JPH0587021A - エンジンの燃料供給制御装置 - Google Patents
エンジンの燃料供給制御装置Info
- Publication number
- JPH0587021A JPH0587021A JP3243137A JP24313791A JPH0587021A JP H0587021 A JPH0587021 A JP H0587021A JP 3243137 A JP3243137 A JP 3243137A JP 24313791 A JP24313791 A JP 24313791A JP H0587021 A JPH0587021 A JP H0587021A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- opening
- engine
- valve
- fuel injection
- Prior art date
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- Pending
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シリンダに対して設けられた2個の吸気流路の
一方にエンジンの低負荷運転時にそれを所定の実効開口
部を残して閉状態となす開閉弁が配され、また、他方に
エンジンの低負荷運転時にそれを全閉状態となす開閉弁
が配されたもとで、開閉弁の動作不良が生じた際にも燃
焼室における燃料ミキシング状態を良好に維持できるも
のとする。 【構成】第1の吸気流路(20)にエンジンの低負荷運
転時にそれを所定の実効開口部を残して閉状態となす第
1の開閉弁(37)が配されるとともに、第2吸気流路
(21)にエンジンの低負荷運転時にそれを全閉状態と
なす第2の開閉弁(39)が配され、エンジンが低負荷
運転状態にあるもとで第2の開閉弁(39)が開動作状
態にある場合には、第1の吸気流路(20)に配設され
た個別燃料噴射弁(38)に代わり、第1及び第2の吸
気流路(20,21)の上流側に配設された共通燃料噴
射弁(48)による燃料供給がなされる。
一方にエンジンの低負荷運転時にそれを所定の実効開口
部を残して閉状態となす開閉弁が配され、また、他方に
エンジンの低負荷運転時にそれを全閉状態となす開閉弁
が配されたもとで、開閉弁の動作不良が生じた際にも燃
焼室における燃料ミキシング状態を良好に維持できるも
のとする。 【構成】第1の吸気流路(20)にエンジンの低負荷運
転時にそれを所定の実効開口部を残して閉状態となす第
1の開閉弁(37)が配されるとともに、第2吸気流路
(21)にエンジンの低負荷運転時にそれを全閉状態と
なす第2の開閉弁(39)が配され、エンジンが低負荷
運転状態にあるもとで第2の開閉弁(39)が開動作状
態にある場合には、第1の吸気流路(20)に配設され
た個別燃料噴射弁(38)に代わり、第1及び第2の吸
気流路(20,21)の上流側に配設された共通燃料噴
射弁(48)による燃料供給がなされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のシリンダの夫々
に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々に個別吸気
通路が接続されて複数の吸気流路が形成され、各シリン
ダに対する燃料供給が燃料噴射弁により吸気流路を通じ
てなされるエンジンにおける燃料供給制御装置に関す
る。
に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々に個別吸気
通路が接続されて複数の吸気流路が形成され、各シリン
ダに対する燃料供給が燃料噴射弁により吸気流路を通じ
てなされるエンジンにおける燃料供給制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンにあっては、
出力特性の改善等を図るべく、複数のシリンダの各々
に、シリンダに吸気弁を介して連通せしめられる吸気ポ
ートが複数個設けられたものが知られている。例えば、
実開平1-119833号公報には、1個のシリンダに対して2
個の吸気ポートが設けられたエンジンが開示されている
が、斯かるエンジンにおいては、シリンダに対して設け
られた2個の吸気ポート及びそれらに夫々接続された2
個の吸気通路が、複数の開閉弁によって、エンジンが低
負荷運転状態にあるとき所定の実行開口部を残して閉状
態とされ、また、エンジンが高負荷運転状態にあるとき
開状態とされる。複数の開閉弁は、吸気ポートの一方と
それに接続された吸気通路の一方から成る第1の吸気流
路と吸気ポートの他方とそれに接続された吸気通路の他
方から成る第2の吸気流路との各々に配され、第1の吸
気流路に配された開閉弁は、切欠部が設けられたものと
されていて、エンジンが低負荷運転状態にあるとき、吸
気ポートの一方もしくは吸気通路の一方を、その切欠部
により形成される所定の実行開口部を残して閉状態とす
るものとなされており、一方、第2の吸気流路に配され
た開閉弁は、エンジンが低負荷運転状態にあるとき吸気
ポートの他方もしくは吸気通路の他方を全閉状態とする
ものとなされている。
出力特性の改善等を図るべく、複数のシリンダの各々
に、シリンダに吸気弁を介して連通せしめられる吸気ポ
ートが複数個設けられたものが知られている。例えば、
実開平1-119833号公報には、1個のシリンダに対して2
個の吸気ポートが設けられたエンジンが開示されている
が、斯かるエンジンにおいては、シリンダに対して設け
られた2個の吸気ポート及びそれらに夫々接続された2
個の吸気通路が、複数の開閉弁によって、エンジンが低
負荷運転状態にあるとき所定の実行開口部を残して閉状
態とされ、また、エンジンが高負荷運転状態にあるとき
開状態とされる。複数の開閉弁は、吸気ポートの一方と
それに接続された吸気通路の一方から成る第1の吸気流
路と吸気ポートの他方とそれに接続された吸気通路の他
方から成る第2の吸気流路との各々に配され、第1の吸
気流路に配された開閉弁は、切欠部が設けられたものと
されていて、エンジンが低負荷運転状態にあるとき、吸
気ポートの一方もしくは吸気通路の一方を、その切欠部
により形成される所定の実行開口部を残して閉状態とす
るものとなされており、一方、第2の吸気流路に配され
た開閉弁は、エンジンが低負荷運転状態にあるとき吸気
ポートの他方もしくは吸気通路の他方を全閉状態とする
ものとなされている。
【0003】このように、エンジンが低負荷運転状態に
あるとき、第1の吸気流路を形成する吸気ポートの一方
もしくは吸気通路の一方が、切欠部が設けられた開閉弁
によって所定の実行開口部を残して閉状態とされるとと
もに、第2の吸気流路を形成する吸気ポートの他方もし
くは吸気通路の他方が、開閉弁によって全閉状態とされ
ることにより、エンジンが低負荷運転状態にあるもとで
は、第1の吸気流路から開閉弁の切欠部を通じてシリン
ダに供給される吸気が、シリンダに関連した燃焼室内で
混合気のスワールを生成させ、それにより燃焼室内での
混合気における吸気と燃料との混合状態、即ち、燃料ミ
キシング状態が良好なものとされる。また、エンジンが
高負荷運転状態にあるもとでは、第1の吸気流路を形成
する吸気ポートの一方及び吸気通路の一方が開状態にさ
れるとともに第2の吸気流路を形成する吸気ポートの他
方及び吸気通路の他方が開状態とされて、シリンダに充
分な吸入空気、及び、それに伴う燃料が供給されること
になる。
あるとき、第1の吸気流路を形成する吸気ポートの一方
もしくは吸気通路の一方が、切欠部が設けられた開閉弁
によって所定の実行開口部を残して閉状態とされるとと
もに、第2の吸気流路を形成する吸気ポートの他方もし
くは吸気通路の他方が、開閉弁によって全閉状態とされ
ることにより、エンジンが低負荷運転状態にあるもとで
は、第1の吸気流路から開閉弁の切欠部を通じてシリン
ダに供給される吸気が、シリンダに関連した燃焼室内で
混合気のスワールを生成させ、それにより燃焼室内での
混合気における吸気と燃料との混合状態、即ち、燃料ミ
キシング状態が良好なものとされる。また、エンジンが
高負荷運転状態にあるもとでは、第1の吸気流路を形成
する吸気ポートの一方及び吸気通路の一方が開状態にさ
れるとともに第2の吸気流路を形成する吸気ポートの他
方及び吸気通路の他方が開状態とされて、シリンダに充
分な吸入空気、及び、それに伴う燃料が供給されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、1個の
シリンダに対して2個の吸気ポートが設けられ、各吸気
ポートに吸気通路が接続されて第1及び第2の吸気流路
が形成されるとともに、第1の吸気流路に、切欠部が設
けられたものとされて、エンジンが低負荷運転状態にあ
るとき第1の吸気流路を形成する吸気ポートの一方もし
くは吸気通路の一方を所定の実行開口部を残して閉状態
とする開閉動作を行う開閉弁が配され、また、第2の吸
気流路に、エンジンが低負荷運転状態にあるとき第2の
吸気流路を形成する吸気ポートの他方もしくは吸気通路
の他方を全閉状態とする開閉弁が配されて、それらによ
る動作制御が行われるエンジンにあっては、エンジンが
低負荷運転状態にあるときには、第1の吸気流路に配さ
れた燃料噴射弁のみからの燃料供給が行われて、シリン
ダに関連した燃焼室内における燃料ミキシング状態が良
好なものとなるようにされる。斯かる意図は、第1及び
第2の吸気流路に夫々配された開閉弁が共に適正に作動
する状態のもとで達成される。
シリンダに対して2個の吸気ポートが設けられ、各吸気
ポートに吸気通路が接続されて第1及び第2の吸気流路
が形成されるとともに、第1の吸気流路に、切欠部が設
けられたものとされて、エンジンが低負荷運転状態にあ
るとき第1の吸気流路を形成する吸気ポートの一方もし
くは吸気通路の一方を所定の実行開口部を残して閉状態
とする開閉動作を行う開閉弁が配され、また、第2の吸
気流路に、エンジンが低負荷運転状態にあるとき第2の
吸気流路を形成する吸気ポートの他方もしくは吸気通路
の他方を全閉状態とする開閉弁が配されて、それらによ
る動作制御が行われるエンジンにあっては、エンジンが
低負荷運転状態にあるときには、第1の吸気流路に配さ
れた燃料噴射弁のみからの燃料供給が行われて、シリン
ダに関連した燃焼室内における燃料ミキシング状態が良
好なものとなるようにされる。斯かる意図は、第1及び
第2の吸気流路に夫々配された開閉弁が共に適正に作動
する状態のもとで達成される。
【0005】しかしながら、例えば、第2の吸気流路に
配された開閉弁が、動作不良を生じ、エンジンが低負荷
運転状態にあるもとでは、第2の吸気流路を形成する吸
気ポートの他方もしくは吸気通路の他方を全閉状態とす
る動作を行うべきであるにもかかわらず、第2の吸気流
路を形成する吸気ポートの他方及び吸気通路の他方を開
状態とするものとなる場合においては、シリンダに第1
の吸気流路を通じての吸気の供給に加えて第2の吸気流
路を通じた吸気の供給がなされ、その結果、燃焼室にお
ける燃料ミキシング状態が良好でなくなり、混合気の燃
焼性の悪化がまねかれることになるという不都合が生じ
る。
配された開閉弁が、動作不良を生じ、エンジンが低負荷
運転状態にあるもとでは、第2の吸気流路を形成する吸
気ポートの他方もしくは吸気通路の他方を全閉状態とす
る動作を行うべきであるにもかかわらず、第2の吸気流
路を形成する吸気ポートの他方及び吸気通路の他方を開
状態とするものとなる場合においては、シリンダに第1
の吸気流路を通じての吸気の供給に加えて第2の吸気流
路を通じた吸気の供給がなされ、その結果、燃焼室にお
ける燃料ミキシング状態が良好でなくなり、混合気の燃
焼性の悪化がまねかれることになるという不都合が生じ
る。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、複数のシリン
ダの夫々に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々に
個別吸気通路が接続されて複数の吸気流路が形成され、
各シリンダに対する燃料供給が燃料噴射弁により吸気流
路を通じてなされるエンジンにおいて、各シリンダに対
して設けられた複数の吸気流路のうちの一つに、エンジ
ンが低負荷運転状態にあるとき、それを所定の実効開口
部を残して閉状態となす開閉動作を行う開閉弁が配され
るとともに、複数の吸気流路のうちの他のものに、エン
ジンが低負荷運転状態にあるとき、それを全閉状態とな
す開閉動作を行う開閉弁が配されたもとで、上述の他の
吸気流路に配された開閉弁が、動作不良を生じ、エンジ
ンが低負荷運転状態にあるもとにおいても上述の他の吸
気通路を開状態とするものとなる場合に、各シリンダに
関連した燃焼室における燃料ミキシング状態が良好でな
くなる事態の発生を抑制できるものとされた、エンジン
の燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
ダの夫々に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々に
個別吸気通路が接続されて複数の吸気流路が形成され、
各シリンダに対する燃料供給が燃料噴射弁により吸気流
路を通じてなされるエンジンにおいて、各シリンダに対
して設けられた複数の吸気流路のうちの一つに、エンジ
ンが低負荷運転状態にあるとき、それを所定の実効開口
部を残して閉状態となす開閉動作を行う開閉弁が配され
るとともに、複数の吸気流路のうちの他のものに、エン
ジンが低負荷運転状態にあるとき、それを全閉状態とな
す開閉動作を行う開閉弁が配されたもとで、上述の他の
吸気流路に配された開閉弁が、動作不良を生じ、エンジ
ンが低負荷運転状態にあるもとにおいても上述の他の吸
気通路を開状態とするものとなる場合に、各シリンダに
関連した燃焼室における燃料ミキシング状態が良好でな
くなる事態の発生を抑制できるものとされた、エンジン
の燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るエンジンの燃料供給制御装置は、エン
ジンにおける複数のシリンダの各々に対して設けられた
第1及び第2の吸気ポートの夫々に個別吸気通路が接続
されて形成された第1及び第2の吸気流路のうちの第1
の吸気流路に配され、エンジンが低負荷運転状態にある
とき第1の吸気流路を所定の実効開口部を残して閉状態
となす開閉動作を行う第1の開閉弁と、上述の第1及び
第2の吸気流路のうちの第2の吸気流路に配され、エン
ジンが少なくとも低負荷運転状態にあるとき、第2の吸
気流路を全閉状態とする開閉動作を行う第2の開閉弁
と、第1の吸気流路に配設された第1の燃料噴射弁と、
第1及び第2の吸気流路の上流側に形成される個別吸気
通路連結部に配設された第2の燃料噴射弁と、第2の開
閉弁の開閉動作状態を検出する状態検出手段と、動作制
御手段とを備え、動作制御手段が、エンジンが低負荷運
転状態にあるもとで、状態検出手段により第2の開閉弁
が第2の吸気流路を全閉状態となす状態にあることが検
知された場合には、第1の燃料噴射弁に燃料供給状態を
とらせ、また、第2の開閉弁が第2の吸気流路を開状態
となす状態にあることが検知された場合には、第1の燃
料噴射弁に代えて第2の燃料噴射弁に燃料供給状態をと
らせるものとされて、構成される。
く、本発明に係るエンジンの燃料供給制御装置は、エン
ジンにおける複数のシリンダの各々に対して設けられた
第1及び第2の吸気ポートの夫々に個別吸気通路が接続
されて形成された第1及び第2の吸気流路のうちの第1
の吸気流路に配され、エンジンが低負荷運転状態にある
とき第1の吸気流路を所定の実効開口部を残して閉状態
となす開閉動作を行う第1の開閉弁と、上述の第1及び
第2の吸気流路のうちの第2の吸気流路に配され、エン
ジンが少なくとも低負荷運転状態にあるとき、第2の吸
気流路を全閉状態とする開閉動作を行う第2の開閉弁
と、第1の吸気流路に配設された第1の燃料噴射弁と、
第1及び第2の吸気流路の上流側に形成される個別吸気
通路連結部に配設された第2の燃料噴射弁と、第2の開
閉弁の開閉動作状態を検出する状態検出手段と、動作制
御手段とを備え、動作制御手段が、エンジンが低負荷運
転状態にあるもとで、状態検出手段により第2の開閉弁
が第2の吸気流路を全閉状態となす状態にあることが検
知された場合には、第1の燃料噴射弁に燃料供給状態を
とらせ、また、第2の開閉弁が第2の吸気流路を開状態
となす状態にあることが検知された場合には、第1の燃
料噴射弁に代えて第2の燃料噴射弁に燃料供給状態をと
らせるものとされて、構成される。
【0008】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係るエンジン
の燃料供給制御装置にあっては、エンジンが低負荷運転
状態にあるとき、第2の開閉弁が、動作不良を生じて、
第2の吸気流路を全閉状態となす状態になく、第2の吸
気流路を開状態となす状態にあるものとされると、その
第2の吸気流路に対応するシリンダに、第1の開閉弁に
より所定の実効開口部を残して閉状態とされた第1の開
閉弁を通じての吸気の供給に加えて、第2の吸気流路を
通じた吸気の供給がなされることになるが、その際、状
態検出手段によって第2の開閉弁が第2の吸気流路を開
状態となす状態にあることが検出され、それに応じて、
動作制御部により、シリンダに対する燃料供給が、第1
の吸気流路に配設された第1の燃料噴射弁に代えて、第
1及び第2の吸気流路の上流側に形成される個別吸気通
路連結部に配設された第2の燃料噴射弁により行われる
状態とされる。
の燃料供給制御装置にあっては、エンジンが低負荷運転
状態にあるとき、第2の開閉弁が、動作不良を生じて、
第2の吸気流路を全閉状態となす状態になく、第2の吸
気流路を開状態となす状態にあるものとされると、その
第2の吸気流路に対応するシリンダに、第1の開閉弁に
より所定の実効開口部を残して閉状態とされた第1の開
閉弁を通じての吸気の供給に加えて、第2の吸気流路を
通じた吸気の供給がなされることになるが、その際、状
態検出手段によって第2の開閉弁が第2の吸気流路を開
状態となす状態にあることが検出され、それに応じて、
動作制御部により、シリンダに対する燃料供給が、第1
の吸気流路に配設された第1の燃料噴射弁に代えて、第
1及び第2の吸気流路の上流側に形成される個別吸気通
路連結部に配設された第2の燃料噴射弁により行われる
状態とされる。
【0009】そして、第2の燃料噴射弁から供給される
燃料は、第1及び第2の吸気流路の両者を通じてシリン
ダに到達することになって、その間に第1及び第2の吸
気流路を流れる吸気との混合が行われるものとされ、そ
の結果、シリンダに関連した燃焼室における燃料ミキシ
ング状態が良好に維持されることになる。
燃料は、第1及び第2の吸気流路の両者を通じてシリン
ダに到達することになって、その間に第1及び第2の吸
気流路を流れる吸気との混合が行われるものとされ、そ
の結果、シリンダに関連した燃焼室における燃料ミキシ
ング状態が良好に維持されることになる。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係るエンジンの燃
料供給制御装置の一例を、それが適用された多シリンダ
エンジンと共に示す。
料供給制御装置の一例を、それが適用された多シリンダ
エンジンと共に示す。
【0011】図1及び図2において、エンジン本体1に
は、例えば、4個のシリンダ2が設けられており、それ
ら4個のシリンダ2の各々は、ピストン4が内挿され、
また、その上部に燃焼室5が形成されるものとされてい
る。そして、4個のシリンダ2の夫々に対して、それに
対応する燃焼室5に一対の吸気弁7を夫々介して連結せ
しめられた第1及び第2の吸気ポート10及び11が設
けられるとともに、それに対応する燃焼室5に一対の排
気弁8を夫々介して連結せしめられた一対の排気ポート
12が設けられている。各燃焼室5に連結された一対の
排気ポート12は、分岐排気通路26に接続されてい
て、分岐排気通路26と共に排気通路部27における上
流側部分を形成するものとされている。
は、例えば、4個のシリンダ2が設けられており、それ
ら4個のシリンダ2の各々は、ピストン4が内挿され、
また、その上部に燃焼室5が形成されるものとされてい
る。そして、4個のシリンダ2の夫々に対して、それに
対応する燃焼室5に一対の吸気弁7を夫々介して連結せ
しめられた第1及び第2の吸気ポート10及び11が設
けられるとともに、それに対応する燃焼室5に一対の排
気弁8を夫々介して連結せしめられた一対の排気ポート
12が設けられている。各燃焼室5に連結された一対の
排気ポート12は、分岐排気通路26に接続されてい
て、分岐排気通路26と共に排気通路部27における上
流側部分を形成するものとされている。
【0012】各シリンダ2に対して設けられた第1及び
第2の吸気ポート10及び11には、夫々、吸気通路部
25の下流側部分を構成する第1及び第2の個別吸気通
路15及び16が接続されていて、第1の吸気ポート1
0に第1の個別吸気通路15が接続されて第1の吸気流
路20が形成されており、また、第2の吸気ポート11
に第2の個別吸気通路16が接続されて第2の吸気流路
21が形成されている。第1及び第2の吸気流路20及
び21の上流側には、第1及び第2の個別吸気通路15
及び16が連結される個別吸気通路連結部を形成するサ
ージタンク34が配設されており、サージタンク34
は、4個のシリンダ2の夫々について設けられた第1及
び第2の吸気流路20及び21を夫々形成する第1及び
第2の個別吸気通路15及び16のすべてを連結させる
ものとされている。また、4個のシリンダ2のうちの両
端部に位置するものの夫々とその内側に位置するものと
の相互隣接する2個は、各々について設けられた第1及
び第2の吸気流路20及び21の組が、それらのうち第
2の吸気流路21同士が相互隣接するものとなるように
配置されたものとされている。
第2の吸気ポート10及び11には、夫々、吸気通路部
25の下流側部分を構成する第1及び第2の個別吸気通
路15及び16が接続されていて、第1の吸気ポート1
0に第1の個別吸気通路15が接続されて第1の吸気流
路20が形成されており、また、第2の吸気ポート11
に第2の個別吸気通路16が接続されて第2の吸気流路
21が形成されている。第1及び第2の吸気流路20及
び21の上流側には、第1及び第2の個別吸気通路15
及び16が連結される個別吸気通路連結部を形成するサ
ージタンク34が配設されており、サージタンク34
は、4個のシリンダ2の夫々について設けられた第1及
び第2の吸気流路20及び21を夫々形成する第1及び
第2の個別吸気通路15及び16のすべてを連結させる
ものとされている。また、4個のシリンダ2のうちの両
端部に位置するものの夫々とその内側に位置するものと
の相互隣接する2個は、各々について設けられた第1及
び第2の吸気流路20及び21の組が、それらのうち第
2の吸気流路21同士が相互隣接するものとなるように
配置されたものとされている。
【0013】吸気通路部25におけるサージタンク34
より上流に配される上流側部分は、共通吸気通路30に
より構成されており、共通吸気通路30には、その上流
側からエアクリーナ31,エアフローセンサ32、及
び、共通吸気通路30を開閉制御するスロットル弁33
が配されている。
より上流に配される上流側部分は、共通吸気通路30に
より構成されており、共通吸気通路30には、その上流
側からエアクリーナ31,エアフローセンサ32、及
び、共通吸気通路30を開閉制御するスロットル弁33
が配されている。
【0014】4個のシリンダ2の夫々について、それに
対して設けられた第1の吸気流路20を構成する第1の
個別吸気通路15には、第1の吸気流路20を開閉制御
する開閉弁37が配されており、斯かる開閉弁37は、
図3に示される如く、第1の個別吸気通路15内におい
て第1の個別吸気通路15の断面の径方向に延びる回動
軸を中心として回動し得るものとされた円板状とされ、
その一部に円弧上において略90度に亙る扇形切欠部3
7aが形成されたものとなされている。斯かる扇形切欠
部37aが形成されていることにより、開閉弁37は、
第1の個別吸気通路15の断面に平行となる位置をとる
とき、第1の吸気流路20を扇形切欠部37aによる実
効開口部を残して閉状態となすものとされる。
対して設けられた第1の吸気流路20を構成する第1の
個別吸気通路15には、第1の吸気流路20を開閉制御
する開閉弁37が配されており、斯かる開閉弁37は、
図3に示される如く、第1の個別吸気通路15内におい
て第1の個別吸気通路15の断面の径方向に延びる回動
軸を中心として回動し得るものとされた円板状とされ、
その一部に円弧上において略90度に亙る扇形切欠部3
7aが形成されたものとなされている。斯かる扇形切欠
部37aが形成されていることにより、開閉弁37は、
第1の個別吸気通路15の断面に平行となる位置をとる
とき、第1の吸気流路20を扇形切欠部37aによる実
効開口部を残して閉状態となすものとされる。
【0015】また、第1の個別吸気通路15における開
閉弁37が備えられた部分より下流側の部分には、第1
の個別吸気通路15の内壁面に沿って伸びるガイド部材
50が内挿されている。ガイド部材50は、図4に示さ
れる如くに、開閉弁37に形成された扇形切欠部37a
と同形状の扇形断面を有して伸びるガイド通路形成部5
1と、そのガイド通路形成部51と一体に形成されてガ
イド通路形成部51の一端側部に配され、扇形切欠部3
7aが形成された開閉弁37の外形に対応する形状を有
するものとされた環状通路形成部分52とから成り、ガ
イド通路形成部51が開閉弁37に形成された扇形切欠
部37aに対応する位置をとって、ガイド通路形成部5
1にの一端部において環状通路形成部分52により形成
される通路が、開閉弁37の開閉動作により開閉せしめ
られるとともに、ガイド通路形成部51における他端部
が吸気ポート10の上流側端部に達するものとされるべ
く配される。従って、開閉弁37が、第1の個別吸気通
路15の断面に平行となる位置をとって、第1の吸気流
路20を扇形切欠部37aによる実効開口部を残して閉
状態となすものとされるとき、ガイド部材50における
ガイド通路形成部51が形成するガイド通路51Aが、
開閉弁37の扇形切欠部37aによる実効開口部を通じ
て導通状態におかれることになる。
閉弁37が備えられた部分より下流側の部分には、第1
の個別吸気通路15の内壁面に沿って伸びるガイド部材
50が内挿されている。ガイド部材50は、図4に示さ
れる如くに、開閉弁37に形成された扇形切欠部37a
と同形状の扇形断面を有して伸びるガイド通路形成部5
1と、そのガイド通路形成部51と一体に形成されてガ
イド通路形成部51の一端側部に配され、扇形切欠部3
7aが形成された開閉弁37の外形に対応する形状を有
するものとされた環状通路形成部分52とから成り、ガ
イド通路形成部51が開閉弁37に形成された扇形切欠
部37aに対応する位置をとって、ガイド通路形成部5
1にの一端部において環状通路形成部分52により形成
される通路が、開閉弁37の開閉動作により開閉せしめ
られるとともに、ガイド通路形成部51における他端部
が吸気ポート10の上流側端部に達するものとされるべ
く配される。従って、開閉弁37が、第1の個別吸気通
路15の断面に平行となる位置をとって、第1の吸気流
路20を扇形切欠部37aによる実効開口部を残して閉
状態となすものとされるとき、ガイド部材50における
ガイド通路形成部51が形成するガイド通路51Aが、
開閉弁37の扇形切欠部37aによる実効開口部を通じ
て導通状態におかれることになる。
【0016】上述の如くにして、4個のシリンダ2の各
々に対して設けられた第1の吸気流路20を構成する第
1の個別吸気通路15に夫々配された4個の開閉弁37
は、夫々の回動軸が一体化された共通回動軸41により
形成されたものとされており、共通回動軸41は、第1
のアクチュエータ40にリンク機構を介して接続されて
いる。従って、4個の開閉弁37は、第1のアクチュエ
ータ40が作動して共通回動軸41が回動せしめられる
とき、それに伴って同時に同じ回転角だけ回動せしめら
れ、それによって、夫々が対応する第1の吸気流路20
を開閉する動作を行うものとされる。そして、4個の開
閉弁37が取り付けられた共通回動軸41には、その回
転角から各開閉弁37の開閉動作状態を検出する状態セ
ンサ46が設けられている。
々に対して設けられた第1の吸気流路20を構成する第
1の個別吸気通路15に夫々配された4個の開閉弁37
は、夫々の回動軸が一体化された共通回動軸41により
形成されたものとされており、共通回動軸41は、第1
のアクチュエータ40にリンク機構を介して接続されて
いる。従って、4個の開閉弁37は、第1のアクチュエ
ータ40が作動して共通回動軸41が回動せしめられる
とき、それに伴って同時に同じ回転角だけ回動せしめら
れ、それによって、夫々が対応する第1の吸気流路20
を開閉する動作を行うものとされる。そして、4個の開
閉弁37が取り付けられた共通回動軸41には、その回
転角から各開閉弁37の開閉動作状態を検出する状態セ
ンサ46が設けられている。
【0017】さらに、4個のシリンダ2の夫々に対して
設けられた第1の吸気流路20を構成する第1の個別吸
気通路15には、その下流側端部が接続された吸気ポー
ト10に向けて燃料噴射供給を行う個別燃料噴射弁38
が、ガイド部材50におけるガイド通路形成部51が形
成するガイド通路51Aに対応する位置に臨設されてい
る。
設けられた第1の吸気流路20を構成する第1の個別吸
気通路15には、その下流側端部が接続された吸気ポー
ト10に向けて燃料噴射供給を行う個別燃料噴射弁38
が、ガイド部材50におけるガイド通路形成部51が形
成するガイド通路51Aに対応する位置に臨設されてい
る。
【0018】一方、4個のシリンダ2の夫々に対して設
けられた第2の吸気流路21を構成する第2の個別吸気
通路16には、第2の吸気流路21を開閉制御する開閉
弁39が配されており、斯かる開閉弁39は、第2の個
別吸気通路16内において第2の個別吸気通路16の断
面の径方向に延びる回動軸を中心として回動し得るもの
とされた円板状とされており、開閉弁39は、第2の個
別吸気通路16の断面に平行となる位置をとるとき、第
2の吸気流路21を全閉状態となすものとされる。そし
て、4個のシリンダ2の各々に対して設けられた第2の
吸気流路21を構成する第2の個別吸気通路16に夫々
配された4個の開閉弁39は、夫々の回動軸が一体化さ
れた共通回動軸44により形成されたものとされてお
り、共通回動軸44は、第2のアクチュエータ43にリ
ンク機構を介して接続されている。従って、4個の開閉
弁39は、第2のアクチュエータ43が作動して共通回
動軸44が回動せしめられるとき、それに伴って同時に
同じ回転角だけ回動せしめられ、それによって、夫々が
対応する第2の吸気流路21を開閉する動作を行うもの
とされる。また、4個の開閉弁39が取り付けられた共
通回動軸44には、その回転角から各開閉弁39の開閉
動作状態を検出して検出出力信号SKを発生する状態セ
ンサ47が設けられている。
けられた第2の吸気流路21を構成する第2の個別吸気
通路16には、第2の吸気流路21を開閉制御する開閉
弁39が配されており、斯かる開閉弁39は、第2の個
別吸気通路16内において第2の個別吸気通路16の断
面の径方向に延びる回動軸を中心として回動し得るもの
とされた円板状とされており、開閉弁39は、第2の個
別吸気通路16の断面に平行となる位置をとるとき、第
2の吸気流路21を全閉状態となすものとされる。そし
て、4個のシリンダ2の各々に対して設けられた第2の
吸気流路21を構成する第2の個別吸気通路16に夫々
配された4個の開閉弁39は、夫々の回動軸が一体化さ
れた共通回動軸44により形成されたものとされてお
り、共通回動軸44は、第2のアクチュエータ43にリ
ンク機構を介して接続されている。従って、4個の開閉
弁39は、第2のアクチュエータ43が作動して共通回
動軸44が回動せしめられるとき、それに伴って同時に
同じ回転角だけ回動せしめられ、それによって、夫々が
対応する第2の吸気流路21を開閉する動作を行うもの
とされる。また、4個の開閉弁39が取り付けられた共
通回動軸44には、その回転角から各開閉弁39の開閉
動作状態を検出して検出出力信号SKを発生する状態セ
ンサ47が設けられている。
【0019】サージタンク34には、その内部に、4個
のシリンダ2に対して夫々設けられた4個の第1及び第
2の吸気流路20及び21の組のうちの各々の第2の吸
気流路21同士が相互隣接するものとされて配された2
組に向けての燃料噴射供給を行う一対の共通燃料噴射弁
48が配設されている。これら共通燃料噴射弁48の夫
々は、各々の第2の吸気流路21同士が相互隣接するも
のとされて配された2個の第1及び第2の吸気流路20
及び21の組のうちの一方及び他方に向いて開口するも
のとされた一対の噴射口が設けられたものとされてお
り、それによって、4個のシリンダ2に対して夫々設け
られた4個の第1及び第2の吸気流路20及び21の組
に対する燃料噴射供給が、一対の共通燃料噴射弁48に
よって適正に行われるものとされる。
のシリンダ2に対して夫々設けられた4個の第1及び第
2の吸気流路20及び21の組のうちの各々の第2の吸
気流路21同士が相互隣接するものとされて配された2
組に向けての燃料噴射供給を行う一対の共通燃料噴射弁
48が配設されている。これら共通燃料噴射弁48の夫
々は、各々の第2の吸気流路21同士が相互隣接するも
のとされて配された2個の第1及び第2の吸気流路20
及び21の組のうちの一方及び他方に向いて開口するも
のとされた一対の噴射口が設けられたものとされてお
り、それによって、4個のシリンダ2に対して夫々設け
られた4個の第1及び第2の吸気流路20及び21の組
に対する燃料噴射供給が、一対の共通燃料噴射弁48に
よって適正に行われるものとされる。
【0020】上述の如くの4個の開閉弁37,4個の開
閉弁39,4個の個別燃料噴射弁38及び一対の共通燃
料噴射弁48は、制御ユニット60による動作制御のも
とに作動せしめられる。制御ユニット60には、エアフ
ローセンサ32から得られる検出出力信号SA,状態セ
ンサ47から得られる検出出力信号SK、及び、エンジ
ンル回転数を検出する回転数センサ53から得られる検
出出力信号SNが供給され、制御ユニット60は、これ
ら検出出力信号に基づいて、第1及び第2のアクチュエ
ータ40及び43に駆動信号CA及びCBを供給するこ
とにより、開閉弁37及び39の動作制御を行うととも
に、個別燃料噴射弁38及び共通燃料噴射弁48に噴射
パルス信号C1及びC2を供給することにより、それら
個別燃料噴射弁38及び共通燃料噴射弁48の動作制御
を行う。
閉弁39,4個の個別燃料噴射弁38及び一対の共通燃
料噴射弁48は、制御ユニット60による動作制御のも
とに作動せしめられる。制御ユニット60には、エアフ
ローセンサ32から得られる検出出力信号SA,状態セ
ンサ47から得られる検出出力信号SK、及び、エンジ
ンル回転数を検出する回転数センサ53から得られる検
出出力信号SNが供給され、制御ユニット60は、これ
ら検出出力信号に基づいて、第1及び第2のアクチュエ
ータ40及び43に駆動信号CA及びCBを供給するこ
とにより、開閉弁37及び39の動作制御を行うととも
に、個別燃料噴射弁38及び共通燃料噴射弁48に噴射
パルス信号C1及びC2を供給することにより、それら
個別燃料噴射弁38及び共通燃料噴射弁48の動作制御
を行う。
【0021】制御ユニット60の内蔵メモリには、例え
ば、図5に示される如くの、縦軸に吸入空気量QAがと
られ、横軸にエンジン回転数NEがとられてあらわされ
る、エンジンの動作状態に関する特性図に対応するデー
タマップが記憶されており、4個の開閉弁37,4個の
開閉弁39,4個の個別燃料噴射弁38及び一対の共通
燃料噴射弁48に対する動作制御は、斯かるデータマッ
プに、検出出力信号SAがあらわす吸入空気量及び検出
出力信号SNがあらわすエンジン回転数が照合されて得
られる照合結果に応じて行われる。図5に示される特性
図においては、線aにより区画された、エンジン回転数
NEに対する吸入空気量QAが比較的少とされる低負荷
運転領域ZA,線a及び線bにより区画された、エンジ
ン回転数NEに対する吸入空気量QAが中程度とされる
中負荷運転領域ZB、及び、線bにより区画されたエン
ジン回転数NEに対しての吸入空気量QAが大とされる
高負荷運転領域ZCが設定されている。
ば、図5に示される如くの、縦軸に吸入空気量QAがと
られ、横軸にエンジン回転数NEがとられてあらわされ
る、エンジンの動作状態に関する特性図に対応するデー
タマップが記憶されており、4個の開閉弁37,4個の
開閉弁39,4個の個別燃料噴射弁38及び一対の共通
燃料噴射弁48に対する動作制御は、斯かるデータマッ
プに、検出出力信号SAがあらわす吸入空気量及び検出
出力信号SNがあらわすエンジン回転数が照合されて得
られる照合結果に応じて行われる。図5に示される特性
図においては、線aにより区画された、エンジン回転数
NEに対する吸入空気量QAが比較的少とされる低負荷
運転領域ZA,線a及び線bにより区画された、エンジ
ン回転数NEに対する吸入空気量QAが中程度とされる
中負荷運転領域ZB、及び、線bにより区画されたエン
ジン回転数NEに対しての吸入空気量QAが大とされる
高負荷運転領域ZCが設定されている。
【0022】そして、制御ユニット60による4個の開
閉弁37,4個の開閉弁39,4個の個別燃料噴射弁3
8及び一対の共通燃料噴射弁48に対する動作制御にお
いては、先ず、検出出力信号SNがあらわすエンジン回
転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量が、図
5に示される特性図における低負荷運転領域ZAにあっ
て、エンジンが低負荷運転状態にある場合には、第1の
アクチュエータ40に対する駆動信号CAの供給及び第
2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの供給が
共になされず、図6におけるAに示される如く、各開閉
弁37が第1の吸気流路20を扇形切欠部37aによる
実効開口部を残して閉状態となすものとされるととも
に、各開閉弁39が第2の吸気流路21を全閉状態とな
すものとされ、また、第1の吸気流路20に配設された
個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C1が所定のタイ
ミングをもって供給されて、個別燃料噴射弁38が燃料
噴射状態をとるものとされる。それにより、エンジンが
低負荷運転状態にあるもとでは、各シリンダ2に、それ
に設けられた第1の吸気流路20内を、ガイド部材50
によって形成されて開閉弁37の扇形切欠部37aによ
って開状態とされるガイド通路51Aを通じて流れる、
比較的少量とされた吸気と、それに対応する噴射量をも
って個別燃料噴射弁38から噴射される燃料とが供給さ
れ、各シリンダ2に関連した燃焼室5において、適正な
混合気のスワールが形成されて燃料ミキシング状態が良
好なものとされ、例えば、エンジンストールの発生等が
抑制される。
閉弁37,4個の開閉弁39,4個の個別燃料噴射弁3
8及び一対の共通燃料噴射弁48に対する動作制御にお
いては、先ず、検出出力信号SNがあらわすエンジン回
転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量が、図
5に示される特性図における低負荷運転領域ZAにあっ
て、エンジンが低負荷運転状態にある場合には、第1の
アクチュエータ40に対する駆動信号CAの供給及び第
2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの供給が
共になされず、図6におけるAに示される如く、各開閉
弁37が第1の吸気流路20を扇形切欠部37aによる
実効開口部を残して閉状態となすものとされるととも
に、各開閉弁39が第2の吸気流路21を全閉状態とな
すものとされ、また、第1の吸気流路20に配設された
個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C1が所定のタイ
ミングをもって供給されて、個別燃料噴射弁38が燃料
噴射状態をとるものとされる。それにより、エンジンが
低負荷運転状態にあるもとでは、各シリンダ2に、それ
に設けられた第1の吸気流路20内を、ガイド部材50
によって形成されて開閉弁37の扇形切欠部37aによ
って開状態とされるガイド通路51Aを通じて流れる、
比較的少量とされた吸気と、それに対応する噴射量をも
って個別燃料噴射弁38から噴射される燃料とが供給さ
れ、各シリンダ2に関連した燃焼室5において、適正な
混合気のスワールが形成されて燃料ミキシング状態が良
好なものとされ、例えば、エンジンストールの発生等が
抑制される。
【0023】また、検出出力信号SNがあらわすエンジ
ン回転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量
が、図5に示される特性図における中負荷運転領域ZB
にあって、エンジンが中負荷運転状態にある場合には、
第1のアクチュエータ40に対する駆動信号CAの供給
がなされて、第2のアクチュエータ43には駆動信号C
Bが供給されない状態がとられ、図6におけるBに示さ
れる如く、各開閉弁37が第1の吸気流路20を全開状
態となすものとされるとともに、各開閉弁39が第2の
吸気流路21を全閉状態となすものとされ、また、第1
の吸気流路20の各々に配設された個別燃料噴射弁38
に噴射パルス信号C1が所定のタイミングをもって供給
されて、個別燃料噴射弁38が燃料噴射状態をとるもの
とされる。それにより、エンジンが中負荷運転状態にあ
るもとでは、各シリンダ2に、それに設けられた第1の
吸気流路20を通じて流れる吸気と、それに対応する噴
射量をもって個別燃料噴射弁38から噴射される燃料と
が供給され、各シリンダ2に関連した燃焼室5において
燃料ミキシング状態が良好なものとされた混合気が得ら
れる。
ン回転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量
が、図5に示される特性図における中負荷運転領域ZB
にあって、エンジンが中負荷運転状態にある場合には、
第1のアクチュエータ40に対する駆動信号CAの供給
がなされて、第2のアクチュエータ43には駆動信号C
Bが供給されない状態がとられ、図6におけるBに示さ
れる如く、各開閉弁37が第1の吸気流路20を全開状
態となすものとされるとともに、各開閉弁39が第2の
吸気流路21を全閉状態となすものとされ、また、第1
の吸気流路20の各々に配設された個別燃料噴射弁38
に噴射パルス信号C1が所定のタイミングをもって供給
されて、個別燃料噴射弁38が燃料噴射状態をとるもの
とされる。それにより、エンジンが中負荷運転状態にあ
るもとでは、各シリンダ2に、それに設けられた第1の
吸気流路20を通じて流れる吸気と、それに対応する噴
射量をもって個別燃料噴射弁38から噴射される燃料と
が供給され、各シリンダ2に関連した燃焼室5において
燃料ミキシング状態が良好なものとされた混合気が得ら
れる。
【0024】さらに、検出出力信号SNがあらわすエン
ジン回転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量
が、図5に示される特性図における高負荷運転領域ZC
にあって、エンジンが高負荷運転状態にある場合には、
第1及び第2のアクチュエータ40及び43に夫々駆動
信号CA及びCBが供給されて、図6におけるCに示さ
れる如く、各開閉弁37が第1の吸気流路20を全開状
態となすものとされるとともに、各開閉弁39が第2の
吸気流路21を全開状態となすものとされ、また、第1
の吸気流路20の各々に配設された個別燃料噴射弁38
に噴射パルス信号C1が所定のタイミングをもって供給
されて、個別燃料噴射弁38が燃料噴射状態をとるもの
とされるとともに、サージタンク34に配設された一対
の共通燃料噴射弁48の夫々に噴射パルス信号C2が所
定のタイミングをもって供給されて、一対の共通燃料噴
射弁48も燃料噴射状態をとるものとされる。それによ
り、エンジンが高負荷運転状態にあるもとでは、各シリ
ンダ2に、それに設けられた第1の吸気流路20と第2
の吸気流路21との両者を通じて流れる吸気と、それに
対応する噴射量をもって個別燃料噴射弁38と共通燃料
噴射弁48との両者から噴射される燃料とが供給され、
各シリンダ2に関連した燃焼室5において燃料ミキシン
グ状態が良好なものとされた混合気が充分に得られる。
ジン回転数及び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量
が、図5に示される特性図における高負荷運転領域ZC
にあって、エンジンが高負荷運転状態にある場合には、
第1及び第2のアクチュエータ40及び43に夫々駆動
信号CA及びCBが供給されて、図6におけるCに示さ
れる如く、各開閉弁37が第1の吸気流路20を全開状
態となすものとされるとともに、各開閉弁39が第2の
吸気流路21を全開状態となすものとされ、また、第1
の吸気流路20の各々に配設された個別燃料噴射弁38
に噴射パルス信号C1が所定のタイミングをもって供給
されて、個別燃料噴射弁38が燃料噴射状態をとるもの
とされるとともに、サージタンク34に配設された一対
の共通燃料噴射弁48の夫々に噴射パルス信号C2が所
定のタイミングをもって供給されて、一対の共通燃料噴
射弁48も燃料噴射状態をとるものとされる。それによ
り、エンジンが高負荷運転状態にあるもとでは、各シリ
ンダ2に、それに設けられた第1の吸気流路20と第2
の吸気流路21との両者を通じて流れる吸気と、それに
対応する噴射量をもって個別燃料噴射弁38と共通燃料
噴射弁48との両者から噴射される燃料とが供給され、
各シリンダ2に関連した燃焼室5において燃料ミキシン
グ状態が良好なものとされた混合気が充分に得られる。
【0025】このようなもとで、例えば、4個の開閉弁
39を駆動する第2のアクチュエータ43,開閉弁39
自体、あるいは、第2のアクチュエータ43と4個の開
閉弁39が取り付けられた共通回動軸44とを連結する
リンク機構における動作不良が生じ、4個の開閉弁39
の夫々が第2の吸気流路21を閉状態にする動作状態を
とらないものとされると、エンジンが低負荷運転状態あ
るいは中負荷運転状態にあるとき、第2のアクチュエー
タ43に対する駆動信号CBの供給がなされないにもか
かわらず、各開閉弁39が第2の吸気流路21を開状態
に維持するものとなる。斯かる際には、状態センサ47
において、各開閉弁39が、第2の吸気流路21を閉状
態にすべきであるにもかかわらず、第2の吸気流路21
を開状態にする動作状態にあることが検出され、状態セ
ンサ47からの、各開閉弁39が第2の吸気流路21を
開状態にする動作状態にあることをあらわす検出出力信
号SKを受けた制御ユニット60は、各個別燃料噴射弁
38に対する噴射パルス信号C1の供給を行わず、それ
に代えて、各共通燃料噴射弁48に対する噴射パルス信
号C2の供給を所定のタイミングをもって行う。
39を駆動する第2のアクチュエータ43,開閉弁39
自体、あるいは、第2のアクチュエータ43と4個の開
閉弁39が取り付けられた共通回動軸44とを連結する
リンク機構における動作不良が生じ、4個の開閉弁39
の夫々が第2の吸気流路21を閉状態にする動作状態を
とらないものとされると、エンジンが低負荷運転状態あ
るいは中負荷運転状態にあるとき、第2のアクチュエー
タ43に対する駆動信号CBの供給がなされないにもか
かわらず、各開閉弁39が第2の吸気流路21を開状態
に維持するものとなる。斯かる際には、状態センサ47
において、各開閉弁39が、第2の吸気流路21を閉状
態にすべきであるにもかかわらず、第2の吸気流路21
を開状態にする動作状態にあることが検出され、状態セ
ンサ47からの、各開閉弁39が第2の吸気流路21を
開状態にする動作状態にあることをあらわす検出出力信
号SKを受けた制御ユニット60は、各個別燃料噴射弁
38に対する噴射パルス信号C1の供給を行わず、それ
に代えて、各共通燃料噴射弁48に対する噴射パルス信
号C2の供給を所定のタイミングをもって行う。
【0026】それにより、斯かる場合には、エンジンが
低負荷運転状態あるいは中負荷運転状態にあるもとで、
各シリンダ2に、それに設けられた第1の吸気流路20
と第2の吸気流路21との両者を通じて流れる吸気と、
それに対応する噴射量をもって一対の共通燃料噴射弁4
8から噴射される燃料とが供給される。各共通燃料噴射
弁48に設けられた一対の噴射口の夫々から噴射される
燃料は、吸気の流速が比較的遅いものとされるもとで拡
大された拡散範囲をとり、第2の吸気流路21が相互隣
接するものとされた2個の第1及び第2の吸気流路20
及び21の組の夫々における第1及び第2の吸気流路2
0及び21に略均等に配分される。
低負荷運転状態あるいは中負荷運転状態にあるもとで、
各シリンダ2に、それに設けられた第1の吸気流路20
と第2の吸気流路21との両者を通じて流れる吸気と、
それに対応する噴射量をもって一対の共通燃料噴射弁4
8から噴射される燃料とが供給される。各共通燃料噴射
弁48に設けられた一対の噴射口の夫々から噴射される
燃料は、吸気の流速が比較的遅いものとされるもとで拡
大された拡散範囲をとり、第2の吸気流路21が相互隣
接するものとされた2個の第1及び第2の吸気流路20
及び21の組の夫々における第1及び第2の吸気流路2
0及び21に略均等に配分される。
【0027】その結果、各シリンダ2において、共通燃
料噴射弁48により噴射供給された燃料が、吸気と共
に、そのシリンダに対して設けられた第1及び第2の吸
気流路20及び21を略均等に分配された状態で通じて
供給されることになり、各シリンダ2に関連した燃焼室
5に燃料ミキシング状態が良好なものとされた混合気が
得られる。従って、特に、エンジンが低負荷運転状態に
ある際に、4個の開閉弁39の夫々が第2の吸気流路2
1を閉状態にする動作状態をとらないものとされる動作
不良が生じた場合にも、燃焼室5における混合気の燃料
ミキシング状態が良好に維持され、エンジンストールの
防止等が確実に図られることになる。
料噴射弁48により噴射供給された燃料が、吸気と共
に、そのシリンダに対して設けられた第1及び第2の吸
気流路20及び21を略均等に分配された状態で通じて
供給されることになり、各シリンダ2に関連した燃焼室
5に燃料ミキシング状態が良好なものとされた混合気が
得られる。従って、特に、エンジンが低負荷運転状態に
ある際に、4個の開閉弁39の夫々が第2の吸気流路2
1を閉状態にする動作状態をとらないものとされる動作
不良が生じた場合にも、燃焼室5における混合気の燃料
ミキシング状態が良好に維持され、エンジンストールの
防止等が確実に図られることになる。
【0028】上述の如くの動作を行う制御ユニット60
は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成さ
れ、斯かる場合におけるマイクロコンピュータが、開閉
弁37,開閉弁39,個別燃料噴射弁38及び共通燃料
噴射弁48に対する動作制御に際して実行するプログラ
ムの一例を、図7のフローチャートを参照して説明す
る。
は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成さ
れ、斯かる場合におけるマイクロコンピュータが、開閉
弁37,開閉弁39,個別燃料噴射弁38及び共通燃料
噴射弁48に対する動作制御に際して実行するプログラ
ムの一例を、図7のフローチャートを参照して説明す
る。
【0029】図7のプログラムにおいては、スタート
後、ステップ71において初期設定を行って開閉状態フ
ラッグF1及びF2をともに“0”に設定し、続くステ
ップ72において、各種の検出出力信号を取り込む。
後、ステップ71において初期設定を行って開閉状態フ
ラッグF1及びF2をともに“0”に設定し、続くステ
ップ72において、各種の検出出力信号を取り込む。
【0030】次に、ステップ73において、検出出力信
号SNがあらわすエンジン回転数及び検出出力信号SA
があらわす吸入空気量を、図5に示される特性図に対応
するデータマップに照合し、それらが図5に示される特
性図における高負荷運転領域ZCにあるか否か、即ち、
エンジンが高負荷運転状態にあるか否かを判断する。そ
の結果、エンジンが高負荷運転状態にある場合には、ス
テップ74において、開閉状態フラッグF1が“1”で
あるか否かを判断し、開閉状態フラッグF1が“1”で
ない場合には、ステップ75において、第1のアクチュ
エータ40に対する駆動信号CAの送出を開始し、続く
ステップ76において、開閉状態フラッグF1を“1”
に設定して、ステップ77に進む。また、ステップ74
での判断の結果、開閉状態フラッグF1が“1”である
場合には、直接にステップ77に進む。
号SNがあらわすエンジン回転数及び検出出力信号SA
があらわす吸入空気量を、図5に示される特性図に対応
するデータマップに照合し、それらが図5に示される特
性図における高負荷運転領域ZCにあるか否か、即ち、
エンジンが高負荷運転状態にあるか否かを判断する。そ
の結果、エンジンが高負荷運転状態にある場合には、ス
テップ74において、開閉状態フラッグF1が“1”で
あるか否かを判断し、開閉状態フラッグF1が“1”で
ない場合には、ステップ75において、第1のアクチュ
エータ40に対する駆動信号CAの送出を開始し、続く
ステップ76において、開閉状態フラッグF1を“1”
に設定して、ステップ77に進む。また、ステップ74
での判断の結果、開閉状態フラッグF1が“1”である
場合には、直接にステップ77に進む。
【0031】ステップ77においては、開閉状態フラッ
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”でない場合には、ステップ78におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を開始し、続くステップ79において、開閉状態フ
ラッグF2を“1”に設定して、ステップ80に進む。
また、ステップ77での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”である場合には、直接にステップ80に進
む。ステップ80においては、各個別燃料噴射弁38に
噴射パルス信号C1を所定のタイミングをもって送出す
るとともに、各共通燃料噴射弁48に噴射パルス信号C
2を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”でない場合には、ステップ78におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を開始し、続くステップ79において、開閉状態フ
ラッグF2を“1”に設定して、ステップ80に進む。
また、ステップ77での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”である場合には、直接にステップ80に進
む。ステップ80においては、各個別燃料噴射弁38に
噴射パルス信号C1を所定のタイミングをもって送出す
るとともに、各共通燃料噴射弁48に噴射パルス信号C
2を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。
【0032】一方、ステップ73での判断の結果、エン
ジンが高負荷運転状態にない場合には、ステップ81に
おいて、検出出力信号SNがあらわすエンジン回転数及
び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量を、図5に示
される特性図に対応するデータマップに照合し、それら
が図5に示される特性図における中負荷運転領域ZBに
あるか否か、即ち、エンジンが中負荷運転状態にあるか
否かを判断する。その結果、エンジンが中負荷運転状態
にある場合には、ステップ82において、開閉状態フラ
ッグF1が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラ
ッグF1が“1”でない場合には、ステップ83におい
て、第1のアクチュエータ40に対する駆動信号CAの
送出を開始し、続くステップ84において、開閉状態フ
ラッグF1を“1”に設定して、ステップ85に進む。
また、ステップ82での判断の結果、開閉状態フラッグ
F1が“1”である場合には、直接にステップ85に進
む。
ジンが高負荷運転状態にない場合には、ステップ81に
おいて、検出出力信号SNがあらわすエンジン回転数及
び検出出力信号SAがあらわす吸入空気量を、図5に示
される特性図に対応するデータマップに照合し、それら
が図5に示される特性図における中負荷運転領域ZBに
あるか否か、即ち、エンジンが中負荷運転状態にあるか
否かを判断する。その結果、エンジンが中負荷運転状態
にある場合には、ステップ82において、開閉状態フラ
ッグF1が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラ
ッグF1が“1”でない場合には、ステップ83におい
て、第1のアクチュエータ40に対する駆動信号CAの
送出を開始し、続くステップ84において、開閉状態フ
ラッグF1を“1”に設定して、ステップ85に進む。
また、ステップ82での判断の結果、開閉状態フラッグ
F1が“1”である場合には、直接にステップ85に進
む。
【0033】ステップ85においては、開閉状態フラッ
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”である場合には、ステップ86におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を停止し、続くステップ87において、開閉状態フ
ラッグF2を“0”に設定して、ステップ88に進む。
また、ステップ85での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”でない場合には、ステップ89において、
検出出力信号SKに基づき、各開閉弁39が第2の吸気
流路21を開状態にする開動作状態にあるか否かを判断
する。その結果、各開閉弁39が開動作状態にない場合
にはステップ88に進み、また、各開閉弁39が開動作
状態にある場合にはステップ90に進む。ステップ88
においては、各個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C
1を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。また、ステップ90においては、各共通燃
料噴射弁48に噴射パルス信号C2を所定のタイミング
をもって送出し、その後ステップ72に戻る。
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”である場合には、ステップ86におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を停止し、続くステップ87において、開閉状態フ
ラッグF2を“0”に設定して、ステップ88に進む。
また、ステップ85での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”でない場合には、ステップ89において、
検出出力信号SKに基づき、各開閉弁39が第2の吸気
流路21を開状態にする開動作状態にあるか否かを判断
する。その結果、各開閉弁39が開動作状態にない場合
にはステップ88に進み、また、各開閉弁39が開動作
状態にある場合にはステップ90に進む。ステップ88
においては、各個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C
1を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。また、ステップ90においては、各共通燃
料噴射弁48に噴射パルス信号C2を所定のタイミング
をもって送出し、その後ステップ72に戻る。
【0034】さらに、ステップ81での判断の結果、エ
ンジンが中負荷運転状態にない場合には、ステップ91
において、開閉状態フラッグF1が“1”であるか否か
を判断し、開閉状態フラッグF1が“1”である場合に
は、ステップ92において、第1のアクチュエータ40
に対する駆動信号CAの送出を停止し、続くステップ9
3において、開閉状態フラッグF1を“0”に設定し
て、ステップ94に進む。また、ステップ91での判断
の結果、開閉状態フラッグF1が“1”でない場合に
は、直接にステップ94に進む。
ンジンが中負荷運転状態にない場合には、ステップ91
において、開閉状態フラッグF1が“1”であるか否か
を判断し、開閉状態フラッグF1が“1”である場合に
は、ステップ92において、第1のアクチュエータ40
に対する駆動信号CAの送出を停止し、続くステップ9
3において、開閉状態フラッグF1を“0”に設定し
て、ステップ94に進む。また、ステップ91での判断
の結果、開閉状態フラッグF1が“1”でない場合に
は、直接にステップ94に進む。
【0035】ステップ94においては、開閉状態フラッ
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”である場合には、ステップ95におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を停止し、続くステップ96において、開閉状態フ
ラッグF2を“0”に設定して、ステップ97に進む。
また、ステップ94での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”でない場合には、ステップ98において、
検出出力信号SKに基づき、各開閉弁39が第2の吸気
流路21を開状態にする開動作状態にあるか否かを判断
する。その結果、各開閉弁39が開動作状態にない場合
にはステップ97に進み、また、各開閉弁39が開動作
状態にある場合にはステップ99に進む。ステップ97
においては、各個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C
1を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。また、ステップ99においては、各共通燃
料噴射弁48に噴射パルス信号C2を所定のタイミング
をもって送出し、その後ステップ72に戻る。
グF2が“1”であるか否かを判断し、開閉状態フラッ
グF2が“1”である場合には、ステップ95におい
て、第2のアクチュエータ43に対する駆動信号CBの
送出を停止し、続くステップ96において、開閉状態フ
ラッグF2を“0”に設定して、ステップ97に進む。
また、ステップ94での判断の結果、開閉状態フラッグ
F2が“1”でない場合には、ステップ98において、
検出出力信号SKに基づき、各開閉弁39が第2の吸気
流路21を開状態にする開動作状態にあるか否かを判断
する。その結果、各開閉弁39が開動作状態にない場合
にはステップ97に進み、また、各開閉弁39が開動作
状態にある場合にはステップ99に進む。ステップ97
においては、各個別燃料噴射弁38に噴射パルス信号C
1を所定のタイミングをもって送出し、その後ステップ
72に戻る。また、ステップ99においては、各共通燃
料噴射弁48に噴射パルス信号C2を所定のタイミング
をもって送出し、その後ステップ72に戻る。
【0036】なお、上述の例においては、4個の開閉弁
39の夫々が、エンジンが中負荷運転状態及び低負荷運
転状態にあるときには、各シリンダ2に対して設けられ
た第2の吸気流路21を閉状態にするものとされている
が、4個の開閉弁39の夫々は、エンジンが中負荷運転
状態にあるときには各シリンダ2に対して設けられた第
2の吸気流路21を開状態にし、エンジンが低負荷運転
状態にあるときのみ、各シリンダ2に対して設けられた
第2の吸気流路21を閉状態にするものとされてもよ
く、斯かる際には、エンジンが低負荷運転状態にあるも
とで、各開閉弁39が各シリンダ2に対して設けられた
第2の吸気流路21を開状態にする動作不良が生じたと
き、各個別燃料噴射弁38による燃料の噴射供給に代え
て、各共通燃料噴射弁48による燃料の噴射供給が行わ
れるようにされる。
39の夫々が、エンジンが中負荷運転状態及び低負荷運
転状態にあるときには、各シリンダ2に対して設けられ
た第2の吸気流路21を閉状態にするものとされている
が、4個の開閉弁39の夫々は、エンジンが中負荷運転
状態にあるときには各シリンダ2に対して設けられた第
2の吸気流路21を開状態にし、エンジンが低負荷運転
状態にあるときのみ、各シリンダ2に対して設けられた
第2の吸気流路21を閉状態にするものとされてもよ
く、斯かる際には、エンジンが低負荷運転状態にあるも
とで、各開閉弁39が各シリンダ2に対して設けられた
第2の吸気流路21を開状態にする動作不良が生じたと
き、各個別燃料噴射弁38による燃料の噴射供給に代え
て、各共通燃料噴射弁48による燃料の噴射供給が行わ
れるようにされる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るエンジンの燃料供給制御装置によれば、複数のシリ
ンダの夫々に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々
に個別吸気通路が接続されて形成された複数の吸気流路
のうちの一つに、エンジンが低負荷運転状態にあると
き、それを所定の実効開口部を残して閉状態となす開閉
動作を行う第1の開閉弁が配されるとともに、複数の吸
気流路のうちの他のものに、エンジンが低負荷運転状態
にあるとき、それを全閉状態となす開閉動作を行う第2
の開閉弁が配されたもとで、エンジンが低負荷運転状態
にあるもとで、第2の開閉弁が、動作不良を生じて、そ
れが配された吸気流路を開状態となす状態にあるものと
される場合においても、それに応じて、シリンダに対す
る燃料供給が、第1の開閉弁が配された吸気流路に配設
された第1の燃料噴射弁に代えて、複数の吸気流路の上
流側に形成される個別吸気通路連結部に配設された第2
の燃料噴射弁により行われる状態とされるので、第2の
燃料噴射弁から供給される燃料が、各シリンダにそれに
対して設けられた複数の吸気流路に分配されて到達する
ことになり、その間に複数の吸気流路を流れる吸気との
混合が行われるものとされて、その結果、各シリンダに
関連した燃焼室における燃料ミキシング状態が良好に維
持されることになる。
係るエンジンの燃料供給制御装置によれば、複数のシリ
ンダの夫々に対して設けられた複数の吸気ポートの夫々
に個別吸気通路が接続されて形成された複数の吸気流路
のうちの一つに、エンジンが低負荷運転状態にあると
き、それを所定の実効開口部を残して閉状態となす開閉
動作を行う第1の開閉弁が配されるとともに、複数の吸
気流路のうちの他のものに、エンジンが低負荷運転状態
にあるとき、それを全閉状態となす開閉動作を行う第2
の開閉弁が配されたもとで、エンジンが低負荷運転状態
にあるもとで、第2の開閉弁が、動作不良を生じて、そ
れが配された吸気流路を開状態となす状態にあるものと
される場合においても、それに応じて、シリンダに対す
る燃料供給が、第1の開閉弁が配された吸気流路に配設
された第1の燃料噴射弁に代えて、複数の吸気流路の上
流側に形成される個別吸気通路連結部に配設された第2
の燃料噴射弁により行われる状態とされるので、第2の
燃料噴射弁から供給される燃料が、各シリンダにそれに
対して設けられた複数の吸気流路に分配されて到達する
ことになり、その間に複数の吸気流路を流れる吸気との
混合が行われるものとされて、その結果、各シリンダに
関連した燃焼室における燃料ミキシング状態が良好に維
持されることになる。
【図1】本発明に係るエンジンの燃料供給制御装置の一
例をそれが適用されたエンジンと共に示す概略構成図で
ある。
例をそれが適用されたエンジンと共に示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明に係るエンジンの燃料供給制御装置の一
例をそれが適用されたエンジンと共に部分的に示す概略
構成図である。
例をそれが適用されたエンジンと共に部分的に示す概略
構成図である。
【図3】図1に示される例の部分拡大図である。
【図4】図1に示される例における開閉弁及びガイド部
材を示す斜視図である。
材を示す斜視図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供されるエンジ
ンの運転状態に関する特性図である。
ンの運転状態に関する特性図である。
【図6】図1に示される例における開閉弁の動作の説明
に供される状態図である。
に供される状態図である。
【図7】図1に示される例における制御ユニットを構成
するマイクロコンピュータが制御に際して実行するプロ
グラムを示すフローチャートである。
するマイクロコンピュータが制御に際して実行するプロ
グラムを示すフローチャートである。
1 エンジン本体 2 シリンダ 10 第1の吸気ポート 11 第2の吸気ポート 15 第1の個別吸気通路 16 第2の個別吸気通路 20 第1の吸気流路 21 第2の吸気流路 34 サージタンク 37,39 開閉弁 38 個別燃料噴射弁 40 第1のアクチュエータ 43 第2のアクチュエータ 47 状態センサ 48 共通燃料噴射弁 50 ガイド部材 60 制御ユニット
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンにおける複数のシリンダの各々に
対して設けられた第1及び第2の吸気ポートの夫々に個
別吸気通路が接続されて形成された第1及び第2の吸気
流路のうちの第1の吸気流路に配され、上記エンジンが
低負荷運転状態にあるとき上記第1の吸気流路を所定の
実効開口部を残して閉状態となす開閉動作を行う第1の
開閉弁と、 上記第1及び第2の吸気流路のうちの第2の吸気流路に
配され、上記エンジンが少なくとも低負荷運転状態にあ
るとき、上記第2の吸気流路を全閉状態とする開閉動作
を行う第2の開閉弁と、 上記第1の吸気流路に配設された第1の燃料噴射弁と、 上記第1及び第2の吸気流路の上流側に形成される個別
吸気通路連結部に配設された第2の燃料噴射弁と、 上記第2の開閉弁の開閉動作状態を検出する状態検出手
段と、 上記エンジンが低負荷運転状態にあるもとで、上記状態
検出手段により上記第2の開閉弁が上記第2の吸気流路
を全閉状態となす状態にあることが検知された場合に
は、上記第1の燃料噴射弁に燃料供給状態をとらせ、ま
た、上記第2の開閉弁が上記第2の吸気流路を開状態と
なす状態にあることが検知された場合には、上記第1の
燃料噴射弁に代えて上記第2の燃料噴射弁に燃料供給状
態をとらせる動作制御手段と、 を備えて構成されるエンジンの燃料供給制御装置。 - 【請求項2】相互隣接する一対のシリンダの一方に対し
て設けられた第1及び第2の吸気流路の第1の組と、上
記一対のシリンダの他方に対して設けられた第1及び第
2の吸気流路の第2の組とが、夫々における上記第2の
吸気流路を相互隣接させて配され、第2の燃料噴射弁
が、少なくともエンジンが高負荷運転状態にあるとき、
上記第1及び第2の吸気流路の第1の組と上記第1及び
第2の吸気流路の第2の組との両者を通じて燃料供給を
行うものとされたことを特徴とする請求項1記載のエン
ジンの燃料供給制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243137A JPH0587021A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | エンジンの燃料供給制御装置 |
US07/893,419 US5273014A (en) | 1991-06-11 | 1992-06-08 | Intake system for engine |
KR1019920010131A KR950004962B1 (ko) | 1991-06-11 | 1992-06-11 | 엔진의 흡기장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243137A JPH0587021A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | エンジンの燃料供給制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587021A true JPH0587021A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17099344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3243137A Pending JPH0587021A (ja) | 1991-06-11 | 1991-09-24 | エンジンの燃料供給制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587021A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006274945A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Mazda Motor Corp | 火花点火式直噴エンジン |
JP2011032867A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関の燃料供給装置 |
JP2014025476A (ja) * | 2009-10-14 | 2014-02-06 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動二輪車のエンジン |
JPWO2014185090A1 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-02-23 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両の吸気チャンバ |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243137A patent/JPH0587021A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006274945A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Mazda Motor Corp | 火花点火式直噴エンジン |
JP2011032867A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関の燃料供給装置 |
JP2014025476A (ja) * | 2009-10-14 | 2014-02-06 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動二輪車のエンジン |
JPWO2014185090A1 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-02-23 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両の吸気チャンバ |
US9909544B2 (en) | 2013-05-17 | 2018-03-06 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Air intake chamber for saddled vehicle |
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