JPH0586951A - エンジンを含む機械式過給機の制御装置 - Google Patents

エンジンを含む機械式過給機の制御装置

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JPH0586951A
JPH0586951A JP27857791A JP27857791A JPH0586951A JP H0586951 A JPH0586951 A JP H0586951A JP 27857791 A JP27857791 A JP 27857791A JP 27857791 A JP27857791 A JP 27857791A JP H0586951 A JPH0586951 A JP H0586951A
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engine
supercharger
clutch
intake valve
region
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JP27857791A
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English (en)
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Mitsuo Hitomi
光夫 人見
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エンジン出力軸と機械式過給機との間の連係
を接続したときに過給機の作動によってエンジン出力が
増大して発生するトルクショックを低減するようにした
エンジンを含む機械式過給機の制御装置の提供。 【構成】 過給機の入力軸に取付けられたプ−リに掛け
渡される無端ベルトを介して、過給機はエンジンと連係
されている。上記入力軸とプ−リとの間に経路断続用ク
ラッチが介装され、このクラッチのオン、オフによっ
て、過給機とエンジンとの連係が断続される。アイドル
領域Vおよび中回転中負荷領域VIではクラッチがオフ
されて過給機はフリ−状態とされる。高回転高負荷領域
VIIではクラッチがオンされて過給機は作動状態とさ
れる。一方、吸気弁のバルブタイミングは可変とされ、
領域VI(過給機はフリ−状態)における吸気弁の閉じ
時期に比べて領域VII(過給領域)での吸気弁の閉じ
時期は遅閉じとされて、充填効率を低下させるようにし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン出力によって
機械的に駆動される機械式過給機の制御装置に関し、よ
り詳しくはエンジンの吸気弁のバルブタイミングの制御
を含むものに関する。
【0002】
【従来技術】エンジン出力によって機械的に駆動される
機械式過給機は、一般的に、エンジン出力軸と過給機と
の間の動力伝達経路にクラッチが設けられ、エンジンの
運転状態に応じて、クラッチを接続(ON)あるいは切
断(OFF)することで上記動力伝達経路を断続するよ
うになっている(特開平1−240734号公報参
照)。
【0003】より具体的に説明すると、機械式過給機の
動力伝達経路は、エンジン出力軸に取り付けられたクラ
ンク側プ−リと、過給機の入力軸に取り付けられた過給
機側プ−リと、これら2つのプ−リに巻回された無端ベ
ルトと、で構成され、上記クラッチは、過給機の入力軸
と過給機側プ−リとの間に介装されて、大きな出力が要
求されない例えば低負荷領域では、上記クラッチがOF
Fされて、動力伝達経路が切断されるようになっている
(過給機がフリ−状態になる)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】機械式過給機で高過給
圧を得ようとした場合、クランク側プ−リに対する過給
機側プ−リのプ−リ比として大きなプ−リ比(高プ−リ
比)を設定することになるが、この場合、上記クラッチ
のON、OFFに伴うトルクショックが大きなものとな
る。
【0005】他方、上述した高過給圧化に伴なうトルク
ショックの問題に対して、上記動力伝達経路に変速機構
を設け、高プ−リ比を設定する前に、低プ−リ比(低速
段)を介在させて、上記クラッチのON、OFFに伴う
ショックを小さなものにすることが考えられる。これに
よれば、高プ−リ比に基づいて高過給圧を得ることがで
きる一方で、過給機をフリ−状態とする領域を拡大する
ことができるため(トルクショックを緩和すべく過給機
のフリ−領域を狭める必要がないため)、燃料消費率の
悪化を回避できるという利点があるものの、低速段(低
プ−リ比)と高速段(高プ−リ比)との間の切換に伴な
って、程度の差があるにせよトルクショックが発生する
ことになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、高過給圧を設定
するときに、機械式過給機とエンジンとを連結する動力
伝達経路の断続に伴なうトルクショックあるいは該動力
伝達経路に変速機構を配設した場合に変速段の変更に伴
なうトルクショックを低減するようにしたエンジンを含
む機械式過給機の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を達成
すべく、本発明にあっては、下記のような構成としてあ
る。
【0008】第1発明の構成 エンジン出力軸と過給機との間の動力伝達経路に経路断
続用クラッチが配設され、エンジンの運転状態に応じて
前記経路断続用クラッチがON、OFFされて、前記動
力伝達経路を断続するようにしたエンジンを含む機械式
過給機の制御装置を前提として、エンジンの吸気弁のバ
ルブタイミングを可変とする吸気バルブタイミング可変
機構と、エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手
段と、該エンジン負荷検出手段からの信号を受け、エン
ジン負荷が低負荷領域にあるときには前記経路断続用ク
ラッチをOFFさせて前記動力伝達経路を切断し、エン
ジン負荷が高負荷領域にあるときには前記経路断続用ク
ラッチをONさせて前記動力伝達経路を接続する動力伝
達制御手段と、該動力伝達制御手段からの信号を受け、
前記経路断続用クラッチのON、OFF切換に同期し
て、該経路断続用クラッチがONされるときには、OF
Fされるときに比べて、前記吸気弁の閉じタイミングを
遅くする第1吸気バルブタイミング制御手段と、を備え
た構成としてある。
【0009】第2発明の構成 本発明のうち、第2発明にあっては、エンジン出力軸と
過給機との間の動力伝達経路に配設され、少なくとも低
速段と高速段との2段の変速段を備えた変速機構と、エ
ンジンの吸気弁のバルブタイミングを可変とする吸気バ
ルブタイミング可変機構と、エンジンの負荷を検出する
エンジン負荷検出手段と、該エンジン負荷検出手段から
の信号を受け、エンジン負荷が低負荷領域にあるときに
は前記低速段を設定し、エンジン負荷が高負荷領域にあ
るときには前記高速段を設定する変速制御手段と、該変
速制御手段からの信号を受け、前記変速機構の変速段の
変更に同期して、前記高速段が設定されるときには、低
速段が設定されるときに比べて、前記吸気弁の閉じタイ
ミングを遅くする第2吸気バルブタイミング制御手段
と、を備えた構成としてある。
【0010】
【作用】第1発明の作用 先ず、前記経路断続用クラッチがONされたときには、
過給機の作動が開始されて、エンジン発生トルクが増大
することになる。逆に前記経路断続用クラッチがOFF
されたときには、過給機の作動が停止されて、エンジン
発生トルクが減少することになる
【0011】他方、吸気弁が遅く閉じたときには、一度
気筒内に入った新気の一部が、ピストンの上昇動に伴な
って、吸気系に戻されることとなるため、実質的な充填
量は小さなものとなり、これに伴なってエンジン発生ト
ルクは減少することになる。逆に吸気弁が早く閉じたと
きには、ピストンの上昇動に伴なって吸気系に戻される
新気の量が小さなものとなるため、実質的な充填量は大
きなものとなり、これに伴なってエンジン発生トルクは
増大することになる。
【0012】したがって、この第1発明によれば、クラ
ッチON(過給機の作動開始)に同期して吸気弁が遅く
閉じられるため、過給機の作動開始に伴なうトルク増大
が、吸気弁の遅閉じに伴なうトルク減少によって相殺さ
れることになり、過給機の作動開始に伴なうトルクショ
ックを小さなものにすることが可能となる。
【0013】逆に、前記経路断続用クラッチがOFF
(過給機の作動停止)に同期して吸気弁が相対的に早く
閉じられるため、過給機の作動停止に伴なうトルク減少
が、吸気弁の早閉じに伴なうトルク増大によって相殺さ
れることになり、過給機の作動停止に伴なうトルクショ
ックを小さなものにすることが可能となる。
【0014】第2発明の作用 先ず、前記変速機構の高速段が設定されたときには、過
給機が高速で作動することになるため、エンジン発生ト
ルクが増大することになる。逆に前記変速機構の低速段
が設定されたときには、過給機が低速で作動することに
なるため、エンジン発生トルクが減少することになる。
【0015】したがって、この第2発明によれば、前記
変速機構の高速段の設定に同期して吸気弁が遅く閉じら
れるため、過給機の高速回転開始に伴なうトルク増大
が、吸気弁の遅閉じに伴なうトルク減少によって相殺さ
れることになり、前記変速機構の高速段の設定に伴なう
トルクショックを小さなものにすることが可能となる。
【0016】逆に、前記変速機構の低速段の設定に同期
して吸気弁が相対的に早く閉じられるため、過給機の低
速回転開始に伴なうトルク減少が、吸気弁の早閉じに伴
なうトルク増大によって相殺されることになり、前記変
速機構の低速段の設定に伴なうトルクショックを小さな
ものにすることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付した図面に基
づいて説明する。 第1実施例(図1乃至図9) 図1、図2において、1はエンジンで、エンジン1は、
互いにV型をなす左右のバンク部2L、2Rを有し(バ
ンク角90度)、これら左右のバンク部2L、2R毎
に、夫々、3つの気筒3が直列に配置された、いわゆる
V型6気筒エンジンとされている。
【0018】各気筒3は、シリンダ4に嵌挿されたピス
トン5により燃焼室6が形成され、燃焼室6はペンタル
−フ型とされて、この燃焼室6には、吸気通路7が接続
される吸気ポ−ト8と、排気通路9が接続される排気ポ
−ト10と、が開口されている。上記ピストン5はコン
ロッドを介してクランクシャフト11に連係されて、こ
のクランクシャフト11からエンジン出力が取り出され
る。
【0019】上記エンジン1はバランサシャフト12を
備え、このバランサシャフト12は、上記クランクシャ
フト11の上方に配置され、このクランクシャフト11
とは一対のカウンタギヤ13a、13bを介して連結さ
れて、クランクシャフト11と同期回転するようになっ
ている。
【0020】上記吸気ポ−ト8を開閉する吸気弁14は
吸気用カムシャフト15によって開閉駆動され、上記排
気ポ−ト10を開閉する排気弁16は排気用カムシャフ
ト17によって開閉駆動される。すなわち、吸気用カム
シャフト15と排気用カムシャフト17とは、夫々、そ
の軸端に吸気用プ−リ18と排気用プ−リ19が取付け
られ、これらプ−リ18、19は、左右バンク部2L、
2Rに共通する共通タイミングベルト20を介してクラ
ンクシャフト11に連係されて(後に詳しく説明す
る)、上記吸気弁14と排気弁16とは、クランクシャ
フト11の回転に同期して所定のタイミングで開閉され
る。
【0021】図2に示すように、上記吸気用カムシャフ
ト15には、上記吸気用プ−リ18に対する吸気用カム
シャフト15の位相を変更させるバルブタイミング可変
機構21(吸気弁用バルブタイミング可変機構)が設け
られ、他方、上記排気用カムシャフト17には、上記排
気用プ−リ19に対する排気用カムシャフト17の位相
を変更させるバルブタイミング可変機構22(排気弁用
バルブタイミング可変機構)が設けられて、これら可変
機構21、22によって吸気弁14あるいは排気弁16
は、そのバルブタイミングが運転状態に応じて変更され
る。上記両バルブタイミング可変機構21、22は同一
の構成とされ、このようなバルブタイミング可変機構2
1、22は従来から既知であるのでその詳細な説明は省
略する。尚、上記燃焼室6に臨ませて図外の点火プラグ
が配置されている。
【0022】上記吸気通路7には、その上流側から下流
側に向けて、順次、エアクリ−ナ23、エアフロメ−タ
24、スロットル弁25、ル−ツ型の過給機26、イン
タ−ク−ラ27、サ−ジタンク28、燃料噴射弁(図示
せず)が配設されている。また、吸気通路7には、上記
過給機26をバイパスするバイパス通路29が設けら
れ、このバイパス通路29には電磁式の開閉弁(バイパ
スバルブ)30が介装されて、過給圧が所定以上となっ
たときに開閉弁30が開かれてリリ−フされる。
【0023】図1に示すように、上記過給機26は、左
右のバンク部2L、2Rで挟まれたVバンク中央空間3
1に配設され、また、過給機26の上方に前記インタ−
ク−ラ27が配設されている。エンジン1は、このエン
ジン1の駆動力によって駆動される各種補機32〜36
を備えている。
【0024】上記補機32〜36の配置について説明す
ると、左右各バンク部2L、2Rの基端部には、各バン
ク部2L、2R用のウォ−タポンプ32L、32Rが配
設され、エンジン1の下端部にはオイルポンプ33が配
設されている。また、エンジン1の一側にはエアコン用
コンプレッサ34が配設され、他側には、オルタネ−タ
35、パワ−ステアリング用ポンプ36が配設されてい
る。
【0025】オイルポンプ33、エアコン用コンプレッ
サ34、オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポン
プ36の駆動 図1に示すように、上記クランクシャフト11の軸端に
は、大径プ−リ40と小径プ−リ41とが取付けられ、
当該大径プ−リ40に巻掛された補機用ベルト42を介
してオイルポンプ33、エアコン用コンプレッサ34、
オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポンプ36の
4者が駆動される。すなわち、補機用ベルト42は、大
径プ−リ40、オイルポンプ33、エアコン用コンプレ
ッサ34、オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポ
ンプ36に巻掛されている。
【0026】左右バンク部2L、2Rの吸気用プ−リ1
8、排気用プ−リ19、並びにウォ−タポンプ32L、
32Rの駆動 図1に示すように、上記クランクシャフト11の小径プ
−リ41に前記共通タイミングベルト20が巻掛され、
またこの共通タイミングベルト20は左右のウォ−タポ
ンプ32L、32Rに巻掛されて、左右のウォ−タポン
プ32L、32R及び吸気弁14、排気弁16は共通タ
イミングベルト20によって駆動される。ここに、図1
に示す符号43〜46はアイドラ用プ−リであり、この
うちアイドラ用プ−リ45はオ−トテンション機構が付
設されている。
【0027】過給機26の駆動(図3、図4) 過給機26は、第1動力伝達経路50あるいは第2動力
伝達経路51を介してバランサシャフト12からの動力
が伝達されるようになっている。以下に、過給機26用
の動力伝達経路について詳しく説明する。
【0028】まず、バランサシャフト12には、図3に
示すように、このバランサシャフト12に固定された直
結プ−リ52と、バランサシャフト12に対して電磁ク
ラッチ(経路切換用クラッチ)53を介して取付けられ
た係脱プ−リ54と、が設けられ、これら直結プ−リ5
2と係脱プ−リ54とは、同一のプ−リ径とされてい
る。
【0029】過給機26の入力軸26aには電磁クラッ
チ(経路断続用クラッチ)55を介して入力プ−リ(過
給機用プ−リ)56が取付けられている。
【0030】エンジン1には、図1に示すように、アイ
ドラ57が回転自在に取付けられている。このアイドラ
57は、軸方向に並設された小径プ−リ部57aと大径
プ−リ部57bとを有し、小径プ−リ部57aはアイド
ラ本体57cと一体とされ、大径プ−リ部57bはワン
ウェイクラッチ58を介してアイドラ本体57cと連結
されている。このワンウェイクラッチ58は、大径プ−
リ部57bの回転速度がアイドラ本体57cの回転速度
よりも大きいときに係合し(大径プ−リ部57bがアイ
ドラ本体57cと一体化する)、大径プ−リ部57bの
回転速度がアイドラ本体57cの回転速度よりも小さい
ときに解除されるようになっている。
【0031】上記バランサシャフト12の直結プ−リ5
2と、上記アイドラ57の大径プ−リ部57bとには第
1のベルト60が巻掛され、他方上記バランサシャフト
12の係脱54と、アイドラ57の小径プ−リ部57a
と、過給機26の入力プ−リ56とには第2のベルト6
1が巻掛されて、上記第1動力伝達経路50及び第2動
力伝達経路51が形成されている。
【0032】第1動力伝達経路50(経路切換用クラッ
チ53が『OFF』) 経路切換用クラッチ53が『OFF』状態となったとき
に、この第1動力伝達経路50が形成される。すなわ
ち、バランサシャフト12の回転力は、順次、直結プ−
リ52、第1ベルト60、アイドラ57の大径プ−リ部
57b、ワンウェイクラッチ58、アイドラ57の小径
プ−リ部57a、第2ベルト61を経て過給機用プ−リ
56に伝達される。この第1動力伝達経路50によれ
ば、バランサシャフト12の回転力がアイドラ57の大
径プ−リ部57bを経由して過給機26に伝達されるた
め、後述する第2動力伝達経路51によるときに比べ
て、過給機26の回転速度は低速になる(低プ−リ
比)。
【0033】第2動力伝達経路51(経路切換用クラッ
チ53が『ON』) 経路切換用クラッチ53が『ON』状態となったとき
に、この第2動力伝達経路51が形成される。すなわ
ち、バランサシャフト12の回転力は、順次、係脱プ−
リ54、第2ベルト61を経て過給機用プ−リ56に伝
達される。この第2動力伝達経路51によれば、バラン
サシャフト12の回転力が、アイドラ57の大径プ−リ
部57bを経由することなく、過給機26に伝達される
ため、前述した第1動力伝達経路50によるときに比べ
て、過給機26の回転速度は高速になる(高プ−リ
比)。尚、図1に示す符号62はテンショナである。
【0034】尚、バランサシャフト12の回転力は、直
結プ−リ52を介して第1ベルト60、アイドラ57の
大径プ−リ部57bにも伝達されることになるが、これ
による大径プ−リ部57bの回転速度はアイドラ本体5
7cの回転速度よりも小さいために、ワンウェイクラッ
チ58が解除状態となる。したがって、経路切換用クラ
ッチ53が『ON』状態となったときには、上述した第
1動力伝達経路50はワンウェイクラッチ58によって
切断される。
【0035】図2に示す符号65はコントロ−ルユニッ
トで、コントロ−ルユニット65は例えばマイクロコン
ピュ−タで構成されて、既知のように、CPU、RO
M、RAM等を備えている。コントロ−ルユニット65
にはセンサ66〜68からの信号が入力される。上記セ
ンサ66はエンジン回転数を検出するものである。上記
センサ67はスロットル弁の開度を検出するものであ
る。上記センサ68は過給圧を検出するものである。
【0036】上記コントロ−ルユニット65から前記経
路切換用クラッチ53、経路断続用クラッチ55及び前
記開閉弁(バイパスバルブ)30に対してON、OFF
制御信号が出力され、またバルブタイミング可変機構2
1、22に対して制御信号が出力される。
【0037】上記経路切換用クラッチ53、経路断続用
クラッチ55の制御内容を以下に説明する。図5は制御
マップを示し、同図に示す領域I〜領域IVの4つに区
分された各領域において、以下の制御が行われる。
【0038】領域I、II(アイドル領域/軽負荷且つ
低、中回転) これら領域I、IIでは、経路断続用クラッチ55は
『OFF』状態とされて、過給機26は、第1あるいは
第2の動力伝達経路50、51との連結から解放され、
自由状態とされる(フリ−態様)。尚、経路切換用クラ
ッチ53についても『OFF』状態とされる。
【0039】領域III(中負荷、中回転) この領域IIIでは、経路切換用クラッチ53は『OF
F』状態とされて、上記第1動力伝達経路50が選択さ
れ、また経路断続用クラッチ55は『ON』状態とされ
て、バランサシャフト12の回転力は第1動力伝達経路
50を経由して過給機26へ伝達される(低プ−リ
比)。
【0040】領域IV(高負荷、高回転) この領域IVでは、経路切換用クラッチ53は『ON』
状態とされて、上記第2動力伝達経路51が選択され、
また経路断続用クラッチ55は『ON』状態とされて、
バランサシャフト12の回転力は第2動力伝達経路51
を経由して過給機26へ伝達される(高プ−リ比)。
【0041】上記の制御において、領域IIIでは低プ
−リ比が設定されるため、領域IV(高プ−リ比)の場
合に比較して過給機26は低速態様となる。
【0042】上記バルブタイミング可変機構21、22
の制御内容を以下に説明する。このバルブタイミング制
御は、その制御マップが上記図5に示す制御マップと共
通とされて、同図に示す領域I〜領域IVの4つに区分
された各領域において、以下の制御が行われる。
【0043】領域I(略アイドル領域) この領域Iにおけるバルブタイミングを図6に示す。こ
の領域Iでは、同図から明らかなように、排気弁と吸気
弁とが共に開き状態にある、いわゆるオ−バラップを小
さくして残留ガスを極力少なくし、これにより燃焼安定
性を確保するようにしてある。
【0044】領域II(軽負荷且つ低、中回転) この領域IIにおけるバルブタイミングを図7に示す。
この領域IIでは、同図から明らかなように、排気弁と
吸気弁とのオ−バラップが大きくされ、これにより残留
ガスを増加させてポンピングロスの低減及び内部EGR
効果によってノッキングの発生を抑えるようにしてあ
る。
【0045】領域III(中負荷、中回転) 過給機26が低プ−リ比の下で作動されるこの領域II
Iにおけるバルブタイミングを図8に示す。この領域I
IIでは、同図から明らかなように、吸気弁の閉じ時期
が上記領域IIよりも遅くされている。そして、この吸
気弁の遅閉じに対応して排気弁の閉じ時期についても上
記領域IIよりも遅くされて、この領域IIIでのバル
ブオ−バラップは上記領域IIと同じ大オ−バラップ量
とされている。つまり、吸気弁の遅閉じによるポンピン
グロス低減効果と共に大オ−バラップ量による掃気効果
を得るようにしてある。尚、この領域IIIにおける排
気弁及び吸気弁のバルブタイミングは上記領域IIと同
じであってよい。
【0046】領域IV(高負荷、高回転) 過給機26が高プ−リ比の下で作動されるこの領域IV
におけるバルブタイミングを図9に示す。この領域IV
では、同図から明らかなように、吸気弁の閉じ時期が上
記領域IIIよりも遅くされている。そして、この吸気
弁の遅閉じに対応して排気弁の閉じ時期についても上記
領域IIIよりも遅くされ、これにより、この領域IV
でのバルブオ−バラップは上記領域IIIと同じ大オ−
バラップ量とされて、掃気効果を得るようにしてある。
【0047】第2実施例(図10乃至図14) 本実施例の説明において、上記第1実施例と同一の要素
には同一の参照符号を付してその説明を省略し、以下に
本実施例の特徴部分について説明する。
【0048】図10において、本実施例にかかるエンジ
ン1は、4つの気筒3を直列に配した直列4気筒エンジ
ンとされ、また各気筒3には2つの吸気弁14と2つの
排気弁16とが配設された、いわゆる4バルブ式のエン
ジンとされている。
【0049】上記エンジン1と過給機26とはベルト7
0によって直接的に連結されている。すなわち、エンジ
ン1はそのクランクシャフトに第1プ−リ(共に図示せ
ず)が取り付けられ、他方過給機26にはその入力軸2
6aに第2プ−リ71が取り付けられて、これら第1、
第2プ−リ71に上記ベルト70が巻回されている。ま
た過給機26の入力軸26aと上記第2プ−リ71との
間には前記電磁クラッチ55が介装され、このクラッチ
55を『ON』『OFF』することによって、エンジン
1から過給機26への動力伝達が断続されるようになっ
ている。尚、同図に示す符合72は、排気ガスを浄化す
る触媒コンバ−タである。
【0050】以下に上記クラッチ55の制御内容を説明
する。図11は制御マップを示し、同図に示す領域V〜
VIIの3つに区分された各領域において、以下の制御
が行われる。
【0051】領域V、VI(略アイドル領域/中負荷、
中回転) これら領域V、VIでは、クラッチ55が『OFF』状
態とされて、過給機26は、エンジン1から解放され、
自由状態とされる(フリ−状態)。領域VII(高負荷、高回転) この領域VIIでは、クラッチ55が『ON』状態とさ
れて、過給機26はエンジン1と連結され、過給状態と
なる。
【0052】上記バルブタイミング可変機構21、22
の制御内容を以下に説明する。このバルブタイミング制
御は、その制御マップが上記図11に示す制御マップと
共通とされて、上記領域V〜VIIの3つに区分された
各領域において、以下の制御が行われる。
【0053】領域V この領域Vにおけるバルブタイミングを図12に示す。
同図から明らかなように、この領域Vでのバルブタイミ
ングは前記領域I(図6)の場合と同一とされて、燃焼
安定性の確保がなされいる。
【0054】領域VI この領域VIにおけるバルブタイミングを図13に示
す。同図から明らかなように、この領域VIでのバルブ
タイミングは前記領域II(図7)の場合と同一とされ
て、大オ−バラオップによるポンピングロスの低減及び
ノッキングの抑制が図られている。
【0055】領域VII 過給領域とされるこの領域VIIでのバルブタイミング
を図14に示す。同図から明らかなように、この領域V
IIでのバルブタイミングは前記領域IV(図9)の場
合と同一とされて、吸気弁の閉じ時期が上記領域VIよ
りも遅閉じとされて、過給に伴なうエンジン出力増加を
この吸気弁の遅閉じによる充填効率の低下(出力低下)
によって相殺するようにしてある。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、機械式過給機とエンジンとを連結する動力伝
達経路の断続に伴うトルクショックあるいは該動力伝達
経路に変速機構を配設した場合にこの変速に伴うトルク
ショックを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例が適用されたV型エンジンの正面
図。
【図2】図1に示すエンジンの吸気系を展開して示す説
明図。
【図3】第1実施例に適用された過給機用変速機構の正
面図。
【図4】図3に示すIV−IV線に沿った断面図。
【図5】第1実施例にかかる過給機用変速機構の制御及
びバルブタイミング制御に用いられる制御マップ。
【図6】図5に示す領域Iのバルブタイミングの詳細を
示す図。
【図7】図5に示す領域IIのバルブタイミングの詳細
を示す図。
【図8】図5に示す領域IIIのバルブタイミングの詳
細を示す図。
【図9】図5に示す領域IVのバルブタイミングの詳細
を示す図。
【図10】第2実施例が適用されたエンジンの全体構成
図。
【図11】第2実施例にかかる過給機制御及びバルブタ
イミング制御に用いられる制御マップ。
【図12】図11に示す領域Vのバルブタイミングの詳
細を示す図。
【図13】図11に示す領域VIのバルブタイミングの
詳細を示す図。
【図14】図11に示す領域VIIのバルブタイミング
の詳細を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 5 ピストン 7 吸気通路 11 クランクシャフト 12 バランサシャフト 14 吸気弁 21 吸気弁用バルブタイミング可変機構 25 スロットル弁 26 機械式過給機 50 低速用動力伝達経路 51 高速用動力伝達経路 53 電磁クラッチ(経路切換用クラッチ) 55 電磁クラッチ(経路断続用クラッチ) 65 コントロ−ルユニット 66 エンジン回転数センサ 67 スロットル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 23/00 K 7367−3G 43/00 301 R 8109−3G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸と過給機との間の動力伝
    達経路に経路断続用クラッチが配設され、エンジンの運
    転状態に応じて前記経路断続用クラッチがON、OFF
    されて、前記動力伝達経路を断続するようにしたエンジ
    ンを含む機械式過給機の制御装置において、 エンジンの吸気弁のバルブタイミングを可変とする吸気
    バルブタイミング可変機構と、 エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、 該エンジン負荷検出手段からの信号を受け、エンジン負
    荷が低負荷領域にあるときには前記経路断続用クラッチ
    をOFFさせて前記動力伝達経路を切断し、エンジン負
    荷が高負荷領域にあるときには前記経路断続用クラッチ
    をONさせて前記動力伝達経路を接続する動力伝達制御
    手段と、 該動力伝達制御手段からの信号を受け、前記経路断続用
    クラッチのON、OFF切換に同期して、該経路断続用
    クラッチがONされるときには、OFFされるときに比
    べて、前記吸気弁の閉じタイミングを遅くする第1吸気
    バルブタイミング制御手段と、を備えていることを特徴
    とするエンジンを含む機械式過給機の制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジン出力軸と過給機との間の動力伝
    達経路に配設され、少なくとも低速段と高速段との2段
    の変速段を備えた変速機構と、 エンジンの吸気弁のバルブタイミングを可変とする吸気
    バルブタイミング可変機構と、 エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、 該エンジン負荷検出手段からの信号を受け、エンジン負
    荷が低負荷領域にあるときには前記低速段を設定し、エ
    ンジン負荷が高負荷領域にあるときには前記高速段を設
    定する変速制御手段と、 該変速制御手段からの信号を受け、前記変速機構の変速
    段の変更に同期して、前記高速段が設定されるときに
    は、低速段が設定されるときに比べて、前記吸気弁の閉
    じタイミングを遅くする第2吸気バルブタイミング制御
    手段と、を備えていることを特徴とするエンジンを含む
    機械式過給機の制御装置。
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