JPH058570A - 染料熱転写画像受容シート - Google Patents
染料熱転写画像受容シートInfo
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- JPH058570A JPH058570A JP3160469A JP16046991A JPH058570A JP H058570 A JPH058570 A JP H058570A JP 3160469 A JP3160469 A JP 3160469A JP 16046991 A JP16046991 A JP 16046991A JP H058570 A JPH058570 A JP H058570A
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 染料熱転写画像受容シートの染料画像濃度お
よび感度を向上させ、インクシートとの熱融着を防止
し、光および熱による退色に対する抵抗性を増進させ
る。 【構成】 シート状支持体の1面上に形成される染料画
像受容層を、下記成分: (1)ポリエステルポリオールと、イソシアネートと、
水酸基含有アクリル酸エステル化合物との反応生成物
を、活性エネルギー線照射により硬化させて得られた樹
脂と、および (2)ジアルキル酸錫マレイン酸塩ポリマー、および/
又はジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメル
カプトアセテート)との混合物を主成分として構成す
る。
よび感度を向上させ、インクシートとの熱融着を防止
し、光および熱による退色に対する抵抗性を増進させ
る。 【構成】 シート状支持体の1面上に形成される染料画
像受容層を、下記成分: (1)ポリエステルポリオールと、イソシアネートと、
水酸基含有アクリル酸エステル化合物との反応生成物
を、活性エネルギー線照射により硬化させて得られた樹
脂と、および (2)ジアルキル酸錫マレイン酸塩ポリマー、および/
又はジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメル
カプトアセテート)との混合物を主成分として構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料熱転写画像受容シ
ートに関するものである。更に詳しく述べるならば本発
明は、昇華性分散染料によるフルカラー画像を高濃度か
つ、鮮明に、染着受容することができ、かつ画像の耐熱
性が高く保存性のすぐれた染料熱転写画像受容シートに
関するものである。
ートに関するものである。更に詳しく述べるならば本発
明は、昇華性分散染料によるフルカラー画像を高濃度か
つ、鮮明に、染着受容することができ、かつ画像の耐熱
性が高く保存性のすぐれた染料熱転写画像受容シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年熱転写方式の高画質のカラーハード
コピー、特に染料熱転写型プリンターの開発が急速に進
んでいる。染料熱転写型プリンターでは、3色(イエロ
ー、マゼンタ、シアン)の昇華性染料層を、サーマルヘ
ッドの加熱エネルギーを連続的に制御して加熱し、それ
ぞれの色の染料の転写量を変化させ、濃度階調のフルカ
ラー画像を可能にしている。
コピー、特に染料熱転写型プリンターの開発が急速に進
んでいる。染料熱転写型プリンターでは、3色(イエロ
ー、マゼンタ、シアン)の昇華性染料層を、サーマルヘ
ッドの加熱エネルギーを連続的に制御して加熱し、それ
ぞれの色の染料の転写量を変化させ、濃度階調のフルカ
ラー画像を可能にしている。
【0003】染料熱転写画像受容シート上に高品位の画
像を得るために、染料の転写速度と染着量とが大きく、
そして保存性が良好な画像受容層樹脂が研究されてい
る。従来、このような染料の転写速度と受容量が大き
い、かつ保存性の優れた染料受容性樹脂としては、各種
のポリエステル樹脂の利用が提案されていた。
像を得るために、染料の転写速度と染着量とが大きく、
そして保存性が良好な画像受容層樹脂が研究されてい
る。従来、このような染料の転写速度と受容量が大き
い、かつ保存性の優れた染料受容性樹脂としては、各種
のポリエステル樹脂の利用が提案されていた。
【0004】例えば、特開昭57−107885号には、飽和ポ
リエステル樹脂の利用が記載されており、また、特開昭
61−3796号には、スルホン化フタル酸変性ポリエステル
樹脂の利用が提案されている。更に、特開昭63−7971号
には、フェニル基を含有するポリオールと、ジカルボン
酸とからなり、分子量が 10000〜30000 のポリエステル
樹脂を用いることが記載されている。しかし、これらの
樹脂は、いずれも不満足なものであった。
リエステル樹脂の利用が記載されており、また、特開昭
61−3796号には、スルホン化フタル酸変性ポリエステル
樹脂の利用が提案されている。更に、特開昭63−7971号
には、フェニル基を含有するポリオールと、ジカルボン
酸とからなり、分子量が 10000〜30000 のポリエステル
樹脂を用いることが記載されている。しかし、これらの
樹脂は、いずれも不満足なものであった。
【0005】染料転写方式における染料の染着機構は
“色材、59(10)、1986 p607"に記載されているように、
比較的低いガラス転移温度を有するポリエステル樹脂
が、局所的加熱によりその部分の非晶領域の高分子鎖に
激しく分子運動を生じ、溶融軟化して粘性のある液体と
なり、次に、転写操作により昇華した染料がこの溶融樹
脂層中に飛び込み、冷却によって染料分子が非晶領域に
埋め込まれた状態で固定され、それによって着色画像を
形成するものと考えられている。
“色材、59(10)、1986 p607"に記載されているように、
比較的低いガラス転移温度を有するポリエステル樹脂
が、局所的加熱によりその部分の非晶領域の高分子鎖に
激しく分子運動を生じ、溶融軟化して粘性のある液体と
なり、次に、転写操作により昇華した染料がこの溶融樹
脂層中に飛び込み、冷却によって染料分子が非晶領域に
埋め込まれた状態で固定され、それによって着色画像を
形成するものと考えられている。
【0006】このような染料熱転写方式では、染料の昇
華に多大のエネルギーを要し、更に転写スピードが遅い
という欠点がある。そこで、染料の転写スピードを向上
させるために、染料熱転写画像受容シートに使われる画
像受容層のガラス転移温度を下げることが試みられてい
る。しかし、このようにすると、プリントの際の加熱に
より、画像受容層の表面が粗面化され、転写された画像
の光沢が低下するという問題が発生する。この場合、熱
転写の際に画像受容層が完全に溶融し、この溶融した画
像受容層がインクシートに融着する問題を生じている。
華に多大のエネルギーを要し、更に転写スピードが遅い
という欠点がある。そこで、染料の転写スピードを向上
させるために、染料熱転写画像受容シートに使われる画
像受容層のガラス転移温度を下げることが試みられてい
る。しかし、このようにすると、プリントの際の加熱に
より、画像受容層の表面が粗面化され、転写された画像
の光沢が低下するという問題が発生する。この場合、熱
転写の際に画像受容層が完全に溶融し、この溶融した画
像受容層がインクシートに融着する問題を生じている。
【0007】上記問題を解決するため、特開昭62−1732
95号には、放射線照射によって硬化するラジカル重合性
プレポリマーを含む塗布液をシート状基体に塗布し、こ
れに電子線を照射して硬化させることが提案されてい
る。また、特開昭62−237091号には、分子量が3000以下
のポリエステル骨格を有するポリエステルウレタンアク
リレートと、反応性希釈剤とを含む塗布液をシート状基
体に塗布し、これを電子線、紫外線、または熱により硬
化させることを提案されている。これらの方法は、高架
橋密度を有する画像受容層が得られ、このため、染料熱
転写受容シートとインクシート間の融着は改善できる
が、染料を熱転写する際に、画像受容層が溶融軟化して
粘性のある液体にならず、従って画像受容層の染料画像
受容性が低下し、高濃度な画像を得ることが難しいとい
う問題を生じている。
95号には、放射線照射によって硬化するラジカル重合性
プレポリマーを含む塗布液をシート状基体に塗布し、こ
れに電子線を照射して硬化させることが提案されてい
る。また、特開昭62−237091号には、分子量が3000以下
のポリエステル骨格を有するポリエステルウレタンアク
リレートと、反応性希釈剤とを含む塗布液をシート状基
体に塗布し、これを電子線、紫外線、または熱により硬
化させることを提案されている。これらの方法は、高架
橋密度を有する画像受容層が得られ、このため、染料熱
転写受容シートとインクシート間の融着は改善できる
が、染料を熱転写する際に、画像受容層が溶融軟化して
粘性のある液体にならず、従って画像受容層の染料画像
受容性が低下し、高濃度な画像を得ることが難しいとい
う問題を生じている。
【0008】また、従来の染料熱転写方式で得られた画
像の耐光性は必ずしも十分ではなく、画像の耐光性のい
っそうの向上が望まれていた。画像の耐光性を向上させ
るためには、例えば、特開昭61-32789号には、画像受容
層に 300〜400nm の紫外線を吸収する紫外線吸収剤を含
有させる方法が開示されている。また特開昭61−229594
号には、紫外線吸収剤もしくは光安定剤のうち少なくと
も一種類を含む画像受容層を設ける方法が開示されてい
る。しかし、近年、プリンターの進歩に伴い、高感度
で、高濃度に染着され、高鮮明な画像を記録するために
は、記録画像の光に対する保存性が更に改善されてお
り、かつ熱保存時の画像のニジミのない画像受容シート
の開発が望まれている。
像の耐光性は必ずしも十分ではなく、画像の耐光性のい
っそうの向上が望まれていた。画像の耐光性を向上させ
るためには、例えば、特開昭61-32789号には、画像受容
層に 300〜400nm の紫外線を吸収する紫外線吸収剤を含
有させる方法が開示されている。また特開昭61−229594
号には、紫外線吸収剤もしくは光安定剤のうち少なくと
も一種類を含む画像受容層を設ける方法が開示されてい
る。しかし、近年、プリンターの進歩に伴い、高感度
で、高濃度に染着され、高鮮明な画像を記録するために
は、記録画像の光に対する保存性が更に改善されてお
り、かつ熱保存時の画像のニジミのない画像受容シート
の開発が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の欠点を解消し、活性エネルギー線硬化樹脂
を主成分として含む画像受容性を有し、インクシートか
ら熱転写される染料画像に対する感度、および濃度が高
く、インクシートとの熱融着がなく、光・熱に対する画
像保存性が改善された、染料熱転写画像受容シートを提
供しようとするものである。
な従来技術の欠点を解消し、活性エネルギー線硬化樹脂
を主成分として含む画像受容性を有し、インクシートか
ら熱転写される染料画像に対する感度、および濃度が高
く、インクシートとの熱融着がなく、光・熱に対する画
像保存性が改善された、染料熱転写画像受容シートを提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像受容層
に、特定化合物の反応生成物を活性エネルギー線硬化樹
脂と、特定有機錫化合物とを含有させることによって、
上記課題の解決に成功したものである。すなわち、本発
明者の染料熱転写画像受容シートは、シート状支持体
と、前記支持体の少なくとも一方の表面上に形成され、
染料受容性樹脂材料を主成分として含む画像受容層を有
し、前記画像受容層が下記成分: (1)ポリエステルポリオール化合物、イソシアネート
化合物、および水酸基を有するアクリル酸エステル化合
物の反応生成物の、活性エネルギー線照射による硬化樹
脂と、 (2)ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマー、およびジア
ルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトア
セテート)化合物から選ばれた少なくとも1員と、を含
むことを特徴とするものである。
に、特定化合物の反応生成物を活性エネルギー線硬化樹
脂と、特定有機錫化合物とを含有させることによって、
上記課題の解決に成功したものである。すなわち、本発
明者の染料熱転写画像受容シートは、シート状支持体
と、前記支持体の少なくとも一方の表面上に形成され、
染料受容性樹脂材料を主成分として含む画像受容層を有
し、前記画像受容層が下記成分: (1)ポリエステルポリオール化合物、イソシアネート
化合物、および水酸基を有するアクリル酸エステル化合
物の反応生成物の、活性エネルギー線照射による硬化樹
脂と、 (2)ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマー、およびジア
ルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトア
セテート)化合物から選ばれた少なくとも1員と、を含
むことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】一般的な活性エネルギー線硬化性化合物とし
て、1分子中に少なくとも1個以上のアクリロイル基を
有するポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレートが知られている。更に、活性
エネルギー線で硬化する塗料の構成要素としては、 (1)多官能プレポリマー (2)架橋剤 (3)単官能モノマー (4)その他(顔料、光開始剤等) などが知られている。
て、1分子中に少なくとも1個以上のアクリロイル基を
有するポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレートが知られている。更に、活性
エネルギー線で硬化する塗料の構成要素としては、 (1)多官能プレポリマー (2)架橋剤 (3)単官能モノマー (4)その他(顔料、光開始剤等) などが知られている。
【0012】多官能プレポリマーは、塗料樹脂のバック
ボーンを形成するものであり、架橋剤は硬化体の架橋密
度の調整、および塗料硬化速度を調整するものである。
また、単官能モノマーは、塗料を、コーティング操作に
適合した塗料粘度に調整する希釈剤としての働きがあ
る。この単官能モノマーは、塗料硬化後、硬化体構造の
一部を構成し、このため反応系外に除去されることはな
い。従って単官能モノマーの使用によって、塗料を無溶
剤化することができ、溶剤公害のない塗料を得ることが
できる。すなわち、上記の成分からなる活性エネルギー
線硬化性塗料の最大の特徴は、無溶剤化できる点にあ
る。このため、多官能プレポリマー(オリゴマー)の分
子量を過度にも高くすると、希釈剤である単官能モノマ
ーを過剰に配合する必要を生ずるから、多官能プレポリ
マー(オリゴマー)の分子量にはおのずから限度があ
る。UV・EB硬化ハンドブック(高分子刊行会、198
5)によると、多官能プレポリマー(オリゴマー)の分
子量は 500〜1000の範囲にあるのが一般的である。
ボーンを形成するものであり、架橋剤は硬化体の架橋密
度の調整、および塗料硬化速度を調整するものである。
また、単官能モノマーは、塗料を、コーティング操作に
適合した塗料粘度に調整する希釈剤としての働きがあ
る。この単官能モノマーは、塗料硬化後、硬化体構造の
一部を構成し、このため反応系外に除去されることはな
い。従って単官能モノマーの使用によって、塗料を無溶
剤化することができ、溶剤公害のない塗料を得ることが
できる。すなわち、上記の成分からなる活性エネルギー
線硬化性塗料の最大の特徴は、無溶剤化できる点にあ
る。このため、多官能プレポリマー(オリゴマー)の分
子量を過度にも高くすると、希釈剤である単官能モノマ
ーを過剰に配合する必要を生ずるから、多官能プレポリ
マー(オリゴマー)の分子量にはおのずから限度があ
る。UV・EB硬化ハンドブック(高分子刊行会、198
5)によると、多官能プレポリマー(オリゴマー)の分
子量は 500〜1000の範囲にあるのが一般的である。
【0013】本発明者らは種々の活性エネルギー線で硬
化した樹脂の、染料受容性を検討した結果、ポリエステ
ルポリオールプレポリマーと、イソシアネートと、水酸
基を有するアクリル酸エステル化合物を反応させた新規
な不飽和ウレタンアクリレートプレポリマーを活性エネ
ルギー線で硬化した樹脂が、すぐれた染料受容性を示す
ことを見出した。
化した樹脂の、染料受容性を検討した結果、ポリエステ
ルポリオールプレポリマーと、イソシアネートと、水酸
基を有するアクリル酸エステル化合物を反応させた新規
な不飽和ウレタンアクリレートプレポリマーを活性エネ
ルギー線で硬化した樹脂が、すぐれた染料受容性を示す
ことを見出した。
【0014】本発明に用いられるポリエステルポリオー
ルは、エチレングリコールと、ネオペンチルグリコール
と、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物とか
らなるジグリコール成分とし、テレフタル酸およびイソ
フタル酸からなるジカルボン酸成分との反応によって合
成され、その分子量が5000〜30000 の範囲にあるものが
好ましい。
ルは、エチレングリコールと、ネオペンチルグリコール
と、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物とか
らなるジグリコール成分とし、テレフタル酸およびイソ
フタル酸からなるジカルボン酸成分との反応によって合
成され、その分子量が5000〜30000 の範囲にあるものが
好ましい。
【0015】上記ジグリコール成分に併用可能なジクリ
コール化合物としては、プロピレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール等のような
脂肪族グリコール、または、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールのような脂環族グリコールがある。また、他
3官能性以上の多官能性ポリオール化合物、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオールを併用して
もよい。
コール化合物としては、プロピレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール等のような
脂肪族グリコール、または、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールのような脂環族グリコールがある。また、他
3官能性以上の多官能性ポリオール化合物、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオールを併用して
もよい。
【0016】上記ジカルボン酸成分に併用可能な化合物
としては、上記以外の芳香族ジカルボン酸、例えばオル
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げ
られる。芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸として
は、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸を挙げることが出来る。更に、3官能
以上のポリカルボン酸としては、トリメリット酸、ピロ
メリット酸等の芳香族カルボン酸、ブタンテトラカルボ
ン酸等の脂肪族ポリカルボン酸等を挙げることが出来
る。
としては、上記以外の芳香族ジカルボン酸、例えばオル
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げ
られる。芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸として
は、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸を挙げることが出来る。更に、3官能
以上のポリカルボン酸としては、トリメリット酸、ピロ
メリット酸等の芳香族カルボン酸、ブタンテトラカルボ
ン酸等の脂肪族ポリカルボン酸等を挙げることが出来
る。
【0017】本発明に使用可能なイソシアネート化合物
は、従来公知のイソシアネート化合物から選択すること
ができる。これらの具体例としてはジフェニルメタンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等を挙げることができ
る。
は、従来公知のイソシアネート化合物から選択すること
ができる。これらの具体例としてはジフェニルメタンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等を挙げることができ
る。
【0018】本発明に使用可能な、水酸基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル化合物は、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、および下記一般式 (1), (2) :
タ)アクリル酸エステル化合物は、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、および下記一般式 (1), (2) :
【化1】 の化合物などを挙げることができる。
【0019】本発明の活性エネルギー線硬化樹脂と、従
来の活性エネルギー線硬化樹脂との差違は、下記の通り
である。すなわち本発明の活性エネルギー線硬化樹脂
は、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、お
よびビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物な
どのようなアルコール成分と、テレフタル酸、およびイ
ソフタル酸のような酸成分とからなるポリエステルユニ
ットが繰り返し結合しているプレポリマーであり、更
に、その分子量は、5000〜30000 の範囲にあることが好
ましいものである。これに対して、従来の活性エネルギ
ー線硬化樹脂に使われているプレポリマーの分子量は、
上記分子量より小さいものである。このように本発明の
プレポリマーは、その分子量が高いため、無溶剤塗料を
構成することが難しく、塗工の際には、トルエン、メチ
ルエチルケトンのような蒸発性溶剤の添加が必要であ
る。すなわち、本発明の活性エネルギー線硬化プレポリ
マーは、従来のものにはない骨格を有し、かつ塗料形態
も、一般的な活性エネルギー線硬化塗料とは異なり、蒸
発性の溶剤を添加するものであって、全く新しい新規な
活性エネルギー線硬化樹脂と言うことができる。
来の活性エネルギー線硬化樹脂との差違は、下記の通り
である。すなわち本発明の活性エネルギー線硬化樹脂
は、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、お
よびビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物な
どのようなアルコール成分と、テレフタル酸、およびイ
ソフタル酸のような酸成分とからなるポリエステルユニ
ットが繰り返し結合しているプレポリマーであり、更
に、その分子量は、5000〜30000 の範囲にあることが好
ましいものである。これに対して、従来の活性エネルギ
ー線硬化樹脂に使われているプレポリマーの分子量は、
上記分子量より小さいものである。このように本発明の
プレポリマーは、その分子量が高いため、無溶剤塗料を
構成することが難しく、塗工の際には、トルエン、メチ
ルエチルケトンのような蒸発性溶剤の添加が必要であ
る。すなわち、本発明の活性エネルギー線硬化プレポリ
マーは、従来のものにはない骨格を有し、かつ塗料形態
も、一般的な活性エネルギー線硬化塗料とは異なり、蒸
発性の溶剤を添加するものであって、全く新しい新規な
活性エネルギー線硬化樹脂と言うことができる。
【0020】印画画像の耐光性は、光源としてキセノン
光照射により評価されるが、特に400nm 以下の照射光波
長の光により染料が著しく退色する。このような場合、
紫外線吸収剤の添加により退色防止の効果は見られる
が、しかしそれだけでは十分でない。このため、本発明
者等は鋭意検討した結果、ジアルキル錫マレイン酸塩ポ
リマーまたは/そしてジアルキル錫−S,S′−ビス
(イソオクチルメルカプトアセテート)化合物を併用す
ることで顕著な退色防止効果が得られることを見出し
た。
光照射により評価されるが、特に400nm 以下の照射光波
長の光により染料が著しく退色する。このような場合、
紫外線吸収剤の添加により退色防止の効果は見られる
が、しかしそれだけでは十分でない。このため、本発明
者等は鋭意検討した結果、ジアルキル錫マレイン酸塩ポ
リマーまたは/そしてジアルキル錫−S,S′−ビス
(イソオクチルメルカプトアセテート)化合物を併用す
ることで顕著な退色防止効果が得られることを見出し
た。
【0021】本発明の画像受容層に含有されるジアルキ
ル錫マレイン酸塩ポリマーとしては、例えば、ジ−n−
オクチルスズマレートポリマー、ジ−n−ブチルスズマ
レートポリマーなどがあり、またジアルキル錫−S,
S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)化合
物としては、例えば、ジ−n−オクチル錫S,S′−ビ
ス(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジ−n−ブ
チル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセ
テート)などを用いることができる。
ル錫マレイン酸塩ポリマーとしては、例えば、ジ−n−
オクチルスズマレートポリマー、ジ−n−ブチルスズマ
レートポリマーなどがあり、またジアルキル錫−S,
S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)化合
物としては、例えば、ジ−n−オクチル錫S,S′−ビ
ス(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジ−n−ブ
チル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセ
テート)などを用いることができる。
【0022】上記ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマーま
たは/そしてジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオク
チルメルカプトアセテート)化合物の配合量は、ポリエ
ステルポリオール化合物と、イソシアネート化合物と、
水酸基を有するアクリル酸エステル化合物との反応物か
らなる活性エネルギー線硬化樹脂(1)100 重量部に対
し、3〜30重量部であり、好ましくは5〜10重量部であ
る。
たは/そしてジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオク
チルメルカプトアセテート)化合物の配合量は、ポリエ
ステルポリオール化合物と、イソシアネート化合物と、
水酸基を有するアクリル酸エステル化合物との反応物か
らなる活性エネルギー線硬化樹脂(1)100 重量部に対
し、3〜30重量部であり、好ましくは5〜10重量部であ
る。
【0023】更に、熱によるインクシートと、画像受容
層との印画時の耐熱融着性を高めるために、ジアルキル
錫マレイン酸塩ポリマーまたは/そしてジアルキル錫−
S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)
に離型剤を混合して使用することが出来る。このような
離型剤としてパラフィン、ポリエチレンワックスなどの
ワックス類、金属石鹸、シリコーンオイル、シリコーン
系樹脂、フッ素系界面活性剤、フッ素系樹脂などを用い
ることが可能であり、その添加量は、ポリエステルポリ
オール化合物と、イソシアネート化合物と、水酸基を有
するアクリル酸エステル化合物との反応生成物からなる
活性エネルギー線硬化樹脂(1)100 重量部に対し15重
量%以下であることが好ましい。
層との印画時の耐熱融着性を高めるために、ジアルキル
錫マレイン酸塩ポリマーまたは/そしてジアルキル錫−
S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)
に離型剤を混合して使用することが出来る。このような
離型剤としてパラフィン、ポリエチレンワックスなどの
ワックス類、金属石鹸、シリコーンオイル、シリコーン
系樹脂、フッ素系界面活性剤、フッ素系樹脂などを用い
ることが可能であり、その添加量は、ポリエステルポリ
オール化合物と、イソシアネート化合物と、水酸基を有
するアクリル酸エステル化合物との反応生成物からなる
活性エネルギー線硬化樹脂(1)100 重量部に対し15重
量%以下であることが好ましい。
【0024】本発明の画像受容層には、置換フェノー
ル、テルペンなどの低分子有機化合物を、酸化防止、紫
外線吸収、および増感等の目的でブレンドすることがで
きる。また画像受容層には、その白色度、および不透明
度の向上に用いられる白色顔料、並びに画像受容層の色
調を調節する蛍光染料、およびブルー、バイオレットな
どの着色染料も必要に応じて添加することができる。上
記の白色顔料、紫外線吸収剤、架橋剤などの添加剤は画
像受容層の主成分である染料受容性樹脂と混合して塗工
するのが便利であるが、紫外線吸収剤を、別の被覆層と
して画像受容層の上、又は下に塗工してもよい。
ル、テルペンなどの低分子有機化合物を、酸化防止、紫
外線吸収、および増感等の目的でブレンドすることがで
きる。また画像受容層には、その白色度、および不透明
度の向上に用いられる白色顔料、並びに画像受容層の色
調を調節する蛍光染料、およびブルー、バイオレットな
どの着色染料も必要に応じて添加することができる。上
記の白色顔料、紫外線吸収剤、架橋剤などの添加剤は画
像受容層の主成分である染料受容性樹脂と混合して塗工
するのが便利であるが、紫外線吸収剤を、別の被覆層と
して画像受容層の上、又は下に塗工してもよい。
【0025】本発明の画像受容層に併用することのでき
る染料受容性樹脂としては、熱可塑性飽和ポリエステル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
プロピオン酸ビニル共重合体などの塩ビ系樹脂が好まし
いが、その他ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタ
ール、ポリアミド、ポリアクリル酸エステルなどがあ
る。
る染料受容性樹脂としては、熱可塑性飽和ポリエステル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
プロピオン酸ビニル共重合体などの塩ビ系樹脂が好まし
いが、その他ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタ
ール、ポリアミド、ポリアクリル酸エステルなどがあ
る。
【0026】一般に画像受容層の厚さは、1〜20g/m
2 であり、好ましくは4〜10g/m 2 である。これが薄
過ぎると画像の濃度及び感度が低下し、塗工精度の制限
から画像の均一性が悪くなる。また、それが厚過ぎると
画像受容効果が飽和し、不経済であるばかりでなくその
強度が低下する。
2 であり、好ましくは4〜10g/m 2 である。これが薄
過ぎると画像の濃度及び感度が低下し、塗工精度の制限
から画像の均一性が悪くなる。また、それが厚過ぎると
画像受容効果が飽和し、不経済であるばかりでなくその
強度が低下する。
【0027】画像受容シートがプリンター内で走行する
際に静電気が発生し、これが走行トラブルを発生させる
ことを防ぐために、シートの少なくともいずれかの面
に、帯電防止剤を塗布するか、或は画像受容層内に添
加、又はバックコートなどの方法で含有させてもよい。
この目的に用いられる帯電防止剤としては、カチオン系
親水性高分子がよく用いられている。
際に静電気が発生し、これが走行トラブルを発生させる
ことを防ぐために、シートの少なくともいずれかの面
に、帯電防止剤を塗布するか、或は画像受容層内に添
加、又はバックコートなどの方法で含有させてもよい。
この目的に用いられる帯電防止剤としては、カチオン系
親水性高分子がよく用いられている。
【0028】本発明に使用する活性エネルギー線として
は、電子線、紫外線、γ線等の電離性放射線が挙げられ
る。電子線を活性エネルギー線として用いる場合は、比
較的安価で大出力が得られるカーテンビーム方式の電子
線加速器を用いることが好ましい。このカーテンビーム
方式においては、加速電圧が 100〜300kV であり、吸収
線量は0.5Mradから10Mradであることが好ましい。また
照射時における雰囲気中の酸素濃度は500ppm以下である
ことが好ましく、それが500ppmより大きい場合、酸素が
重合の遅延剤として働き、硬化が不十分になることがあ
る。
は、電子線、紫外線、γ線等の電離性放射線が挙げられ
る。電子線を活性エネルギー線として用いる場合は、比
較的安価で大出力が得られるカーテンビーム方式の電子
線加速器を用いることが好ましい。このカーテンビーム
方式においては、加速電圧が 100〜300kV であり、吸収
線量は0.5Mradから10Mradであることが好ましい。また
照射時における雰囲気中の酸素濃度は500ppm以下である
ことが好ましく、それが500ppmより大きい場合、酸素が
重合の遅延剤として働き、硬化が不十分になることがあ
る。
【0029】紫外線を活性エネルギー線として用いる場
合は、樹脂組成物全量に対して0.1〜10重量部の光開始
剤を配合する必要がある。光開始剤としてはベンゾイン
エーテル系化合物、ベンゾフェノン系化合物とアミン系
化合物の混合物、チオキサントン系化合物とアミン系化
合物の混合物、アセトフェノン系化合物、ケタール系化
合物等が挙げられる。
合は、樹脂組成物全量に対して0.1〜10重量部の光開始
剤を配合する必要がある。光開始剤としてはベンゾイン
エーテル系化合物、ベンゾフェノン系化合物とアミン系
化合物の混合物、チオキサントン系化合物とアミン系化
合物の混合物、アセトフェノン系化合物、ケタール系化
合物等が挙げられる。
【0030】本発明のシート状支持体としては、用途に
よって上質紙、コート紙、ポリエステルフィルム、ポリ
オレフィンと無機顔料を主成分とした1ないし2軸延伸
フィルムである合成紙など各種プラスチックフィルム、
またはそれらを複合させた積層シート、ポリオレフィン
樹脂、顔料を主成分とした押し出しラミネートしたラミ
ネート紙などから選択することができる。本発明に用い
られる支持体の厚さは、20〜250 μmであり、その坪量
は20〜 250g/m2 であることが好ましい。
よって上質紙、コート紙、ポリエステルフィルム、ポリ
オレフィンと無機顔料を主成分とした1ないし2軸延伸
フィルムである合成紙など各種プラスチックフィルム、
またはそれらを複合させた積層シート、ポリオレフィン
樹脂、顔料を主成分とした押し出しラミネートしたラミ
ネート紙などから選択することができる。本発明に用い
られる支持体の厚さは、20〜250 μmであり、その坪量
は20〜 250g/m2 であることが好ましい。
【0031】
【実施例】本発明を下記実施例によって更に詳細に説明
する。しかし本発明の範囲はこれらによって制限される
ものではない。
する。しかし本発明の範囲はこれらによって制限される
ものではない。
【0032】実施例1 ポリエステルポリオールの合成 ジカルボン酸成分 テレフタル酸 60モル%(99.7g) イソフタル酸 40モル%(66.5g) ジオール成分 エチレングリコール 80モル%(49.7g) ネオペンチルグリコール 30モル%(34.8g) ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物 40モル%(160.0g) 上記ジカルボン酸成分とジオール成分とを、微量の酢酸
カルシウム、及び三酸化アンチモンからなる触媒の存在
下に、窒素雰囲気中で加熱し、 150℃まで昇温した後
に、この温度を1時間保持して、反応させた。更に0.1
mmHg以下の真空に保ちながら、 250℃で3時間重縮合反
応させながら、未反応のエチレングリコールを除去し、
ポリエステルポリオールを得た。この樹脂の分子量(G
PCによる)は 20000であった。
カルシウム、及び三酸化アンチモンからなる触媒の存在
下に、窒素雰囲気中で加熱し、 150℃まで昇温した後
に、この温度を1時間保持して、反応させた。更に0.1
mmHg以下の真空に保ちながら、 250℃で3時間重縮合反
応させながら、未反応のエチレングリコールを除去し、
ポリエステルポリオールを得た。この樹脂の分子量(G
PCによる)は 20000であった。
【0033】不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー
の合成 上記のようにして合成したポリエステルポリオール1モ
ルに、イソホロンジイソシアネート1モルと、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート2モルと、希釈剤としてトル
エン/MEK混合溶液と、重合禁止剤として4−メトキ
シフェノールの痕跡量とを仕込み、攪拌しながら徐々に
加熱を行ない75℃まで昇温し、75〜80℃で2時間反応さ
せた。さらに、これにウレタン化触媒として、痕跡量の
オクチル酸第一スズを添加し、75〜80℃で5時間反応さ
せ、不飽和ウレタンアクリレートプレポリマーを得た。
の合成 上記のようにして合成したポリエステルポリオール1モ
ルに、イソホロンジイソシアネート1モルと、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート2モルと、希釈剤としてトル
エン/MEK混合溶液と、重合禁止剤として4−メトキ
シフェノールの痕跡量とを仕込み、攪拌しながら徐々に
加熱を行ない75℃まで昇温し、75〜80℃で2時間反応さ
せた。さらに、これにウレタン化触媒として、痕跡量の
オクチル酸第一スズを添加し、75〜80℃で5時間反応さ
せ、不飽和ウレタンアクリレートプレポリマーを得た。
【0034】画像受容層用塗料1の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 5重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製)
【0035】染料熱転写画像受容シートの調製 150g/m2 の上質紙の両面に各30μmのポリエチレン
をラミネートしたものを基材として用い、その片面上
に、上記塗料−1を固形分で5g/m2 の厚さで塗工、
乾燥し、更にこの塗布層に電子線を4Mradの吸収線量に
なるように照射して塗布層を硬化させて、昇華染料画像
受容層を形成し、染料画像受容シートを得た。
をラミネートしたものを基材として用い、その片面上
に、上記塗料−1を固形分で5g/m2 の厚さで塗工、
乾燥し、更にこの塗布層に電子線を4Mradの吸収線量に
なるように照射して塗布層を硬化させて、昇華染料画像
受容層を形成し、染料画像受容シートを得た。
【0036】染着性試験 上記のようにして得られた画像受容シートに、市販の昇
華転写カラービデオプリンター(富士フィルム:VP710
0)を用いてステップパターンをプリントし、その性能
を下記の項目について評価した。最高濃度、および感度
はマクベス反射濃度計を用いて評価した。感度テストに
おいては階調パターンの低エネルギーにおける転写色濃
度を比較した。
華転写カラービデオプリンター(富士フィルム:VP710
0)を用いてステップパターンをプリントし、その性能
を下記の項目について評価した。最高濃度、および感度
はマクベス反射濃度計を用いて評価した。感度テストに
おいては階調パターンの低エネルギーにおける転写色濃
度を比較した。
【0037】保存性試験 前記熱転写画像の保存性を以下の条件でテストした。 耐光性 キセノン・フェードメーターで50℃、63%RHの条件下
に48時間暴露した。 耐熱性 60℃の送風乾燥器中 200時間保存する。上記条件下での
保存試験後の画像の変化を肉眼で観察、評価した。前
記、染着性試験および保存性試験の評価は5段階で行っ
た。優秀なもの…5級、良好なもの…4級、一般的な品
質…3級、劣るもの…2級、重大な欠陥のあるもの…1
級と表示した。評価結果を表−1に示す。
に48時間暴露した。 耐熱性 60℃の送風乾燥器中 200時間保存する。上記条件下での
保存試験後の画像の変化を肉眼で観察、評価した。前
記、染着性試験および保存性試験の評価は5段階で行っ
た。優秀なもの…5級、良好なもの…4級、一般的な品
質…3級、劣るもの…2級、重大な欠陥のあるもの…1
級と表示した。評価結果を表−1に示す。
【0038】実施例2 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに、下記組成の塗料−2を用いた。画像受容層用塗料−2の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジアルキル錫−S,S′−ビス (イソオクチルメルカプトアセテート) 5重量部 (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに、下記組成の塗料−2を用いた。画像受容層用塗料−2の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジアルキル錫−S,S′−ビス (イソオクチルメルカプトアセテート) 5重量部 (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0039】実施例3 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに下記組成の塗料−3を用いた。画像受容層用塗料−3の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 2.5重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) ジアルキル錫−S,S′−ビス 2.5重量部 (イソオクチルメルカプトアセテート) (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに下記組成の塗料−3を用いた。画像受容層用塗料−3の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 2.5重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) ジアルキル錫−S,S′−ビス 2.5重量部 (イソオクチルメルカプトアセテート) (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0040】実施例4 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに下記組成の塗料−4を用いた。画像受容層用塗料−4の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 30重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに下記組成の塗料−4を用いた。画像受容層用塗料−4の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 30重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0041】実施例5 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに下記組成の塗料−5を用いた。画像受容層用塗料−5の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 3重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに下記組成の塗料−5を用いた。画像受容層用塗料−5の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 3重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0042】比較例1 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに、下記組成の塗料−6を用いた。画像受容層用塗料−6の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジアルキル錫−S,S′−ビス 2重量部 (イソオクチルメルカプトアセテート) (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに、下記組成の塗料−6を用いた。画像受容層用塗料−6の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジアルキル錫−S,S′−ビス 2重量部 (イソオクチルメルカプトアセテート) (商標:TVS♯8831、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0043】比較例2 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに、下記組成の塗料−7を用いた。画像受容層用塗料−7の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 2重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに、下記組成の塗料−7を用いた。画像受容層用塗料−7の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 ジ−n−オクチル錫マレートポリマー 2重量部 (商標:TVS♯8813、日東化成社製) テスト結果を表1に示す。
【0044】比較例3 実施例1と同一の操作およびテストを行った。但し、塗
料−1の代りに、下記組成の塗料−8を用いた。画像受容層用塗料−8の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 テスト結果を表1に示す。
料−1の代りに、下記組成の塗料−8を用いた。画像受容層用塗料−8の調製 不飽和ウレタンアクリレートプレポリマー 100重量部 トルエン/MEK=4/1溶液 400重量部 テスト結果を表1に示す。
【0045】
【表1】 表1から明らかなように、本発明に係る画像受容シート
はいづれも良好な画像最高濃度、感度、耐光性および耐
熱性を示した。しかし、比較例1〜3の画像受容シート
においては、耐光性および耐熱性が不良であった。
はいづれも良好な画像最高濃度、感度、耐光性および耐
熱性を示した。しかし、比較例1〜3の画像受容シート
においては、耐光性および耐熱性が不良であった。
【0046】
【発明の効果】本発明の昇華転写プリンター受容シート
は、染料画像を受容固定する画像受容層を、ポリエステ
ルポリオールプレポリマー、イソシアネート、および水
酸基を有するアクリル酸エステル、の反応生成物からな
る不飽和ウレタンアクリレートの活性エネルギー線硬化
樹脂と、ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマーまたは/そ
してジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメル
カプトアセテート)化合物とを主成分として形成するこ
とにより、画像濃度、染着濃度が高く、画像が鮮かであ
り、かつ光、および熱による変色のない良好な性能を示
すものであり、実用的にすぐれたものである。
は、染料画像を受容固定する画像受容層を、ポリエステ
ルポリオールプレポリマー、イソシアネート、および水
酸基を有するアクリル酸エステル、の反応生成物からな
る不飽和ウレタンアクリレートの活性エネルギー線硬化
樹脂と、ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマーまたは/そ
してジアルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメル
カプトアセテート)化合物とを主成分として形成するこ
とにより、画像濃度、染着濃度が高く、画像が鮮かであ
り、かつ光、および熱による変色のない良好な性能を示
すものであり、実用的にすぐれたものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート状支持体と、前記支持体の少なく
とも1表面上に形成され、染料受容性樹脂材料を主成分
として含む画像受容層とを有し、 前記画像受容層が、下記成分: (1)ポリエステルポリオール化合物、イソシアネート
化合物、および水酸基を有するアクリル酸エステル化合
物の反応生成物の、活性エネルギー線照射による硬化樹
脂と、 (2)ジアルキル錫マレイン酸塩ポリマー、およびジア
ルキル錫−S,S′−ビス(イソオクチルメルカプトア
セテート)化合物から選ばれた少なくとも1員と、を含
むことを特徴とする、染料熱転写画像受容シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160469A JPH058570A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 染料熱転写画像受容シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160469A JPH058570A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 染料熱転写画像受容シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058570A true JPH058570A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15715626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3160469A Pending JPH058570A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 染料熱転写画像受容シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7513694B2 (en) | 2002-07-15 | 2009-04-07 | Tomoegawa Paper Co., Ltd. | Component for connecting optical fibers, optical fiber connection structure, and optical fiber connecting method |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3160469A patent/JPH058570A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7513694B2 (en) | 2002-07-15 | 2009-04-07 | Tomoegawa Paper Co., Ltd. | Component for connecting optical fibers, optical fiber connection structure, and optical fiber connecting method |
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