけることも可能であるの
で、外観的にも風味的にもバリエーシヨンを楽し
むことができる。 〈発明の効果〉 以上のように、本発明の大型氷塊入り飲料の製
法は、容器中に、それぞれ別々に凍結された、大
型氷塊と特定固形分の飲用部液凍結物とを、容器
ごと、電子レンジ等にかけて解凍することによ
り、そのまま飲用に供することができる。飲料本
来の風味を有する、大型氷塊の入つた飲料が得ら
れるものである。 また、従来の密封容器入り飲料のように容器充
填時に高温高圧殺菌工程等を行わないので、飲料
本来の風味が損なわれていない。 また、その凍結状態は、凍結保存されるので、
長期保存が可能であり、保存中に風味の劣化を招
くことがない。 また、必要に応じて粘度を付けたり、解凍時間
を短くして半流動性の飲料にしたり、氷塊部に味
付けや色付けを施したり、その形状を物の形にし
たりすることにより、従来の密封容器入り飲料に
比べて、はるかに風味豊かで変化に富んだ飲料を
得ることができる。 次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 〔実施例 1〜11〕 飲用部液と大型氷塊とを、次のようにして調製
した。 (コーヒー飲用部液の調製) 市販のアイスコーヒー様レギユラーコーヒー豆
を公知のコーヒーミルで粉砕し、この粉砕コーヒ
ー豆100gを公知の方法によりドリツプ抽出して
コーヒー抽出液100gを得た。この抽出液にグラ
ニユー糖及び水飴、水を下記の表に示す割合で添
加し、80℃で3分間加熱殺菌溶解を行い、コーヒ
ー飲用部液を調製した。 (大型氷塊の調製) 一般家庭用冷蔵庫(冷凍室)で水道水を凍結さ
せた、一辺が25〜35mmの立方形氷塊を調製した。 次に、上記により調製した飲用部液及び大型氷
塊を用いて、下記のようにして大型氷塊入り飲料
を製造した。すなわち、コーヒー飲用部液を10℃
に冷却し、200ml容量の電子レンジ用容器(出光
石油化学社製、ポリプロピレン容器)に、大型氷
塊と共に下記の表に示す割合で充填し、内容量合
計を200mlとし、−35℃で2時間凍結保存した。 次に、この凍結コーヒーを、大阪ガス社製コン
ビネーシヨンレンジ(GMO−M6000型、発振周
波数2450Hz)にて下記の表に示す時間加熱し、解
凍して大型氷塊入りアイスコーヒーを得た。 〔比較例 1〕 実施例で使用したコーヒー飲料部液を190m1容
量のスチール缶に充填し、115℃、15分間レトル
ト後、10℃で2時間冷却保存して缶入りアイスコ
ーヒーを得た。 次に、これらの実施例品、比較例品について、
10名の専門パネラーに喫飲させて、その風味を評
価した。また、経日性については、実施例品は、
−35℃で3ケ月間、比較例品は、20℃で3ケ月
間、それぞれ保存したものについて、同じく専門
パネラー10名にて喫飲し、その風味を評価した。 これらの結果を下記の表にあわせて示す。
〔実施例 12〕
ネーブルオレンジ100gを圧搾し、50gのオレン
ジ果汁を得た。これに、砂糖、水飴を加えて、果
汁50%、糖類10%、水分40%、固形分20%のオレ
ンジジユースを調製した。 このオレンジジユースを100mlと大型氷塊100ml
とを200ml容量の電子レンジ用容器に充填し、−35
℃で2時間凍結した。 次に、この凍結ジユースを電子レンジで3分間
解凍し、大型氷塊入りオレンジジユースを得た。 得られたジユースを、専門パネラー10名で喫飲
したところ、搾りたてのオレンジ果汁本来の風味
を有しているという高評価が得られた。 〔実施例 13〕 バター2g、小麦粉1g、牛乳50g、ブイヨン(固
形ブイヨン1gを水50gに溶解したもの)50g、生
クリーム15gに水を加えて200gにしたものを、80
℃で3分間加熱溶解し、固形分15%のポタージユ
スープを調製し、10℃に冷却した。 このスープ100mlと大型氷塊100mlとを200容量
の電子レンジ用容器に充填し、−35℃で2時間凍
結した。 次に、この凍結スープを電子レンジで4分間解
凍し、大型氷塊入りコールドポタージユスープを
得た。 得られたスープを、専門パネラー10名で喫飲し
たところ、ポタージユスープ本来のクリーミーな
風味を有しているという高評価が得られた。 〔実施例 14〕 生あん20g、グラニユー糖30g、食塩0.2gに水を
加えて200gにしたものを加熱溶解し、固形分18
%の汁粉液を調製し、10℃に冷却した。 この汁粉液100mlと大型氷塊100mlとを200容量
の電子レンジ用容器に充填し、−35℃で2時間凍
結した。 次に、この凍結汁粉を電子レンジで3分30秒解
凍し、大型氷塊入り冷し汁粉を得た。 得られた汁粉を、専門パネラー10名で喫飲した
ところ、汁粉本来のあずきの香りだちを有すると
いう高評価が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の大型氷塊入り飲料に係るそ
の凍結状態物の構成を示す説明図である。 1……収納容器、2……大型氷塊、3……飲用
部液の凍結物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マイクロ波を均一に透射し得る容器に収納さ
    れた、夫々別々に凍結された、大型氷塊と固形分
    5重量%以上の飲用部液の凍結物とに、同時にマ
    イクロ波を照射し、飲用部液の凍結物を優先的に
    解凍せしめることを特徴とする大型氷塊入り飲料
    の製法。
JP63205080A 1988-08-18 1988-08-18 大型氷塊入り飲料の製法 Granted JPH0253465A (ja)

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JP63205080A JPH0253465A (ja) 1988-08-18 1988-08-18 大型氷塊入り飲料の製法

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JP63205080A JPH0253465A (ja) 1988-08-18 1988-08-18 大型氷塊入り飲料の製法

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Publication Number Publication Date
JPH0253465A JPH0253465A (ja) 1990-02-22
JPH0587212B2 true JPH0587212B2 (ja) 1993-12-15

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ID=16501092

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JP63205080A Granted JPH0253465A (ja) 1988-08-18 1988-08-18 大型氷塊入り飲料の製法

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