JPH06159079A - エンジンの吸気装置 - Google Patents
エンジンの吸気装置Info
- Publication number
- JPH06159079A JPH06159079A JP4341393A JP34139392A JPH06159079A JP H06159079 A JPH06159079 A JP H06159079A JP 4341393 A JP4341393 A JP 4341393A JP 34139392 A JP34139392 A JP 34139392A JP H06159079 A JPH06159079 A JP H06159079A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port
- intake
- air
- tumble
- central
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/48—Tumble motion in gas movement in cylinder
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸気ポートを隔壁により分割してタンブル流
を生成する方式において、低速低負荷時にのみ強いタン
ブル流を生成すると共に確実に成層化して、燃焼促進の
効果を増大する。 【構成】 吸気ポート１１，１２の内部を上下隔壁２０
により分割してタンブルポート２１とバイパスポート２
２を形成し、タンブルポート２１の内部を更に左右隔壁
３０で分割して中央ポート３１と側ポート３２を形成
し、中央ポート３１、側ポート３２及びバイパスポート
２２を吸気弁１４，１５の直前で合流して燃焼室６に連
通し、中央ポート３１の入口側にインジェクタ２３を配
置し、バイパスポート２２の入口側にタンブル制御弁２
４を所定の条件で開閉するように設ける。そして低速低
負荷時には、中央ポート３１から吸気すると共に燃料噴
射し、且つ側ポート３２から吸気し、これらのガス流に
よりシリンダ３内に混合気と空気とのタンブル流を成層
化して生成する。
を生成する方式において、低速低負荷時にのみ強いタン
ブル流を生成すると共に確実に成層化して、燃焼促進の
効果を増大する。 【構成】 吸気ポート１１，１２の内部を上下隔壁２０
により分割してタンブルポート２１とバイパスポート２
２を形成し、タンブルポート２１の内部を更に左右隔壁
３０で分割して中央ポート３１と側ポート３２を形成
し、中央ポート３１、側ポート３２及びバイパスポート
２２を吸気弁１４，１５の直前で合流して燃焼室６に連
通し、中央ポート３１の入口側にインジェクタ２３を配
置し、バイパスポート２２の入口側にタンブル制御弁２
４を所定の条件で開閉するように設ける。そして低速低
負荷時には、中央ポート３１から吸気すると共に燃料噴
射し、且つ側ポート３２から吸気し、これらのガス流に
よりシリンダ３内に混合気と空気とのタンブル流を成層
化して生成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の４サイクルガ
ソリンエンジンにおいて吸気の際にシリンダ内にタンブ
ル流を発生する吸気装置に関し、詳しくは、吸気ポート
を隔壁により分割してタンブル流を生成する方式におい
て、タンブル流を生成すると共に混合気を成層化するも
のに関する。
ソリンエンジンにおいて吸気の際にシリンダ内にタンブ
ル流を発生する吸気装置に関し、詳しくは、吸気ポート
を隔壁により分割してタンブル流を生成する方式におい
て、タンブル流を生成すると共に混合気を成層化するも
のに関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンの運転領域において、特に低速
低負荷時には吸入空気量が大幅に絞られることで燃焼が
悪くなり、燃費、エミッション、運転性能が悪化する傾
向にある。そこでこのような低速低負荷時の燃費等を改
善する手段としては、吸気の際にシリンダ内の軸方向に
旋回するタンブル流（縦スワール）を生成し、圧縮行程
後半でタンブル崩壊する際に生じる乱れで、燃焼室内に
強い乱流を有効に発生する。また燃焼室内の混合気をリ
ッチ層とリーン層を明確に区分して成層化し、これらの
混合気の乱流や成層化により燃焼を促進することが有効
である。そこで低速低負荷の運転条件では、タンブル流
を効果的に生成し、且つ混合気を成層化することが望ま
れる。
低負荷時には吸入空気量が大幅に絞られることで燃焼が
悪くなり、燃費、エミッション、運転性能が悪化する傾
向にある。そこでこのような低速低負荷時の燃費等を改
善する手段としては、吸気の際にシリンダ内の軸方向に
旋回するタンブル流（縦スワール）を生成し、圧縮行程
後半でタンブル崩壊する際に生じる乱れで、燃焼室内に
強い乱流を有効に発生する。また燃焼室内の混合気をリ
ッチ層とリーン層を明確に区分して成層化し、これらの
混合気の乱流や成層化により燃焼を促進することが有効
である。そこで低速低負荷の運転条件では、タンブル流
を効果的に生成し、且つ混合気を成層化することが望ま
れる。
【０００３】従来、この種のエンジンの吸気装置に関し
ては、例えば実開平１−１２５８６３号公報の先行技術
がある。ここで２個の吸気ポートの内部に仕切り板を設
置して、中央とその左右の３つの通路に分割し、中央通
路の直前にインジェクタを配置する。そして全負荷域で
３つの通路から吸気すると共に中央通路からのみ燃料噴
射し、シリンダ内の中央に混合気のリッチ層を、その左
右にリーン層を配置するように成層化することが示され
ている。
ては、例えば実開平１−１２５８６３号公報の先行技術
がある。ここで２個の吸気ポートの内部に仕切り板を設
置して、中央とその左右の３つの通路に分割し、中央通
路の直前にインジェクタを配置する。そして全負荷域で
３つの通路から吸気すると共に中央通路からのみ燃料噴
射し、シリンダ内の中央に混合気のリッチ層を、その左
右にリーン層を配置するように成層化することが示され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、低速低負荷時の吸入空気量の少な
い状態でも吸気ポート全域から吸気されるので、シリン
ダ内に生成されるタンブル流が弱く、このタンブル流に
よる燃焼促進の効果があまり期待できない。また高負荷
時にも混合気が成層化するため、空気利用率がむしろ低
下してスモークが発生する等の問題がある。
術のものにあっては、低速低負荷時の吸入空気量の少な
い状態でも吸気ポート全域から吸気されるので、シリン
ダ内に生成されるタンブル流が弱く、このタンブル流に
よる燃焼促進の効果があまり期待できない。また高負荷
時にも混合気が成層化するため、空気利用率がむしろ低
下してスモークが発生する等の問題がある。
【０００５】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、吸気ポートを隔壁により分割してタンブル流を生成
する方式において、低速低負荷時にのみ強いタンブル流
を生成すると共に確実に成層化して、燃焼促進の効果を
増大することを目的とする。
で、吸気ポートを隔壁により分割してタンブル流を生成
する方式において、低速低負荷時にのみ強いタンブル流
を生成すると共に確実に成層化して、燃焼促進の効果を
増大することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、吸気ポートの内部に上下隔壁を設けて上
下に分割することでタンブルポートとバイパスポートを
形成し、タンブルポートの内部に更に左右隔壁を設けて
左右に分割することで中央ポートと側ポートを形成し、
これらの中央ポート、側ポート及びバイパスポートを吸
気弁の直前で合流して燃焼室に連通し、中央ポートの入
口側にインジェクタを配置し、バイパスポートの入口側
にタンブル制御弁を所定の条件で開閉するように設ける
ものである。
め、本発明は、吸気ポートの内部に上下隔壁を設けて上
下に分割することでタンブルポートとバイパスポートを
形成し、タンブルポートの内部に更に左右隔壁を設けて
左右に分割することで中央ポートと側ポートを形成し、
これらの中央ポート、側ポート及びバイパスポートを吸
気弁の直前で合流して燃焼室に連通し、中央ポートの入
口側にインジェクタを配置し、バイパスポートの入口側
にタンブル制御弁を所定の条件で開閉するように設ける
ものである。
【０００７】
【作用】上記構成に基づき、例えば低速低負荷時に、タ
ンブル制御弁を閉じて中央ポートと側ポートから吸気さ
れ、中央ポートの吸入空気にインジェクタにより燃料噴
射して混合気が生成され、これにより中央ポートの混合
気と側ポートの空気が燃焼室の排気ポート側を経由して
シリンダに流入する。そこでこれらのガス流により、シ
リンダ内にその軸方向に旋回する混合気と空気とのタン
ブル流が効果的に生成され、この場合に両タンブル流は
明確に区分して成層化されるのであり、こうしてタンブ
ル流と成層化の両機能により燃焼が促進される。また高
速高負荷時にタンブル制御弁が開くと、中央ポート、側
ポート及びバイパスポートの全域から吸気され、この場
合は各ポートの空気が吸気弁の直前で合流して、そこに
予め滞留する燃料と良好に混合してシリンダに流入する
ようになる。
ンブル制御弁を閉じて中央ポートと側ポートから吸気さ
れ、中央ポートの吸入空気にインジェクタにより燃料噴
射して混合気が生成され、これにより中央ポートの混合
気と側ポートの空気が燃焼室の排気ポート側を経由して
シリンダに流入する。そこでこれらのガス流により、シ
リンダ内にその軸方向に旋回する混合気と空気とのタン
ブル流が効果的に生成され、この場合に両タンブル流は
明確に区分して成層化されるのであり、こうしてタンブ
ル流と成層化の両機能により燃焼が促進される。また高
速高負荷時にタンブル制御弁が開くと、中央ポート、側
ポート及びバイパスポートの全域から吸気され、この場
合は各ポートの空気が吸気弁の直前で合流して、そこに
予め滞留する燃料と良好に混合してシリンダに流入する
ようになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１ないし図３において、２吸気弁式エンジンに
ついて説明する。符号１はエンジン本体であり、シリン
ダブロック２のシリンダ３にはピストン４が往復移動可
能に挿入され、シリンダヘッド５においてシリンダ３の
頂部に燃焼室６が設けられている。また、１つの吸気通
路１０から２つの吸気ポート１１，１２が分岐壁１３に
より二叉状に分岐され、これらの２つの吸気ポート１
１，１２が燃焼室６の片側に連通され、各吸気ポート１
１，１２にそれぞれ吸気弁１４，１５が開閉可能に設置
されている。
する。図１ないし図３において、２吸気弁式エンジンに
ついて説明する。符号１はエンジン本体であり、シリン
ダブロック２のシリンダ３にはピストン４が往復移動可
能に挿入され、シリンダヘッド５においてシリンダ３の
頂部に燃焼室６が設けられている。また、１つの吸気通
路１０から２つの吸気ポート１１，１２が分岐壁１３に
より二叉状に分岐され、これらの２つの吸気ポート１
１，１２が燃焼室６の片側に連通され、各吸気ポート１
１，１２にそれぞれ吸気弁１４，１５が開閉可能に設置
されている。
【０００９】ここで吸気ポートは、シリンダの軸線に対
して略直角に屈曲して連通しているため、特に吸気ポー
ト内の上部を通る空気流は、シリンダ中心より排気ポー
ト側に指向してシリンダ内に流入する。従って、吸気ポ
ート内部を隔壁により上下に分割して、隔壁の上部のみ
から吸気することで、シリンダ内にタンブル流を生成す
ることができる。また隔壁の上部の左右方向を更に隔壁
により分割し、中央のみからインジェクタにより燃料噴
射することで、シリンダ内に混合気のリッチ層とリーン
層を分離して形成して成層化することができる。更に、
高速高負荷時に吸気ポート全域で吸気する際の燃料との
混合を考慮すると、吸気弁の直前で上下と左右の隔壁で
分割したポートを連通した構成にする必要がある。
して略直角に屈曲して連通しているため、特に吸気ポー
ト内の上部を通る空気流は、シリンダ中心より排気ポー
ト側に指向してシリンダ内に流入する。従って、吸気ポ
ート内部を隔壁により上下に分割して、隔壁の上部のみ
から吸気することで、シリンダ内にタンブル流を生成す
ることができる。また隔壁の上部の左右方向を更に隔壁
により分割し、中央のみからインジェクタにより燃料噴
射することで、シリンダ内に混合気のリッチ層とリーン
層を分離して形成して成層化することができる。更に、
高速高負荷時に吸気ポート全域で吸気する際の燃料との
混合を考慮すると、吸気弁の直前で上下と左右の隔壁で
分割したポートを連通した構成にする必要がある。
【００１０】そこで２つの吸気ポート１１，１２の内部
において、入口から吸気弁１４，１５の直前までの領域
に上下隔壁２０が水平に設置される。上下隔壁２０は、
図４のように、全体がポート形状に沿って湾曲し、一部
が二叉状に分岐して形成される。そしてこの上下隔壁２
０により吸気ポート１１，１２の内部が上下に２分割さ
れ、上下隔壁２０の上部にタンブルポート２１が、上下
隔壁２０の下部にバイパスポート２２がそれぞれ形成さ
れる。
において、入口から吸気弁１４，１５の直前までの領域
に上下隔壁２０が水平に設置される。上下隔壁２０は、
図４のように、全体がポート形状に沿って湾曲し、一部
が二叉状に分岐して形成される。そしてこの上下隔壁２
０により吸気ポート１１，１２の内部が上下に２分割さ
れ、上下隔壁２０の上部にタンブルポート２１が、上下
隔壁２０の下部にバイパスポート２２がそれぞれ形成さ
れる。
【００１１】また上下隔壁２０の上の略同一の領域には
２つの左右隔壁３０が垂直に設置され、この左右隔壁３
０によりタンブルポート２１が更に左右に３分割され
る。そしてタンブルポート２１の内部において、内側に
二叉状の中央ポート３１が、その両サイドに直線状の側
ポート３２が形成される。ここで中央ポート３１は、左
右隔壁３０の傾斜により下が狭くて上が広い断面に形成
され、流速分布をシリンダ中心に向け、且つ左右隔壁３
０に付着する燃料をスムースに流下することが可能にな
っている。更に、これらの隔壁２０，３０の終端は吸気
弁１４，１５の直前に位置して、バイパスポート２２と
中央ポート３１、側ポート３２がこの吸気弁直前で相互
に連通される。
２つの左右隔壁３０が垂直に設置され、この左右隔壁３
０によりタンブルポート２１が更に左右に３分割され
る。そしてタンブルポート２１の内部において、内側に
二叉状の中央ポート３１が、その両サイドに直線状の側
ポート３２が形成される。ここで中央ポート３１は、左
右隔壁３０の傾斜により下が狭くて上が広い断面に形成
され、流速分布をシリンダ中心に向け、且つ左右隔壁３
０に付着する燃料をスムースに流下することが可能にな
っている。更に、これらの隔壁２０，３０の終端は吸気
弁１４，１５の直前に位置して、バイパスポート２２と
中央ポート３１、側ポート３２がこの吸気弁直前で相互
に連通される。
【００１２】一方、中央ポート３１の入口の上方には、
インジェクタ２３が吸気弁側に指向して燃料噴射するよ
うに配置される。またバイパスポート２２の入口にはタ
ンブル制御弁２４が、アクチュエータ２５により開閉す
るように設けられる。ここでインジェクタ２３による燃
料は、低速低負荷時では吸入空気量、エンジン回転数等
に基づいて少なく定めて吸気行程中の時期に噴射し、高
速高負荷時には多量の燃料を定めて吸気行程前に噴射す
るように設定される。またタンブル制御弁２４はアクチ
ュエータ２５により、低速低負荷時にのみ閉じるように
制御される。
インジェクタ２３が吸気弁側に指向して燃料噴射するよ
うに配置される。またバイパスポート２２の入口にはタ
ンブル制御弁２４が、アクチュエータ２５により開閉す
るように設けられる。ここでインジェクタ２３による燃
料は、低速低負荷時では吸入空気量、エンジン回転数等
に基づいて少なく定めて吸気行程中の時期に噴射し、高
速高負荷時には多量の燃料を定めて吸気行程前に噴射す
るように設定される。またタンブル制御弁２４はアクチ
ュエータ２５により、低速低負荷時にのみ閉じるように
制御される。
【００１３】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ずエンジン運転時の吸気行程では、所定のタイミ
ングで吸気弁１４，１５が開閉し、シリンダ３の内部の
ピストン４が往復移動し、更にインジェクタ２３から燃
料噴射される。そこでアイドリング等の低速低負荷時に
は、アクチュエータ２５によりタンブル制御弁２４が閉
じることで、バイパスポート２２からの吸気がカットさ
れる。このため吸気行程で２つの吸気弁１４，１５が開
くと、タンブルポート２１の中央ポート３１と側ポート
３２から吸気され、中央ポート３１の吸入空気にのみイ
ンジェクタ２３により燃料噴射して混合気が生成され
る。そして中央ポート３１の混合気とその両側の側ポー
ト３２の空気は、左右隔壁３０により混合防止して、２
つの吸気ポート１１，１２から燃焼室６を介してシリン
ダ３に流入する。
る。先ずエンジン運転時の吸気行程では、所定のタイミ
ングで吸気弁１４，１５が開閉し、シリンダ３の内部の
ピストン４が往復移動し、更にインジェクタ２３から燃
料噴射される。そこでアイドリング等の低速低負荷時に
は、アクチュエータ２５によりタンブル制御弁２４が閉
じることで、バイパスポート２２からの吸気がカットさ
れる。このため吸気行程で２つの吸気弁１４，１５が開
くと、タンブルポート２１の中央ポート３１と側ポート
３２から吸気され、中央ポート３１の吸入空気にのみイ
ンジェクタ２３により燃料噴射して混合気が生成され
る。そして中央ポート３１の混合気とその両側の側ポー
ト３２の空気は、左右隔壁３０により混合防止して、２
つの吸気ポート１１，１２から燃焼室６を介してシリン
ダ３に流入する。
【００１４】そこで先ず、中央ポート３１の混合気と側
ポート３２の空気は、吸気ポート内上部の大きい曲率半
径の流路により案内されて排気ポート側に指向される。
次いで、中央ポート３１の混合気は二叉に分岐して２つ
の吸気ポート１１，１２の内側からそれぞれ流入する
が、そのポート断面形状によりシリンダ中心寄りに集め
て指向される。このためバルブ回りの流速分布は、図２
のように中央の混合気とその両側の空気とが分離して、
いずれも排気ポート側に向いたものになる。
ポート３２の空気は、吸気ポート内上部の大きい曲率半
径の流路により案内されて排気ポート側に指向される。
次いで、中央ポート３１の混合気は二叉に分岐して２つ
の吸気ポート１１，１２の内側からそれぞれ流入する
が、そのポート断面形状によりシリンダ中心寄りに集め
て指向される。このためバルブ回りの流速分布は、図２
のように中央の混合気とその両側の空気とが分離して、
いずれも排気ポート側に向いたものになる。
【００１５】そこで２つの吸気ポート１１，１２からの
混合気と空気は、シリンダ軸方向に向くように変向され
ながら、直線的に排気ポート側を経由してシリンダ３内
に流入することになる。このためこれらのガス流によ
り、図５のようにシリンダ３と燃焼室６の内部には、シ
リンダ軸方向に旋回する混合気のタンブル流Ｔｉと空気
のタンブル流Ｔａとが効率良く生成される。この場合
に、混合気のタンブル流Ｔｉはシリンダ中心付近と共に
点火プラグ７近傍に、空気のタンブル流Ｔａはその両側
にそれぞれ明確に区分して生成され、確実に成層化した
ものになる。
混合気と空気は、シリンダ軸方向に向くように変向され
ながら、直線的に排気ポート側を経由してシリンダ３内
に流入することになる。このためこれらのガス流によ
り、図５のようにシリンダ３と燃焼室６の内部には、シ
リンダ軸方向に旋回する混合気のタンブル流Ｔｉと空気
のタンブル流Ｔａとが効率良く生成される。この場合
に、混合気のタンブル流Ｔｉはシリンダ中心付近と共に
点火プラグ７近傍に、空気のタンブル流Ｔａはその両側
にそれぞれ明確に区分して生成され、確実に成層化した
ものになる。
【００１６】次いで圧縮行程では、シリンダ３内の混合
気がピストン４の移動で圧縮されることで、タンブル流
Ｔｉ，Ｔａも崩れるようになる。そして圧縮行程後半で
タンブル崩壊する際に大きく乱れて、燃焼室６内に強い
乱流を生じる。また燃焼室６内の混合気は、点火プラグ
７付近がリッチでその周囲がリーンな分布状態になる。
そこで燃焼室６の中央の点火プラグ７により着火される
と、混合気は強い乱流により速い燃焼速度で燃焼し、且
つ良好に成層燃焼するのであり、こうして燃焼が促進さ
れる。このため運転性能を犠牲にすることなく、希薄混
合気で燃焼することが可能になり、ＥＧＲ制御によりエ
ミッションを向上することができる。
気がピストン４の移動で圧縮されることで、タンブル流
Ｔｉ，Ｔａも崩れるようになる。そして圧縮行程後半で
タンブル崩壊する際に大きく乱れて、燃焼室６内に強い
乱流を生じる。また燃焼室６内の混合気は、点火プラグ
７付近がリッチでその周囲がリーンな分布状態になる。
そこで燃焼室６の中央の点火プラグ７により着火される
と、混合気は強い乱流により速い燃焼速度で燃焼し、且
つ良好に成層燃焼するのであり、こうして燃焼が促進さ
れる。このため運転性能を犠牲にすることなく、希薄混
合気で燃焼することが可能になり、ＥＧＲ制御によりエ
ミッションを向上することができる。
【００１７】高速高負荷時には、アクチュエータ２５に
よりタンブル制御弁２４が開くことで、バイパスポート
２２も連通する。そこで吸気行程では、２つの吸気ポー
ト１１，１２の中央ポート３１、側ポート３２及びバイ
パスポート２２の全域により多量の空気が吸入され、空
気の充填効率が向上して出力アップする。この場合に吸
気行程の前に予めインジェクタ２３により多量の燃料が
噴射制御され、このため燃料が閉じている２つの吸気弁
１４，１５の直前に一次的に滞留する。また吸気行程で
２つの吸気弁１４，１５が開くと、中央ポート３１、側
ポート３２及びバイパスポート２２を流れる空気は２つ
の吸気弁１４，１５の直前で合流し、一緒になってシリ
ンダ３に吸入される。そこで２つの吸気弁１４，１５の
直前に滞留する燃料は、いずれもその箇所で合流する多
量の空気に触れて良好に混合することになり、こうして
２つの吸気ポート１１，１２からシリンダ３に空気と燃
料が混合して流入する。このためシリンダ３内に均一な
混合気が生成して、良好に燃焼される。
よりタンブル制御弁２４が開くことで、バイパスポート
２２も連通する。そこで吸気行程では、２つの吸気ポー
ト１１，１２の中央ポート３１、側ポート３２及びバイ
パスポート２２の全域により多量の空気が吸入され、空
気の充填効率が向上して出力アップする。この場合に吸
気行程の前に予めインジェクタ２３により多量の燃料が
噴射制御され、このため燃料が閉じている２つの吸気弁
１４，１５の直前に一次的に滞留する。また吸気行程で
２つの吸気弁１４，１５が開くと、中央ポート３１、側
ポート３２及びバイパスポート２２を流れる空気は２つ
の吸気弁１４，１５の直前で合流し、一緒になってシリ
ンダ３に吸入される。そこで２つの吸気弁１４，１５の
直前に滞留する燃料は、いずれもその箇所で合流する多
量の空気に触れて良好に混合することになり、こうして
２つの吸気ポート１１，１２からシリンダ３に空気と燃
料が混合して流入する。このためシリンダ３内に均一な
混合気が生成して、良好に燃焼される。
【００１８】以上、本発明の実施例について説明した
が、インジェクタとタンブル制御弁の配置は逆であって
も良い。また３吸気弁式にも適応することができる。
が、インジェクタとタンブル制御弁の配置は逆であって
も良い。また３吸気弁式にも適応することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸気ポートを隔壁により分割してタンブル流を生成する
方式において、タンブルポートを更に分割して中央ポー
トと側ポートが形成され、低速低負荷時には中央ポート
からの燃料噴射による混合気と側ポートからの空気と
を、排気ポート側に指向して吸入するように構成される
ので、両者のタンブル流を効果的に生成することができ
る。この場合に混合気と空気とのタンブル流が明確に区
分して生成されるので、確実に成層化される。
吸気ポートを隔壁により分割してタンブル流を生成する
方式において、タンブルポートを更に分割して中央ポー
トと側ポートが形成され、低速低負荷時には中央ポート
からの燃料噴射による混合気と側ポートからの空気と
を、排気ポート側に指向して吸入するように構成される
ので、両者のタンブル流を効果的に生成することができ
る。この場合に混合気と空気とのタンブル流が明確に区
分して生成されるので、確実に成層化される。
【００２０】従って、タンブル流と成層化の両機能によ
り、燃焼が安定且つ促進されて運転性能が向上する。ま
た希薄混合気でも安定して燃焼することができるので、
燃費やＮＯｘのエミッションを共に低減できる。高速高
負荷時には、３つのポートの空気が吸気弁の直前で合流
して、そこに滞留する燃料と良好に混合するので、高出
力化する。吸気ポート内部を上下隔壁と左右隔壁により
４つのポートに分割する構成であるから、構造も簡単で
ある。
り、燃焼が安定且つ促進されて運転性能が向上する。ま
た希薄混合気でも安定して燃焼することができるので、
燃費やＮＯｘのエミッションを共に低減できる。高速高
負荷時には、３つのポートの空気が吸気弁の直前で合流
して、そこに滞留する燃料と良好に混合するので、高出
力化する。吸気ポート内部を上下隔壁と左右隔壁により
４つのポートに分割する構成であるから、構造も簡単で
ある。
【図１】本発明に係るエンジンの吸気装置の実施例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】ポート側の正面図である。
【図４】上下隔壁と左右隔壁の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図５】混合気と空気とのタンブル流の生成状態を示す
図である。
図である。
３ シリンダ ６ 燃焼室 １１，１２ 吸気ポート １４，１５ 吸気弁 ２０ 上下隔壁 ２１ タンブルポート ２２ バイパスポート ２３ インジェクタ ２４ タンブル制御弁 ３０ 左右隔壁 ３１ 中央ポート ３２ 側ポート
Claims (1)
- 【請求項１】 吸気ポートの内部に上下隔壁を設けて上
下に分割することでタンブルポートとバイパスポートを
形成し、タンブルポートの内部に更に左右隔壁を設けて
左右に分割することで中央ポートと側ポートを形成し、
これらの中央ポート、側ポート及びバイパスポートを吸
気弁の直前で合流して燃焼室に連通し、中央ポートの入
口側にインジェクタを配置し、バイパスポートの入口側
にタンブル制御弁を所定の条件で開閉するように設ける
ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4341393A JPH06159079A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4341393A JPH06159079A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | エンジンの吸気装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06159079A true JPH06159079A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18345721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4341393A Pending JPH06159079A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06159079A (ja) |
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