JP6205994B2 - 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法 - Google Patents

過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6205994B2
JP6205994B2 JP2013177025A JP2013177025A JP6205994B2 JP 6205994 B2 JP6205994 B2 JP 6205994B2 JP 2013177025 A JP2013177025 A JP 2013177025A JP 2013177025 A JP2013177025 A JP 2013177025A JP 6205994 B2 JP6205994 B2 JP 6205994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ratio
speed
adjusting
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013177025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015045279A (ja
Inventor
智紀 五味
智紀 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2013177025A priority Critical patent/JP6205994B2/ja
Priority to PCT/JP2014/071993 priority patent/WO2015029894A1/ja
Publication of JP2015045279A publication Critical patent/JP2015045279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6205994B2 publication Critical patent/JP6205994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B33/00Engines characterised by provision of pumps for charging or scavenging
    • F02B33/32Engines with pumps other than of reciprocating-piston type
    • F02B33/34Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with rotary pumps
    • F02B33/36Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with rotary pumps of positive-displacement type
    • F02B33/38Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with rotary pumps of positive-displacement type of Roots type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B37/00Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
    • F02B37/04Engines with exhaust drive and other drive of pumps, e.g. with exhaust-driven pump and mechanically-driven second pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B37/00Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
    • F02B37/12Control of the pumps
    • F02B37/16Control of the pumps by bypassing charging air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B39/00Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
    • F02B39/02Drives of pumps; Varying pump drive gear ratio
    • F02B39/04Mechanical drives; Variable-gear-ratio drives
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B39/00Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
    • F02B39/02Drives of pumps; Varying pump drive gear ratio
    • F02B39/12Drives characterised by use of couplings or clutches therein
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法に関し、より詳細には、内燃機関により駆動され、吸気を圧縮する動翼の回転数の増速比を調節する増速比調節過給機を、内燃機関の吸気通路に備える内燃機関の過給システム装置、内燃機関、及び内燃機関の過給方法に関する。
増速比を調節する増速比調節過給機としては、ルーツ送風機の過給機の回転軸に歯数の異なる二種の過給機歯車を取付け、過給機歯車の一つをワンウェイクラッチを介して機関のクランク軸に連結し、他の過給機歯車をクラッチを介してワンウェイクラッチの入力軸に接続した装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、機関のアイドリングから中速域の場合は、クラッチを接状態にして、過給機を高増速比で駆動し、機関の中速から高速域の場合は、クラッチを断状態にして、過給機を低増速比で駆動している。また、高増速比から低増速比に切り換わる際に、ワンウェイクラッチにより不感帯(ヒステリシス)を設けている。
しかしながら、エンジンの回転数に基づいて過給機の増速比を切り換えるだけでは、内燃機関の吸気を正確に目標過給圧にすることはできない。
実開昭63−143727号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、内燃機関の吸気の過給圧を、内燃機関の運転領域の全域に渡って、内燃機関の回転数と内燃機関の出力トルクに基づいた目標過給圧にすることができる過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の過給システムは、内燃機関により駆動され、吸気を圧縮する動翼の回転数の増速比を調節する増速比調節過給機を、前記内燃機関の吸気通路に備える過給システムにおいて、前記増速比調節過給機を迂回する迂回通路と、該迂回通路を通過する流量を制御する流量調整弁とを備えると共に、前記増速比調節過給機の増速比と、前記流量調整弁の開度とを調節して、前記内燃機関に吸気される過給圧を、前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の出力する出力トルクに基づいた目標過給圧にする制御を行う制御装置を備えて構成される。
なお、内燃機関の出力する出力トルクは、内燃機関の回転数と燃料噴射量に基づいて定められるため、出力トルクは、燃料噴射量をモニタリングすることで定めることができる。
また、ここでいう増速比調節過給機とは、ルーツ式、又はリショルム式などの二つのロータが噛み合い送風する過給機のことをいい、内燃機関の回転数に対する、過給機の回転数の比である増速比を調節可能な過給機のことをいう。
この構成によれば、増速比調節過給機の増速比と流量調整弁の開度を調節することで、運転状況に関わらずに、増速比調節過給機の回転数を最適にするように制御することができるので、増速比調節過給機の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、内燃機関の運転領域の全域に渡って過給圧を高めることができ、過給圧を内燃機関の回転数と内燃機関の出力トルクに基づいた目標過給圧にすることができる。
また、上記の過給システムにおいて、前記制御装置が、過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記流量調整弁の開度を開方向に調節する第一調節手段と、前記第一調節手段が実施された後で過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を高く調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を低く調節する第二調節手段と、前記第二調節手段が実施された場合で、前記増速比調節過給機の増速比が高くなったときに、前記流量調整弁の開度を開方向に調節し、一方、前記増速比調節過給機の増速比が低くなったときに、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節する第三調節手段を備えて構成されると、第一調節手段、第二調節手段、及び第三調節手段を実施することで、増速比調節過給機の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、段階的に過給圧を調節することができるので、過給圧を正確に目標過給圧にすることができる。
加えて、上記の過給システムにおいて、前記内燃機関の回転数と出力トルクに基づいた運転領域マップにおける高回転高出力領域と低出力領域の両方を、前記増速比調節過給機の増速比を低増速比とする低増速比領域とし、前記運転領域マップにおける低回転高出力領域を、前記増速比調節過給機の増速比を高増速比とする高増速比領域とすると共に、前記低増速比領域と前記高増速比領域との間に不感帯領域を設けるように構成されることが望ましい。
この構成によれば、内燃機関の運転領域の全域に渡って過給圧を高めると共に、過給圧を高める必要がない低出力領域を低増速比領域とすることで、過給機の回転数を低く維持して駆動損失を低減し、燃費を向上させることができる。また、高増速比と低増速比とを切り換える際に、高増速比領域と低増速比領域の間に不感帯領域を設けることで、過給機の回転数が急に増減することを回避して、制御の不安定性を無くすことができる。
さらに、上記の過給システムにおいて、前記内燃機関の回転数と出力トルクに基づいた運転領域マップにおける高回転高出力領域と低出力領域の両方を、前記増速比調節過給機の増速比を低増速比とする低増速比領域とし、前記運転領域マップにおける低回転高出力領域を、前記増速比調節過給機の増速比を高増速比とする高増速比領域とすると共に、前記低増速比における圧力比を前記運転領域マップの制御用性能線の定格点で最大とし、前記高増速比における圧力比を前記制御用性能線のトルク点で最大とするように構成されると、内燃機関の運転領域の全域に渡って過給圧を制御することができる。また、圧力比が最大の状態で、増速比調節過給機の回転数が上がることを回避して、過給器の破損を防止することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明の内燃機関は、上記に記載の過給システムを備えて構成される。この構成によれば、過給機の回転数が許容回転数を超えることを回避しながら、内燃機関の吸気の過給圧を内燃機関の運転域の全域に渡って目標過給圧とすることができる。
あるいは、上記の課題を解決するための本発明の内燃機関は、上記に記載の過給システムと、該過給システムの前記増速比調節過給機と前記迂回通路の上流側の前記吸気通路に
、EGRガスを供給するEGRシステムとを備えて構成される。この構成によれば、内燃機関の吸気の過給圧を内燃機関の運転域の全域に渡って目標過給圧とすることができるので、内燃機関の運転領域の全域に渡ってEGR導入量を増加することができる。これにより、内燃機関の出力トルクが30%以上、且つ出力(馬力)が30%以上に定められるNTE領域での排気ガスの排出を低減することができる。
そして、上記の課題を解決するための本発明の内燃機関の過給方法は、内燃機関により駆動され、増速比を調節することで動翼の回転数を増減する増速比調節過給機を、前記内燃機関の吸気通路に備えると共に、前記増速比調節過給機を迂回する迂回通路と、該迂回通路を通過する流量を制御する流量調整弁とを備える内燃機関の過給方法において、前記増速比調節過給機の増速比と、前記流量調整弁の開度とを調節して、前記内燃機関に吸気される過給圧を、前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の出力する出力トルクに基づいた目標過給圧にすることを特徴とする方法である。
また、上記の内燃機関の過給方法において、過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記流量調整弁の開度を開方向に調節する第一調節工程と、前記第一調節工程が実施された後で過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を高く調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を低く調節する第二調節工程と、前記第二調節工程が実施された場合で、前記増速比調節過給機の増速比が高くなったときに、前記流量調整弁の開度を開方向に調節し、一方、前記増速比調節過給機の増速比が低くなったときに、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節する第三調節工程を含むことが望ましい。
本発明の過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法によれば、増速比調節過給機の増速比と流量調整弁の開度を調節することで、運転状況に関わらずに、増速比調節過給機の回転数が最適になるように制御することができるので、増速比調節過給機の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、内燃機関の運転領域の全域に渡って過給圧を高めて、過給圧を内燃機関の回転数と内燃機関の出力トルクに基づいた目標過給圧にすることができる。
特に、内燃機関の運転領域の全域に渡って、過給圧を高めて、EGRガスの導入量を増加することができるので、NTE領域での排気ガスの排出を低減することができる。
本発明に係る実施の形態の内燃機関と内燃機関の過給システムの構成を示す図である。 図1の増速比調節過給機の構成を示し、増速比が低増速比の状態を示す図である。 図1の増速比調節過給機の構成を示し、増速比が高増速比の状態を示す図である。 図1の内燃機関の制御マップを示す図である。 図1の増速比調節過給機の低増速比と高増速比を比較した図である。 本発明に係る実施の形態の内燃機関の過給方法を示すフローチャートである。 図6のAからBまでを示すフローチャートである。 図6のCからDまでを示すフローチャートである。 図4の内燃機関の制御マップにおけるNTE領域を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法について説明する。
なお、図1では、この実施の形態のエンジン(内燃機関)1と、実施の形態の過給システム2は、車両に搭載されているものとして説明するが、必ずしも、車両に搭載されるものに限定されない。また、エンジン1は、直列四気筒のディーゼルエンジンとして説明するが、本発明は、ガソリンエンジンでも適用することができ、その気筒の数や配列は特に限定されない。
図1の例に示すように、実施の形態のエンジン1は、エンジン本体3の吸気通路4に吸気スロットル5とターボチャージャー(以下、T/C)6のコンプレッサ6aとインタークーラー7とを備え、排気通路8にT/C6のタービン6bと排気ガス浄化装置9とを備える。
そして、実施の形態の過給システム2は、前述の吸気通路4に設けられると共に、コンプレッサ6aの下流側に配置された増速比調節過給機(以下、S/C)10と、S/C10を迂回するバイパス通路(迂回通路)11と、バイパス通路11の流量を調節するバイパスバルブ(流量調整弁)12と、S/C10の増速比とバイパスバルブ12の開度を調節する制御を行うECU(制御装置)13とを備えて構成される。
なお、この実施の形態の過給システム2は、エンジン本体から排出される排気ガスにより駆動するT/C6のコンプレッサ6aと、エンジン本体3のクランク軸14から動力伝達機構15を介して駆動されるS/C10の両方を用いた二段過給システムを例に説明する。
図2に示すように、動力伝達機構15は、クランク軸14に第一プーリー16を設け、増速比切換機構30の主駆動軸31に第二プーリー17を設け、第一プーリー16と第二プーリー17との間にはベルト18が掛けられて構成されており、増速比切換機構30を介してクランク軸14からの動力をS/C10に伝達している。
S/C10は、S/C本体20と増速比切換機構30とを備える。S/C本体20は、ケーシング21内に設けられた互いに咬合する雌雄一対のスクリューロータ(動翼)22を備えて構成され、増速比切換機構30は、図2に示すS/C本体20のスクリューロータ22の雄用スクリューロータ23をエンジン1の回転数に対して低増速比RLOWで回転させる低増速比伝達経路32と、図3に示す雌用スクリューロータ24をエンジン1の回転数に対して高増速比RHIGHで回転させる高増速比伝達経路33を備えて構成される。
S/C本体20の一例を説明すると、ケーシング21は、円筒状に形成された雄用ハウジング25と、雄用ハウジング25よりも小さい円筒状に形成された雌用ハウジング26を備え、その雄用ハウジング25と雌用ハウジング26は内部が連通するように形成される。
雄用ハウジング25内には、ケーシング21にベアリングを介して回転可能に支持された雄用ロータ軸27と、その雄用ロータ軸27に固定された雄用スクリューロータ23を備える。雌用ハウジング26内には、ケーシング21にベアリングを介して回転可能に支持された雌用ロータ軸28と、その雌用ロータ軸28に固定された雌用スクリューロータ24を備える。また、このS/C本体20は、雄用スクリューロータ23の歯溝と雄用ハウジング25との間の空間が密閉され、雌用スクリューロータ24の歯溝と雌用ハウジング26との間の空間も密閉されるように構成される。
上記の構成により、このS/C10は、雄用スクリューロータ23と雌用スクリューロータ24が互いに逆向きに回転した状態で、吸気をケーシング21内に通過させて、雄用スクリューロータ23と雌用スクリューロータ24との歯溝内の密閉空間で吸気を圧縮する。
増速比切換機構30の一例を説明すると、低増速比伝達経路32は、主駆動軸31と一体に回転する低増速比駆動軸34と、低増速比駆動軸34の回転数よりも雄用ロータ軸27の回転数の方が大きくなった場合に、低増速比駆動軸34と雄用ロータ軸27との間を切断するワンウェイクラッチ(不感帯発生装置)35を備えて構成される。
この低増速比伝達経路32は、図2に示すように、クラッチ(増速比切換装置)36の断接状態に関わらずに、低増速比駆動軸34が主駆動軸31と一体となって回転し、ワンウェイクラッチ35を介してS/C本体20の雄用ロータ軸27を主駆動軸31と同じ回転数で回転しようとする。クラッチ36が断状態の場合に、雄用スクリューロータ23を主駆動軸31と同じ回転数で回転して、雌用スクリューロータ24を主駆動軸31と同じ回転数で回転させる。そして、低増速比駆動軸34の回転数よりも雄用ロータ軸27の回転数の方が大きくなった場合に、ワンウェイクラッチ35により低増速比駆動軸34と雄用ロータ軸27との間が切断される。
高増速比伝達経路33は、ECU13により断接を制御され、接状態になると主駆動軸31と高増速比駆動軸37との間の動力伝達を行うクラッチ36と、クラッチ36により主駆動軸31と一体に回転する高増速比駆動軸37の回転数を増速してS/C本体20の雌用ロータ軸28に伝達する高増速比変速段38及び39とを備えて構成される。
この高増速比伝達経路33は、図3に示すように、クラッチ36が接状態の場合に、高増速比駆動軸37が主駆動軸31と一体となって回転し、高増速比変速段38及び39を介して、主駆動軸31の回転数よりも高い回転数で、雌用ロータ軸28を回転させる。そして、雌用スクリューロータ24を主駆動軸31の回転数よりも高い回転数で回転して、雄用スクリューロータ23を主駆動軸31の回転数よりも高い回転数で回転させる。このとき、ワンウェイクラッチ35により低増速比駆動軸34と雄用ロータ軸27との間が切断される。
上記の構成により、この増速比切換機構30は、クラッチ36を断状態にするとS/C10の増速比を低増速比RLOWとし、クラッチ36を接状態にするとS/C10の増速比を高増速比RHIGHとすることができる。
また、クラッチ36を断状態にした場合に、S/C10の増速比が低増速比RLOWとなるように構成することで、クラッチ36に予期せぬ異常が発生した場合に、S/C10の回転数が許容回転数を超えることを回避することができる。
加えて、低増速比駆動軸34と高増速比駆動軸37は、二重管のように構成され、中空上の高増速比駆動軸37に低増速比駆動軸34を挿通するように構成されると、増速比切換機構30を従来技術のものよりも小型化することができる。
ここで、低増速比RLOWと高増速比RHIGHについて、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、エンジン1のトルクカーブL1を記憶した制御マップMAP1を示し、図5は、低増速比RLOWと高増速比RHIGHのそれぞれのエンジン1の回転数に対するS/C10の圧力比、駆動力、及び回転数を示している。
低増速比RLOWは、図4に示すように、エンジン1の運転領域が高出力高回転領域と低出力領域の両方の領域を含む低増速比領域A1の場合に切り換えられる増速比であり、動力伝達機構15のプーリー比に基づいて定められる増速比である。よって、クランク軸14に設けられる第一プーリー16と主駆動軸31に設けられる第二プーリー17のプーリー比を、クランク軸14の回転数に対して高くする。
この低増速比RLOWは、トルクカーブL1の定格点PPMAX(エンジン1の出力、つまり馬力が最大となる点)で、S/C10の圧力比が最大となるように設定される。吸気の過給圧は、エンジン回転数と出力トルクに基づいて制御されるため、定格点PPMAXで圧力比が最大となるように設定すると、図5に示すように、低増速比領域A1の全域で必要な過給圧とすることができる。
また、この低増速比RLOWは、過給圧を高める必要がない低出力領域では、S/C10のスクリューロータ22の回転数を低く維持して、エンジン1の駆動損失を低減することができる。図5に示すように、低増速比RLOWの場合のS/C10の駆動力は高増速比RHIGHの場合の駆動力と比べて低くなるので、燃費を向上することができる。
高増速比RHIGHは、図4に示すように、エンジン1の運転領域が高出力低回転領域を含む高増速比領域A2の場合に切り換えられる増速比であり、高増速比変速段38及び39のギヤ比に基づいて定められる。そのため、高増速比駆動軸37に設けられるギヤ38と雌用ロータ軸28に設けられるギヤ39のギヤ比を、主駆動軸31の回転数に対して高くする。
この高増速比RHIGHは、トルクカーブL1のトルク点PTMAX(エンジン1の最大トルクとなる点)で、S/C10の圧力比が最大となるように設定される。トルク点PTMAXで圧力比が最大となるように設定すると、図5に示すように、高増速比領域A2の全域で必要な過給圧とすることができる。
そして、低増速比RLOWと高増速比RHIGHとの間の領域には、不感帯(ヒステリシス)領域A3を設けて構成する。この不感帯領域A3は、低増速比伝達経路32と高増速比伝達経路33の切り換え時に、つまりクラッチ36の断接時に発生する。
例えば、高増速比伝達経路33から低増速比伝達経路32に切り換える場合に、クラッチ36を断状態にする。このとき、スクリューロータ22は慣性力で回転し続けながら回転数が低下する。そして、スクリューロータ22、詳しくは雄用ロータ軸27の回転数の低下に伴って、ワンウェイクラッチ35が噛み合い始め、低増速比駆動軸34により雄用ロータ軸27を回転させる。
この慣性力によりスクリューロータ22が回転する領域が不感帯領域A3となる。低増速比伝達経路32から高増速比伝達経路33に切り換える場合も同様である。
S/C10は、増速比を上記の低増速比RLOWと高増速比RHIGHに切り換えることで、図5に示すように、S/C10の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、エンジン1の運転領域の全域に渡って、過給圧を高めることができる。
また、高増速比RHIGHから低増速比RLOWに切り換えることで、圧力比が最大となった後に、その圧力比が維持されたままS/C10のスクリューロータ22の回転数が上がることを回避することができ、S/C10のスクリューロータ22が許容回転数を超えることを回避して、S/C10が破損することを防止することができる。
加えて、低増速比RLOWと高増速比RHIGHの間に不感帯領域A3を設けることで、増速比を切り換える制御の不安定性を無くすことができる。
図1に示すように、ECU13は、電気回路によってエンジン1の制御を担当している電気的な制御を総合的に行うマイクロコントローラである。本発明では、主にエンジン1の燃料噴射量や、過給システム2の過給圧を制御して、エンジン1の出力を制御しており、エンジン回転数を検知する回転数センサ41と、過給圧を検知するMAPセンサ42と、燃料噴射量を定めるアクセルペダルのアクセル開度を検知するアクセル開度センサ43と接続されている。
また、このECU13は、目標過給圧算出手段M1と過給圧調節手段M2とを備えると共に、過給圧調節手段M2に、第一調節手段M3と第二調節手段M4と第三調節手段M5を備えて構成される。
目標過給圧算出手段M1は、エンジン回転数とエンジン出力トルクに応じた目標過給圧を算出する手段である。エンジン1の出力トルクは、燃料噴射量に基づいており、燃料噴射量はアクセル開度に基づいて定められている。よって、この目標過給圧算出手段M1は、エンジン回転数とアクセル開度に基づいて、目標過給圧を算出している。具体的には、図4に示す制御マップMAP1に基づいた目標過給圧を算出する。
過給圧調節手段M2は、MAPセンサ42で検知される過給圧を目標過給圧にする手段であり、詳しくは、S/C10のスクリューロータ22の回転数を予め定めた許容回転数を下回る回転数に抑えながら、エンジン1に吸気される過給圧を目標過給圧にするように、S/C10の増速比とバイパスバルブ12の開度を調節する手段である。
特に、エンジン1の出力が上がるに連れて段階的に増加する目標過給圧に対して、第一調節手段M3、第二調節手段M4、及び第三調節手段M5を実施することで、S/C10の回転数を、許容回転数を下回る回転数に抑えながら、過給圧を段階的に目標過給圧に近づけることができる。
第一調節手段M3は、バイパスバルブ12の開度を調節する手段である。詳しくは、MAPセンサ42で検知された過給圧と、目標過給圧算出手段M1で算出された目標過給圧とを比較し、過給圧が目標過給圧よりも低い場合で、且つバイパスバルブ12の開度が全閉でない場合に、バイパスバルブ12を所定の開度分、閉方向に閉じる制御を行う手段である。一方、過給圧が目標過給圧よりも高い場合で、且つバイパスバルブ12の開度が全開でない場合に、バイパスバルブ12を所定の開度分、開方向に開ける制御を行う手段である。
バイパスバルブ12の開度は、MAPセンサ42で検知された過給圧を入力として、目標過給圧に近づけるように調節され、この閉方向に閉じる、又は開方向に開ける所定の開度は、過給圧と目標過給圧の差分値から算出される開度とする。
第二調節手段M4は、第一調節手段M3が実施された後に過給圧が目標過給圧にならない場合に実施される手段であり、S/C10の増速比を調節する手段である。詳しくは、過給圧が目標過給圧よりも高い場合で、且つバイパスバルブ12の開度が全開の場合に、エンジン1の運転領域が低増速比領域A1内か否かを判断して、エンジン1の運転領域が低増速比領域A1内と判断されたときに、クラッチ36を断状態にして、S/C10の増速比を低増速比RLOWにする手段である。一方、過給圧が目標過給圧よりも低い場合で、且つバイパスバルブ12の開度が全閉の場合に、エンジン1の運転領域が高増速比領域A2内か否かを判断して、エンジン1の運転領域が高増速比領域A2内と判断されたときに、クラッチ36を接状態にして、S/C10の増速比を高増速比RHIGHにする手段である。
第三調節手段M5は、第二調節手段M4が実施された後にS/C10の増速比が切り換えられた場合に実施される手段であり、増速比が切り換えられたことで急激に増加する、又は減少する過給圧を、バイパスバルブ12の開度を全開又は全閉にすることで抑制する手段である。詳しくは、第二調節手段M4が実施され、S/C10の増速比が低増速比RLOWに切り換えられた場合は、バイパスバルブ12の開度を全閉にする手段である。一方、第二調節手段M4が実施され、S/C10の増速比が高増速比RHIGHに切り換えられた場合は、バイパスバルブ12の開度を全開にする手段である。
また、このエンジン1には、EGRシステム50を備え、EGRシステム50は、EGR通路51とEGRクーラー52とEGRバルブ53を備える。特に、本発明では、エンジン1の運転領域の全域で過給圧を高めることで、吸気のEGR導入量を増加することができるので、EGRガスをS/C10とバイパス通路11の上流側に環流させるように構成するとよい。
そして、本発明に係る実施の形態のエンジン1の過給方法は、S/C10の増速比と、バイパスバルブ12の開度とを調節して、エンジン1に吸気される過給圧を、エンジン1の回転数とエンジン1の出力する出力トルクに基づいた目標過給圧BP’にすることを特徴とする方法である。この過給方法について、図6〜図8のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、過給圧をBPとし、目標過給圧をBP’とする。
図6に示すように、まず、回転数センサ41とアクセル開度センサ43でエンジン回転数とアクセル開度を検知するステップS10を行う。次に、目標過給圧算出手段M1を実施して、エンジン回転数とアクセル開度から目標過給圧BP’を算出するステップS20を行う。次に、MAPセンサ42で過給圧BPを検知するステップS30を行う。
次に、第一調節手段M3を実施して、過給圧BPと目標過給圧BP’を比較するステップS40を行う。このステップS40で過給圧BPと目標過給圧BP’が等しい場合は、リターンして、スタートへ戻る。なお、この過給圧BPと目標過給圧BP’が等しい場合は、値が一致することを含むと共に、過給圧BPが目標過給圧BP’に対する許容範囲内であることも含む。
ステップS40で過給圧BPが目標過給圧BP’よりも低い場合は、図7に示すように、バイパスバルブ12の開度を入力するステップS50を行う。このステップS50は、例えば、前回のバイパスバルブ12の開度を調節したときの開度を記憶しておき、その開度を用いる。ステップS50の代わりにセンサでバイパスバルブ12の開度を検知するステップを行ってもよい。
次に、バイパスバルブ12の開度は全閉か否かを判断するステップS60を行う。このステップS60でバイパスバルブ12の開度が全閉ではないと判断されると、バイパスバルブ12の開度を閉方向に制御するステップS70を行う。そして、図6に示すように、ステップS30に戻り、再度ステップS30とステップS40を行う。
ステップS40で過給圧BPが目標過給圧BP’よりも高い場合は、図8に示すように、バイパスバルブ12の開度を入力するステップS50を行う。次に、バイパスバルブ12の開度は全開か否かを判断するステップS80を行う。このステップS80でバイパスバルブ12の開度が全開ではないと判断されると、バイパスバルブ12の開度を開方向に制御するステップS90を行う。そして、図6に示すように、ステップS30に戻り、再度ステップS30とステップS40を行う。
次に、図7のステップS60でバイパスバルブ12の開度が全閉と判断されると、第二調節手段M4を実施して、エンジン1の運転領域が高増速比領域A2内か否かを判断するステップS100を行う。このステップS100でエンジン1の運転領域が高増速比領域A2の範囲外と判断されると、リターンして、スタートへ戻る。
ステップS100で、エンジン1の運転領域が高増速比領域A2内と判断されると、クラッチ36を接状態にするステップS110を行う。このステップS110によりS/C10の増速比を高増速比RHIGHに切り換える。
次に、第三調節手段M5を実施して、バイパスバルブ12を全開するステップS120を行う。そして、図6に示すように、再度ステップS30とステップS40を行う。
一方、図8のステップS80でバイパスバルブ12の開度が全開と判断されると、第二調節手段M4を実施して、エンジン1の運転領域が低増速比領域A1内か否かを判断するステップS130を行う。このステップS130でエンジン1の運転領域が低増速比領域A1の範囲外と判断されると、リターンして、スタートへ戻る。
ステップS130で、エンジン1の運転領域が低増速比領域A1内と判断されると、クラッチ36を断状態にするステップS140を行う。このステップS140によりS/C10の増速比を低増速比RLOWに切り換える。
次に、第三調節手段M5を実施して、バイパスバルブ12を全閉するステップS150を行う。そして、図6に示すように、再度ステップS30とステップS40を行う。
上記の過給方法に、S/C10の回転数、つまりS/C本体20の雄用ロータ軸27又は雌用ロータ軸28の回転数が許容回転数を超えた場合に、高増速比RHIGHから低増速比RLOWに切り換えるステップ、あるいは、バイパスバルブ12の開度を開方向に制御するステップを設けてもよい。
本発明の実施の形態の過給システム2、それを備えるエンジン1、及びその過給方法によれば、S/C10の増速比とバイパスバルブ12の開度を調節することで、エンジン1の運転状況に関わらずに、S/C10の回転数が最適になるように制御することができるので、S/C10の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、エンジン1の運転領域の全域に渡って、過給圧を高めることができる。
これにより、エンジン1の運転領域の全域に渡ってEGR導入量を増加することができ、特に、図9に示すように、NTE領域ANTEでの排気ガスの排出を低減することができる。
また、エンジン1の吸気の過給圧を目標過給圧に近づける制御を行う場合に、第一調節手段M3、第二調節手段M4、及び第三調節手段M5を行うことで、段階的に過給圧を調節すると共に、過給圧が急激に変化することを回避して、過給圧を目標過給圧に沿って正確に制御することができる。
なお、上記の実施の形態の過給システム2は、T/C6とS/C10の二段過給システムとして説明したが、本発明はこれに限定されずに、S/C10のみの過給システムとしてもよい。
また、上記の実施の形態のS/C本体20は、スクリュー式(リショルム式)の過給機として説明したが、本発明はこれに限定されない。但し、上記の実施の形態のS/C本体20のように回転軸を複数有して、その回転軸毎に異なる増速比とするように構成することが望ましい。
加えて、上記の実施の形態のクラッチ36は、主駆動軸31と高増速比駆動軸37とを断接する装置であればよく、油圧式又は電磁式のクラッチなどを用いることができる。また、クラッチ36により主駆動軸31と高増速比駆動軸37との間を断接するように構成したが、主駆動軸31と低増速比駆動軸34との間を断接するように構成することもできる。
更に、上記の実施の形態の増速比切換機構30の低増速比伝達経路32と高増速比伝達経路33の構成を逆の構成としてもよい。例えば、低増速比伝達経路にクラッチと低増速比変速段を設け、高増速比伝達経路にワンウェイクラッチを設けて構成する。この場合、低増速比は低増速比変速段のギヤ比により定められ、高増速比は動力伝達機構のプーリー比により定められるため、ギヤ比をエンジン1の回転数に対して低くなるように設定し、プーリー比を上記の実施の形態よりも高く設定する。
但し、クラッチ36に予期せぬ異常が発生した場合を考慮すると、上記の実施の形態のように、クラッチ36により主駆動軸31と高増速比駆動軸37との間を断接するように構成することが望ましい。
その上、この実施の形態では、EGRシステム50を、T/C6のタービン6bを通過後の排気ガスをコンプレッサ6aの上流側に環流させる低圧EGRシステムとして設けたが、本発明はこれに限定されずに、例えば、T/C6のタービン6bを通過前に排気ガスを、コンプレッサ6aの下流側で、且つS/C10とバイパス通路11の上流側に環流させるEGRシステムとしてもよい。
本発明の過給システムは、増速比調節過給機の増速比と流量調整弁の開度を調節することで、運転状況に関わらずに、増速比調節過給機の回転数が最適になるように制御することができるので、増速比調節過給機の回転数を許容回転数を下回る回転数に抑えながら、内燃機関の運転領域の全域に渡って過給圧を高めて、過給圧を内燃機関の回転数と内燃機関の出力トルクに基づいた目標過給圧にすることができるので、ディーゼルエンジンに利用することができる。
1 エンジン(内燃機関)
2 過給システム
3 エンジン本体
4 吸気通路
5 吸気スロットル
6 T/C(ターボ過給器)
6a コンプレッサ
6b タービン
7 インタークーラー
8 排気通路
9 排気ガス浄化装置
10 S/C(増速比調節過給機)
11 バイパス通路(迂回通路)
12 バイパスバルブ(流量調整弁)
13 ECU(制御装置)
14 クランク軸
15 動力伝達機構
20 S/C本体
21 ケーシング
22 スクリューロータ
30 増速比切換機構
31 主駆動軸
32 低増速比伝達経路
33 高増速比伝達経路
34 低増速比駆動軸
35 ワンウェイクラッチ(不感帯発生装置)
36 クラッチ(増速比切換装置)
37 高増速比駆動軸
38、39 高増速比変速段
41 回転数センサ
42 MAPセンサ
43 アクセル開度センサ
50 EGRシステム
A1 低増速比領域
A2 高増速比領域
A3 不感帯領域
M1 目標過給圧算出手段
M2 過給圧調節手段
M3 第一調節手段
M4 第二調節手段
M5 第三調節手段

Claims (6)

  1. 内燃機関により駆動され、吸気を圧縮する動翼の回転数の増速比を調節する増速比調節過給機を、前記内燃機関の吸気通路に備える過給システムにおいて、
    前記増速比調節過給機を迂回する迂回通路と、該迂回通路を通過する流量を制御する流量調整弁と、制御装置とを備えて、
    前記内燃機関の回転数と出力トルクに基づいた運転領域マップにおける高回転高出力領域と低出力領域の両方を、前記増速比調節過給機の増速比を低増速比とする低増速比領域とし、前記運転領域マップにおける低回転高出力領域を、前記増速比調節過給機の増速比を高増速比とする高増速比領域とすると共に、前記低増速比領域と前記高増速比領域との間に不感帯領域を設けて、
    前記制御装置により、前記増速比調節過給機の増速比と、前記流量調整弁の開度とを調節して、前記内燃機関に吸気される過給圧を、前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の出力する出力トルクに基づいた目標過給圧にする制御を行うことを特徴とする過給システム。
  2. 記低増速比における圧力比を前記運転領域マップの制御用性能線の定格点で最大とし、前記高増速比における圧力比を前記制御用性能線のトルク点で最大とすることを特徴とする請求項に記載の過給システム。
  3. 前記制御装置が、過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記流量調整弁の開度を開方向に調節する第一調節手段と、
    前記第一調節手段が実施された後で過給圧が前記目標過給圧よりも低い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を高く調節し、一方、過給圧が前記目標過給圧よりも高い場合に、前記増速比調節過給機の増速比を低く調節する第二調節手段と、
    前記第二調節手段が実施された場合で、前記増速比調節過給機の増速比が高くなったときに、前記流量調整弁の開度を開方向に調節し、一方、前記増速比調節過給機の増速比が低くなったときに、前記流量調整弁の開度を閉方向に調節する第三調節手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の過給システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の過給システムを備えることを特徴とする内燃機関
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の過給システムと、該過給システムの前記増速比調節過給機と前記迂回通路の上流側の前記吸気通路に、EGRガスを供給するEGRシステムとを備えることを特徴とする内燃機関。
  6. 内燃機関により駆動され、増速比を調節することで動翼の回転数を増減する増速比調節過給機を、前記内燃機関の吸気通路に備えると共に、前記増速比調節過給機を迂回する迂回通路と、該迂回通路を通過する流量を制御する流量調整弁とを備える内燃機関の過給方法において、
    前記内燃機関に吸気される過給圧と前記内燃機関の回転数と前記内燃機関の出力する出力トルクとを取得し、
    取得した前記内燃機関の回転数と出力トルクとに基づいて、目標過給圧を算出し、
    取得したその過給圧が算出したその目標過給圧と異なる場合は、前記流量調整弁の開度を調節し、
    その流量調整弁の開度の調節により前記過給圧が前記目標過給圧に等しくならないときに、取得した前記内燃機関の回転数と出力トルクとに基づいて、高回転高出力領域と低出力領域の両方を、前記増速比調節過給機の増速比を低増速比とする低増速比領域とし、前記運転領域マップにおける低回転高出力領域を、前記増速比調節過給機の増速比を高増速比とする高増速比領域とすると共に、前記低増速比領域と前記高増速比領域との間に不感帯領域を設けた運転領域マップを用いて前記増速比調節過給器の増速比を調節することを特徴とする内燃機関の過給方法。
JP2013177025A 2013-08-28 2013-08-28 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法 Active JP6205994B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177025A JP6205994B2 (ja) 2013-08-28 2013-08-28 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法
PCT/JP2014/071993 WO2015029894A1 (ja) 2013-08-28 2014-08-22 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177025A JP6205994B2 (ja) 2013-08-28 2013-08-28 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015045279A JP2015045279A (ja) 2015-03-12
JP6205994B2 true JP6205994B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=52586453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013177025A Active JP6205994B2 (ja) 2013-08-28 2013-08-28 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6205994B2 (ja)
WO (1) WO2015029894A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230014159A1 (en) * 2021-07-14 2023-01-19 Southwest Research Institute Internal Combustion Engine Air Intake System for Avoiding Turbocharger Surge

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2689165B2 (ja) * 1989-05-29 1997-12-10 住友重機械工業株式会社 加速器用ビーム電流調整装置
JP2902173B2 (ja) * 1991-09-03 1999-06-07 マツダ株式会社 機械式過給機の制御装置
JP3435733B2 (ja) * 1993-06-08 2003-08-11 トヨタ自動車株式会社 過給機付内燃機関の吸気制御装置
JPH09112287A (ja) * 1995-10-19 1997-04-28 Mitsubishi Motors Corp 機械式過給機付エンジンの排気循環装置
JP2001280145A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Nissan Motor Co Ltd 過給機付きエンジンの制御装置
GB0601315D0 (en) * 2006-01-23 2006-03-01 Ricardo Uk Ltd Supercharged diesel engines
JP2010163996A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Denso Corp 低圧egr装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015029894A1 (ja) 2015-03-05
JP2015045279A (ja) 2015-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2600842C2 (ru) Турбокомпаундная двигательная установка с наддувом
EP2494173B1 (en) Control strategy for an engine
EP2042705B1 (en) Supercharged turbocompound engine
US10006343B2 (en) Boost system including turbo and hybrid drive supercharger
US20200011229A1 (en) Driven turbocharger with dual stage compressors
JP2013528262A (ja) 内燃機関用スーパーチャージャ
EP2573356B1 (en) Supercharging system and method for operation
US6966183B2 (en) Supercharged internal combustion engine
JP2004003411A (ja) 排気タービン過給機の可変ノズル開度制御装置
US10415460B2 (en) Control device for an internal combustion engine
JP2009228624A (ja) 電動過給機付き内燃機関
JP6205994B2 (ja) 過給システム、内燃機関、及び内燃機関の過給方法
JP6562505B2 (ja) 電動過給機
JP2014194209A (ja) 過給システム制御装置及び過給システム制御方法
US20190178149A1 (en) Energy supercharger system and method
JP6059667B2 (ja) 内燃機関
JP6281237B2 (ja) 内燃機関と内燃機関の制御方法
WO2012029603A1 (ja) 発進補助装置
WO2013118308A1 (en) Turbocharger excess power recovery device for internal combustion engine
JP2012097629A (ja) 内燃機関のエンジンブレーキシステム及びその制御方法
JP3247225B2 (ja) エンジンの過給装置
JP2006233881A (ja) エンジンの過給装置
US11391228B2 (en) Method and device for operating an internal combustion engine including an electrically supported exhaust gas-driven supercharging device
WO2022224731A1 (ja) ディーゼルエンジンの制御装置、ディーゼルエンジン、およびディーゼルエンジンの制御方法
CN108798873B (zh) 机械式增压系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6205994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150