JPH0585416A - 自動車の後部構造 - Google Patents

自動車の後部構造

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JPH0585416A
JPH0585416A JP25140491A JP25140491A JPH0585416A JP H0585416 A JPH0585416 A JP H0585416A JP 25140491 A JP25140491 A JP 25140491A JP 25140491 A JP25140491 A JP 25140491A JP H0585416 A JPH0585416 A JP H0585416A
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JP
Japan
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bumper
rear bumper
vehicle
silencer
automobile
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JP25140491A
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English (en)
Inventor
Isao Toda
功 任田
Jiro Maebayashi
治郎 前林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、自動車の後部構造において、床
下風を有効利用して、空力特性を向上させ、走行安定性
を達成する事を最も主要な特徴とする。 【構成】 この発明に係わる自動車の後部構造は、ボデ
イ後部12と、このボデイ後部12から中央部14cを
離間して配設されたリヤーバンパー14とを具備し、こ
のリヤーバンパー14の離間部分14cに対向するボデ
イ後部12の外面は、車体後方に向けて斜め上方に傾斜
する傾斜面26を備え、前記リヤーバンパー14はスポ
イラー機能を有するように構成されている事を特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体後部に取り付け
られたリヤーバンパー回りの構造を改良した自動車の後
部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行安定性を向上させる技術
が種々開発されており、これの一環として、走行に際し
て床下を通り抜ける床下風を制御して、空力特性を改善
することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動車のアンダーフロアー構造は、例えば、実開昭63
−63222号公報に示されるように、リヤーバンパー
に連なる車体下面が略水平に延出するように構成されて
おり、車体後端面はこの車体下面に対して切り立った状
態で設定されている。しかも、リヤーバンパーはこの切
り立った車体後端面に密接した状態で取り付けられてい
る。
【0004】このため、如何に床下風を制御して空力特
性を向上させようとしても、このようなアンダーフロア
構造では限度があり、実質的に、床下風を利用しての空
力特性の向上を図ることが出来ていないものである。こ
の発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、
この発明の目的は、床下風を有効利用して、空力特性を
向上させ、走行安定性を達成する事の出来る自動車の後
部構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決
し、目的を達成するため、この発明に係わる自動車の後
部構造は、ボデイ後部と、このボデイ後部から中央部を
離間して配設されたスポイラー機能を有するリヤーバン
パーとを具備し、このリヤーバンパーの離間部分に対向
するボデイ後部の外面は、車体後方に向けて斜め上方に
傾斜する傾斜面を備えている事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるする自動車の後部構造において、
前記リヤーバンパーは、その両端部において、ボデイ後
部の両端部に夫々一体的に連接されている事を特徴とし
ている。
【0006】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記リヤーバンパーは、これの周囲を風が通
過する事により、これを押し下げる付勢力が発生する様
な翼形状に形成されている事を特徴としている。また、
この発明に係わる自動車の後部構造において、前記ボデ
イ後部の傾斜した外面は、スペヤータイヤが収納される
スペヤータイヤパンの外面から構成されている事を特徴
としている。また、この発明に係わる自動車の後部構造
は、ボデイ後部と、このボデイ後部から中央部を離間し
て配設されたリヤーバンパーとを具備し、このリヤーバ
ンパーの離間部分に対向するボデイ後部の外面は、車体
後方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面を備え、前記ボ
デイ後部には、車幅方向の少なくとも一端部に配設され
たサイレンサーが取り付けられ、前記サイレンサーは、
前記ボデイ後部の傾斜した外面の前記一側縁の外側に配
設される事を特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記ボデイ後部には、前記傾斜した外面と前
記サイレンサーとの間に位置して、垂直下方に立ち下が
る仕切り板が配設されている事を特徴としている。ま
た、この発明に係わる自動車の後部構造において、前記
仕切り板は、対応するサイレンサーからの熱が、前記リ
ヤーバンパーと前記傾斜した外面との間を流れる走行風
に伝達される事を阻止するインシユレータとして構成さ
れている事を特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記仕切り板は、前記リヤーバンパーと前記
傾斜した外面との間を流れる走行風を整流するデイフユ
ーザーとして構成されている事を特徴としている。ま
た、この発明に係わる自動車の後部構造において、前記
車体後部の下面には、リヤーサスペンシヨンが配設され
る空間部が形成され、この空間部には、これの前方の車
体下面と略同一高さを有して、床下風を前記リヤーバン
パーと前記傾斜した外面との間に導くアンダーカバーが
配設されている事を特徴としている。
【0009】
【作用】以上のように構成されるこの発明に係わる自動
車の後部構造においては、走行に際して車体の下部を通
り抜けてくる床下風は、ボデイ後部の外面に、車体後方
に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面に沿つて、車体後部
の下方を通り抜ける事となる。この傾斜面に沿つて流れ
る風は、これに対向して、これから離間して配設された
リヤーバンパーの周囲を通過する事となる。ここで、こ
のリヤーバンパーはスポイラー機能を有しているので、
これの周囲を風が通過する事により、これを下方に押し
下げるよう作用し、車輪の接地力が高まり、走行安定性
が向上する事となる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明に係わる自動車の後部構造
の一実施例の構造を、添付図面の図1乃至図10を参照
して詳細に説明する。先ず、この一実施例の後部構造1
0は、図1乃至図4に示すように、車体の後部を規定す
るリヤーパネル12と、このリヤーパネル12の後面下
部に取り付けられたリヤーバンパー14とを備えて構成
されている。ここで、このリヤーバンパー14は、車幅
方向に沿つてその全幅に渡り延出するように構成されて
おり、その左右両端部14a,14bのみでリヤーパネ
ル12の左右両端部に夫々連結されており、その中央部
14cは図3に示すように、リヤーパネル12から後方
に離間して、これから独立した状態で取り付けられてい
る。
【0011】即ち、このリヤーバンパー14は、これの
外面を構成する外被材16と、内部を貫通して車幅方向
に沿つて延出するバンパーレインフオースメント部材1
8とから構成され、このバンパーレインフオースメント
部材18は、その左右両端部において、図4に示すよう
に、左右一対のリヤーサイドフレーム20の夫々の後端
に、左右一対の取り付けブラケツト22を介して取り付
けられている。また、この外被材16は、その左右両端
部において、リヤーパネル12と一体的に接続された状
態で形成されている。即ち、このリヤーバンパー14
は、車体の後端面の左右両端から一体的に後方に向けて
延出し、その後、車幅方向に沿つて互いに近接するよう
に延出して、中央部において互いに接合されると表現さ
れるような、車体後部において一体感を呈するように構
成されている。
【0012】ここで、このリヤーバンパー14の中央部
における断面形状は、図2から明らかなように、その上
側長さが下側長さよりも短く設定された所謂翼形状を上
下逆転した状態に形成されている。この結果、このリヤ
ーバンパー14の周囲を床下風が通過した場合に、これ
を下方に押し下げる付勢力が発生する事となる。即ち、
このリヤーバンパ14は所謂スポイラーとして機能する
ように設定されている。この様に、リヤーバンパー14
をスポイラーとして機能させる事により、この後部構造
10を備えた自動車が前進走行した場合に、このリヤー
バンパー14を通り抜ける走行風、即ち、床下風によ
り、空力学的にこのリヤーバンパー14を下方に押し下
げる付勢力が発生し、従つて、自動車の駆動輪としての
後輪32の路面に対する接地力が増し、走行安定性が向
上する事となる。
【0013】次に、上述したように、リヤーバンパー1
4に床下風を確実に導くためのリヤーパネル12の特有
の構成について詳細に説明する。即ち、上述したリヤー
パネル12は、その後面を上下に分けられており、後面
上部12aは図2に示すように略起立した状態で形成さ
れ、ここには、図1に示すように、ストップランプ、タ
ーンランプ、バツクランプ等のランプアツセンブリ24
が装着されている。また、このリヤーパネル12の後面
下部12bは、図2に示すように、これから後方に離間
して配設されたリヤーバンパー14の中央部14cと対
向する部分において、車体後方に向けて斜め上方に、例
えば、路面に対して約30度の傾斜角度で傾斜する傾斜
面26を有するように形成されている。ここで、この傾
斜面26を外面として有するリヤーパネル12は、図2
から明らかなように、この上にスペヤータイヤ28が収
納されるスペヤータイヤパンとして機能するように設定
されている。
【0014】一方、このスペヤータイヤパンが配設され
た車体後部の直前方に位置するフロアーパネル30の下
面には、図2に示すように、左右一対の後輪32にエン
ジン34の駆動力を伝達するデイフアレンシヤル機構3
6が配設される凹所38が形成されている。尚、この凹
所38内の上方には、デイフアレンシヤル機構36の前
方に位置した状態で、燃料タンク40が図示しない取り
付けベルトを介して吊持されている。
【0015】そして、図5に示すように、この凹所38
は、デイフアレンシヤル機構36との干渉を避けた状態
で、且つ、後端を除いた状態で、左右一対のアンダーカ
バー42a,42bで覆われている。即ち、この凹所3
8は、その中央部と後端部とを除く状態でアンダーカバ
ー42a,42bにより覆われている。尚、両アンダー
カバー42a,42bの下面には、夫々の前端面におけ
る互いに近接する内方端を起点として、車体後方に向か
うにつれて車体外方に徐々に偏倚するような形状に形成
されたスクープ44a,44bが、図6に示すように、
僅かに下方に向けて突出した状態で、対応するリヤーサ
イドフレーム20に夫々形成されている。ここで、これ
らのスクープ44a,44bは、NACAの規格に基づ
いて形成されている。
【0016】そして、図7に示すように、これらスクー
プ44a,44bよりも外側に位置するアンダーカバー
42a,42bの部分で夫々規定されるスクープ外側面
42a1,42b1は、上述したフロアーパネル30と
同一高さで、このフロアーパネル30に取り付けられて
いる。一方、これらスクープ44a,44bよりも内側
に位置アンダーカバー42a,42bの部分で夫々規定
されるスクープ内側面42a2,42b2は、上述した
フロアーパネル30よりも高い位置に配設されている。
尚、この図7から明らかなように、これらスクープ44
a,44bは、左右一対のリヤーサイドフレーム20の
下面に夫々固着されている。
【0017】この様に左右一対のスクープ44a,44
bを備える事により、フロアーパネル30の下面を通り
抜けて来た床下風は、アンダーカバー42a,42bの
下面に沿つてここを通り抜ける事になるが、その際、こ
れらアンダーカバー42a,42bには、スクープ44
a,44bが夫々形成されているため、この床下風は、
フロアーパネル30と同一高さのスクープ外側面42a
1,42b1から、対応するスクープ44a,44bを
跨いで、フロアーパネル30より高く設定されたスクー
プ内側面42a2,42b2を通り抜けるように偏向さ
れることとなる。
【0018】この様にして、床下風は、これらアンダー
カバー42a,42bを通り抜ける事により、中央に集
められ、これの後方に連続する傾斜面26に沿つて後方
に吹き抜ける事となる。換言すれば、この傾斜面26の
後方には、これに対向してリヤーバンパー14が配設さ
れているため、この傾斜面26に沿つて後方に吹き抜け
る床下風は、このリヤーバンパー14に吹き当たる事と
なる。この結果、上述したように、このリヤーバンパー
14はスポイラー機能を有するように形成されているた
め、このリヤーバンパー14に吹き当たる床下風は、空
力学上、このリヤーバンパー14を下方に押し下げる付
勢力を発揮させる事となる。従つて、上述したように、
後輪の接地力が増し、走行安定性が向上する事となる。
【0019】また、この一実施例における後部構造10
においては、図8に示すように、上述した傾斜面26の
両側縁には、車体前後方向に沿つて延出した状態の左右
一対の仕切り板46a,46bが起立した状態で配設さ
れており、これら仕切り板46a,46bは、上述した
左右一対のリヤーサイドフレーム20の下面に夫々固着
されている。ここで、これら仕切り板46a,46b
は、この傾斜面26に沿つて後方に吹き抜ける床下風を
整流するためのデイフユーザーとして機能するように構
成されている。
【0020】一方、これら左右一対の仕切り板46a,
46bの夫々の外側には、図8及び図9に示すように、
左右一対のサイレンサー48a,48bが夫々配設され
ている。即ち、この一実施例の自動車は、所謂デユアル
タイプのサイレンサー構造を備えるように構成されてい
る。この様に、これら仕切り板46a,46bの夫々の
外側にサイレンサー48a,48bを配設する状態にお
いて、夫々の仕切り板46a,46bは断熱材から形成
されている。即ち、この一実施例においては、これら仕
切り板46a,46bはインシユレーターとして機能す
るように構成されている。この結果、各サイレンサー4
8a,48bから発生した熱は、対応する仕切り板46
a,46bにより、傾斜面26を吹き抜ける床下風に伝
達される事はなくなり、従つて、この傾斜面26を吹き
抜ける床下風は、両サイレンサー48a,48bからの
熱によりその流れを乱されることなく、円滑に後方に流
れ去り、上述したスポイラーとして機能するリヤーバン
パー14における空力学的特性が確実に達成される事と
なる。
【0021】尚、上述した左右一対のサイレンサー48
a,48bの後面には、夫々後方に延出する排気エンド
パイプ49a,49bが夫々取り付けられている。これ
ら排気エンドパイプ49a,49bは、夫々対応する仕
切り板46a,46bを貫通した状態で、傾斜面26の
後方にまで延出している。次に、この一実施例の後部構
造10を備えた車体構造が取り付けられるシヤシーフレ
ーム構造50を図10を参照して概略的に説明する。こ
のシヤシーフレーム構造50は、所謂バツクボーン(背
骨)タイプに構成されており、車体中央部を車体前後方
向に沿つて延出し、前後両端面が開放され、内部を図示
しないプロペラシヤフト等が挿通されるセンターフレー
ム部52と、このセンターフレーム部52の前方に接続
され、エンジン34が搭載される前方フレーム部54
と、このセンターフレーム部52の後方に接続された後
方フレーム部56とから概略構成されている。
【0022】先ず、このセンターフレーム部52は、閉
塞断面形状を有するように、前後両端面が開放された状
態で、内部を中空状に形成されており、これの前部開口
を介して、エンジン34の後部に連接されたクラッチ機
構58が前方から嵌入されている。また、このセンター
フレーム部52の前端部には、これを補強するため、こ
れの全周に渡り延出した状態で、これと共に閉塞断面を
構成するように取り付けられ、正面視で所謂馬蹄状に形
成された前部レインフオースメントパネル60が連結さ
れ、また、センターフレーム部52の後端部には、これ
を補強するため、これの全周に渡り延出した状態で、こ
れと共に閉塞断面を構成するように取り付けられ、後面
視で所謂馬蹄状に形成された後部レインフオースメント
パネル62とが連結されている。ここで、上述した前方
フレーム部54は、この前部レインフオースメントパネ
ル58に直接には連結されている。また、上述した後方
フレーム部18は、この後部レインフオースメントパネ
ル60に直接には連結されている。
【0023】この様にして、この一実施例においては、
センターフレーム部52と前方フレーム部54との連結
剛性、及び、センターフレーム部52と後方フレーム部
56との連結剛性は、夫々、高く設定され、この様にし
て、シヤシーフレーム構造50における捩じり剛性は高
く設定される事となる。また、上述した前方フレーム部
54は、平面視で略日字状に構成され、詳細には、上述
した前部レインフオースメントパネル60の両側から斜
め前方に夫々延出する左右一対の傾斜フレーム片54
a,54bと、両傾斜フレーム片54a,54bの前端
から車体前後方向に沿つて前方に向けて夫々延出する左
右一対の平行フレーム片54c,54dと、両平行フレ
ーム片56c,56dの車体前後方向に関して略中央部
を互いに連結するように、車幅方向に沿つて延出する第
1の連結フレーム片56eと、両平行フレーム片56
c,56dの前端を互いに連結するように、車幅方向に
沿つて延出する第2の連結フレーム片56fとを備えて
構成されている。この様に前方フレーム部54は構成さ
れているため、その剛性は強く設定され、上述したよう
に重量物であるエンジン34が確実に搭載される事とな
る。
【0024】一方、上述した後方フレーム部56は、平
面視で略A字状に構成され、詳細には、後部レインフオ
ースメントパネル60の両側から斜め後方に向けて夫々
延出する左右一対の傾斜フレーム片56a,56bと、
両傾斜フレーム片56a,56bの後端から車体前後方
向に沿つて後方に向けて夫々延出する左右一対の平行フ
レーム片56c,56dと、両平行フレーム片56c,
56dの車体前後方向に関して略中央部を互いに連結す
るように、車幅方向に沿つて延出する連結フレーム片5
6eとを備えて構成されている。この連結フレーム片5
6eの車幅方向中央部の下面には、図示していないが取
り付けブロツクが一体的に取り付けられている。尚、上
述した平行フレーム片56c,56dにより、上述した
左右一対のリヤーサイドフレーム20が夫々規定されて
いる。
【0025】以上詳述したように、この一実施例の後部
構造10を構成する事により、床下風は、リヤーパネル
12の後端面下部に形成された傾斜面26に沿つて後方
に吹き抜ける事となり、この傾斜面26に対向して配設
されたリヤーバンパー14がスポイラーとして機能する
事により、この後部構造10を備えた自動車の走行安定
性が向上する事となる。
【0026】また、この一実施例においては、この傾斜
面26をスペヤータイヤ28が収納されるスペヤータイ
ヤパンの外面として用いているため、仮に、後突が発生
した場合においても、この剛性体として機能するスペヤ
ータイヤ28は起立する状態に、その姿勢を変更される
のみで、これが前方に押し込まれて、たの重要な車体装
備品、特に、燃料タンク40を破損する事が効果的に抑
制される事になる。また、この一実施例においては、左
右一対のアンダーカバー42a,42bに、スクープ4
4a,44bを夫々設けたので、フロアーパネル30の
下面を吹き抜けて来た床下風は、これらスクープ44
a,44bにより中央に集められ、傾斜面26を吹き抜
けるように強制され、上述した走行安定性が更に向上す
る事となる。
【0027】また、この一実施例においては、傾斜面2
6の左右両側に仕切り板46a,46bを配設し、これ
ら仕切り板46a,46bをデイフイユザーとインシユ
レータとを兼ねるように構成しているので、傾斜面26
を吹き抜ける床下風は左右に漏れずに、ここを通るよう
に強制されると共に、左右両側に配設されたサイレンサ
ー48a,48bからの熱影響を排除された状態で、円
滑に吹き抜ける事となる。この様にして、上述した走行
安定性が一段と向上する事となる。
【0028】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでもない。例えば、上述
した一実施例においては、傾斜面26の傾斜角度を30
度であると説明したが、この発明は、この様な数値に限
定されることなく、自動車の種類や形状に応じて種々変
更設定可能である事は言うまでも無い。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明に係わる自
動車の後部構造は、ボデイ後部と、このボデイ後部から
中央部を離間して配設されたスポイラー機能を有するリ
ヤーバンパーとを具備し、このリヤーバンパーの離間部
分に対向するボデイ後部の外面は、車体後方に向けて斜
め上方に傾斜する傾斜面を備えている事を特徴としてい
る。また、この発明に係わるする自動車の後部構造にお
いて、前記リヤーバンパーは、その両端部において、ボ
デイ後部の両端部に夫々一体的に連接されている事を特
徴としている。
【0030】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記リヤーバンパーは、これの周囲を風が通
過する事により、これを押し下げる付勢力が発生する様
な翼形状に形成されている事を特徴としている。また、
この発明に係わる自動車の後部構造において、前記ボデ
イ後部の傾斜した外面は、スペヤータイヤが収納される
スペヤータイヤパンの外面から構成されている事を特徴
としている。また、この発明に係わる自動車の後部構造
は、ボデイ後部と、このボデイ後部から中央部を離間し
て配設されたリヤーバンパーとを具備し、このリヤーバ
ンパーの離間部分に対向するボデイ後部の外面は、車体
後方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面を備え、前記ボ
デイ後部には、車幅方向の少なくとも一端部に配設され
たサイレンサーが取り付けられ、前記サイレンサーは、
前記ボデイ後部の傾斜した外面の前記一側縁の外側に配
設される事を特徴としている。
【0031】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記ボデイ後部には、前記傾斜した外面と前
記サイレンサーとの間に位置して、垂直下方に立ち下が
る仕切り板が配設されている事を特徴としている。ま
た、この発明に係わる自動車の後部構造において、前記
仕切り板は、対応するサイレンサーからの熱が、前記リ
ヤーバンパーと前記傾斜した外面との間を流れる走行風
に伝達される事を阻止するインシユレータとして構成さ
れている事を特徴としている。
【0032】また、この発明に係わる自動車の後部構造
において、前記仕切り板は、前記リヤーバンパーと前記
傾斜した外面との間を流れる走行風を整流するデイフユ
ーザーとして構成されている事を特徴としている。ま
た、この発明に係わる自動車の後部構造において、前記
車体後部の下面には、リヤーサスペンシヨンが配設され
る空間部が形成され、この空間部には、これの前方の車
体下面と略同一高さを有して、床下風を前記リヤーバン
パーと前記傾斜した外面との間に導くアンダーカバーが
配設されている事を特徴としている。従つて、この発明
によれば、床下風を有効利用して、空力特性を向上さ
せ、走行安定性を達成する事の出来る自動車の後部構造
が提供される事となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる自動車の後部構造の一実施例
の構成を概略的に示す後面図である。
【図2】図1に示す後部構造を、A−A線に沿つて切断
した状態で概略的に示す側断面図である。
【図3】この一実施例の後部構造の平面形状を部分的に
取り出した状態で概略的に示す平面図である。
【図4】図1に示す後部構造を、BーB線に沿つて切断
した状態で概略的に示す側断面図である。
【図5】この一実施例の後部構造の底面形状を概略的に
示す底面図である。
【図6】図5に示すスクープの形成状態を概略的に示す
側断面図である。
【図7】図6に示すスクープの形成状態を概略的に示す
側断面図である。
【図8】この一実施例の後部構造の要部を取り出して概
略的に示す斜視図である。
【図9】図8に示す後部構造の平面形状を概略的に示す
平面図である。
【図10】この一実施例の後部構造を備えた車体が取り
付けられるシヤシー構造の構成を概略的に示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 後部構造、 12 リヤーパネル、 14 リヤーバンパー、 14a;14b 両端部、 14c 中央部、 16 外被材、 18 バンパーレインフオースメント部材、 20 リヤーサイドフレーム、 22 取り付けブラケツト、 24 ランプアツセンブリ、 26 傾斜面、 28 スペヤータイヤ、 30 フロアーパネル、 32 後輪、 34 エンジン、 36 デイフアレンシヤル機構、 38 凹所、 40 燃料タンク、 42a;42b アンダーカバー、 42a1;42b1 スクープ外側面、 42a2;42b2 スクープ内側面、 44a;44b スクープ、 46a;46b 仕切り板、 48a;48b サイレンサー、 49a;49b 排気エンドパイプ、 50 シヤシーフレーム構造、 52 センターフレーム部、 54 前方フレーム部、 56 後方フレーム部、 58 クラッチ機構、 60 前部レインフオースメントパネル、 62 後部レインフオースメントパネルである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデイ後部と、 このボデイ後部から中央部を離間して配設されたスポイ
    ラー機能を有するリヤーバンパーとを具備し、 このリヤーバンパーの離間部分に対向するボデイ後部の
    外面は、車体後方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面を
    備える事を特徴とする自動車の後部構造。
  2. 【請求項2】 前記リヤーバンパーは、その両端部にお
    いて、ボデイ後部の両端部に夫々一体的に連接されてい
    る事を特徴とする請求項1に記載の自動車の後部構造。
  3. 【請求項3】 前記リヤーバンパーは、これの周囲を風
    が通過する事により、これを押し下げる付勢力が発生す
    る様な翼形状に形成されている事を特徴とする請求項1
    に記載の自動車の後部構造。
  4. 【請求項4】 前記ボデイ後部の傾斜した外面は、スペ
    ヤータイヤが収納されるスペヤータイヤパンの外面から
    構成されている事を特徴とする請求項1に記載の自動車
    の後部構造。
  5. 【請求項5】 ボデイ後部と、 このボデイ後部から中央部を離間して配設されたリヤー
    バンパーとを具備し、 このリヤーバンパーの離間部分に対向するボデイ後部の
    外面は、車体後方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面を
    備え、 前記ボデイ後部には、車幅方向の少なくとも一端部に配
    設されたサイレンサーが取り付けられ、 前記サイレンサーは、前記ボデイ後部の傾斜した外面の
    前記一側縁の外側に配設される事を特徴とする自動車の
    後部構造。
  6. 【請求項6】 前記ボデイ後部には、前記傾斜した外面
    と前記サイレンサーとの間に位置して、垂直下方に立ち
    下がる仕切り板が配設されている事を特徴とする請求項
    5に記載の自動車の後部構造。
  7. 【請求項7】 前記仕切り板は、対応するサイレンサー
    からの熱が、前記リヤーバンパーと前記傾斜した外面と
    の間を流れる走行風に伝達される事を阻止するインシユ
    レータとして構成されている事を特徴とする請求項6に
    記載の自動車の後部構造。
  8. 【請求項8】 前記仕切り板は、前記リヤーバンパーと
    前記傾斜した外面との間を流れる走行風を整流するデイ
    フユーザーとして構成されている事を特徴とする請求項
    6に記載の自動車の後部構造。
  9. 【請求項9】 前記車体後部の下面には、リヤーサスペ
    ンシヨンが配設される空間部が形成され、 この空間部には、これの前方の車体下面と略同一高さを
    有して、床下風を前記リヤーバンパーと前記傾斜した外
    面との間に導くアンダーカバーが配設されている事を特
    徴とする請求項1に記載の自動車の後部構造。
JP25140491A 1991-09-30 1991-09-30 自動車の後部構造 Withdrawn JPH0585416A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024047A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Nissan Motor Co Ltd アンダーカバー
JP2018012396A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 株式会社豊田中央研究所 車体構造
CN113631467A (zh) * 2019-03-27 2021-11-09 五十铃自动车株式会社 保险杠裙部

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