JPH0583626A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH0583626A
JPH0583626A JP3272131A JP27213191A JPH0583626A JP H0583626 A JPH0583626 A JP H0583626A JP 3272131 A JP3272131 A JP 3272131A JP 27213191 A JP27213191 A JP 27213191A JP H0583626 A JPH0583626 A JP H0583626A
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Yoshimi Takasaki
良美 高崎
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さい回路規模で適切な画像読み取りを実現
する。 【構成】 ラインセンサ11を被読み取り画像1に対し
て相対的に2回走査させる。この2回の走査のうち、第
1回目の走査のときに得られた撮像信号S11から、その
平均値、ピーク値、あるいはヒストグラムなどのデータ
を得る。2回の走査のうち、第2回目の走査のとき、ラ
インセンサ11から得られる撮像信号S11のレベルをデ
ータにより補正する。このレベル補正された撮像信号S
11をA/Dコンバータ13に供給してデジタル信号S3R
にA/D変換する。このデジタル信号S3Rをメモリ14
Rに供給するとともに、このメモリ14Rからデジタル
信号を読み出して被読み取り画像1の画像データを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーフィルムなど
における画像を読み取って画像データを得るための画像
読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナやフィルムスキャナの
ような画像読み取り装置によれば、紙などに印刷された
画像を読み取って画像データを得たり、カラーフィルム
上の画像を読み取って画像データを得たりすることがで
きる。
【0003】このため、この種の装置においては、一般
に、対象となる画像をラインセンサにより適当な走査速
度で撮像し、その撮像信号をフレームメモリにいったん
記憶するとともに、この記憶した信号を所定の同期速度
で読み出して目的とする、例えばNTSC方式のビデオ
信号を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、そのよう
な装置において、 1.被読み取り画像に対して、最適な読み取り条件の設定
ができる。 2.階調補正を行っても表示される画像に量子化誤差が目
立たない。 3.回路規模が小さく、ローコストである。 を実現しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、ラインセンサ11を被読み取り画像1に対して相対
的に走査させて被読み取り画像1の撮像信号S11を得、
この撮像信号S11をA/Dコンバータ13に供給してデ
ジタル信号S3RにA/D変換し、このデジタル信号S3R
をメモリ14Rに供給するとともに、このメモリ14R
からデジタル信号を読み出して被読み取り画像1の画像
データを得るようにされた画像読み取り装置において、
ラインセンサ11を被読み取り画像1に対して相対的に
2回走査させ、この2回の走査のうち、第1回目の走査
のときに得られた撮像信号S11から、その平均値、ピー
ク値、あるいはヒストグラムなどのデータを得、2回の
走査のうち、第2回目の走査のとき、ラインセンサ11
から得られる撮像信号S11のレベルをデータにより補正
し、このレベル補正された撮像信号S11をA/Dコンバ
ータ13に供給してデジタル信号S3RにA/D変換し、
このデジタル信号S3Rをメモリ14Rに供給するととも
に、このメモリ14Rからデジタル信号を読み出して被
読み取り画像1の画像データを得るようにしたものであ
る。
【0006】
【作用】第1回目の走査により、被読み取り画像1の撮
像信号S11をメモリ15Rに取り込むときの条件が設定
され、この設定条件にしたがって、第2回目の走査が行
われて撮像信号S11がメモリ15Rに正式に取り込ま
れ、目的とする画像データが出力される。
【0007】
【実施例】図1において、1は被読み取り画像を示し、
この例においては、簡単のため、35mmのポジカラーフィ
ルム(リバーサルフィルム)とする。また、20は、こ
の装置の各部の動作あるいは処理を統括的に制御するマ
イクロコンピュータ(CPUシステム)を示す。
【0008】そして、光源2からの光が、色分解フィル
タ3を通じてフィルム1に照射され、このフィルム1の
画像がレンズ4によりラインセンサ11に結像される。
【0009】この場合、フィルム1は、撮像時に、駆動
用モータ21により、副走査方向(水平方向)に所定の
速度で移動するようにされている。また、光源2として
は、3波長型蛍光ランプあるいはハロゲンランプなどを
使用することができる。さらに、色分解フィルタ3は、
3原色光をそれぞれ透過させるフィルタ部、すなわち、
赤色光を透過させるフィルタ部Rと、緑色光を透過させ
るフィルタ部Gと、青色光を透過させるフィルタ部Bと
を有するとともに、駆動用モータ23により回転させら
れ、フィルタ部R〜Bが、光源2とフィルム1との間の
光路上に順に位置するようにされている。なお、モータ
21、23の回転は、マイコン20により制御される。
【0010】また、ラインセンサ11は、この例におい
ては、VOFD(縦型オーバーフロードレイン)構造の
CCDラインセンサとされるとともに、電荷掃き捨てパ
ルスP20により各画素における電荷の蓄積時間が制御さ
れるものである。したがって、そのパルスP20によりラ
インセンサ11のシャッター時間(シャッター速度)が
制御されてラインセンサ11の出力信号S11の信号レベ
ルが制御される。
【0011】さらに、ラインセンサ11は、その走査方
向が主走査方向(垂直方向)となるようにレンズ4の結
像位置に設けられ、マイコン20から主走査用の読み出
しクロック及び電荷掃き捨てパルスP20が供給される。
【0012】また、12はガンマ補正アンプ、13はA
/Dコンバータ、14R〜14Bはフレームメモリを示
す。この場合、ガンマ補正アンプ12は、例えば図2A
〜Cに示すような3種類の補正特性γ1 〜γ3 を有す
る。すなわち、第1の補正特性γ1 は、図2Aに示すよ
うに、γ=0.45の理論特性に比べ、立ち上がり付近の利
得が小さく、比較的低い入力レベルからニー特性を示す
もので、主として、被読み取り画像1がポジフィルムの
場合に使用される。
【0013】また、第2の補正特性γ2 は、図2Bに示
すように、γ=0.45の理論特性に比べ、やはり立ち上が
り付近の利得が小さいが、立ち上がり後は、理論特性よ
りも利得が大きくされている。この補正特性γ2 は、主
として、被読み取り画像1がネガフィルムの場合に使用
される。
【0014】さらに、第3の補正特性γ3 は、図2Cに
示すように、γ3 =1、すなわち、リニアな入出力特性
とされている。そして、これらのガンマ補正特性γ1 〜
γ3は、マイコン20からの制御信号により選択され
る。なお、このようなガンマ補正アンプ12は、1チッ
プICに製品化されている。
【0015】また、A/Dコンバータ13は、例えば8
ビット/1サンプルの量子化ビット数とされるととも
に、A/Dコンバータ13のダイナミックレンジは、ガ
ンマ補正されていない撮像信号S11のレベルの例えば20
0 %に等しくなるように、設定される。
【0016】さらに、15R〜15Bはルックアップテ
ーブル、16R〜16BはD/Aコンバータ、17はN
TSCエンコーダを示す。この場合、ルックアップテー
ブル15R〜15Bは、マイコン20の指示により、例
えば、最終的なビデオ信号の供給される機器に対応し
て、すなわち、ビデオ信号がCRTディスプレイに供給
されるときと、プリンタに供給されるときとに対応し
て、そのビデオ信号の階調や色相などを補正するための
ものである。
【0017】また、18はデジタルインターフェイス、
19は画像処理回路を示す。この画像処理回路19は、
マイコン20の指示に基づいてフレームメモリ14R〜
14Bの書き込み・読み出しの制御、ビデオ信号(撮像
信号)に対する演算処理などを行うものである。
【0018】そして、フィルム1の画像のビデオ信号を
得る場合には、マイコン20の指示により、 プリスキャンを行う。 の結果にしたがって、次ののための条件を設定
する。 メインスキャンを行う。 を順に実行する。
【0019】すなわち、マイコン20によりモータ23
が制御され、色分解フィルタ3の赤色フィルタ部Rが光
源2とフィルム1との間の光路上に位置される。続い
て、マイコン20によりモータ21が制御され、目的と
する駒を対象としてフィルム1が所定の速度で副走査方
向に移送される。
【0020】さらに、ラインセンサ11から出力される
撮像信号S11の信号レベルが、標準的な画像を撮像した
ときの信号レベルの1/2となるように、ラインセンサ
11の電荷の蓄積時間が設定される(これはマイコン2
0からラインセンサ11に供給される電荷掃き出しパル
スP20により設定される)。
【0021】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の移動速度及び読み出しクロックの周波数に対
応した速度で、フィルム1の目的とする駒の赤色成分の
撮像信号S11が取り出される。
【0022】そして、この赤色成分の信号S11が、ガン
マ補正アンプ12に供給されるとともに、このとき、マ
イコン20により補正アンプ12は補正特性γ3 (リニ
ア特性)に設定され、信号S11はそのままA/Dコンバ
ータ13に供給されてデジタル赤色信号S3RにA/D変
換され、この信号S3Rがフレームメモリ14Rに書き込
まれる。なお、このときの書き込みアドレスは、画像処
理回路19により指定され、ラインセンサ11の走査位
置に対応した書き込みアドレスとされる。
【0023】こうして、フィルム1の目的とする駒がラ
インセンサ11により撮像され、その1フレーム分の赤
色信号S3Rがフレームメモリ14Rにストアされる。
【0024】次に、モータ23により色分解フィルタ3
の緑色フィルタ部Gが光源2とフィルム1との間の光路
上に位置されるとともに、モータ21により目的とする
駒を対象としてフィルム1が所定の速度で副走査方向に
移送される。さらに、ラインセンサ11の蓄積時間及び
ガンマ補正アンプ12の補正特性などが、赤色信号S3R
の場合と同様に設定される。
【0025】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の目的とする駒の緑色成分の撮像信号S11が取
り出され、この信号S11がA/Dコンバータ13により
デジタル緑色信号S3GにA/D変換され、この信号S3G
がフレームメモリ14Gに書き込まれる。こうして、フ
ィルム1の目的とする駒の1フレーム分の緑色信号S3G
がフレームメモリ14Gにストアされる。
【0026】続いて、モータ23により色分解フィルタ
3の青色フィルタ部Bが光源2とフィルム1との間の光
路上に位置されるとともに、モータ21により目的とす
る駒を対象としてフィルム1が所定の速度で副走査方向
に移送される。さらに、ラインセンサ11の蓄積時間及
びガンマ補正アンプ12の補正特性などが、赤色信号S
3Rの場合と同様に設定される。
【0027】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の目的とする駒の青色成分の撮像信号S11が取
り出され、この信号S11がA/Dコンバータ13により
デジタル青色信号S3BのA/D変換され、この信号S3B
がフレームメモリ14Bに書き込まれる。こうして、フ
ィルム1の目的とする駒の1フレーム分の青色信号S3B
がフレームメモリ14Bにストアされる。
【0028】こうして、フィルム1の目的とする駒が、
色分解フィルタ3及びラインセンサ11により面順次に
撮像され、そのデジタル色信号S3R〜S3Bが、フレーム
メモリ14R〜14Bにそれぞれストアされる。なお、
上述のように、どの信号S3R〜S3Bのときも、ガンマ補
正は行われていない。
【0029】以上により、プリスキャンを終了し、フレ
ームメモリ14R〜14Bには、目的とするフィルム1
の駒の色信号S3R〜S3Bがプリスキャンによるデータと
して格納されたことになる。
【0030】次に、このプリスキャンにより得られた色
信号S3R〜S3Bの平均値が求められる。すなわち、画像
処理回路19により、フレームメモリ14R〜14Bの
色信号S3R〜S3Bが読み出され、 Y=0.30E3R+0.59E3G+0.11E3B E3R:信号S3Rのレベル E3G:信号S3Gのレベル E3B:信号S3Bのレベル で表される値Yの、1フレームの平均値YAVが計算され
る。
【0031】この場合、A/Dコンバータ13は、8ビ
ット/1サンプルの量子化を行うのであるから、そのダ
イナミックレンジは、「0」〜「255 」であり、その中
央値は「128 」である。
【0032】そして、プリスキャン時には、ラインセン
サ11の出力信号S11のレベルが、標準的な画像を撮像
したときの信号レベルの1/2となるように、ラインセ
ンサ11の電荷の蓄積時間が設定されている。また、A
/Dコンバータ13のダイナミックレンジは、標準的な
画像のときの撮像信号S11の200 %に等しくされてい
る。
【0033】したがって、もし、被読み取り画像1が標
準的な画像であれば、その撮像信号S11の信号レベル
を、128 /YAV倍すると、信号S11のレベルが200 %の
とき、A/Dコンバータ13のダイナミックレンジに対
してフルスケールになる。
【0034】したがって、フィルム1を撮像した信号S
3R〜S3Bの場合も、その信号S3R〜S3Bを128 /YAV倍
すると、その200 %の信号レベルをA/Dコンバータ1
3のダイナミックレンジでほぼカバーできることにな
る。
【0035】そこで、ラインセンサ11の電荷の蓄積時
間が、プリスキャン時の128 /YAV倍に設定される。ま
た、今の場合は、被読み取り画像1がポジカラーフィル
ムなので、ガンマ補正アンプ12は補正特性γ1 に設定
される。
【0036】そして、以後、メインスキャンが行われ、
プリスキャン時と同様にしてフィルム1の目的とする駒
が、面順次に撮像され、そのデジタル色信号S3R〜S3B
がフレームメモリ14R〜14Bにそれぞれストアされ
る。ただし、この場合には、プリスキャン時と違って、
メモリ14R〜14Bにストアされた信号S3R〜S3Bの
レベルは、128 /YAV倍され、ほぼ200 %レベルのと
き、最大値「255 」となっている。また、ガンマ補正も
行われている。
【0037】こうして、メインスキャンが行われ、メモ
リ14R〜14Bに信号S3R〜S3Bがストアされると、
このメモリ14R〜14Bの信号S3R〜S3Bを所定の順
序で繰り返し読み出すことにより、目的とする同期速度
のデジタルビデオ信号S4R〜S4Bが取り出され、この信
号S4R〜S4Bがルックアップテーブル15R〜15Bに
供給されて色相などの補正されたビデオ信号S4R〜S4B
とされる。そして、この信号S4R〜S4BがD/Aコンバ
ータ16R〜16Bに供給されてアナログビデオ信号S
4R〜S4BにD/A変換され、この信号S4R〜S4Bが出力
信号として取り出される。
【0038】また、このD/A変換された信号S4R〜S
4BがNTSCエンコーダ17に供給されてカラーコンポ
ジット信号、あるいは輝度信号及び搬送色信号が取り出
される。さらに、ルックアップテーブル15R〜15B
からの信号S4R〜S4Bが、デジタルインターフェイス1
8を通じてデジタル画像データとして取り出される。
【0039】そして、この場合、出力される信号S4R〜
S4Bは、プリスキャン時の信号S3R〜S3Bの平均値をも
とに信号レベルが大きくされ、A/Dコンバータ13の
ダイナミックレンジをフルに使用しているので、量子化
誤差を小さくすることができる。
【0040】上述においては、プリスキャンにより得ら
れた色信号S3R〜S3Bの平均値を使用してメインスキャ
ンを行った場合であるが、信号S3R〜S3Bのピーク値を
使用することもできる。
【0041】すなわち、プリスキャン後、画像処理回路
19により、フレームメモリ14R〜14Bの色信号S
3R〜S3Bが読み出されて、あるいはプリスキャン時にそ
のときの色信号S3R〜S3Bがそのまま使用されて、信号
S3R、S3G、S3Bのピーク値EPR、EPG、EPBがそれぞ
れ求められる。
【0042】そして、以後、メインスキャンが行われ、
プリスキャン時と同様にしてフィルム1の目的とする駒
が、面順次に撮像されるとともに、この場合、ラインセ
ンサ11の電荷の蓄積時間が、赤色成分の読み取り時に
はプリスキャン時の255 /EPR倍に設定され、緑色成分
の読み取り時にはプリスキャン時の255 /EPG倍に設定
され、青色成分の読み取り時にはプリスキャン時の255
/EPB倍に設定される。
【0043】こうして、メインスキャンが行われ、メモ
リ14R〜14Bに信号S3R〜S3Bがストアされ、以
後、上述のようにしてアナログビデオ信号S4R〜S4Bな
どが取り出される。
【0044】そして、この例においても、出力される信
号S4R〜S4Bは、プリスキャン時の信号S3R〜S3Bのピ
ーク値をもとに信号レベルが大きくされ、A/Dコンバ
ータ13のダイナミックレンジをフルに使用しているの
で、量子化誤差を小さくすることができる。
【0045】さらに、信号S3R〜S3Bのヒストグラムを
使用してメインスキャンを行うこともできる。
【0046】すなわち、プリスキャン後、画像処理回路
19により、フレームメモリ14Rの色信号S3Rが読み
出されて、信号S3Rについて例えば図3に示すように、
信号レベルE3Rとその出現頻度とのヒストグラムが求め
られる。
【0047】そして、信号S3Rについて、出現頻度が0
付近の、ある頻度CTHをスレッショールドとし、このス
レッショールドCTH以上で、信号レベルが最小である点
のレベルをレベルELR、信号レベルが最大である点のレ
ベルをレベルEHRとする。
【0048】また、信号S3G、S3Bについても同様のヒ
ストグラムが求められるとともに、同様のレベルが求め
られる。
【0049】そして、以後、メインスキャンが行われ、
プリスキャン時と同様にしてフィルム1の目的とする駒
が、面順次に撮像されるとともに、赤色成分の読み取り
時には、ラインセンサ11の電荷の蓄積時間が、プリス
キャン時の255 /EHR倍に設定される。
【0050】さらに、このメインスキャンによる信号S
3Rがメモリ14Rに書き込まれるとき、 ECR={E3R−(ELR・255 /EHR)**γ}×255 /{255 −(ELR・255 /EHR)**γ} ただし、ECR:補正後の信号S3Rのレベル γ=γ1 あるいはγ2 **はべき乗を示す。 で示すレベル補正が行われ、このレベル補正の行われた
信号S3Rがメモリ14Rに書き込まれる。
【0051】また、信号S3G、S3Bについても、ライン
センサ11の電荷の蓄積時間が同様に補正されるととも
に、上式と同様のレベル補正が行われ、そのレベル補正
の行われた信号S3G、S3Bがメモリ14G、14Bに書
き込まれる。
【0052】こうして、メインスキャンが行われ、メモ
リ14R〜14Bに信号S3R〜S3Bがストアされ、以
後、上述のようにしてアナログビデオ信号S4R〜S4Bな
どが取り出される。
【0053】そして、この例においても、出力される信
号S4R〜S4Bは、プリスキャン時の信号S3R〜S3Bのヒ
ストグラムをもとに信号レベルが補正され、A/Dコン
バータ13のダイナミックレンジをフルに使用している
ので、量子化誤差を小さくすることができる。
【0054】さらに、この例によれば、出現頻度のきわ
めて少ない信号レベルを、スレッショールドCTHにより
無視しているので、突発的なノイズなどがあっても、そ
の影響を受けることがない。
【0055】なお、被読み取り画像1がオレンジベース
のネガフィルムの場合には、そのヒストグラムは例えば
図4に示すようになり、信号レベルの高い部分にオレン
ジベースによるピークを生じる。したがって、この場合
には、このオレンジベースによるピークを無視して図3
の場合と同様に補正を行えばよい。
【0056】また、上述においては、色分解フィルタ3
が、赤色光、緑色光、青色光を透過させるフィルタ部R
〜Bを有していたが、シアン色光、マゼンタ色光、黄色
光を透過させるフィルタ部を有するものであってもよ
い。さらに、3原色光以外に白色光を透過させるフィル
タ部を設け、被読み取り画像1を白黒モードで読み取る
とき、このフィルタ部を使用すれば、光の利用効率が向
上するので、高速で読み取ることができる。
【0057】また、プリスキャン時の読み取り密度を荒
くして、プリスキャンに必要な時間を短縮することもで
きる。さらに、プリスキャンによって得られる画像を、
トリミング位置設定のための画像と兼用することもでき
る。また、画像処理回路19を、ラインセンサ11のシ
ェーディング補正に使用することもできる。
【0058】さらに、ラインセンサ11とガンマ補正ア
ンプ12との間に、可変利得アンプを設け、この可変利
得アンプの利得を、ラインセンサ11の蓄積時間と同様
に変更してA/Dコンバータ13に供給される撮像信号
S11のレベルを変更することもできる。
【0059】さらに、光源2として蛍光ランプを使用し
た場合には、低温時の輝度低下を防止するため、ランプ
保温用のヒータを取り付けることができる。また、光源
2あるいはその保温用ヒータからの赤外線の影響を防ぐ
ため、光源2とラインセンサ11との間の光路上に、赤
外線カットフィルタを配置することもできる。
【0060】また、上述においては、フィルム1の目的
とする駒を、色分解フィルタ3及びラインセンサ11に
より面順次に撮像したが、線順次に撮像することもでき
る。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、プリスキャンを行う
ことにより、メインスキャン時の撮像信号S11のダイナ
ミックレンジが、A/Dコンバータ13のダイナミック
レンジをフルに使用するように設定されるので、A/D
コンバータ13は8ビットのもので十分であり、メモリ
14R〜14Bの容量も小さくすることもできる。した
がって、回路規模を小さくすることができるとともに、
低コストにすることができる。
【0062】また、プリスキャン時、ガンマ補正アンプ
12のガンマ特性をリニアにすることができるので、平
均値、ピーク値、ヒストグラムなどの物理量を測定する
ことができ、メインスキャンのために最適な読み取り条
件を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】ガンマ特性の説明図である。
【図3】ヒストグラムの一例を示す図である。
【図4】ヒストグラムの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 被読み取り画像 2 光源 3 色分解フィルタ 4 レンズ 11 CCDラインセンサ 12 ガンマ補正アンプ 13 A/Dコンバータ 14R〜14B フレームメモリ 15R〜15B ルックアップテーブル 16R〜16B D/Aコンバータ 17 NTSCコンバータ 18 デジタルインターフェイス 19 画像処理回路 20 マイクロコンピュータ 21、23 駆動用モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインセンサを被読み取り画像に対して
    相対的に走査させて上記被読み取り画像の撮像信号を
    得、 この撮像信号をA/Dコンバータに供給してデジタル信
    号にA/D変換し、 このデジタル信号をメモリに供給するとともに、 このメモリから上記デジタル信号を読み出して上記被読
    み取り画像の画像データを得るようにされた画像読み取
    り装置において、 上記ラインセンサを上記被読み取り画像に対して相対的
    に2回走査させ、 この2回の走査のうち、第1回目の走査のときに得られ
    た上記撮像信号から、その平均値、ピーク値、あるいは
    ヒストグラムなどのデータを得、 上記2回の走査のうち、第2回目の走査のとき、上記ラ
    インセンサから得られる撮像信号のレベルを上記データ
    により補正し、 このレベル補正された撮像信号を上記A/Dコンバータ
    に供給して上記デジタル信号にA/D変換し、 このデジタル信号をメモリに供給するとともに、 このメモリから上記デジタル信号を読み出して上記被読
    み取り画像の画像データを得るようにした画像読み取り
    装置。
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