JP2001016450A - 画像処理システムおよび画像処理装置 - Google Patents

画像処理システムおよび画像処理装置

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JP2001016450A
JP2001016450A JP11183333A JP18333399A JP2001016450A JP 2001016450 A JP2001016450 A JP 2001016450A JP 11183333 A JP11183333 A JP 11183333A JP 18333399 A JP18333399 A JP 18333399A JP 2001016450 A JP2001016450 A JP 2001016450A
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Tetsuya Sato
徹也 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像処理における階調飛び現象を
はじめとする画像色情報の欠落を軽減させることを目的
とする。 【解決手段】 画像処理装置と該画像処理装置に対応し
たホストコンピュータに格納されているアプリケーショ
ンとで構成される画像処理システムであって、前記画像
処理装置はアプリケーションより高いビット数での画像
処理を実現可能なハード回路で構成される画像処理手段
を有し、前記アプリケーションは、入力装置および出力
装置の各々に応じたプロファイルに格納されている補正
条件を合成する合成手段を有し、前記合成手段で合成さ
れた補正条件を前記ホストコンピュータから前記画像処
理装置に転送し、前記画像処理手段に設定し、前記画像
処理手段において、前記設定された補正条件を用いて前
記入力装置から入力された画像データを補正し、前記ホ
ストコンピュータに転送することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号の変換を行
う画像処理システムおよび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像読取装置(スキャナ、デジ
タルカメラ等)から取得される画像の色信号は、その装
置の種類やメーカによって異なる。また、画像出力装置
(モニタ、プリンタ、複写機等)においても、同一の色
信号を送信し、その色信号を元に画像形成を行うと、そ
の装置の種類やメーカにより形成される画像の色味は異
なる。
【0003】この原因は、扱っている色空間による違い
(RGB系、CMYK系等)および画像読取装置特性ま
たは出力装置特性によるものであることが多い。近年、
入出力画像のマッチングを実現する処理である、画像読
取装置特性および出力装置特性に応じた補正条件が記載
されているプロファイルを用いたカラーマッチング処理
が行われている。
【0004】カラーマッチング処理の基本概念を図10
を用いて説明する。
【0005】ある画像読取装置で取得された色信号を、
いったん画像読取装置系の色空間や装置固有の特性に依
存しない系(XYZ系)に変換する。そしてその系に変
換された色信号に対しさらに出力装置に応じた色変換を
実行することにより、画像読取装置や画像出力装置で扱
う色空間や機器特性に依存しない色再現を実現すること
が可能である。画像読取装置から得られた色信号をXY
Z空間へ変換するときや、XYZ空間から画像出力装置
への色信号変換は、色変換のためのパラメータを格納し
たプロファイルと呼ばれるものが使用される。
【0006】読取装置の色信号をXYZ系色空間に置き
換えたり、あるいはXYZ系色空間にある色信号を出力
装置の色信号に置き換えるには、色信号の各成分ごとの
色信号混色を行ったり(マスキング処理)、あるいは各
色信号の入力に対する出力値を変換する(ガンマカーブ
変換)するための補正条件があらかじめ必要となる。プ
ロファイルには、このようなマスキング係数やガンマカ
ーブ変換のための係数あるいはテーブルのセットが格納
されている。
【0007】プロファイルは、1つの画像読取装置に対
して1つ決定される。同様に1つの画像出力装置に対し
て1つ決定される。
【0008】スキャナから画像を読み取り、モニタに出
力するという一連の操作におけるカラーマッチング処理
のながれを図11を用いて説明する。
【0009】スキャナから画像信号を取得するためのア
プリケーションソフトを起動させる(S111)。次
に、画像信号を出力したいモニタを選択する(S11
2)。その後、既に起動してある画像信号読取用アプリ
ケーションソフトを用いてホストコンピュータに画像信
号を送信する(S113)。そして送信された画像信号
に対し、スキャナ用のプロファイルを用いて補正処理を
行い(S114)、選択してあるモニタ用のプロファイ
ルを用いて補正処理を行う(S115)。最後にモニタ
へ画像信号を出力する(S116)。
【0010】図12のように、一般にスキャナ用のプロ
ファイル121を用いた補正処理は、「ガンマカーブ変
換」→「マスキング処理」という流れの色補正を行い、
スキャナに依存したRGB信号を、装置に依存しないX
YZ信号に変換する。一方、モニタ用のプロファイル1
22を用いた補正処理は、「マスキング処理」→「ガン
マカーブ変換」という流れの色補正を行い、XYZ信号
をモニタに依存したRGB信号に変換する。
【0011】ホストコンピュータのオペレーションシス
テムではカラーマッチングの機能を有しているが、ある
固定された階調深度で行われることが一般的である。
【0012】反射原稿読取の場合、一般に印刷物を対象
とする場合が多いので画像処理における階調深度を深す
る必要性は少ないが、透過原稿の場合、対象となる原稿
がカメラ用フィルムであることが多いため、より深い階
調深度での画像処理を行うことが求められる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】オペレーションシステ
ムが用意している従来のカラーマッチングでは、深度が
nビットの入力画像信号を、深度がnビット出力画像信
号に、深度がnビットの演算処理を用いて変換するた
め、出力画像の階調飛び現象が生じ画像色情報が欠落す
る原因となる。
【0014】特に、画像読取装置が12ビットの色信号
処理が可能であるにもかかわらず、カラーマッチング自
体が8ビットの処理能力しかないとすると、12ビット
のうち4ビットは無意味な信号値になる。
【0015】そこで本願第1の発明は、画像処理におけ
る階調飛び現象をはじめとする画像色情報の欠落を軽減
させることを目的とする。
【0016】また本願第2の発明は、外部装置および画
像処理装置の機能に応じて適切に役割分担を行い、効率
的かつ高精度な画像処理を実現できるようにすることを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の画像処理システムは、画像処理装置と該
画像処理装置に対応したホストコンピュータに格納され
ているアプリケーションとで構成される画像処理システ
ムであって、前記画像処理装置はアプリケーションより
高いビット数での画像処理を実現可能なハード回路で構
成される画像処理手段を有し、前記アプリケーション
は、入力装置および出力装置の各々に応じたプロファイ
ルに格納されている補正条件を合成する合成手段を有
し、前記合成手段で合成された補正条件を前記ホストコ
ンピュータから前記画像処理装置に転送し、前記画像処
理手段に設定し、前記画像処理手段において、前記設定
された補正条件を用いて前記入力装置から入力された画
像データを補正し、前記ホストコンピュータに転送する
ことを特徴とする。
【0018】また、本願第2の画像処理装置は、入力装
置から入力された画像信号を出力装置に応じた画像信号
に変換する変換手段と、外部装置から、前記入力装置に
対応したプロファイルおよび前記出力装置に対応したプ
ロファイルの各々に格納されている変換条件を合成する
ことにより生成された変換条件を受信する受信手段と、
前記受信した変換条件を前記変換手段に設定する設定手
段と、前記変換手段により変換された前記出力装置に応
じた画像信号を、前記外部装置に送信する送信手段を有
することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明を画像読取装置に適用
した実施形態の一例を図面を用いて詳細に説明する。
【0020】図1は本実施形態のシステムの概略図であ
る。画像読取装置であるスキャナ10、スキャナから出
力された色信号の処理および保持やスキャナの読取条件
を制御を行うためのホストコンピュータ11、ホストコ
ンピュータから出力された画像の色信号を視覚化するた
めのモニタ13、ホストコンピュータに指示を与えるた
めのキーボード12およびマウスから構成される。
【0021】図2は本実施形態を説明するためのブロッ
ク回路図である。スキャナ10は、スキャナ本体1およ
び透過原稿ユニット2で構成され、ホストコンピュータ
11とは一般的に広く普及しているSCSIバスで接続
されている。また、ホストコンピュータ11はモニタ1
3と接続され、オペレータはこのモニタ13に表示され
た画像を見ながら画像読み取り作業を行う。
【0022】まず、スキャナ10の構造を説明する。
【0023】102は照明光源となる冷陰極管である。
101は冷陰極管102を点灯するための光源点灯回路
であり、いわゆるインバータ回路である。105は、図
8の読取ユニット157を副走査方向Xに移動させるた
めの副走査モータであり、ここではステッピングモータ
である。104はシステムコントローラ100からの命
令にしたがって副走査モータ105を駆動させるための
副走査モータドライバである。103は副走査の基準位
置を検出するためのホームポジションセンサーであり、
フォトインターラプタを用いて読取ユニット157の突
起形状を検出している。図11でHPと示したのが反射
原稿読取時における副走査の基準位置になるホームポジ
ションである。106は結像レンズ系であり、107は
CCDリニアイメージセンサ(以下CCDと称す)であ
る。
【0024】反射原稿の画像読み込みは、原稿台ガラス
150に載せた原稿Dを、読取ユニット157を副走査
モータ105により副走査方向Xに移動して走査させる
ことにより行われる。
【0025】108はアナログアンプであり、CCDか
ら出力されたアナログ信号を増幅する。109はA/D
変換器であり、アナログアンプ108から出力されたア
ナログ信号をRGB各色12ビットのディジタル信号に
変換する。110は画像処理手段であり、図3のよう
に、RGB各色信号ごとに、RGB各色12ビットの階
調深度で演算可能なマスキング処理やガンマカーブ変換
といった画像処理機能を有しており、このほかにもCC
D駆動パルス制御、CCD電子シャッタ制御などの処理
を行う。画像処理手段110はゲートアレイで構成され
ており、高速に各種処理を行うことが可能である。11
1はラインバッファであり、画像データを一時的に記憶
する部分であり、汎用のランダムアクセスメモリで実現
している。112はインターフェイス部であり、ホスト
コンピュータ3と通信するためのものである。ここでは
SCSIコントローラで実現している。113は画像処
理を行う際のワーキングエリアとしてのRAMであるオ
フセットRAMで、CCDのRGBライン間のオフセッ
トの補正のほか、プリスキャン画像の保存、ヒストグラ
ム作成、シェーディング補正等の各種データや画像デー
タの一時記憶を行う。ここでは汎用のランダムアクセス
メモリで実現している。
【0026】114はガンマカーブを記憶し、ガンマ補
正を行うためのガンマRAMである。
【0027】100はフィルムスキャナ全体のシーケン
スを記憶したシステムコントローラであり、ホストコン
ピュータ11からの命令にしたがって各種動作を行わせ
るところである。115はシステムコントローラ100
と画像処理手段110とラインバッファ111とインタ
ーフェイス部112とオフセットRAM113とガンマ
RAM114をつなぐCPUバスであり、アドレスバス
とデータバスによって構成されている。
【0028】次に、図5の透過原稿ユニット2ついて説
明する。
【0029】202は照明光源となる冷陰極管である。
201は冷陰極管202を点灯するための光源点灯回路
であり、いわゆるインバータ回路である。204は、図
9の光源202を副走査方向Xに移動させるための副走
査モータであり、ここではステッピングモータである。
203は透過原稿ユニットコントローラ200からの命
令にしたがって副走査モータ203を駆動させるための
副走査モータドライバである。205は副走査の基準位
置を検出するためのホームポジションセンサーであり、
フォトインターラプタを用いて、光源202の突起形状
を検出している。図12でHPと示したのが透過原稿読
取時における副走査の基準位置になるホームポジション
である。
【0030】200は透過原稿ユニットコントローラで
あり、システムコントローラ100から通信線116を
介してコマンドの受信、ステータスの送信を行い、コマ
ンドの内容に応じてモータ203と点灯回路201を制
御する。スキャナ本体1のシステムコントローラ100
は定期的に通信線116を介して、透過原稿ユニットコ
ントローラ200に問い合わせコマンドを送り、返信が
あるか否かに基づき透過原稿ユニット2が接続されてい
るか否かを常に確認している。
【0031】透過原稿の画像読み込みは、原稿台ガラス
150に載せた原稿Fを、読取ユニット157と透過原
稿ユニット2の光源202を同時に、相対位置を保ちつ
つ副走査方向Xに移動させて走査をすることにより行
う。
【0032】本実施形態における処理の流れを図4を用
いて説明する。
【0033】ホストコンピュータ11に格納されてい
る、スキャナから画像読取を実行するためのアプリケー
ションソフトを起動する(S41)。
【0034】このアプリケーションソフトは、スキャナ
を制御するためのソフトである。
【0035】起動されたアプリケーションのユーザイン
ターフェースを用いて入力されたユーザの指示に基づ
き、反射原稿モードでの画像読取を行うか、透過原稿モ
ードでの画像読取を行うかを選択する(S42)。
【0036】反射原稿モードでの画像読取が指定された
場合の実施形態は図11と同様なので説明を割愛する。
なお、反射原稿モードでは画像処理手段110では、1
2ビットを8ビットに変換する処理をガンマ変換処理回
路32を用いて行う。この時に用いる変換条件はシステ
ムコントローラ100によって設定される。
【0037】以下に、透過原稿モードでの画像読取を行
う場合の実施形態を示す。
【0038】最終的に読取画像が出力されるモニタを選
択する(S43)。図5は、出力したいモニタの種類を
選択するためのユーザインターフェースの一例であり、
接続中のモニタに表示される。このユーザインターフェ
ース用いて、あらかじめ登録されている複数種類のモニ
タのうち、任意のひとつを選択することにより選択され
たモニタに対応するプロファイルが画像読取時に適用さ
れる。選択の方法は、図1におけるキーボード12また
はマウスを用いて、所望のモニタをチェックすることに
より行う。また、このモニタに関するプロファイルはあ
らかじめホストコンピュータ11内に保持されているこ
とが必要である。
【0039】なお、ホストコンピュータ11内に保持さ
れているプロファイルの種類をアプリケーションが判断
し、ユーザインターフェースに表示するようにしても構
わない。また、ホストコンピュータ11のシステム情報
に基づき該ホストコンピュータに接続されているモニタ
13の種類を自動判別し、S43のデフォルトとしてモ
ニタ13に相当するモニタの種類を設定するようにして
も構わない。このようにすることにより、ユーザは他の
モニタで表示することを目的とする時以外はS43の選
択処理を省略することができる。
【0040】次に、ホストコンピュータ11からスキャ
ナ10へ送信するためのガンマカーブおよびマスキング
係数を、ホストコンピュータ上で算出する(S44)。
これはスキャナ用プロファイルおよびモニタ用プロファ
イルを合成したものに相当する。そして、スキャナ10
は、ホストコンピュータ11から受信したマスキング係
数およびガンマカーブを図3に示されるマスキング処理
回路およびガンマカーブ変換処理回路にセットする(S
45)。
【0041】以上の作業を完了した後、スキャナは画像
読取を開始しホストコンピュータ11へ画像データを送
信し(S46)、ホストコンピュータ11のアプリケー
ションが該画像データを受信しモニタに出力する(S4
7)。
【0042】ホストコンピュータからスキャナへ送信す
るためのガンマカーブおよびマスキング係数の算出を説
明する。この算出処理は、アプリケーションの1機能で
あり、ホストコンピュータのCPUなどのハード資源を
用いてアプリケーションのプログラムに基づき実現され
る。
【0043】スキャナのガンマカーブはきわめてリニア
に近いので実質無視することができる。つまり、図12
(A)の処理は行わないでも支障はない。
【0044】本実施形態では、スキャナの画像処理手段
110がハード回路で図3のように構成されるので、実
質無視することが可能である図12(A)の処理を省略
している、。
【0045】続いてスキャナ用プロファイルのマスキン
グ係数(B)およびモニタ用プロファイルのマスキング
係数(C)であるが、これらは3x3のマトリクスで表
現することが可能である。
【0046】一般に、マスキング処理は次のように、3
x3マトリクスを入力信号のRGB値に対して適用する
ことである。ここでR0,G0,B0はそれぞれA/D
変換された入力信号のR、G、B値で、R1、G1、B
1それぞれマスキング処理後のR、G、B値である。ま
た、aij(1□i,j□3)はマスキング係数で、こ
の値は画像読取装置および出力装置固有の値である。
【0047】
【外1】
【0048】したがって(B)と(C)の合成は以下の
ように実行することができる。合成したマトリクスを
(E)とする。本発明では、このマトリクス係数をスキ
ャナに送信することになる。
【0049】
【外2】
【0050】最後にモニタ用プロファイルのガンマカー
ブであるが、これは無視できない。このガンマカーブを
(F)とする。トーンカーブによる階調変換は次のよう
に、入力信号のRGB値に対して、任意の変換カーブを
施すことである。ここでR1,G1,B1各値は前述の
とおり、R2,G2,B2はR1,G1,B1各値に対
して変換カーブを施した後の値、fr(x),fg
(x),fb(x)はそれぞれR,G,Bの変換カーブ
であり、このカーブは出力装置固有である。なお、ガン
マ変換カーブは各色成分毎に1次元テーブルが生成され
スキャナ10に送信される。
【0051】R2=fr(R1) G2=fg(G1) B2=fb(G1)
【0052】ホストコンピュータ11は、上述の算出処
理で得られた、マスキング係数とガンマ変換カーブをス
キャナ10に送信し、スキャナ10は受信したマスキン
グ係数はそのままマスキング処理回路を31にセットす
る。ガンマ変換カーブについては、受信した12ビット
入力の12ビット出力のガンマ変換カーブに、スキャナ
が保持している12ビットを8ビットに線形変換するた
めの関数を合成して得られたテーブルをガンマカーブ変
換処理回路32にセットする。なお、この合成処理はシ
ステムコントローラで行われる。
【0053】透過原稿モードが設定された場合は、スキ
ャナ10の画像処理手段においてマスキング変換(E)
およびガンマカーブ変換(F)に基づく処理が行われ
る。この画像処理手段は12ビット深度の処理を行うこ
とが可能なので、従来法とは異なりより深い階調深度で
の処理ができる。
【0054】本実施形態によれば、nビットの処理しか
実行できないカラーマッチングに対し、m(>n)ビッ
ト深度の処理能力をもつ画像読取装置を用いて、mビッ
ト画像処理を行うことが可能になり、その結果、階調飛
びに代表されるような、画像情報の欠落を抑制すること
ができ、高精度の画像出力を行うことができる。
【0055】図7はその効果の例を示したものである。
この図は、従来手法のカラーマッチを適用した出力画像
と、本発明によるカラーマッチの手法を適用した出力画
像のヒストグラムである。
【0056】従来手法ではヒストグラムをみると階調飛
びが生じていて、画像の階調情報が大きく失われる一
方、本発明では階調飛びが軽減されていることがわか
る。
【0057】また、プロファイルの合成という高度な処
理はソフトであるアプリケーションで行い、マトリクス
演算などの複雑な演算はハード回路で構成されるスキャ
ナの画像処理手段を用いる。このように、処理の内容に
応じて適切に役割分担を行うことにより、スキャナの回
路構成を簡単にすることができるとともに、高速に高精
度の処理を行うことができる。
【0058】なお、上記実施形態では8ビットと12ビ
ットを用いているが、本発明は他のビット数でもかまわ
ない。
【0059】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、画像処理にお
ける階調飛び現象をはじめとする画像色情報の欠落を軽
減させることができる。
【0060】また本願第2の発明によれば、外部装置お
よび画像処理装置の機能に応じて適切に役割分担を行
い、効率的かつ高精度な画像処理を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示すシステムズである。
【図2】実施形態の構成を示すブロック回路図である。
【図3】スキャナの画像処理手段の詳細である。
【図4】カラーマッチングの処理の流れである。
【図5】モニタを選択するためのユーザインターフェー
スである。
【図6】本発明によるカラープロファイル適用の流れで
ある。
【図7】従来法と本発明による出力画像のヒストグラム
データである。
【図8】フラットベッド型のスキャナの側面図である。
【図9】透過原稿ユニットを装着したフラットベッド型
スキャナの側面図である。
【図10】カラーマッチングの原理図である。
【図11】カラーマッチングの従来処理の流れである。
【図12】カラープロファイル適用における従来処理の
流れである。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA28 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE18 CH07 CH11 5C062 AA13 AB03 AB16 AB17 AB22 AB23 AB43 AB44 AC21 AC43 AE03 BA00 5C077 LL04 LL17 LL19 MM03 MP08 NP01 PP15 PP31 PP32 PP37 PQ12 PQ22 PQ23 SS01 SS05 SS06 SS07 TT02 TT06 TT09 TT10 5C079 HA01 HB01 HB05 HB11 JA23 LA12 LB01 LB02 MA01 MA02 MA04 NA05 PA02 PA03 PA05 PA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置と該画像処理装置に対応し
    たホストコンピュータに格納されているアプリケーショ
    ンとで構成される画像処理システムであって、 前記画像処理装置はアプリケーションより高いビット数
    での画像処理を実現可能なハード回路で構成される画像
    処理手段を有し、 前記アプリケーションは、入力装置および出力装置の各
    々に応じたプロファイルに格納されている補正条件を合
    成する合成手段を有し、 前記合成手段で合成された補正条件を前記ホストコンピ
    ュータから前記画像処理装置に転送し、前記画像処理手
    段に設定し、 前記画像処理手段において、前記設定された補正条件を
    用いて前記入力装置から入力された画像データを補正
    し、前記ホストコンピュータに転送することを特徴とす
    る画像処理システム。
  2. 【請求項2】 入力装置から入力された画像信号を出力
    装置に応じた画像信号に変換する変換手段と、 外部装置から、前記入力装置に対応したプロファイルお
    よび前記出力装置に対応したプロファイルの各々に格納
    されている変換条件を合成することにより生成された変
    換条件を受信する受信手段と、 前記受信した変換条件を前記変換手段に設定する設定手
    段と、 前記変換手段により変換された前記出力装置に応じた画
    像信号を、前記外部装置に送信する送信手段を有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理装置は、前記外部装置のア
    プリケーションにより制御されることを特徴とする請求
    項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記外部装置は、複数のプロファイルを
    保持する保持手段を有し、 前記出力装置に対応したプロファイルは、前記アプリケ
    ーションのユーザインターフェースを用いてユーザに選
    択された出力装置の種類に基づき選択されることを特徴
    とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段で行われる変換処理は、前
    記外部装置で行われる変換処理よりも大きいビット数を
    用いることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記変換手段はハード回路を用いて前記
    変換を行い、前記外部装置で行われる前記合成はソフト
    的に行われることを特徴とする請求項2記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記入力装置は透過原稿を読み取ること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013098625A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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