JP5686918B1 - 熱処理設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱室と冷却室とを分離して設け、搬送ユニットにより被処理物を加熱室および冷却室に搬入搬出して熱処理を行う熱処理装置において、加熱終了被処理物の加熱室から冷却室への搬送、および新たな被処理物の加熱室への搬送時間を短縮する。【解決手段】搬入部1、加熱室10、冷却室20とが分離して設けられ、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間を移動して、搬入部から搬入された被処理物を加熱室に搬送させると共に、加熱室において加熱された被処理物を冷却室に搬送させる搬送ユニット30が設けられた熱処理設備において、前記の搬送ユニットに、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室32と、前記の搬入部から受渡し室に搬入された被処理物を待機させる待機室33と、前記の加熱室において加熱されて受渡し室に搬入された被処理物を所定の温度で保温させる保温室34を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、被処理物を搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とが分離して設けられると共に、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間を移動して、搬入部から搬入された被処理物を加熱室に搬送させると共に、加熱室において加熱された被処理物を冷却室に搬送させる搬送ユニットが設けられた熱処理設備に関するものである。特に、前記の搬送ユニットに、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、加熱室において加熱された被処理物を所定の温度で保温させる保温室とを設け、加熱室において加熱された被処理物を、搬送ユニットにおける受渡し室を通して保温室に搬入させるようにした熱処理設備において、加熱された被処理物を保温室に搬入させた後、この加熱室内に新たな被処理物を効率よく搬入できるようにした点に特徴を有するものである。
従来、浸炭焼入れ等を行う熱処理設備としては、被処理物を長い連続炉内に順々に導入させ、この連続炉内において被処理物を順々に移動させて、被処理物に対して加熱、均熱等の熱処理を連続的に行うようにした連続炉形式の熱処理設備と、独立したバッチ炉内において被処理物を移動させずに加熱、均熱等の熱処理を行うようにしたバッチ炉式の熱処理設備とが知られている。
ここで、連続炉形式の熱処理設備の場合、被処理物を一定した熱処理パターンで連続して熱処理するため、生産性は良好であるが、昇温,降温等の熱処理パターンが一定化し、近年のように様々な種類の製品を少量生産するという要請に対して柔軟に対応することができないという問題があった。
一方、前記のバッチ炉式の熱処理設備では、1つの炉において加熱、均熱等の熱処理の条件を変更させて熱処理を行うため、1つの被処理物の処理に多くの時間が必要になって、生産性が悪いという問題があった。
このため、近年においては、特許文献1に示されるように、被処理物を搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とを分離して設け、前記の搬入部から被処理物を搬送ユニット内に搬入させた後、この搬送ユニットを加熱室の位置に移動させて加熱室に連結させ、前記の被処理物を搬送ユニットから加熱室内に搬入させて加熱させるようにし、このような操作を繰り返して、複数の加熱室内において被処理物を加熱させるようにし、何れかの加熱室において被処理物が適切に加熱された場合には、この加熱室の位置に搬送ユニットを移動させて連結させ、加熱された被処理物を搬送ユニット内に搬入させた後、この搬送ユニットを冷却室の位置に移動させて冷却室に連結させ、加熱された被処理物を搬送ユニットから冷却室に搬入させて冷却させるようにした熱処理設備が提案されている。
しかし、前記のように加熱室において加熱された被処理物を搬送ユニット内に搬入させた後、この搬送ユニットを冷却室の位置に移動させて冷却室に連結させて、加熱された被処理物を搬送ユニットから冷却室に搬入させるまでには時間がかかり、その間に加熱された被処理物の温度が低下してしまい、被処理物を冷却室において焼入れする場合に、被処理物の温度が所定温度以下になって焼入れ不良が発生し、製品の品質が低下するという問題があった。特に、被処理物に対して浸炭焼入れ等の熱処理を行う場合には、搬送ユニットを加熱室や冷却室に連結させ、非酸化雰囲気の状態にして、被処理物の受け渡しを行うことが必要になるため、搬送ユニット内や連結部分を非酸化雰囲気にするための時間が必要になり、加熱された被処理物を搬送ユニットから冷却室に搬入させるまでの時間がさらに長くなって、被処理物の温度がさらに低下するという問題があった。
また、特許文献2においては、前記の搬送ユニットに、加熱室や冷却室との間で被処理物の受け渡しを行う受渡し室と、加熱室において加熱されて受渡し室に搬入された被処理物を保温させる保温室を設け、前記のように搬送ユニットを加熱室に連結させた状態で、加熱室において加熱された被処理物を、搬送ユニットにおける前記の受渡し室を通して保温室に搬入させ、この保温室において加熱された被処理物を保温させた状態で、搬送ユニットを冷却室の位置に移動させて冷却室に連結させ、保温室において保温されていた被処理物を、前記の受渡し室を通して冷却室に搬入させるようにした熱処理設備が提案されている。
ここで、このような熱処理設備においても、前記のように搬送ユニットを加熱室に連結させ、加熱室において加熱された被処理物を、搬送ユニットにおける受渡し室を通して保温室に搬入させた場合、前記の加熱室内には被処理物が存在しない状態になり、この加熱室内に新たに被処理物を搬入させて加熱させることが必要になる。
しかし、前記の加熱室内に新たに被処理物を搬入させるためには、前記のように保温室において加熱された被処理物を保温させた状態で、前記の搬送ユニットを搬入部の位置に導いて、搬入部から被処理物を搬送ユニット内に搬入させた後、この搬送ユニットを加熱室の位置に移動させて加熱室に連結させ、前記の被処理物を搬送ユニットから加熱室内に搬入させることが必要になり、加熱室に新たに被処理物を搬入させて加熱させるまでに多くの時間がかかり、生産性が悪くなるという問題があった。特に、被処理物に対して浸炭焼入れ等の熱処理を行う場合には、前記のように搬送ユニットを加熱室に連結させ、非酸化雰囲気の状態にして、被処理物の受け渡しを行うことが必要になるため、搬送ユニット内や連結部分を非酸化雰囲気にするための時間が必要になって、加熱室において新たに被処理物を加熱させるまでの時間がさらに長くなり、生産性がさらに悪くなるという問題があった。
特開2013−64184号公報 特開2006−63363号公報
本発明は、被処理物を搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とを分離して設け、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間を移動する搬送ユニットにより、搬入部から搬入された被処理物を加熱室に搬送させて加熱させると共に、加熱室において加熱された被処理物を冷却室に搬送させて冷却させるようにした熱処理設備における前記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
特に、本発明においては、前記の搬送ユニットに、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、加熱室において加熱された被処理物を所定の温度で保温させる保温室とを設け、加熱室において加熱された被処理物を、搬送ユニットにおける受渡し室を通して保温室に搬入させるようにした熱処理設備において、加熱された被処理物を保温室に搬入させた後、この加熱室内に新たな被処理物を効率よく搬入できるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、前記のような課題を解決するため、被処理物を搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とが分離して設けられると共に、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間を移動して、搬入部から搬入された被処理物を加熱室に搬送させると共に、加熱室において加熱された被処理物を冷却室に搬送させる搬送ユニットが設けられた熱処理設備において、前記の搬送ユニットに、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、前記の搬入部から受渡し室に搬入された被処理物を待機させる待機室と、前記の加熱室において加熱されて受渡し室に搬入された被処理物を所定の温度で保温させる保温室を設けた。
そして、本発明の熱処理設備のように、搬送ユニットに、搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、搬入部から受渡し室に搬入された被処理物を待機させる待機室と、加熱室において加熱されて受渡し室に搬入された被処理物を所定の温度で保温させる保温室とを設けると、前記の待機室に搬入部から搬入された被処理物を待機させた状態で、搬送ユニットを加熱室の位置に導き、加熱室において加熱された被処理物を、この搬送ユニットの受渡し室を経由して保温室内に搬入させた後、そのままの状態で、前記の待機室に待機されていた被処理物を、受渡し室を経由してこの加熱室内に搬入させて加熱させることができる。
ここで、前記のように搬送ユニットに待機室を設けるにあたり、待機室を設ける位置については、受渡し室との間で被処理物を移動できると共に、受渡し室と保温室との間で被処理物を移動させる場合に邪魔にならない位置であれば特に限定されず、例えば、待機室を前記の受渡し室の上方に設けるようにすることができる。
ここで、本発明の熱処理設備において、前記の搬送ユニットにおける受渡し室を、前記の加熱室及び冷却室に密封状態で連結させる連結部を設け、前記の搬入部から搬入された被処理物を待機室に待機させた状態で、前記の連結部を前記の加熱室に連結させ、加熱室において非酸化雰囲気下で加熱された被処理物を、非酸化雰囲気下において、前記の連結部から前記の受渡し室を経由して前記の保温室に導くと共に、前記の待機室に待機されている被処理物を、受渡し室を経由して連結部から加熱室内に搬入させる一方、前記の連結部を前記の冷却室に連結させ、前記の保温室において非酸化雰囲気下で所定の温度に保温された被処理物を、非酸化雰囲気下において前記の受渡し室を経由して前記の連結部から冷却室に導くようにすることができる。なお、前記の非酸化雰囲気とは、加熱された被処理物が酸化されない雰囲気を意味し、例えば、真空等の減圧雰囲気や、不活性ガス等を用いた不活性雰囲気や、減圧雰囲気と不活性雰囲気とを組み合わせた雰囲気等になっていることを意味する。
また、本発明の熱処理設備において、前記のように被処理物を非酸化雰囲気下において熱処理して浸炭処理等を行う場合には、前記の加熱室と冷却室とにそれぞれ密封式の開閉扉を設け、前記の搬送ユニットの受渡し室との間で被処理物を受け渡す際に、それぞれ前記の開閉扉を開閉させるようにすると共に、前記の搬送ユニットにおける受渡し室と保温室との間に密封式の開閉扉を設け、受渡し室と保温室との間で被処理物を移動させる際に、この開閉扉を開閉させるようにすることができる。さらに、前記の連結部と受渡し室との間に密封式の開閉扉を設け、受渡し室と前記の加熱室及び冷却室との間で被処理物を受け渡す際に、この開閉扉を開閉させるようにすることができる。
本発明における熱処理設備においては、前記のように搬送ユニットに、搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、搬入部から受渡し室に搬入された被処理物を待機させる待機室と、加熱室から受渡し室に搬入された加熱された被処理物を所定の温度で保温させる保温室とを設けたため、前記の待機室に搬入部から搬入された被処理物を待機させた状態で、搬送ユニットを加熱室の位置に導き、加熱室において加熱された被処理物を、この搬送ユニットの受渡し室を経由して保温室内に搬入させた後、そのままの状態で、前記の待機室に待機された被処理物を、受渡し室を経由してこの加熱室内に搬入されて加熱させるようにすることができる。
この結果、本発明における熱処理設備においては、加熱室において加熱された被処理物を、搬送ユニットにおける受渡し室を通して保温室に搬入させた後、この加熱室に新たな被処理物を搬入させて加熱させるまでの時間を大幅に短縮することができるようになり、生産性が著しく向上する。
また、本発明における熱処理設備により、被処理物に対して浸炭焼入れ等の熱処理を行うにあたり、搬送ユニットにおける受渡し室を、加熱室及び冷却室に密封状態で連結させる連結部を設け、搬入部から搬入された被処理物を待機室に待機させた状態で、前記の連結部を加熱室に連結させ、加熱室において非酸化雰囲気下で加熱された被処理物を、非酸化雰囲気下において、連結部から受渡し室を経由して保温室に導くと共に、待機室に待機されている被処理物を、受渡し室を経由して連結部から加熱室内に搬入させるようにすると、加熱室内に新たな被処理物を搬入させる際に、従来のように、新たに搬送ユニット内や連結部分を非酸化雰囲気にする必要がなくなり、加熱室内に新たな被処理物を搬入させるための時間をさらに短縮させることができ、浸炭焼入れ等の熱処理がさらに効率よく行えるようになる。
本発明の一実施形態に係る熱処理設備において、搬送ユニットの移動方向に沿って、被処理物を搬送ユニットに搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる複数の加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とを直線状に配列させた状態を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備に使用する搬送ユニットを示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、搬入部から被処理物を搬送ユニットの受渡し室内に搬入させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、被処理物が受渡し室内に搬入された搬送ユニットを適当な加熱室の位置に導き、この搬送ユニットを加熱室に向けてスライドさせて、この搬送ユニットにおける連結部を加熱室に連結させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、搬送ユニットの受渡し室の開閉扉と加熱室の開閉扉とを開けて、受渡し室内における被処理物を、連結部を通して加熱室内に搬入させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、被処理物を加熱室内に搬入させた状態で、受渡し室の開閉扉と加熱室の開閉扉とを閉じて、搬送ユニットを加熱室から離れる方向にスライドさせた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、前記の搬送ユニットにより各加熱室内に被処理物を搬入させて、被処理物を各加熱室内において加熱処理させる状態を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、搬入部から搬送ユニットの受渡し室内に搬入された被処理物を、受渡し室の上方に設けられた待機室に待機させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、被処理物を待機室に待機させた状態で搬送ユニットを、被処理物が加熱処理された加熱室の位置に移動させ、この搬送ユニットを加熱室に向けてスライドさせて、搬送ユニットにおける連結部を前記の加熱室に連結させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、加熱室における開閉扉、受渡し室における連結部側の開閉扉及び受渡し室と保温室との間の開閉扉を開け、加熱室内において加熱処理された被処理物を、加熱室から受渡し室を通して保温室に移動させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、受渡し室と保温室との間の開閉扉を閉じて、加熱処理された被処理物を保温室内において保温させた状態で、受渡し室の上の待機室に待機されていた被処理物を、待機室から受渡し室を通して加熱室に搬入させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、加熱処理された被処理物を保温室内において保温させると共に、待機させていた被処理物を加熱室内に搬入させた状態で、受渡し室の開閉扉と加熱室の開閉扉とを閉じて、搬送ユニットを加熱室から離れる方向にスライドさせた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、加熱処理された被処理物を保温室内において保温させた状態で、搬送ユニットを冷却室の位置に移動させ、この搬送ユニットを冷却室に向けてスライドさせて、この搬送ユニットにおける連結部を冷却室に連結させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、受渡し室と保温室との間の開閉扉を開けると共に、受渡し室の開閉扉と冷却室の開閉扉を開け、保温室内において保温されていた被処理物を保温室から受渡し室を通して冷却室内に搬入させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において、受渡し室と保温室との間の開閉扉を閉じると共に、冷却室の開閉扉を閉じ、冷却室内に搬入された被処理物を冷却させる一方、受渡し室における連結部側の開閉扉を閉じた後、搬送ユニットを冷却室から離れる方向にスライドさせて、搬送ユニットを冷却室から離間させた状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において使用する搬送ユニットの第1の変更例を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において使用する搬送ユニットの第2の変更例を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において使用する搬送ユニットの第3の変更例を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において使用する搬送ユニットの第4の変更例を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る熱処理設備において使用する搬送ユニットの第5の変更例を示した概略断面説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る熱処理設備を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る熱処理設備は下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る熱処理設備においては、図1に示すように、被処理物Wを搬入させる搬入部1と、被処理物Wを非酸化雰囲気下で加熱させる複数(図に示す例では3つ)の加熱室10と、加熱された被処理物Wを冷却させる冷却室20とを分離させて直線状に配列させている。
また、前記の搬入部1と加熱室10と冷却室20の配列方向に沿って走行レールLを設け、この走行レールLに沿って搬送ユニット30を走行させて、搬送ユニット30を、前記の搬入部1と加熱室10と冷却室20との間で移動させるようにしている。
そして、前記の搬入部1から搬送ユニット30内に被処理物Wを搬入させて、この搬送ユニット30を加熱室10に移動させ、搬送ユニット30内に搬入された被処理物Wを加熱室10内に搬入させて、この加熱室10内において被処理物Wを加熱させ、このように加熱室10内において加熱された被処理物Wを搬送ユニット30により冷却室20に搬送させ、加熱された被処理物Wを搬送ユニット30から冷却室20内に搬入させて冷却させるようにしている。
ここで、前記の加熱室10においては、前記の搬送ユニット30との間で被処理物Wを受け渡す開口部に密封式の開閉扉11を設け、この開閉扉11を閉じ、加熱室10内を減圧装置(図示せず)により減圧させて非酸化雰囲気にした状態で、前記のように搬送ユニット30から加熱室10内に搬入された被処理物Wを加熱装置(図示せず)により加熱させるようにしている。
また、前記の冷却室20においては、前記の搬送ユニット30との間で被処理物Wを受け渡す開口部に密封式の開閉扉21を設け、この開閉扉21を閉じ、冷却室20内を減圧装置(図示せず)により減圧させて非酸化雰囲気にした状態で、前記のように搬送ユニット30から冷却室20内に搬入された前記の加熱された被処理物Wを冷却させるようにしている。なお、被処理物Wを冷却室20において冷却させるにあたっては、例えば、冷却室20に油冷漕(図示せず)等を設け、加熱された被処理物Wを油冷させて、被処理物Wを焼入れさせるようにすることができる。なお、被処理物Wを冷却させる方法は、油冷に限られず、水冷やガス冷却など、どのような方法であってもよい。
また、前記の搬送ユニット30においては、前記の加熱室10や冷却室20と対面する部分に、この搬送ユニット30を加熱室10や冷却室20と連結させる連結部31を設けると共に、加熱室10及び冷却室20にも、搬送ユニット30の連結部31と嵌め合わせて密封状態で連結させる連結部12及び連結部22を設けている。
そして、この搬送ユニット30においては、前記の連結部31を通して前記の搬入部1と加熱室10と冷却室20との間で被処理物Wを受け渡しする受渡し室32と、受渡し室32の上方において前記の搬入部1から受渡し室32に搬入された被処理物Wを待機させる待機室33を設けると共に、前記の受渡し室32を介して前記の加熱室10や冷却室20と反対側の位置に、加熱室10において加熱された被処理物Wを非酸化雰囲気にした状態で所定の温度に保温させる保温室34を設けている。
また、前記の連結部31と受渡し室32との間の開口部に密封式の開閉扉35を設けると共に、受渡し室32と前記の保温室34との間の開口部にも密封式の開閉扉36を設けている。
そして、この搬送ユニット30における前記の連結部31を加熱室10や冷却室20に連結させるにあたり、この実施形態においては、前記の搬送ユニット30にスライドベース37を設け、搬送ユニット30における受渡し室32が前記の加熱室10や冷却室20と対面する位置において、搬送ユニット30全体を加熱室10や冷却室20に向けてスライドさせて、前記のように搬送ユニット30における前記の連結部31を、加熱室10や冷却室20に設けられた連結部12や連結部22と密封状態で連結させるようにしている。
また、前記の搬送ユニット30においては、図2に示すように、前記の受渡し室32と前記の加熱室10や冷却室20や保温室34との間で被処理物Wを移送させる移送用台車41を設けると共に、前記の受渡し室32の位置において、移送用台車41の上に保持された被処理物Wを昇降させる昇降装置42を設け、この昇降装置42により、被処理物Wを受渡し室32とその上に設けられた前記の待機室33との間で移動させるようにしている。
ここで、前記の移送用台車41により被処理物Wを移動させて、被処理物Wを加熱室10のセット部13や冷却室20のセット部23や保温室34のセット部34aにセットしたり、これらのセット部13,23,34aから被処理物Wを取り出したりするにあたり、図示していないが、移送用台車41に被処理物Wを昇降させる機構を設けるようにしている。また、図示していないが、前記の移送用台車41に代えて、被処理物Wを下からすくい上げる伸縮可能なアームを設けるようにすることも可能である。
また、この実施形態においては、前記の昇降装置42として、被処理物Wを両側から抱えこむように保持するアーム部42aを用いるようにしたが、昇降装置42はこのようなものに限定されず、被処理物Wを昇降させると共に、被処理物Wを上方に持ち上げた状態で保持できるものであれはどのようなものであってもよい。
次に、この実施形態に係る熱処理設備において、被処理物Wを非酸化雰囲気下において熱処理して浸炭処理等を行う場合について説明する。
先ず、図3に示すように、前記の搬送ユニット30を、前記の搬入部1の位置に移動させ、受渡し室32と保温室34との間の開閉扉36を閉じ、保温室34を非酸化雰囲気にした状態で維持させる一方、前記の連結部31側における受渡し室32の開閉扉35を開け、前記の移送用台車41を、矢印で示すように、受渡し室32と搬入部1との間で移動させて、搬入部1における被処理物Wを、この移送用台車41により連結部31を通して受渡し室32内に搬入させる。なお、この実施形態においては、移送用台車41により、搬入部1における被処理物Wを受渡し室32内に搬入させるようにしたが、搬入部1の方に、被処理物Wを搬送ユニット30の受渡し室32内に搬入させる搬入装置(図示せず)を設けるようにすることもできる。
そして、このように被処理物Wを搬送ユニット30の受渡し室32内に搬入させた後、前記の開閉扉35を閉じ、この搬送ユニット30における前記の受渡し室32及び待機室33内を減圧装置(図示せず)により減圧させて、前記の加熱室10や保温室34と同じ圧力の非酸化雰囲気にすると共に、図4に示すように、この搬送ユニット30を走行レールLに沿って移動させて適当な加熱室10の位置に導き、この搬送ユニット30全体を、矢印で示すように、加熱室10に向けてスライドさせて、前記の連結部31を加熱室10の連結部12に密封状態になるようにして連結させる。その後、このように連結部31と連結部12とにより連結された受渡し室32と加熱室10との連結部分を減圧装置(図示せず)により減圧させて、この連結部分の空間Sを、前記の加熱室10や搬送ユニット30における受渡し室32、待機室33及び保温室34と同じ圧力の非酸化雰囲気にする。
次いで、このように搬送ユニット30における受渡し室32及び待機室33内や前記の連結部分の空間Sを非酸化雰囲気及び圧力にした状態で、図5に示すように、前記の加熱室10における開閉扉11及び受渡し室32における連結部31側の開閉扉35を開け、前記の移送用台車41を受渡し室32と加熱室10との間で移動させて、被処理物Wを加熱室10内に搬入させる。
その後、図6に示すように、加熱室10における開閉扉11を閉じて、加熱室10内に搬入された被処理物Wを加熱処理(例えば、真空浸炭処理)させるようにすると共に、前記の受渡し室32における連結部31側の開閉扉35を閉じた後、減圧状態にある空間Sを大気圧に戻し、前記の搬送ユニット30全体を加熱室10から離れる方向にスライドさせて、搬送ユニット30を加熱室10から離間させるようにする。
また、必要に応じて、前記の搬送ユニット30を、前記の搬入部1と各加熱室10との間を走行させ、前記のような操作を繰り返して行い、図7に示すように、各加熱室10内に被処理物Wを搬入させて、被処理物Wを各加熱室10内において非酸化雰囲気下で加熱処理させる。
そして、前記のように加熱室10内において被処理物Wを加熱処理させている間に、前記の搬送ユニット30を搬入部1の位置に移動させ、前記の図3に示したように、連結部31側における受渡し室32の開閉扉35を開け、搬入部1における被処理物Wを、移送用台車41により連結部31を通して受渡し室32内に搬入させる。
その後、図8に示すように、受渡し室32内において移送用台車41の上に保持された被処理物W1を、前記の昇降装置42により上方に移動させて受渡し室32の上に設けられた前記の待機室33に待機させると共に、連結部31側における受渡し室32の開閉扉35を閉じ、この搬送ユニット30における受渡し室32及び待機室33内を減圧装置により減圧させて、前記の加熱室10や保温室34と同じ圧力の非酸化雰囲気にする。
そして、何れかの加熱室10内において被処理物W2が適切に加熱処理されると、図9に示すように、被処理物W1を待機室33に待機させた前記の搬送ユニット30を、被処理物W2が加熱処理された加熱室10の位置に移動させ、前記の図4に示した場合と同様に、搬送ユニット30全体を加熱室10に向けてスライドさせて、前記の連結部31を加熱室10の連結部12に密封状態になるようにして連結させ、受渡し室32と加熱室10との連結部分の空間Sを減圧させて、この連結部分を前記の加熱室10や搬送ユニット30における受渡し室32、待機室33及び保温室34と同じ圧力の非酸化雰囲気にする。
次いで、このように非酸化雰囲気にした状態で、図10に示すように、加熱室10における開閉扉11、受渡し室32における連結部31側の開閉扉35及び受渡し室32と保温室34との間の開閉扉36を開け、前記の移送用台車41を受渡し室32から加熱室10に導き、加熱処理された被処理物W2を移送用台車41に保持させ、この状態で、移送用台車41を加熱室10から受渡し室32を通して保温室34に移動させて、加熱処理された被処理物W2を移送用台車41により保温室34に搬入させた後、この移送用台車41を受渡し室32に戻すようにする。
また、このように受渡し室32に移送用台車41を戻した後、図11に示すように、受渡し室32と保温室34との間の開閉扉36を閉じて、加熱処理された被処理物W2を保温室34において所定の温度に保温させると共に、前記の昇降装置42を下降させて、受渡し室32の上の待機室33に待機されていた被処理物W1を移送用台車41の上にセットし、この移送用台車41を受渡し室32と加熱室10との間で移動させて、前記の被処理物W1を加熱室10内に搬入させる。
その後、図12に示すように、前記の図6の場合と同様に、加熱室10における開閉扉11を閉じて、前記のように加熱室10内に搬入された被処理物W1を加熱処理させるようにすると共に、前記の受渡し室32における連結部31側の開閉扉35を閉じた後、減圧状態にある空間Sを大気圧に戻し、この搬送ユニット30全体を、加熱室10から離れる方向にスライドさせて、搬送ユニット30を加熱室10から離間させるようにする。
そして、前記のように加熱処理された被処理物W2を保温室34において所定の温度に保温させた状態で、加熱室10から離間させた搬送ユニット30を走行レールLに沿って前記の冷却室20の位置に移動させた後、図13に示すように、この搬送ユニット30全体を冷却室20に向けてスライドさせて、前記の連結部31を冷却室20の連結部22に密封状態になるようにして連結させ、受渡し室32と冷却室20との連結部分の空間Sを減圧させて、この連結部分を、冷却室20や搬送ユニット30における受渡し室32等と同じ圧力の非酸化雰囲気にする。
次いで、図14に示すように、前記の受渡し室32と保温室34との間の開閉扉36を開けると共に、受渡し室32における連結部31側の開閉扉35と冷却室20における開閉扉21とを開け、前記の移送用台車41を受渡し室32から保温室34に移動させて、保温室34内において所定の温度に保温された被処理物W2を移送用台車41の上に保持させ、この移送用台車41を保温室34から受渡し室32を通して冷却室20に移動させて、移送用台車41の上に保持された前記の被処理物W2を冷却室20内に搬入させるようにする。
次いで、図15に示すように、受渡し室32と保温室34との間の開閉扉35を閉じると共に、冷却室20における開閉扉21を閉じ、冷却室20内に搬入された被処理物W2を、油冷漕(図示せず)内に浸漬させて油冷させて、被処理物W2を焼入れさせるようにする一方、前記の受渡し室32における連結部31側の開閉扉35を閉じた後、減圧状態にある空間Sを大気圧に戻し、搬送ユニット30全体を冷却室20から離れる方向にスライドさせて、搬送ユニット30を冷却室20から離間させるようにする。なお、冷却室20において冷却された後の被処理物W2は次の工程に移動される。
その後、再び図8に示すように、搬送ユニット30を搬入部1の位置に導き、この搬入部1から受渡し室32内に搬入された被処理物W1を、昇降装置42により受渡し室32の上に設けられた待機室33に待機させた状態にし、他の加熱室10内において被処理物W2が加熱処理されると、この加熱室10の位置に前記の搬送ユニット30を移動させ、この加熱室10内において加熱処理された被処理物W2を、前記のように加熱室10から保温室34内に搬入させて所定の温度に保温させる一方、待機室33に待機されている被処理物W1を、加熱処理された被処理物W2が搬出された加熱室10内に搬入させ、その後、保温室34内において所定の温度に保温された被処理物W2を冷却室20内に搬入させて冷却させるようにし、このような操作を繰り返して行うようにする。
このようにすると、加熱処理された被処理物W2を搬送ユニット30の保温室34に搬入させた後、この加熱室10に対して待機室33に待機されている新たな被処理物W1を速やかに搬入させて、この加熱室10内において新たな被処理物W1を加熱処理させることができ、加熱室10内に新たな被処理物W1を搬入させる際に、搬送ユニット30を搬入部1に移動させることなく、そのままの状態で、新たな被処理物W1を加熱室10内に搬入させることができ、従来のものに比べて、加熱された被処理物W2を取り出した後の加熱室10に対して、新たな被処理物W1を搬入させて加熱処理させるまでの時間を大幅に短縮することができ、生産性が著しく向上する。
また、前記のように搬入部1から搬入された被処理物W1を待機室33に待機させた状態で、前記の連結部31を加熱室10に連結させ、加熱室10において非酸化雰囲気下で加熱された被処理物W2を、非酸化雰囲気下において、連結部31から受渡し室32を経由して保温室34に導くと共に、待機室33に待機されている被処理物W1を、受渡し室32を経由して連結部31から加熱室10内に搬入させるようにしたため、加熱室10内に新たな被処理物W1を搬入させる際に、従来のように、搬送ユニット30内や連結部分を大気圧に戻して離間させたり、新たに非酸化雰囲気にしたりする必要がなくなり、加熱室10内に新たな被処理物W1を搬入させるための時間をさらに短縮させることができ、浸炭焼入れ等の熱処理がさらに効率よく行えるようになる。
なお、前記の実施形態における熱処理設備においては、前記の搬送ユニット30において、加熱された被処理物Wを所定の温度に保温させる保温室34を、前記の受渡し室32を介して加熱室10や冷却室20と反対側の位置に設けるようにしたが、図16及び図17に示すように、前記の受渡し室32に対して、保温室34を搬送ユニット30の移動方向(走行レールLに沿った方向)側の位置に設けるようにすることもできる。このようにすると、搬送ユニット30において、保温室34が加熱室10や冷却室20と反対側に突出するということがなく、搬送ユニット30を、加熱室10と冷却室20との間を移動させるための移動用のスペースを小さくすることができると共に、前記の加熱室10や冷却室20を、走行レールLを介して搬送ユニット30の移動方向両側の位置に設けることも可能になる。
また、前記の実施形態における熱処理設備においては、前記の搬送ユニット30において、受渡し室32に搬入された被処理物Wを待機させる待機室33を、受渡し室32の上に設けるようにしたが、図17や図18に示すように、前記の受渡し室32に対して、待機室33を搬送ユニット30の移動方向(走行レールLに沿った方向)側の位置に設けるようにすることもできる。
さらに、図19に示すように、前記の保温室34を、前記の受渡し室32に対して搬送ユニット30の移動方向側の位置に設ける一方、前記の待機室33を、受渡し室32を介して加熱室10や冷却室20と反対側の位置に設けるようにすることも可能である。
ここで、前記のように保温室34や待機室33を、前記の受渡し室32に対して搬送ユニット30の移動方向側の位置に設けた場合、移送用台車41により受渡し室32に搬入された被処理物Wを、この受渡し室32と前記の保温室34や待機室33との間で移送させるために、例えば、図16〜図19に示すように、前記の受渡し室32に回転装置43を設け、この回転装置43の上に被処理物Wを保持した移送用台車41をセットさせた状態で、この回転装置43を回転させて、被処理物Wを保持した移送用台車41が搬送ユニット30の移動方向に向かうようにし、この移送用台車41により被処理物Wを、前記の受渡し室32と前記の保温室34や待機室33との間で移送させるようにすることができる。
また、前記の実施形態においては、搬送ユニット30の連結部31と受渡し室32との間の開口部に開閉扉35を設けると共に、受渡し室32と前記の保温室34との間の開口部にも開閉扉36を設けるようにしたが、図20に示すように、連結部31と受渡し室32との間の開口部における開閉扉35をなくし、受渡し室32と前記の保温室34との間の開口部にだけ開閉扉36を設けるようにすることもできる。
1 搬入部
10 加熱室
11 開閉扉
12 連結部
13 セット部
20 冷却室
21 開閉扉
22 連結部
23 セット部
30 搬送ユニット
31 連結部
32 受渡し室
33 待機室
34 保温室
34a セット部
35,36 開閉扉
37 スライドベース
41 移送用台車
42 昇降装置
42a アーム部
43 回転装置
L 走行レール
S 連結部分の空間
W,W1,W2 被処理物

Claims (5)

  1. 被処理物を搬入させる搬入部と、被処理物を加熱させる加熱室と、加熱された被処理物を冷却させる冷却室とが分離して設けられると共に、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間を移動して、搬入部から搬入された被処理物を加熱室に搬送させると共に、加熱室において加熱された被処理物を冷却室に搬送させる搬送ユニットが設けられた熱処理設備において、前記の搬送ユニットに、前記の搬入部と加熱室と冷却室との間で被処理物を受け渡しする受渡し室と、前記の搬入部から受渡し室に搬入された被処理物を待機させる待機室と、前記の加熱室において加熱されて受渡し室に搬入された被処理物を所定の温度で保温させる保温室を設けたことを特徴とする熱処理設備。
  2. 請求項1に記載の熱処理設備において、前記の搬送ユニットにおける前記の待機室を、前記の受渡し室の上方に設けたことを特徴とする熱処理設備。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱処理設備において、前記の搬送ユニットにおける受渡し室を、前記の加熱室及び冷却室に密封状態で連結させる連結部を設け、前記の搬入部から搬入された被処理物を待機室に待機させた状態で、前記の連結部を前記の加熱室に連結させ、加熱室において非酸化雰囲気下で加熱された被処理物を、非酸化雰囲気下において、前記の連結部から前記の受渡し室を経由して前記の保温室に導くと共に、前記の待機室に待機されている被処理物を、受渡し室を経由して連結部から加熱室内に搬入させる一方、前記の連結部を前記の冷却室に連結させ、前記の保温室において非酸化雰囲気下で所定の温度に保温された被処理物を、非酸化雰囲気下において前記の受渡し室を経由して前記の連結部から冷却室に導くことを特徴とする熱処理設備。
  4. 請求項3に記載の熱処理設備において、前記の加熱室と冷却室とにそれぞれ密封式の開閉扉を設け、前記の搬送ユニットの受渡し室との間で被処理物を受け渡す際に、それぞれ前記の開閉扉を開閉させるようにすると共に、前記の搬送ユニットにおける受渡し室と保温室との間に密封式の開閉扉を設け、受渡し室と保温室との間で被処理物を移動させる際に、この開閉扉を開閉させることを特徴とする熱処理設備。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の熱処理設備において、前記の連結部と受渡し室との間に密封式の開閉扉を設け、受渡し室と前記の加熱室及び冷却室との間で被処理物を受け渡す際に、この開閉扉を開閉させることを特徴とする熱処理設備。
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