JP2533172Y2 - 内燃機関の吸気マニホールド - Google Patents

内燃機関の吸気マニホールド

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JP2533172Y2
JP2533172Y2 JP1988117353U JP11735388U JP2533172Y2 JP 2533172 Y2 JP2533172 Y2 JP 2533172Y2 JP 1988117353 U JP1988117353 U JP 1988117353U JP 11735388 U JP11735388 U JP 11735388U JP 2533172 Y2 JP2533172 Y2 JP 2533172Y2
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は内燃機関の吸気マニホールドに関し、特に二
連式気化器から吸気が供給される吸気マニホールドに関
する <従来の技術> 内燃機関では気化器に空気の流れを生じさせるのにピ
ストンの下降により生ずる負圧により空気を吸い込む。
該負圧を強くするための装置としてベンチュリを有する
気化器が使用される。該気化器のベンチュリやバレル直
径は小径のほうが空気流速が高くなり、噴出燃料がよく
霧化するため、燃料消費の軽減が望める。しかし小径で
は高速回転のように空気流が増加すると、吸入抵抗が増
加するためシリンダ内に空気が入りにくく充分出力が発
揮できない。このため、二連式気化器が用いられる。
この種の内燃機関の吸気マニホールドの従来例として
第13図に示すようなものがある(実開昭61−113972号公
報参照)。
即ち、4つの気筒A1,A2,A3,A4を有する列型4気筒内
燃機関1に吸気を供給する二連式気化器本体2には、一
次側気化器3と二次側気化器4とが並設され、それぞれ
の気化器3,4には一次側絞り弁(図示せず)と二次側絞
り弁(図示せず)が設けられており、従来周知のように
二次側絞り弁は、一次側絞り弁が全開または全開近くに
開いたときから当該一次側絞り弁に連動して開くように
構成されている。
そして、列型4気筒内燃機関1の各気筒には、各々図
示しない吸気弁が設けられている一次側吸気ポート5と
二次側吸気ポート6とが設けられている。
そして、一次側吸気通路7,8により前記一次側吸気ポ
ート5と前記二連式気化器2における一次側気化器3と
を連通し、また、二次側吸気通路9,10により前記二次側
吸気ポート6と前記二連式気化器2における二次側気化
器4とを連通している。
内燃機関1は普通A1ーA3ーA4ーA2又はA1ーA2ーA4ーA3
の順序で点火が行われるが、各点火において、各気筒の
一次側吸気ポート5と二次側吸気ポート6とに各々設け
られた図示しない吸気弁は同時に開閉動作を行ってい
る。そして、内燃機関低速運転領域では一次側気化器3
を開弁して、一次側吸気ポート5のみから各気筒の燃焼
室に吸気を供給することにより、低速時の燃焼改善を図
り、また、内燃機関高速運転領域では二次側気化器4も
開弁して、一次側吸気ポート5と二次側吸気ポート6と
の両方のポートより吸気を供給し、吸気充填効率を高
め、機関出力の向上を図るようにしている。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、このような従来の吸気マニホールドに
おいては、一次側気化器3のみを開弁して、一次側吸気
ポート5のみから各気筒の燃焼室に吸気を供給している
内燃機関低速運転領域では、二次側吸気ポート6、もっ
て二次側吸気通路9,10に吸気弁によって負圧が発生す
る。該負圧によって、各気筒の燃焼室に流入した混合気
が二次側吸気ポート6に逆流し、各気筒への燃料充填効
率が低下する惧れがある。
また、一次側絞り弁が全開状態で、二次側絞り弁が僅
かに開き始めるような運転状態においては、前記負圧に
より二次側絞り弁が一気に全開になり、流入空気量が増
大して、リーンになることも考えられる。
また、各気筒の吸気弁と図示しない排気弁の開弁時期
が共にオーバーラップする、所謂排気行程末期のバルブ
オーバラップ期間に、燃焼室の排気が充分に排出されず
に、更に排気が特に二次側吸気ポート6、もって二次側
吸気通路9,10に逆流して滞留する。このため、気化器内
部を汚したり、また特に部分負荷運転領域では燃焼が安
定せず、高負荷運転領域では吸気充填効率が低く、機関
出力の向上を図れないという問題があった。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、
二次側吸気ポート、もって二次側吸気通路に吸気弁によ
って発生する負圧を調整して、燃焼を安定させ、機関出
力の向上を図ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> このため、本考案は、二連式気化器を使用した多気筒
内燃機関における各気筒に、一次側吸気ポートと二次側
吸気ポートとを各々形成し、 該一次側吸気ポートと二次側吸気ポートとの両方に各
々吸気弁を設ける一方、前記一次側吸気ポートを一次側
吸気通路を介して前記二連式気化器における一次側気化
器に、二次側吸気ポートを二次側気化器を介して前記二
連式気化器における二次側気化器に各々連通させ、 かつ、前記一次側気化器に流入する空気量を制御する
一次側絞り弁と、前記二次側気化器に流入する空気量を
制御する二次側絞り弁と、を備え、 運転状態に応じて、前記一次側絞り弁のみを開弁して
一次側気化器により機関へ混合気を供給する状態と、前
記一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁を共に開弁して一
次側気化器及び二次側気化器により機関へ混合気を供給
する状態と、を切り換えるようにした内燃機関の吸気マ
ニホールドにおいて、 一次側吸気通路の各気筒への分岐部と二次側吸気通路
の各気筒への分岐部のうちのいずれか吸気上流側に位置
する分岐部より吸気上流側で、かつ、前記一次側絞り弁
及び前記二次側絞り弁の直下を除く前記一次側絞り弁及
び前記二次側絞り弁より吸気下流側の位置で、一次側吸
気通路と二次側吸気通路との間の隔壁部に、一次側吸気
通路及び二次側吸気通路の横断面積より小さく開口する
連通路を設けるようにした。
<作用> このようにして、一次側吸気通路と二次側吸気通路と
を連通する連通路を設けるようにして、前記連通路を介
して一次側吸気通路側から二次側吸気通路へ混合気を導
入できるようにする。これにより、一次側気化器を介し
てのみ機関へ混合気を供給する状態においても、既述し
たような前記二次側吸気ポートや二次側吸気通路内に大
きな負圧が発生するのを防止して、一次側吸気通路から
気筒内に導入された混合気が二次側吸気ポートへ逆流し
てしまうと言った不具合や、二次側絞り弁を開弁したと
同時に急激に多量の吸気量が二次側吸気通路に流入し、
二次側絞り弁を所定開度に維持できなくなると言った不
具合を防止することができるようになる。
なお、本発明では、前記連通路の横断面積を、一次側
吸気通路及び二次側吸気通路の横断面積より小さく設定
しているので、連通路によって一次側吸気通路内の吸気
流れの主流成分が影響されることがなく、一次側吸気ポ
ート内の吸気流速を低下させることもない。従って、二
次側吸気ポートや二次側吸気通路内に大きな負圧が発生
することに起因する上記各不具合を解決しつつ、要求混
合気量が少ない場合は、吸気流速を速めて、燃料の霧化
促進を維持することができると共に、要求混合気量が多
い場合は、従来と同様に、二次側気化器,二次側吸気通
路,二次側吸気ポートからも機関へ混合気を供給するこ
とで、吸気抵抗を軽減し、吸気充填効率の向上を図り、
以って高出力化を図ることができるようにした。
なお、特に、連通路を、一次側吸気通路の各気筒への
分岐部と二次側吸気通路の各気筒への分岐部のうちのい
ずれか吸気上流側に位置する分岐部より吸気上流側で、
かつ、前記一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁の直下を
除く前記一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁より吸気下
流側の位置に設けるようにしたので、以下のような作用
を奏することができる。
即ち、 比較的長い吸気管長とすることができるので、吸気慣
性効果延いては出力トルクを高く維持することができ
る。また、吸気絞り弁の直下部分に連通路を設けないよ
うにすれば、吸気絞り弁を通過した空気が一次側吸気通
路から二次側吸気通路へ流れ一次側のスワールが弱まる
ことを極力抑制しながら、上述した各作用を良好に奏す
ることができるようになる。
そして、一次側吸気通路と二次側吸気通路との間の隔
壁部に連通路を設けるようにすれば、例えば、連通路内
で気柱振動が生じてしまい、吸気慣性効果に悪影響が生
じたり、圧力のバランス機能が低下する等の惧れを確実
に排除することができるようになる。
<実施例> 以下に、本考案の実施例を図に基づいて説明する。
尚、従来例と同一要素には同一符号を付して説明を省略
する。
第1図〜第3図は本考案の第1実施例を示す。
図において一次側吸気通路7,8と二次側吸気通路9,10
とで構成される吸気マニホールド11は図示しない4つの
気筒A1,A2,A3,A4を有する列型4気筒内燃機関の側面に
接合用フランジ12にて接合され、一次側吸気通路7,8が
各々吸気弁を有する一次側吸気ポート5に連通し、二次
側吸気通路9,10も各々吸気弁を有する二次側吸気ポート
6に連通しており、更に前記機関は図示しない排気ポー
トを各々備えている。
また前記吸気マニホールド11は他端において、従来例
と同様の二連式気化器2に取り付けられており、前記一
次側吸気通路7,8は一次側気化器3に連通し、二次側吸
気通路9,10は二次側気化器4に連通している。
ここで、本考案に係る構成として、二連式気化器2の
一次側気化器3に連通している一次側連通部13と、該二
連式気化器2の二次側気化器4に連通している二次側連
通部14と、の間の側壁15に、一次側吸気通路7,8と二次
側吸気通路9,10とを連通する連通路としてのバランスポ
ート16が設けられている。
尚、17は吸気を冷却するための冷却水路である。
ここで、機関の点火は普通A1ーA3ーA4ーA2またはA1ー
A2ーA4ーA3の順序で行われる。機関の低速運転領域では
一次側気化器3のみを開弁することにより機関に吸気が
供給されるが、バランスポート16を設けたので、一次側
連通部13,一次側吸気通路7,8を通って一次側吸気ポート
5に供給するのみならず、該バランスポート16を通って
一次側連通部13から二次側連通部14に吸気が供給され、
もって、二次側吸気通路9,10を通って、閉弁している二
次側気化器4に連通している二次側吸気ポート6にも吸
気が供給される。
従って、各気筒A1〜A4の吸気弁が開閉動作を行い、吸
気ポートに負圧を発生させるように作用しても二次側吸
気通路9,10を通って二次側吸気ポート6にも吸気が供給
されるため、機関の低速運転領域においても、該二次側
吸気ポート6はそれほど負圧が大きくなることはない。
よって、各気筒の燃焼室に流入した混合気が二次側吸気
ポート6に逆流することがなく、各気筒への燃料充填効
率が低下することがない。また、二次側絞り弁が一気に
全開になることもなく、流入空気量が増大せず、リーン
になることがない。
更に、吸気行程において二次側吸気ポート6にも吸気
が供給されているため、排気行程末期のバルブオーバラ
ップ期間においても、吸気弁の開き始めに排気が該吸気
ポート6に逆流することは無く、もって気化器2内部を
汚すことはない。
なお、前記バランスポート16の横断面積(吸気流れに
略直角な方向の断面積)を、一次側吸気通路7及び二次
側吸気通路8の横断面積より小さく設定することで、バ
ランスポート16によって一次側吸気通路7内の吸気流れ
の主流成分が影響されないようにしているので(後述す
る各バランスポートも同様)、一次側吸気ポート5内の
吸気流速を低下させることがない。従って、二次側吸気
ポート6や二次側吸気通路8内に大きな負圧が発生する
ことに起因する各不具合を解決しつつ、低負荷時には、
吸気流速を速めて、燃料の霧化促進を図ることができる
と共に、高負荷時には、二次側気化器4,二次側吸気通路
8,二次側吸気ポート6からも機関へ混合気を供給するこ
とで、吸気抵抗を軽減し、吸気充填効率の向上を図り、
以って高出力化を図ることができる。
第4図〜第6図に示すものは本考案の第2実施例であ
る。本実施例においても従来例と同一要素には同一符号
を付して説明を省略し、かつ第1実施例と異なる要素の
み説明する。
本実施例においては、一次側吸気通路7,8と二次側吸
気通路9,10とを連通するためのバランスポート21は、前
述した図示しない4つの気筒A1,A2,A3,A4を有する列型
4気筒内燃機関の側面に、該吸気マニホールド11を接合
する接合用フランジ12における、一次側吸気通路7,8と
二次側吸気通路9,10との仕切壁22に設けられる。
本実施例においても、機関の低速運転領域では、一次
側連通部13,一次側吸気通路7,8を通って一次側吸気ポー
ト5に供給するのみならず、該バランスポート21を通っ
て一次側吸気通路7,8から二次側吸気通路9,10に吸気が
供給され、もって、閉弁している二次側気化器4に連通
している二次側吸気ポート6にも吸気が供給される。
従って、一次側吸気通路7,8及びバランスポート21を
通って二次側吸気ポート6にも吸気が供給されるため、
機関の低速運転領域においても、各気筒の燃焼室に流入
した混合気が二次側吸気ポート6に逆流せず、各気筒へ
の燃料充填効率が低下することがない。また、二次側絞
り弁を一気に全開させることもない。
更に、排気行程末期のバルブオーバラップ期間におけ
る逆流防止作用も先の実施例と同様に奏するため、気化
器2内部を汚すことも防止できる。また、高負荷運転領
域における吸気充填効率の低下も同様に防止でき、機関
出力の向上を図れる。
更に、本実施例においては、次に述べる効果も合わせ
持つ。即ち、吸気マニホールド11を列型4気筒内燃機関
の側面に接合する際に、接合用フランジ12と該内燃機関
との間に吸気が漏洩することを防止するためにガスケッ
ト23を介装する。しかし、前記仕切壁22が薄いため、該
ガスケット23の加工が難しかったが、バランスポート21
に相当するフランジ12部には該ガスケット23が不要とな
るため、加工が容易になる。
第7図〜第9図に示すものは本考案の第3実施例であ
る。本実施例においても従来例と同一要素には同一符号
を付して説明を省略し、かつ前述した実施例と異なる要
素のみ説明する。
本実施例は、一次側吸気通路7,8と二次側吸気通路9,1
0を連通するためのバランスポート31を、一次側吸気通
路7と二次側吸気通路9との通路壁32及び一次側吸気通
路8と二次側吸気通路10との通路壁33、所謂、前記通路
7〜10の内燃機関の各気筒への分岐点に設けたものであ
る。
本実施例においても、前述と同様の作用,効果を奏す
るので、ここでの説明は省略する。
更に本実施例においては、バランスポート31を各気筒
への分岐点に設けたので、一次側吸気通路7,8と二次側
吸気通路9,10への燃料の分配性が良いと共に、吸気ポー
トに発生する負圧のバランス性が良い。
しかも、バランスポート31、即ち連通路を設けたこと
による出力トルクの低下を極力抑制できる。特に、全開
トルクの低下抑制を図ることができる。即ち、連通路を
燃焼室に近いところに設けると、吸気通路が相対的に短
くなったと同じ現象が発生する。一般的に、吸気慣性効
果を利用する場合、比較的長い吸気管長が好適であり、
それにより多くの空気が吸入されるようになるが、連通
路を燃焼室に近いところに設けると、吸気慣性効果が弱
まるため、吸入空気量延いては出力トルクが低下するこ
とになる。
しかし、本実施例のように、バランスポート31、即ち
連通路を、各気筒への分岐点近傍に設けるようにすれ
ば、吸気慣性効果延いては出力トルクを高く維持するこ
とが可能となる。
第10図に示すものは本考案の第4実施例である。本実
施例においても前述した実施例と異なる要素のみ説明す
る。
本実施例は、一次側吸気通路7,8と二次側吸気通路9,1
0とを連通するためのバランスポート41を、二連式気化
器2に各々連通している一次側連通部13と二次側連通部
14との下流に位置する通路壁42、所謂メインイブランチ
上流に設けたものである。
本実施例においても、前述と同様の作用,効果を奏す
る。
更に、本実施例においては、バランスポート41を所謂
メインイブランチ上流に設けたので、一次側吸気通路7,
8からそのまま一次側吸気ポート5に供給される吸気
と、該バランスポート41を通って一次側吸気通路7,8か
ら二次側吸気通路9,10を通り、二次側吸気ポート6に供
給される吸気とのバランスが、二連式気化器2の絞り弁
の開度に左右されず、略一定に保つことができるという
効果がある。
また、メインイブランチ上流は、二連式気化器2の絞
り弁による高い流速が維持されている箇所であるので、
バランスポート41による流速の低下は殆ど起こらない。
また、上述した第3実施例と同様に、吸気慣性効果延
いては出力トルクを高く維持することが可能となる。
更に、排気還流システムを用いる場合において、排気
を前記メインイブランチ上流に吹くが、吹かれた排気は
バランスポート41を通って二次側吸気通路9,10にも十分
に流れるため、排気により二連式気化器2を汚すことを
防止できるという効果も合わせ持つ。
次に上記の各実施例の構成に加え、該バランスポート
の開口面積を変えることができる連通弁を設けた構成の
ものを、第11図に示す。
先ず構成を説明する。
二連式気化器2には、一次側気化器3と二次側気化器4
とが並設されている。一次側気化器3は、一次側絞り弁
軸61に軸支された図示しない一次側絞り弁が気化器スロ
ットルドラム62と共に回転することにより開弁され、二
次側絞り弁軸63に軸支された図示しない二次側絞り弁が
一次側絞り弁が全開または全開近くに開いたときから当
該一次側絞り弁に連動して開くように構成されている。
ここで、前記二連式気化器2の下端には吸気マニホー
ルド11が接続され、前述した第1実施例と同様に、一次
側連通部13と二次側連通部14との間の隔壁15に、一次側
吸気通路と二次側吸気通路とを連通するためのバランス
ポート16が設けられている。更に、該バランスポート16
には回転軸64により回転自由に支持された連通弁65が設
けられており、該連通弁65は前記気化器スロットルドラ
ム62と該連通弁65との間に介装されたリンク66によっ
て、第12図に示すように一次側絞り弁と連動して開閉さ
れる。
かかる構成によれば、二次側絞り弁は、一次側絞り弁
が全開または全開近くに開いたときから当該一次側絞り
弁に連動して開く(第12図B参照)。一方、一次側絞り
弁の開度が増大するに従って連通弁65の開度も大きくな
り、一次側絞り弁,二次側絞り弁とも全開になった時、
該連通弁65はリンク機構66によりバランスポート16を開
く。
よって、機関の低速運転領域即ち、一次側絞り弁の開
度が小さい時はバランスポート16の開口面積を小さくす
るように連通弁65が僅かに開弁する。もって、ピストン
の下降により生ずる負圧は一次側吸気通路7,8及一次側
吸気ポート5のみに作用することになり、一次側の流速
が増大し、スワール効果が増大する。
また、急加速時においても、予め連通弁65により二次
側吸気通路9,10及二次側吸気ポート6に吸気が供給され
ているので、排気が逆流して滞留していることはなく、
よって吸気充填効率が高くなり、燃料供給の応答性を向
上させ、加速性能の向上が図れる。
また、機関の高速運転領域即ち、一次側絞り弁の開度
がほぼ全開の時は、二次側絞り弁の開度もほぼ全開であ
るので、一次側吸気通路,二次側吸気通路の差圧をなく
し、スムーズに流すために、連通弁65は全開する。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案によれば、一次側吸気通
路と二次側吸気通路とを連通する連通路を設けるように
して、当該連通路を介して一次側吸気通路側から二次側
吸気通路へ混合気を導入できるようにしたので、一次側
気化器を介してのみ機関へ混合気を供給している状態に
おいて、前記二次側吸気ポートや二次側吸気通路内に大
きな負圧が発生するのを抑制することができ、以って一
次側流路から気筒内に導入された混合気が二次側吸気ポ
ートへ逆流してしまうという不具合や、二次側絞り弁を
開弁したと同時に急激に多量の吸気量が二次側吸気通路
に流入し、二次側絞り弁を所定開度に維持できなくなる
という不具合を防止することができる。
また、前記連通路の横断面積を、一次側吸気通路及び
二次側吸気通路の横断面積より小さく設定し、連通路に
よって一次側吸気通路内の吸気流れの主流成分が影響さ
れないようにして、一次側吸気ポート内の吸気流速を低
下させないようにしているので、上記各不具合を防止し
つつ、要求混合気量が少ない場合(低負荷時等)には、
吸気流速を速めて、燃料の霧化促進を維持することがで
きると共に、要求混合気量が多い場合(高負荷時等)に
は、従来同様に、二次側気化器,二次側吸気通路,二次
側吸気ポートからも機関へ混合気を供給することで、吸
気抵抗を軽減し、吸気充填効率の向上を図り、以って高
出力化を図る また、特に、連通路を、一次側吸気通路の各気筒への
分岐部と二次側吸気通路の各気筒への分岐部のうちのい
ずれか吸気上流側に位置する分岐部より吸気上流側で、
かつ、前記一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁の直下を
除く前記一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁より吸気下
流側の位置に設けるようにしたので、以下のような効果
を奏することができる。
即ち、 比較的長い吸気管長とすることができるので、吸気慣
性効果延いては出力トルクを高く維持することができ
る。また、吸気絞り弁の直下部分に連通路を設けないよ
うにすれば、吸気絞り弁を通過した空気が一次側吸気通
路から二次側吸気通路へ流れ一次側のスワールが弱まる
ことを極力抑制しながら、上述した各効果を良好に奏す
ることができるようになる。
そして、一次側吸気通路と二次側吸気通路との間の隔
壁部に連通路を設けるようにすれば、例えば、連通路内
で気柱振動が生じてしまい、吸気慣性効果に悪影響が生
じたり、圧力のバランス機能が低下する等の惧れを確実
に排除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す吸気マニホールドの
主要部断面図、第2図は第1図におけるB方向矢視図、
第3図は第1図におけるAーA断面図、第4図は本考案
の第2実施例を示す吸気マニホールドの主要部断面図、
第5図は第4図におけるD方向矢視図、第6図は第4図
におけるCーC断面図、第7図は本考案の第3実施例を
示す吸気マニホールドの主要部断面図、第8図は第7図
におけるF方向矢視図、第9図は第7図におけるEーE
断面図、第10図は本考案の第4実施例を示す吸気マニホ
ールドの主要部断面図、第11図は連通弁を設けた吸気マ
ニホールドの構成図、第12図は連通弁を設けた吸気マニ
ホールドにおける該連通弁の作用を説明するタイムチャ
ート、第13図は従来の吸気マニホールドを示す平面図で
ある。 2……気化器、3……一次側気化器、4……二次側気化
器、5……一次側吸気ポート、6……二次側吸気ポー
ト、7,8……一次側吸気通路、9,10……二次側吸気通
路、11……吸気マニホールド、12……フランジ、13……
一次側連通部、14……二次側連通部、16,21,31,41……
バランスポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−88218(JP,A) 特開 昭60−88862(JP,A) 実開 平2−34711(JP,U) 実開 昭51−76208(JP,U) 実開 昭56−161170(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二連式気化器を使用した多気筒内燃機関に
    おける各気筒に、一次側吸気ポートと二次側吸気ポート
    とを各々形成し、 該一次側吸気ポートと二次側吸気ポートとの両方に各々
    吸気弁を設ける一方、 前記一次側吸気ポートを一次側吸気通路を介して前記二
    連式気化器における一次側気化器に、二次側吸気ポート
    を二次側気化器を介して前記二連式気化器における二次
    側気化器に各々連通させ、 かつ、前記一次側気化器に流入する空気量を制御する一
    次側絞り弁と、前記二次側気化器に流入する空気量を制
    御する二次側絞り弁と、を備え、 運転状態に応じて、前記一次側絞り弁のみを開弁して一
    次側気化器により機関へ混合気を供給する状態と、前記
    一次側絞り弁及び前記二次側絞り弁を共に開弁して一次
    側気化器及び二次側気化器により機関へ混合気を供給す
    る状態と、を切り換えるようにした内燃機関の吸気マニ
    ホールドにおいて、 一次側吸気通路の各気筒への分岐部と二次側吸気通路の
    各気筒への分岐部のうちのいずれか吸気上流側に位置す
    る分岐部より吸気上流側で、かつ、前記一次側絞り弁及
    び前記二次側絞り弁の直下を除く前記一次側絞り弁及び
    前記二次側絞り弁より吸気下流側の位置で、一次側吸気
    通路と二次側吸気通路との間の隔壁部に、一次側吸気通
    路及び二次側吸気通路の横断面積より小さく開口する連
    通路を設けたこと を特徴とする内燃機関の吸気マニホールド。
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JPS6088862A (ja) * 1983-10-19 1985-05-18 Yamaha Motor Co Ltd 多気筒内燃機関の吸気装置
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