JP2902173B2 - 機械式過給機の制御装置 - Google Patents

機械式過給機の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン出力によって
機械的に駆動される機械式過給機の制御装置に関し、よ
り詳しくはエンジン出力軸と機械式過給機との間に変速
機構が設けられて、該変速機構の変速比をエンジンの運
転状態に応じて変更するようにされたものに関する。
【0002】
【従来技術】エンジン出力によって機械的に駆動される
機械式過給機のなかには、エンジン出力軸と機械式過給
機との間に変速機構を設けたものが知られている。例え
ば、実開平2−112937号公報に開示のものでは、
上記変速機構として無段変速機構が採用されている。こ
のような過給機用の変速機構は、従来、専らエンジン運
転状態に適した過給圧が得られるように、その変速比が
設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸気系にス
ロットル弁を配し、このスロットル弁でエンジン出力を
調整するようにしたエンジンにあっては、スロットル弁
が絞り状態とされる低負荷領域において、燃費に大きな
影響を及ぼす、いわゆるポンピングロスが発生するとい
う問題を有している。そこで、本発明の目的は、機械式
過給機を用いて、負の仕事であるポンプ仕事の一部を回
収するようにした機械式過給機の制御装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく本発明にあっては、エンジン出力軸と機械式過給
機との間に変速機構が設けられ、該変速機構の変速比を
エンジンの運転状態に応じて変更するようにされた機械
式過給機の制御装置を前提として、
【0005】エンジン負荷を検出する負荷検出手段と、
該負荷検出手段からの信号を受け、エンジン出力を調整
するスロットル弁が絞り状態とされる低負荷領域にある
ときに、前記変速機構の変速比として低負荷用変速比を
設定する変速比制御手段と、を備え、前記低負荷用変速
比は、仮にエンジン出力軸と機械式過給機との連結を切
断したときに該機械式過給機が定常状態で自転する回転
速度よりも小さな回転速度となる変速比とする構成とし
てある。
【0006】
【作用】いわゆるポンピングロスが問題となる低負荷領
域において、機械式過給機は、自転するよりも小さな回
転速度となるような変速比の下でエンジン1と結合され
うことになる。このため、吸気の流れを受けて過給機は
その回転速度が増速される傾向になり、これによって得
られる過給機の回転力はエンジンの回転を助勢する働き
を行うことになる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付した図面に基
いて説明する。図1、図2において、1はエンジンで、
エンジン1は、互いにV型をなす左右のバンク部2L、
2Rを有し(バンク角90度)、これら左右のバンク部
2L、2R毎に、夫々、3つの気筒3が直列に配置され
た、いわゆるV型6気筒エンジンとされている。
【0008】各気筒3は、シリンダ4に嵌挿されたピス
トン5により燃焼室6が形成され、燃焼室6はペンタル
−フ型とされて、この燃焼室6には、吸気通路7が接続
される吸気ポ−ト8と、排気通路9が接続される排気ポ
−ト10と、が開口されている。上記ピストン5はコン
ロッドを介してクランクシャフト11に連係されて、こ
のクランクシャフト11からエンジン出力が取り出され
る。
【0009】上記エンジン1はバランサシャフト12を
備え、このバランサシャフト12は、上記クランクシャ
フト11の上方に配置され、このクランクシャフト11
とは一対のカウンタギヤ13a、13bを介して連結さ
れて、クランクシャフト11と同期回転するようになっ
ている。
【0010】上記吸気ポ−ト8を開閉する吸気弁14は
吸気用カムシャフト15によって開閉駆動され、上記排
気ポ−ト10を開閉する排気弁16は排気用カムシャフ
ト17によって開閉駆動される。すなわち、吸気用カム
シャフト15と排気用カムシャフト17とは、夫々、そ
の軸端に吸気用プ−リ18と排気用プ−リ19が取付け
られ、これらプ−リ18、19は、左右バンク部2L、
2Rに共通する共通タイミングベルト20を介してクラ
ンクシャフト11に連係されて(後に詳しく説明す
る)、上記吸気弁14と排気弁16とは、クランクシャ
フト11の回転に同期して所定のタイミングで開閉され
る。
【0011】図2に示すように、上記吸気用カムシャフ
ト15には、上記吸気用プ−リ18に対する吸気用カム
シャフト15の位相を変更させるバルブタイミング可変
機構21(吸気弁用バルブタイミング可変機構)が設け
られ、他方、上記排気用カムシャフト17には、上記排
気用プ−リ19に対する排気用カムシャフト17の位相
を変更させるバルブタイミング可変機構22(排気弁用
バルブタイミング可変機構)が設けられて、これら可変
機構21、22によって吸気弁14あるいは排気弁16
は、そのバルブタイミングが運転状態に応じて変更され
る。上記両バルブタイミング可変機構21、22は同一
の構成とされ、このようなバルブタイミング可変機構2
1、22は従来から既知であるのでその詳細な説明は省
略する。尚、上記燃焼室6に臨ませて図外の点火プラグ
が配置されている。
【0012】上記吸気通路7には、その上流側から下流
側に向けて、順次、エアクリ−ナ23、エアフロメ−タ
24、スロットル弁25、ル−ツ型の過給機26、イン
タ−ク−ラ27、サ−ジタンク28、燃料噴射弁(図示
せず)が配設されている。また、吸気通路7には、上記
過給機26をバイパスするバイパス通路29が設けら
れ、このバイパス通路29には電磁式の開閉弁(バイパ
スバルブ)30が介装されて、過給圧が所定以上となっ
たときに開閉弁30が開かれてリリ−フされる。
【0013】図1に示すように、上記過給機26は、左
右のバンク部2L、2Rで挟まれたVバンク中央空間3
1に配設され、また、過給機26の上方に前記インタ−
ク−ラ27が配設されている。エンジン1は、このエン
ジン1の駆動力によって駆動される各種補機32〜36
を備えている。
【0014】上記補機32〜36の配置について説明す
ると、左右各バンク部2L、2Rの基端部には、各バン
ク部2L、2R用のウォ−タポンプ32L、32Rが配
設され、エンジン1の下端部にはオイルポンプ33が配
設されている。また、エンジン1の一側にはエアコン用
コンプレッサ34が配設され、他側には、オルタネ−タ
35、パワ−ステアリング用ポンプ36が配設されてい
る。
【0015】オイルポンプ33、エアコン用コンプレッ
サ34、オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポン
プ36の駆動 図1に示すように、上記クランクシャフト11の軸端に
は、大径プ−リ40と小径プ−リ41とが取付けられ、
当該大径プ−リ40に巻掛された補機用ベルト42を介
してオイルポンプ33、エアコン用コンプレッサ34、
オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポンプ36の
4者が駆動される。すなわち、補機用ベルト42は、大
径プ−リ40、オイルポンプ33、エアコン用コンプレ
ッサ34、オルタネ−タ35、パワ−ステアリング用ポ
ンプ36に巻掛されている。
【0016】左右バンク部2L、2Rの吸気用プ−リ1
8、排気用プ−リ19、並びにウォ−タポンプ32L、
32Rの駆動 図1に示すように、上記クランクシャフト11の小径プ
−リ41に前記共通タイミングベルト20が巻掛され、
またこの共通タイミングベルト20は左右のウォ−タポ
ンプ32L、32Rに巻掛されて、左右のウォ−タポン
プ32L、32R及び吸気弁14、排気弁16は共通タ
イミングベルト20によって駆動される。ここに、図1
に示す符号43〜46はアイドラ用プ−リであり、この
うちアイドラ用プ−リ45はオ−トテンション機構が付
設されている。
【0017】過給機26の駆動(図3、図4) 過給機26は、第1動力伝達経路50あるいは第2動力
伝達経路51を介してバランサシャフト12からの動力
が伝達されるようになっている。以下に、過給機26用
の動力伝達経路について詳しく説明する。
【0018】まず、バランサシャフト12には、図3に
示すように、このバランサシャフト12に固定された直
結プ−リ52と、バランサシャフト12に対して電磁ク
ラッチ(第1電磁クラッチ)53を介して取付けられた
係脱プ−リ54と、が設けられ、これら直結プ−リ52
と係脱プ−リ54とは、同一のプ−リ径とされている。
【0019】過給機26の入力軸26aには電磁クラッ
チ55を介して入力プ−リ(過給機用プ−リ)56が取
付けられている。
【0020】エンジン1には、図1に示すように、アイ
ドラ57が回転自在に取付けられている。このアイドラ
57は、軸方向に並設された小径プ−リ部57aと大径
プ−リ部57bとを有し、小径プ−リ部57aはアイド
ラ本体57cと一体とされ、大径プ−リ部57bはワン
ウェイクラッチ58を介してアイドラ本体57cと連結
されている。このワンウェイクラッチ58は、大径プ−
リ部57bの回転速度がアイドラ本体57cの回転速度
よりも大きいときに係合し(大径プ−リ部57bがアイ
ドラ本体57cと一体化する)、大径プ−リ部57bの
回転速度がアイドラ本体57cの回転速度よりも小さい
ときに解除されるようになっている。
【0021】上記バランサシャフト12の直結プ−リ5
2と、上記アイドラ57の大径プ−リ部57bとには第
1のベルト60が巻掛され、他方上記バランサシャフト
12の係脱54と、アイドラ57の小径プ−リ部57a
と、過給機26の入力プ−リ56とには第2のベルト6
1が巻掛されて、上記第1動力伝達経路50及び第2動
力伝達経路51が形成されている。
【0022】第1動力伝達経路50(第1電磁クラッチ
53が『OFF』) 第1電磁クラッチ53が『OFF』状態となったとき
に、この第1動力伝達経路50が形成される。すなわ
ち、バランサシャフト12の回転力は、順次、直結プ−
リ52、第1ベルト60、アイドラ57の大径プ−リ部
57b、ワンウェイクラッチ58、アイドラ57の小径
プ−リ部57a、第2ベルト61を経て過給機用プ−リ
56に伝達される。この第1動力伝達経路50によれ
ば、バランサシャフト12の回転力がアイドラ57の大
径プ−リ部57bを経由して過給機26に伝達されるた
め、後述する第2動力伝達経路51によるときに比べ
て、過給機26の回転速度は低速になる(低プ−リ比態
様)。
【0023】第2動力伝達経路51(第1電磁クラッチ
53が『ON』) 第1電磁クラッチ53が『ON』状態となったときに、
この第2動力伝達経路51が形成される。すなわち、バ
ランサシャフト12の回転力は、順次、係脱プ−リ5
4、第2ベルト61を経て過給機用プ−リ56に伝達さ
れる。この第2動力伝達経路51によれば、バランサシ
ャフト12の回転力が、アイドラ57の大径プ−リ部5
7bを経由することなく、過給機26に伝達されるた
め、前述した第1動力伝達経路50によるときに比べ
て、過給機26の回転速度は高速になる(高プ−リ比態
様)。尚、図1に示す符号62はテンショナである。
【0024】尚、バランサシャフト12の回転力は、直
結プ−リ52を介して第1ベルト60、アイドラ57の
大径プ−リ部57bにも伝達されることになるが、これ
による大径プ−リ部57bの回転速度はアイドラ本体5
7cの回転速度よりも小さいために、ワンウェイクラッ
チ58が解除状態となる。したがって、第1電磁クラッ
チ53が『ON』状態となったときには、上述した第1
動力伝達経路50はワンウェイクラッチ58によって切
断される。
【0025】図2に示す符号65はコントロ−ルユニッ
トで、コントロ−ルユニット65は例えばマイクロコン
ピュ−タで構成されて、既知のように、CPU、RO
M、RAM等を備えている。コントロ−ルユニット65
にはセンサ66〜68からの信号が入力される。上記セ
ンサ66はエンジン回転数を検出するものである。上記
センサ67はスロットル弁の開度からエンジン負荷を検
出するものである。上記センサ68は過給圧を検出する
ものである。
【0026】上記コントロ−ルユニット65から前記第
1、第2の電磁クラッチ53、55及び前記開閉弁(バ
イパスバルブ)30に対してON、OFF制御信号が出
力され、またバルブタイミング可変機構21、22に対
して制御信号が出力される。
【0027】上記第1、第2の電磁クラッチ53、55
の制御内容を以下に説明する。図5は制御マップを示
し、同図に示す領域I〜IVの4つに区分された各領域
において、以下の制御が行われる。
【0028】領域I(アイドル領域) この領域Iでは、第2電磁クラッチ55は『OFF』状
態とされて、過給機26は、第1あるいは第2の動力伝
達経路50、51との連結から解放され、自由状態とさ
れる(フリ−態様)。尚、第1電磁クラッチ53につい
ても『OFF』状態とされる。他方、バイパスバルブ3
0は閉じ状態とされる。
【0029】領域II(低回転且つ低負荷領域) この領域IIでは、第1電磁クラッチ53は『OFF』
状態とされて、上記第1動力伝達経路50が選択され、
また第2電磁クラッチ55は『ON』されて、バランサ
シャフト12の回転力は第1動力伝達経路50を経由し
て過給機26へ伝達される(低プ−リ比態様)。他方、
バイパスバルブ30は閉じ状態とされる。
【0030】領域III(軽負荷あるいは中回転領域) この領域IIIでは、第2電磁クラッチ55は『OF
F』状態とされて、過給機26は、第1あるいは第2の
動力伝達経路50、51との連結から解放され、自由状
態とされる(フリ−態様)。尚、第1電磁クラッチ53
についても『OFF』状態とされる。他方、バイパスバ
ルブ30は閉じ状態とされる。
【0031】領域IV(高負荷あるいは高回転領域) この領域IVでは、第1電磁クラッチ53は『ON』状
態とされて、上記第2動力伝達経路51が選択され、ま
た第2電磁クラッチ55は『ON』状態とされて、バラ
ンサシャフト12の回転力は第2動力伝達経路51を経
由して過給機26へ伝達される(高プ−リ比態様)。
【0032】上記の制御において、領域IIで選択され
る低プ−リ比態様での過給機26の回転速度は、この領
域IIで過給機26が仮にフリ−態様とされたときにこ
の過給機26が定常状態で自転する回転速度よりも小さ
な回転速度となるように設定されている。すなわち、上
記第1動力伝達経路50が選択されたときに、アイドラ
57の大径プ−リ部57bで形成される変速比は、仮に
過給機26を自転させた時の回転速度よりもこの過給機
26の回転速度が小さくなるような変速比とされてい
る。
【0033】他方、領域IVで選択される高プ−リ比態
様では、過給機26によって高過給圧が得られるような
変速比が設定されている。すなわち、上記第2動力伝達
経路51が選択されたときに、この第2動力伝達経路5
1で形成される変速比は、過給機26によって大きな過
給圧が得られるような変速比とされている。
【0034】上記の実施例において、領域IIでは、エ
ンジン1の負の仕事であるポンプ仕事の一部が過給機2
6によって回収されることになる。この点について詳し
く説明すると、領域IIにおいてエンジン1は、スロッ
トル弁25が絞られた状態にあるため、吸気行程では負
の仕事であるポンプ仕事をすることになる。これに対
し、この領域IIにおいて、第1動力伝達経路50の選
択によって、過給機26は、自転するよりも小さな回転
速度となるような変速比の下で、エンジン1と結合され
るため、吸気の流れを受けて過給機26はエンジン1の
回転を助勢する働きをすることになる。
【0035】つまり、吸気の流れによって過給機26は
その回転速度が増速される傾向になり、これによって得
られる過給機26の回転力は上記第1動力伝達経路50
を介してエンジン1の回転を助勢することになるため、
エンジン1のポンプ仕事の一部が過給機26によって回
収されることとなる。また、この領域IIでは、上記バ
イパスバルブ30が閉じ状態とされているため、これを
開き状態にした場合に比べて、上記ポンプ仕事の回収効
率が大きなものとなる。
【0036】他方、前記領域IVにおいては、過給機2
6の本来の機能である過給作用を発揮し、エンジン1の
充填量が増大される。
【0037】また、低プ−リ比態様とされる領域II
と、高プ−リ比態様とされる領域IVとの間に、過給機
26がフリ−態様とされる領域IIIを設けてあるた
め、このフリ−領域IIIによって、上記低プ−リ比態
様と上記高プ−リ比態様との間の極めて大きな変速比の
ギャップを上記領域IIIによって緩和することができ
る。すなわち、上記領域IIと領域IVとを隣接させた
ときには、低プ−リ比態様から高プ−リ比態様への切り
換えに伴って、過給機26には大きな回転速度差が発生
することになるが、これら領域IIと領域IVとの間に
フリ−領域である領域IIIを設けたことによって領域
変更に伴う過給機26の回転速度差を小さなものにする
ことができる。
【0038】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されることなく、以下の変形例を
包含するものである。 (1)低プ−リ比態様とする領域IIを負荷とエンジン
回転数とで規定したが、負荷だけで規定するものであっ
てもよい。 (2)過給機26の変速機構として、変速比を無段で変
更する無段変速機構を採用してもよい。 (3)領域III(図5)のフリ−領域において、所定
エンジン回転数以上となったときには、前記吸気弁用バ
ルブタイミング可変機構21を作動させて吸気弁14を
早く閉じさせるようにしてもよい。これによれば、上記
ポンプ仕事の一部回収度合を大きくすることができる。 (4)領域III(図5)のフリ−領域において、急加
速時にはバイパスバルブ30を開いて吸気の応答性を確
保するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、機械式過給機によってエンジンの負の仕事で
あるポンプ仕事の一部を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例が適用されたV型エンジンの正面図。
【図2】図1に示すエンジンの吸気系を展開して示す説
明図。
【図3】実施例にかかる過給機用変速機構の正面図。
【図4】図3に示すIV−IV線に沿った断面図。
【図5】過給機用変速機構の制御に用いられる制御マッ
プ。
【符号の説明】
1 エンジン 5 ピストン 7 吸気通路 11 クランクシャフト 12 バランサシャフト 14 吸気弁 25 スロットル弁 26 機械式過給機 50 低速用動力伝達経路 51 高速用動力伝達経路 53 電磁クラッチ 54 電磁クラッチ 65 コントロ−ルユニット 66 エンジン回転数センサ 67 スロットル開度センサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸と機械式過給機との間に
    変速機構が設けられ、該変速機構の変速比をエンジンの
    運転状態に応じて変更するようにされた機械式過給機の
    制御装置において、 エンジン負荷を検出する負荷検出手段と、 該負荷検出手段からの信号を受け、エンジン出力を調整
    するスロットル弁が絞り状態とされる低負荷領域にある
    ときに、前記変速機構の変速比として低負荷用変速比を
    設定する変速比制御手段と、を備え、 前記低負荷用変速比は、仮にエンジン出力軸と機械式過
    給機との連結を切断したときに該機械式過給機が定常状
    態で自転する回転速度よりも小さな回転速度となる変速
    比とされている、ことを特徴とする機械式過給機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 更に、 エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段を
    備え、 前記変速比制御手段は、前記負荷検出手段及び前記エン
    ジン回転数検出手段からの信号を受け、エンジン出力を
    調整するスロットル弁が絞り状態とされる低負荷領域及
    びエンジン回転数が所定回転数よりも小さな低回転領域
    にあるときに、前記低負荷用変速比を設定する、ことを
    特徴とする機械式過給機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記変速比制御手段は、前記負荷検出手段からの信号を
    受け、エンジン出力を調整するスロットル弁が絞り状態
    とされる低負荷領域にあるときには前記低負荷用変速比
    を設定する一方で、前記スロットル弁が大きく開かれる
    高負荷領域にあるときには前記機械式過給機によって過
    給を得る高負荷用変速比を設定するものとされ、 更に、 前記エンジン出力軸と機械式過給機との間の動力伝達を
    断続するクラッチと、 前記負荷検出手段からの信号を受け、前記低負荷領域及
    び前記高負荷領域では前記クラッチを接続する一方で、
    前記低負荷領域と前記高負荷領域との間の中負荷領域に
    おいて前記クラッチを切断させるクラッチ制御手段とを
    備えている、ことを特徴とする機械式過給機の制御装
    置。
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