JPH0586416A - 熱処理設備 - Google Patents

熱処理設備

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JPH0586416A
JPH0586416A JP25006691A JP25006691A JPH0586416A JP H0586416 A JPH0586416 A JP H0586416A JP 25006691 A JP25006691 A JP 25006691A JP 25006691 A JP25006691 A JP 25006691A JP H0586416 A JPH0586416 A JP H0586416A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理炉で加熱した処理物を大気暴露防止状
態で受け入れて焼入処理する焼入槽を備える熱処理設備
において、安全性、保守管理性を向上し、又、処理の多
様化を図る。 【構成】 熱処理炉1と焼入槽2とを、熱処理炉1の炉
内と焼入槽2の焼入室31とが非接合の相互独立構成と
し、熱処理炉1と焼入槽2との夫々に対して接合及び接
合解除自在で、熱処理炉1との接合により処理物Wを大
気暴露防止状態で熱処理炉1から受け入れ、かつ、焼入
槽2との接合により処理物Wを大気暴露防止状態で焼入
槽2の焼入室31に受け渡す移動自在な保持炉8を設
け、この保持炉8の炉内を所定温度の大気暴露防止雰囲
気に維持する炉内状態維持手段16,18a,18bを
設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気暴露を防止した状
態で処理物を加熱する熱処理炉、及び、この熱処理炉で
加熱した処理物を大気暴露防止状態で受け入れて焼入処
理する焼入槽を備える熱処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き熱処理設備では、熱処
理炉で加熱した処理物を大気暴露防止状態で焼入槽の焼
入室に受け渡す必要性から、図6に示すように、熱処理
炉100と焼入槽101とを、熱処理炉100の炉内
(加熱室)100aと焼入槽101の焼入室101aと
が接合する一体構造に構成していた。
【0003】図中、Wは処理物、102は炉扉、103
は装入・抽出扉、104はローラ搬送装置、105は処
理物Wを焼入槽101の槽本体101b中へ浸漬させる
昇降装置、106は焼入液Lの冷却装置であり、同図の
例では、焼入槽101の焼入室101aは熱処理炉10
0に対する装入室を兼ねている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の熱処
理設備では、処理物Wの大気暴露を防止すべく熱処理炉
100の炉内101a、及び、焼入槽101の焼入室1
01aの夫々に不活性ガスを満たす等の処置を行ってい
るが、熱処理炉100で高温加熱した処理物Wを焼入槽
101に持ち込んで焼入処理する際、焼入槽101の焼
入室101aがシール不全等の何らかの原因で空気侵入
状態にあると発火事故を招く場合がある。
【0005】ところが、このような発火事故に対して対
処すべく自動消火装置を装備するものの、熱処理炉10
0の炉内100aと焼入槽101の焼入室101aとが
接合しているため、炉内100aの高温雰囲気(例え
ば、950℃といった温度)の影響で消火が難しい問題
があった。
【0006】また、熱処理炉100で高温加熱した処理
物Wを焼入液L中に浸漬する際、水冷式焼入液冷却装置
106の損傷等に起因して焼入液L中に水が混入してい
ると、その混入水が沸き立って焼入液Lや沸き立ち水が
飛散するといったことが生じる場合もあるが、このよう
な場合にも、熱処理炉100の炉内100aと焼入槽1
01の焼入室101aとが接合しているため、炉扉10
2はあるものの、飛散した焼入液Lや沸き立ち水が熱処
理炉100の炉内100aに侵入して熱処理炉100の
損傷原因となる問題もあった。
【0007】本発明の目的は、合理的な改良により、上
記の如き保安上の問題の解消を図りながら、加熱から焼
入に至る一連の処理を大気暴露防止状態で適切に進行で
きるようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による熱処理設備
の第1の特徴構成は、大気暴露を防止した状態で処理物
を加熱する熱処理炉、及び、この熱処理炉で加熱した処
理物を大気暴露防止状態で受け入れて焼入処理する焼入
槽を備える熱処理設備において、前記熱処理炉と前記焼
入槽とを、前記熱処理炉の炉内と前記焼入槽の焼入室と
が非接合の相互独立構成とし、前記熱処理炉と前記焼入
槽との夫々に対して接合及び接合解除自在で、前記熱処
理炉との接合により処理物を大気暴露防止状態で前記熱
処理炉から受け入れ、かつ、前記焼入槽との接合により
処理物を大気暴露防止状態で前記焼入槽の焼入室に受け
渡す移動自在な保持炉を設け、この保持炉の炉内を所定
温度の大気暴露防止雰囲気に維持する炉内状態維持手段
を設けたことにあり、その作用・効果は次の通りであ
る。
【0009】
【作用】つまり、上記の第1特徴構成においては、先
ず、炉内状態維持手段をもって炉内を所定温度の大気暴
露防止雰囲気にした保持炉と熱処理炉との接合により、
熱処理炉において大気暴露防止状態で加熱した処理物を
熱処理炉の炉内から保持炉内へ大気暴露防止状態で受け
入れる。
【0010】次に、この受け入れ完了後、熱処理炉と保
持炉との接合を解除するとともに、炉内状態維持手段に
より保持炉の炉内を引き続き所定温度の大気暴露防止雰
囲気に維持した状態で保持炉を適宜移動して焼入槽に接
合し、この接合により、保持炉内の処理物を大気暴露防
止状態で焼入槽の焼入室へ受け渡す。
【0011】すなわち、この手順をもって、処理物の大
気暴露を確実に防止した状態で、かつ、処理物温度を所
定の温度に保った状態で、熱処理炉から焼入槽への処理
物移送を行える。
【0012】そして、保持炉の炉内から焼入槽の焼入室
へ処理物を受け渡した後は、保持炉と焼入槽との接合を
解除して、保持炉を適当位置へ適宜移動できる。
【0013】
【発明の効果】したがって、本発明の第1特徴構成によ
れば、仮に、焼入槽へ持ち込んだ処理物の焼入処理の際
に、焼入槽の焼入室への空気侵入に起因した発火事故が
生じたとしても、また、焼入液中に混入した水の沸き立
ちによる焼入液や沸き立ち水の飛散が生じたとしても、
熱処理炉と焼入槽とは炉内と焼入室とが非接合の相互独
立構成であり、また、保持炉も焼入槽への処理物移行
後、焼入槽との接合を断って速やかに移動できることか
ら、熱処理炉や保持炉における高温雰囲気の影響を断っ
た状態で焼入槽での上記発火事故に対する消火を容易か
つ速やかに行え、また、飛散した焼入液や沸き立ち水が
熱処理炉や保持炉に侵入して炉の損傷原因になるといっ
たことも確実に防止でき、従来に比べ、安全性、保守管
理性、ひいては、設備の信頼性を大きく向上し得るに至
った。
【0014】〔本発明の第2特徴構成〕本発明による熱
処理設備の第2の特徴構成は、相互独立構成とする前記
熱処理炉と前記焼入槽との少なくとも一方を複数設けて
あることにある。
【0015】つまり、焼入槽において焼入液の種類や温
度等の焼入条件を変更することは長時間を要し容易でな
いことから、焼入条件を異ならせた複数の焼入槽を設け
ることで処理の多様化を図る場合、先述の従来構成、す
なわち、熱処理炉の炉内と焼入槽の焼入室との接合上、
熱処理炉と焼入槽とを一体構造とする構成では、焼入槽
を増設して複数化することにおいて熱処理炉部分の増設
も伴い、このため、設備コストや設備スペースが嵩むと
いった問題を生じる。
【0016】この点、上記の第2特徴構成によれば、焼
入槽と熱処理炉とは相互独立構成であるから熱処理炉の
不要な増設は伴わずに焼入槽だけを複数化できて、それ
ら焼入槽の焼入条件を異ならせることができ、また、熱
処理炉から処理物を受け取った保持炉をいずれの焼入槽
に対し接合させるかをもって処理物ごとに焼入条件を選
択でき、これによって、必要設備コスト及び必要設備ス
ペースの増大を効果的に抑制しながら処理の多様化を達
成できる。
【0017】一方、熱処理炉での処理物滞炉時間が長い
ことに対し熱処理炉を複数基設けることで生産性の向上
を図る場合、元来、焼入槽での処理時間は熱処理炉にお
ける処理物滞炉時間に比べ1/5から1/20といった
短時間であって、稼働効率の面では生産性向上に焼入槽
の増設は不要であるにもかかわらず、熱処理炉と焼入槽
とを一体構造とする従来構成では、熱処理炉を増設して
複数化することにおいて焼入槽部分の増設も伴い、この
ため、この場合にも設備コストや設備スペースが嵩むと
いった問題が生じる。
【0018】この点、上記の第2特徴構成によれば、前
述の焼入槽の複数化の場合と同様、焼入槽と熱処理炉と
は相互独立構成であるから焼入槽の不要な増設は伴わず
に熱処理炉だけを複数化できて、必要設備コスト及び必
要設備スペースの増大を効果的に抑制しながら生産性の
向上を達成でき、また、熱処理炉を複数設けることにお
いて、それら熱処理炉の熱処理形態を異ならせれば、処
理の多様化をも合わせ達成できる。
【0019】更に、上記の第2特徴構成の実施におい
て、熱処理炉と焼入槽との双方を複数として焼入槽夫々
の焼入条件を異ならせれば、各熱処理炉で加熱した処理
物を保持炉により各焼入槽へ選択的に移送することで、
必要設備コスト及び必要設備スペースの増大を抑制しな
がら、生産性の向上と処理の多様化とを同時に達成でき
る。
【0020】また、熱処理炉と焼入槽との双方を複数と
して熱処理炉夫々の熱処理形態を異ならせるとともに焼
入槽夫々の焼入条件を異ならせれば、保持炉により処理
物の受け渡しを行う熱処理炉と焼入槽との組み合わせを
選択することにより、必要設備コスト及び必要設備スペ
ースの増大を抑制しながら、処理の多様化を一層高度に
達成できて、近年要求される多品種少量生産に対して高
い対応性を得ることができる。
【0021】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0022】図1は全体設備構成を示す平面図であり、
1は熱処理炉、2は焼入槽、3は装入テーブル4から受
け取った処理物Wを前洗浄槽5での洗浄工程を経て熱処
理炉1へ運ぶとともに、焼入槽2から受け取った焼入処
理後の処理物Wを後洗浄槽6での洗浄工程を経て抽出テ
ーブル7へ運ぶ移動台車、8は熱処理炉1で加熱した処
理物Wを焼入槽2へ運ぶ保持炉である。
【0023】図2は熱処理炉1と保持炉8との接合状態
を示し、熱処理炉1において、1aは炉殻、1bは断熱
材、1cは炉内加熱室、9は装入扉、10はヒータ、1
1は攪拌ファン、12はローラ搬送装置、13は抽出
扉、14aは雰囲気ガス入口である。
【0024】また、保持炉8において、8aは炉殻、8
bは断熱材、8cは炉内保温室、15は炉扉、16はヒ
ータ、17はローラ搬送装置、18aは雰囲気ガス入
口、19は保持炉8を熱処理炉1や焼入槽2に接合する
接合装置であり、20は保持炉8の駆動移動を案内する
レール、21は保持炉8に対する動力用や制御用のケー
ブルダクトである。
【0025】図3は接合部の細部構造を示し、熱処理炉
1側において、22はシリンダ23による抽出扉13の
開閉操作に連動して開閉するようにリンク24を介して
抽出扉13に連結したシール扉であり、抽出扉13及び
シール扉22の閉じ状態において、抽出扉13と断熱材
1bとの隙間を介し炉内加熱室1cからリークした雰囲
気ガスは扉フード25内に充満させるようにしてある。
【0026】また、保持炉8側において、26は熱処理
炉1側と同様にシリンダ27による炉扉15の開閉操作
に連動して開閉するようにリンク28を介して炉扉15
に連結したシール扉であり、炉扉15及びシール扉26
の閉じ状態において、炉扉15と断熱材8bとの隙間を
介し炉内保温室8cからリークした雰囲気ガスは扉フー
ド29内に充満させるようにしてある。
【0027】熱処理炉1側及び保持炉8側の夫々におい
て、14b,18bは雰囲気ガス出口である。
【0028】接合装置19は、保持炉8に取り付けた鋼
板製フード19a、そのフード19aに連設したフレキ
シブル継手19b、フレキシブル継手19bの先端に取
り付けた接合用フランジ19c、及び、接合操作用シリ
ンダ19dを備え、フレキシブル継手19bの伸長を伴
う状態でシリンダ19dにより接合用フランジ19cを
進出させて熱処理炉1に当接させることで保持炉8と熱
処理炉1とを気密に接合し、また逆に、フレキシブル継
手19bの収縮を伴う状態でシリンダ19dにより接合
用フランジ19cを引退させることで保持炉8と熱処理
炉1との接合を解除する構成としてある。
【0029】19e、及び、19fは、フード19a及
びフレキシブル継手19bにより囲まれる処理物受け渡
し路としての接合部空間Aに対する雰囲気ガス入口、及
び、雰囲気ガス出口であり、19gは接合用フランジ1
9dに付設した気密シールである。
【0030】一方、焼入槽2は、保持炉8を熱処理炉1
側から移動させて焼入槽2に接合させた状態で、その保
持炉8から装入扉30を介して処理物Wを受け入れる焼
入室31、焼入油を貯留する油槽32、焼入室31に受
け入れた処理物Wを油槽32中の焼入油に浸漬させて焼
入処理するとともに、その後、処理物Wを油槽32から
引き上げるエレベータ装置(図示せず)、雰囲気ガス中
において大気暴露を防止した状態で処理物Wを焼入処理
するように焼入室31内を雰囲気ガス空間とする大気暴
露防止雰囲気形成手段(図示せず)を備えており、焼入
槽2と保持炉8とは前述の熱処理炉1に対する保持炉8
の接合と同様の形態で接合させるようにしてある。
【0031】また、二基設ける焼入槽2は、例えば、一
方ではホットオイル焼入を行い、他方ではコールドオイ
ル焼入を行うといったように、互いの焼入条件を異なら
せてあり、保持炉8をいずれの焼入槽2に接合するかを
もって処理物Wごとに焼入条件を選択できるようにして
ある。
【0032】図4は熱処理炉1において浸炭処理を施す
場合を例にした運転手順を示し、熱処理炉1の加熱室1
cにおいては、加熱室1c内を雰囲気ガス空間として大
気暴露を防止した状態で、処理物Wを昇温し、その後、
一定高温状態で浸炭処理し続いて降温保持過程に入る。
【0033】一方、保持炉8は、炉内状態維持手段とし
ての雰囲気ガス入口・出口18a,18b、ヒータ16
により炉内を雰囲気ガスで満たした所定温度の大気暴露
防止雰囲気とした状態で、熱処理炉1からの処理物抽出
に先立ち熱処理炉1側に移動して接合装置19により抽
出対象の熱処理炉1に接合し、接合完了後、接合装置1
9における雰囲気ガス入口・出口19e,19fにより
接合部空間Aをパージして雰囲気ガスで満たす。
【0034】その後、熱処理炉1の抽出扉13、シール
扉22、及び、保持炉8の炉扉15、シール扉26を開
き、熱処理炉1の加熱室1c、接合部空間A、及び、保
持炉8の保温室8cの夫々が雰囲気ガスで満たされた大
気暴露防止雰囲気中で、加熱処理物Wをローラ搬送装置
12,17により熱処理炉1の加熱室1cから保持炉8
の保温室8c内へ受け入れる。
【0035】受け入れ完了後、熱処理炉1の抽出扉1
3、シール扉22、及び、保持炉8の炉扉15、シール
扉26を閉じ、その後、接合装置19による熱処理炉1
と保持炉8の接合を解除して保持炉8を焼入槽2側へ移
動する。
【0036】保持炉8の移動過程において、保持炉8内
では所定温度での雰囲気ガス中で処理物Wの降温保持を
継続する。
【0037】移動した保持炉8は、炉内の処理物Wに応
じた焼入条件の焼入槽2に対し接合装置19により接合
し、接合完了後、接合装置19における雰囲気ガス入口
・出口19e,19fにより接合部空間Aをパージして
雰囲気ガスで満し、続いて、焼入槽2の装入扉30、及
び、保持炉8の炉扉15、シール扉26を開き、焼入槽
2の焼入室31、接合部空間A、及び、保持炉8の保温
室8cの夫々が雰囲気ガスで満たされた大気暴露防止雰
囲気中で、処理物Wをローラ搬送装置17により保持炉
8の保温室8cから焼入槽2の焼入室31内へ受け渡
す。
【0038】その後、焼入槽2の装入扉30、及び、保
持炉8の炉扉15、シール扉26を閉じ、焼入槽2で
は、保持炉8から焼入室31へ受け入れた処理物Wを雰
囲気ガス中で油槽32の焼入液に浸漬させて焼入処理
し、一方、保持炉8については、接合装置19による焼
入槽2との接合を解除して次の移動に移る。
【0039】そして、その後、上述の如き保持炉8によ
る熱処理炉1から焼入槽2への処理物移送を各熱処理炉
1と各焼入槽2との間で繰り返す。
【0040】尚、各熱処理炉1での熱処理形態は上述の
如き昇温・浸炭・降温保持に限られるものではなく、熱
処理炉1夫々の熱処理形態は同一のものであってもよ
く、また、互いに異なるものであってもよい。
【0041】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0042】図5に示すように、保持炉8において、熱
処理炉1から処理物Wを受け入れる装入扉15Aと焼入
槽2に対して処理物Wを受け渡す抽出扉15Bとを各別
に設けるとともに、それに応じ、接合装置についても、
熱処理炉1に対し保持炉8を接合する接合装置19A
と、焼入槽2に対し保持炉8を接合する接合装置19B
とを各別に設ける構成としてもよい。
【0043】なお、図5における熱処理炉1は、連続雰
囲気ガス浸炭炉等の連続熱処理炉を示し、また、図5に
おける複数基の焼入槽2は、例えば、ホットオイル焼入
槽、コールドオイル焼入槽、ソルト焼入槽等、互いに焼
入条件を異ならせたものとしてある。
【0044】相互に独立した構成とする熱処理炉1と焼
入槽2とは夫々、一基ないし複数基のいずれであっても
よい。
【0045】保持炉8の具体構造、及び、保持炉8の移
動構造は夫々、種々の構成変更が可能であり、また、熱
処理炉1と保持炉8とを接合する接合構造、及び、焼入
槽2と保持炉8とを接合する接合構造の夫々について
も、種々の構成変更が可能である。
【0046】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体設備構成を示す平面図
【図2】熱処理炉と保持炉との接合状態を示す断面図
【図3】接合部の細部構造を示す断面図
【図4】運転手順を示すチャート図
【図5】別実施例を示す平面図
【図6】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 熱処理炉 2 焼入槽 8 保持炉 16,18a,18b 炉内状態維持手段 31 焼入室 W 処理物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気暴露を防止した状態で処理物(W)
    を加熱する熱処理炉(1)、及び、この熱処理炉(1)
    で加熱した処理物(W)を大気暴露防止状態で受け入れ
    て焼入処理する焼入槽(2)を備える熱処理設備であっ
    て、 前記熱処理炉(1)と前記焼入槽(2)とを、前記熱処
    理炉(1)の炉内と前記焼入槽(2)の焼入室(31)
    とが非接合の相互独立構成とし、前記熱処理炉(1)と
    前記焼入槽(2)との夫々に対して接合及び接合解除自
    在で、前記熱処理炉(1)との接合により処理物(W)
    を大気暴露防止状態で前記熱処理炉(1)から受け入
    れ、かつ、前記焼入槽(2)との接合により処理物
    (W)を大気暴露防止状態で前記焼入槽(2)の焼入室
    (31)に受け渡す移動自在な保持炉(8)を設け、こ
    の保持炉(8)の炉内を所定温度の大気暴露防止雰囲気
    に維持する炉内状態維持手段(16),(18a),
    (18b)を設けた熱処理設備。
  2. 【請求項2】 相互独立構成とする前記熱処理炉(1)
    と前記焼入槽(2)との少なくとも一方を複数設けてあ
    る請求項1記載の熱処理設備。
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