JP2906895B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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JP2906895B2
JP2906895B2 JP5022726A JP2272693A JP2906895B2 JP 2906895 B2 JP2906895 B2 JP 2906895B2 JP 5022726 A JP5022726 A JP 5022726A JP 2272693 A JP2272693 A JP 2272693A JP 2906895 B2 JP2906895 B2 JP 2906895B2
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control valve
swirl control
valve
intake
swirl
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奇衡 李
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料供給装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低速時から安定した燃焼を得る方法とし
て、燃焼室に適度なスワール(旋回流)を生起すること
が有効である。
【0003】スワールを生起する装置として、例えば実
開昭62−57731号公報にも見られるように、燃焼
室に吸入される吸気を運転条件に応じて絞るスワールコ
ントロールバルブを備えるものがある。
【0004】従来例えば図4に示すように、スワールコ
ントロールバルブ31は2つに分岐形成された吸気ポー
ト32の上流側に配設され、スワールコントロールバル
ブ31の直上流側に燃料噴射弁が配設されている。図中
33は燃料噴射弁に対する取付座である。
【0005】スワールコントロールバルブ31の切欠き
部31aは吸気通路34の中心線に対してオフセットし
て設けられ、燃焼室35に吸入される吸気を絞ることに
より、一方の吸気ポート32から吸入される吸気流速を
高め、燃焼室35にスワールを生起するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関の燃料供給装置にあっては、スワー
ルコントロールバルブ31の背後空間の圧力が低下する
ため、図中矢印で示すようにスワールコントロールバル
ブ31の背後に吸気の渦流が生じ、燃料噴射弁から噴射
された燃料噴霧がスワールコントロールバルブ31の背
後空間に巻き込まれて、吸気通路34の内壁面に多くの
燃料が付着して、未燃焼HCの排出量が増大したり、過
渡応答性が悪化するという問題があった。
【0007】本発明は上記の問題点に着目し、内燃機関
の燃料供給装置において、スワールコントロールバルブ
の上流側から供給される燃料の輸送を円滑にすることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼室に吸入
される吸気を運転条件に応じて絞るスワールコントロー
ルバルブを吸気通路に設け、スワールコントロールバル
ブはそのその閉弁時に吸気通路の内壁面に近接する外周
縁部と同じく閉弁時に吸気流を通す切欠き部を有し、ス
ワールコントロールバルブより上流側に燃料供給手段を
設け、スワールコントロールバルブの外周縁部の直下流
側に位置して開口する噴口を設け、スワールコントロー
ルバルブの閉弁時に噴口に補助空気を供給する補助空気
供給手段を設ける。
【0009】
【作用】低速時等の運転条件で、スワールコントロール
バルブが閉弁することにより、燃焼室に吸入される吸気
流速が高められて燃焼室にスワールが生起され、良好な
燃焼性が得られる。
【0010】スワールコントロールバルブが閉弁する運
転条件では、補助空気供給手段を介して噴口から補助空
気が噴出する。噴口からスワールコントロールバルブの
外周縁部の直下流側に補助空気が噴出することにより、
スワールコントロールバルブの背後空間で圧力が低下す
ることを抑制し、切欠き部を通過した燃料噴霧がスワー
ルコントロールバルブの背後空間に巻き込まれることを
抑制する。これにより、燃料噴霧がスワールコントロー
ルバルブの背後空間に巻き込まれて、吸気通路の内壁面
に多くの燃料が付着して、未燃焼HCの排出量が増大し
たり、過渡応答性が悪化することを防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいて説明す
る。
【0012】図1において、1は機関本体、2は吸気通
路、3は排気通路、4は吸気弁、5は排気弁、6は燃焼
室、7はピストンである。燃焼室6の中央部には図示し
ない点火栓が設けられている。
【0013】吸気通路2のコレクタ部13より上流側に
はスロットルバルブ14が介装され、このスロットルバ
ルブ14はアクセルペダルに連動して吸気量を調節す
る。
【0014】吸気通路2は、一つの気筒の燃焼室6に開
口する2本の吸気ポート11が分岐形成されている。
【0015】一方の吸気ポート11を通って燃焼室6に
導かれる吸気流を低負荷時に絞る手段として、各吸気ポ
ート11の分岐点より上流側にスワールコントロールバ
ルブ15が設けられる。
【0016】スワールコントロールバルブ15はその回
転軸16に図示しないアクチューエータが連結され、そ
の制御装置により機関低負荷時に吸気通路2の中心線と
略直交する閉弁位置に保持され、中高負荷時に吸気通路
2の中心線と略平行となる開弁位置に保持される。
【0017】図2にも示すように、スワールコントロー
ルバルブ15は長円形に形成され、その閉弁時に吸気通
路2の内壁面2aに近接する外周縁部15bと、同じく
閉弁時に吸気通路2の内壁面2aとの間で吸気流を通す
切欠き部15aを有している。
【0018】切欠き部15aは回転軸16より下方に位
置し、かつ一方の吸気ポートに対峙するように吸気通路
2の通路中心線に対してオフセットして開口される。こ
れにより、スワールコントロールバルブ15の閉弁時に
切欠き部15aを通過する吸気の大部分が一方の吸気ポ
ート11に導かれ、この吸気ポート11から流入する吸
気流により燃焼室6にスワールを生起するようになって
いる。
【0019】燃料供給手段として、吸気通路2の途中に
はスワールコントロールバルブ15より上流側に燃料噴
射弁10が設けられる。燃料噴射弁10はスワールコン
トロールバルブ15に対して所定の距離を持って配置さ
れ、その燃料噴射方向は吸気通路2の通路中心線と平行
に配置される。
【0020】吸気管9にはスワールコントロールバルブ
15の外周縁部15bより直下流側に開口する3つの噴
口17が形成される。
【0021】各噴口17は、吸気通路2の内壁面2aの
上部に位置し、かつ吸気通路2の通路中心線に対してス
ワールコントロールバルブ15の切欠き部15aと反対
側にオフセットして開口される。各噴口17はスワール
コントロールバルブ15の回転軸16と直交して下向き
に形成される。
【0022】スワールコントロールバルブ15の閉弁時
に各噴口17に補助空気を供給する手段として、各噴口
17とスロットルバルブ14より上流側の吸気通路2を
連通する補助空気供給通路19が配設される。これによ
り、エアクリーナから取り込まれた吸気の一部がスロッ
トルバルブ14の前後に生じる圧力差によって補助空気
供給通路19を通って各噴口17に噴出する。各噴口1
7の開口径によってこれから噴出する補助空気量が決ま
る。
【0023】次に、作用について説明する。
【0024】低速時等の運転条件で、スワールコントロ
ールバルブ15が閉弁することにより、一方の吸気ポー
ト11を通って燃焼室4に吸入される吸気流速が高めら
れて燃焼室6にスワールを生起し、燃料噴霧と空気の混
合が促進され、良好な燃焼性が得られる。
【0025】スワールコントロールバルブ15が閉弁す
る運転条件では、スワールコントロールバルブ14は閉
弁に近い状態にあるので、スロットルバルブ14の前後
差圧とスワールコントロールバルブ15の前後差圧等に
より、補助空気供給通路19を通って各噴口17から吸
気の一部が噴出する。
【0026】各噴口17から切欠き部15aの反対側に
位置してスワールコントロールバルブ15の直下流側に
補助空気が噴出することにより、スワールコントロール
バルブ15の背後空間の圧力が低下することを抑制し
て、図1に矢印で示したように、切欠き部15aを通過
した燃料噴霧がスワールコントロールバルブ15の背後
空間に巻き込まれることを抑制する。これにより、スワ
ールコントロールバルブ15を通過した燃料噴霧が吸気
通路2の内壁面2aに付着することを抑制して、未燃焼
HCの排出量低減し、過渡応答性を改善する。
【0027】仮にスワールコントロールバルブ15の閉
弁時に各噴口17からの補助空気の噴出が止められた場
合、図4に矢印で示すように、スワールコントロールバ
ルブ15の背後に渦流が生じ、燃料噴霧がスワールコン
トロールバルブ15の背後空間に巻き込まれて、吸気通
路2の内壁面2aに多くの燃料が付着して、未燃焼HC
の排出量が増大したり、過渡応答性が悪化するのであ
る。
【0028】さらに、図中矢印で示すように各噴口21
から補助空気が噴出して、吸気がスワールコントロール
バルブ15の背後空間に巻き込まれるのを抑制すること
により、切欠き部15aを通過する吸気の流れを円滑に
し、吸気流速を高めて燃焼室6に生起されるスワールを
強化できる。
【0029】また、燃料噴射弁10をスワールコントロ
ールバルブ15の上流側に配置しても、燃料噴射弁10
から噴射された燃料噴霧はシリンダの吸入負圧により切
欠き部15aへと吸引されて、スワールコントロールバ
ルブ15の上流側では吸気流の乱れが少ないため、燃料
噴霧がスワールコントロールバルブ15の前面に付着す
ることが抑えられる。
【0030】中高負荷時等の運転条件で、スワールコン
トロールバルブ15が開弁し、燃料噴射弁10から噴射
される燃料噴霧は空気と混合しながら2つの吸気ポート
11に均等に分流し、高速時は吸気流速が上昇するのに
伴って燃料噴霧と空気の混合が促進され、良好な燃焼性
が得られる。
【0031】スロットルバルブ14およびスワールコン
トロールバルブ15の開度が大きくなるのに伴ってそれ
ぞれの前後差圧が減少することにより、補助空気供給通
路19を通過する吸気量が減少する。このため、補助空
気供給通路19の途中に開閉弁等を設けなくとも、スワ
ールコントロールバルブ15の開度に応じて補助空気の
供給を制御することができる。
【0032】また、燃料噴射弁10はスワールコントロ
ールバルブ15の上流側に配置されることで、燃料噴射
弁10から噴射された燃料噴霧が燃焼室6に到達するま
での輸送距離を十分に確保でき、冷間時から燃料噴霧の
空気との混合および気化が促され、混合気の燃焼性を高
められる。
【0033】次に、図3に示した他の実施例は、3つの
噴口21をスワールコントロールバルブ15の切欠き部
15aの方に向けて形成するものである。なお、図1と
の対応部分には同一符号を付して示すことにする。
【0034】各噴口21は、吸気通路2の内壁面2aの
上部に位置し、かつ吸気通路2の通路中心線に対してス
ワールコントロールバルブ15の切欠き部15aと反対
側にオフセットして開口される。各噴口21はスワール
コントロールバルブ15の切欠き部15aの方を指向す
るようにスワールコントロールバルブ15の回転軸16
に対して所定角度で傾斜して形成される。
【0035】各噴口21の途中は突起22が突出形成さ
れる。この突起22により、各噴口21の断面積が絞ら
れ、各噴口21から噴出する補助空気の流速を高めるよ
うになっている。
【0036】次に、作用について説明する。
【0037】スワールコントロールバルブ15が閉弁す
る運転条件では、スロットルバルブ14の前後差圧とス
ワールコントロールバルブ15の前後差圧等により、補
助空気供給通路19を通って各噴口21から吸気の一部
が噴出する。
【0038】各噴口21からスワールコントロールバル
ブ15の切欠き部15aに向けて補助空気が噴出するこ
とにより、スワールコントロールバルブ15の背後空間
の圧力が低下することを抑制するとともに、各噴口21
から噴出した補助空気が切欠き部15aに向かう勢力を
持つことにより、切欠き部15aを通過した燃料噴霧が
スワールコントロールバルブ15の背後空間に巻き込ま
れることを有効に抑制する。これにより、スワールコン
トロールバルブ15を通過した燃料噴霧が吸気通路2の
内壁面2aに付着することを抑制して、未燃焼HCの排
出量低減し、過渡応答性をさらに改善する。なお、突起
22は補助空気に対して切欠き15ちに向かう勢力を助
長する働きをする。
【0039】さらに、各噴口21から切欠き部15aに
向けて補助空気が噴出して、吸気がスワールコントロー
ルバルブ15の背後空間に巻き込まれるのを抑制するこ
とにより、切欠き部15aを通過する吸気の流れを円滑
にし、吸気流速を高めて燃焼室6に生起されるスワール
を強化できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、燃焼室に
吸入される吸気を運転条件に応じて絞るスワールコント
ロールバルブを吸気通路に設け、スワールコントロール
バルブはそのその閉弁時に吸気通路の内壁面に近接する
外周縁部と同じく閉弁時に吸気流を通す切欠き部を有
し、スワールコントロールバルブより上流側に燃料供給
手段を設け、スワールコントロールバルブの外周縁部の
直下流側に位置して開口する噴口を設け、スワールコン
トロールバルブの閉弁時に噴口に補助空気を供給する補
助空気供給手段を設けたため、スワールコントロールバ
ルブを経て行われる燃料の輸送を円滑にし、燃料噴霧が
スワールコントロールバルブの背後空間に巻き込まれ
て、吸気通路の内壁面に多くの燃料が付着して、未燃焼
HCの排出量が増大したり、過渡応答性が悪化すること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す機関の横断面図。
【図2】同じく吸気通路の縦断面図。
【図3】他の実施例を示す吸気通路の縦断面図。
【図4】従来例を示す機関の横断面図。
【符号の説明】
2 吸気通路 6 燃焼室 10 燃料噴射弁(燃料供給手段) 15 スワールコントロールバルブ 15a 切欠き部 15b 外周縁部 17 噴口 19 補助空気供給通路(補助空気供給手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に吸入される吸気を運転条件に応
    じて絞るスワールコントロールバルブを吸気通路に設
    け、スワールコントロールバルブはそのその閉弁時に吸
    気通路の内壁面に近接する外周縁部と同じく閉弁時に吸
    気流を通す切欠き部を有し、スワールコントロールバル
    ブより上流側に燃料供給手段を設け、スワールコントロ
    ールバルブの外周縁部の直下流側に位置して開口する噴
    口を設け、スワールコントロールバルブの閉弁時に噴口
    に補助空気を供給する補助空気供給手段を設けたことを
    特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
JP5022726A 1993-02-10 1993-02-10 内燃機関の燃料供給装置 Expired - Lifetime JP2906895B2 (ja)

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JPH06235327A JPH06235327A (ja) 1994-08-23
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