JPH0584285B2 - - Google Patents

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JPH0584285B2
JPH0584285B2 JP62045449A JP4544987A JPH0584285B2 JP H0584285 B2 JPH0584285 B2 JP H0584285B2 JP 62045449 A JP62045449 A JP 62045449A JP 4544987 A JP4544987 A JP 4544987A JP H0584285 B2 JPH0584285 B2 JP H0584285B2
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acid
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JP62045449A
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JPS63211283A (ja
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Setsuo Fujii
Hiroshi Ishikawa
Koichi Yasumura
Koichiro Jitsukawa
Yukio Toyama
Hidetsugu Tsubochi
Kimio Sudo
Koichi Tsuji
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH0584285B2 publication Critical patent/JPH0584285B2/ja
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の技術的範囲 本発明は、2−オキサ−イソセフエム誘導体を
含有する抗菌剤に関する。 発明の開示 抗菌作用を有する2−オキサ−イソセフエム誘
導体としては、例えば、特開昭57−192387号公報
に記載の化合物が知られているが、本発明の抗菌
剤に含有されるイソセフエム誘導体は、文献末記
載の新規化合物であり、一般式(1)で表される。
【化】 [式中、R1はアミノ基、低級アルカノイルアミ
ノ基、ハロゲン置換低級アルカノイルアミノ基、
フエニル基を1〜3個有するフエニル低級アルキ
ルアミノ基、フエニル低級アルコキシカルボニル
アミノ基または低級アルコキシカルボニルアミノ
基; R2は低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基、シクロアルキル基、テトラヒド
ロピラニル基または基: −A−R4 (式中、Aは低級アルキレン基、R4はシアノ基、
カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ハ
ロゲン置換低級アルキル基、低級アルキルチオ
基、チアゾリル基、シクロアルキル基、フエニル
基、トリチル基を有することあるピラゾリル基、
または低級アルキル基を有することあるピリジル
基を示す); R3は水素原子、メチル基、カルバモイルオキ
シメチル基、またはシクロペンタンと縮合しても
よくかつ窒素原子および硫黄原子からなる群より
選ばれたヘテロ原子を1〜4個有する不飽和の5
員または6員のヘテロ環チオメチル基を示し、該
ヘテロ環チオメチル基のヘテロ環部分は、低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、フエニル基を1〜
3個有するフエニル低級アルコキシカルボニル低
級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、ヒド
ロキシ低級アルキル基、オキソ基、アミノ基、カ
ルバモイル基、シアノ基、低級アルキル置換アミ
ノ低級アルキル基、ピペリジニル低級アルキル
基、ピロリジニル低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基およびシアノ低級アルキル基から
なる群より選ばれた置換基を1〜3個または4−
低級アルキル−1−ピペラジニル低級アルキル基
を有していてもよい。 ただし、R1がアミノ基、低級アルカノイルア
ミノ基、ハロゲン置換低級アルカノイルアミノ
基、フエニル基を1〜3個有するフエニル低級ア
ルキルアミノ基、フエニル低級アルコキシカルボ
ニルアミノ基または低級アルコキシカルボニルア
ミノ基であり、かつR3が水素またはメチル基で
ある場合には、 R2はシクロ低級アルキル基、テトラヒドロピ
ラニル基または基: −A−R4′ (式中、Aは前記と同じ、R4′はシアノ基または
シクロアルキル基を示す) を示すものとする。〕 上記の一般式(1)で表される化合物は、広い範囲
のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して優れ
た抗菌活性を示し、特にグラム陽性菌としてはス
タフイロコツカス・アウレウス(Staphylococus
aureus FDA−209−P)、ストレプトコツカス・
ニユーモニア(Streptococcus pneumoniae)お
よびコリネバクテリウム・ジフテリア
(Corynebacterium diphtheriae)に対して優れ
た抗菌活性を示す。また、上記化合物は、生体内
への吸収性が良く、薬効の持続時間が長く、毒性
が低いという特性を有し、耐性菌、臨床分離菌に
対しても優れた効果を示す。さらに、上記化合物
は、安定性が高く、吸収、排出性にも優れる。す
なわち、腎排出が高く、胆汁移行も良好である。
また肺を含めた各臓器への分布が高い。最小阻止
濃度と最小殺菌濃度との差が少なく、免疫抑制作
用、アレルギー作用などの副作用が少ない。 従つて、上記化合物を含有する抗菌剤は、各種
病原細菌に起因する人、動物、魚類の疾病の治療
薬として有用であり、また医薬用器具等の外用殺
菌剤や消毒剤としても有用である。 上記の一般式(1)において示される各基は、より
具体的にはそれぞれ次の通りである。 低級アルカノイルアミノ基としては、例えば、
ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニル
アミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、
ペンタノイルアミノ、ヘキサノイルアミノ等の炭
素数1〜6のアルカノイルアミノ基を例示でき
る。 ハロゲン置換低級アルカノイルアミノ基として
は、例えば、モノクロロアセチルアミノ、モノフ
ルオロアセチルアミノ、モノブロモアセチルアミ
ノ、モノヨードアセチルアミノ、ジクロロアセチ
ルアミノ、トリクロロアセチルアミノ、トリブロ
モアセチルアミノ、3−クロロプロピオニルアミ
ノ、2,3−ジクロロプロピオニルアミノ、3,
3,3−トリクロロプロピオニルアミノ、4−ク
ロロブチリルアミノ、5−クロロペンタノイルア
ミノ、6−クロロヘキサノイルアミノ、3−フル
オロプロピオニルアミノ、4−フルオロブチリル
アミノ等のハロゲンが1〜3個置換した炭素数2
〜6のアルカノイルアミノ基を例示できる。 フエニル基を1〜3個有するフエニル低級アル
キルアミノ基としては、例えば、ベンジルアミ
ノ、α−フエネチルアミノ、β−フエネチルアミ
ノ、3−フエニルプロピルアミノ、ベンズヒドリ
ルアミノ、トリチルアミノ等のフエニル基を1〜
3個有しかつアルキル部分の炭素数が1〜6のフ
エニルアルキルアミノ基を例示できる。 フエニル低級アルコキシカルボニルアミノ基と
しては、例えば、1−フエニルエトキシカルボニ
ルアミノ、2−フエニルエトキシカルボニルアミ
ノ、3−フエニルプロポキシカルボニルアミノ、
4−フエニルブトキシカルボニルアミノ、5−フ
エニルペンチルオキシカルボニルアミノ、6−フ
エニルヘキシルオキシカルボニルアミノ等のアル
コキシ部分の炭素数が1〜6のフエニルアルコキ
シカルボニルアミノ基を例示できる。 低級アルコキシカルボニルアミノ基としては、
例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカ
ルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、
イソプロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカル
ボニルアミノ、第3級ブトキシカルボニルアミ
ノ、ペンチルオキシカルボニルアミノ、ヘキシル
オキシカルボニルアミノ等のアルコキシ部分の炭
素数が1〜6のアルコキシカルボニルアミノ基を
例示できる。 低級アルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭
素数1〜6のアルキル基を例示できる。 低級アルケニル基としては、例えば、ビニル、
アリル、クロチル、2−ペンテニル、3−ペンテ
ニル、2−ヘキセニル、1−メチルアクリル、
1,1−ジメチルアリル等の炭素数2〜6のアル
ケニル基を例示できる。 低級アルキニル基としては、エチニル、1−プ
ロピニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プ
ロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブ
チニル、1−メチル−2−ブチニル、1−ペンチ
ニル、2−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘ
キシニル、3−ヘキシニル、5−ヘキシニル等の
炭素数2〜6のアルキニル基を例示できる。 シクロアルキル基としては、例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなど
の炭素数3〜8のシクロアルキル基を例示でき
る。 テトラヒドロピラニル基としては、2−テトラ
ヒドロピラニル、3−テトラヒドロピラニル、4
−テトラヒドロピラニルを例示できる。 低級アルキレン基としては、例えば、メチレ
ン、メチルメチレン、エチレン、ジメチルメチレ
ン、トリメチレン、1−メチルトリメチレン、2
−メチルトリメチレン、2,2−ジメチルトリメ
チレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレン等を例示できる。 低級アルコキシカルボニル基としては、例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、第3級ブトキシカルボ
ニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキ
シカルボニル等のアルコキシ部分の炭素数が1〜
6のアルコキシカルボニル基を例示できる。 ハロゲン置換低級アルキル基としては、クロロ
メチル、ブロモメチル、ヨードメチル、フルオロ
メチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメ
チル、トリフルオロメチル、2−クロロエチル、
2−ブロモエチル、2−フルオロエチル、1,2
−ジクロロエチル、2,2−ジフルオロエチル、
1−クロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−
トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエ
チル、3−フルオロプロピル、3,3,3−トリ
クロロプロピル、4−クロロブチル、5−クロロ
ヘプチル、6−クロロヘキシル、3−クロロ−2
−メチルプロピル等の1〜3個のハロゲン原子を
有し、アルキル部分の炭素数が1〜6のハロゲン
置換アルキル基を例示できる。 低級アルキルチオ基としては、メチルチオ、エ
チルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ等のアルキル部分の炭素数が1〜6のア
ルキルチオ基を例示できる。 チアゾリル基としては、1,3−チアゾール−
2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,
3−チアゾール−5−イル、1,2−チアゾール
−3−イル、1,2−チアゾール−4−イル、
1,2−チアゾール−5−イル等を例示できる。 テトラヒドロフラニル基としては、2−テトラ
ヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニルを例
示できる。 トリチル基を有することあるピラゾリル基とし
ては、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピ
ラゾリル、1−トリチル−3−ピラゾリル、1−
トリチル−4−ピラゾリル、4−トリチル−3−
ピラゾリル、5−トリチル−3−ピラゾリル等の
ピラゾリル基を例示できる。 低級アルキル基を有することあるピリジル基と
しては、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリ
ジル、2−ピリジニオ、3−ピリジニオ、4−ピ
リジニオ、4−メチル−2−ピリジル、4−メチ
ル−3−ピリジル、2−メチル−3−ピリジル、
2−メチル−4−ピリジル、2−メチル−5−ピ
リジル、2−メチル−6−ピリジル、3−メチル
−2−ピリジル、3−メチル−4−ピリジル、3
−メチル−5−ピリジル、3−メチル−6−ピリ
ジル、1−メチル−4−ピリジニオ、1−メチル
−3−ピリジニオ、1−メチル−2−ピリジニ
オ、2−エチル−4−ピリジル、3−エチル−5
−ピリジル、4−エチル−2−ピリジル、1−エ
チル−4−ピリジニオ、4−プロピル−2−ピリ
ジル、1−プロピル−4−ピリジニオ、3−ブチ
ル−6−ピリジル、1−ブチル−4−ピリジニ
オ、2−ペンチル−4−ピリジル、1−ペンチル
−4−ピリジニオ、3−ヘキシル−5−ピリジ
ル、1−ヘキシル−4−ピリジニオ、2,3−ジ
メチル−6−ピリジル、2,6−ジメチル−4−
ピリジル、1,3−ジメチル−4−ピリジニオ、
1,4−ジメチル−3−ピリジニオ、2−メチル
−6−エチル−4−ピリジル、1−メチル−3−
エチル−4−ピリジニオ、1−メチル−3−プロ
ピル−5−ピリジニオ、2,3−ジエチル−6−
ピリジル、1,3−ジエチル−4−ピリジニオ、
2,3−ジプロピル−5−ピリジル、1,3−ジ
プロピル−4−ピリジニオ、1,4,6−トリメ
チル−3−ピリジニオ、1,2,3,5−テトラ
メチル−4−ピリジニオ、1,2,3,5,6−
ペンタメチル−4−ピリジニオ等の炭素数1〜6
のアルキル基を1〜5個有することのあるピリジ
ル基を例示できる。 ヘテロ環チオメチル基のヘテロ環基部分として
は、窒素原子および硫黄原子からなる群より選ば
れたヘテロ原子を1〜4個有する不飽和の5員ま
たは6員のヘテロ環基が挙げられ、例えば、1,
3,4−チアジアゾリル、1,2,3−チアジア
ゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,
4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、
1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリ
ジル、1,2−チアゾリル、1,3−チアゾリ
ル、イミダゾリル、1,2,4−トリアジニル等
の5員または6員環の単環ヘテロ環基を例示でき
る。また、シクロペンタンと縮合し窒素原子およ
び硫黄原子からなる群より選ばれたヘテロ原子を
1〜4個有する不飽和のヘテロ環基としては、例
えば6,7−ジヒドロ−5H−ピリンジニル基等
を例示できる。 フエニル基を1〜3個有するフエニル低級アル
コキシカルボニル低級アルキル基のフエニル基を
1〜3個有する低級アルコキシカルボニル部分と
しては、例えば、ベンジルオキシカルボニル、α
−フエネチルオキシカルボニル、β−フエネチル
オキシカルボニル、3−フエニルプロポキシカル
ボニル、ベンジヒドリルオキシカルボニル、トリ
チルオキシカルボニル等のフエニル基を1〜3個
有しかつアルコキシ部分の炭素数が1〜6のフエ
ニルアルコキシカルボニル基を例示でき、また低
級アルキル部分としては前記の低級アルキル基を
例示できる。 カルボキシ低級アルキル基としては、カルボキ
シメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキ
シプロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボ
キシペンチル、6−カルボキシヘキシル等のアル
キル部分の炭素数が1〜6のカルボキシアルキル
基が例示できる。 ヒドロキシ低級アルキル基としては、例えば、
ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3
−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、
2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、5−
ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、
1,2−ジヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロ
キシプロピル等を例示できる。 低級アルキル置換アミノ低級アルキル基におけ
る低級アルキル置換アミノ部分としては、例え
ば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブ
チルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルア
ミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、
ジペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ、N−メチ
ル−N−エチルアミノ、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ、N−メチル−N−イソプロピルアミ
ノ、N−エチル−N−プロピルアミノ、N−プロ
ピル−N−ヘキシルアミノ等の炭素数1〜6のア
ルキル基を1〜2個有するアミノ基を例示でき、
またアルキル部分としては前記とアルキル基を例
示できる。低級アルキル置換アミノ低級アルキル
基の好ましい例としては、メチルアミノメチル、
ジメチルアミノメチル、エチルアミノメチル、ジ
エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、ジ
プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチ
ル、ジイソプロピルアミノメチル、ブチルアミノ
メチル、ジブチルアミノメチル、ペンチルアミノ
メチル、ジペンチルアミノメチル、ヘキシルアミ
ノメチル、ジヘキシルアミノメチル、N−メチル
−N−エチルアミノメチル、N−メチル−N−プ
ロピルアミノメチル、N−エチル−N−プロピル
アミノメチル、N−プロピル−N−ヘキシルアミ
ノメチル、2−(メチルアミノ)エチル、2−(ジ
メチルアミノ)エチル、1−(エチルアミノ)エ
チル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(プロ
ピルアミノ)エチル、2−(ジプロピルアミノ)
エチル、2−(イソプロピルアミノ)エチル、2
−(ジイソプロピルアミノ)エチル、2−(ブチル
アミノ)エチル、2−(ジブチルアミノ)エチル、
2−(ペンチルアミノ)エチル、2−(ジペンチル
アミノ)エチル、2−(ヘキシルアミノ)エチル、
2−(ジヘキシルアミノ)エチル、2−(N−メチ
ル−N−エチルアミノ)エチル、2−(N−メチ
ル−N−プロピルアミノ)エチル、2−(N−エ
チル−N−プロピルアミノ)エチル、2−ジメチ
ルアミノ−1−メチルエチル、2−(N−メチル
−N−エチルアミノ)−1−メチルエチル、3−
(メチルアミノ)プロピル、3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル、2−(エチルアミノ)プロピル、
3−(ジエチルアミノ)プロピル、1−(プロピル
アミノ)プロピル、3−(ヘキシルアミノ)プロ
ピル、3−(N−メチル−N−エチルアミノ)プ
ロピル、4−(メチルアミノ)ブチル、3−(ジメ
チルアミノ)ブチル、2−(エチルアミノ)ブチ
ル、4−(ジエチルアミノ)ブチル、3−(プロピ
ルアミノ)ブチル、4−(ヘキシルアミノ)ブチ
ル、5−(メチルアミノ)ペンチル、5−(ジメチ
ルアミノ)ペンチル、5−(エチルアミノ)ペン
チル、5−(ジエチルアミノ)ペンチル、5−(プ
ロピルアミノ)ペンチル、5−(ヘキシルアミノ)
ペンチル、6−(メチルアミノ)ヘキシル、6−
(ジメチルアミノ)ヘキシル、6−(エチルアミ
ノ)ヘキシル、4−(ジエチルアミノ)ヘキシル、
3−(プロピルアミノ)ヘキシル、6−(ヘキシル
アミノ)ヘキシル等が挙げられる。 ピペリジニル低級アルキル基としては、例え
ば、ピペリジノメチル、4−ピペリジニルメチ
ル、3−ピペリジニルメチル、2−ピペリジニル
メチル、1−ピペリジノエチル、2−ピペリジノ
エチル、2−(3−ピペリジニル)エチル、1−
(4−ピペリジニル)エチル、1−メチル−2−
ピペリジノエチル、1−メチル−2−(4−ピペ
リジニル)エチル、3−ピペリジノプロピル、3
−(3−ピペリジニル)プロピル、2−(4−ピペ
リジニル)プロピル、2−メチル−3−ピペリジ
ノプロピル、4−ピペリジノブチル、4−(4−
ピペリジニル)ブチル、5−ピペリジノペンチ
ル、5−(2−ピペリジニル)ペンチル、6−ピ
ペリジノヘキシル、6−(4−ピペリジニル)ヘ
キシル等のピペリジニル基を有する炭素数1〜6
のアルキル基を例示できる。 ピロリジニル低級アルキル基としては、例え
ば、1−ピロリジニルメチル、2−プロリジニル
メチル、3−ピロリジニルメチル、2−(1−ピ
ロリジニル)エチル、2−(3−ピロリジニル)
エチル、1−(1−ピロリジニル)エチル、1−
メチル−2−(1−ピロリジニル)エチル、3−
(1−ピロリジニル)プロピル、3−(2−ピロリ
ジニル)プロピル、2−(1−ピロリジニル)プ
ロピル、2−メチル−3−(1−ピロリジニル)
プロピル、4−(1−ピロリジニル)ブチル、4
−(2−ピロリジニル)ブチル、5−(1−ピロリ
ジニル)ペンチル、5−(3−ピロリジニル)ペ
ンチル、6−(1−ピロリジニル)ヘキシル、6
−(2−ピロリジニル)ヘキシル等のピロリジニ
ル基を有する炭素数1〜6のアルキル基を例示で
きる。 カルバモイル低級アルキル基としては、例え
ば、カルバモイルメチル、1−カルバモイルエチ
ル、2−カルバモイルエチル、1−メチル−2−
カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピ
ル、2−カルバモイルプロピル、1−カルバモイ
ルプロピル、2−メチル−3−カルバモイルプロ
ピル、4−カルバモイルブチル、3−カルバモイ
ルブチル、5−カルバモイルペンチル、3−カル
バモイルペンチル、6−カルバモイルヘキシル、
4−カルバモイルヘキシル等のカルバモイル基を
有する炭素数1〜6のアルキル基を例示できる。 シアノ低級アルキル基としては、例えば、シア
ノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチ
ル、1−メチル−2−シアノエチル、3−シアノ
プロピル、2−シアノプロピル、1−シアノプロ
ピル、2−メチル−3−シアノプロピル、4−シ
アノブチル、3−シアノブチル、5−シアノペン
チル、3−シアノペンチル、6−シアノヘキシ
ル、4−シアノヘキシル等のシアノ基を有する炭
素数1〜6のアルキル基を例示できる。 4−低級アルキル−1−ピペラジニル低級アル
キル基としては、例えば、4−メチル−1−ピペ
ラジニルメチル、2−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)エチル、3−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)プロピル、4−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ブチル、5−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ペンチル、6−(4−メチル−1−ピ
ペラジニル)ヘキシル、2−(4−エチル−1−
ピペラジニル)エチル、2−(4−プロピル−1
−ピペラジニル)エチル、4−イソプロピル−1
−ピペラジニルメチル、2−(5−ペンチル−1
−ピペラジニル)エチル、2−(6−ヘキシル−
1−ピペラジニル)エチル、4−(4−ブチル−
1−ピペラジニル)ブチル、2−(4−エチル−
1−ピペラジニル)エチル等のアルキル部分の炭
素数が1〜6の4−アルキル−1−ペピラジニル
アルキル基を例示できる。 カルボン酸エステルのエステル残基としては、
通常のエステル残基、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1
〜6のアルキル基;ベンジル、ベンズヒドリル、
α−フエネチル、β−フエネチル、α,β−ジフ
エニルエチル、3−フエニルプロピル、4−フエ
ニルブチル、5−フエニルペンチル、6−フエニ
ルヘキシル等のアルキル部分の炭素数が1〜6の
(モノまたはジ)フエニル低級アルキル基;ビニ
ル、アリル、クロチル、2−ペンテニル、2−ヘ
キセニル等の炭素数2〜6のアルケニル基;シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル
等の炭素数3〜8のシクロアルキル基;シクロヘ
キシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−
シクロヘキシルプロピル、4−シクロヘキシルブ
チル、5−シクロヘキシルペンチル、6−シクロ
ヘキシルヘキシル、シクロプロピルメチル、2−
シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、2
−シクロヘプチルエチル、シクロオクチルメチル
等のシクロアルキル部分の炭素数が3〜8であり
アルキル部分の炭素数が1〜6であるシクロアル
キル(低級)アルキル基を例示することができ
る。 前記のエステル残基の(モノまたはジ)フエニ
ル低級アルキル基におけるフエニル部分には、置
換基として、例えば、塩素原子、臭素原子、フツ
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等の
炭素数1〜6の低級アルキル基;メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、
第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ等の炭素数1〜6の低級アルコキシ基;ニトロ
基;カルボキシ基;シアノ基;メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、第三級ブトキシカルボニル、ペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等のア
ルコキシ部分の炭素数が1〜6の低級アルコキシ
カルボニル基;水酸基;およびアセチルオキシ、
プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチ
リルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイル
オキシ等のアルカノイル部分の炭素数が1〜6の
低級アルカノイルオキシ基からなる群より選ばれ
た置換基を1〜3個、またはメチレンジオキシ、
エチレンジオキシ、トリメチレンジオキシ、テト
ラメチレンジオキシ等の炭素数1〜4の低級アル
キレンジオキシ基を有していてもよい。 また、前記のエステル残基の低級アルキル基に
は、置換基として、例えば、上記のハロゲン原子
を1〜3個、水酸基、メルカプト基、上記の低級
アルコキシ基、上記の低級アルカノイルオキシ
基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ
基、上記の低級アルキル基、メチルアミノ、ジメ
チルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プ
ロピルアミノ、ブチルアミノ等の(モノまたは
ジ)低級アルキルアミノ基、上記の低級アルカノ
イルアミノ基またはメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、ブチルチオ等の低級アルキルチオ基
が置換していてもよい。 上記化合物の第4級アンモニウム塩は、対応す
る化合物に例えば、低級アルキルハライド、低級
アルケニハライド、フエニル置換低級アルコキシ
カルボニル低級アルキルハライド、カルボキシ低
級アルキルハライド、スルホ低級アルキルハライ
ド、スルフアモイル低級アルキルハライド、低級
アルキルチオ低級アルキルハライド、ヒドロキシ
低級アルキルハライド、シアノ低級アルキルハラ
イド、カルバモイル低級アルキルハライド等を反
応させることにより得ることができる。上記フエ
ニル置換低級アルコキシカルボニル低級アルキル
ハライドのフエニル置換低級アルコキシカルボニ
ル低級アルキル部分としては、例えば、ベンジル
オキシカルボニルメチル、ベンズヒドリルオキシ
カルボニルメチル、トリメチルオキシカルボニル
メチル、2−フエニルエトキシカルボニルメチ
ル、2,2−ジフエニルエトキシカルボニルメチ
ル、トリメチルメトキシカルボニルメチル、2−
(ベンズヒドリルオキシカルボニル)エチル基等
を例示できる。カルボキシ低級アルキルハライド
のカルボキシ低級アルキル部分としては、例え
ば、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、
2−カルボキシプロピル、3−カルボキシプロピ
ル、2−カルボキシ−1−メチルエチル、4−カ
ルボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−
カルボキシヘキシル基等を例示できる。スルホ低
級アルキルハライドのスルホ低級アルキル部分と
しては、例えば、スルホメチル、2−スルホエチ
ル、2−スルホプロピル、3−スルホプロピル、
2−スルホ−1−メチルエチル、4−スルホブチ
ル、5−スルホペンチル、6−スルホヘキシル等
を例示できる。スルフアモイル低級アルキルハラ
イドのスルフアモイル低級アルキル部分として
は、例えば、スルフアモイルメチル、2−スルフ
アモイルエチル、2−スルフアモイルプロピル、
3−スルフアモイルプロピル、2−スルフアモイ
ル−1−メチルエチル、4−スルフアモイルブチ
ル、5−スルフアモイルペンチル、6−スルフア
モイルヘキシル等を例示できる。低級アルキルチ
オ低級アルキルハライドの低級アルキルチオ低級
アルキル部分としては、例えば、メチルチオメチ
ル、エチルチオメチル、プロピルチオメチル、イ
ソプロピルチオメチル、ブチルチオメチル、ペン
チルチオメチル、ヘキシルチオメチル、2−(メ
チルチオ)エチル、2−(エチルチオ)エチル、
3−(メチルチオ)プロピル、4−(プロピルチ
オ)ブチル、5−(メチルチオ)ペンチル、6−
(メチルチオ)ヘキシル等を例示できる。ヒドロ
キシ低級アルキルハライドのヒドロキシ低級アル
キル部分としては、例えば、ヒドロキシメチル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−
1−メチルエチル、4−ヒドロキシブチル、5−
ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル等
を例示できる。シアノ低級アルキルハライドのシ
アノ低級アルキル部分としては、例えば、シアノ
メチル、2−シアノエチル、2−シアノプロピ
ル、3−シアノプロピル、2−シアノ−1−メチ
ルエチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチ
ル、6−シアノヘキシル等を例示できる。カルバ
モイル低級アルキルハライドのカルバモイル低級
アルキル部分としては、例えば、カルバモイルメ
チル、2−カルバモイルエチル、2−カルバモイ
ルプロピル、3−カルバモイルプロピル、2−カ
ルバモイル−1−メチルエチル、4−カルバモイ
ルブチル、5−カルバモイルペンチル、6−カル
バモイルヘキシル等を例示できる。低級アルキル
ハライドの低級アルキル部分および低級アルケニ
ルハライドの低級アルケニル部分としては、それ
ぞれ前記で例示した基が挙げられる。また、上記
の各種ハライド化合物のハライド部分としては、
クロライド、ブロマイド、ヨーダイド等を例示で
きる。 次に、本発明の抗菌剤に含有される下記一般式
の化合物の代表的な例を次表に示す。
【化】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明の抗菌剤に含有される化合物は種々の方
法で製造することができるが、例えば、下記の反
応工程式−1〜反応工程式−6に示す方法により
製造することができる。
【化】 [式中、R1、R2およびR3は前記と同じ、R5は水
素原子またはエステル残基を示す。] 上記反応工程式−1において、一般式(1−
a)で表される化合物は、一般式(2)で表されるア
ミン化合物と、一般式(3)で表されるカルボン酸化
合物またはそのカルボキシ基が活性化された化合
物とを通常のアミド結合生成反応にて反応させる
ことにより製造することができる。 アミド結合生成反応としては、公知のアミド結
合生成反応の条件がいずれも適用できる。例え
ば、 (a) 縮合剤を用いる方法:すなわち、カルボン酸
化合物(3)とアミン化合物(2)とを縮合剤の存在下
に反応させる方法; (b) 混合酸無水物法:すなわち、カルボン酸化合
物(3)にアルキルハロカルボン酸を反応させて混
合酸無水物とし、これにアミン化合物(2)を反応
させる方法; (c) 活性エステル化法:すなわち、カルボン酸化
合物(3)をp−ニトロフエニルエステル、N−ヒ
ドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾールエステル等の活性エス
テルとし、これにアミン化合物(2)を反応させる
方法; (d) カルボン酸化合物(3)を無水酢酸等の脱水剤に
よりカルボン酸無水物とし、これにアミン化合
物(2)を反応させる方法; (e) カルボン酸化合物(3)の低級アルコールエステ
ルとアミン化合物(2)とを高温、高圧下に反応さ
せる方法; (f) カルボン酸化合物(3)を酸ハロゲン化物、すな
わちカルボン酸ハライドとし、これにアミン化
合物(2)を反応させる方法などが例示できる。 次に、アミド結合生成反応の一例をより具体的
に説明する。 一般式(1−a)で表される化合物は、縮合剤
の存在下、一般式(2)で表されるアミン化合物に一
般式(3)で表されるカルボン酸化合物を、無溶媒ま
たは不活性溶媒の存在下に反応させることにより
得られる。 該反応において用いられる縮合剤としては、チ
オニルクロライド、オキシ塩化リン、五塩化リ
ン、例えば、ジメチルホルムアミドと塩化チオニ
ル、オキシ塩化リン、ホスゲン等との反応により
合成される(クロロメチレン)ジメチルアンモニ
ウムクロライド等のビルスマイヤー
(Vilsmeier)試薬、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)、2,2′−ピリジニルジスフイド
−トリフエニルホスフイン等の縮合剤が例示され
る。 溶媒としては、この反応に悪影響を与えない溶
媒であれば、いずれの溶媒も使用でき、例えば、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、ピリジン、ピペリジン、ト
リエチルアミン等のアミン類、ヘキサン、ヘプタ
ン等の脂肪族炭化水素類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド(HMPA)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)等の非プロトン性極性溶媒、二硫化炭
素等が例示できる。 上記の反応は、塩基性化合物の存在下に行なう
のがより好ましい。該塩基性化合物としては、例
えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の
トリアルキルアミン、ピリジン、ピコリン、1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5、1,
4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7など
の有機塩基、モノトリメチルシリルアセトアミ
ド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素
塩などの無機塩基が例示できる。 また、上記の反応において、一般式(2)で表され
るアミン化合物に対する一般式(3)で表されるカル
ボン酸化合物の使用割合は、1〜10倍モル量、好
ましくは1〜3倍モル量とするのがよい。一般式
(2)で表されるアミン化合物に対する塩基性化合物
の使用割合は、等モル〜40倍モル量、好ましくは
5〜20倍モル量とするのがよい。 上記の反応は、−20℃〜100℃、好ましくは−20
℃〜50℃の温度条件下に30分〜24時間、好ましく
は30分〜10時間程度で行なわれる。 斯くして、本発明の抗菌剤に含有される一般式
(1−a)で表される化合物を得る。 なお、上記の一般式(2)で表されるアミン化合物
と一般式(3)で表されるカルボン酸化合物との反応
において、基:R5が水素原子の場合、一般式
(1−a)で表される目的化合物のカルボキシ基
と一般式(2)で表されるアミン化合物のカルボキシ
基とが縮合した化合物が得られる場合がある。こ
の場合には、酸触媒、例えば、塩酸、臭化水素
酸、トリフルオロ酢酸などの無機酸または有機酸
存在下に、該縮合化合物を加水分解することによ
り一般式(1−a)で表される化合物を得ること
ができる。
【化】 [式中、R1、R2、R3およびR5は前記に同じ、X
はハロゲンを示す。] 上記の反応工程式において、一般式(5)で表され
る化合物は、一般式(2)で表されるアミン化合物に
一般式(4)で表されるカルボン酸化合物を反応させ
ることにより得られる。この反応は、前記の反応
工程式−1における一般式(2)で表されるアミン化
合物と一般式(3)で表されるカルボン酸化合物との
アミド結合生成反応と同様な方法で行なうことが
できる。 このようにして得られた一般式(5)で表される化
合物に、一般式(6)で表されるチオアセトアミド化
合物を、適当な溶媒の存在下または非存在下に反
応させ、一般式(1−a)で表される化合物を得
ることができる。 この反応において、使用される不活性溶媒とし
ては、特に制限はなく、前記と反応工程式−1で
用いられた溶媒が使用できる。 該反応において、一般式(5)で表される化合物に
対する一般式(6)で表されるチオアセトアミド化合
物の使用割合は、1〜10倍モル量、好ましくは1
〜5倍モル量とするのがよい。該反応は、通常−
10℃〜100℃、好ましくは−10℃〜50℃で行なわ
れ、一般的には1〜50時間、好ましくは1〜10時
間で完結する。
【化】 [式中、R1、R2、R3は前記と同じ、R6はエステ
ル残基を示す。] 一般式(1−b)で表されるエステル化合物
は、一般式(1)で表される化合物を通常のエステル
化反応に付すことにより得ることができる。 例えば、上記のエステル化反応は、触媒の存在
下に行なわれ、使用される触媒としては、エステ
ル化反応に慣用の触媒が用いられる。具体的に
は、塩酸ガス、濃硫酸、リン酸、ポリリン酸、三
フツ化ホウ素、過塩素酸等の無機酸、オリフルオ
ロ酢酸、トリクロロメタンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機酸、ト
リクロロメタンスルホン酸無水物、トリフルオロ
メタンスルホン酸無水物等の酸無水物、塩化チオ
ニル、ジメチルアセタールなどが挙げられる。ま
た、カチオン交換樹脂(酸型)も使用できる。 上記のエステル化反応は、無溶媒または適当な
溶媒の存在下に行なわれる。使用される溶媒とし
ては、エステル化反応に慣用の溶媒のいずれも使
用でき、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒド
フラン、ジオキサン等のエーテル類などが挙げら
れる。 一般式(1)で表される化合物に対する酸の使用割
合は、等モル〜100倍モル量、好ましくは10〜30
倍モル量とするのがよい。また、反応温度は−20
℃〜200℃、好ましくは0〜150℃で行なうのがよ
い。 さらに、本発明の抗菌剤に含有される一般式
(1−b)で表される化合物は、次の方法によつ
ても得ることができる。例えば、 (1) 脱塩縮合法 本方法は、一般式(1)で表される化合物のアル
カリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム
塩等)に、R6に対応するハライド化合物を反
応させるものであり、溶媒としては、反応に影
響を与えないものであれば何れも使用でき、例
えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、メタノール、エタノール等のアルコール
類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸
トリアミド(HMPA)等の非プロトン性極性
等を例示できる。一般式(1)で表される化合物の
アルカリ金属塩に対するハライド化合物の使用
割合は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜
3倍モル量程度とするのがよい。また、該反応
は−10℃〜100℃、好ましくは0℃〜室温下の
温度条件で1〜12時間程度行えばよい。 (2) ジアゾ化法 本反応は、不活性溶媒の存在下で、一般式(1)
で表される化合物にR6に対応するジアゾ化合
物、例えば、ジアゾメタン、フエニルジアゾメ
タン、ジフエニルジアゾメタン等の反応させる
ものであり、不活性溶媒としては、例えば、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジ
メチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ニト
ロメンタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合
物、メタノール、エタノール等のアルコール
類、酢酸メチル、酢酸エチル等の酢酸エステル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族
炭化水素類、ジメチルホルムアミド(DMF)、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド(HMPA)等の非プロト
ン性極性溶媒、二硫化炭素等を例示できる。 一般式(1)で表される化合物に対するジアゾ化
合物の使用割合は、少なくとも等モル量、好ま
しくは1〜3倍モル量程度とするのがよい。ま
た、該反応は−10℃〜室温下にて良好に進行
し、通常10分〜6時間程度で反応は終了する。
【化】 [式中、R2、R5、R5およびXは前記と同じ、
R7は低級アルカノイル基、ハロゲン置換低級
アルカノイル基、フエニル基を1〜3個有する
フエニル低級アルキル基、フエニル低級アルコ
キシカルボニル基または低級アルコキシカルボ
ニル基、Yはハロゲン原子または水酸基を示
す。 ただし、R7がフエニル基を1〜3個有する
フエニル低級アルキル基を示す場合には、Yは
ハロゲン原子を示す。] 一般式(1−d)で表される化合物は、一般
式(1−c)で表される化合物に一般式(7)で表
される化合物を反応させることにより得られ
る。 この反応は、塩基性化合物の存在下、無溶媒
または不活性溶媒中で、一般式(1−c)で表
される化合物と一般式(7)で表される化合物を反
応させることにより行なわれ、前記反応工程式
−1のアミド結合形成反応と実質的に同様に行
なうことができる。従つて、反応方法および反
応条件(例えば、塩基性化合物、溶媒、反応温
度、反応時間など)は前記反応工程式−1の説
明を参照することができる。
【化】 [式中、R5は前記に同じ、R8はアジド基、ア
ミノ基、フタルイミド基、フエニル酢酸アミド
基または基:
【式】 (式中、R1およびR2は前記と同じ)、 R9はハロゲン原子、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい低級アルカンスルホニルオキシ
基または低級アルキル基、ハロゲン原子もしく
はニトロ基で置換されていてもよいアリールス
ルホニルオキシ基、R10は窒素原子および硫黄
原子からなる群より選ばれたヘテロ原子を1〜
4個有する不飽和のヘテロ環基を示し、該ヘテ
ロ環基は、低級アルキル基、低級アルケニル
基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシ
基、フエニル基を1〜3個有するフエニル低級
アルコキシカルボニル低級アルキル基、カルボ
キシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
基、水酸基、オキソ基、アミノ基、カルバモイ
ル基、シアノ基、低級アルキル置換アミノ低級
アルキル基、ピペリジニル低級アルキル基、ピ
ロリジニル低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基およびシアノ低級アルキル基からな
る群より選ばれた置換基を1〜3個または4−
低級アルキル−1−ピペリジニル低級アルキル
基を有していてもよい。] 一般式(1)の化合物の基本骨格であるイソセフ
エム骨格の3位にヘテロ環を有するチオメチル
基を導入する方法には、種々の方法があるが、
その方法の一例を反応工程式−5に示す。 すなわち、適当な不活性溶媒中、一般式(8)で
表される化合物と一般式(9)で表されるチオール
化合物とを、塩基性化合物の存在下に反応させ
ることにより、一般式(10)で表されるヘテロ環チ
オメチル基を有する化合物を得る。 一般式(8)で表される化合物において、R9
表されるハロゲン原子としては、塩素、臭素、
ヨウ素、フツ素等が挙げられ、ハロゲン原子で
置換されていてもよい低級アルカンスルホニル
オキシ基としては、メタンスルホニルオキシ、
エタンスルホニルオキシ、プロパンスルホニル
オキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ
等が挙げられ、また低級アルキル基、ハロゲン
原子もしくはニトロ基で置換されていてもよい
アリールスルホニルオキシ基としては、ベンゼ
ンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキ
シ、p−クロロベンゼンスルホニルオキシ、p
−ニトロベンゼンスルホニルオキシ等が挙げら
れる。 上記の反応で用いられる塩基性化合物として
は、トリエチルアミン、ピリジン等の第3級ア
ミン類などの有機塩基性化合物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどの無機塩基性化合物を例
示できる。 不活性溶媒としては、前記の反応工程式−1
で使用される溶媒を広く用いることができる。 一般式(8)で表される化合物に対する一般式(9)
で表される化合物の使用割合は、少なくとも等
モル量、好ましくは1〜2倍モル量とするのが
よく、一般式(9)で表される化合物に対する塩基
性化合物の使用割合は、少なくとも等モル量、
好ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよ
い。反応温度は−10℃〜100℃、好ましくは0
〜50℃で行なうのがよい。 斯くして、一般式(10)で表されるヘテロ環チオ
メチル基を有する化合物を得る。 上記化合物の内、基R1、R2、R3および−
COOR5の少なくとも1つが、保護基を有する
アミノ基もしくはカルボキシ基の保護基である
エステル基を示すか、またはカルボキシ基の保
護基であるエステル基を有する場合には、下記
反応工程式に示される脱保護基反応に付すこと
により1またはそれ以上の保護基が脱離した化
合物に導くことができる。
【化】 [式中、R1a、R2a、R3aおよびR5aはそれぞれ
R1、R2、R3およびR5と同じ、ただし、R1a
R2a、R3aおよびR5aの少なくとも1つは、保護
基を有するアミノ基もしくはエステル残基を示
すか、またはエステル化されたカルボキシ基を
有するものとする。 R1b、R2b、R3bおよびR5bはそれぞれR1、R2
R3およびR5と同じ、ただしR1b、R2b、R3bおよ
びR5bの少なくとも1つは、アミノ基もしくは
水素原子を示すか、またはカルボキシ基を有す
るものとする。] 上記の反応工程式において、一般式(1−
e)で表される化合物から一般式(1−f)で
表される化合物を得る反応は、無溶媒または不
活性溶媒中において、一般式(1−e)で表さ
れる化合物に酸性化合物または塩基性化合物を
反応させる方法、一般式(1−e)で表される
化合物を接触還元反応に付す方法などにより行
なわれる。 上記反応に用いられる不活性溶媒としては、
例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール
等のエーテル類、ニトロメタン、ニトロベンゼ
ン等のニトロ化合物、メタノール、エタノール
等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸メチル等
の酢酸エステル類、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ピリジ
ン、ピペリジン等のアミン類、ジメチルホルム
アミド(DMF)、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド(HMPA)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)等の非プロトン性極性溶媒、二硫化
炭素、水または水と上記の有機溶媒との混合溶
媒などを例示できる。 使用される酸性化合物としては、無水塩化ア
ルミニウム、塩化第2スズ、四塩化チタン、三
塩化ホウ素、三フツ化ホウ素−エチルエーテル
錯体、塩化亜鉛等のルイス酸、塩酸、硝酸、硫
酸等の無機酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ
酢酸、メタンスルホン酸、酢酸等の有機酸、酸
型イオン交換樹脂などの酸類が挙げられ、また
塩基性化合物としてはトリエチルアミン、トリ
ブチルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジ
ン、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノネン−5、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7などの有機塩基、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等
のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩
等の無機塩基などの塩基類が例示できる。 上記の反応を接触還元法で行なう場合、用い
られる接触還元触媒としては、例えば、プラチ
ナ触媒(例えば、酸化白金、白金黒、白金線、
白金板、スポンジ状白金、コロイド状白金等)、
パラジウム触媒(例えば、パラジウム黒、塩化
パラジウム、酸化パラジウム、パラジウム−炭
素、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−
炭酸バリウム、スポンジ状パラジウム等)、ニ
ツケル触媒(例えば、還元ニツケル、酸化ニツ
ケル、ラネーニツケル等)、コバルト触媒(例
えば、還元コバルト、ラネーコバルト等)、鉄
触媒(例えば、還元鉄、ラネー鉄等)、銅触媒
(例えば、還元銅、ラネー銅等)のなどを例示
できる。 上記の反応で、酸性化合物または塩基性化合
物を使用する場合には、一般式(1−e)で表
される化合物に対する酸性化合物または塩基性
化合物の使用割合は、1〜100倍モル量、好ま
しくは1〜20倍モル量とするのがよい。また、
該反応は、−20℃〜80℃、好ましくは−10℃〜
50℃の温度条件下で行なわれ、30分〜48時間、
好ましくは1〜24時間程度で終了する。 また、接触還元法を適用する場合には、一般
式(1−e)で表される化合物に対する接触還
元触媒の使用割合は、0.1〜10倍モル量、好ま
しくは0.1〜1倍モル量とするのがよい。また、
該反応は0〜200℃、好ましくは0〜100℃の温
度条件下で行なわれ、30分〜48時間、好ましく
は30分〜6時間程度で終了する。 上記反応工程式−6の反応をより詳細に説明
すると、下記の反応工程式−6aから反応工程
式−6dで示すことができる。
【化】 [式中、R1、R2、R3およびR6は前記と同じ] 一般式(1)で表されるカルボン酸誘導体は、一
般式(1−b)で表されるイソセフエム環の4
位のエステル化合物を脱エステル化反応に付す
ことにより製造することができる。 該脱エステル化反応は、無溶媒または適当な
不活性溶媒中、加水分解触媒の存在下に行なわ
れる。使用される不活性溶媒および加水分解触
媒としては、それぞれ前記反応工程式−6で例
示された不活性溶媒並びに酸性化合物および塩
基性化合物が例示できる。 該脱エステル化反応は、R6のエステル残基
が例えば、ベンジル等の接触還元法により容易
に脱離するエステル残基の場合には、接触還元
法によつても行なうことができる。接触還元法
に用いられる触媒としては、前記反応工程式−
6で例示された触媒が挙げられる。 上記の反応で、酸または塩基を使用する場合
には、一般式(1−b)で表される化合物に対
する酸または塩基の使用割合は、1〜100倍モ
ル量、好ましくは1〜20倍モル量とするのがよ
い。また、該反応は−20℃〜80℃、好ましくは
−10℃〜50℃の温度条件下で、30分〜48時間、
好ましくは1〜24時間程度行なえばよい。 また、接触還元法を適用する場合には、一般
式(1−b)で表される化合物に対する接触還
元触媒の使用割合は、0.1〜10倍モル量、好ま
しくは0.1〜1倍モル量とするのがよい。該反
応は、0〜200℃、好ましくは0〜100℃の温度
条件下で、30分〜48時間、好ましくは30分〜6
時間程度行なえばよい。
【化】 [式中、R2、R3、R5およびR7は前記と同じ] チアゾリル基の2位がアミノ基である一般式
(1−c)で表される化合物は、チアゾリル基
の2位が置換アミノ化合物である一般式(1−
d)で表される化合物を、前記反応式−6aの
脱エステル化反応の条件と実質的に同様な条件
下で反応に付すことにより得ることができる、
例えば、無溶媒または適当な溶媒の存在下、酸
性化合物または塩基性化合物を作用させるか、
または接触還元反応に付すことにより得られ
る。 該反応に使用される溶媒としては、特に制限
はなく、例えば、反応工程式−6において例示
された溶媒が挙げられる。 上記の酸性化合物としては、前記反応工程式
−6で例示された酸性化合物が挙げられるが、
酸性化合物の好ましい例としては、塩酸、臭化
水素酸、硫酸、硝酸等の無機酸、トリフルオロ
酢酸、酢酸、ギ酸等の有機酸、酸型イオン交換
樹脂等が例示できる。これらの酸性化合物の
内、液体のものは溶媒を兼ねて用いることでき
る。 また、塩基性化合物としては、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン等のトリアルキルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、1,5−ジアザビシ
クロ[4.3.0]ノネン−5、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.0]オクタン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデセン−7などの有機塩
基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭
酸水素塩などの無機塩基、チオ尿素、尿素等の
尿素化合物などが例示できる。 反応系に水を加える場合、水は酸性化合物ま
たは塩基性化合物に対して、10〜80V/V%程
度が好ましく、さらに反応終了後、10〜20倍量
加えるのがよい。 一般式(1−d)で表される化合物に対する
酸性化合物または塩基性化合物の使用割合は、
等モル〜100倍モル量、好ましくは2〜10倍モ
ル量とするのがよい。また、反応温度は−20℃
〜80℃、好ましくは−10℃〜50℃とするのがよ
い。反応時間は1〜24時間程度で終了する。 反応工程式−6bの反応を接触還元反応で行
なう場合、接触還元反応の条件(例えば、接触
還元触媒、触媒量、溶媒、反応温度、反応時間
等)は、前記の反応工程式−6aの接触還元反
応条件を援用できる。 このようにして一般式(1−c)で表される
アミン化合物を得る。
【化】 [式中、R1、R3、R5およびAは前記と同じ、
R4aは低級アルコキシカルボニル基を示す。] 上記の反応は、一般式(1−g)で表される
エステル化合物を脱エステル化して、一般式
(1−h)または(1−i)で表される化合物
を得る反応である。一般式(1−g)で表され
る化合物から一般式(1−i)で表される化合
物を得る反応には、前記反応工程式−6aの脱
エステル化反応の条件を適用することができ
る。 また、一般式(1−g)で表される化合物か
ら一般式(1−h)で表される化合物を得る反
応にも、前記反応工程式−6aの脱エステル化
反応の条件を適用できる。ただし、この場合、
例えば、脱エステル化反応の条件がアルカリ加
水分解のときには、R5のエステル残基にはt
−ブチル基等のアルカリ加水分解では脱エステ
ル化されない基を使用する等、脱エステル化反
応の条件に応じて、R5のエステル残基を適宜
選択する。
【化】 [式中、R2およびR3は前記と同じ、R7aはフエ
ニル低級アルコキシカルボニル基を示す。] 本反応は、一般式(1−j)で表される化合
物の4位の脱エステル化およびR7aで表される
アミノ基の保護基であるフエニル低級アルコキ
シカルボニル基の脱保護基反応を同時に行い、
一般式(1)で表される化合物を得る反応であり、
前記反応工程式−6aまたは6bと実質的に同一
の条件で行えるが、このとき加水分解触媒とし
て、酸類を用いるのが好ましく、さらに好まし
くは無水塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化
鉄、塩化スズ、三フツ化ホウ素等のルイス酸を
例示できる。 上記の反応工程式−1〜6において、出発原
料である一般式(2)および(8)で表される化合物
は、新規化合物を包含し、下記の反応工程によ
り製造することができる。
【化】 [式中、R3およびR5は前記と同じ、R11はアジ
ド基、フエニル酢酸アミド基またはフタルイミ
ド基を示す。] 上記の反応工程式−7は、一般式(11)で表され
る化合物を、その置換基であるR11の種類に応
じて、還元反応、加水分解反応またはヒドラジ
ン分解反応に付すことにより、一部新規化合物
を包含する一般式(2)で表される化合物を製造す
る方法である。 上記の反応工程式において、基R11がアジド
基の場合、一般式(2)で表される化合物は一般式
(11)で表される化合物を無溶媒または適当な不活
性溶媒の存在下に還元剤を作用させて、一般式
(2)で表されるアミン化合物を得る。 この反応において用いられる溶媒としては、
例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、トリエ
チルアミン、ピリジン等のアミン類を例示でき
る。 還元剤としては、硫化水素等が例示できる。
硫化水素等を使用する場合には、トリエチルア
ミン、ピリジン等のアミン類を添加するとよ
い。 一般式(11)で表される化合物に対する還元剤の
使用割合は等モル〜100倍モル量、好ましくは
3〜50倍モル量とするのがよく、また該反応は
通常−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜10℃に
て行なわれ、30分〜10時間程度で終了する。 また、基R11がフエニル酢酸アミド基の場合
には、無溶媒または不活性溶媒中、一般式(11)で
表される化合物を加水分解反応に付すことによ
り一般式(2)で表されるアミン化合物が得られ
る。 この反応は、前記反応工程式−6bと実質的
に同様に行なうことができ、反応方法および反
応条件(例えば、加水分解触媒、溶媒、反応温
度、反応時間等)は、前記反応工程式−6bの
説明を参照することができる。 基R11がフタルイミド基の場合には、無溶媒
または不活性溶媒中、一般式(11)で表される化合
物をヒドラジンまたはヒドラジン誘導体と反応
させるヒドラジン分解反応に付すことにより一
般式(2)で表されるアミン化合物が得られる。 この反応に用いられる不活性溶媒としては、
例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、メタノール、エタノール等のアルコール
類などが挙げられる。また、ヒドラジン誘導体
としては、メチルヒドラジン、エチルヒドラジ
ン等の低級アルキル置換ヒドラジン、フエニル
ヒドラジン等のアリール置換ヒドラジンなどを
例示できる。 一般式(11)で表される化合物に対するヒドラジ
ンまたはヒドラジン誘導体の使用割合は、少な
くとも等モル量、好ましくは1〜2倍モル量用
いられ、また該反応は通常0〜100℃、好まし
くは0〜80℃にて行なわれ、1〜40時間程度で
反応は終了する。 なお、上記反応で得られた一般式(2)で表され
る化合物において、基R5がエステル残基の場
合、生成物を前記反応工程式−6aの脱エステ
ル化反応と実質的に同様な方法にて脱エステル
化し、基R5が水素原子の化合物に導くことが
でき、また基R5が水素原子の場合、生成物を
前記反応工程式−3のエステル化反応と実質的
に同様な方法にてエステル化し、基R5がエス
テル残基の化合物に導くことができる。
【化】 [式中、R6、R11およびXは前記と同じ、R12
は水素原子または低級アルカノイル基を示す。] 本反応は、一般式(12)で表される化合物のアル
コール性水酸基または低級アルカノイルオキシ
基をハロゲン原子で置換するハロゲン化反応で
あり、広く通常のハロゲン化反応の条件を適用
できる。 例えば、R12が水素原子の場合、溶媒の存在
下または非存在下、一般式(12)で表される化合物
に塩化チオニル、臭化チオニル、ヨウ化チオニ
ル等のハロゲン化チオニルを反応させることに
より一般式(8−a)で表される化合物を得る
ことができる。溶媒としては、反応に影響を与
えないものであれば、いずれも使用でき、例え
ば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ
化合物、酢酸エチル、酢酸メチル等の酢酸エス
テル化合物類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等の脂肪族炭化水素類、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等
の非プロトン性極性溶媒、二硫化炭素等を例示
できる。一般式(12)に対するハロゲン化チオニル
の使用割合は、少なくとも等モル量、好ましく
は1〜2倍モル量とするのがよく、該反応は−
10℃〜室温下、好ましくは氷冷下に行われ、5
分〜1時間程度で終了する。 該反応は、好ましくは脱酸剤としてピリジ
ン、ジメチルアニリン、トリエチルアミン等の
塩基性化合物を反応系に添加するのがよい。 また、R12が低級アルカノイル基の場合、無
溶媒または不活性溶媒の存在下、一般式(12)で表
される化合物に、トリ(低級アルキル)シリル
ハライドを反応させることにより一般式(8−
a)で表される化合物が得られる。 この反応で使用される不活性溶媒としては、
上記と同様な溶媒が例示できる。トリ(低級ア
ルキル)シリルハライドとしては、トリメチル
シリルクロライド、トリエチルシリルクロライ
ド等が挙げられる。 一般式(12)で表される化合物に対するトリ(低
級アルキル)シリルハライドの使用割合は、少
なくとも等モル量、好ましくは1〜2倍モル量
用いられる。該反応は、−20℃〜50℃、好まし
くは室温で行なわれ、30分〜5時間程度で終了
する。 本発明の抗菌剤に含有される一般式(1)で表さ
れる化合物において、光学活性を有する化合物
は、光学活性を有する出発原料を用いることに
より、前記の反応工程式1〜6の方法に準じて
製造することができ、出発原料の立体構造に対
応した立体構造を有する目的化合物が得られ
る。 以下に光学活性を有する出発原料の製造方法
の一例を示すが、下記の反応工程式に示される
立体構造に限定されるものではなく、例えば、
シス異性体またはトランス異性体を用いれば、
それに対応する立体構造の化合物を得ることが
できる。
【化】 [式中、R10は前記と同じ。] 上記反応工程式において、一般式(10−a)
で表される化合物から一般式(10−b)で表さ
れる化合物を製造する反応は、一般式(10−
a)の化合物と、フエニル酢酸またはそのカル
ボキシ基における反応性誘導体を反応させるこ
とにより行なわれる。該反応は前記反応工程式
−1の方法と実質的に同様な方法で行なうこと
ができ、アシル化条件(例えば、反応性誘導
体、溶媒、反応温度、反応時間等)は反応工程
式−1の説明を参照できる。 一般式(10−b)で表される化合物から一般
式(10−c)で表される化合物を製造する反応
は、一般式(10−b)で表される化合物の7位
のフエニル酢酸アミド基を、酵素反応を用いて
選択的に加水分解し、一般式(10−c)で表さ
れる化合物を得る反応である。 該反応は、酵素の存在下、水または水性溶媒
中で行なわれる。この反応で使用される酵素と
しては、アミド基を選択的に加水分解できる酵
素であれば、いずれの酵素も使用でき、例え
ば、ペニシリンGアミダーゼ等が挙げられる。 一般式(10−b)で表される化合物に対する
該酵素の使用割合は、通常0.5〜2グラム当量
程度用いられる。また、該反応にあつて、反応
の進行とともに生成した酸により反応系が酸性
となるので、反応系のPHを酵素の至適PHに維持
するため、塩基性化合物を反応系に添加してPH
の調整を図るのが好ましい。前記の塩基性化合
物としては、例えば、アンモニア水、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩または
炭酸水素塩等が例示できる。該反応の反応温度
は、酵素の至適温度で行なうのが好ましく、ま
た反応は1〜10時間、好ましくは1〜5時間程
度で終了する。
【化】 [式中、R6、R11およびXは前記と同じ、R13
およびR14はハロゲン原子で置換されていても
よい低級アルイル基、または低級アルキル基、
ハロゲン原子もしくはニトロ基で置換されてい
てもよいアリール基、R15は低級アルカノイル
基、Mはアルカリ金属を示す。] 上記工程式において、一般式(13)で表される化
合物から一般式(15)で表される化合物を製造する
反応(a)は、不活性溶媒の存在下または非存在下
に、一般式(13)で表される化合物に一般式(14)で表
されるスルホン酸化合物またはそのスルホ基に
おける反応性誘導体を反応させることにより行
なわれる。 不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル等のエーテル類、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類
等を例示できる。 一般式(14)で表されるスルホン酸化合物として
は、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、プロパンスルホン酸等の低級アルカンス
ルホン酸、例えば、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、2−トリフルオロエタンスルホン酸等の
ハロゲン置換低級アルカンスルホン酸、例え
ば、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−ニト
ロベンゼンスルホン酸等の低級アルキル基、ハ
ロゲン原子またはニトロ基で置換されていても
よいアリールスルホン酸などが挙げられる。ま
た、スルホン酸の反応性誘導体としては、スル
ホン酸クロリド、スルホン酸プロミド等のスル
ホン酸ハロゲン化物、スルホン酸無水物などを
例示できる。 一般式(13)で表される化合物に対する上記スル
ホン酸化合物またはそのスルホ基における反応
性誘導体の使用割合は、少なくとも等モル量、
好ましくは1〜1.5倍モル量とするのがよく、
該反応は−50℃〜氷冷下にて行われ、1〜50分
程度で終了する。該反応は、ピリジン、トリエ
チルアミン等の脱酸剤の存在下にても行うこと
ができるが、好ましくは上記反応の終了後に脱
散剤を加え、30分〜3時間程度、好ましくは1
時間程度反応させるのがよい。脱酸剤の使用割
合は、上記スルホン酸の反応性誘導体に対して
少なくとも等モル量、好ましくは1〜1.5倍モ
ル量程度とするのがよい。 上記反応で得られた一般式(15)で表される化合
物から一般式(16)で表される化合物を製造する反
応(b)は、不活性溶媒の存在下または非存在下
に、一般式(15)で表される化合物にトリエチルア
ミン、ピリジン、ピペリジン等の塩基性化合物
を反応させるものである。使用される不活性溶
媒としては、前記の(a)工程で使用した溶媒を例
示できる。一般式(15)で表される化合物に対する
該塩基性化合物の使用割合は、少なくとも等モ
ル量、好ましくは1〜1.5倍モル量程度とする
のがよく、該反応は氷冷下〜室温下にて、10分
〜2時間程度、好ましくは1時間程度で終了す
る。 一般式(16)で表される化合物から一般式(18)で表
される化合物を製造する反応(c)は、一般式(16)の
化合物に一般式(17)で表されるハロゲン分子を付
加する反応である。一般式(16)で表される化合物
に対するハロゲン分子の使用割合は少なくとも
等モル量程度、好ましくは1〜1.2倍モル量が
よく、ハロゲン分子としてはヨウ素分子が好ま
しい。該反応は氷冷下〜室温下にて、1〜5時
間程度、好ましくは3時間程度で終了する。 一般式(18)で表される化合物から一般式(12−
a)で表される化合物を製造する反応(d)は、前
記の(a)工程で例示した溶媒と水との混合溶媒中
にて、一般式(18)で表される化合物に、一般式(19)
で表されるギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナ
トリウム等の低級アルカン酸アルカリ金属塩を
反応させるものである。 溶媒中における水の混合割合は、溶媒に対し
て0.1〜1%(容量)程度加えるのがよい。一
般式(18)で表される化合物に対する一般式(19)で表
される低級アルカン酸アルカリ金属塩の使用割
合は1〜6倍モル量、好ましくは4〜5倍モル
量とするのがよく、該反応は室温下、6〜24時
間程度で終了する。 一般式(12−a)で表される化合物から一般
式(12−b)で表される化合物を製造する反応
(e)は、不活性溶媒の存在下または非存在下に、
一般式(12−a)で表される化合物に塩酸、硝
酸、硫酸等の鉱酸を反応させるものである。該
反応で使用される不活性溶媒としては、例え
ば、水、アセトン、ジエチルケトン、アセトフ
エノン等のケトン類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ピリジン、ピペリジン、トリエチルアミン
等のアミン類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド
(HMPA)等の非プロトン性極性溶媒、二硫化
炭素等を例示できる。一般式(12−a)で表さ
れる化合物に対する鉱酸の使用割合は、3倍モ
ル量程度である。該反応は、室温下、1〜10時
間程度で終了する。 一般式(12−b)で表される化合物から一般
式(8−b)で表される化合物を製造する反応
(f)は、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基性
化合物の存在下、一般式(12−b)で表される
化合物に、一般式(14)で表されるスルホン酸化合
物またはそのスルホ基における反応性誘導体を
反応させるものであり、該反応は前記の(a)工程
と同様な方法で行うことができる。 なお、一般式(13)で表される化合物のアゼチジ
ノン環の3、4位が、(R、R)、(R、S)お
よび(S、R)の化合物を用いれば、それぞれ
対応する立体構造を有する一般式(8−b)で
表される化合物を得ることができる。
【化】 [式中、R5、R14およびXは前記と同じ、R16
は水素原子またはフエニル基を示す。] 上記の反応工程式において、一般式(20)で表さ
れる化合物から一般式(22)で表される化合物
を製造する反応(a)は、塩基性化合物の存在下ま
たは非存在下で、一般式(20)で表される化合物に
一般式(21)で表される化合物を反応させるこ
とにより行なわれる。ここで使用される塩基性
化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の
アルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩などの無
機塩基、トリエチルアミン、ピリジン、N,N
−ジメチルアニリンなどの有機塩基が挙げられ
る。該反応は、通常有機溶媒中に行なわれ、使
用される溶媒しては、例えば、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、塩化
メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素類などが例示され、好ましくはハロゲン化炭
化水素類が用いられる。一般式(20)で表される化
合物に対する一般式(21)で表される化合物の
使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは
1〜1.5倍モル量程度用いられる。該反応は、−
70℃〜0℃、好ましくは−40℃〜−20℃程度で
行なわれ、1〜10時間、好ましくは1〜5時間
程度で終了する。 一般式(22)で表される化合物から一般式
(23)で表される化合物を製造する反応(b)は、
不活性溶媒の存在下、一般式(22)で表される
化合物にオゾンを作用させ酸化するものであ
る。不活性溶媒としては、例えば、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素類、メタノール、エタノール等の
アルコール類などが例示できる。一般式(22)
で表される化合物に対するオゾンの使用割合
は、少なくとも等モル量以上、通常一般式
(22)で表される化合物に対して過剰に使用さ
れる。該反応は、−100℃〜0℃、好ましくは−
50℃〜−30℃にて行なわれる。反応時間は、オ
ゾンの供給量、反応温度等により異なるが、通
常反応系に過剰のオゾンが検出されるまで(例
えば、反応系にオゾンの青色が検出するまで)
反応させる。該反応は、反応終了後、所望によ
り窒素ガス等の不活性ガスを導入して過剰のオ
ゾンを除去した後、還元剤で後処理を行なうの
が好ましい。還元剤としては、ジメチルスルフ
イド、水素化ホウ素ナトリウム、亜硫酸ナトリ
ウム等が挙げられる。この後処理は通常冷却下
ないし室温にて行なわれる。 上記の反応で得られた一般式(23)で表され
る化合物から一般式(24)で表される化合物を
製造する反応(c)は、一般式(23)で表される化
合物のアルデヒド基を水酸基に還元するもの
で、アルデヒド基を水酸基に還元する慣用の還
元方法のいずれも用いることができる。この反
応は、例えば、溶媒の存在下、一般式(23)で
表される化合物に還元剤を作用させて行なわれ
る。この反応で使用される溶媒としては、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類、メタノール、エタノール等
のアルコール類などが例示できる。また、使用
される還元剤としては、水素化ホウ素化合物
(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム、
ジボランなど)、水素化アルミニウム化合物
(例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素
化アルミニウムナトリム、水素化アルミニウ
ム、水素化トリメトキシアルミニウムリチウ
ム、水素化トリ−t−ブトキシアルミニウムリ
チウムなど)を例示できる。該反応は−60℃〜
室温、好ましくは−30℃〜−10℃にて、1〜10
時間、好ましくは1〜5時間程度で終了する。 一般式(24)で表される化合物から一般式
(25)で表される化合物を製造する反応(d)は、
溶媒の存在下、一般式(24)で表される化合物
に、一般式(14)で表されるスルホン酸化合物また
はそのスルホ基における反応性誘導体を反応さ
せることにより行なわれる。この反応で使用さ
れる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、塩化メチ
レン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニト
リルなどが例示できる。上記の一般式(14)で表さ
れるスルホン酸化合物およびそのスルホ基にお
ける反応性誘導体としては、前記反応工程式−
10(a)工程で例示されたスルホン酸化合物および
そのスルホ基における反応性誘導体が挙げられ
る。一般式(24)で表される化合物に対する上
記スルホン酸化合物またはそのスルホ基におけ
る反応性誘導体の使用割合は、少なくとも等モ
ル量、好ましくは1〜1.5倍モル量程度とする
のがよい。該反応は、好ましくは塩基の存在下
に行なわれる。塩基としては、前記の反応工程
(a)で例示したような有機または無機の塩基性化
合物が用いられ、好ましくは有機塩基を用いる
のがよい。また該反応は、通常−10℃〜100℃、
好ましくは0℃〜室温程度で行なわれ、1〜20
時間、好ましくは1〜10時間程度で終了する。 一般式(25)で表される化合物から一般式
(26)で表される化合物を製造する反応(e)は、
溶媒の存在下または非存在下に、一般式(25)
で表される化合物に酸類を反応させて行なわれ
る。使用される酸類としては、塩酸、硫酸、硝
酸等の鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機
酸、塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化
スズ、塩化亜鉛等のルイス酸、フエノール、ク
レゾール等のフエノール性水酸基を有する化合
物などが例示できる。一般式(25)で表される
化合物に対する酸の使用割合は、通常過剰量用
いられる。また使用される溶媒としては、酢酸
等の有機酸、メタノール、エタノール等のアル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリルなど
が例示できる。さらに、使用される前記の酸類
が液体の場合には溶媒を兼ねて用いることがで
きる。該反応は、−20℃〜80℃、好ましくは0
℃〜室温程度で行なわれ、1〜10時間、好まし
くは1〜5時間程度で終了する。 一般式(26)で表される化合物から一般式
(27)で表される化合物を製造する反応(f)は、
溶媒の存在下または非存在下に、一般式(26)
で表される化合物に塩基性化合物を反応させる
ことにより行なわれる。この反応で使用される
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素類、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、塩化メチレン、
クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類、メタノール、エタノール等のアル
コール類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリルなど
が例示できる。また、使用される塩基性化合物
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩または炭酸水素塩などの無機塩
基、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジ
メチルアニリン、DBU等の有機塩基が挙げら
れ、有機塩基が好ましい。一般式(26)で表さ
れる化合物に対する上記の塩基性化合物の使用
割合は、少なくとも等モル量、通常はやや過剰
量用いられる。該反応は、0〜100℃、好まし
くは20〜80℃程度で行なわれ、1〜20時間、好
ましくは1〜10時間程度で終了する。 一般式(27)で表される化合物から一般式
(26)で表される化合物を製造する反応(g)は、
一般式(28)で表される化合物を還元反応に付
すことにより行なわれる。還元方法としては、
例えば、接触還元法、いわゆるバーチ還元等の
溶解金属を用いる還元法等が挙げられる。 接触還元法を用いる場合、該還元反応は反応
工程式−6aの接触還元法と実質的に同様に行
なわれ、反応条件(例えば、還元触媒、溶媒、
反応温度、反応時間等)は反応工程式−6aの
説明を参照できる。 また、溶解金属を用いる還元法を用いる場
合、該反応は例えば、ナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属を溶解した液体アンモニア、メ
チルアミン、エチルアミン等の溶液中で行なわ
れる。一般式(27)で表される化合物に対する
アルカリ金属の使用割合は、1〜10倍モル量、
好ましくは1〜5倍モル量程度用いられる。ま
た該反応においては、アルコール類を少量添加
することが好ましく、アルコール類としてはt
−ブタノールが好ましい。反応温度は−50℃〜
室温、好ましくは−30℃〜0℃程度にて行なわ
れ、反応時間は1〜10時間、好ましくは1〜3
時間程度で終了する。 上記反応工程式−11において、反応工程(a)〜
(g)の生成物(22)、(23)、(24)、(25)、(26)

(27)および(28)のR5がエステル残基の場
合、反応工程式−6aの脱エステル化反応と実
質的に同様な方法で、それぞれの化合物をエス
テル残基の脱離反応に付し、R5が水素原子の
化合物に導くことができ、また、R5が水素原
子の場合、反応工程式−3のエステル化反応と
実質的に同様な方法で、それぞれの化合物をエ
ステル化反応に付し、R5がエステル残基の化
合物に導くことができる。
【化】
【化】 [式中、R6、R13およびXは前記と同じ、R11a
はフタルイミド基またはフエニル酢酸アミド基
を示す。] 上記の反応工程式において、一般式(29)で
表される化合物から一般式(31)で表される化
合物を製造する反応(a)は、塩基性化合物の存在
下または非存在下に、一般式(29)で表される
化合物に一般式(30)で表される化合物を反応
させることにより行なわれる。ここで使用され
る塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩
などの無機塩基、トリエチルアミン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリンなどの有機塩基
が挙げられる。該反応は、通常有機溶媒中で行
なわれ、使用される溶媒しては、例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、塩化メチレン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等、四塩化炭素のハロゲン化
炭化水素類などが例示される。一般式(29)で
表される化合物に対する一般式(30)で表され
る化合物の使用割合は、少なくとも等モル量、
好ましくは1〜2倍モル量程度用いられる。該
反応は、−50℃〜室温、好ましくは−30℃〜0
℃程度で行なわれ、1〜10時間、好ましくは30
分〜6時間程度で終了する。 一般式(31)で表される化合物から一般式
(32)で表される化合物を製造する反応(b)は、
一般式(31)で表される化合物に、ヒドラジン
またはヒドラジン誘導体を反応させることによ
り行なわれる。この反応は、前記の反応工程式
−7のヒドラジン分解法と実質的に同様に行な
うことができ、反応条件(例えば、反応試薬、
溶媒、反応温度、反応時間等)は前記反応工程
式−7の説明を参照することができる。 一般式(32)で表される化合物から一般式
(33)で表される化合物を製造する反応(c)は、
一般式(32)で表される化合物に、フエニル酢
酸またはそのカルボキシ基における反応性誘導
体を反応させることにより行なわれる。この反
応は、前記反応工程式−1と実質的に同様に行
なわれ、反応方法(例えば、縮合剤を用いる方
法、混合酸無水物法、活性エステル化法等)お
よび反応条件(例えば、塩基性化合物、溶媒、
反応温度、反応時間等)は前記反応工程式−1
の説明を参照することができる。 一般式(33)で表される化合物から一般式
(34)で表される化合物を製造する反応(d)は、
不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下に一般式
(33)で表される化合物を脱エステル化反応に
付すことにより行なわれる。 上記反応に使用される不活性溶媒としては、
例えば、水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール等のアルコール類、
ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類等が挙げられる。また、
塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、カリウムエトキシド等のアルカリ金属
アルコキシドなどを例示できる。該反応は、0
℃〜100℃、好ましくは0℃〜室温程度で行な
われ、反応は1〜10時間程度で終了する。 一般式(34)で表される化合物から一般式
(35)および(36)で表される化合物を製造す
る方法(e)は、一般式(34)で表される化合物
に、アミド結合を切断できる酵素を作用させる
ことにより行なわれる。この反応は、前記反応
工程式−9における一般式(10−b)で表され
る化合物から一般式(10−c)で表される化合
物を製造する方法と実質的に同様に行なわれ、
反応条件(例えば、使用される酵素、溶媒、反
応液のPH、反応温度、反応時間等)は前記反応
工程式−9の説明を参照することができる。反
応終了後、反応液中から、酵素反応によりアミ
ド結合が切断された化合物とアミド結合が切断
されなかつた化合物を分離することにより、そ
れぞれ一般式(35)で表される化合物と一般式
(36)で表される化合物を得ることができる。 一般式(35)で表される化合物から一般式
(37)で表される化合物を製造する方法(f)は、
一般式(35)で表される化合物をエステル化反
応に付すことにより行なわれる。この反応は、
前記反応工程式−3と実質的に同様に行なわ
れ、反応条件(例えば、酸触媒、溶媒、反応温
度、反応時間等)は前記反応工程式−3の説明
を参照することができる。 一般式(37)で表される化合物から一般式
(38)で表される化合物を製造する反応(f)は、
一般式(37)で表される化合物に、フエニル酢
酸もしくはそのカルボキシ基における反応性誘
導体を反応させるか、またはフタル酸もしくは
フタル酸の反応性誘導体を反応させることによ
り行なわれる。 一般式(37)で表される化合物とフエニル酢
酸またはそのカルボキシ基における反応性誘導
体との反応は、前記反応工程式−1の反応と実
質的に同様に行なわれ、反応方法(例えば、縮
合剤を用いる方法、混合酸無水物法、活性エス
テル化法等)および反応条件(例えば、塩基性
化合物、溶媒、反応温度、反応時間等)は前記
反応工程式−1の説明を参照することができ
る。 一般式(37)で表される化合物とフタル酸ま
たはフタル酸の反応性誘導体との反応は、通常
不活性溶媒中で行なわれる。フタル酸の反応性
誘導体としては、フタル酸無水物、N−メトキ
シカルボニルフタルイミド、N−エトキシカル
ボニルフタルイミド、N−フエノキシカルボニ
ルフタルイミド等のN−(エステル化カルボキ
シ)フタルイミド、2−メトキシカルボニル安
息香酸クロリド、2−エトキシカルボニル安息
香酸クロリド、2−フエノキシカルボニル安息
香酸クロリド等の2−(エステル化カルボキシ)
安息香酸ハライド等が例示される。 この反応において、フタル酸を用いる場合に
は、該反応は前記反応工程式−1の方法と実質
的に同様に行なうことができ、反応方法(例え
ば、縮合剤を用いる方法、混合酸無水物法、活
性エステル化法等)および反応条件(例えば、
溶媒、反応温度、反応時間等)は前記反応工程
式−1の説明を参照することができる。 フタル酸無水物を用いる場合には、該反応は
不活性溶媒中で行なわれ、不活性溶媒として
は、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、ジメチルエーテル、ジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン等の脂肪族炭化水素類等を例示できる。こ
の反応において、一般式(37)で表される化合
物に対するフタル酸無水物の使用割合は、少な
くとも等モル量、好ましくは1〜2倍モル量用
いられ、反応温度は室温〜100℃、好ましくは
40〜80℃程度で行なわれる。 N−(エステル化カルボキシ)フタルイミド
を用いる場合には、該反応は不活性溶媒中、塩
基性化合物の存在下に行なわれる。 この反応で使用される不活性溶媒としては、
水、メタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール類、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
のエーテル類などを例示できる。また塩基性化
合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩などの無機
塩基、トルエチルアミン、ピリジン、N,N−
ジメチルアニリンなどの有機塩基が挙げられ
る。 一般式(37)で表される化合物に対するN−
(エステル化カルボキシ)フタルイミドの使用
割合は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜
2倍モル量用いられ、また一般式(37)で表さ
れる化合物に対する塩基性化合物の使用割合は
1〜10倍モル量とされる。該反応の反応温度
は、0〜50℃、好ましくは室温下で行なわれ、
1〜5時間で終了する。 また、2−(エステル化カルボキシ)安息香
酸ハライドを用いる場合には、該反応は不活性
溶媒中、塩基性化合物の存在下に行なわれる。 この反応で使用される不活性溶媒としては、
例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等
の脂肪族炭化水素類等を例示できる。また、塩
基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム
等のアルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩など
の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン、
N,N−ジメチルアニリンなどの有機塩基が挙
げられる。 一般式(37)で表される化合物に対する2−
(エステル化カルボキシ)安息香酸ハライドの
使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは
1〜2倍モル量用いられる。該反応は0℃〜室
温にて行なわれ、1〜5時間で終了する。 なお、前記の反応(f)と本反応(g)の反応順序を
逆にしてもよい。即に、一般式(35)で表され
る化合物を本反応に付した後、前記エステル化
反応に付し、一般式(38)で表される化合物を
製造してもよい。 一般式(38)で表される化合物から一般式
(39)で表される化合物を製造する反応(h)は、
一般式(38)で表される化合物をオゾン酸化反
応に付すことにより行なわれる。該反応は、前
記反応工程式−11(b)工程と実質的に同様に行な
われ、反応条件(例えば、溶媒、反応時間等)
は前記反応工程式−11(b)工程の説明を参照する
ことができる。 一般式(39)で表される化合物から一般式
(40)で表される化合物を製造する反応(i)は、
一般式(39)で表される化合物を還元反応に付
すことにより行なわれる。該反応は、前記反応
工程式−11(c)工程と実質的に同様に行なわれ、
反応方法および反応条件(例えば、還元剤、溶
媒、反応温度、反応時間等)は前記反応工程式
−11(c)工程の説明を参照することができる。 一般式(40)で表される化合物から一般式
(41)で表される化合物を製造する反応(j)は、
一般式(40)で表される化合物にスルホン酸化
合物またはそのスルホ基における反応性誘導体
を反応させることにより行なわれる。該反応は
前記反応工程式−11(d)工程と実質的に同様に行
なわれ、反応方法および反応条件(例えば、溶
媒、反応時間等)は前記反応工程式−11(d)工程
の説明を参照することができる。 一般式(41)で表される化合物から一般式
(42)で表される化合物を製造する反応(k)は、
一般式(41)で表される化合物に酸を反応させ
ることにより行なわれる。該反応は、前記反応
工程式−11(e)工程と実質的に同様に行なわれ、
反応方法および反応条件(例えば、酸、溶媒、
反応温度、反応時間等)は前記反応工程式−11
(e)工程の説明を参照することができる。 一般式(36)で表される化合物から一般式
(43)で表される化合物を製造する反応(1)は、
一般式(38)で表される化合物をフエニルアセ
チル基の脱離反応に付すことにより行なわれ
る。該反応は前記反応工程式−6bの方法と実
施的に同様に行なうことができ、反応方法およ
び反応条件(例えば、酸性化合物、溶媒、反応
温度、反応時間等)は前記反応工程式−6bの
説明を参照することができる。 一般式(43)で表される化合物から一般式
(44)で表される化合物を製造する反応は、一
般式(43)で表される化合物を、前記の(f)、
(g)、(h)、(i)、(j)および(k)の反応工程に順次付す
ことにより行なわれ、これら各工程の反応方法
および反応条件等は前記各反応工程の説明を参
照することができる。 なお、前記反応工程式−11の(a)工程の出発原
料である一般式(21)で表される化合物は、一
部新規化合物を包含し、該新規化合物は下記の
反応工程で製造することができる。
【化】 [式中、R6およびXは前記と同じ。] 上記の反応工程式において、一般式(45)で
表される化合物から一般式(47)で表される化
合物を製造する反応は、溶媒の存在下、一般式
(45)で表される化合物に、一般式(46)で表
される化合物を反応させることにより行なわれ
る。この反応で使用される溶媒としては、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、エチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、
エタノール等のアルコール類、アセトニトリ
ル、ピロリドンなどが挙げられ、エーテル類が
好ましい。一般式(45)で表される化合物に対
する一般式(46)で表される化合物の使用割合
は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜1.2
倍モル量用いる。また、該反応は塩基性化合物
の存在下に行なうのが好ましく、塩基性化合物
としては反応工程式−1で例示されたような化
合物が挙げられ、該塩基性化合物は一般式
(45)の化合物に対して、1〜5倍モル量、好
ましくは1〜1.2倍モル量程度添加される。反
応温度は0℃〜100℃、好ましくは0℃〜室温
程度で行なわれ、反応時間は1〜10時間、好ま
しくは1〜5時間程度で終了する。 上記で得られた一般式(47)で表される化合
物から一般式(48)で表される化合物を製造す
る反応は、一般式(47)で表される化合物を脱
エステル化反応に付すことにより行なわれる。
該反応は、反応工程式−6aに示される脱エス
テル化反応における酸または塩基を用いた加水
分解反応と実質的に同様に行なわれ、反応条件
(例えば、酸性化合物、塩基性化合物、溶媒、
反応温度、反応時間等)は反応工程式−6aの
説明を参照することができる。 一般式(48)で表される化合物から一般式
(21−a)で表される化合物を製造する反応は、
溶媒の存在下または非存在下に、一般式(48)
で表される化合物にハロゲン化剤を反応させ、
一般式(21−a)で示される酸ハライド化合物
を製造する反応で、カルボキシ基をハロカルボ
ニル基に変換する慣用の方法がいずれも適用で
きる。ハロゲン化剤としては、例えば、チオニ
ルクロリド、三塩化リン、三臭化リン、五塩化
リン、トリフエニルホスフインジブロミド、ト
リフエニルホスフインジクロリド、オキザリル
クロリド、ベンゾイルクロリド等が挙げられ
る。一般式(48)で表される化合物に対するハ
ロゲン化剤の使用割合は、少なくとも等モル
量、好ましくは過剰量使用するのがよい。該反
応は、通常不活性溶媒中で行なわれ、溶媒とし
ては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ
タン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類な
どが例示でき、また前記のハロゲン化剤が液体
の場合には溶媒を兼ねて用いることができる。
反応温度は、−20℃〜150℃、好ましくは0〜
100℃程度で行なわれ、反応時間は1〜20時間、
好ましくは1〜5時間程度で終了する。 本発明の抗菌剤に含有される一般式(1)で表わ
される化合物の内、塩基性基を有する化合物は
医薬的に許容される酸を作用させることによ
り、また酸性基を有する化合物は医薬的に許容
される塩基性化合物を作用させることにより容
易に塩を形成し得る。該酸としては、例えば、
塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸、
シユウ酸、マレイン酸、フマール酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、酢酸、p−
トルエンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有
機酸を例示でき、該塩基性化合物としては、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩等を例示
できる。 また、本発明の抗菌剤に含有される化合物の
塩には、当然に分子内塩および第4級アンモニ
ウム塩も包含される。 該第4級アンモニウム塩は、不活性溶媒の存
在下、対応する化合物に、前記の低級アルキル
ハライド、低級アルケニルハライド、フエニル
置換低級アルコキシカルボニル低級アルキルハ
ライド、カルボキシ低級アルキルハライド、ス
ルホ低級アルキルハライド、スルフアモイル低
級アルキルハライド、低級アルキルチオ低級ア
ルキルハライド、ヒドロキシ低級アルキルハラ
イド、シアノ低級アルキルハライド、カルバモ
イル低級アルキルハライド等のハライド化合物
を反応させることにより得ることができる。不
活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等
のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類を例示することができる。該反応
は、室温〜100℃程度、好ましくは50〜80℃程
度にて、2〜8時間程度反応させることにより
終了する。上記のハライド化合物の使用量は、
対応する化合物に対して1〜1.5倍モル量程度
使用するのがよい。 反応終了後、ダイヤイオンHP−20(三菱化
成工業(株)製)、アンバーライトXAD−2(ロー
ム アンド ハス社製)等を用いたカラムクロ
マトグラフイーにより精製することによりハロ
ゲンイオンを除去し、分子内塩を形成すること
ができる。 斯くして得られる化合物は、通常の分離手段
により容易に単離精製できる。該分離手段とし
ては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法、
カラムクロマトグラフイー、プレパラテイブ薄
層クロマトグラフイー等を採用できる。 本発明の抗菌剤に含有される一般式(1)で表さ
れる化合物は、当然に光学異性体ならびにシン
異性体およびアンチ異性体を含むものである。
これらの異性体は、慣用の分割法、例えば、光
学分割剤を使用する方法、酵素を使用する方法
などで分離することができる。 本発明の抗菌剤は、通常、一般的な医薬製剤
の形態で用いられる。製剤は通常使用される充
填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面
活性剤、滑択剤などの稀釈剤あるいは賦形剤を
用いて調製される。この医薬製剤としては各種
の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表
的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤
(液剤、懸濁剤等)などが挙げられる。錠剤の
形態に形成するに際しては、担体として、この
分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿
素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結
晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノ
ール、プロパノール、単シロツプ、ブドウ糖
液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメ
チルセルロース、セラツク、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンな
どの結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン未、ラミナラン末、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸
ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デ
ンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリ
ン、カカオバター、水素添加油などの崩壊抑制
剤、第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナ
トリウムなどの吸収促進剤、グリセリン、デン
プンなどの保湿剤、デンプン、乳糖、カオリ
ン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの吸
着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコールなどの滑択剤など
が例示できる。さらに錠剤は必要に応じて通常
の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣剤、ゼラチン
被包錠、腸溶被錠、フイルムコーテイング錠あ
るいは二重錠、多層錠とすることができる。丸
剤の形態に成形するに際しては、担体として、
この分野で従来公知のものを広く使用でき、例
えば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、
硬化植物油、カオリン、タルクなどの賦形剤、
アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エ
タノールなどの結合剤、ラミナラン、カンテン
などの崩壊剤などが例示できる。坐剤の形態に
成形するに際しては、担体として、従来公知の
ものを広く使用でき、例えば、ポリエチレング
リコール、カカオ脂、高級アルコール、高級ア
ルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリ
セライドなどを挙げることができる。注射剤と
して調製される場合には、液剤、乳剤および懸
濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好
ましく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態
に成形するのに際しては、稀釈剤としてこの分
野において慣用されているものをすべて使用で
き、例えば水、エチルアルコール、プロピレン
グリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソリビタン脂肪酸エス
テル類などを挙げることができる。なお、この
場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食
塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中
に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助
剤、緩衝剤、無痛化剤などを、更に必要に応じ
て着色材、保存材、香料、風味剤、甘味剤など
や他の医薬品を該治療剤に含有せしめてもよ
い。ペースト、クリームおよびゲルの形態に成
形するに際しては、稀釈剤として例えば、白色
ワセリン、パラフイン、グリセリン、セルロー
ス誘導体、ポリエチレングリコール、シリコ
ン、ベントナイト等を使用できる。 本発明の抗菌剤中に含有されるべき一般式(1)
で表される化合物、それらの化合物の医薬的に
許容される塩、それらの4位のカルボン酸エス
テル化合物および該化合物の第4級アンモニウ
ム塩の量は、特に限定されず広範囲に選択され
るが、通常全組成物中1〜70重量%とするのが
よい。 本発明の抗菌剤の投与方法は特に制限はな
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度などに応じた方法で投与され
る。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、
顆粒剤、およびカプセル剤の場合には経口投与
される。また注射剤の場合には単独であるいは
ブドウ糖、アミノ酸などの通常の補液と混合し
て静脈内投与され、さらには必要に応じて単独
で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与され
る。坐剤の場合には直腸内投与される。 本発明の抗菌剤の投与量は用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度などにより
適宜選択されるが、通常有効成分量として、一
日当り体重1Kg当り1〜100mg、好ましくは5
〜20mgとするのがよく、該製剤は、1日に2〜
4回に分けて投与することができる。 <実施例> 以下、参考例、実施例および製剤例に基づい
て、この発明をより詳細に説明する。 参考例 1 ベンジル 7−アジド−3−[(1,4,5,6
−テトラヒドロ−4−メチル−5,6−ジオキ
ソ−1,2,4−トリアジン−3−イル)チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート ベンジル 7−アジド−3−メタンスルホニル
オキシメチル−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート1.23g(3ミリモル)を塩化
メチレンに溶解した後、(1,4,5,6−テト
ラヒドロ−4−メチル−5,6−ジオキソ−1,
2,4−トリアジン−3−イル)チオール0.57g
(3.6ミリモル)を加える。溶液を0℃〜2℃に冷
却し、トリエチルアミン0.5ml(3.6ミリモル)を
滴下する。同温で30分間反応した後、室温にて3
時間反応する。反応終了後、反応液を水で2回、
飽和食塩水で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し濾過する。濾液を減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーを用いて精
製し、標記化合物0.95gを得る。 NMR(CDCl3)δ:3.41(3H、s)、3.65〜4.16
(2H、m)、4.17(1H、d)、4.46(1H、d)、
5.22(1H、d)、5.26(2H、s)、7.30〜7.45
(5H、m) 参考例 2 ベンジル 7−アミノ−3−[(1,4,5,6
−テトラヒドロ−4−メチル−5,6−ジオキ
ソ−1,2,4−トリアジン−3−イル)チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート ベンジル 7−アジド−3−[(1,4,5,6
−テトラヒドロ−4−メチル−5,6−ジオキソ
−1,2,4−トリアジン−3−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート400mg(0.85ミリモル)をジクロロメタ
ン80mlに溶解する。トリエチルアミン0.12ml
(0.85ミリモル)を加えた後、0℃〜2℃にて硫
化水素を導入し飽和させる。飽和後1時間反応さ
せる。反応終了後、反応液を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。濾液を減
圧濃縮すると標記化合物370mgを得る。 NMR(DMSO−d6−CDCl3)δ:3.39(3H、s)、
3.55〜4.17(2H、m)、4.20(1H、d)、4.41
(1H、d)、4.45〜4.72(1H、m)、4.79(1H、
d)、5.23(2H、s)、7.20〜7.48(5H、m) 参考例 3 ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,2,
3−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート 参考例2と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 NMR(CDCl3)δ:3.53〜4.01(2H、m)、4.20
(1H、d、J=15Hz)、4.40(1H、d、J=15
Hz)、4.65(1H、q、J=3Hz、10Hz)、4.86
(1H、d、J=5Hz)、6.90(1H、s)、7.14〜
7.70(10H、m)8.51(1H、s) 参考例 4 7−アジド−3−[(1,2,3−チアジアゾー
ル−5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 ベンジル 7−アジド−3−[(1,2,3−チ
アジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート5.17
g(12ミリモル)を塩化メチレン360mlに溶解し
た後、ニトロメタン60mlを加える。無水塩化アル
ミニウム8.00g(60ミリモル)をニトロメタン60
mlに溶解した溶液を室温にて滴下する。滴下後1
時間反応を行なう。反応液を氷水中に加えると少
量の結晶が析出する。テトラヒドロフランを加え
結晶を溶解する。有機層を分取する。水層よりテ
ロラヒドロフラン:酢酸エチル=1:1の混合溶
媒にて一回抽出する。有機層を合わせ飽和食塩水
を用い、3回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを
用い乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮すると粗結
晶を得る。これを塩化メチレンで洗浄し、標記化
合物3.60gを得る。淡褐色粉末 mp:148℃(変色)、183℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ: 3.73〜4.11(2H、m)、4.41(2H、s)、4.64〜
4.92(1H、m)、5.76(1H、d、J=5Hz)8.93
(1H、s) 参考例 5 (6S,7S)−7−アジド−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 参考例4と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ: 3.75〜3.90(2H、m)、4.53(2H、dd)、4.74
(1H、d)、5.69(1H、d)、9.49(1H、s) 参考例 6 (6S,7S)−7−アジド−3−[(1,2,3−
チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 参考例4と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ: 3.75〜3.90(2H、m)、4.36(2H、s)、4.74
(1H、d)、5.71(1H、d)、8.85(1H、s) 参考例 7 ベンズヒドリル 7−アジド−3−[(1,2,
3−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート 7−アジド−3−[(1,2,3−チアジアゾー
ル−5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸3.60g(10.6ミリモ
ル)をメタノール50mlとテトラヒドロフラン50ml
の混合溶媒に懸濁する。室温にてジフエニルジア
ゾメタン4.12g(21.2ミリモル)を加える。30分
反応した後、反応液を減圧濃縮する。少量のメタ
ノールを加え充分に結晶化させた後、結晶を濾取
すると、微黄色粉末の標記化合物4.40gを得る。 mp:203℃〜205℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ: 3.77〜4.15(2H、m)、4.30(1H、d、J=15
Hz)、4.48(1H、d、J=15Hz)、4.65〜4.96
(1H、m)、5.85(1H、d、J=5Hz)、6.86
(1H、s)、7.14〜7.73(10H、m)、8.88(1H、
s) 参考例 8 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−アジド−3
−[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート 参考例7と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:190℃(着色)194℃(分解) [α]D 22=−126゜(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.78(1H、m)、3.98(1H、
dd、J=11.3Hz、9.5Hz)、4.16(1H、d、J=
13.8Hz)、4.39(1H、d、J=13.8Hz)、4.59
(1H、dd、J=11.3Hz、4.0Hz)、5.25(1H、d、
J=5.2Hz)、6.86(1H、s)、7.3〜7.6(10H、
m)、8.49(1H、s) 参考例 9 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−アジド−3
−[(1,3,4−チアジアゾール−5−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート 参考例7と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。黄色粉末 mp:193℃〜194℃ [α]D 20=−128゜(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.78(1H、m)、3.98(1H、
dd、J=11.3Hz、9.5Hz)、4.48(1H、d、J=
13.8Hz)、4.48(1H、dd、J=11.3Hz、4.00Hz)、
4.76(1H、d、J=13.8Hz)、5.25(1H、d、J
=5.2Hz)、6.88(1H、s)、7.28(2H、tt、J=
8.5Hz、1.8Hz)、7.34(2H、t、J=8.5Hz)、
7.35(2H、t、J=8.5Hz、)、7.42(2H、dd、J
=8.5Hz、1.8Hz)、7.56(2H、dd、J=8.5Hz、
1.8Hz)、8.95(1H、s) 参考例 10 ベンジル 7−アジド−3−クロロメチル−△
−O−2−イセスフエム−4−カルボキシレ
ート ベンジル 7−アジド−3−ヒドロキシメチル
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート330mg(1ミリモル)を塩化メチレン10ml
に溶解する。氷冷下にてトリエチルアミン0.28ml
(2ミリモル)を加えた後、続いて塩化チオニル
0.11ml(1.5ミリモル)を滴下する。15分反応後、
反応液に氷水を加える。塩化メチレン層を分取
し、塩化メチレン層を氷水で2回、飽和食塩水で
1回洗浄する。無水硫酸ナトリウムを用い乾燥し
た後濾過する。濾液を減圧濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液:塩
化メチレン:酢酸エチル=20:1)を用い分離精
製を行い、標記化合物300mgを得る。淡黄色粉末 mp:57〜58℃ NMR(CDCl3δ:3.64〜4.12(2H、m)、4.64(1H、
q、J=3Hz、10Hz)、4.93(1H、d、J=14
Hz)5.13(1H、d、J=14Hz)、5.24(1H、d、
J=5Hz)、5.30(2H、s)7.20〜7.62(5H、
m) 参考例 11 ベンジル 7−アジド−3−[(1,2,3−チ
アジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート ベンジル 7−アジド−3−ヒドロキシメチル
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート6.61g(20ミリモル)を塩化メチレン100
mlに溶解する。氷冷下にて、トリエチルアミン
5.59ml(40ミリモル)を加えたのち、塩化チオニ
ル2.13ml(30ミリモル)を滴下する。20分間反応
した後氷水を加える。塩化メチレン層を分取し、
塩化メチレン層を水で2回、飽和食塩水で1回洗
浄する。無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後
濾過する。濾液を減圧濃縮すると粗ベンジル 7
−アジド−3−クロロメチル−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレートを得る。これ
を、ジメチルホルムアミド100mlに溶解した後、
ナトリウム1,2,3−チアジアゾール−5−チ
オレートの20%含水物5.26g(30ミリモル)を加
える。1時間30分反応後、減圧濃縮する。酢酸エ
チルを加え溶解後、水で3回、飽和食塩水で1回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過し
濾液を減圧濃縮した後シリゲルカラムクロマトグ
ラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸エチル=
10:1)を用い分離精製を行い、標記化合物4.02
gを得る。 また、ベンジル 7−アジド−3−ヒドロキシ
メチル−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート3.41gを回収する。 淡黄色粉末 mp:119〜120℃ NMR(CDCl3)δ:3.60〜4.12(2H、m)、4.17
(1H、d、J=13Hz)、4.34(1H、d、J=13
Hz)、4.61(1H、q、J=3Hz、10Hz)、5.19
(1H、d、J=9Hz)、5.25(2H、s)、7.23〜
7.54(5H、m)、8.52(1H、s) 参考例 12 (3S,4S)−N−(α−ベンジルオキシカルボ
ニル−β−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ−α,β−プロペニル)−3−アジド−4−
メタンスルホニルオキシメチル−2−アゼチジ
ノン (3S,4S)−N−(α−ベンジルオキシカルボ
ニル−β−ヒドロキシ−α,β−プロペニル)−
3−アジド−4−メタンスルホニルオキシメチル
−2−アゼチジノン26.3g(64ミリモル)を乾燥
した塩化メチレン300mlに溶かし、その溶液をド
ライアイス−アセトン浴で−30℃に冷却する。こ
の溶液に無水トリフルオロメタンスルホン酸21.7
g(77ミリモル)を加える。トリエチルでアミン
12.5ml(90ミリモル)を乾燥した塩化メチレン
110mlに溶かした液を40分間かけて、先の溶液に
滴下する。滴下終了後、同温度で20分間攪拌し、
10%塩酸水を反応液に加え、水で2回洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶
媒を減圧留去して、標記化合物31.3gを暗赤色油
として得る。 [α]D 20=−52.9゜(C=3.48、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:2.27(3H、s)、2.86(3H、
s)、4.18〜4.64(3H、m)、4.95(1H、d、J
=5Hz)5.27(2H、s)、7.38(5H、s) 参考例 13 ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3−ヒド
ロキシメチル−△3−O−2−イソセフエム−
4−カルボキシレート (A) (3S,4S)−N−(α−ベンジルオキシカル
ボニル−β−トリフルオロメタンスルホニル−
α,β−プロペニル)−3−アジド−4−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2−アゼチジノン
30.3g(56ミリモル)を塩化メチレン300mlに
溶解し、その溶液を0℃に冷却する。この溶液
に、リエチルアミン9.37ml(67ミリモル)を塩
化メチレン94mlに溶かした溶液を滴下する。滴
下終了後、室温で40分間攪拌する。次に反応液
に、ヨウ素の0.1塩化メチレン溶液672ml(67ミ
リモル)を1時間半かけて滴下する。1時間攪
拌後、反応液を2回水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を除去する。このようにし
て、粗(3S,4S)−N−(α−ベンジルオキシ
カルボニル−β,γ−ジヨード−α,β−プロ
ペニル)−3−アジド−4−メタンスルホニル
オキシメチル−2−アゼチジノン42.0gを得
る。 得られた粗生成物を精製せずに、そのまま次
の反応に用いた。 (B) 上記反応で得られた粗ヨウ化物42.0gをジメ
チルホルムアミド600mlに溶解し、この溶液に
水0.6mlを加えた。次に氷冷下でギ酸カリウム
18.8g(224ミリモル)を加えた。室温で12時
間攪拌後、反応液を氷水1にあけ、塩化メチ
レンで5回抽出する。抽出液を水で4回洗浄す
る。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を除
去し、粗ベンジル (6S,7S)−7−アジド−
3−ホルミルオキシメチル−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート24.7gを褐
色油状物として得た。 (C) 上記のようにし得られた粗ホルメイト化合物
24.7gをアセトン200mlおよび水100mlの混合溶
液に溶し、これに12M塩酸12mlを加え、この混
合液を28℃に加温し、このままの温度で6時間
攪拌する。反応液を水にあけ、塩化メチレンで
5回抽出し、さらにこれを水で3回洗浄する。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧除
去し、粗ベンジル (6S,7S)−7−アジド−
3−ヒドロキシメチル−△3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレートを得る。これを
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出
液:塩化メチレン:酢酸メチル=15:1)によ
り精製し、標記化合物31.5gを橙色油として得
る。 [α]D 22=−29゜(C=0.62、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.60〜3.90(1H、m)、3.94
(1H、d、J=10Hz)、4.27(1H、d、J=
14Hz)4.51(1H、d、J=14Hz)、4.61(1H、
dd、J=10Hz、3Hz)、5.20(1H、d、J=
5Hz)、5.29(2H、s)、7.00〜7.73(5H、m) 参考例 14 ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート (A) ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3−ヒ
ドロキシメチル−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート3.15g(9.54ミリモ
ル)を塩化メチレン100mlに溶解後、氷−メタ
ノール浴で冷却し、トリエチルアミン2.13ml
(15.6ミリモル)、続いて塩化メタンスルホニル
0.96ml(12.40ミリモル)を滴下する。40分攪
拌後、反応液を水で2回、飽和食塩水で1回洗
浄する。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
除去し、粗ベンジル (6S,7S)−7−アジド
−3−メタンスルホニルオキシメチル−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
4.82gを得る。これをそのまま次の反応に使用
する。 (B) 上記の反応で得られた粗メシレート化合物
4.82gを塩化メチレン100mlに溶解し、これに
1,3,4−チアジアゾール−2−チオール
1.35g(11.45ミリモル)、トリエチルアミン1.6
ml(11.45ミリモル)を加え、室温で1時間半
攪拌する。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄後、水で2回洗浄する。さらに減圧
下で溶媒を除去し、赤茶色の油状物質を得る。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液:酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で
精製し、標記化合物3.03gを淡褐色の粉末とし
て得る。 [α]D 20=−147.68゜(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.53〜4.08(2H、m)、4.40
(1H、d、J=14Hz)、4.55(1H、dd、J=
11Hz、3Hz)、4.77(1H、d、J=14Hz)、
5.17(1H、d、J=5Hz)、5.24(2H、s)、
6.88〜7.53(5H、m)、8.92(1H、s) 参考例 15 ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート (A) ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3−ヒ
ドロキシメチル−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート3.32g(10.05ミリモ
ル)を塩化メチレン100mlに溶解する。氷冷下
にてトリエチレアミン2.81ml(20.10ミリモル)
を加えた後、続いて塩化チオニル1.07ml
(15.08ミリモル)を滴下する。20分間反応後、
反応液に氷水を加える。塩化メチレン層を分取
し、これを水で2回、飽和食塩水で1回洗浄す
る。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を除去
し、粗ベンジル (6S,7S)−7−アジド−3
−クロロメチル−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレートを得る。 (B) 上記反応で得られた粗クロライド化合物をジ
メチルホルムアミド50mlに溶解し後、ナトリウ
ム1.2,3−チアジアゾール−5−チオレート
の20%含水物2.64g(15.08ミリモル)を加え
る。1時間30分反応をおこなつた後減圧濃縮す
る。酢酸エチルを加えて溶解後、水で3回、飽
和食塩水で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を減圧除去した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液:塩
化メチレン:酢酸エチル=10:1)を用いて精
製し標記化合物1.27gを得る。 また、ベンジル (6S,7S)−7−アジド−
3−ヒドロキシメチル−△3−O−2−カルボ
キシレート1.13gを回収する。 淡黄色粉末 mp:114.5〜115℃ [α]D 21=−133゜(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.60〜4.12(2H、m)、4.17
(1H、d、J=13Hz)、4.34(1H、d、J=
13Hz)、4.61(1H、q、J=3Hz、10Hz)、
5.19(1H、d、J=9Hz)、5.25(2H、s)、
7.23〜7.54(5H、m)、8.52(1H、s) 参考例 16 7−アジド−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 窒素気流下、ベンジル 7−アジド−3−アセ
トキシメチル−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート16.76g(45ミリモル)を塩
化メチレン230mlに溶解する。ついで、室温にて
ヨードトリメチルシラン14.08ml(99ミリモル)
を加え2時間反応する。続いて、2−メルカプト
−1,3,4−チアジアゾール11.7g(99ミリモ
ル)及びトリエチルアミン13.9ml(0.1モル)の
塩化メチレン溶液(50ml)を滴下する。1時間攪
拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え抽出
する。水層を10%塩酸水を用いPHに調製すると沈
澱物が析出する。濾取し、水洗、乾燥することに
より標記化合物11.6gを得る。 淡橙色粉末 mp:178〜182℃(分解) 参考例 17 7−フエニルアセトアミド−3−[(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 7−アジド−3−(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸10.7g(32ミリモル)
を塩化メチレン320mlに懸濁する。ついで、トリ
エチルアミン8.9ml(64ミリモル)を加え均一溶
液とした後、氷冷下硫化水素ガスを導入する。
1.5時間反応後減圧濃縮する。粗成物に水100ml及
びアセトン100mlを加え、−7℃に冷却する。つぎ
にフエニルアセチルクロリド8.2ml(64ミリモル)
をアセト30mlに溶解した溶液を滴下する。この
間、1N−水酸化ナトリウム溶液を加え、PH8〜
7.5に調整しながら反応を行なう。滴下終了後、
1時間かけて0℃まで昇温させ、酢酸エチル200
mlを加え洗浄後、水層を分離し10%塩酸水を用い
PH1とする。酢酸エチル−テトラヒドロフラン
(1:1)の混合液300mlで3回抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濾過、減圧濃縮し、残渣にエチルエーテルを
加え粉末化することにより標記化合物13.18gを
得る。 微黄色粉末 mp:112℃(変色)、158℃(分解) 参考例 18 (6S,7S)−7−アミノ−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 7−フエニルアセトアミド−3−(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸11.24
g(26ミリモル)を炭酸水素ナトリウム2.18g
(26ミリモル)の水50ml溶液に溶解し、ついでペ
ニシリンGアミダーゼ(ベーリンガー・マンハイ
ム社製)5gを加え攪拌する。反応の進行に併い
PHが下がるので希アンモニア水を用いPH7.5〜8
に調整する。1時間反応後、濾過し、濾液を分取
する。リン酸を加えPH1.9にした後、酢酸エチル
−テトラヒドロフラン(1:1)の混合液300ml
で2回抽出し、水層を濃アンモニア水を用いPH
3.8に調整し、氷冷する。析出する沈澱物を濾過、
水洗し、減圧乾燥することにより標記化合物2.42
gを得る。 微黄色粉末 mp:140℃(変色) [α]D 20=−51゜(C=1、ジメチルスルホキシド) 参考例 19 エチル (4,5−ジス−ジフエニル−2−オ
キソ−3−オキサゾリジニル)アセテート 4,5−シス−ジフエニル−2−オキソオキサ
ゾリジン48.6g(203ミリモル)をテトラヒドロ
フラン330mlに懸濁し、水素化ナトリウム8.12g
(203ミリモル)を氷冷下で注意深く加える。そし
て、ブロモ酢酸エチル33.9g(203ミリモル)を
滴下し、室温で4時間攪拌する。反応液を10%塩
酸水60mlと氷水500mlの混合液中に注ぎ、酢酸エ
チルで2回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
にて精製し、黄色油状の標記化合物40.6gを得
る。 マススペトル:m/e=326 NMR(CDCl3)δ:1.26(3H、t)、3.4(1H、
d)、4.29(2H、q)、4.48(1H、d)、5.34(1H、
d)、5.92(1H、d)、6.80〜7.20(10H、m) 参考例 20 (4,5−シス−ジフエニル−2−オキソ−3
−オキサゾジニル)酢酸 エチル (4,5−シス−ジフエニル−2−オ
キソ−3−オキサゾリジニル)アセテート40.6g
(125ミリモル)をテトラヒドロフラン100mlに溶
解し、水酸化ナトリウム6g(150ミリモル)を
水40mlに溶解した水溶液を加え、室温で15分間攪
拌する。均一化した反応液に水150mlを加えジイ
ソプロピルエーテル20mlで2回洗浄し、水層を10
%塩酸水でPH2にする。酢酸エチルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を
濃縮し、残渣を塩化メチレンとn−ヘキサンの混
合溶液から再結晶し、白色結晶の標記化合物29.1
gを得る。 mp:161〜163℃ NMR(CDCl3)δ:3.49(1H、d)、4.56(1H、
d)、5.35(1H、d)、5.95(1H、d)、7.07
(10H、br)、8.01(1H、br) 参考例 21 (4.5−シス−ジフエニル−2−オキソ−3−
オキサゾリジニル)アセチルクロライド (4,5−シス−ジフエニル−2−オキソ−3
−オキサゾリジニル)酢酸29.1g(97.9ミリモ
ル)とオキザリルクロリド18.6g(147ミリモル)
とベンゼン120mlの混合懸濁液を2時間加熱還流
し、均一溶液となつたところで溶媒を留去する。
淡茶油状の標記化合物30.9gを得る。 マススペクトル:m/e=253(M+−63) NMR(CDCl3)δ:3.81(1H、d)、4.88(1H、
d)、5.25(1H、d)、5.94(1H、d)、6.70〜
7.20(10H、m) 参考例 22 (3,4−シス)−3−(4,5−シス−ジフエ
ニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−
1−(2,2−エチレンケタール−1−エトキ
シカルボニルプロピル)−4−スチリル−アゼ
チジン−2−オン 2−(3−フエニルアリリデン)アミノ−3,
3−エチレンジオキシ酪酸エチル35.6g(117ミ
リモル)を塩化メチレン250mlに溶解し、トリエ
チルアミン15.7g(155ミリモル)を−50℃にて
加える。この溶液に、−60℃にて、(4,5−シス
−ジフエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)アセチルクロライド30.9g(97.9ミリモル)
を塩化メチレン80mlに溶解した滴下し、−50℃で
2時間攪拌する。反応液を水、10%塩酸水、飽和
食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。濾過し、濾液を濃縮し、残渣をジエチル
エーテルで処理し、淡茶結晶を得る。これを塩化
メチレンとn−ヘキサンの混合溶媒から再結晶し
て、白色結晶の標記化合物のジアステレオマー混
合物32.2gを得る。 mp:196〜198℃ NMR(CDCl3)δ:1.20(3H、t)、1.37(3H、
t)、1.45(3H、s)、1.48(3H、s)、3.78(4H、
s)、3.92(4H、s)、4.07(4H、q)、4.16(4H、
q)、4.40〜4.90(6H、m)、5.02(1H、d)、
5.74(1H、d)、6.27〜6.55(4H、m)、6.97
(10H、br)、7.01(10H、br)、7.30(10H、br) IR(CHCl3)ν:1750cm-1 元素分析: C H N 計算値 70.09 5.88 4.81 実測値 70.17 6.18 4.57 参考例 23 (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−エトキシカルボニルプロ
ピル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オン [(4S)−フエニル−2−オキソ−3−オキサ
ゾリジニル]アセチルクロライド608.9g(2.54
モル)を塩化メチレン8に溶解し、−35〜−40
℃にてトリエチルアミン560ml(4.02モル)を30
分で滴下する。−40〜−45℃にて2−(3−フエニ
ルアリリデン)アミノ−3,3−エチレンジオキ
サン酪酸エチル930g(3.07モル)を塩化メチレ
ン2に溶解した溶液を6時間で滴下し、滴下終
了後、同温度で6時間攪拌する。反応液を室温に
戻し、10%塩酸水3、飽和食塩水3の順に洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過
し、濾液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗
浄し、ベンゼンとn−ヘキサンの混合溶媒から再
結晶し、白色結晶の標記化合物955gを得る。 mp:183〜185℃ NMR(CDCl3)δ:1.27(3H、t)、1.40(3H、
s)、3.87(4H、d)、4.0〜5.0(8H、m)、6.0〜
6.7(2H、m)、7.25(5H、d)、7.30(5H、s) IR(CHCl3)ν:1760cm-1 元素分析: C H N 計算値 66.39 5.97 5.53 実測値 66.54 5.86 5.39 [α]D 20=+66.4゜(C=1.1、クロロホルム) 参考例 24 (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−ベンジルオキシカルボニ
ルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−カルボキシプロピル)−4−
スチリル−アゼチジン−2−オン1.78g(3.7ミ
リモル)を塩化メチレン10mlに溶解し、トリエチ
ルアミン1.07g(10.6ミリモル)を加え、氷冷
下、塩化カルボベンゾキシ1.06g(6.2ミリモル)
を滴下する。そのまま30分間攪拌し、15分間加熱
還流する。水、10%塩酸水、飽和食塩水の順に洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過
し、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイー(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エ
チル=1:1)にて、分離精製する。TLC上に
て2種の化合物(ジアステレオマー)が認めら
れ、それぞれについてのデータを示す。 収量:ジアステレオマーA 900mg 黄色板状晶 ジアステレオマーB 500mg 白色針状晶 ジアステレオマーA [α]D 20=+45.8゜(C=0.52、クロロホルム) mp:134〜137℃ NMR(CDCl3)δ:1.47(3H、s)、3.74(4H、
br)4.0〜5.1(8H、m)、5.97〜6.6(2H、m)、
7.22(10H、s)、7.3(5H、s) IR(CHCl3)ν:1750、1760cm-1 ジアステレオマーB mp:130〜133℃ [α]D 20=+69.2゜(C=0.51、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.5(3H、s)、3.84(4H、
d)、3.96〜4.97(8H、m)、5.7〜6.35(2H、
m)、7.17(15H、s) IR(CHCl3)ν:1750cm-1 参考例 25 (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−ベンジルオキシカルボニ
ルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−カルボキシプロピル)−4−
スチリル−アゼチジン−2−オン57.2g(120ミ
リモル)をジメチルホルムアミド150mlに溶解し、
ジシクロヘキシルアミン26.0g(144ミリモル)
を加え、臭化ベンジル24.5g(144ミリモル)を
滴下する。室温で12時間攪拌後、水で希釈し、酢
酸エチルで抽出する。抽出液を水、10%塩酸水、
飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液:n−
ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、標
記化合物をジアステレオマーの混合物として得
る。 収量:57.6g 参考例 26 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1
−(2,2−エチレンケタール−1−エトキシ
カルボニルプロピル)−4−ホルミル−アゼチ
ジン−2−オン (3,4−シス)−3−(4,5−シス−ジフエ
ニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1
−(2,2−エチレンケタール−1−エトキシカ
ルボニルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン
−2−オン25g(42.9ミリモル)を塩化メチレ
150mlに溶解し、内温−50℃にてオゾン酸化する。
同温度にて窒素ガスを30分間導入し、続いてジメ
チルスルフイド12.5mlを加え、反応液を徐々に室
温に戻す。1%炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで
3回洗浄し、飽和食塩水50mlで洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃
縮し、残渣をn−ヘキサンでよく洗浄し、続いて
ジイソプロピルエーテルで処理して赤黄粉末の標
記化合物17.3gを得る。 mp:143〜146℃ NMR(CDCl3)δ:1.33(3H、t)、1.40(3H、
t)、1.57(3H、s)、1.63(3H、s)、3.90(4H、
br)、3.94(4H、br)、4.00〜4.76(10H、m)、
5.07(1H、d)、5.16(1H、d)、5.82(2H、d)、
6.67〜7.20(20H、br)、10.00(1H、d)、10.16
(1H、d) IR(CHCl3)ν:1780、1750、1720cm-1 参考例 27 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−エトキシカルボニルプロ
ピル)−4−ホルミル−アゼチジン−2−オン (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−エトキシカルボニルプロピ
ル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オン50g
(98.7ミリモル)を塩化メチレン50mlに溶解し、−
50℃にてオゾン分解する。反応終了後、同温度で
窒素ガスを30分間導入した後、ジメチルスルフイ
ド14.4mlを加え徐々に室温に戻す。反応液を1%
炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順
に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾
過後、濾液を濃縮し、残渣をn−ヘキサンで処理
して乾燥する。橙色油状の標記化合物41.6gを得
る。 NMR(CDCl3)δ:1.33(3H、t)、1.60(3H、
s)、3.90(4H、br)、4.0〜5.0(8H、m)、7.35
(5H、s)、9.7(1H、d) 参考例 28 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−ベンジルオキシカルボニ
ルプロピル)−4−ホルミル−アゼチジン−2
−オン 参考例27と同様にして(3S,4R)−3−[(4S)
−フエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−1−(2,2−エチレンケタール−1−ベン
ジルオキシカルボニルプロピル)−4−スリチル
−アゼチジン−2−オン20g(35.2ミリモル)か
ら標記化合物を17.3g得る。 NMR(CDCl3)δ:1.56(3H、s)、3.80(4H、
br)、4.1〜5.08(8H、m)、7.2(5H、s)、7.26
(5H、s)、9.8(1H、d) 参考例 29 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−エトキシカルボニルプロ
ピル)−4−ヒドロキシメチル−アゼチジン−
2−オン (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−エトキシカルボニルプロピ
ル)−4−ホルミル−アゼチジン−2−オン41.6
g(96.2ミリモル)をテトラヒドロフラン350ml
に溶解し、−60℃にて水素化ホウ素ナトリウム2
g(52.9ミリモル)を徐々に加え、−30℃以下で
2.5時間撹拌する。反応液を冷飽和食塩水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液:
n−ヘキサン:酢酸エチル=1:5)にて精製
し、白色粉の標記化合物25.2gを得る。 mp:42〜44℃ [α]D 20=+83.5゜(C=1.32、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.25(3H、t)、1.32(3H、
s)、3.60(2H、m)、3.92(4H、br)、4.05〜
5.00(8H、m)、7.32(5H、s) 参考例 30 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−ベンジルオキシカルボニ
ルプロピル)−4−ヒドロキシメチル−アゼチ
ジン−2−オン 参考例29と同様にして、(3S,4S)−3−[(4S)
−フエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−1−(2,2−エチレンケタール−1−ベン
ジルオキシルカルボニルプロピル)−4−ホルミ
ル−アゼチジン−2−オン4g(8.1ミリモル)
から標記化合物1.69gを白色粉として得る。 mp:48〜50℃ [α]D 20=+61.8゜(C=1.65、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.50(3H、s)、3.60(2H、
t)、3.77(4H、br)、4.0〜5.1(10H、m)、7.25
〜7.35(10H、d) 参考例 31 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1
−(2,2−エチレンケタール−1−エトキシ
カルボニルプロピル)−4−ヒドロキシメチル
−アゼチジン−2−オン 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1−
(2,2−エチレンケタール−1−エトキシカル
ボニルプロピル)−4−ホルミル−アゼチジン−
2−オン12g(23.6ミリモル)をテトラヒドロフ
ラン120mlに溶解し、−50℃にて水素化ホウ素ナト
リウム496mg(13.1ミリモル)を注意深く加え、
同温度で2時間撹拌する。飽和食塩水120mlを加
え、ジエチルエーテル250mlで2回抽出し、エー
テル層を飽和食塩水120mlで洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
出液:酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)にて
精製し、白色固体の標記化合物5.2gを得る。 mp:185〜187℃ NMR(CDCl3)δ:1.25(3H、t)、1.36(3H、
t)、1.48(3H、s)、1.60(3H、s)、3.92(4H、
br)、3.98(4H、br)、4.0〜4.78(14H、m)、
5.12(2H、d)、5.88(2H、d)、6.80〜7.20
(20H、m) IR(CHCl3)ν:1770、1760、1730、3450cm-1 参考例 32 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−エトキシカルボニルプロ
ピル)−4−メタンスルフオニルオキシメチル
−アゼチジン−2−オン (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−エトキシカルボニルプロピ
ル)−4−ヒドロキシメチル−アゼチジン−2−
オン35g(80.6ミリモル)とトリエチルアミン
16.3g(161.2ミリモル)を塩化メチレン300mlに
溶解し、0℃にて塩化メタンスルホニル13.8g
(120.9ミリモル)を塩化メチレン30mlに溶解した
溶液を滴下し、同温度で2時間撹拌する。水、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。濾過し、濾液を濃縮し、赤黄粉の標記
化合物40.4gを得る。mp:52〜55℃ [α]D 20=+53.7゜(C=0.43、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.26(3H、t)、1.41(3H、
s)、3.06(3H、s)、3.37(5H、s)、3.91(4H、
br)、4.02〜5.03(10H、m) 参考例 33 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−ベンジルオキシカルボニ
ルプロピル)−4−メタンスルフオニルオキシ
メチル−アゼチジン−2−オン 参考例32と同様にして(3S,4S)−3−[(4S)
−フエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−1−(2,2−エチレンケタール−1−ベン
ジルオキシカルボニルプロピル)−4−ヒドロキ
シメチル−アゼチジン−2−オン6g(12.1ミリ
モル)から標記化合物6.7gを白色粉末として得
る。 mp:56〜58℃ [α]D 20=+49.1゜(C=0.57、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.50(3H、s)、3.03(3H、
s)、3.55(2H、br)、3.83(4H、br)、4.10〜
5.26(8H、m)、7.24(5H、s)、7.34(5H、s) 参考例 34 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1
−(2,2−エチレンケタール−1−エトキシ
カルボニルプロピル)−4−メタンスルフオニ
ルオキシメチル−アゼチジン−2−オン 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1−
(2,2−エチレンケタール−1−エトキシカル
ボニルプロピル)−4−ヒドロキシメチル−アゼ
チジン−2−オン4.7g(9.21ミリセル)とトリ
エチルアミン1.86g(18.42ミリモル)を塩化メ
チレン63mlに溶解する。この溶液に、−10℃〜−
20℃にて、塩化メタンスルホニル1.58g(13.82
ミリモル)を塩化メチレン12mlに溶かした溶液を
滴下し、同温度で、1.5時間撹拌する。水100mlで
3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾過後、濾液を濃縮し、残渣の黄色油状物質をジ
イソプロピルエーテルで処理して白色固体の標記
化合物5.31gを得る。 mp:148〜150℃ NMR(CDCl3)δ:1.25(3H、t)、1.30(3H、
t)、1.50(3H、s)、1.55(3H、s)、3.10(6H、
s)、3.93(8H、br)、4.05〜5.00(14H、m)、
5.10(2H、d)、5.95(1H、d)、5.98(1H、d)、
6.80〜7.15(20H、br) IR(CHCl3)ν:1775、1750、1365cm-1 参考例 35 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1
−(1−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシ
−1−プロペニル−4−メタンスルフオニルオ
キシメチル−アゼチジン−2−オン 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1−
(2,2−エチレンケタール−1−エトキシカル
ボニルプロピル)−4−メタンスルフオニルオキ
シメチル−アゼチジン−2−オン5g(8.5ミリ
モル)を塩化メチレン30mlに懸濁し、氷冷下で95
%トリフルオロ酢酸24mlを加え、室温で1.5時間
撹拌する。飽和食塩水120mlで希釈し、塩化メチ
レン100mlで2回抽出し有機層を飽和食塩水100ml
で2回洗浄後、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾
過後、濾液を濃縮し、残渣をn−ヘキサンで洗浄
して減圧乾燥する。白色結晶の標記化合物4.4g
を得る。 mp:159〜162℃ NMR(CDCl3)δ:1.23(3H、t)、2.20(3H、
s)、3.07(3H、s)、4.03〜4.90(6H、m)、
5.15(1H、d)、5.88(1H、d)、6.80〜7.20
(10H、m)、12.48(1H、s) IR(CHCl3)ν:3500、1780、1750、1370cm-1 参考例 36 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(1−エトキ
シカルボニル−2−ヒドロキシ−1−プロペニ
ル)−4−メタンスルフオニルオキシメチル−
アゼチジン−2−オン (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−エトキシカルボニルプロピ
ル)−4−メタンスルフオニルオキシメチル−ア
ゼチジン−2−オン20g(39ミリモル)と95%ト
リフルオロ酢酸100mlを氷冷下で混合し、室温で
1.5時間撹拌する。飽和食塩水で希釈し塩化メチ
レンで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃
縮し、白色結晶の標記化合物14.5gを得る。 mp:164〜166℃ [α]D 20=+34.4゜(C=0.64、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.26(3H、t)、2.04(3H、
s)、3.02(3H、s)、4.07〜5.06(9H、m)、
7.38(5H、s)、12.2(1H、s) 参考例 37 (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(1−ベンジ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシ−1−プ
ロペニル)−4−メタンスルフオニルオキシメ
チル−アゼチジン−2−オン 参考例36と同様にして(3S,4S)−3−[(4S)
−フエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−1−(2,2−エチレンケタール−1−ベン
ジルオキシカルボニルプロピル)−4−メタンス
ルフオニルオキシメチル−アゼチジン−2−オン
7.6g(13.2ミリモル)から標記化合物6.5gを白
色結晶として得る。 mp:120〜122℃ [α]D 20=+48.2゜(C=0.83、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:2.03(3H、s)、2.96(3H、
s)、4.05〜5.20(9H、m)、7.30(5H、s)、
7.37(5H、s) 参考例 38 エチル (6S,7S)−7−[(4S)−フエニル−
2−オキソ−3−オキサゾリジニル]−3−メ
チル−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート (3S,4S)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(1−エトキシ
カルボニル−2−ヒドロキシ−1−プロペニル)
−4−メタンスルフオニルオキシメチル−アゼチ
ジン−2−オン7g(14.9ミリモル)とトリエチ
ルアミン1.5g(14.9ミリモル)を塩化メチレン
70ml中、2時間加熱還流する。水、10%塩酸水、
飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、残渣を塩化
メチレンとジエチルエーテルとの混合溶媒から再
結晶し、白色結晶の標記化合物5.05gを得る。 mp:196〜198℃ [α]D 20=+244゜(C=0.5、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.30(3H、t)、2.15(3H、
s)、3.36〜3.55(3H、m)、4.08〜5.05(6H、
m)、7.33(5H、s) 参考例 39 ベンジル (6S,7S)−7−[(4S)−フエニル
−2−オキソ−3−オキサゾリジニル]−3−
メチル−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート 参考例38と同様にして(3S,4S)−3−[(4S)
−フエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−1−(1−ベンジルオキシカルボニル−2−
ヒドロキシ−1−プロペニル)−4−メタンスル
フオニルオキシメチル−アゼチジン−2−オン
6.2g(11.7ミリモル)から標記化合物4.8gを黄
白色粉として得る。 mp:66〜68℃ [α]D 20+138.6゜(C=0.7、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:2.17(3H、s)、3.4〜3.8(3H、
m)、4.08〜5.18(6H、m)、7.30(5H、s)、
7.34(5H、s) 参考例 40 エチル (6.7−シス)−7−[4,5−シス−
ジフエニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル]−3−メチル−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート 3,4−シス−3−(4,5−シス−ジフエニ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−1−
(1−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシ−1
−プロペニル)−4−メタンスルフオニルオキシ
メチル−アゼチジン−2−オン4.1g(7.5ミリモ
ル)とトリエチルアミン762mg(7.5ミリモル)を
塩化メチレン37mlに溶解し、2時間加熱還流す
る。反応液を塩化メチレン63mlで希釈し、水、10
%塩酸水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、
残渣をn−ヘキサンで処理して白色結晶の標記化
合物3.13gを得る。 NMR(CDCl3)δ:1.30(3H、t)、2.29(3H、
s)、3.60〜4.50(5H、m)、5.03(1H、d)、
5.12(1H、d)、6.92(1H、d)、6.80〜7.20
(10H、m) 参考例 41 (6S,7S)−7−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−3−メチル−Δ3
−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ベンジル (6S,7S)−7−[(4S)−フエニル
−2−オキソ−3−オキサゾリジニル]−3−メ
チル−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート2g(4.6ミリモル)とニトロメタン
5mlを塩化メチレン50mlに溶解し、そこへ、塩化
アルミニウム4.9g(36.7ミリモル)をニトロメ
タン5mlに溶解した溶液を氷冷下で加え、室温で
1.5時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出し、有機層を分離する。有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水で抽出し、水層を10%塩酸
水でPHを2にし、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、
黄色結晶の標記化合物520mgを得る。 mp:204〜208℃ [α]D 20=+163゜(C=0.68、メタノール) NMR(CDCl3−DMSO−d6)δ:2.19(3H、s)、
3.5〜5.05(7H、m)、7.24(5H、s) 参考例 42 エチル (6S,7S)−7−アミノ−3−メチル
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート ドライアイス−アセトン浴中(−78℃)、アン
モニアを導入し、液体アンモニア30mlを調整した
後、金属リチウム0.42g(60ミリモル)を加え
る。次にエチル(6S,7S)−7−[(4S)−フエニ
ル−3−オキサゾリジニル]−3−メチル−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
3.72g(10ミリモル)にテトラヒドロフラン10ml
とt−ブタノール1mlを加えて溶解した溶液を滴
下する。滴下終了5分後、塩化アンモニウム3.2
g(60ミリモル)を加え、反応液を室温まで戻し
アンモニアを除去する。続いて水10mlを加え、10
%塩酸水でPH3とした後、飽和炭酸ナトリウム水
溶液を加えアルカリ性とする。水溶液を10%イソ
プロパノール−塩化メチレン混液50mlで2回抽出
する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(溶出液;クロロホルム:メタノール=50:
1)で分離精製し、標記化合物0.23gを得る。 黄色油状物 NMR(CDCl3)δ:1.28(3H、t、J=7Hz)、
2.25(3H、s)、3.10(2H、s)、3.50〜4.65
(4H、m)、4.22(2H、q、J=7Hz) 参考例 43 (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エ
チレンケタール−1−カルボキシプロピル)−
4−スチリル−アゼチジン−2−オン (3S,4R)−3−[(4S)−フエニル−2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル]−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−エトキシカルボニルプロピ
ル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オン20.24
g(40ミリモル)をテトラヒドロフラン160mlに
溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液80mlを滴
下して加える。そして36℃にて1.5時間加温する。
ジイソプロピルエーテル30mlで2回洗浄し、水層
を10%塩酸水でPH2とし、塩化メチレン150mlで
2回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、残
渣をジイソプロピルエーテルで処理して、黄色粉
末状の標記化合物16.6gを得る。 mp:91〜93℃ [α]D 20=+72.3°(C=1.18、メタノール) NMR(CDCl3)δ:1.45(3H、s)、3.95(4H、
br)、4.05〜5.0(6H、m)、6.05〜7.6(2H、m)、
7.26(5H、s) 参考例 44 ベンズヒドリル 7−アジド−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート 7−アジド−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸3.6g(10.6ミリモル)
をエタノール50mlとテトラヒドロフラン50mlの混
合溶媒に懸濁する。室温にて、ジフエニルジアゾ
メタン4.12g(21.2ミリモル)を加える。30分間
反応した後、反応液を減圧濃縮する。少量のメタ
ノールを加え充分に結晶化させた後、結晶を濾取
し、標記化合物4.2gを得る。 mp:169〜172℃ NMR(CDCl3)δ: 3.78(1H、m)、3.98(1H、dd、J=11.3Hz、9.5
Hz)、4.48(1H、d、J=13.8Hz)、4.59(1H、
m)、4.76(1H、d、J=13.8Hz)、5.25(1H、
d、J=5.2Hz)、6.88(1H、s)、7.2〜7.4(6H、
m)、7.42(2H、dd、J=8.5Hz、1.8Hz)、7.56
(2H、dd、J=8.5Hz、1.8Hz)、8.95(1H、s) 参考例 45 3,4−シス−3−フタルイミド−1−(2,
2−エチレンケタール−1−エトキシカルボニ
ルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン 1−(3−フエニルアリリデン)アミノ−2,
2−エチレンケタール酪酸エチル30.3g(0.1モ
ル)を塩化メチレン200mlに溶解する。トリエチ
ルアミン21ml(0.15モル)を加え、−30℃に冷却
する。次いで、2−フタルイミドアセチルクロリ
ド24.6g(0.11モル)を塩化メチレン200mlに溶
解した溶液を滴下し、1時間撹拌する。反応終了
後、10%塩酸水200mlを加え洗浄する。有機層を
水200mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過する。瀘液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(溶出液:塩化メ
チレン:酢酸エチル=10:1)で分離精製し、標
記化合物36.8gを得る。 mp:143〜144℃ 元素分析 C H N 計算値 66.11 5.34 5.71 実測値 65.92 5.51 5.74 参考例 46 3,4−シス−3−フエニルアセトアミド−1
−(2,2−エチレンケタール−1−エトキシ
カルボニルプロピル)−4−スチリル−アセチ
ジン−2−オン 3,4−シス−3−フタルイミド−1−(2,
2−エチレンケタール−1−エトキシカルボニル
プロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オ
ン49g(0.1モル)をエタノール300mlに懸濁さ
せ、1Mヒドラジン水和物エタノール溶液100mlを
加え、21時間加熱還流する。反応終了後、析出物
を濾過し、濾液を減圧濃縮する。残渣に塩化メチ
レン300mlを加え、析出する結晶を濾過する。濾
液にトリエチルアミン16.7ml(0.12モル)を加
え、0℃に冷却し、フエニルアセチルクロリ15.4
g(0.1モル)を滴下する。滴下終了後、2時間
同温で反応させる。10%塩酸水200mlを加えて洗
浄し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、
残渣をベンゼンで再結晶することにより標記化合
物40.5gを得る。 mp:111〜112℃ 元素分析 C H N 計算値 67.77 6.32 5.85 実測値 67.92 6.18 5.79 参考例 47 3,4−シス−3−フエニルアセトアミド−1
−(2,2−エチレンケタール−1−カルボキ
シプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン 3,4−シス−3−フエニルアセトアミド−1
−[(R,S)−2,2−エチレンケタール−1−
エトキシカルボニルプロピル]−4−スチリル−
アゼチジン−2−オン47.9g(0.1モル)をテト
ラヒドロフラン150mlに溶解し、水100mlを加え
る。次いで室温にて、1N水酸化ナトリウム水溶
液110mlを滴下し、同温度にて3時間反応させる。
反応終了後、濃塩酸を用いてPH2に調整した後、
酢酸エチル250mlで2回抽出する。抽出液を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過する。濾液を濃縮し、残渣を酢酸エチルで再
結晶することにより標記化合物38.5gを得る。 mp:165〜167℃ 元素分析 C H N 計算値 66.66 5.82 6.22 実測値 66.48 5.92 6.35 参考例 48 (3S,4R)−3−アミノ−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−カルボキシプロピル)−4
−スチリル−アゼチジン−2−オンおよび
(3R,4S)−3−フエルアセトアミド−1−
(2,2−エチレンケタール−1−カルボキシ
プロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2−
オン 3,4−シス−3−フエニルアセトアミド−1
−(2,2−エチレンケタール−1−1−カルボ
キシプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン66.4g(0.147モル)を水740mlに懸濁す
る。これに1N水酸化ナトリウム147mlを加える。
PH8以下に調整後、ペニシリンGアミダーゼ13.3
gを加える。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用
い、PH8に調整しながら室温で4時間撹拌する。
反応終了後、ペニシリンGアミダーゼを濾去し、
濾液のPHを2に調整する。酢酸エチル−テトラヒ
ドフラン(1:1)の混合溶媒で2回洗浄し、洗
液である有機層から0.1N塩酸水で3回抽出する。
水層を合せ、PH7に調整後、300ml程度に濃縮し、
10%塩酸水を用いて、PH3調整する。生じた白色
結晶を濾取する。氷水で3回洗浄した後、乾燥
し、白色結晶の(3S,4R)−3−アミノ−1−
(2,2−エチレンケタール−1−カルボキシプ
ロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オン
8.9gを得る。mp:129〜131℃ [α]D 23=−102.8°(C=0.924、エタノール) 元素分析 C H N 計算値 61.44 6.07 8.42 実測値 61.59 5.92 8.56 なお、前記の酢酸エチル−テトラヒドロフラン
洗浄液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フイーで分離精製することにより、白色稜状晶の
(3S,4R)−3−フエニルアセトアミド−1−
(2,2−エチレンケタール−1−カルボキシプ
ロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2−オン
を得る。 mp:166〜167℃ [α]D 23=−2.9°(C=1.05、クロロホルム−ジメ
チルホルムアミド) 参考例 49 (3S,4R)−3−フタルイミド−1−(2,2
−エチレンケタール−1−ベンジルオキシカル
ボニルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン
−2−オン (3S,4R)−3−アミノ−1−(2,2−エチ
レンケタール−1−カルボキシプロピル)−4−
スチリル−アゼチジン−2−オン16.6g(0.05モ
ル)を水100mlおよびアセトン100mlの混合溶媒に
溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液55mlを加え
た後、−20℃に冷却する。ここにo−メトキシカ
ルボニルベンゾイルクロリド11g(0.055モル)
をアセトン30mlに溶解させた溶液を滴下する。滴
下終了後、同温度で1時間撹拌し、10%塩酸水に
てPH1に調整する。酢酸エチル200mlで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残
渣にジメチルホルムアミド50mlおよび炭酸セシウ
ム19g(0.06モル)を加え、次いで臭化ベンジル
10.3g(0.06モル)を加え、室温で3時間反応さ
せる。反応終了後、水300mlを加え、酢酸エチル
200mlで2回抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過後、
濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エチル
=3:2)で分離精製し、白色粉末状の標記化合
物17.7gを得る。 mp:57〜61℃ [α]D 23=−50.0°(C=1.02、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 69.56 5.11 5.07 実測値 69.77 5.39 5.21 参考例 50 (3S,4S)−3−フタルイミド−1−(2,2
−エチレンケタール−1−ベンジルオキシカル
ボニルプロピル)−4−ホルミル−アゼチジン
−2−オン (3S,4R)−3−フタルイミド−1−(2,2
−エチレンケタール−1−ベンジルオキシカルボ
ニルプロピル)−4−スチリル−アゼチジン−2
−オン26.56g(48.1ミリモル)を塩化メチレン
150mlに溶解する。−50℃に冷却した後、オゾンを
導入する。反応液の色が淡青色に変化した時点で
オゾンの導入を中止し、窒素ガスを導入して充分
に窒息置換する。ジメチルスルフイド7.3mlを加
えた後、2.5時間かけて徐々に室温にもどす。反
応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液150mlで洗
浄後、水150mlを用いて2回洗浄する。無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を濃縮する。
残渣をn−ヘキサンを用いて2回洗浄後、ジエチ
ルエーテル50mlとn−ヘキサン50mlの混合溶媒で
再度洗浄する。残渣を充分に減圧乾燥し、白色粉
末状の標記化合物23.28gを得る。 mp:38〜42℃ [α]D23=−60.2°(C=1.245、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 55.91 4.69 5.02 実測値 55.72 4.73 5.29 参考例 51 (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2,2−エチレンケタールプロピル)−
3−フタルイミド−4−ヒドロキシメチル−ア
ゼチン−2−オン (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2,2−エチレンケタールプロピル)−3
−フタルイミド−4−ホルミル−アゼチジン−2
−オン8.65g(18ミリモル)をテトラヒドロフラ
ン40mlと水10mlの混合溶媒に溶解する。室温にて
撹拌しながら、ナトリウムシアノボロハイドライ
ドを加える。10%塩酸水を用いPH3から4の間に
調整しながら、3時間反応を行なう。反応液に飽
和食塩水40mlを加えた後、酢酸エチル40mlを用い
2回抽出する。酢酸エチル層を合せ、飽和食塩水
80mlを用い2回洗浄する。無水硫酸ナトリウムを
加え乾燥した後、濾過し、濾液を減圧濃縮すると
微黄色粉末の標記化合物7.80gを得る。 mp:37〜44℃ [α]D 23=+10.3°(C=1.07、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 62.50 5.03 5.83 実測値 62.38 5.24 6.02 参考例 52 (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2,2−エチレンケタールプロピル−3
−フタルイミド−4−メシルオキシメチル−ア
ゼチジン−2−オン (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2,2−エチレンケタールプロピル)−3
−フタルイミド−4−ヒドロキシメチル−アゼチ
ジン−2−オン8.65g(18ミリモル)を塩化メチ
レン90mlに溶解する。3℃に冷却した後、トリエ
チルアミン3.0mlおよびメシルクロリド1.5mlを加
え、1時間撹拌する。反応液を5%塩酸水90mlで
洗浄した後、水90mlを用い3回洗浄する。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮
すると淡黄色粉末の標記化合物9.80gを得る。 mp:43〜47℃ [α]D 23=−18.6°(C=1.02、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 62.76 4.63 5.85 実測値 63.03 4.75 6.09 参考例 53 (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−ヒドロキシ−1−プロペニル)−3
−フタルイミド−4−メシルオキシメチル−ア
ゼチジン−2−オン (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2,2−エチレンケタールプロピル)−3
−フタルイミド−4−メシルオキシメチル−アゼ
チジン−2−オン8.94g(16ミリモル)に5%ト
リフルオロ酢酸32mlを加え溶解する。30分間撹拌
した後、減圧濃縮する。水100mlを加えた後、塩
化メチレン50mlを用い2回抽出する。塩化メチレ
ン層を合せ、水100mlを用い4回洗浄する。無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減
圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸エチル=
20:1)を用い分離精製し、白色粉末の標記化合
物6.41gを得る。 mp:61〜65℃ [α]D 23=−34.10°(C=0.85、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 56.03 4.31 5.44 実測値 56.12 4.37 5.17 参考例 54 (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ−1−プロピペニル)−3−フタリルイミド
−4−メシルオキシメチル−アゼチジン−2−
オン (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−ヒドロキシ−1−プロペニル)−3−
フタルイミド−4−メシルオキシメチル−アゼチ
ジン−2−オン5.15g(10ミリモル)を塩化メチ
レン40mlに溶解する。−30℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物を加える。次いで、
トリエチルアミン1.9mlを塩化メチレン20mlに溶
解した溶液を10分かけて滴下する。滴下終了後、
50分間撹拌する。10%塩酸水を加え、弱酸性とし
た後、室温に戻す。反応液を水100mlを用い3回
洗浄する。無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した
後、濾過し、濾液を減圧濃縮すると白色粉末の標
記化合物6.21gを得る。 mp::51〜55℃ [α]D 23=+40.8°(C=1.03、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 46.44 3.27 4.33 実測値 46.70 3.09 4.61 参考例 55 ベンジル (6S,7S)−7−フタルイミド−3
−アセトキシメチル−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート (3S,4S)−1−(ベンジルオキシカルボニル
−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1
−プロペニル)−3−フタルイミド−4−メシル
オキシメチル−アゼチジン−2−オン1.94g(3
ミリモル)を塩化メチレン15mlに溶解する。氷冷
しながらトリエチルアミン0.42mlを加えた後、室
温にて35分間撹拌する。臭素0.15mlを塩化メチレ
ン15mlに溶解した溶液を5分かけて滴下し、滴下
終了後15分間撹拌する。反応液を水30mlを用い3
回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥す
る。濾過後、濾液を減圧濃縮する。ジメチルホル
ムアミド15mlを加え溶解した後、酢酸カリウム
1.18gおよび水0.15mlを加え5時間撹拌する。反
応液に水150mlを加えた後、酢酸エチル50mlにて
3回抽出する。酢酸エチル層を合せ、水100mlに
て3回洗浄した後、飽和食塩水100mlにて1回洗
浄する。無水硫酸ナトリウムを加えた乾燥した
後、濾過し、濾液を減圧濃縮する。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフイー(溶出液:ヘキサン:酢
酸エチル=7:4)を用いて分離精製し、淡黄色
粉末の標記化合物0.92gを得る。 mp:80〜83℃ [α]D 23=+11.4°(C=2.016、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 63.02 4.23 5.88 実測値 63.21 4.34 5.71 参考例 56 ベンジル (6S,7S)−7−フタルイミド−3
−ホルミルオキシメチル−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート (3S,4S)−1−(1−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
−1−プロペニル)−3−フタルイミド−4−メ
シルオキシメチル−アゼチジン−2−オン1.94g
(3ミリモル)、トリエチルアミン0.42ml、臭素
0.15mlおよびギ酸カリウム1.01gを用い、参考例
55と同様に処理して、標記化合物0.8gを淡黄色
粉末として得る。 mp:83〜85℃ [α]D 23=+23°(C=0.95、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 62.34 3.92 6.06 実測値 62.29 3.78 5.92 参考例 57 ベンジル (6S,7S)−7−フタルイミド−3
−ヒドロキシメチル−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート ベンジル (6S,7S)−7−フタルイミド−3
−ホルミルオキシメチル−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレート460mg(1ミリモ
ル)をアセトン5mlと水2mlの混合溶媒に溶解
し、濃塩酸0.25mlを添加して1夜反応させる。反
応終了後、系内に析出する結晶を濾取し、水洗、
乾燥することにより白色稜状晶の標記化合物320
mgを得る。mp:193〜194℃ [α]D 23=+51.5°(C=1.3、クロロホルム) 元素分析 C H N 計算値 63.59 4.18 6.45 実測値 63.37 4.27 6.53 実施例 1 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート(シン異性体) ビルスマイヤー試薬540mg(2.4ミリモル)を酢
酸エチル20mlに懸濁させ、氷冷下、2−(2−ク
ロロアセトアミドチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノ酢酸(シン異性体)610mg(2.2ミ
リモル)を加え、1時間反応すると均一溶液とな
る(これを溶液Aと称する)。 一方、酢酸エチル20mlに、ベンジル 7−アミ
ン−3−[(カバモイルオキシ)メチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート740
mg(2ミリモル)を加え、次いでモノトリメチル
シリルアセトアミド1.6gを加え、氷−メタノー
ル浴で冷却する。この反応液に、前記の溶液Aを
加え2時間反応させる。反応終了後、水10mlを加
え反応を停止し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、ついで飽和食塩水で洗浄したのち、酢酸エチ
ル層を分取、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾
過し、濃縮する。残渣にジエチルエーテルを加
え、粉末化すると標記化合物780mgを得る。淡黄
色粉末 mp:161℃(変色)、300℃以上 NMR(DMSO−d6+CDCl3)δ:3.95(3H、s)、
3.68〜4.13(2H、m)、4.23(2H、s)、4.70
(2H、s)、5.22(2H、s)、5.68(1H、dd)、
5.97(2H、bs)、7.30(5H、s)、7.67(1H、s)、
9.25(1H、d) 実施例 2 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−(tert−ブトキシ
カルボニルメトキシイミノ)アセトアミド]−
3−[(1,3,4−チアゾジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 塩化メチレン30mlに、ベンジル 7−アミノ−
3−[(1,3,4−チアゾール−2−イル)チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート1.02g(2.4ミリモル)を溶解し、
次に2−(2−クロロアセトアミドチアゾール−
4−イル)−2−(tert−ブトキシカルボニルメト
キシイミノ)酢酸(シン異性体)1.10g(2.9ミ
リモル)を加え、つづいてジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)0.60g(2.9ミリモル)を添
加し、室温で3時間反応させる。反応終了後、析
出する結晶を濾過し、濾液を5%炭酸水素ナトリ
ウム溶液および水にて順次洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過する。濾液を濃縮し、得
られた残渣にジエチルエーテルを添加することに
より、粉末状の標記化合物を0.97g得る。 NMR(CDCl3)δ:1.43(9H、s)、3.60〜4.10
(2H、m)、4.29(2H、s)、5.28(2H、s)、
5.68(1H、dd)、7.33(5H、m)、7.42(1H、
s)、8.99(1H、s) 実施例 3 ベンジル 7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) 2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノ酢酸(シン異性体)240mgをテト
ラヒドロフラン3mlに懸濁し、5℃で0.14mlのオ
キシ塩化リンを加え10分間撹拌し、ついでモノト
リメチルシリルアセトアミド240mlを加え10分間
撹拌する。さらに、オキシ塩化リン0.17mlを加え
10分間撹拌した後、ジメチルホルムアミド0.1ml
を加え、同温で1時間反応する(溶液Aと称す
る)。 一方、酢酸エチル20mlに、ベンジル 7−アミ
ノ−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
190mg(0.51ミリモル)を加え、次いでモノトリ
メチルシリルアセトアミド920mgを加え、氷−メ
タノール浴で冷却する。この反応液に上記の溶液
Aを加え2時間反応させる。反応終了後、水10ml
を添加して反応を停止する。酢酸エチル層を分取
し、10%塩酸水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
についで飽和食塩水で順次洗浄する。酢酸エチル
層を分取し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾
過し、濃縮する。残渣に、ジエチルエーテルを加
え粉末化し、標記化合物340mgを得る。 黄色粉末 mp:141℃(変色)、300℃以上 NMR(CDCl3)δ:4.02(3H、s)、4.37〜4.79
(2H、m)、5.01(2H、s)、5.24(2H、s)、
5.68(1H、dd)、5.97(2H、bs)、6.82(1H、
s)、7.15〜7.50(5H、m)、9.31(1H、d) 実施例 4 ベンジル 7−[2−(2−トリフルオロアセト
アミドチアゾール−4−イル)−2−メトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(カルバモイルオ
キシ)メチル]−△3−O−2−イソセフエム−
4−カルボキシレート(シン異性体) ビルスマイヤー試薬270mg(1.2ミリモル)を酢
酸エチル10mlに懸濁させ、氷冷下、2−(2−ト
リフルオロアセトアミドチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノ酢酸(シン異性体)350mg
(1ミリモル)を加え、1時間反応させる(溶液
Aと称する)。 一方、酢酸エチル10mlに、ベンジル 7−アミ
ノ−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
350mg(1ミリモル)を加え、次いでモノトリメ
チルシリルアセトアミド790mg(6ミリモル)を
加え、氷−メタノール浴で冷却する。この反応液
に上記の溶液Aを加え2時間反応する。反応終了
後、水5mlを加えて反応を停止し、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、ついで飽和食塩水で洗浄す
る。酢酸エチル層を分離、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、濾過し、濃縮する。残渣に、ジエチルエ
ーテルを添加し粉末化すると標記化合物600mgを
得る。 NMR(DMSO−d6+CDCl3)δ:3.98(3H、s)、
3.70〜4.08(2H、m)、4.51〜4.74(1H、m)、
4.99(2H、s)、5.23(2H、s)、5.72(1H、
dd)、6.08(2H、bs)、7.33(1H、s)、7.37
(5H、s)、9.28(1H、d) 実施例 5 ベンジル 7−[2−(2−トリクロロアセトア
ミドチアゾール−4−イル)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(カルバモイルオキ
シ)メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) ビルスマイヤー試薬270mg(1.2ミリモル)、2
−(2−トリクロロアセトアミドチアゾール−4
−イル)−2−メトキシイミノ酢酸(シン異性体)
340mg(1.2ミリモル)、ベンジル 7−アミノ−
3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート347mg
(1ミリモル)、モノトリメチルシリルアセトアミ
ド790mg(6ミリモル)および酢酸エチル20mlを
用い、実施例4と同様な方法にて、標記化合物
670mgを得る。 NMR(CDCl3+DMSO−d6)δ:3.99(3H、s)、
4.47〜4.76(2H、m)、4.99(2H、s)、5.24
(2H、s)、5.72(1H、dd)、6.01(2H、bs)、
7.04〜7.5(5H、m)、7.42(1H、s) 実施例 6 7−[2−(2−トリフルオロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセ
トアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)メチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−トリフルオロアセト
アミドチアゾール−4−イル)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体)650mg(1ミリモル)
に塩化メチレン60mlおよびニトロメタン10mlを加
え懸濁溶液とする。ここに、ニトロメタン10mlに
無水塩化アルミニウム1.73g(13ミリモル)を溶
解させた溶液を滴下する。反応溶液は黄色から黒
褐色に変化する。1時間反応後、反応液を水50ml
に注ぎ、10%塩酸水20mlを加え、酢酸エチル100
mlで抽出する。酢酸エチル層を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液で3回抽出する(計60ml)。つぎに
抽出液を10%塩酸水でPH2とし、酢酸エチル100
mlにて抽出する。酢酸エチル抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウム乾燥し、濾過、
濃縮することにより標記化合物300mgを得る。淡
橙色粉末 mp:162℃より変色、分解、300℃以上 NMR(DMSO−d6+CDCl3)δ: 3.98(3H、s)、4.33〜4.73(2H、m)、4.97
(2H、s)、5.35〜5.55(1H、dd)、5.70(1H、
dd)、6.24(2H、bs)、7.51(1H、s)、9.33
(1H、d) 実施例 7 7−[2−(2−トリクロロアセトアミドチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−トリクロロアセトア
ミドチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体)650mg、無水塩化ア
ルミニウム1.74g(13ミリモル)、塩化メチレン
60mlおよびニトロメタン20mlを用い、実施例6と
同様な方法で、標記化合物500mgを得る。淡黄色
粉末 mp:160℃より変色、分解、300℃以上 NMR(DMSO−d6+CDCl3)δ: 3.97(3H、s)、3.73〜4.17(2H、m)、4.44〜
4.73(1H、m)、4.97(2H、s)、5.68(1H、
dd)、6.15(2H、bs)、7.40(1H、s)、9.33
(1H、d) 実施例 8 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−△
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−トリクロロアセトア
ミドチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体)560mg(0.94ミリモ
ル)、無水塩化アルミニウム1.9g(14.3ミリモ
ル)、塩化メチレン80mlおよびニトロメタン22ml
を用い、実施例6と同様な方法で、標記化合物
330mgを得る。 無色粉末 mp:300℃以上 NMR(DMSO−d6+CDCl3)δ: 3.97(3H、s)、3.70〜4.15(2H、m)、4.24
(2H、s)、5.04(2H、s)、6.69(1H、dd)、
6.81(2H、bs)、7.31(1H、s)、9.22(1H、d) 実施例 9 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(カルバモイルオキシ)メチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 水10mlにチオ尿素160mg(2.17ミリモル)およ
び酢酸ナトリウム180mg(2.17ミリモル)を溶解
後7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体)350mg(0.72ミリモル)を加え懸濁させる。
室温にて、24時間反応後、反応液に非イオン性吸
着樹脂ダイヤイオンHP−20(三菱化成工業(株)製)
7gを加え、10%塩酸水及び5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を用いPH3.5に調整する。樹脂を濾取
し、水洗を行なつた後、5%、10%、15%そして
20%のイソプロパノール水溶液にて溶出する。溶
出液を合せ、減圧濃縮することにより標記化合物
150mgを得る。 微黄色粉末 mp:170℃(変色)、300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.86(3H、s)3.55〜
4.00(2H、m)、5.02(2H、s)、5.52(1H、
dd)、6.48(2H、bs)、6.75(1H、s)、7.16
(2H、bs)、9.12(1H、d) 実施例 10 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン
異性体) ビルスマイヤー試薬1.20g(4.3ミリモル)に
酢酸エチル35mlを加え懸濁した後、2−(2−ク
ロロアセトアミドチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノ酢酸(シン異性体)1.2g(4.3ミ
リモル)を加え、40分間反応させる(溶液Aと称
する)。 一方、ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.46g(3.6ミリモル)に酢酸エチル35mlを
加え、ついでトリメチルシリルアセトアミド2.84
g(21.7ミルモル)を加えた後、−15℃に冷却す
る。ついで前記の溶液Aを滴下する。滴下終了
後、1時間かけて徐々に室温にもどす。反応終了
後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル層を分取す
る。該酢酸エチル層を水、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。濾液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーを用いて精製すると1.37gの標記化合物を得
る。 無色粉末 mp:142℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.80〜4.20(2H、m)、
3.90(3H、s)、4.37(2H、s)、5.21(2H、s)、
5.75(1H、dd)、7.36(5H、m)、7.44(1H、
s)、9.30(1H、d)、9.47(1H、s) 実施例 11 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(クロロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体)660
mg(1ミリモル)に、塩化メチレン80mlおよびニ
トロメタン20mlを加え懸濁する。ついで無水塩化
アルミニウム1.33g(10ミリモル)のニトロメタ
ン20ml溶液を滴下する。滴下終了後、4時間反応
する。反応液を氷水中に注ぎ、ついで10%塩酸水
を適量加えた後、酢酸エチルを用い3回抽出す
る。酢酸エチル層を合せ、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮す
る。残渣をジエチルエーテルで洗浄すると標記化
合物380mgを得る。 淡橙色粉末 mp:174℃(変色)、300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.53〜4.12(2H、m)、
3.87(3H、s)、4.34(2H、s)、5.71(1H、
dd)、7.43(1H、s)、9.26(1H、d)、9.47
(1H、s)、12.48(1H、bs) 実施例 12 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) 水6.6mlに、チオ尿素150mg(2ミリモル)およ
び酢酸ナトリウム160mg(2ミリモル)を溶解後、
7−[2−(クロロアセトアミドチアゾール−4−
イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸(シン異性体)380mg(0.66ミリモル)を
加え懸濁させる。1日反応した後、反応溶液に非
イオン性吸着樹脂ダイヤイオンHP−20を7g加
え、10%塩酸水および5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を用いPH3.5に調整する。該ダイヤイオンHP
−20を濾取し、水洗を行なつた後、5%、10%、
20%のイソプロパノール水溶液にて溶出する。溶
出液を合せ減圧濃縮すると160mgの標記化合物を
得る。 淡黄色粉末 mp:146℃(変色)、158℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.60〜4.13(2H、m)、
3.83(3H、s)、5.67(1H、dd)、6.75(1H、
s)、7.13(2H、bs)、9.13(1H、d)、9.49(1H、
s) 実施例 13 1−アセキシエチル 7−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−2−メトキシイミノア
セトアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−
イソセフエム−4−カルボキシレート(シン異
性体) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体)200mg(0.4ミリモル)を、等量
の炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解した後、凍結
乾燥しナトリウム塩とする。ついで該ナトリウム
塩をジメチルホルムアミド(DMF)5mlに溶解
した後、氷冷下にて1−アセトキシブロモエタン
を滴下する。滴下終了後、3時間反応させる。反
応液を水中に注ぎ、ついで酢酸エチルを加え酢酸
エチル層を分取する。酢酸エチル層を水、5%炭
酸水素ナトリム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。濾
液を減圧濃縮すると50mgの標記化合物を得る。無
色粉末 mp:146℃(変色)、158℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:1.46(3H、d)2.02およ
び2.03(3H、s)、3.84(3H、s)、3.90〜4.27
(2H、m)、6.78(1H、s)、6.75〜6.97(1H、
m)、9.15(1H、d)、9.50(1H、s) 実施例 14 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−アリルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) ビルスマイヤー試薬1.09g(4.8ミリモル)に
酢酸エチル40mlを加え懸濁した後、2−(2−ク
ロロアセトアミドチアゾール−4−イル)−2−
アリルオキシイミノ酢酸(シン異性体)1.46g
(4.8ミリモル)を加え30分間反応させる(溶液A
と称する)。 一方、ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.62g(4ミリモル)に酢酸エチル40mlを加
えた後、N−トリメチルシリルアセトアミド3.15
g(24ミリモル)を加え、−15℃に冷却する。こ
こに、前記の溶液Aを滴下する。滴下終了後、1
時間かけて徐々に室温にもどす。反応終了後、反
応液に水を加え、酢酸エチル層を分取する。該酢
酸エチル層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水にて洗浄順次後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過する。濾液を減圧濃縮すると
淡黄色粉末を得る。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーを用いて分離精製を行なうことに
より2.28gの標記化合物を得る。 無色粉末 mp:100℃〜105℃ NMR(CDCl3)δ:3.73〜4.10(4H、m)、4.26
(2H、s)、4.63〜4.93(3H、m)、5.28(2H、
s)、5.16〜5.60(3H、m)、5.74〜6.20(1H、
m)、7.33(1H、s)、7.35(5H、m)、8.99(1H、
s) 実施例 15 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−アリルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(クロロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−アリルオキシイミノア
セトアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性体)
2.06g(3.3ミリモル)に塩化メチレン240mlを加
え溶解後、ニトロメタン30mlを加える。ついで無
水塩化アルミニウル4g(30ミリモル)のニトロ
メタン30ml溶液を滴下する。滴下終了後、2時間
半反応させる。反応終了後、反応液を氷水中に注
ぎ、ついで10%塩酸水を適量加えた後、酢酸エチ
ルで2回抽出する。また、水層に残つたオイル状
物質をテトラヒドロフラン−酢酸エチル混合液に
て抽出する。抽出液を合せ、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、減
圧濃縮する。残渣をジエチルエーテルで洗浄する
と標記化合物1.1gを得る。 淡橙色粉末 mp:170℃(変色)、250℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.70〜4.13(4H、m)、
4.37(2H、s)、4.54(2H、s)、4.58〜4.85
(2H、m)、5.09〜5.48(2H、m)、5.73(1H、
dd)、5.70〜6.25(1H、m)、7.45(1H、s)、
9.32(1H、s) 実施例 16 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−アリルオキシイミノアセトアミド]−3
−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸(シン異性体) 水10mlにチオ尿素250mg(3ミリモル)および
酢酸ナトリウム230mg(3ミリモル)を溶解後、
7−[2−(クロロアセトアミドチアゾール−4−
イル)−2−アリルオキシイミノアセトアミド]−
3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体)600mg(1ミリモル)
を加え懸濁させる。1夜反応した後、反応液を濾
過する。瀘液に非イオン性吸着樹脂ダイヤイオン
HP−20を12g加えた後、10%塩酸水および5%
炭酸水素ナトリウム水溶液を用いPH4に調整す
る。ダイヤイオンHP−20を濾取し、水洗を行な
つた後、5%、10%、15%および20%のイソプロ
ピルアルコール水溶液にて順次溶出する。溶出液
を合せ、減圧濃縮すると70mgの標記化合物を得
る。 淡黄色粉末 mp:160℃(変色)、250℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.70〜4.10(4H、m)、
4.53(2H、s)、5.17〜5.50(2H、m)、5.68
(1H、dd)、5.70〜6.20(1H、m)、6.76(1H、
s)、7.16(2H、bs)、9.17(1H、d)、9.50(1H、
s) 実施例 17 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,4,5,6−テトヒドロ−4
−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,4−ト
リアジン−3−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) N,N−ジメチルホルムアミド20mlにベンジル
7−アミノ−3−[(1,4,5,6−テトラヒ
ドロ−4−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,
4−トリアジン−3−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
0.90g(2ミリモル)を溶解し、次に2−(クロ
ロアセトアミドチアゾール−4−イル)−2−メ
トキシイミノ酢酸(シン異性体)610mg(2.2ミリ
モル)を加え溶解する。続いて塩化メチレン200
mlを加えた後、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)450mg(2.2ミリモル)を加え、室温で7
時間反応後、減圧濃縮する。残渣に、塩化メチレ
ン160mlおよびニトロメタン20mlを加えた後、無
水塩化アルミニウム2.67g(20ミリモル)をニト
ロメタン20mlに溶解した溶液を加え、室温で1日
半反応する。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、
テトラヒドロフランと酢酸エチルの混合溶媒にて
3回抽出する。抽出液より、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液にて3回抽出する。抽出水溶液に10%
塩酸水を加え、PH2とした後、テトラヒドロフラ
ンと酢酸エチルの混合溶媒にて3回抽出する。こ
の抽出液を合せ、飽和食塩水で2回洗浄する。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧
濃縮することにより460mgの標記化合物を得る。
淡橙色粉末 mp:167℃(変色)300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.23(3H、s)、3.35〜
3.75(2H、m)、3.91(3H、s)、4.66(2H、s)、
5.73(1H、dd)、7.47(1H、s)、9.30(1H、
d)、12.42(1H、bs) 実施例 18 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル
−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリアジン
−3−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 水5mlにチオ尿素130mg(1.5ミリモル)および
酢酸ナトリウム120mg(1.5ミリモル)を加え溶解
後、7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾー
ル−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,4,5,6−テトラヒドロ−4
−メチル−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリ
アジン−3−イル)チオメチル]−△3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体)
310mg(0.5ミリモル)を加え懸濁させ、1夜反応
させる。反応液を濾過し、濾液に非イオン性吸着
樹脂ダイヤイオンHP−20を6g加えた後、10%
塩酸水を加えPH3に調整した後、ダイヤイオン
HP−20を濾取する。該ダイヤイオンPH−20よ
り、0〜30%のプロパノール水溶液を用いて溶出
する。溶出液を凍結乾燥することにより標記化合
物70mgを得る。 淡橙赤色粉末 mp:190℃(変色)、300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.16(3H、s)、3.85
(3H、s)、3.80〜4.05(2H、m)、5.70(1H、
dd)、6.77(1H、s)、7.16(2H、bs)、9.17
(1H、d)、12.43(1H、bs) 実施例 19 ベンズヒドリル 7[2−(2−トリチルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−プロパルギルオ
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チオジアゾール−4−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.21g(2.52ミリモル)、2−(2−トリチル
アミノチアゾール−4−イル)−2−プロパルギ
ルオキシイミノ酢酸(シン異性体)1.40g(3.00
ミリモル)および1−ヒドロキシベンズトリアゾ
ール0.41g(3.00ミリモル)を塩化メチレン100
mlとジメチルホルムアミド(DMF)10mlの混合
溶媒に溶解し、氷冷下、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)0.62g(3.00ミリモル)を加え
て2時間、さらに室温で15時間撹拌する。反応液
を濾過し、濾液を5%炭酸水素ナトリウムウ水溶
液、0.5Mクエン酸、ついで飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去する。
残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液:クロロホルム:ヘキサン=3:1)で
分離精製し、さらに酢酸エチルとジエチルエーテ
ルの混合溶媒で再結晶して標記化合物1.24gを得
る。 mp:186℃(分解) NMR(CDCl3)δ:2.54(1H、m)、3.96(2H、
m)、4.4〜4.9(5H、m)、5.51(1H、dd)、6.64
(1H、s)、6.89(1H、s)、7.15〜7.6(25H、
m)、8.87(1H、s) 実施例 20 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−プロパルギルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シ
ン異性体) アニソール0.2ml存在下に、ベンゾヒドリル7
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−プロパルギルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−
イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体)0.20g
(0.22ミリモル)をトリフルオロ酢酸で氷冷下に
10分間処理する。ジエチルエーテルを加えて生じ
る粉末を濾取し、ジエチルエーテルで充分洗浄し
て標記化合物0.08gを得る。 mp:127℃(着色)、137〜141℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.49(1H、m)3.7〜4.1
(2H、m)、4.3〜4.9(5H、m)、5.69(1H、
dd)、6.84(1H、s)、9.27(1H、d)、9.52
(1H、s) 実施例 21 ベンズヒドリル 7[2−(2−トリチルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−[(1−トリチル
ピラゾール−3−イル)メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4,−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) ベンズヒドル 7−アミノ−3−[(1,3,4
−チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
1.41g(2.93ミリモル)、2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(1−トリチルピ
ラゾール−3−イル)メトキシイミノ酢酸(シン
異性体)1.77g(2.35ミリモル)および1−ヒド
ロキシベンズトリアゾール0.32g(2.35ミリモ
ル)を塩化メチレン100mlに溶解し、氷冷下、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)0.48g
(2.35ミリモル)を加えて2時間、さらに室温で
16時間撹拌する。反応液を濾過し、濾液を0.5M
クエン酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液ついで
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
して溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出液:クロロホロム:ヘキ
サン=2:1)で分離精製し、さらに酢酸エチル
−ヘキサンで再沈澱し、標記化合物1.21gを得
る。 泡黄色粉末 mp:135〜138℃ NMR(CDCl3)δ:3.5〜3.9(2H、m)、4.1〜4.35
(2H、m)、4.65〜4.9(2H、m)、5.41(2H、
s)、6.16(1H、d)、6.61(1H、s)、6.88(1H、
s)、6.9〜7.6(41H、m)、8.87(1H、s) 実施例 22 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−[(ピラゾール−3−イル)メトキシイミ
ノ]アセトアミド]−3−[(1,3,4,−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸の二塩酸
塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7[2−(2−トリチルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−(1−トリチルピラ
ゾール−3−イル)メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4,−チアジアゾール−2−
イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体)0.25g
(0.21ミリモル)をアニソール0.25ml存在下、ト
リフルオロ酸2.5mlで氷冷下10分間処理する。反
応液に4Nの塩化水素−酢酸エチル溶液0.51ml
(2.06ミリモル)を添加し、ついでジエチルエー
テルを加えて生じる粉末を濾取し、アセトンで充
分洗浄して標記化合物0.10gを得る。 mp:140℃(着色)300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.86(2H、m)、4.2〜4.7
(3H、m)、5.20(2H、s)、5.71(1H、dd)、
6.41(1H、d)、6.97(1H、s)、7.65(1H、d)、
9.49(1H、d)、9.54(1H、s) 実施例 23 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−シクロペンチル
オキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,
4−チオジアゾール−2−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,4−チ
オジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート0.86
g(2.1ミリモル)、2−(2−クロロアセトアミ
ドチアゾール−4−イル)−2−シクロペンチル
オキシイミノ酢酸(シン異性体)0.85g(2.6ミ
リモル)の塩化メチレン15mlおよびジメチルホル
ムアミド3mlの混合溶媒溶液を氷冷下攪拌する。
この溶液にジシクロヘキシカルボジイミド
(DCC)0.53g(2.6ミリモル)を一時に加え、1
夜反応する。析出物を濾去後、濾液を水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥する。硫酸マグネシウ
ムを濾去後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出液:ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)で分離精製して標記化合物0.84gを得
る。 NMR(CDCl3)δ:1.54〜1.88(8H、m)、3.91〜
4.15(2H、m)、4.22(2H、s)、4.54(1H、d)、
4.66(1H、d)、4.39〜4.83(1H、m)、5.26
(2H、s)、5.46(1H、dd)、7.37(1H、s)、
7.38(5H、bs)、7.64(1H、d)、9.00(1H、s) 実施例 24 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チオジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−シクロペンチルオ
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)0.83g(1.2ミリモル)のニトロメ
タン10mlと塩化メチレン80mlの混合溶媒溶液に、
無水塩化アルミニイム1.5gのニトロメタン溶液
10mlを室温で滴下し、1夜反応する。次いで、氷
水に注ぎ、10%塩酸水を加えた後、酢酸エチルと
テドラヒドロフランの混合溶媒を用いて抽出す
る。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。濾過後、濾液を濃縮し、残
渣にジエチルエーテルを加えて結晶化させ標記化
合物0.63gを得る。 淡黄色粉末 NMR(DMSO−d6)δ:1.50〜1.82(8H、m)、
4.37(2H、s)、4.54(2H、s)、3.93〜4.72
(4H、m)、5.70(1H、dd)、7.44(1H、s)、
9.27(1H、d)、9.56(1H、s)、12.84(1H、s) 実施例 25 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−エトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チオジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボレート(シン異性
体) ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,4−チ
オジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート1.40
g(3.47ミリモル)、2−(2−クロロアセトアミ
ドチアゾール−4−イル)−2−エトキシイミノ
酢酸(シン異性体)1.24g(4.25ミリモル)、N,
N−ジメチルホルムアミド6mlおよび塩化メチレ
ン60mlの混合溶液に、氷冷下ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)0.89g(4.31ミリモル)を
一時に加え、一夜反応する。以下、実施例23と同
様に処理して標記化合物0.96gを得る。 NMR(CDCl3)δ:1.25(3H、t)、4.05(2H、
s)、3.84〜4.51(5H、m)、4.45(1H、d)、
4.71(1H、d)、5.27(2H、s)、5.44(1H、
dd)、7.25〜7.45(7H、m)、9.00(1H、s) 実施例 26 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−エトキシイミノア
セトアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性体)
0.96g(1.42ミリモル)のニトロメタン10mlと塩
化メチレン80mlの混合溶媒溶液に、無水塩化アル
ミニウム1.70gのニトロメタン溶液を室温で滴下
し、1夜反応する。以下、実施例24と同様に処理
し、標記化合物を0.74gを得る。黄色固体 NMR(DMSO−d6)δ:1.25(3H、t)3.83〜
4.64(5H、m)、4.12(2H、s)、4.53(2H、s)、
5.63(1H、dd)、7.46(1H、s)、8.95(1H、
d)、9.56(1H、s) 実施例 27 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]
−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−
4−カルボン酸(シン異性体)0.40g(0.68ミリ
モル)をN,N−ジメチルアセトアミド
(DMA)6mlに溶解し、これに室温でチオ尿素
0.13g(1.71ミリモル)を加えて1夜反応する。
氷水に注ぎ、不溶物を濾去する。不溶物を炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄し、水層をPH4に調整
し、非イオン性吸着樹脂ダイヤイオンHP−20に
吸着させる。該吸着樹脂を水洗後、水−イソプロ
ピルアルコール(9:1)の混合溶媒で溶出し、
溶出物を凍結乾燥させ、標記化合物20mgを得る。
淡桃色粉末 NMR(DMSO−d6)δ:1.20(3H、t)3.84〜
4.60(3H、m)、4.10(2H、q)、4.54(2H、s)、
5.69(1H、dd)、6.78(1H、s)、7.31(2H、
bs)、9.16(1H、d)、9.57(1H、s) 実施例 28 ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−エトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン
異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.55g(3.23ミリモル)、1−ヒドロキシベ
ンズトリアゾール(HOBT)0.15g(112ミリモ
ル)および塩化メチレン100mlの混合溶液に、2
−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−2
−エトキシイミノ酢酸(シン異性体)0.80g
(3.29ミリモル)、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)2mlを加え氷冷下撹拌する。これにジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)0.68g
(3.30ミリモル)を一時に加えて一夜反応する。
析出物を濾去後、濾液を水、炭酸水素ナトリウム
水溶液、希塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。硫酸マグネシウムを濾去した後、濾液
を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイー(溶出液:エタノール:クロロホルム=
2:98)で分離精製し、標記化合物1.87gを得
る。 淡黄色不定晶粉末 NMR(CDCl3)δ:1.25(3H、t)、3.97〜4.08
(2H、m)、4.17(2H、q)、4.52〜4.73(3H、
m)、5.63(1H、dd)、6.91(1H、s)、7.27〜
7.66(12H、m)、8.50(1H、s)、8.97(1H、s) 実施例 29 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3
−[(1,3,4−チオジアゾール−2−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−エトキシイミノア
セトアミド]−3−[(1,3,4−チオジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性体)
0.70g(0.99ミリモル)をアニソール0.70mlに懸
濁させ、トリフルオロ酢酸(TFA)7.0mlを氷冷
下に加える。10分間反応後、ジエチルエーテル25
mlを加えて結晶化させ、結晶を濾取し、ジエチル
エーテルで洗浄後減圧乾燥して標記化合物0.46g
を得る。 淡黄白色粉末 mp:135〜137℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:1.22(3H.t)、3.85〜4.03
(2H、m)、4.15(2H、q)、4.48〜4.72(1H、)、
4.54(2H、s)、5.75(1H、dd)、7.45(1H、
s)、8.51(1H、s)、9.30(1H、d)、9.56(1H、
s)、12.55(1H、s) 実施例 30 ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−クロロエトキシ)
イミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チ
オジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.18g(2.46ミリモル)、1−ヒドロキシベ
ンズトリアゾール(HOBT)0.15g(112ミリモ
ル)、2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−クロロエトキシ)イミノ酢酸(シ
ン異性体)0.69g(2.48ミリモル)、ジシクロヘ
キシカルボジイミド(DCC)0.25g(2.52ミリモ
ル)、ジメチルホルムアミド(DMF)2mlおよび
塩化メチレン75mlを用い、実施例28と同様にし
て、標記化合物1.33gを得る。 淡黄色不定晶粉末 NMR(CDCl3)δ:3.68(2H、t)、3.83〜4.16
(2H、m)、4.36(2H、t)、4.32〜4.71(3H、
m)、5.56(1H、dd)、6.98(1H、s)、7.29〜
7.68(12H、m)、8.53(1H、s)、7.97(1H、
s)、10.71(1H、bs) 実施例 31 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−(2−クロロエトキシ)イミノアセ
トアミド]−3−[(1,3,4−チオジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−(2−クロロエトキ
シ)イミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)0.50g(0.68ミリモル)、アニソー
ル0.50mlおよびトリフルオロ酢酸5.0mlを用い、
実施例29と同様な方法で標記化合物0.35gを得
る。 淡黄白色粉末 mp:133〜136℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.72〜4.10(2H、m)、
3.82(2H、t)、4.38(2H、t)、4.50〜4.71
(1H、m)、4.54(2H、s)、5.87(1H、dd)、
7.51(1H、s)、8.52(1H、s)、9.3(1H、d)、
9.56(1H、s)、12.56(1H、s) 実施例 32 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(2−クロロエトキシ)イミノアセトア
ミド]−3−[(1,3,4−チオジアゾール−
2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸(シン異性体) 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−(2−クロロエトキシ)イミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チオジアゾール−
2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボ二酸(シン異性体)0.33g
(0.57ミリモル)、メタノール4mlおよびテトラヒ
ドロフラン1mlの混合溶液に、氷冷下、濃塩酸
0.30mlおよびメタノール1mlの混液を滴下し、2
時間反応させる。溶媒を減圧留去し、残渣に5%
炭酸水素ナトリウムウ水溶液30mlを加え溶解す
る。溶液を酢酸エチル50mlで洗浄後、水層を分
離、不溶物を濾別した後、10%塩酸水でPH3に調
整する。析出する沈澱物を濾取し、水で洗浄後、
減圧乾燥し標記化合物0.20gを得る。 淡黄色粉末 mp:125℃(変色)、150℃以上(分解) NMR(DMSO−6d)δ:3.71〜4.13(2H、m)、
3.79(2H、t)、4.30(2H、t)、4.45〜4.65
(1H、m)、4.54(2H、s)、5.71(1H、dd)、
6.83(1H、s)、7.31(2H、bs)、9.25(1H、d)、
9.56(1H、s) 実施例 33 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シクロプロピ
ルメチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チオジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チオジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.44g(3ミリモル)および2−(2−トリ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−シクロ
プロピルメチルオキシイミノ酢酸(シン異性体)
1.60g(3.3ミリモル)を塩化メチレン90mlに溶
解する。氷冷下において、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)680mg(3.3ミリモル)を加え
た後、室温にて1夜反応する。反応液を濾過し、
濾液を減圧濃縮する。シリカゲルカラムクロマト
ブラフイー(溶出液:塩化メチレン)を用いて、
分離精製を行い、標記化合物1.95gを得る。 淡黄色粉末 mp:124〜127℃ NMR(CDCl3)δ:0.14〜0.69(4H、m)、0.90〜
1.32(1H、m)、3.94〜4.13(4H、m)、4.36〜
4.92(1H、m)、4.52(1H、d)、4.69(1H、d)、
5.49(1H、dd)、6.68(1H、s)、6.90(1H、
s)、7.28(15H、s)、7.14〜7.61(10H、m)、
8.88(1H、s) 実施例 34 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロプロピルメチルオキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1,3,4−チオジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢
酸塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シクロプロピル
メチルオキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チオジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)550mg(0.6ミリモル)に
アニソール0.55mlを加えた後、氷冷下において、
トリフルオロ酢酸5.5mlを加え、10分間撹拌する。
ジエチルエーテル40mlを加え、結晶を析出させた
後、結晶を濾取し、標記化合物210mgを得る。 微黄色粉末 mp:125〜142℃(分解)、125℃より変色 NMR(DMOS−d6)δ:0.14〜0.69(4H、m)、
0.85〜1.36(1H、m)、3.71〜4.26(2H、m)、
3.92(2H、d)、4.33〜4.75(1H、m)、4.54
(2H、s)、5.78(1H、dd)、6.81(1H、s)、
9.25(1H、d)、9.51(1H、s) 実施例 35 ベンゾヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−[(2−ブテニ
ル)オキシイミノ])アセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) ベンゾヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.44g(3ミリモル)および2−(2−トリ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−[(2−
ブテニル)オキシイミノ]酢酸(シン異性体)
1.60g(3.3ミリモル)を塩化メチレン90mlに溶
解する。氷冷下にて、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)680mg(3.3ミリモル)を加えた
後、室温にて1夜反応させる。反応液を濾過し、
濾液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出液:塩化メチレン)を用
いて、分離精製を行い、標記化合物1.86gを得
る。 淡黄色粉末 mp:118〜124℃ NMR(DCDl3)δ:1.60〜1.75(3H、m)、3.70〜
4.06(2H、m)、4.49〜4.79(3H、m)、4.53
(1H、d)、4.72(1H、d)、5.50(1H、dd)、
5.58〜5.78(2H、m)、6.63(1H、s)、6.88
(1H、s)、7.26(15H、s)、7.16〜7.58(10H、
m)、8.85(1H、s) 実施例 36 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−[(2−ブテニル)オキシイミノ]アセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸
塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−[(2−ブテニル)
オキシイミノ])アセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル−△
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体)550mg(0.6ミリモル)にアニソ
ール0.55mlを加えた後、氷冷下にてトリフルオロ
酢酸5.5mlを加え、10分間撹拌する。ジエチルエ
ーテル40mlを加え、結晶を析出させた後、結晶を
濾取し、標記化合物230mgを得る。 微黄色粉末 mp:123〜127℃(分解)、123℃より変色 NMR(DMOS−d6)δ:1.44〜1.89(3H、m)、
3.63〜4.17(2H、m)、4.54(2H、s)、4.47〜
5.00(3H、m)、5.43〜5.93(2H、m)、5.69
(1H、dd)、6.81(1H、s)、9.19(1H、d)、
9.51(1H、s) 実施例 37 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−[(3−ブテニ
ル)オキシイミノ]アセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート970mg(2ミリモル)および2−(2−トリチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−[(3−ブ
テニル)オキシイミノ]酢酸(シン異性体)1.16
g(2.4ミリモル)を塩化メチレン60mlに溶解す
る。氷冷下にて、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)500mg(2.4ミリモル)を加えた後、室
温にて1夜反応させる。反応液を濾過し、濾液を
減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸エチル
=20:1)を用いて、分離精製を行い、標記化合
物1.32gを得る。 淡黄色粉末 mp:117〜124℃ NMR(DCDl3)δ:2.45(2H、q)、4.33(2H、
t)、4.49(1H、d)、4.69(1H、d)、4.92〜
5.22(2H、m)、5.45(1H、dd)、5.53〜6.03
(1H、m)、6.69(1H、s)、6.88(1H、s)、
7.27(15H、s)、7.01〜7.62(10H、m)、8.58
(1H、s) 実施例 38 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−[(3−ブテニル)オキシイミノ]アセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸
塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−[(3−ブテニル)
オキシイミノ]アセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート(シン異性体)550mg(0.6ミリモル)にアニ
ソール0.55mlを加えた後、氷冷下にてトリフルオ
ロ酢酸5.5mlを加え、10分間撹拌する。ジエチル
エーテル40mlを加え、結晶を析出させた後、結晶
を濾取し、標記化合物220mgを得る。 微黄色粉末 mp:118〜130℃(分解)、118℃より変色 NMR(DMOS−d6)δ:2.25〜2.69(2H、m)、
3.51〜4.14(2H、m)、4.13(2H、t)、4.33〜
4.75(1H、m)、4.54(2H、s)、4.92〜5.27
(2H、m)、5.66〜6.10(1H、m)、5.70(1H、
dd)、6.85(1H、s)、9.27(1H、d)、9.56
(1H、s) 実施例 39 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シアノメチル
オキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.16g(2.4ミリモル)を塩化メチレン100ml
に溶解する。2−(2−トリチルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−シアノメチルオキシイミノ
酢酸(シン異性体)1.31g(2.8ミリモル)を加
え、懸濁させる。ジメチルホルムアミド10mlを加
えると均一溶液となる。氷冷下にて、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)0.57g(2.7ミリ
モル)を加えた後、室温にて1夜反応させる。反
応液を濾過し、濾液を飽和食塩水で4回洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用い乾燥させる。硫酸マ
グネシウムを濾去し、濾液を減圧濃縮する。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出
液:塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)を用い
て、分離精製を行い、標記化合物1.25gを得る。 淡黄色粉末 mp:134〜135℃ NMR(DCDl3)δ:3.86〜4.02(2H、m)、4.35〜
4.80(1H、m)、4.55(2H、s)、4.89(2H、s)、
5.47(1H、dd)、6.77(1H、s)、6.89(1H、
s)、6.95〜7.59(10H、m)、7.30(15H、s)、
8.88(1H、s) 実施例 40 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シアノメチルオ
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)600mg(0.64ミリモル)にアニソー
ル0.6mlを加えた後、氷冷下にてトリフルオロ酢
酸6mlを加え、10分間撹拌する。ジエチルエーテ
ル40mlを加え、結晶を析出させた後、結晶を濾取
し、標記化合物250mgを得る。 微黄色粉末 mp:145℃(分解) NMR(DMOS−d6)δ:3.57〜4.20(2H、m)、
4.32〜4.84(1H、m)、4.56(2H、s)、5.05
(2H、s)、5.75(1H、dd)、6.95(1H、s)、
9.44(1H、d)、9.56(1H、s) 実施例 41 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−アリルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボシレート
(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1g(2.15ミリモル)および2−(2−トリ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−アリル
オキシイミノ酢酸(シン異性体)1.1g(2.35ミ
リモル)を塩化メチレン100mlおよびジメチルホ
ルムアミド10mlの混合溶媒に溶解する。氷冷下に
て、ジクロヘキシルカルボジイミド(DCC)0.48
g(2.33ミリモル)を加えた後、同温度にて1夜
反応させる。反応終了後、反応液を濾過し、濾液
を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸エチ
ル=10:1)を用いて、分離精製を行い、標記化
合物1.24gを得る。 淡黄色粉末 mp:125〜128℃ NMR(DCDl3)δ:3.96(2H、m)、4.50〜4.80
(5H、m)、5.10〜5.50(2H、m)、6.63(1H、
s)、6.86(1H、s)、6.80〜6.90(2H、m)、
7.10〜7.40(25H、m)、8.85(1H、s) 実施例 42 ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−メチルチオメト
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.4g(3ミリモル)および2−(2−ホルム
アミドチアゾール−4−イル)−2−メチルチオ
メトキシイミノ酢酸(シン異性体)800mg(3.3ミ
リモル)を塩化メチレン100mlおよびジメチルホ
ルムアミド10mlの混合溶媒に溶解し、次いでジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)680mg(3.3
ミリモル)を加え、室温にて12時間反応させる。
反応終了後、不溶物を濾過し、濾液を1%塩酸
水、飽和食塩水で洗浄後、塩化メチレン層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。濾液を減
圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸エチル=
5:4)を用いで、分離精製を行い、標記化合物
860mgを得る。 微桃色粉末 mp:172〜176℃(分解) NMR(DMOS−d6)δ:2.20(3H、s)、3.90〜
4.20(2H、m)、4.40〜4.80(3H、m)、5.28
(2H、s)、5.78(1H、dd)、6.85(1H、s)、
7.10〜7.70(10H、m)、7.51(1H、s)、8.50
(1H、s)、9.40(1H、d)、9.48(1H、s)、
12.58(1H、s) 実施例 43 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−メチルチオメトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−2−メチルチオメトキ
シイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体)700mg(0.98ミリモル)にアニソール
0.7mlを加えた後、氷冷下にてトリフルオロ酢酸
7mlを加え、同温度で10分間撹拌する。反応終了
後、ジエチルエーテル40mlを加え、析出する沈澱
物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄、乾燥し、
標記化合物520mgを得る。 微黄色粉末 mp:132より変色、145〜147℃(分解) NMR(DMOS−d6)δ:2.20(3H、s)3.80〜
4.20(2H、m)、4.50〜4.80(3H、m)、5.29
(2H、s)、5.78(1H、dd)、7.50(1H、s)、
8.51(1H、s)、9.38(1H、d)、9.52(1H、s)、
12.52(1H、s) 実施例 44 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メチルチオメトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−メチルチオメトキシイミノアセトア
ミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエ
ム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩(シン
異性体)400mg(0.73ミリモル)をメタノール4
mlおよびテトラヒドロフラン3mlの混合溶媒に溶
解し、濃塩酸0.25mlを添加する。室温で2時間反
応後、溶媒を減圧留去する。残渣に5%炭酸水素
ナトリウム水溶液30mlを加えて溶解する。溶液を
酢酸エチル50mlで洗浄後、水層を分取し、不溶物
を濾過する。濾液を10%塩酸水でPH3に調整し、
析出する沈澱物を濾取し、水で洗浄後、減圧乾燥
し、標記化合物270mgを得る。 微黄色粉末 mp:300℃以上(130℃変色) NMR(DMOS−d6)δ:2.20(3H、s)3.60〜
4.10(2H、m)、4.40〜4.70(3H、m)、5.20
(2H、s)、5.74(1H、dd)、6.82(1H、s)、
7.30(2H、bs)、9.25(1H、d)、9.51(1H、s) 実施例 45 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−ベンジルオキ
シイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例19と同様にし
て、標記化合物を得る。 淡黄白色粉末 mp:122〜124℃ NMR(DCDl3)δ:3.34〜4.25(3H、m)、4.43
(1H、d、J=15Hz)、4.71(1H、d、J=15
Hz)、5.25(2H、s)、5.45(1H、dd、J=7Hz、
4Hz)、6.47(1H、d、J=7Hz)、6.68(1H、
s)、6.89(1H、s)、7.30(30H、bs)、8.91
(1H、s) 実施例 46 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(2−フルオロ
エトキシ)イミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例23と同様にし
て、標記化合物を得る。 淡黄白色粉末 mp:113〜115℃ NMR(DCDl3)δ:3.88〜4.95(9H、m)、5.52
(1H、dd、J=7Hz、4Hz)、6.68(1H、s)、
6.90(1H、s)、7.30(16H、bs)、8.91(1H、s) 実施例 47 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(2−フルオロエトキシ)イミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸
塩(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例29と同様にし
て、標記化合物を得る。 淡黄白色粉末 mp:128℃より徐々に変色し148℃で変色 NMR(DMOS−d6)δ:4.53(2H、s)3.88〜
4.94(7H、m)、5.71(1H、dd、J=9Hz、4
Hz)、6.84(1H、s)、7.24〜7.41(2H、m)、
9.28(1H、d、J=9Hz)、9.56(1H、s) 実施例 48 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−ベンジルオキシイミノアセトアミド]−
3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩(シン
異性体) 適当な出発原料を用い、実施例29と同様にし
て、標記化合物を得る。 淡黄白色粉末 mp:137℃より徐々に変色する NMR(DMOS−d6)δ:3.71〜4.55(3H、m)、
4.53(2H、bs)、5.14(2H、s)、5.69(1H、dd、
J=9Hz、4Hz)、6.82(1H、s)、7.33(7H、
bs)、7.27(1H、d、J=9Hz)、9.57(1H、s) 実施例 49 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,2,3−チアジ
アゾール−5−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体) ベンズヒドリル 7−アミノ−3−[(1,2,
3−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート0.96g(2ミリモル)を塩化メチレン60mlに
溶解した後、2−(2−トリチルアミノチアゾー
ル−4−イル)−2−メトキシイミノ酢酸(シン
異性体)0.98g(2.2ミリモル)を加える。氷冷
下にてジシクロヘキシルカルボジイミド0.45g
(2.2ミリモル)を加えた後室温にもどし、一夜反
応する。反応液を減圧濃縮する。少量の塩化メチ
レンを加え濾過する。瀘液をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出液:塩化メチレン:酢酸
エチル=10:1)を用い分離精製し、標記化合物
0.68gを得る。 淡黄色粉末 mp:127〜130℃ NMR(CDCl3)δ:3.67〜4.00(2H、m)、4.07
(2H、s)、4.20(1H、d、J=14Hz)、4.37
(1H、d、J=14Hz)、4.66(1H、d、J=7
Hz)、5.48(1H、q、J=6Hz、4Hz)、6.89
(1H、s)、6.90(1H、s)、7.33及び7.24〜7.65
(25H、m+s)、8.49(1H、s) 実施例 50 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シアノメチル
オキシイミノアセトアミド]−3−[(1,2,
3−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例49と同様にし
て、標記化合物を得る。 黄色粉末 mp:133〜137℃ NMR(CDCl3)δ:3.69〜4.05(2H、m)、4.18
(1H、d、J=13Hz)、4.37(1H、d,J=13
Hz)、4.53〜4.66(1H、m)、4.85(2H、s)、
5.51(1H、q、J=5Hz、3Hz)、6.76(1H、
s)、6.87(1H、s)、7.28(15H、s)、7.21〜
7.61(10H、s)、8.44(1H、s) 実施例 51 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シクロプロピ
ルメチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例49と同様にし
て、標記化合物を得る。 黄色粉末 mp:119〜121℃ NMR(CDCl3)δ:0.11〜0.70(4H、m)、0.90〜
1.32(1H、m)、3.87〜4.20(4H、m)、4.29
(2H、s)、4.65〜4.81(1H、m)、5.52(1H、
q、J=4Hz、3Hz)、6.72(1H、s)、6.92
(1H、s)、7.34(2.5H、s)、7.25〜7.65(2.5H、
m)、8.49(1H、s) 実施例 52 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,2,3−チアジアゾ
ール−5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体)540mgにアニソール0.54mlを加える。氷冷下
にて、トリフルオロ酢酸5.4mlを加え10分間反応
する。反応液にジエチルエーテルを加え結晶を析
出させた後、結晶を濾取すると標記化合物230mg
を得る。 淡褐色粉末 mp:117〜121℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.87(3H、s)、3.69〜
4.13(2H、m)、4.30〜4.50(1H、m)、4.58
(1H、bs)、5.72(1H、q、J=8Hz、4Hz)、
6.83(1H、s)、7.30(2H、bs)、8.88(1H、s)、
9.23(1H、d、J=8Hz) 実施例 53 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,2,3−チアジアゾール−5
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) 適当な出発原料を用い、実施例52と同様にし
て、標記化合物を得る。 NMR(CDCl3)δ:3.75〜4.15(2H、m)、4.29
(1H、d、J=14Hz)、4.49(1H、d、J=14
Hz)、4.55〜4.79(1H、m)、5.06(2H、s)、
5.75(1H、q、J=8Hz、4Hz)、6.95(1H、
s)、7.31(2H、bs)、8.87(1H、s)、9.39(1H、
d、J=8Hz) 実施例 54 ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロプロピルメチル
オキシイミノアセトアミド]−3−[(1、2,
3−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−シクロプロピル
メチルオキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
2,3−チアジアゾール−5−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)540mgを酢酸15mlに溶解
する。ついで水2mlを加えた後40℃で3時間反応
する。反応液に水を加え、ついで酢酸エチルを加
える。酢酸エチル層を分取し水で2回、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で2回
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過
し、濾液を減圧濃縮する。ジエチルエーテルを加
え結晶化した後結晶を濾収すると、標記化合物
260mgを得る。 淡黄色粉末 mp:135〜137℃ NMR(CDCl3)δ:0.15〜0.70(4H、m)、0.96〜
1.31(1H、m)、3.80〜4.08(2H、m)、4.08
(2H、d、J=8Hz)、4.28(2H、s)4.58〜
4.86(1H、m)、5.59(1H、q、J=6Hz、4
Hz)、7.11(1H、d、J=6Hz)、7.18〜7.57
(10H、m)、8.42(1H、s) 実施例 55 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロプロピルメチルオキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1,2,3−チアジアゾー
ル−5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロプロピルメチルオ
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,2,3−
チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)260mgに、アニソール0.52mlを加え
る。氷冷下にて、トリフルオロ酢酸2.6mlを加え
10分間反応させる。ジエチルエーテルを加え結晶
を析出させた後、結晶を濾取する。結晶を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液に溶解後、不溶物を濾収
する。濾液に非イオン性吸着樹脂ダイヤイオン
HP−20を70g加えた後、10%塩酸水を用いPH
3.25に調整する。樹脂をカラムに充填した後、水
〜50%含水イソプロパノールにて溶出する。目的
物を含む画分を合わせ、減圧下にて濃縮した後、
凍結乾燥すると標記化合物80mgを得る。 mp:140℃(着色)、280℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ: 0.15〜0.67(4H、m)、0.92〜1.26(1H、m)、
3.63〜4.08(2H、m)、3.92(2H、s)、4.25
(1H、d、J=14Hz)、4.53(1H、d、J=14
Hz)、4.52〜4.69(1H、m)、5.67(1H、q、J
=8Hz、4Hz)、6.75(1H、s)、7.17(2H、
bs)、8.85(1H、s)、9.18(1H、d、J=8Hz) 実施例 56 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−アジド−3
−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート800mg(1.62ミリモル)およびト
リエチルアミン197mg(1.94ミリモル)を塩化メ
チレン64mlに溶解する。氷冷下にて硫化水素ガス
を2時間にわたつて導入する。反応液を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧濃縮
し、残渣を塩化メチレン90mlに溶解後、2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノ酢酸(シン異性体)1.08g(2.43
ミリモル)を加える。氷冷下でジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC)501mg(2.43ミリモル)
を添加し、室温にて一夜反応させる。反応液を濾
過し濾液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー(溶出液:酢酸エチル:n
−ヘキサン=2:1)を用いて分離精製を行ない
標記化合物780mgを得る。 淡黄色粉末 mp:110〜112℃ [α]D 20=−4.5°(C=5.28、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.80〜4.0(2H、m)、4.00
(3H、s)、4.56(1H、d)、5.40〜5.54(3H、
m)、6.55(1H、s)、6.87(1H、s)、7.23
(15H、s)、7.08〜7.57(10H、m)、8.83(1H、
s) 実施例 57 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−メ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)100mg(0.11ミリモル)を酢酸3ml
と水0.41mlとの混合溶媒に溶解する。40℃にて3
時間加温する。反応液を40mlの水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した後、抽出液を水、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。溶媒を減圧濃縮し、析出する結晶
をジエチルエーテルで洗浄し標記化合物34mgを得
る。 淡黄色粉末 mp:108〜109℃ [α]D 20=16.7°(C=0.84、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.90〜4.13(2H,m)、3.91
(3H,s)、4.47〜4.52(1H,d)、5.58(1H,
dd)5.63〜5.83(2H,m)、6.70(1H,s)、6.87
(1H,s)、7.13〜7.57(10H,m)、8.12(1H,
d)8.85(1H,s) 実施例 58 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン異
性体)34mg(0.05ミリモル)とアニソール0.02ml
を塩化メチレン1mlに溶解する。氷冷下にてトリ
フルオロ酢酸0.2mlを加え、10分間攪拌する。ジ
エチルエーテルを加えて析出する結晶をジエチル
エーテルで充分に洗浄し、標記化合物22mgを得
る。 白色結晶 mp:145〜147℃(分解) [α]D 20=−14.1℃(C=0.71、メタノール) NMR(DMSO−d6)δ:3.83(3H、s)、3.83〜
4.06(2H、m)、4.45〜4.60(1H、m)、5.61
(1H、dd)、5.63〜5.77(2H、m)、6.77(1H、
s)、9.15(1H、d)、9.48(1H、s) 実施例 59 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シアノメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−アジド−3
−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート0.8g(1.58ミリモル)、トリエチ
ルアミン0.34ml(2.44ミリモル)および塩化メチ
レン100mlの混合溶液に氷冷下で硫化水素ガスを
導入する。1時間後、薄層クロマトグラフイーで
原料スポツトの消失を確認し、反応液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濃縮
し、残渣を塩化メチレン100mlに溶解する。2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−シアノメトキシイミノ酢酸(シン異性体)1.04
g(2.22ミリモル)を加え氷冷下攪拌し、これに
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)0.46g
(2.23ミリモル)を加えて一夜反応させる。析出
物を濾去し、濾液を水、希塩酸、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルカラムクラマトグラフイー(溶出
液:クロロホルム)で分離精製し、標記化合物
0.85gを得る。 淡黄色粉末 mp:125〜127℃ [α]D 22=−17.0℃(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:3.86〜4.02(2H、m)、4.35〜
4.80(1H、m)、4.55(2H、s)、4.89(2H、s)、
5.47(1H、dd)、6.77(1H、s)、6.89(1H、
s)、6.95〜7.59(10H、m)、7.30(15H、s)、
8.88(1H、s) 実施例 60 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シアノメトキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢
酸塩(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
アノメトキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)0.40g(0.43ミリモル)
およびアニソール0.4mlの混合溶液に、氷冷下で
トリフルオロ酢酸5mlを加え10分間反応させる。
次いでジエチルエーテルを加えると結晶が析出す
るので、これを濾取し、ジエチルエーテルで洗
浄、減圧乾燥して標記化合物0.2gを得る。 淡黄色粉末 mp:113℃より変色 [α]D 22=+111°(C=1、メタノール) NMR(DMSO−d6)δ: 3.57〜4.20(2H、m)、4.32〜4.84(1H、m)、
4.56(2H、s)、5.05(2H、s)、5.75(1H、
dd)、6.95(1H、s)、9.44(1H、d)、9.56
(1H、s) 実施例 61 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シクロプロピルメチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,2,3−チアジアゾール−5
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−アジド−3
−[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート1.07g(2.17ミリモル)を用い、
実施例59と同様な処理を行なうと、ベンズヒドリ
ル (6S,7S)−7−アミノ−3−[(1,2,3
−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
1.04g(2.16ミリモル)を得る。これと2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シクロプロピルメチルオキシイミノ酢酸(シン異
性体)1.26g(2.59ミリモル)を用い、実施例49
と同様に処理し、標記化合物0.81gを得る。 mp:107〜110℃ [α]D 20=−12°(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:0.11〜0.7(4H、m)、0.9〜
1.32(1H、m)、3.87〜4.20(4H、m)、4.29
(2H、s)、4.65〜4.81(1H、m)、5.52(1H、
q、J=4Hz、3Hz)、6.72(1H、s)、6.92
(1H、s)、7.25〜7.65(25H、m)、8.49(1H、
s) 実施例 62 ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−シクロプ
ロピルメチルオキシイミノアセトアミド]−3
−[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
クロプロピルメチルオキシイミノアセトアミド]
−3−[(1,2,3−チアジアゾール−5−イ
ル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−
4−カルボキシレート(シン異性体)710mgを用
い、実施例54と同様な処理を行ない、標記化合物
350mgを得る。 淡黄色粉末 mp:137.5〜139℃ [α]D 20=−22.4°(C=1、クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:0.15〜0.70(4H、m)、0.96〜
1.31(1H、m)、3.80(2H、m)、4.08(2H、d)、
4.28(2H、s)、4.58〜4.86(1H、m)、5.59
(1H、q)、7.11(1H、d)、7.18〜7.57(10H、
m)8.42(1H、s) 実施例 63 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロプロピルメチルオキ
シイミノアセトアミド]−3−[(1,2,3−
チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シ
ン異性体) ベンズヒドリル (6S,7S)−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−シクロプロ
ピルメチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体)340mgを用い実施例
55と同様な処理を行ない標記化合物120mgを得る。 淡桃色粉末 mp:118℃(着色) [α]D 22=−14.7(C=0.1、メタノール) NMR(DMSO−d6)δ:0.15〜0.67(4H、m)、
0.92〜1.26(1H、m)、3.63〜4.08(2H、m)、
3.92(2H、s)、4.25(1H、d、J=14Hz)、
4.53(1H、d、J=14Hz)、4.52〜4.69(1H、
m)、5.67(1H、q、J=4Hz、8Hz)、6.75
(1H、s)、7.17(2H、bs)、8.85(1H、s)、
9.18(1H、d、J=8Hz) 実施例 64 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−(ピリジン−4−イルチ
オメチル)−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノ酢酸(シン異性体)
1.81g(4.07ミリモル)、1−ヒドロキシベンズ
トリアゾール0.55g(4.07ミリモル)を塩化メチ
レン50mlに溶かし、氷冷下、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)0.84g(4.07ミリモル)を
加えて1時間撹拌する。これに、ベンズヒドリル
7−アミノ−3−(ピリジン−4−イルチオメ
チル)−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート1.93g(4.07ミリモル)の塩化メチレ
ン30ml溶液を加え、室温で18時間撹拌後、反応液
を濾過し、濾液を濃縮する。残渣をシリカゲルカ
ラムクラマトグラフイー[溶出液:クロロホル
ム:n−ヘキサン=5:1(V/V)]で分離精
製、さらに塩化メチレンとn−ヘキサンとの混合
溶媒で再沈澱して白色粉末の標記化合物2.15gを
得る。 mp:138℃〜139℃ NMR(CDCl3)δ:3.8〜4.15(2H、m)、3.97
(3H、s)、4.27(2H、dd)、4.60(1H、dd)、
5.45(1H、dd)、6.56(1H、s)、6.88(1H、
s)、6.9〜7.6(27H、m)、8.23(2H、d) 実施例 65 ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−(ピリジン−4−イルチオメチ
ル)−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−(ピリジン−4−イルチオメ
チル)−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体)0.20g(0.22ミリモ
ル)を酢酸6ml、水1mlの混液に溶かして40℃に
加温する。2時間後、反応液を蒸発乾固し、残渣
を酢酸エチルに溶解する。この溶液を5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、ついで飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去し、
0.09gの標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ:3.83(3H、s)、3.8〜4.1
(2H、m)、4.1〜4.5(2H、m)、4.5〜4.8(1H、
m)、5.78(1H、dd)、6.77(1H、s)、6.82
(1H、s)、7.0〜7.7(12H、m)、8.26(2H、
d)、9.12(1H、d) 実施例 66 ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート ヨーダイド塩(シン異性
体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−(ピリジン−4−イルチオメチル)−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート(シン異性体)0.09gをメタノール2mlに溶
かし、ヨードメタン2mlを加え室温で20時間撹拌
する。反応液にジエチルエーテルを加え、生じた
粉末を濾収して微黄色の標記化合物0.10gを得
る。 mp:166℃〜175℃ NMR(DMSO−d6)δ:3.8〜4.3[8H、m;3.84
(s)、4.15(s)を含有]、4.4〜4.8(3H、m)、5.80
(1H、dd)、6.80(1H、s)、6.81(1H、s)、
7.1〜7.7(10H、m)、7.88(2H、d)、8.57(2H、
d)、9.15(1H、d) 実施例 67 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−メチル−4−ピリジニオ)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート ヨーダイド塩(シン異性体)
0.10gをアニソール0.1ml存在下、トリフルオロ
酢酸1mlで氷冷下8分間処理する。ジエチルエー
テルを加え、生じた粉末を濾取して標記化合物
0.06gを得る。 mp:124℃ NMR(DMSO−d6)δ:3.8〜4.1(5H、m)、4.15
(3H、s)、4.4〜4.8(3H、m)、5.66(1H、
dd)、6.75(1H、s)、7.95(2H、d)、8.60
(2H、d)、9.11(1H、d) 実施例 68 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルボキシメチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 適当な出発原料を用い実施例67と同様に処理し
対応するトリフルオロ酢酸塩を得る。この化合物
を重曹水に溶解し、非イオン性吸着樹脂ダイヤイ
オンHP−20を添加して吸着させPHを4〜5に調
整後、樹脂を濾過する。該樹脂をカラムに充填
し、5〜20%イソプロパノール水溶液で溶出し、
溶出液を減圧濃縮し、標記化合物を得る。 mp:173℃ 実施例 69 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]−
3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)チオメチ
ル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:134〜141℃(分解) 実施例 70 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]−
3−[(1−カルボキシメチル−4−ピリジニ
オ)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:168℃ 実施例 71 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−カルボキシ−2−プロポキシイミノ)ア
セトアミド]−3−[(1−メチル−4−ピリジ
ニオ)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエ
ム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:152℃ 実施例 72 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−(ピ
リジン−4−イルチオメチル)−△3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ
酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:138℃ 実施例 73 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメトキシアセトアミド]−3−(ピ
リジン−4−イルチオメチル)−△3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ
酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:148〜152℃(分解) 実施例 74 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(2−カルボキシ−2−プロポキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−(ピリジン−4−イル
チオメチル)−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:162℃ 実施例 75 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロプロピルメチルオキシイミノアセ
トアミド]−3−(ピリジン−4−イルチオメチ
ル)−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:146〜154℃(分解) 実施例 76 ベンジル 7−[2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−メ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,
4−トリアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート(シン異性体) ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,4−ト
リアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート270mg
(0.72ミリモル)を塩化メチレン30mlに溶解し、
室温にて2−(2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノ酢酸(シン異性体)240mg(0.72ミリモル)を
加え、続いて、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)160mg(0.8ミリモル)を加え、同温度で
一夜反応させる。反応液を濾過し、濾液を減圧濃
縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エチル=1.9)
を用いて、分離精製することにより標記化合物
230mgを得る。 mp:198〜205℃(分解) NMR(CDCl3)δ:3.94(3H、s)、3.7〜4.1(2H、
m)、4.21(1H、d)、4.43(1H、d)、4.5〜4.73
(1H、m)、5.23(2H、s)、5.25(2H、s)、
5.70(1H、dd)、7.25(1H、s)、7.37(10H、
s)、8.11(1H、s)、9.18(1H、d) 実施例 77 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−トリアゾール−2−イル)チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキン酸(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−メト
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
トリアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体)210mg(0.3ミリモル)を塩化メチレン
6mlに懸濁させ、無水塩化アルミニウム240mg
(1.8ミリモル)を3mlのニトロメタンに溶解した
溶液を加え4時間室温で反応させる。反応液を50
mlの氷水に投入し、1mlの10%塩酸水を添加後、
有機層を分取する。水層を塩化メチレン20mlで抽
出後、水層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でPH
8に調整後、不溶物をセライト濾過し、濾過物に
非イオン性吸着樹脂ダイヤイオンHP−20を20g
加え、10%塩酸水でPH3.5に調製し、樹脂を200ml
の水で水洗後、0〜30%イソプロパノール水溶液
で溶出し、凍結乾燥することにより標記化合物60
mgを得る。 mp:158℃(変色)、300℃以上 NMR(DMSO−d6)δ:3.84(3H、s)、3.6〜
4.02(1H、m)、4.40〜4.63(1H、m)、4.21
(1H、d)、4.40(1H、d)、5.64(1H、dd)、
6.78(1H、s)、7.16(1H、bs)、8.32(1H、bs)、
9.09(1H、d) 実施例 78 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−メチル−1,3,4−トリアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:155℃(変色)、300℃以上 実施例 79 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(4−メチル−1,3,4−トリアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:152℃(変色)、300℃以上 実施例 80 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−アリル−1H−テトラゾール−5−イル)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:190℃(炭化) 実施例 81 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(4−メチル−5−カルボキシメチルチアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:160℃(変色)、300℃以上 実施例 82 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルボキシメチル−1H−テトラゾール
−5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:170℃(炭化) 実施例 83 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−テトラ
ゾール−5−イル]チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:158℃(変色)、300℃以上 実施例 84 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:155℃(炭化) 実施例 85 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77を同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:156℃(変色)、300℃以上 実施例 86 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−メチル−1H−テトラゾール−
5−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:140℃(変色) 実施例 87 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)
エチル]−1H−テトラゾール−5−イル]チオ
メチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:111℃(分解) 実施例 88 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,2,4−チアジアゾール−5
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77を同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:125℃(変色)、170℃(炭化) 実施例 89 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(4−チアゾリルメトキシイミノ)アセ
トアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:147℃(分解) 実施例 90 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H
−テトラゾール−5−イル]チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ト
リフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:130℃(分解) 実施例 91 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,2,3−チアジアゾール−5
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77を同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:136℃(変色) 実施例 92 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(ピリジン−4−イル)チオメチル]
−△3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67を同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:158〜162℃(分解) 実施例 93 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−カルボキシメチル−4−ピリ
ジニオ)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:167℃(変色) 実施例 94 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロプロピルメチルオキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1−カルボキシメチル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−△3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフルオロ
酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:144℃(変色) 実施例 95 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−4−(5H−
1−ピリンジニオ)]チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフ
ルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:138℃(変色) 実施例 96 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(6,7−ジヒドロ−5H−1−ピリンジン−
4−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸 ジトリフルオロ酢酸
塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:156〜162℃(分解) 実施例 97 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−カルボキシメチル−6,7−ジヒドロ−
4−(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:168℃(変色) 実施例 98 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(6,7−ジヒドロ−5H−1−ピリ
ンジン−4−イル)チオメチル]−△3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:151℃(変色) 実施例 99 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−カルボキシメチル−6,7−
ジヒドロ−4−(5H−1−ピリンジニオ)]チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸 ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:178℃(変色) 実施例 100 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(2−カルボキシ−2−プロポキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[[1−メチル−6,
7−ジヒドロ−4−(5H−1−ピリンジニオ)]
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:183℃(変色) 実施例 101 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−
4−(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:122℃(変色) 実施例 102 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸 ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:139℃(変色) 実施例 103 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例58と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 [α]D 20=−11.0°(C=0.73、メタノール) mp:150℃(変色) 実施例 104 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,2,4−チアジ
アゾール−5−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例58と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:126℃(変色) [α]D 25=−33.7°(C=0.42、メタノール) 実施例 105 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,2,3−チアジ
アゾール−5−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例58と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:128℃(変色) [α]D 25=−11.1°(C=0.63、メタノール) 実施例 106 (6S,7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−
4−(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例58と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:138℃(変色) [α]D 25=−3.0°(C=1.02、メタノール) 実施例 107 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−メチル−1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:140℃(変色) 実施例 108 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロヘキシルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:160℃(変色) 実施例 109 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−アミノ−1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:174℃(変色) 実施例 110 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−(2−ジメチルアミノエチル)
−1H−テトラゾール−5−イル]チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸 ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用
い、標記化合物を得る。 mp:120℃(変色) 実施例 111 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−(2−ピペリジノエチル)−1H
−テトラゾール5−イル]チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ジト
リフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:122℃(変色) 実施例 112 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−[2−(1−ピロリジニル)エ
チル]−1H−テトラゾール−5−イル]チオメ
チル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸 ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:118℃(変色) 実施例 113 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−カルバモイル−1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ト
リフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:140℃(変色) 実施例 114 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)オキ
シイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ト
リフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:140℃(変色) 実施例 115 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−カルボキシメチル−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸 トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:150℃(変色) 実施例 116 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−カルボキシメチル−4−メチ
ルチアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 トリ
フルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:138℃(変色) 実施例 117 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−ヒドロキシメチル−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸 トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:130℃(変色) 実施例 118 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−イソプロポキシイミノアセトアミド]−
3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩(シン
異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:123℃(変色) 実施例 119 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(5−シアノ−1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:137℃(変色) 実施例 120 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:172℃(変色) 実施例 121 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4
−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) ベンズヒドリル 7−アジド−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート1.71g(3.37ミリモル)を塩化メチレン100
mlに溶解し、トリエチルアミン0.7ml(5.06ミリ
モル)を加えた後、氷冷下、硫化水素を10分間通
じる。室温で30分間反応後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して約20mlに濃縮する(こ
の溶液を溶液Aと称する)。 一方、2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)−2−(ピリジン−4−イルメトキシイ
ミノ)酢酸(シン異性体)1.76g(3.37ミリモ
ル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール0.45g
(3.37ミリモル)を塩化メチレン100mlとジメチル
ホルムアミド(DMF)10mlとの混液に溶解し、
氷冷下、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)0.69g(3.37ミリモル)を加えて30分間
撹拌する。この反応液に上記溶液Aを加えて室温
で18時間撹拌する。反応液を濾過し濾液を濃縮す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液:クロロホルム:メタノール=80:1)
で分離精製して、微黄色の無定形粉末として標記
化合物1.10gを得る。 mp:138〜139℃ NMR(CDCl3)δ:3.7〜4.2(2H、m)、4.3〜4.7
(3H、m)、5.25(2H、s)、5.50(1H、dd)、
6.62(1H、s)、6.83(1H、s)、7.1〜7.5(2H、
m)、8.42(2H、d)、8.78(1H、s) 実施例 122 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(ピリジン−4−イルメトキシイミノ)
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4−
イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)0.77g(0.78ミリモル)
を酢酸30mlと水20mlとの混液中、40℃で2時間処
理する。反応液を蒸発乾固し、残渣にジエチルエ
ーテルを加えて生じる粉末を濾取し、微黄色の脱
トリチル体0.51gを得る。この粉末0.25gをアニ
ソール存在下、トリフルオロ酢酸3mlで処理す
る。氷冷下10分間反応後、ジエチルエーテルを加
えて生じる粉末を濾取し、標記化合物0.26gを得
る。 mp:119℃(変色)136〜142℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.6〜4.2(2H、m)、4.3
〜4.8(3H、m)、5.38(2H、s)、5.73(1H、
dd)、6.79(1H、s)、7.1〜7.5(2H、m)、7.71
(2H、d)、8.69(2H、d)、9.33(1H、d)、
9.44(1H、s) 実施例 123 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(1−メチル−4−ピリジニオメトキシ
イミノ)アセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸 ジ
トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−ピリジン−4−
イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)0.30g(0.31ミリモル)
をメタノール3mlとヨウ化メチル3mlとの混液に
溶かし、室温で15時間放置する。反応液を蒸発乾
固し、残渣を酢酸12mlと水8mlとの混液中、40℃
で2時間処理する。反応液を蒸発乾固し、アニソ
ール0.5ml存在下トリフルオロ酢酸5mlで処理す
る。氷冷下で10分間反応後、ジエチルエーテルを
加えて生じる微黄色の粉末を濾取して標記化合物
0.26gを得る。 mp:106℃(変色)、138〜142℃(分解、発泡を
認める) NMR(DMSO−d6)δ:3.8〜4.1(2H、m)、4.30
(3H、s)、4.4〜4.7(3H、m)、5.47(2H、s)、
5.75(1H、dd)、6.81(1H、s)、7.92(2H、
d)、8.84(2H、d)、9.37(1H、d)、9.44(1H、
s) 実施例 124 ベンジル 7−[2−(2−トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3−イル
メトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:128〜130℃ 実施例 125 ベンジル 7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−(ピリジン−3−イルメトキシ
イミノ)アセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト 酢酸塩(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3−イルメ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
Δ3−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体)0.67g(0.8ミリモル)を酢酸30ml
と水20mlとの混液中、40℃で2時間反応させる。
反応液を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテルを
加えて生じる粉末を濾取し、微黄色の標記化合物
0.41gを得る。 mp:136〜139℃ NMR(CDCl3)δ:2.05(3H、s)、3.6〜4.1(2H、
m)、4.3〜4.75(3H、m)、5.20(2H、s)、5.30
(2H、bs)、5.64(1H、dd)、6.80(1H、s)、
7.48(5H、s)、7.38(2H、d)、8.53(2H、d)、
9.15(1H、s) 実施例 126 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4−
イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:147〜149℃ 実施例 127 7−[2−(2−クロロアセトアミドチアゾール
−4−イル)−2−(ピリジン−4−イルメトキ
シイミノ)アセトアミド]−3−[(1,2,3
−チアジアゾール−5−イル)チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4−イ
ルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,
2,3−チアジアゾール−5−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体)7.0g(0.95ミリモル)
に塩化メチレン60mlおよびニトロメタン10mlを加
え懸濁溶液とする。ここに、ニトロメタン10mlに
無水塩化アルミニウム1.73g(13ミリモル)を溶
解させた溶液を滴下する。反応溶液は黄色から黒
褐色に変化する。1時間反応後、反応液を水50ml
に注ぎ、酢酸エチル100mlで洗浄する。水層を飽
和炭酸水素ナトリウムでPH5とし、酢酸エチル
100mlで抽出する。酢酸エチル抽出液を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾
過し、濃縮することにより標記化合物0.2gを得
る。 mp:153℃(変色) NMR(DMSO−d6)δ:3.65〜4.13(2H、m)、
4.32〜4.75(5H、m)、5.30(2H、s)、5.63
(1H、dd)、7.38(1H、s)、7.55(2H、d)、
8.48(H、d)、8.53(1H、s) 実施例 128 7−[2−(2−トリフルオクロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3−
イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル
−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリアジン
−3−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:142℃(変色) 実施例 129 1−アセトキシエチル 7−[2−(2−トリフ
ルオロアセトアミドチアゾール−4−イル)−
2−(ピリジン−3−イルメトキシイミノ)ア
セトアミド]−3−[(1,4,5,6−テトラ
ヒドロ−4−メチル−5,6−ジオキソ−1,
2,4−トリアジン−3−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート(シン異性体) 7−[2−(2−トリフルオロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3−イルメ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1,4,
5,6−テトラヒドロ−4−メチル−5,6−ジ
オキソ−1,2,4−トリアジン−3−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体)0.36g(0.5ミリモル)
を、等モル量の炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解
した後、凍結乾燥しナトリウム塩とする。ついで
該ナトリウム塩をジメチルホルムアミド(DMF)
6mlに溶解したのち、氷冷下にて1−アセトキシ
ブロモエタン0.1g(0.6ミリモル)を滴下し3時
間反応する。反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル50
mlで抽出する。酢酸エチル抽出液を5%炭素水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾取する。濾液を減
圧濃縮すると0.13gの標記化合物を得る。 mp:129℃(変色)、146℃(分解) NMR(CDCl3)δ:1.30(3H、d)、2.18(3H、
s)、3.36(3H、s)、3.6〜4.1(2H、m)、4.3〜
4.7(3H、m)、5.03(1H、q)、5.30(2H、s)、
5.68(1H.dd)、6.91(1H、s)、7.1〜7.8(2H、
m)、8.4〜8.6(2H、m) 実施例 130 ベンズヒドリル 7−[2−(2−ベンジルオキ
シカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−
2−(ピリジン−3−イルメトキシイミノ)ア
セトアミド]−3−[(1−ベンズヒドリルオキ
シカルボニルメチル−4−ピリジニオ)チオメ
チル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート クロライド(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:113℃(分解) 実施例 131 7−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3
−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(1−カルボキシメチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸 トリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) ベンズヒドリル 7−[2−(2−ベンジルオキ
シカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−2
−(ピリジン−3−イルメトキシイミノ)アセト
アミド]−3−[(1−ベンズヒドリルオキシカル
ボニルメチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレ
ート クロライド(シン異性体)0.8gに、アニ
ソール0.8mlの存在下、トリフルオロ酢酸8mlを
加え、氷冷下10分間反応させる。反応溶液にジエ
チルエーテルを加えて生じる粉末を濾取して0.23
gの標記化合物を得る。 mp:125℃(変色) 実施例 132 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(ピリジン−3−イルメトキシイミノ)
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアゾア
ゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) 実施例122と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:112℃(変色)、129〜135℃(分解) 実施例 133 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−(ピリジン−4−イルメトキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[(1−メチル−4−
ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸 ジトリフルオロ酢
酸塩(シン異性体) 実施例127と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:121〜129℃(分解) 実施例 134 ベンズヒドリル 7−[2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3
−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(1−メチル−4−ピリジニオ)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート ヨウ化物(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:128〜132℃ 実施例 135 ベンジル 7−[2−(チアゾール−4−イル)
−2−(ピジジン−4−イルメトキシイミノ)
アセトアミド]−3−[(ピリジン−4−イル)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:136〜141℃ 実施例 136 1−アセトキシエチル 7−[2−(2−トリク
ロロアセトアミドチアゾール−4−イル)−2
−(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)アセ
トアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)メチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) 実施例129と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:112℃(変色) 実施例 137 ベンジル 7−[2−(アミノチアゾール−4−
イル)−2−(ピリジン−3−イルメトキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[(1−メチル−1,
3,4−トリアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート(シン異性体) 実施例125と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:127〜130℃ 実施例 138 7−[2−(2−トリフルオロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−2−イル
メトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1−
アリル−1H−テトラゾール−5−イル)チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体) 実施例127と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:146℃(変色) 実施例 139 7−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3
−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[(4−メチル−5−カルボキシメチルチアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 トリフルオロ酢
酸塩(シン異性体) 実施例131と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:154℃(変色) 実施例 140 ベンズヒドリル 7−[2−(2−クロロアセト
アミドチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン
−4−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−
3−[(1,2,4−チアジアゾール−5−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:152℃(変色) 実施例 141 7−[2−(アミノチアゾール−4−イル)−2
−(ピリジン−4−イルメトキシイミノ)アセ
トアミド]−3−[(1−メチル−1H−テトラゾ
ール−5−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフルオ
ロ酢酸塩(シン異性体) 実施例122と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:126℃(変色)、145〜148℃(分解) 実施例 142 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−(ピリジン−3−イルメトキシイミノ)
アセトアミド]−3−[[1−[2−(4−メチル
−1−ピペラジニル)エチル]−1H−テトラゾ
ール−5−イル]チオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例127と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:117℃(分解) 実施例 143 7−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン−2
−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−4−(5H−
1−ピリンジニオ)]チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸 ジトリフ
ルオロ酢酸塩(シン異性体) 実施例131と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:121℃(変色) 実施例 144 ベンジル 7−[2−(2−トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4−イル
メトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(6,
7−ジヒドロ−5H−1−ピリンジン−4−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:132〜135℃ 実施例 145 7−[2−(2−ホルムアミドチアゾール−4−
イル)−2−(ピリジン−4−イルメトキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[[1−カルボキシメ
チル−6,7−ジヒドロ−4−(5H−1−ピリ
ンジニオ)]チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸 ジトリフルオロ酢
酸塩(シン異性体) 実施例131と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:133℃(変色) 実施例 146 7−[2−(2−トリフルオロアセトアミドチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−4−イル
メトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(5−
メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボン酸(シン異性体) 実施例127と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:147℃(変色) 実施例 147 ベンジル 7−[2−(2−トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−(ピリジン−3−イル
メトキシイミノ)アセトアミド]−3−[(5−
アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例121と同様にして、適当な出発原料を用
い標記化合物を得る。 mp:124〜129℃ 実施例 148 ベンジル 7−[2−(2−クロロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボキシレート(シン異性体) ベンジル 7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−
3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン
異性体)0.53g(1ミリモル)およびトリエチル
アミン0.15g(1.4ミリモル)を塩化メチレン20
mlに加える。氷冷下、モノクロロ酢酸無水物0.20
g(1.2ミリモル)の塩化メチレン3ml溶液を滴
下する。滴下終了後、同温度にて30分間、室温で
1時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、有機層を
分取する。有機層を5%塩酸水、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過後、濾液
を濃縮して、淡黄色粉末状の標記化合物0.43gを
得る。 mp:161℃(変色)、300℃以上 実施例 149 ベンジル 7−[2−(2−(アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体) (A) ベンジル 7−アミノ−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体)0.43g(1.05ミリモル)およ
び3−オキソ−4−ブロモ−2−シクロペンチ
ルオキシイミノ酪酸0.36g(1.3ミリモル)の
塩化メチレン10mlおよびジメチルホルムアミド
2mlの混合溶媒溶液を氷冷下撹拌する。この溶
液にジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
0.27g(1.3ミリモル)を一時に加え、1夜反
応させる。析出物を濾去後、濾液を水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。濾液
を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)で分離精製し、ベンジル 7−(3−オキ
ソ−4−ブロモ−2−シクロペンチルオキシイ
ミノブチラミド)−3−[(1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体)0.38gを得る。 NMR(CDCl3)δ:1.5〜2.1(8H、m)、3.6〜
4.2(2H、m)、4.45(2H、s)、4.50(1H、
m)、4.61(2H、dd)、5.25(2H、s)、5.75
(1H、dd)、6.60(1H、s)、7.35(5H、m)、
8.2(1H、d)、9.43(1H、s) (B) ベンジル 7−(3−オキソ−4−ブロモ−
2−シクロペンチルオキシイミノブチラミド)
−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体)6.64g
(10ミリモル)、チオ尿素0.76g(10ミリモル)
および酢酸ナトリウム0.82g(10ミリモル)に
メタノール10mlおよび水10mlを加え、60℃で1
時間加温する。反応終了後、冷却し、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、PH6.2に調整す
る。析出する粗結晶を濾収し、ジイソプロピル
エーテルで洗浄後、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出液:n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)で分離精製し、標記化合物1.3g
を得る。 NMR(CDCl3)δ:1.53〜2.08(8H、m)、3.60
〜4.21(2H、m)、4.65(1H、m)、5.05(2H、
dd)、5.28(2H、s)、5.56(2H、bs)、5.73
(1H、dd)、6.62(1H、s)、7.40(5H、m)、
8.23(1H、d)、9.45(1H、s) 実施例 150 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−アセ
トキシメチル−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸(シン異性体)4.4g(10ミリモル)
を0.2Mリン酸カリウム緩衝液100mlに溶解した
後、2−メルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ル1.8g(15ミリモル)を加え、次いで飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を滴下してPH6.5に調整す
る。混合物を65℃に加温するとPHの上昇が見られ
る。10%塩酸水でPHを6.6〜6.7に調整しながら、
同温度で6時間反応させる。反応終了後、10%塩
酸水でPH4とし、析出する沈澱物を濾取する。得
られた沈澱物を、7%炭酸水素ナトリウム水溶液
に溶解し、非イオン性吸着樹脂ダイヤイオンHP
−20を100g加え、10%塩酸水でPH3.5に調整す
る。該ダイヤイオンHP−20を濾取し、水洗した
後、5%、10%および20%のイソプロパノール水
溶液にて溶出し、目的物を含有する溶出液を減圧
濃縮することにより、標記化合物1.2gを得る。 mp:146℃(変色)、158℃(分解) NMR(DMSO−d6)δ:3.60〜4.13(2H、m)、
3.83(3H、s)、5.67(1H、dd)、6.75(1H、
s)、7.13(2H、bs)、9.13(1H、d)、9.49(1H、
s) 実施例 151 ベンジル 7−[2−(2−第3級ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−2−メ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,
4−トリアゾール−2−イル)チオメチル]−
3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート(シン異性体) 実施例1と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:165〜172(分解) NMR(CDCl3)δ:1.48(9H、s)、3.95(3H、
s)、3.7〜4.1(2H、m)、4.21(1H、d)、4.43
(1H、d)、4.5〜4.8(1H、m)、5.25(2H、s)、
5.70(1H、dd)、7.27(1H、s)、7.35(5H、
m)、8.10(1H、s)、9.16(1H、d) 実施例 152 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルバモイルメチル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:188℃(変色) 実施例 153 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]−
3−[(1−カルバモイルメチル−4−ピリジニ
オ)チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:175℃(変色) 実施例 154 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−シアノメチル−4−ピリジニオ)チオメ
チル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:164℃(変色) 実施例 155 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]−
3−[(1−シアノメチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:171℃(変色) 実施例 156 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピリジニ
オ]チオメチル]−△3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:185℃(変色) 実施例 157 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−メチルチオメチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−△3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:126℃(変色) 実施例 158 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−スルホメチル−4−ピリジニオ)チオメ
チル]−△3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:136℃(変色) 実施例 159 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(5−カルボキシメチル−1,3,4−0チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異
性体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用い
て標記化合物を得る。 mp:155℃(変色) 実施例 160 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−カルバモイルメ
チル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:185℃(変色) NMR(DMCO−d6)δ;1.3−2.0(8H、m)、3.6
−4.1(2H、m)、4.1−5.7(7H、m)、6.70(1H、
s)、7.15(2H、s)、7.59(1H、s)、8.23(1H、
s)、8.43(2H、d)、8.63(2H、d)、9.05(1H、
d) 実施例 161 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−メチル−4−ピ
リジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:168℃(変色) NMR(DMCO−d6)δ; 1.3−2.0(8H、m)、3.6−4.0(2H、m)、4.16
(3H、s)、4.2−5.3(4H、m)、5.45(1H、
dd)、6.70(1H、s)、7.16(2H、s)、8.32
(2H、d)、8.63(2H、d)、9.05(1H、d) 実施例 162 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロメトキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1−カルバモイルメチル−
4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボキシレート(シン異
性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:165℃(変色) 実施例 163 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:160℃(変色) 実施例 164 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−カルバモイルメチル−4−ピ
リジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:160℃(変色) 実施例 165 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[[1−(2−ヒドロキシ
エチル)−4−ピリジニオ]チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:166℃(変色) 実施例 166 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−エチル−4−ピ
リジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:175℃(変色) 実施例 167 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−アリル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ; 3.83(3H、s)、3.65−4.05(2H、m)、4.3−
4.75(3H、m)、4.95−5.15(2H、d)、5.2−5.4
(1H、m)、6.75(1H、s)、7.05−7.25(2H、
m)、7.46−7.61(1H、dd)、8.24−8.42(2H、
dd)、8.55−8.73(2H、dd)、9.0−9.18(1H、
d) 実施例 168 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[[1−(2−ヒドロキシエチル)−4
−ピリジニオ]チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:151℃(褐色に変色) 実施例 169 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−メチル−2−ピ
リジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸 硫酸塩(シン異性
体) 実施例67と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:131℃(変色) 実施例 170 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−アリル−4−ピ
リジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ; 1.35−2.0(8H、br)、3.70−3.95(2H、m)、
4.25−4.46(1H、m)、4.55−4.70(2H、dd)、
5.0−5.15(1H、m)、5.20−5.40(1H、d)、
5.48(2H、s)、6.72(1H、s)、7.10−7.25
(2H、m)、7.50−7.64(1H、dd)、8.20−8.35
(2H、dd)、8.60−8.75(2H、dd)、9.0−9.15
(1H、d) 実施例 171 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シアノメトキシイノアセト
アミド]−3−[(1−カルボキシメチル−4−
ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:148℃(変色) 実施例 172 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−カルボキシメチル−4−ピリ
ジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:158℃(変色) 実施例 173 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−カルボキシメトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−メチル−4−ピリ
ジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:156(変色) 実施例 174 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(2−カルボキシ−2−プロ
ポキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1−メ
チル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:155℃(変色) 実施例 175 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロブチルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 実施例77と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:167℃(変色) 実施例 176 1−アセトキシエチル (6S、7S)−7−[2
−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−シ
クロペンチルオキシイミノアセトアミド]−3
−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) 実施例57と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:126−129℃ 実施例 177 1−プロピオニルオキシエチル (6S、7S)−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−シクロペンチルオキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2
−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例57と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:124−127℃ 実施例 178 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(1−メチル−2−ピリジニオ)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:154℃(変色) 実施例 179 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シアノメトキシイミノアセ
トアミド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニ
オ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 mp:155℃(変色) 実施例 180 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1−メチルチオメチ
ル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体) 実施例68と同様にして、適当な出発原料を用い
て、標記化合物を得る。 NMR(DMSO−d6)δ:1.3〜1.9(8H、br)、2.14
(3H、s)、3.70〜3.90(2H、m)、4.27〜4.75
(3H、m)、4.8〜4.95(1H、br.)、5.14(2H、
s)、5.45〜5.70(1H、m)、6.70(1H、s)、
8.15〜8.35(2H、dd)、8.65〜8.85(2H、dd)、
8.95〜9.10(1H、d) 実施例 181 ベンズヒドリル (6S、7S)−7−[2−(2−
t−ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4
−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−
3−(ピリジン−4−イルチオメチル)−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) ベンズヒドリル (6S、7S)−7−アジド−3
−(ピリジン−4−イルチオメチル)−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート13.60
gを塩化メチレン150mlに溶解する。氷冷下、ト
リエチルアミン5.67mlを加え、硫化水素ガスを10
分間通じる。次いで、室温に戻し、40分間攪拌す
る。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濾過する。得られた濾液を溶液Aとする。 2−(2−t−ブトキシカルボニルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ酢酸
(シン異性体)9gの塩化メチレン150ml懸濁液に
氷冷下、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)6.16gを加え、10分間攪拌した後、上記
溶液Aを加え、氷冷下1時間、さらに室温で15時
間反応する。反応終了後、反応液を濾過し、濾液
を濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフイ
ー(溶出液;クロロホルム:n−ヘキサン=9:
1)で分離精製し、標記化合物15.02gを得る。 淡黄色板状晶 mp:140〜142℃ 実施例 182 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−シクロペンチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート ナ
トリウム塩(シン異性体) 実施例103で得られた(6S、7S)−7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−シクロ
ペンチルオキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体)を、慣用の方法にてナトリウム
塩に導き、標記化合物を得た。 mp:180℃により分解 [α]20D=−42°(C=1、水) 適当な出発原料を用いて、実施例77と同様にし
て、下記実施例183及び184の化合物を得る。 実施例 183 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−イソプロピルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) 淡黄色粉末 mp:155℃(変色) 実施例 184 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−イソプロピルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(5−メチル−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体) 微黄色粉末 mp:152℃(変色) 適当な出発原料を用いて、実施例68と同様にし
て、また必要に応じて塩に導き、下記実施例185
から194の化合物を得る。 実施例 185 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−アリルオキシイミノアミノ
アセトアミド]−3−[(1−カルボキシメチル
−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート硫酸塩
(シン異性体) 白色稜状晶 mp:163℃(変色) 実施例 186 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−カルボキシメチルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1−エチル−4−
ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート硫酸塩(シン
異性体) 白色粉末 mp:152℃(変色) 実施例 187 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(R,S)−(1−カルボキシ
エチル)オキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−エチル−4−ピリジニオ)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキ
シレート 硫酸塩(シン異性体) 淡黄色粉末 mp:143℃(変色) 実施例 188 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(R)−(1−カルボキシエチ
ル)オキシイミノアセトアミド]−3−[(1−
エチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) 淡橙色粉末 mp:181℃(変色) 実施例 189 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(S)−(1−カルボキシエチ
ル)オキシイミノアセトアミド]−3−[(1−
エチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
硫酸塩(シン異性体) 白色稜状晶 mp:164℃(変色) 実施例 190 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−イソプロピルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−カルバモイルメチ
ル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体) 淡黄色粉末 mp:172℃(変色) 実施例 191 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−アリルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−カルバモイルメチル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート 硫酸塩
(シン異性体) 白色稜状晶 mp:171℃(変色) 実施例 192 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−イソプロピルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−カルボキシメチル
−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート 硫酸
塩(シン異性体) 白色稜状晶 mp:178℃(分解) 実施例 193 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(R,S)−(1−メチルアリ
ル)オキシイミノアセトアミド]−3−[(1−
カルバモイルメチル−4−ピリジニオ)チオメ
チル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボキシレート 硫酸塩(シン異性体) 微黄色粉末 mp:152℃(変色) 実施例 194 (6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−(R,S)−(1−メチルアリ
ル)オキシイミノアセトアミド]−3−[(1−
カルボキシメチル−4−ピリジニオ)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート 硫酸塩(シン異性体) 白色粉末 mp:173℃(変色) 製剤例 1 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノアセトアミド]−3−[(カル
バモイルオキシ)メチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸(シン異性体) 200mg ブドウ糖 250mg注射用蒸溜水 適量 全 量 5ml 注射用蒸溜水に、7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−[(カルバモイルオキシ)メチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
(シン異性体)およびブドウ糖を溶解させた後、
5mlアンプルに注入し、窒素置換後、121℃で15
分間加圧滅菌を行なつて上記組成の注射剤を得
る。 製剤例 2 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体) 100g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、信越科学工業(株)製、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40gエタノール 40g 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−[(1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体)、アビセル、コーンスターチお
よびステアリン酸マグネシウムを、混合研磨後、
糖衣R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤を
TC−5、ポリエチレングリコール−6000、ヒマ
シ油およびエタノールからなるフイルムコーテイ
ング剤被膜を行い、上記組成のフイルムコーテイ
ング錠を製造する。 製造例 3 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−アリルオキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸(シン異性体) 2g 精製ラノリン 5g サラシミツロウ 5g白色ワセリン 88g 全 量 100g サラシミツロウを加温して液状となし、次いで
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−アリルオキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸(シン異性体)、精製ラノリンおよび白色
ワセリンを加え、液状となるまで加温後、固化し
はじめるまで撹拌して、上記組成の軟膏剤を得
る。 [抗菌試験] 下記に示す供試化合物について、種々の菌に対
する抗菌作用を調べるため、寒天希釈平板法によ
り最小増殖阻止濃度(MIC)を求めた。 [CHEMOTHERAPY、22、1126〜1128(1974)
参照] 得られた結果を第1表に示す。 なお、各種菌は1×106菌数/ml(O.D.600m
μ、0.07〜0.16)に調整した。 供試化合物 No.1:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(カルバモイルオキシ)メチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) No.2:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) No.3:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−アリルオキシイミノアセトアミド]−
3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボン酸(シン異性体) No.4:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチル
−5,6−ジオキソ−1,2,4−トリアジン
−3−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.5:7−[2−(2−トリフルオロアセトアミド
チアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(カルバモイルオキシ)
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体) No.6:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−プロパルギルオキシイミノアセトア
ミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) No.7:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(ピラゾール−3−イル)メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸トリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) No.8:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−クロロエトキシ)イミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.9:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロプロピルメチルオキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イルチオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸トリフルオロ酢
酸塩((シン異性体) No.10:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シアノメチルオキシイミノアセトア
ミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) No.11:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メチルチオメトキシイミノアセトア
ミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.12:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−ベンジルオキシイミノアセトアミド]
−3−[(1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異
性体) No.13:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,3−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) No.14:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) No.15:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シアノメトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸トリフルオロ
酢酸塩(シン異性体) No.16:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−メチル−4−ピリジニオ)チオメチル−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.17:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルボキシメチル−4−ピリジニオ)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.18:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]
−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)チオメ
チル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.19:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(ピリジン−4−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸トリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) No.20:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,3,4−トリアゾール−2−イル)チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体) No.21:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−アリル−1H−テトラゾール−5−イル)
チオメチルエ]−Δ3−O−2−イソセフエム−
4−カルボン酸(シン異性体) No.22:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(4−メチル−5−カルボキシメチルチアゾー
ル−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.23:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルボキシメチル−1H−テトラゾール
−5−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.24:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−テトラ
ゾール−5−イル]チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体) No.25:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボン酸(シン異性体) No.26:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.27:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)
エチル]−1H−テトラゾール−5−イル]チオ
メチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カ
ルボン酸(シン異性体) No.28:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−4−(5H−
1−ピリンジニオ)]チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸ジトリフル
オロ酢酸塩(シン異性体) No.29:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(6,7−ジヒドロ−5H−1−ピリンジン−
4−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセ
フエム−4−カルボン酸ジトリフルオロ酢酸塩
(シン異性体) No.30:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[[1−カルボキシメチル−6,7−ジヒドロ−
4−(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.31:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シアノメチルオキシイミノアセトア
ミド]−3−[[1−カルボキシメチル−6,7
−ジヒドロ−4−(5H−1−ピリンジニオ)]
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボン酸ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性
体) No.32:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−カルボキシ−2−プロポキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−[[1−メチル−6,
7−ジヒドロ−4−(5H−1−ピリンジニオ)]
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) No.33:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[[1−メチル−6,7−ジヒド
ロ−4−(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.34:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)2−シクロペンチルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,2,3−チア
ジアゾール−5−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異
性体) No.35:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[[1−メチル−6,7−ジヒド
ロ−4−(5H−1−ピリジニオ)]チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.36:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(ピリジン−4−イルメトキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−[(1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸ジトリフ
ルオロ酢酸塩(シン異性体) No.37:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−[(1−メチル−4−ピリジニオ)メ
トキシイミノ]アセトアミド]−3−[(1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.38:ベンジル 7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−2−(ピリジン−3−イルメト
キシイミノ)アセトアミド]−3−[(1−メチ
ル−1,3,4−トリアゾール−2−イル)チ
オメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−
カルボキシレート(シン異性体) No.39:7−[2−(2−ベンジルオキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−2−(ピリジン
−2−イルメトキシイミノ)アセトアミド]−
3−[[1−メチル−6,7−ジヒドロ−4−
(5H−1−ピリンジニオ)]チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸ジト
リフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.40:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(5−カルバモイル−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.41:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(5−カルボキシメチル−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.42:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(5−カルボキシメチル−1,
3−チアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸トリ
フルオロ酢酸塩(シン異性体) No.43:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(5−ヒドロキシメチル−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.44:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(5−シアノ−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボン酸トリフ
ルオロ酢酸塩(シン異性体) No.45:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルバモイルメチル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) No.46:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シアノメトキシイミノアセトアミド]
−3−[(1−カルバモイルメチル−4−ピリジ
ニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエ
ム−4−カルボキシレート(シン異性体) No.47:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(カルボキシメチル−1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.48:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シアノメトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−カルバモイルメチ
ル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボキシレート(シ
ン異性体) No.49:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−メチル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) No.50:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−カルバモイルメチル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) No.51:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[[1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ピリジニオ]チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボキシ
レート(シン異性体) No.52:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−エチル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) No.53:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−アリル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) No.54:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[[1−(2−ヒドロキシエチル)
−4−ピリジニオ]チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン
異性体) No.55:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−メチル−2
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボン酸 硫酸塩(シン異
性体) No.56:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−アリル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) No.57:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シアノメトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−カルボキシメチル
−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2
−イソセフエム−4−カルボキシレート(シン
異性体) No.57:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシアセトアミド]
−3−[(1−カルボキシメチル−4−ピリジニ
オ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム
−4−カルボキシレート(シン異性体) No.59:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−カルボキシメトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1−メチル−4−
ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソ
セフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) No.60:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−(2−カルボキシ−2−
プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−[(1
−メチル−4−ピリジニロ)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体) No.61:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロブチルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異
性体) No.62:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−メチル−2−ピリジニオ)
チオメチル−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート(シン異性体) No.63:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シアノメトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(1−メチル−4−ピリ
ジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフ
エム−4−カルボキシレート(シン異性体) No.64:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−メチルチオ
メチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) No.65:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−カルバモイ
ルメチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体) No.66:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1−メチル−4
−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−イ
ソセフエム−4−カルボキシレート(シン異性
体) No.67:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−イソプロピルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異
性体) No.68:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−イソプロピルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(5−メチル−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
ン酸(シン異性体) No.69:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−アリルオキシイミノア
セトアミド]−3−[(1−カルボキシメチル−
4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O−2−
イソセフエム−4−カルボキシレート硫酸塩
(シン異性体) No.70:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−(R,S)−(1−カルボ
キシエチル)オキシイミノアセトアミド]−3
−[(1−エチル−4−ピリジニオ)チオメチ
ル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボ
キシレート 硫酸塩(シン異性体) No.71:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−(R)−(1−カルボキシエ
チル)オキシイミノアセトアミド]−3−[(1
−エチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
−O−2−イソセフエム−4−カルボキシレー
ト(シン異性体) No.72:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−イソプロピルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1−カルバモイル
メチル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3
O−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
(シン異性体) No.73:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−イソプロピルオキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(1−カルボキシメ
チル−4−ピリジニオ)チオメチル]−Δ3−O
−2−イソセフエム−4−カルボキシレート
硫酸塩(シン異性体) No.74:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−(R,S)−(1−メチル
アリル)オキシイミノアセトアミド]−3−
[(1−カルバモイルメチル−4−ピリジニオ)
チオメチル]−Δ3−O−2−イソセフエム−4
−カルボキシレート硫酸塩(シン異性体) No.75:(6S、7S)−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−シクロペンチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[(1,2,4−チ
アジアゾール−5−イル)チオメチル]−△3
O−2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン
異性体) No.76:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シクロペンチルオキシイミノアセト
アミド]−3−[(1−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−1H−テトラゾール−5−イル]チオメチ
ルエ]−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カル
ボン酸 ジトリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.77:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−[(ピラゾール−3−イル)メトキシ
イミノ]アセトアミド]−3−[(1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−△3
−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸の二
塩酸塩(シン異性体) No.78:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(4−チアゾリルメトキシイミノ)ア
セトアミド]−3−[(1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イル)チオメチル]−△3−O−2−
イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性体) No.79:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)オ
キシイミノアセトアミド]−3−[(1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)チオメチル]−
Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン酸
トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) No.80:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシアセトアミド]−3−メチル
−Δ3−O−2−イソセフエム−4−カルボン
酸(シン異性体)(特開昭57−192387号公報) No.81:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−カルボキシ−2−プロポキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−メチル−Δ3−O−
2−イソセフエム−4−カルボン酸(シン異性
体)(特開昭57−192387号公報)
【表】
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 【化】 〔式中、R1はアミノ基、低級アルカノイルアミ
    ノ基、ハロゲン置換低級アルカノイルアミノ基、
    フエニル基を1〜3個有するフエニル低級アルキ
    ルアミノ基、フエニル低級アルコキシカルボニル
    アミノ基または低級アルコキシカルボニルアミノ
    基; R2は低級アルキル基、低級アルケニル基、低
    級アルキニル基、シクロアルキル基、テトラヒド
    ロピラニル基または基: −A−R4 (式中、Aは低級アルキレン基、R4はシアノ基、
    カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ハ
    ロゲン置換低級アルキル基、低級アルキルチオ
    基、チアゾリル基、シクロアルキル基、フエニル
    基、トリチル基を有することあるピラゾリル基、
    または低級アルキル基を有することあるピリジル
    基を示す); R3は水素原子、メチル基、カルバモイルオキ
    シメチル基、またはシクロペンタンと縮合しても
    よくかつ窒素原子および硫黄原子からなる群より
    選ばれたヘテロ原子を1〜4個有する不飽和の5
    員または6員のヘテロ環チオメチル基を示し、該
    ヘテロ環チオメチル基のヘテロ環部分は、低級ア
    ルキル基、低級アルケニル基、フエニル基を1〜
    3個有するフエニル低級アルコキシカルボニル低
    級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、ヒド
    ロキシ低級アルキル基、オキソ基、アミノ基、カ
    ルバモイル基、シアノ基、低級アルキル置換アミ
    ノ低級アルキル基、ピペリジニル低級アルキル
    基、ピロリジニル低級アルキル基、カルバモイル
    低級アルキル基およびシアノ低級アルキル基から
    なる群より選ばれた置換基を1〜3個または4−
    低級アルキル−1−ピペラジニル低級アルキル基
    を有していてもよい。 ただし、R1がアミノ基、低級アルカノイルア
    ミノ基、ハロゲン置換低級アルカノイルアミノ
    基、フエニル基を1〜3個有するフエニル低級ア
    ルキルアミノ基、フエニル低級アルコキシカルボ
    ニルアミノ基または低級アルコキシカルボニルア
    ミノ基であり、かつR3が水素またはメチル基で
    ある場合には、 R2はシクロ低級アルキル基、テトラヒドロピ
    ラニル基または基: −A−R4′ (式中、Aは前記と同じ、R4′はシアノ基または
    シクロアルキル基を示す) を示すものとする。〕 で表される2−オキサ−イソセフエム誘導体、そ
    れらの化合物の医薬的に許容される塩、それらの
    4位のカルボン酸エステル化合物および該化合物
    の第4級アンモニウム塩からなる群から選ばれた
    少なくとも一種を有効成分として含有することを
    特徴とする抗菌剤。
JP62045449A 1987-02-27 1987-02-27 抗菌剤 Granted JPS63211283A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57192387A (en) * 1981-05-13 1982-11-26 Roussel Uclaf Novel compounds derived from 2-aminothiazolyl- 2-oxyiminoacetamidobicyclooctene carboxylic acids, manufacture, use as drug, composition and novel intermediate products

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