JPH0415937Y2 - - Google Patents

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JPH0415937Y2
JPH0415937Y2 JP1985155668U JP15566885U JPH0415937Y2 JP H0415937 Y2 JPH0415937 Y2 JP H0415937Y2 JP 1985155668 U JP1985155668 U JP 1985155668U JP 15566885 U JP15566885 U JP 15566885U JP H0415937 Y2 JPH0415937 Y2 JP H0415937Y2
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    • F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、気筒毎に２つの吸気弁を備えた内燃
機関の吸気装置に関する。
＜従来の技術＞ 従来のこの種の吸気装置としては、例えば第６
図に示すようになものがある（特開昭58−48712
号公報参照）。
これについて説明すると、気筒毎に２つの吸気
弁１Ａ，１Ｂと、これら吸気弁１Ａ，１Ｂに至る
独立した吸気ポート２Ａ，２Ｂを有し、吸気マニ
ホールド３内に共通の隔壁４を介して形成された
２つの吸気通路５Ａ，５Ｂを対応する前記吸気ポ
ート２Ａ，２Ｂとにそれぞれ連通させている。更
に、前記隔壁４に両吸気通路５Ａ，５Ｂを互いに
連通させる窓６を設け、該窓６部分に切欠７ａを
設けた開閉弁７を設けてある。８は一方の吸気ポ
ート２Ａに装着された燃料噴射弁である。そし
て、機関の低速或いは低負荷運転時には開閉弁７
により一方の吸気通路５Ｂを閉じると同時に窓６
を開口させ、吸気を開閉弁７の切欠７ａを介して
他方の吸気通路５Ａに接続した吸気ポート２Ａか
らのみ燃焼室９内に流入させることにより、スワ
ールを強化してかかる運転域での燃焼性の改善を
図る一方、高負荷運転時には開閉弁７により窓６
を閉成して両方の吸気ポート２Ａ，２Ｂから吸気
を流入させることにより、スワールを弱めつつ吸
気充填効率を高めて出力向上を図るようにしてい
る。
＜考案が解決しようとする問題点＞ しかしながら、上述の従来装置では切欠７ａを
燃焼室９の中心に対してそのオフセツト量が最大
となるような位置に形成してあるため、この切欠
７ａを介して吸気を流入させる低速或いは低負荷
運転域では、シリンダ軸を中心として燃焼室９内
に強いスワールが形成され混合気の生成には好都
合ではあるが、点火プラグが装着される燃焼室９
中心の点火位置からの火炎伝播が抑制されてしま
う。このため、希薄混合気では安定した燃焼が得
られなくなる恐れがある。
また、吸気ポート２Ａ，２Ｂが全く独立してお
り、かつ燃料噴射弁８が一方の吸気ポート２Ａ側
にしかないため、両吸気ポート２Ａ，２Ｂから吸
気を流入させる高負荷運転域では、吸気は両吸気
弁１Ａ，１Ｂを介して流入するが、燃料は一方の
吸気弁１Ａ側からしか供給されず燃焼室９内の混
合気分布が不均一となり燃焼効率及び耐ノツク性
が十分とは言えなかつた。
本考案は上記の実状に鑑みてなされたもので、
開閉弁を閉じる低速或いは低負荷時にも両方の吸
気ポートから吸気を供給できるようにして旋回流
を抑えることにより、火炎伝播を良好にし、また
機関運転時の燃料噴射も一方の吸気ポートに方寄
らないようにすることにより、上記問題点を解決
した内燃機関の吸気装着を提供することを目的と
する。
＜問題点を解決するための手段＞ このため本考案では、気筒毎に２つの吸気弁を
有し、燃焼室頂壁の略中央に点火プラグを装着し
た内燃機関において、各吸気弁に至る吸気ポート
を、上流側で合流させると共に、この吸気ポート
合流部より上流側に、機関運転条件に応じて開閉
制御される開閉弁を設け、該開閉弁に、閉弁位置
で各吸気ポートから前記燃焼室に向けて吸気を通
過させる通路を設けると共に、該通路の通路軸方
向を、各吸気弁の弁軸よりも燃焼室中心側で且つ
吸気弁リスト時にできる吸気弁体と弁座との間の
隙間部に向けて方向付ける一方、燃料噴射弁の燃
料噴射方向を分岐した両吸気ポートに略均等に燃
料が噴射するように設定した。
＜作用＞ 上記構成によれば、開閉弁が閉じる低速或いは
低負荷時に、開閉弁の通路を介して吸気が両吸気
ポートから燃焼室内にその流速を弱められること
なく流入するため、旋回流を抑制できかつ強い乱
れを生起することができ混合気のミキシング効果
を低下させることなく火炎伝播性を高められる。
従つて、希薄混合気でも安定した燃焼が得られ
る。また、燃料噴射も両吸気ポートに略均一に行
えるので、高負荷時で均一な混合気が得られ燃焼
効率及び耐ノツク性が改善できる。
＜実施例＞ 以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。
第１図及び第２図は本考案の第１実施例を示し
てある。図において、１１はシリンダヘツド、１
２はシリンダブロツクであり、図示しないピスト
ンと共に燃焼室１３を画成している。そして、燃
焼室１３の頂壁の略中央位置に相当するシリンダ
ヘツド１１部分に点火プラグ１４が装着されてい
る。
また、各気筒毎に２つの吸気弁１５Ａ，１５Ｂ
と排気弁１６Ａ，１６Ｂが設けられている。ま
た、吸気ポート１７は下流側で隔壁１９によつて
分岐され、排気ポート１８は上流側が隔壁２０に
よつて分岐されている。各分岐した吸・排気ポー
ト１７Ａ，１７Ｂ，１８Ａ，１８Ｂがそれぞれ各
吸。排気弁１５Ａ，１５Ｂ，１６Ａ，１６Ｂを介
して燃焼室１３と連通する。２１は吸気ポート１
７に接続する吸気マニホールドで、その接続部近
傍に、機関の低速或いは低負荷域で閉じ、高負荷
時で開くように制御される開閉弁２２が設けられ
ている。前記開閉弁２２には、閉弁位置で各吸気
ポート１７Ａ，１７Ｂから燃焼室１３に向けて吸
気を通過させる通路としての孔２３Ａ，２３Ｂが
形成されている。そして、これら孔２３Ａ，２３
Ｂの軸線方向は、第１図及び第２図の矢印Ａ，Ｂ
で示すように、各吸気弁１５Ａ，１５Ｂの弁軸２
６Ａ，２６Ｂよりも燃焼室１３中心側で且つ吸気
弁１５Ａ，１５Ｂのリフト時にできる吸気弁体と
弁座との間の隙間部に向けて方向付けられてい
る。この開閉弁２２の略上方位置には燃料噴射弁
２４が、その燃料噴射方向が分岐した両吸気ポー
ト１７Ａ，１７Ｂに略均等に燃料を噴射できるよ
うに隔壁１９の略中央に向けて設定されて装着さ
れている。尚、２５は排気マニホールドを示す。
次に作用を説明する。
機関の低負荷時においては、第１図に示すよう
に開閉弁２２は閉じており、吸気は開閉弁２２の
孔２３Ａ，２３Ｂを介して吸気ポート１７に流入
し、燃料噴射弁２４からの噴射燃料と共に分岐し
た各吸気ポート１７Ａ，１７Ｂを通り両吸気弁１
５Ａ，１５Ｂから燃焼室１３に供給される。この
場、孔２３Ａ，２３Ｂを通る吸気噴流の主流は、
第１図及び第２図の矢印Ａ，Ｂで示す如く、各吸
気ポート１７Ａ，１７Ｂにおいて吸気弁１５Ａ，
１５Ｂの弁軸２６Ａ，２６Ｂよりも燃焼１３中心
側、即ち隔壁１９寄りで、且つ、リフトした吸気
弁１５Ａ，１５Ｂの弁体と弁座との間にできる隙
間部分に向けて直接流れるように方向付けされて
いる。また、燃料も隔壁１９の中央部に向けて噴
射されて両吸気ポート１７Ａ，１７Ｂに略均一に
分配されるようになつている。
従つて、孔２３Ａ，２３Ｂを通過した吸気噴流
は、隔壁１９や吸気弁１７Ａ，１７Ｂに付着した
燃料を微粒化及び気化させながら、かつその主流
は壁等に衝突せず、流速が弱められることなく直
接燃焼室１３内に流入するので、スワールを生起
することなく強い乱れが発生でき燃料と吸気の混
合を促進し、しかも燃焼室１３中心の点火位置か
らの火炎伝播も良好となり、希薄混合気でも安定
な燃焼を得ることができる。
一方、第２図のように開閉弁２２が開く高負荷
時においては、燃料が両吸気弁１５Ａ，１５Ｂを
介して燃焼室１３に供給されるので、混合気が略
均一に分布し燃焼効率が高まり出力、燃費が向上
する。
また、低速の全負荷近傍では充填効率を下げな
い程度に開閉弁２２を閉じ、燃焼室１３内の混合
気の乱れを高めて燃焼を速くすることにより耐ノ
ツク性を高めることができる。
上記第１実施例では開閉弁２２に抜き打ちで孔
を設けて吸気の通路を形成したが、第３図〜第５
図に示す第２〜第４実施例のように前記通路を切
欠３１で構成してもよく、この場合には、第１実
施例と同様の効果が得られ、かつ製作が容易とな
る。尚、第１実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
そして、第４図の第３実施例のように開閉弁２
２に軸対称位置に２つの切欠３１を設けたもので
は、吸気の動圧によるモーメントが開閉弁２２に
ほどんど作用せず、このモーメントに起因する振
動、騒音を抑制できるという効果がある。
第５図の第４実施例は、吸気ポート１７を燃焼
室中心に対してオフセツトしたものを示してあ
る。
＜考案の効果＞ 以上述べたように本考案によれば、開閉弁の閉
位置において吸気噴流を２つの吸気弁から燃焼室
の中心寄りでしかも噴流の主流が直接燃焼室に供
給できるよにしたので、低速或いは低負荷時に、
混合気のミキシング及び火炎伝播が良好となり希
薄混合気でも安定な燃焼を得ることができ、燃費
及びエミツシヨンを改善できる。また、高負荷時
では、燃料が両方の吸気弁を介して供給されるた
め、均一な混合気分布が得られ燃焼効率及び耐ノ
ツク性を高めることができ、出力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案の第１実施例の構成を示す縦断
面図、第２図は同上第１実施例の横断面図、第３
図〜第５図は本考案のそれぞれ第２〜第４実施例
を示す概略横断面図、第６図Ａ，Ｂは従来例を示
す図で、Ａは横断面図、ＢはＡ図中の−矢視
断面図を示す。 １３……燃焼室、１４……点火プラグ、１５
Ａ，１５Ｂ……吸気弁、１７Ａ，１７Ｂ……吸気
ポート、１９……隔壁、２１……吸気マニホール
ド、２２……開閉弁、２３Ａ，２３Ｂ……孔（通
路）、２４……燃料噴射弁、２６Ａ，２６Ｂ……
弁軸、３１……切欠（通路）。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気筒毎に２つの吸気弁を有すると共に、燃焼室
    頂壁の略中央に点火プラグを装着してなる内燃機
    関において、前記各吸気弁に至る吸気ポートを、
    上流側で合流させると共に、該吸気ポート合流部
    より上流側に、機関運転条件に応じて開閉制御さ
    れる開閉弁を設け、該開閉弁に、閉弁位置で各吸
    気ポートから前記燃焼室に向けて吸気を通過させ
    る通路を設けると共に、該通路の通路軸方向を、
    各吸気弁の弁軸よりも燃焼室中心側で且つ吸気弁
    リスト時にできる吸気弁体と弁座との間の隙間部
    に向けて方向付ける一方、燃料噴射弁の燃料噴射
    方向を分岐した両吸気ポートに略均等に燃料が噴
    射するように設定したことを特徴とする内燃機関
    の吸気装置。
JP1985155668U 1985-10-14 1985-10-14 Expired JPH0415937Y2 (ja)

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JP1985155668U JPH0415937Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14
US06/917,588 US4726341A (en) 1985-10-14 1986-10-10 Induction arrangement for internal combustion engine having multiple inlet valves per cylinder

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JP1985155668U JPH0415937Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14

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JPS6264827U JPS6264827U (ja) 1987-04-22
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