JP6297471B2 - 熱処理設備 - Google Patents

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本発明は、金属製の処理対象物を加熱して真空浸炭や焼き入れ等の急速冷却が必要な熱処理を行う熱処理設備に関するものである。
従来、金属製の処理対象物の真空浸炭等を行う熱処理設備であって、加熱室を複数有する熱処理設備として、一体型モジュール式熱処理設備が知られている。
図21は、従来の一体型モジュール式熱処理設備の平面図である。一体型モジュール式熱処理設備500は、処理対象物が熱処理設備500に搬入される搬入装置503と、処理対象物の加熱を行う複数の加熱室501と、加熱室501で加熱された処理対象物を冷却する冷却室502と、処理対象物を、搬入装置503と加熱室501との間、加熱室501と冷却室502との間で受け渡しする受渡装置504と、を備えている。冷却室502で冷却された処理対象物は、冷却室502から熱処理設備500外に搬出される。そして、熱処理設備500は、搬入装置503、加熱室501、冷却室502及び受渡装置504を含む全体を気密可能に維持する気密室505を備えている。このような熱処理設備の一例は、特許文献1に記載されている。
図21に示されるような熱処理設備500では、気密室505によって、熱処理設備500全体が気密されるようになっているので、加熱室501のメンテナンスを個別に行うことが難しい。このため、複数の加熱室501のうちの1つが故障した場合にも、熱処理設備500を使用できなくなるという課題がある。
上記課題を考慮して、従来、分離型モジュール式熱処理設備が開発されている。図22は、分離型モジュール式熱処理設備の平面図である。分離型モジュール式熱処理設備600は、処理対象物が熱処理設備600に搬入される搬入装置603と、処理対象物の加熱を行う複数の加熱室601と、加熱室601で加熱された処理対象物を冷却する冷却室602と、処理対象物を、搬入装置603と加熱室601との間、加熱室601と冷却室602との間で受け渡しする受渡装置604と、を備えている。冷却室602で冷却された処理対象物は、冷却室602から熱処理設備600外に搬出される。熱処理設備600では、各加熱室601及び冷却室602のそれぞれが個別で気密可能となっている。このため、加熱室601や冷却室602のメンテナンスを個別に行うことができる。このような熱処理設備の一例は、特許文献2に記載されている。
特開平11−237185号公報 特開2006−63363号公報
しかし、図22に示されるような熱処理設備600では、処理対象物を加熱室601から冷却室602に搬送する上で、真空に維持されていない区域を処理対象物が通過することとなる。したがって、受渡装置604は、処理対象物周囲の雰囲気及び処理対象物の温度低下を防止するために、保温室608を備えている。保温室608は、レール606上を移動可能となっており、また、加熱室601から処理対象物を受け入れるための受渡室607を備えている。ここで、熱処理設備600では、加熱室601と保温室608との間の処理対象物の搬送及び保温室608と冷却室602との間の処理対象物の搬送に加えて、加熱室601と受渡室607との連結、及び、受渡室607と冷却室602との連結に伴う真空排気が必要となり、熱処理設備600における処理対象物の搬送に時間がかかるという課題がある。
そこで、本発明は、設備の合理化を達成しながら、同時に、処理対象物の搬送時間を短縮できる熱処理設備を提供することを目的とする。
本発明は、処理対象物に加熱を行う加熱室と、
前記加熱室で加熱された処理対象物を冷却する冷却室と、を備えている熱処理設備であって、
前記冷却室は、鉛直軸回りに回転可能となっており、処理対象物をガスあるいは冷却液で冷却する冷却部と、処理対象物を受入及び搬出するための受渡部と、を備えており、
前記鉛直軸と同軸の円周上には、複数の前記加熱室が配置されており、
前記加熱室と前記冷却室との間を気密可能とするよう、前記受渡部と前記加熱室とは連結可能となっており、
前記加熱室と前記冷却部との間で処理対象物を受け渡し可能な受渡装置を備えていることを特徴とする。
前記構成によれば、冷却室が回転可能となっており、冷却室の回りに加熱室が配置されており、さらに、冷却室が冷却部と受渡部とを備えており、加熱室と冷却室との間を気密可能とするよう、受渡部と加熱室とは連結可能となっている。また、加熱室と冷却部との間で処理対象物を受け渡し可能な受渡装置を備えている。このため、別途保温室を設ける必要がなく、加熱室と冷却室との間の処理対象物の搬送時間を短縮し、熱処理設備の合理化を行うことができる。
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記受渡装置は、前記加熱室から前記冷却部まで処理対象物を搬送する第1受渡装置と、
前記冷却部で冷却された処理対象物を前記冷却室から搬出する第2受渡装置と、を備えている。
(2)前記構成(1)において、
前記受渡部は、前記加熱室から前記冷却部まで処理対象物を搬送するための第1受渡部と、前記冷却部で冷却された処理対象物を前記冷却室から搬出するための第2受渡部と、を備えており、
前記第1受渡部と前記第2受渡部とは前記冷却部に対して互いに反対側となるように配置されており、
前記第1受渡部は、前記第1受渡装置を備えており、
前記第2受渡部は、前記第2受渡装置を備えている。
(3)前記構成(1)において、
前記冷却室は、1個の前記受渡部を備えており、
単一の前記受渡部は、前記第1受渡装置と、前記第2受渡装置と、を備えている。
前記構成(1)によれば、処理対象物を冷却液によって冷却する場合、冷却液によって冷却された処理対象物を第2受渡装置が取り扱うことによって、第1受渡装置は冷却液が付着した処理対象物を取り扱わないので、加熱室に冷却液が混入することを抑制できる。
前記構成(2)によれば、処理対象物を冷却液によって冷却する場合、冷却液によって冷却された処理対象物が第1受渡部を通過しないので、加熱室に冷却液が混入することをより効果的に抑制できる。
前記構成(3)によれば、1個の受渡部が第1受渡装置及び第2受渡装置を備えることによって、受渡部の設置面積を減少させることができる。
なお、本明細書において、ガスは、窒素をはじめとする非酸化性ガスを示しており、冷却液は、油、水、または薬液を示している。
要するに本発明によると、設備の合理化を達成しながら、同時に、処理対象物の搬送時間を短縮できる熱処理設備を提供できる。
第1実施形態に係る熱処理設備の平面図である。 図1のII-II断面図である。 受渡装置の斜視図である。 工程S1、S2における熱処理設備の図である。 工程S3における熱処理設備の図である。 工程S4、S5における熱処理設備の図である。 工程S6、S7における熱処理設備の図である。 工程S8、S9における熱処理設備の図である。 工程S10−S13における熱処理設備の図である。 工程S14−S17における熱処理設備の図である。 工程S18、S19における熱処理設備の図である。 工程S20における熱処理設備の図である。 工程S21、S22における熱処理設備の図である。 工程S23、S24における熱処理設備の図である。 工程S25、S26における熱処理設備の図である。 工程S27における熱処理設備の図である。 工程S28における熱処理設備の図である。 第2実施形態に係る熱処理設備の平面図である。 第3実施形態に係る熱処理設備の図2と同様の断面図である。 第4実施形態に係る熱処理設備の平面図である。 従来の一体型モジュール式熱処理設備の平面図である。 従来の分離型モジュール式熱処理設備の平面図である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る熱処理設備100の平面図である。図1に示されるように、熱処理設備100は、処理対象物8の加熱を行う複数の加熱室2と、加熱室2で加熱された処理対象物8を冷却する冷却室1と、処理対象物8を受け渡し可能な受渡装置9とを備えている。また、熱処理設備100は、処理対象物8を熱処理設備100に搬入する搬入装置6と、熱処理設備100で熱処理された処理対象物を搬出する搬出装置7と、を備えている。搬入装置6及び搬出装置7は、例えば、ベルトコンベアである。
図2は、図1のII-II断面図である。熱処理設備100は、さらに、真空ポンプ40と、例えば熱処理として浸炭を行う場合、浸炭用の所定雰囲気(浸炭雰囲気)を形成するためのガスを供給するガス供給装置50とを備えている。図1及び図2に示されるように、冷却室1は、ターンテーブル4に載置されており、ターンテーブル4は、鉛直軸A回りに回転可能となっている。したがって、ターンテーブル4を回転させることによって、冷却室1は、鉛直軸A回りに回転可能となっている。さらに、冷却室1は、下端部に移動装置5を備えており、移動装置5によって、ターンテーブル4の半径方向(X方向)に移動可能となっている。図2は、冷却室1が右側の加熱室2側に移動して、この加熱室2に連結されている状態を示している。
冷却室1は、例えば焼き入れを行うために処理対象物8を冷却する冷却部1Aと、処理対象物8を受入、搬出するための受渡部1Bと、を備えている。冷却室1は、開口10aを有する外殻壁10と、開口18aを有する仕切り壁18と、開口18aを開閉する扉11と、冷却室1の内部を真空引きするための真空バルブ12と、冷却部1Aの内部を所定雰囲気にするためのガスバルブ13と、例えば、冷却液で処理対象物8を冷却する場合、処理対象物8を冷却するための液槽14と、処理対象物8を液槽14に浸ける又は液槽14から引き上げるための昇降装置15とを備えている。
外殻壁10の開口10aは、受渡部1Bにおいて、冷却部1Aと反対側に位置している。開口10aを介して、処理対象物8が、受渡装置9により、加熱室2、搬入装置6、または搬出装置7である外部装置と、受渡部1Bとの間で受け渡される。冷却部1Aおよび受渡部1Bは、仕切り壁18によって仕切られている。仕切り壁18の開口18aを介して、処理対象物8が、受渡装置9により、冷却部1Aと受渡部1Bとの間で受け渡される。真空バルブ12は、真空ポンプ40に接続されている。真空バルブ12が開かれると、受渡室1B内で真空引きが行われる。ガスバルブ13は、ガス供給装置50に接続されている。ガスバルブ13が開かれると、受渡室1B内に浸炭用のガスが供給される。液槽14は、冷却部1A内に備えられており、冷却部1Aの下方に位置している。冷却部1A内で液槽14の上方に、上方空間16が形成されている。開口18aは、上方空間16と受渡部1Bとを連通するようになっている。昇降装置15は、液槽14内の下方位置と、上方空間16内の上方位置との間で、処理対象物8を昇降させるようになっている。また、真空状態の冷却室1内を大気圧に戻すための開放バルブ19、17が、冷却部1Aおよび受渡部1Bにそれぞれ設けられている。扉11は、開口18aを開閉できるように、上下および前後(移動装置5の移動方向)に移動できるように構成され、開口18aよりも大きなOリング等のパッキン11aを備えている。開口18aの開放時に、扉11は、開口18aの下側に待避している。開口18aの閉鎖時に、扉11は、まず上方に移動され、その後、パッキン11aを仕切り壁18に押し付ける方向に移動させられる。この結果、開口18aが扉11によって密閉される。
加熱室2は、ターンテーブル4の外周4aに沿って配置されている。加熱室2は、開口20aを有する外殻壁20と、開口20aを開閉する扉21と、加熱室2の内部を真空引きするための真空バルブ22と、加熱室2の内部を所定雰囲気にするためのガスバルブ23と、処理対象物8を加熱するための加熱装置24と、処理対象物8を載置するための載置台25と、開口27aを有する戸袋27と、加熱室2の内部の雰囲気を攪拌するためのファン29とを備えている。外殻壁20は、断熱材を含む構造を有しており、加熱室2の内部を熱的に外部から遮断している。戸袋27は、外殻壁20からターンテーブル4側に突出するように設けられている。開口20aは、外殻壁20においてターンテーブル4側に位置する正面壁26に設けられている。戸袋27は、扉21を収納しており、ターンテーブル4側に突出するフランジ28を備えている。フランジ28は、ターンテーブル4側にOリング等のパッキン28aを備えている。戸袋27の開口27aは、フランジ28の内側に位置している。ファン29は、外殻壁20の天井部分に配置されている。開口10a、開口20a、および開口27aを介して、処理対象物8が、受渡装置9により、加熱室2と冷却室1の受渡部1Bとの間で受け渡される。真空バルブ22は、真空ポンプ40に接続されている。真空バルブ22が開かれると、加熱室2内で真空引きが行われる。ガスバルブ23は、ガス供給装置50に接続されている。ガスバルブ23が開かれると、加熱室2内に浸炭用のガスが供給される。扉21は、開口20aを開閉できるように、上下および前後(移動装置5の移動方向)に移動できるように構成され、開口20aよりも大きなOリング等のパッキン21aを備えている。開口20aの開放時に、扉21は、開口20aの上側に待避している。開口20aの閉鎖時に、扉21は、まず下方に移動され、その後、パッキン21aを外殻壁20に押し付ける方向に移動させられる。この結果、開口20aが扉21によって密閉される。
なお、図2に示されるように、移動装置5によって、冷却室1を加熱室2に向けて当接するように移動させ、開口10aと開口20aとを対向させた後、扉21を上方に移動させることによって、加熱室2と冷却室1との間を連通する気密空間とすることができるようになっている。このとき、加熱室2のパッキン28aが冷却室1の外殻壁10に押し付けられている。
図3は、受渡装置9の斜視図である。本実施形態では、受渡装置9は、冷却室1の受渡部1B内に配置されている。受渡装置9は、例えばテレスコピック機構であるアーム9aと、アーム9aを昇降させる昇降装置9bと、を備えている。アーム9aは、加熱室2等の上述の外部装置へ向かう方向及び冷却部1Aに向かう方向の両方向(X方向)に伸縮可能となっている。アーム9aは、多段式のスライドレールによって構成されており、それらを引き出す又は収納することによって、全長を変更可能となっている。このため、受渡装置9は、処理対象物8の下方からアーム9aを上昇させることによって処理対象物8をすくい上げ、処理対象物8が載置されたアーム9aをX方向で所定の載置位置まで移動させ、さらにアーム9aを下降させることによって処理対象物8を上述の載置位置に置くことができる。加熱室2の載置台25は、処理対象物8の載置位置の1つである。載置台25は、処理対象物8を支持でき、かつアーム9aとの接触を防止できるように、アーム9aを受け入れるための凹部が形成されている。
再び図2を参照して説明する。受渡装置9は、アーム9aを、受渡部1B内の下方位置および上方位置に移動させることができる。上方位置は、下方位置の上方にある。アーム9aが下方位置にあるときに、加熱室2等の上述の外部装置と受渡部1Bとの間で処理対象物8を移動させることができる。また、受渡装置9は、アーム9aが上方位置にあるときに、冷却部1Aと受渡部1Bとの間で処理対象物8を移動させることができる。上述の開口10a、開口18a、開口20a、および開口27aは、処理対象物8の受渡時に、アーム9a及び処理対象物8が通過可能となるような大きさに形成されている。
(熱処理装置の作動)
図4から図17を参照して、熱処理設備100の作動を説明する。概略的には、処理対象物8は、搬入装置6から熱処理設備100に搬入され、加熱室2および冷却室1で熱処理を受けた後、搬出装置7によって熱処理設備100から搬出される。
加熱室2での加熱処理の時間は、一般的に、冷却部1Aでの冷却の時間の数倍から数十倍である。このため、1つの熱処理設備100において、1つの冷却室1に対して、複数の加熱室2が設けられている。図4から図17では、複数の加熱室2のそれぞれを識別するために、加熱室の参照符号に添字(1)から(5)のいずれかを付している。
図4から図17において、それぞれ、(a)図は熱処理設備100の平面図であり、(b)図は熱処理設備100の縦断面図(図2に対応する図)である。(b)図において、ドットパターンで示される空間は、真空に近い低圧の空間(浸炭ガスを満たしている場合も含む)を示しており、無地の白色で示される空間は、大気圧の空間を示している。冷却部1Aの扉11および加熱室2の扉21は、通常閉じられており、冷却部1Aの内部および加熱室2の内部は、通常、受渡部1Bの内部から分離されている。以下で説明する工程S1からS28は、いずれも熱処理設備100の動作を示しており、工程S1からS28のそれぞれが順に実行される。また、真空バルブ12、ガスバルブ13、開放バルブ17、開放バルブ19、真空バルブ22、ガスバルブ23では、各工程において、開状態を白で示し、閉状態を黒で示している。
図4は、工程S1、S2における熱処理設備100の図である。ここで、加熱室2(2)から2(5)には、それぞれ処理対象物8が収納されており、加熱室2(1)のみが空いている。
(工程S1、S2)
工程S1の開始時に、受渡部1Bは、搬入装置6の先端部6aに対向しているが、先端部6aから分離されている。この開始時に、冷却部1Aの扉11は閉じられており、受渡装置9は、アーム9aを下方位置に静止させている。また、処理対象物8がアーム9a上に載置されている。
工程S1では、移動装置5が冷却室1を前進させ、これにより冷却室1が搬入装置6に接近する。一方、搬入装置6は、工程S1と同時にまたは先立って、処理対象物8を、搬入装置6の先端部6aに移動させている。工程S2では、受渡装置9が、搬入装置6の先端部6aから受渡部1Bの下方位置まで処理対象物8を移動させる。
(工程S3)
図5は、工程S3における熱処理設備100の図である。工程S3では、移動装置5が冷却室1を後進させ、ターンテーブル4が冷却室1を加熱室2(1)の方に回転させる。これにより受渡部1Bが搬入装置6から離れた後、受渡部1Bが加熱室2(1)に対向する。ここで、加熱室2(1)は、真空排気されている。
(工程S4、S5)
図6は、工程S4、S5における熱処理設備100の図である。工程S4では、移動装置5が冷却室1を前進させ、これにより受渡部1Bが加熱室2(1)に接続される。工程S5では、真空バルブ12が開かれる。これにより受渡部1Bおよび戸袋27の内部の真空引きが所定の圧力に減圧されるまで実行される。
(工程S6、S7)
図7は、工程S6、S7における熱処理設備100の図である。工程S6では、受渡部1Bおよび戸袋27の内部が所定の圧力まで減圧された後、加熱室2(1)の扉21が開かれる。工程S7では、受渡装置9が処理対象物8を受渡部1Bから加熱室2(1)の載置台25に移動させる。ここで、受渡部1B、戸袋27、および加熱室2(1)の内部がすべて真空に保たれているので、処理対象物8は、空気に触れることなく移動できる。
(工程S8、S9)
図8は、工程S8、S9における熱処理設備100の図である。工程S8では、加熱室2(1)の扉21が閉じられる。工程S9では、開放バルブ17が開かれる。これにより受渡部1Bおよび戸袋27の内部が大気圧に戻される。なお、加熱室2では、工程S8の完了の後、工程S23の直前までの間、熱処理に適した所定の温度、圧力、雰囲気ガス、時間で熱処理が行われる。例えば、真空浸炭処理の場合は、処理対象物8を真空や常圧非酸化雰囲気などで昇温した後、真空バルブ22及びガスバルブ23を開き、浸炭に適したガス種、ガス量及び圧力の下で、処理対象物8に対して、浸炭、拡散処理を行う。
(工程S10−S13)
図9は、工程S10−S13における熱処理設備100の図である。工程S10では、昇降装置15がひとつ前の処理対象物8を液槽14内の下方位置から上方空間16内の上方位置に引き上げる。工程S11では、開放バルブ19が開かれる。これにより冷却部1Aの内部が大気圧に戻される。工程S12では、受渡装置9がアーム9aを、受渡部1B内の下方位置から上方位置まで上昇させる。受渡装置9は、受渡部1B内の上方位置において、上方空間16内の上方位置に位置する処理対象物8を受け取ることができる。工程S13では、移動装置5が冷却室1を後進させ、これにより受渡部1Bが加熱室2(1)から離れる。
(工程S14−S17)
図10は、工程S14−S17における熱処理設備100の図である。工程S14では、ターンテーブル4が冷却室1を回転させ、これにより受渡部1Bが搬出装置7の先端部7aに対向する。工程S15では、移動装置5が冷却室1を前進させ、これにより受渡部1Bが搬出装置7に接近する。工程S16では、冷却部1Aの扉11が開かれる。工程S17では、受渡装置9が上方空間16内の上方位置に位置する処理対象物8を受け取る。
(工程S18、S19)
図11は、工程S18、S19における熱処理設備100の図である。工程S18では、受渡装置9がアーム9aを受渡部1B内の上方位置から下方位置まで下降させ、受渡装置9が処理対象物8を受渡部1Bから搬出装置7の先端部7aに移動させる。工程S19では、移動装置5が冷却室1を後進させ、これにより受渡部1Bが搬出装置7から離れる。
(工程S20)
図12は、工程S20における熱処理設備100の図である。工程S20では、ターンテーブル4が冷却室1を回転させ、これにより受渡部1Bが加熱室2(2)に対向する。ここで、加熱室2(2)は、工程S19の完了時点において処理対象物8の加熱処理が最も早く完了する予定の加熱室2を指している。
(工程S21、S22)
図13は、工程S21、S22における熱処理設備100の図である。工程S21では、移動装置5が冷却室1を前進させ、これにより受渡部1Bが加熱室2(2)に接続される。工程S22では、真空バルブ12が開かれる。これにより冷却部1Aの上方空間16、受渡部1B、および戸袋27の内部の真空引きが所定の圧力に減圧されるまで実行される。そして、冷却部1Aの上方空間16、受渡部1B及び戸袋27が所定の圧力まで真空排気された後、これらの部位及び加熱室2を、工程S23〜25で行われる真空浸炭焼き入れをはじめとする各種焼き入れのための搬送に適した圧力とする。図14では、全てが真空の状態で搬送する図を記載しているが、復圧した方が良い場合には、ガスバルブ13、23を開くことによって、上記全ての部位を同じ所定の圧力まで非酸化性雰囲気で復圧する。
(工程S23、S24)
図14は、工程S23、S24における熱処理設備100の図である。工程S23では、受渡部1Bおよび戸袋27の内部が所定の圧力まで減圧された後、加熱室2(2)の扉21が開かれ、さらに、工程S24では、受渡装置9が、処理対象物8を、受渡部1Bの載置台25から受渡部1Bの下方位置、上方位置を経由して、冷却部1Aの上方空間16内の上方位置にまで、移動させた後、昇降装置15によって液槽14に沈められる。ここで、加熱室2(2)の内部、戸袋27、受渡部1B、および上方空間16の内部がすべて真空に保たれているので、処理対象物8は、空気に触れることなく移動できる。なお、加熱室から冷却部への搬送は真空中だけでなく、加熱室2(2)および戸袋27、受渡部1B、上方空間16の内部を非酸化性の雰囲気で任意の圧力に復圧した状態にして行うこともできる。
(工程S25、S26)
図15は、工程S25、S26における熱処理設備100の図である。工程S25では、冷却部1Aの扉11が閉じられ、加熱室2(2)の扉21が閉じられる。工程S26では、開放バルブ17が開かれる。これにより、受渡部1Bおよび戸袋27の内部が大気圧に戻される。
(工程S27)
図16は、工程S27における熱処理設備100の図である。工程S27では、移動装置5が冷却室1を後進させ、これにより受渡部1Bが加熱室2(2)から離れる。
(工程S28)
図17は、工程S28における熱処理設備100の図である。工程S28では、ターンテーブル4が冷却室1を搬入装置6の方に回転させる。これにより、受渡部1Bが搬入装置6に対向する。この結果、熱処理設備100の動作が、工程S1の開始時に戻る。
なお、冷却部1A及び受渡部1Bは扉11を介して分離することが可能となっているので、処理対象物8の冷却と受渡部1Bへの搬出入とを独立して実行することが可能である。つまり、冷却部1Aに処理対象物8が配置されている状態で、図4から図17に示されるように搬入装置6から加熱室2に処理対象物8を搬送することが可能である。このように、処理対象物8の冷却期間中にも、別の処理対象物8の加熱室2への搬送を行うことによって、搬送が行われない時間(空き時間)を低減することが可能である。
前記構成の熱処理設備100によれば、以下のような効果を発揮できる。
(1)熱処理設備100では、冷却室1は、鉛直軸A回りに回転可能となっており、ターンテーブル4の円周上には、複数の加熱室2が配置されており、さらに、冷却室1が冷却部1Aと受渡部1Bとを備えており、加熱室2と冷却室1との間を気密可能とするよう、受渡部1Bと加熱室2とは連結可能となっているので、別途保温室を設ける必要がなく、熱処理設備の合理化を行うことができる。
(2)冷却室1が冷却部1Aと受渡部1Bとを備えており、加熱室2と冷却室1との間を気密可能とするよう、受渡部1Bと加熱室2とは連結可能となっており、受渡部1Bは、加熱室2と冷却部1Aとの間で処理対象物8を受け渡し可能な受渡装置9を備えている。したがって、加熱室2から冷却部1Aまでが真空引きされ、所定雰囲気で満たした状態で処理対象物8の搬送が可能であり、処理対象物8の搬送時間を短縮することができる。
(3)加熱室2及び冷却部1Aが個別に気密可能に構成されているので、加熱室2のメンテナンスを個別に行うことができ、また、異なる加熱室2間で雰囲気を分離するようになっている。加熱室2のメンテナンスを個別に行うことで、熱処理設備の生産性を向上させることができる。また、異なる加熱室2間で雰囲気を分離するので、ある加熱室の雰囲気が別の加熱室の雰囲気に影響を及ぼすことを防止できる。なお、加熱室2の、真空バルブ22、ガスバルブ23は、内部の雰囲気を微調整したり、メンテナンス後に再稼働する時に用いられ、メンテナンス時には、開放バルブ(図示せず)により、内部を大気圧に戻すようになっている。また、加熱室2は常時、所定雰囲気で満たした状態に保てるため、内部に外気が混入する心配はない。
(第2実施形態)
図18は、第2実施形態に係る熱処理設備200の平面図である。第1実施形態に係る熱処理設備100が1つの受渡部1Bを備えているのに対して、第2実施形態に係る熱処理設備200では、冷却室1は、第1受渡部1B1及び第2受渡部1B2からなる2つの受渡部を備えている。この点で、第2実施形態に係る熱処理設備200は、第1実施形態に係る熱処理設備100とは異なっている。他の構成要素については、第2実施形態に係る熱処理設備200は、第1実施形態に係る熱処理設備100と同一である。
第2実施形態に係る第1受渡部1B1及び第2受渡部1B2のそれぞれの構造は、第1実施形態に係る受渡部1Bの構造と同一である。そして、第1実施形態に係る受渡部1Bが受渡装置9を備えているように、第2実施形態に係る第1受渡部1B1は第1受渡装置91を備えており、第2受渡部1B2は第2受渡装置92を備えている。
第1受渡部1B1及び第2受渡部1B2はそれぞれ、回転軸Aの半径方向で冷却部1Aの一方側および他方側に配置されている。すなわち、図18に示されるように、第1受渡部1B1、冷却部1A、及び第2受渡部1B2が、一直線上に配置されている。これに応じて、第2実施形態に係る移動装置5は、冷却室1、すなわち、第1受渡部1B1、冷却部1A、及び第2受渡部1B2の全体をターンテーブル4の半径方向に移動させるように構成されている。
第1受渡部1B1は、冷却前専用の受渡部として設けられている。第1受渡部1B1の第1受渡装置91は、冷却前の処理対象物8、すなわち冷却部1Aに搬入される前の処理対象物8を搬送する受渡装置となっている。一方、第2受渡部1B2は、冷却後専用の受渡部として設けられている。第2受渡部1B2の第2受渡装置92は、冷却後の処理対象物8、すなわち冷却部1Aで冷却された後の処理対象物8を搬送する受渡装置となっている。第1実施形態に係る図4から図17までの搬送と対比すると、図4、図7、および図14の搬送は、第1受渡部1B1の第1受渡装置91によって行われ、図9、図10、および図11の搬送は、第2受渡部1B2の第2受渡装置92によって行われる。
冷却後の処理対象物8には、処理対象物8を冷却液によって冷却する場合、冷却で使用される冷却液が付着している。第2受渡装置92が冷却液の付着した冷却後の処理対象物8を搬送すると、この第2受渡装置92にも冷却液が付着することが考えられる。この第2受渡装置92が新たに搬入された冷却前の処理対象物8を搬送すると、この冷却前の処理対象物8にも冷却液が付着することもあり得る。冷却液の付いた状態で処理対象物8が加熱されると、処理対象物8の品質低下を招く可能性がある。
上記実施形態によれば、冷却前の処理対象物8および冷却後の処理対象物8がそれぞれ、異なる受渡装置(第1受渡装置91、第2受渡装置92)によって搬送されるので、加熱前の処理対象物8に冷却液が付着せず、加熱室2に冷却液が混入することを抑制できる。
さらに、受渡部が冷却前専用の受渡部である第1受渡部1B1と、冷却後専用の受渡部である第2受渡部1B2とに区別して設けられており、冷却前の処理対象物8と冷却後の処理対象物8とがそれぞれ異なる経路を通過するので、加熱室2に冷却液が混入することをより効果的に防止できる。
(第3実施形態)
図19は、第3実施形態に係る熱処理設備300の図2と同様の断面図である。第3実施形態に係る熱処理設備300は、第1実施形態に係る受渡部1Bに代えて、受渡部3Bを備えている。他の構成要素については、第3実施形態に係る熱処理設備300は、第1実施形態に係る熱処理設備100と同一である。
第3実施形態に係る受渡部3Bは、受渡装置9に代えて、受渡装置39を備えている。受渡装置39は、第1アーム91aと、第2アーム92aと、第1アーム91aおよび第2アーム92aを個別に昇降させる昇降装置9bとを備えている。この構成により、受渡装置39は、第1受渡装置および第2受渡装置からなる2つの受渡装置を実質的に備えている。ここで、第1受渡装置は、第1アーム91aおよび昇降装置9bからなっており、第2受渡装置は、第2アーム92aおよび昇降装置9bからなっている。また、共用型の昇降装置9bに代えて、第1アーム91aおよび第2アーム92aをそれぞれ昇降させる2つの別の昇降装置が設けられてもよい。第1アーム91aは、冷却前の処理対象物8を搬送するためのアームであり、第2アーム92aは、冷却後の処理対象物8を搬送するためのアームである。本実施形態では、冷却前用の第1アーム91aは、冷却後用の第2アーム92aの上方に配置されている。このため、第2アーム92aに付着した冷却液が滴下しても、この冷却液が第1アーム91aに付着しない。なお、第1アーム91aおよび第2アーム92aを個別に使用できるように、受渡部3Bの上方位置の上方には第1アーム91aの待避スペースが設けられ、受渡部3Bの下方位置の下方には第2アーム92aの待避スペースが設けられている。このため、第3実施形態に係る受渡部3Bの内部は、第1実施形態に係る受渡部1Bの内部よりも上下に長く延長されている。
上記実施形態によれば、冷却前の処理対象物8および冷却後の処理対象物8がそれぞれ、異なる受渡装置(第1受渡装置、第2受渡装置)によって搬送されるので、加熱室2に冷却液が混入することを抑制できる。
さらに、同一の受渡部3Bが、冷却前用の第1受渡装置および冷却後用の第2受渡装置を備えているので、加熱時に冷却液が混入することによって発生する品質低下を防止しながら、第1受渡装置および第2受渡装置の設置に要するスペースの増大を第2実施形態よりも抑制できる。
(第4実施形態)
図20は、第4実施形態に係る熱処理設備400の平面図である。第4実施形態に係る熱処理設備400は、第1実施形態に係る移動装置5に代えて、移動装置52、56、57を備えている。他の構成要素については、第4実施形態に係る熱処理設備400は、第1実施形態に係る熱処理設備100と同一である。
上述したように、第1実施形態に係る移動装置5は、回転軸Aの半径方向で、冷却室1を移動させる装置である。これに対して、移動装置52、56、57は、受渡部1Bと連結される側、すなわち、加熱室2、搬入装置6、及び搬出装置7をそれぞれ移動させる装置である。冷却室1を半径方向に移動させる代わりに、加熱室2、搬入装置6、及び搬出装置7を半径方向に移動させたとしても、受渡部1Bを加熱室2、搬入装置6、及び搬出装置7に連結することが可能である。
上記実施形態によれば、冷却室1を移動させることなく、受渡部1Bを加熱室2、搬入装置6、及び搬出装置7に連結することが可能である。上記実施形態では、冷却室1を移動させる際に振動によって液槽14内の冷却液が開口18から受渡部1B内に飛び出すというおそれが、なくなる。
上記実施形態では、熱処理設備は、真空浸炭設備を例として説明したが、本発明は、それに限定されず、一般の熱処理設備にも適用できる。本発明は、無酸化熱処理炉等、炉内部品や処理対象物が酸化されることによってダメージを受ける熱処理炉に、特に有効である。なお、上記実施形態では、処理対象物を冷却液によって冷却する場合について説明しているが、本発明は、処理対象物をガスによって冷却する場合も含む。さらに、上記実施形態では、開口10aに扉が設けられていないが、開口10aに扉を設ける構成も可能である。開口10aに扉を設ける場合には、受渡部1Bの内部雰囲気を外部雰囲気から隔離することができ、受渡部1Bと加熱室2との連結において、戸袋27の部分の排気に限定することができ、真空排気時間を短縮することができる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上記実施形態に対して各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、設備の合理化を達成しながら、同時に、処理対象物の搬送時間を短縮できる熱処理設備を提供できるので、産業上の利用価値が大である。
1 冷却室
1A 冷却部
10 外殻壁 10a 開口 11 扉 11a パッキン
12 真空バルブ 13 ガスバルブ 14 液槽 15 昇降装置
16 上方空間 17 開放バルブ 18 仕切り壁 18a 開口
19 開放バルブ
1B 受渡部
1B1 第1受渡部 1B2 第2受渡部
2 加熱室
20 外殻壁 20a 開口 21 扉 21a パッキン
22 真空バルブ 23 ガスバルブ 24 加熱装置 25 載置台
26 正面壁 27 戸袋 27a 開口
28 フランジ 28a パッキン
29 ファン
3B 受渡部
4 ターンテーブル 4a 外周
40 真空ポンプ
5、52、56、57 移動装置
50 ガス供給装置
6 搬入装置 6a 先端部
7 搬出装置 7a 先端部
8 処理対象物
9、39 受渡装置
9a アーム
91a 第1アーム 92a 第2アーム
9b 昇降装置
91 第1受渡装置
92 第2受渡装置
100、200、300、400 熱処理設備
A 回転軸

Claims (4)

  1. 処理対象物に加熱を行う加熱室と、
    前記加熱室で加熱された処理対象物を冷却する冷却室と、を備えている熱処理設備であって、
    前記冷却室は、鉛直軸回りに回転可能となっており、処理対象物をガスあるいは冷却液で冷却する冷却部と、処理対象物を受入及び搬出するための受渡部と、を備えており、
    前記鉛直軸と同軸の円周上には、複数の前記加熱室が配置されており、
    前記加熱室と前記冷却室との間を気密可能とするよう、前記受渡部と前記加熱室とは連結可能となっており、
    前記加熱室と前記冷却部との間で処理対象物を受け渡し可能な受渡装置を備えていることを特徴とする、熱処理設備。
  2. 前記受渡装置は、前記加熱室から前記冷却部まで処理対象物を搬送する第1受渡装置と、
    前記冷却部で冷却された処理対象物を前記冷却室から搬出する第2受渡装置と、を備えている請求項1に記載の熱処理設備。
  3. 前記受渡部は、前記加熱室から前記冷却部まで処理対象物を搬送するための第1受渡部と、前記冷却部で冷却された処理対象物を前記冷却室から搬出するための第2受渡部と、を備えており、
    前記第1受渡部と前記第2受渡部とは前記冷却部に対して互いに反対側となるように配置されており、
    前記第1受渡部は、前記第1受渡装置を備えており、
    前記第2受渡部は、前記第2受渡装置を備えている、請求項2記載の熱処理設備。
  4. 前記冷却室は、1個の前記受渡部を備えており、
    単一の前記受渡部は、前記第1受渡装置と、前記第2受渡装置と、を備えている、請求項2に記載の熱処理設備。
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