JP2007300546A - 画像入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信速度の遅い有線・無線LAN等のネットワーク接続機能で接続された場合でも、Start/Stopを発生させず、フィルムの画像に切れ目(不連続画像)を作らずにスキャンすることができる画像入力装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】プレビュー画像に基づいてスキャンパラメータをモジュールが算出しこのモジュールに接続されているインタフェース種類、通信速度等のインタフェースに依存したパラメータを与え、インタフェース毎にStart/Stopが発生しない最適なスキャン速度を算出する。また、通信速度の測定を、プレビュー画像の取得と同時に行う。
【選択図】図1
【解決手段】プレビュー画像に基づいてスキャンパラメータをモジュールが算出しこのモジュールに接続されているインタフェース種類、通信速度等のインタフェースに依存したパラメータを与え、インタフェース毎にStart/Stopが発生しない最適なスキャン速度を算出する。また、通信速度の測定を、プレビュー画像の取得と同時に行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、フィルムスキャナのように、プレビュー画像を一旦、取得し、この画像に基づいて、最終走査画像を取得するための走査パラメータを算出する画像入力装置に関するものである。
一般的な反射原稿のスキャンにおいて、スキャン画像を、一時的にスキャナ内部のバッファに保存し、USB等の通信手段によって、バッファ内の画像データを転送する。この際、バッファがスキャン画像によって満杯になった場合、スキャンを、一時停止・再開(以後、「Start/Stop」と記載する)する。
一方、フィルムスキャンは、バッファフルによるスキャンのStart/Stopを行うと、画像に切れ目が入りやすい。
このように、画像に切れ目が入りやすいのは、一般的なフィルムが35mm程度であり、高解像度でスキャンする必要があるためである。また、フィルムを固定するためのフィルムガイドが、Start/Stopによって発生する振動によってずれるおそれがあるために、画像に切れ目(不連続画像)が入りやすい。
したがって、プレビュー画像からスキャン速度を計算する際に、必ず、本スキャン時にStart/Stopが発生しないように制御している。具体的には、USB1.1とUSB2.0との両方の接続が可能なスキャナにおいて、通信速度が遅いUSB1.1で接続された条件で、Start/Stopが発生しないような値(スキャン速度)を算出している。
従来は、ダミーデータを転送することによって、通信速度を測定し、スキャン速度を算出する方法があった(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2002−77541号公報
しかし、USB1.1/2.0に対して、通信速度の遅い有線・無線LAN等のネットワーク接続機能を持つスキャナにおいて、有線・無線LAN接続時にUSB1.1接続条件によって算出されたスキャン速度を適応させると、Start/Stopが発生する。
このStart/Stopの発生を防止するために、上記と同様に、通信速度の遅いネットワーク接続に合わせて、スキャン速度を算出すると、通信速度の速いUSB2.0接続時に、スキャンに過剰に時間がかかり、非常に使い勝手が悪くなるという問題がある。
また、上記特許文献1記載の発明においては、通信速度を測定するためのダミーデータの転送が必要であるという問題がある。
本発明は、通信速度の遅い有線・無線LAN等のネットワーク接続機能で接続された場合でも、Start/Stopを発生させず、フィルムの画像に切れ目を作らずにスキャンすることができる画像入力装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、通信速度の速いUSB2.0が接続された場合であっても、スキャンに過剰に時間がかかることを回避することができる画像入力装置を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は、従来、行っていた通信速度を測定するための無駄なダミーデータ転送を省くことができる画像入力装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、プレビュー画像に基づいてスキャンパラメータをモジュールが算出しこのモジュールに接続されているインタフェース種類、通信速度等のインタフェースに依存したパラメータを与え、インタフェース毎にStart/Stopが発生しない最適なスキャン速度を算出する。また、通信速度の測定を、プレビュー画像の取得と同時に行う。
本発明によれば、通信速度の遅い有線・無線LAN等のネットワーク接続機能で接続されても、Start/Stopが発生せず、フィルムの画像に切れ目(不連続画像)を作らないスキャンが可能であるという効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態は、画像を読み込む場合にプレビューが必ず必要であるフィルムスキャナであり、特に複数の通信方式によって外部機器に接続されているフィルムスキャナである。
図1は、本発明の実施例1である画像読取装置100の構成と外部機器とを示すブロック図である。
画像読取装置100は、結像レンズ2と、CCD(ラインセンサ)3と、アナログゲイン調整器4と、A/D変換器5と、画像処理回路6と、ラインバッファ7と、インタフェース回路群8と、スキャナコントローラ9とを有する。また、画像読取装置100は、内部光源ON/OFF制御回路10と、内部光源11と、モータドライバ回路12と、パルスモータ13と、オフセットRAM14と、ガンマRAM15と、IF検出回路16と、LCD18と、VRAM19とを有する。
内部光源11から照明された原稿1からの反射光は、結像レンズ2を通して、受光素子群であるCCD3上に結像する。CCD3は、露光量の飽和を防ぐための電子シャッタ機能を内蔵している。
アナログゲイン調整器4は、CCDラインセンサ3から出力されたアナログ画像信号を可変増幅する。A/D変換器5は、アナログゲイン調整器4から出力されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換する。
画像処理回路6は、ディジタル信号化された画像信号に対してオフセット補正、シェーディング補正、デジタルゲイン調整、カラーバランス調整、マスキング、主・副走査方向の解像度変換等の画像処理を行う。ラインバッファ7は、画像データを一時的に記憶する部分であり、汎用のRAMで実現している。
インタフェース回路群8は、インタフェース回路81と、インタフェース回路82とを有する。インタフェース回路81は、外部機器150と通信し、インタフェース回路82は、外部機器151と通信する。外部機器150、151は、ホストコンピュータである。なお、実施例1において、インタフェース回路81は、USB2.0であり、インタフェース回路82は、LANである。
また、インタフェース回路群8は、IF検出回路16に接続される。IF検出回路16は、インタフェース回路81、82のそれぞれに接続されているインタフェースの種類と通信速度とを検出する。
スキャナコントローラ9は、外部機器150からの命令に応じて、スキャナを制御するスキャナコントローラであり、モータドライバ回路12、内部光源ON/OFF制御回路10、画像処理回路6等を制御する。
内部光源ON/OFF制御回路10は、内部光源11のON/OFFを制御する内部光源ON/OFF制御回路である。なお、受光素子として、CCD3以外にCOMS等を使用するようにしてもよい。
これらのほかに、SCSI、パラレル、IEEE1394、無線LAN、BlueTooth等のインタフェースが使用される場合もある。
モータドライバ回路12は、パルスモータ13を駆動するモータドライバ回路である。
オフセットRAM14は、画像処理を行う際のワーキングエリアとして用いられるオフセットRAMである。ラインセンサ3のRGBの3ライン間オフセットの補正用として用いられている。また、オフセットRAM14は、シェーディング補正等の各種データの一時記憶も行う。
ガンマRAM15は、ガンマカーブを記憶し、ガンマ補正を行うためのガンマRAMである。LCD18は、画像読取装置100の操作部に表示されるLCDである。
図2は、画像読取装置100の断面を示す図である。
画像読取装置100は、枠体21と、センサユニット22と、基準軸23と、動作ベルト24と、ステッピングモータ25と、ギア群26と、基板27と、USBの接続コネクタ28とを有する。また、画像読取装置100は、LAN接続コネクタ29と、フラットケーブル30と、接続用コネクタ31とを有する。
フラットケーブル30は、センサユニット22と基板27とを接続する。接続用コネクタ31は、外部電源であるACアダプタの接続用コネクタである。
図3は、画像読取装置100の外観を示す図である。
画像読取装置100は、原稿台カバー41と、保護シート42と、フィルム読み取り光源部43と、原稿読み取りユニット44と、原稿台ガラス45と、スキャンボタン46とを有する。また、画像読取装置100は、原稿位置合わせマーク47と、フィルムガイド48と、キャリブレーションエリア49とを有する。
キャリブレーションエリア49は、原稿台ガラス45の裏の黒マークと白マークとを読み取るキャリブレーションエリアである。キャリブレーションは、正確な色読み取りを行うために、色味の基準となる黒シェーディングデータと白シェーディングデータとを生成する処理である。
次に、フィルムの読取シーケンスについて説明する。
図4は、実施例1において、フィルムの読取シーケンスを示すフローチャートである。
まず、ランプを調光し(S1)、予め決められたネガ・ポジの透過度の高いフィルムを読み込んでも受光素子が飽和しないレベルの1ラインの露光時間から決まるスキャン速度によって、フィルムのプレビュー画像を低解像度で取得する(S2)。このプレビュー画像データは、インタフェースを通じて外部のホストコンピュータに送られる。この際に、インタフェース検出手段によって単位時間あたりのデータ転送量を測定し、これによって、通信速度を検出する(S3)。
次に、プレビュー画像からヒストグラムを算出する(S4)。この算出されたヒストグラムに基づいて、各RBG色それぞれの読取データのMAX値から10%低い濃度を計算する(S5)。この計算された値が、255階調の250レベルになるように、各色のゲイン値を算出する(S6)。この各色のゲイン値のうちの最大のゲイン値から、実際に最終画像をスキャンするための1ラインのスキャンに用いる露光時間を、以下の式によって算出する(S7)。
最終スキャン露光時間=各色のプレビュースキャン露光時間×ゲイン値の最大値
この後に、1ラインあたりこの最終スキャン露光時間でスキャンするときの最終スキャン速度と、上記S3によって検出された通信速度とを比較する(S8)。最終スキャン速度が通信速度を上回るのであれば、Start/Stopが発生するので、これを避けるために、通信速度よりも遅くなるように、スキャン速度を再計算する(S9)。このときに、受光素子の飽和を防ぐために、センサ内部に設けられている電子シャッタによって、上記1ラインの露光時間が経過した後に、シャッタを閉じる設定とする(S10)。
この後に、1ラインあたりこの最終スキャン露光時間でスキャンするときの最終スキャン速度と、上記S3によって検出された通信速度とを比較する(S8)。最終スキャン速度が通信速度を上回るのであれば、Start/Stopが発生するので、これを避けるために、通信速度よりも遅くなるように、スキャン速度を再計算する(S9)。このときに、受光素子の飽和を防ぐために、センサ内部に設けられている電子シャッタによって、上記1ラインの露光時間が経過した後に、シャッタを閉じる設定とする(S10)。
スキャン速度が通信速度よりも遅ければ、スキャン速度の再計算を行わず、上記S7によって算出された値を用いて、最終スキャンを行う(S11)。
図5は、実施例1におけるヒストグラムデータの例を示す図である。
図5(1)は、実際に取得されたプレビュー画像のヒストグラムデータを示す図である。図5(2)は、算出後のヒストグラムデータを示す図である。
プレビュー画像では、最明部から10%低い濃度データが約100程度であるが、実際の読み取り時には約250になっている。このときに、上記1ライン毎の読み込み基準信号の周期(露光時間)は、約2.5倍となるように、計算、設定されている。
上記の通信速度の検出が正しく測定できなかった場合等では、上記例とは別のフィルムの読取シーケンスを採用するようにしてもよい。
この別のフィルムの読取シーケンスは、図4に示すフローチャートにおいて、S3における単位時間あたりのプレビュー画像のデータ転送量の測定の代わりに、インタフェース検出手段によって通信方式を検出する。また、上記別のフィルムの読取シーケンスは、最終スキャン速度とS3によって検出された通信速度とを比較する代わりに、最終スキャン速度と上記検出された通信方式の一般的な通信速度とを比較するシーケンスである。この時の計算に使用する一般的な通信速度は、たとえば、USB1.1:1.5MB/s、USB2.0:30MB/s、有線LAN:1MB/sを用いる。
実施例1の画像入力装置においては、プレビュー画像をホストPCで取得する際に、接続されたインタフェースの通信方式と、通信速度とを検出するので、従来技術のように通信速度を測定するためにダミーデータを送るという余計な通信が不要である。
また、プレビュー画像から算出された最終スキャン速度を、検出された通信速度または通信方式による一般的な通信速度と比較する。そして、算出された最終スキャン速度が上記通信速度よりも高速であれば、通信速度に合わせた最終スキャン速度を再度算出し、これによって、遅いインタフェースを接続した際にも、最終スキャン時のStart/Stopをなくすことができる。また、高速なUSB2.0で接続した際にも、通信速度に合致した高速なスキャン速度でスキャンできるので、従来のように過剰にスキャン時間がかかるという問題が生じない。
図6は、実施例2である画像入力装置200を示す斜視図である。
画像入力装置200は、インタフェースで接続されている複数PCへのブロードキャストを実施する系である。つまり、画像入力装置200は、図1に示すブロック図内のIF回路としてのLAN端子によって、複数のPCが接続されている実施例である。
画像入力装置200は、原稿台51と、原稿台カバー52と、給紙トレイ53と、排紙トレイ54と、メモリカードコネクタ55と、操作ボタン群56と、表示パネル57と、USB/LANコネクタ58と、USB/LAN接続ケーブル59とを有する。
原稿台51は、画像を読み込むための原稿1と、実施例1の図3で説明したフィルムを読み込むフィルムガイドとを載置する原稿台である。原稿台カバー52は、載置された原稿1を押さえるカバーである。
操作ボタン群56は、画像入力装置200を操作するための操作ボタン群である。表示パネル57は、ユーザによって画像入力装置200の動作を確認し、操作指示するための表示パネルである。USB/LANコネクタ58は、画像入力装置200と外部コンピュータとを接続するUSBケーブルあるいはLAN接続ケーブルを接続する。
図7は、画像入力装置200において、オペレーションパネルとボタンとを有する操作パネルを示す図である。
画像入力装置200における操作パネルは、コピーボタン61と、スキャンボタン62と、フィルムスキャンボタン63と、液晶画面64と、モノクロボタン65と、カラーボタン66とを有する。また、画像入力装置200における操作パネルは、作業を中断するストップボタン67と、メニューボタン68と、十字キー69と、OKボタン69aとを有する。
スキャンボタン62が押されると、画像入力装置200は、原稿台ガラス上のスキャンモードに移行する。
フィルムスキャンボタン63が押されると、画像入力装置200は、フィルムスキャンモードに移行する。
フィルムスキャンボタン63を押すと、載置されたフィルムの前コマのプレビュー動作を開始し、プレビューが終了すると、スキャンするフィルムの選択と、接続されたPCの選択とを行う画面64に移行する。この画面上での選択肢は、USBで接続されているPCと、LAN上に接続されているPCと、接続されている全てのPCとである。このときに、複数のPCが選択されると、指定されたフィルムスキャン画像が、選択されたPCにブロードキャストされる。
次に、液晶パネル上に実際に表示される内容について説明する。
図8は、液晶パネル上に実際に表示される内容を示す図である。
上記説明したコピーモード中の画面71と、スキャンモードの画面72と、フィルムスキャンモードの画面73と、印刷中の画面74とが、図8に示してある。
上記のように、プレビューの動作が終了すると、フィルムスキャンモードの画面73に進み、左右キーによって、スキャンするフィルムを選択し、上下キーによって、画像を転送するPCを、ユーザが選択する。この際に、接続されている全PCを選択し、ブロードキャストすることも可能である。
また、カラー/モノクロボタンによって、上記選択されたフィルムを、選択されたPCへ転送する動作が開始される。
次に、実施例2におけるフィルムスキャン手順について説明する。
図9は、実施例2におけるフィルムスキャン手順を示すフローチャートである。
まず、ランプの調光を行い(S21)、予め決められたネガ・ポジの透過度の高いフィルムを読み込んでも、受光素子が飽和しないレベルの1ラインの露光時間から決まるスキャン速度によって、フィルムのプレビュー画像を取得し、保存する(S22)。
次に、図8の72の画面を表示し、ユーザによるフィルムの選択と、転送するPCの選択とを待つ(S23)。
選択されたフィルムのRGB各色のヒストグラムを算出する(S24)。以後実施例1の図4(S4〜S7)と同様に図9(S25〜S27)を行い、最終スキャン速度を算出する。
その後に、S23で選択された1台または複数の転送先のPCのそれぞれにダミーデータを送付し、単位時間あたりのデータ転送量を測定することによって、最も遅いインタフェースの通信速度を取得する(S28)。この最も遅い通信速度と、S27で計算された最終スキャン速度とを比較し(S29)、最終スキャン速度が、最も遅いインタフェースの通信速度よりも速ければ、通信速度よりも遅くなるように、スキャン速度を再計算する(S30)。以後、実施例1の図4のS10〜S11と同様に、図9のS30〜S31を実行し、最終スキャンする。
次に、別のフィルムスキャンの手順について説明する。
別のフィルムスキャンの手順は、図9のフローチャートにおいて、最も遅い通信速度とS27で計算された最終スキャン速度とを比較する(S29)代わりに、最も遅い通信方式の一般的通信速度と、計算された最終スキャン速度とを比較する手順である。
本発明の実施例3は、実施例2と同様の構成を持つ。
実施例3は、予めプレビュー画像から、各IFに応じた最終スキャン速度を算出し、ユーザによるスキャンの指示から、実際にスキャンが開始されるまでの時間を短縮する実施例である。
つまり、実施例3は、実施例2図9のS21〜S27のうちで、S23をスキップし、図9のS28に代えて、スキャン速度を再計算する。つまり、利用可能な全てのインタフェースの一般的通信速度と上記算出された最終スキャン速度とを比較し、最終スキャン速度の方が速いと判断されたインタフェースに対して、通信速度よりも遅くなるように、スキャン速度を再計算する。
続いて、実施例2図9のS29〜S31を行い、その後、上記図8の72の画面を表示し、ユーザによってフィルムの選択と、転送するPCの選択との終了を待ち、選択されたフィルムの最終スキャンと転送とを開始する。
実施例3の画像入力装置において、実施例2と同様に、プレビュー画像を本体バッファ内に一時的に保存し、最終スキャン速度の計算も本体内部で行う。
また、プレビュー後に全てのインタフェース毎にStart/Stopが発生しないスキャン速度を、予め計算し、保存しておくことによって、ユーザがスキャンの指示をした時点で、スキャンが開始されユーザの待ち時間を大幅に短縮できる。
もちろん、実施例2と同様にStart/Stopの発生を抑え、切れ目のない画像を1回のスキャンで複数のPCにブロードキャストすることができる。
上記実施例1、2、3は、USB、LANによって接続されている実施例である。上記実施例1、2、3を、USB1.1、USB2.0、IEEE1394、シリアル、パラレル、無線LAN、有線LAN、BlueTooth等、多様な接続方法で接続された場合にも適用することができる。
上記実施例は、プレビュー画像を取得する際、接続されたインタフェースの通信方式、通信速度を検出し、プレビュー画像から算出された最終スキャン速度を、検出された通信速度または通信方式による一般的な通信速度と比較する。したがって、上記実施例によれば、算出された最終スキャン速度の方が高速であれば、通信速度に合わせた最終スキャン速度を再度算出するので、遅いインタフェースを接続した際にも、最終スキャン時のStart/Stopをなくすことができる。
また、上記実施例によれば、高速なUSB2.0で接続した際にも、通信速度に合致した高速なスキャン速度でスキャンすることができるので、従来のように過剰にスキャン時間がかかるという弊害を阻止することができる。
図10は、本発明の実施例4において、推定残り時間を表示するドライバソフトのUI例を示す図である。
この機能は、特に、フィルムのスキャンを行う場合には、スキャンに時間がかかるので、有効な機能である。
図10に示すように、スキャンを開始してからある程度経ってからの推定残り時間表示は、スキャンを開始してからの経過時間と、それの間にスキャンしたデータ容量を用いて、残りのデータ容量に基づいて計算して求めることができる。しかし、実際にデータの読み取りを行うスキャン開始前には、この方法は使えない。
そこで、副走査方向のラインあたりの移動速度と、副走査方向のライン数とに基づいて、推定残り時間を算出する。しかし、LAN経由のスキャンを行う場合には、実際に上記画像入力装置で画像をスキャンする時間よりも、LANのデータ通信速度が、ボトルネックになる。
同じハードウエアを、I/Fケーブルで直接PCと接続した場合に比較して、LAN接続の場合には、スキャン時間が長くなることがある。このような場合、上記のように、副走査方向のライン当たりの移動速度と副走査方向の読取画像のライン数とを用い、推定残り時間を表示すると、実際のスキャン時間と大幅に違う。
そこで、実施例4では、上記問題を解決する方法として、次のようにする。フィルムをスキャンする場合、露光時間の設定などの計算を行うために、必ずプレビューをすることが必要であり、プレビューエリアの領域と画像サイズとは一定であり、本スキャン用の色計算を行うために、プレビューはある程度の容量が必要である。したがって、実施例4では、LAN接続時には、プレビューにかかった時間を使用して、本スキャンの画像サイズから、推定残り時間を算出する。
図11は、実施例4の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、フィルムスキャンを行う場合(S41)、デバイスとPCとの接続状態が、LAN経由であるのか、通常のUSB等のI/Fケーブルを使用した接続であるのかを検出し、スキャン開始前の推定残り時間の計算方法を変える(S42)。これによって、より精度の高い推定残り時間を表示することができ、LAN接続の場合にも、ユーザの利便性を保つことが可能である。
LAN接続である場合(S43)、プレビューにかかった時間と、本スキャンの画像サイズから推定残り時間を算出し、表示する。I/Fケーブル接続の場合(S44)、副走査方向のラインあたりの移動速度と副走査方向の読取画像のライン数とに基づいて、推定残り時間を算出し、表示する。
S45で本スキャンを開始した後は、データ読み取りが完了していない限り(S47)、一定時間経過毎に(S48)、これまでにかかった時間とデータサイズ、残りの画像サイズとに基づいて、推定残り時間を再計算し、表示する(S49)。これらの動作を繰り返す。LAN接続の場合にも、I/Fケーブル接続の場合にも、上記と同様の手順を実行する。
実施例4において、推定残り時間更新のタイミングとして、通常は、一定時間が経過した後である(S48)とするが、スキャン画像のサイズが小さい場合、推定残り時間が更新されないまま、スキャンが終わることがある。
本発明の実施例5は、これを避けるために、スキャンの残り画像サイズが、ある一定サイズより小さくなった場合には、推定残り時間を更新することによって、表示と実際との動作の整合性を高める実施例である。
実施例6は、実施例4、実施例5において、LAN接続の場合、プレビュー画像のスキャン時間が、ある一定時間よりも短ければ、ネットワークの通信がスキャンのボトルネックになることはないと判断する。そして、I/Fケーブル接続時と同じ推定残り時間計算方法を使用する実施例である。実施例6によれば、動作の統一性を向上させることができる。
上記各実施例によれば、通信速度の遅い有線・無線LAN等のネットワーク接続機能で接続されても、Start/Stopが発生せず、フィルムの画像に切れ目を作らないスキャンが可能である。
また、上記実施例によれば、通信速度の速いUSB2.0が接続されても、スキャンに過剰に時間がかかることを回避することができる。
さらに、上記実施例によれば、行っていた通信速度を測定するための無駄なダミーデータ転送を省くことができる。
本発明は、フィルムスキャナのようにプレビュー画像が必ず必要な画像入力装置に対して特に有効である。
100…画像読取装置、
3…CCD、
6…画像処理回路、
7…ラインバッファ、
8…インタフェース回路群、
9…スキャナコントローラ、
12…モータドライバ回路、
16…IF検出回路。
3…CCD、
6…画像処理回路、
7…ラインバッファ、
8…インタフェース回路群、
9…スキャナコントローラ、
12…モータドライバ回路、
16…IF検出回路。
Claims (15)
- 原稿の画像を読み取るラインセンサと;
上記原稿の二次元画像を得るために、上記ラインセンサと上記原稿とを相対移動させる移動手段と;
上記ラインセンサが読み取った画像データを、一時的に保管する画像記憶手段と;
上記記憶手段に記憶した画像データを、外部装置に転送するインタフェースと;
上記画像記憶手段に一時的に保管されている上記転送される前の画像データが、上記画像記憶手段の容量を越えないように、上記ラインセンサと上記移動手段とによる読取速度を制御する読取制御手段と;
上記インタフェースの通信速度を検出する通信速度検出手段と;
予備走査読取によって得た予備走査画像と、上記通信速度検出手段が検出した通信速度とに基づいて、本走査読取の走査速度を制御する走査速度制御手段と;
を有することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1において、
上記通信速度検出手段は、上記インタフェースにおける転送方式を検出する検出手段であり、
上記走査速度制御手段は、上記検出手段が検出した転送方式に応じて、上記本走査読取の走査速度を制御する手段であることを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1において、
上記通信速度検出手段は、複数のインタフェースにおける転送方式を検出し、これら検出された複数の転送方式のうちで、最も遅い転送方式を検出する手段であり、
上記走査速度制御手段は、上記検出された最も遅い転送方式に応じて、上記本走査読取の走査速度を制御する手段であることを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1において、
上記通信速度検出手段は、上記の複数の画像転送手段の通信速度を検出し、これら検出された通信速度のうちで、最も遅い通信速度を検出する手段であり、
上記走査速度制御手段は、上記検出された最も遅い通信速度に応じて、上記本走査読取の走査速度を制御する手段であることを特徴とする画像入力装置。 - 請求項4において、
プレビュー画像取得手段がプレビュー画像を予め保存し、転送開始指示手段が転送開始を指示した時点で、上記走査速度制御手段が、上記本走査読取の走査速度を制御することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項4または請求項5において、
取得されたプレビュー画像から全ての転送方式に応じたスキャンパラメータを予め算出、保存し、転送開始が指示された時点で、上記走査速度制御手段が、上記本走査読取の走査速度を制御することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項において、
上記通信速度検出手段または上記転送方式検出手段は、プレビュー画像取得時に行われるように制御する制御手段を持つことを特徴とする画像入力装置 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項において、
上記インタフェースは、シリアル接続、パラレル接続、BlueTooth、USB1.1、USB2.0、有線LAN、無線LANのうちのいずれか1つを含むことを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれか1項において、
上記走査速度制御手段が走査速度を算出際に、プレビュー画像から算出される走査速度と、検出された通信速度または転送方法対して予め決められた目安となる通信速度とを比較し、走査速度の方が速ければ、通信速度に合わせて走査速度を遅くするように再計算することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1において、
一定時間経過後に、転送済みの画像のデータ容量と、上記転送時間と、残りの画像データ容量とに基づいて、残りの走査時間を計算し、画像入力装置または外部装置の表示部に表示することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1において、
プレビュー画像を取得し、プレビュー画像のデータ容量、転送時間を、上記転送済みの画像データ容量、転送時間とみなし、走査開始前に走査のデータ容量を使用し、残りの走査時間を計算するための計算時間を有し、画像入力装置または外部装置の表示部に表示することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項10において、
一定時間の経過後に、上記プレビュー画像から計算した残りの走査時間の計算結果に基づいて、転送済みの画像のデータ容量と上記転送時間と、残りの画像データ容量とから残りの走査時間を再計算し、画像入力装置または外部装置の表示部に表示することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項11または請求項12において、
上記画像転送手段の通信方式を検出し、上記通信方式がネットワークであった場合にのみ、上記の残りの走査時間の計算を行い、画像入力装置または外部装置の表示部に表示することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項13において、
上記画像転送手段の通信方式を検出し、上記通信方式がネットワーク以外である場合には、走査時の副走査方向の移動速度と走査画像の副走査方向のline数とに基づいて、走査開始前に残りの走査時間を計算し、画像入力装置または外部装置の表示部に表示することを特徴とする画像入力装置。 - 原稿の画像を読み取るラインセンサと、上記原稿の二次元画像を得るために上記ラインセンサと上記原稿とを相対移動させる走査移動手段と、上記ラインセンサが読み取った画像データを一時的に保管する画像記憶手段と、上記記憶手段に記憶した画像データを外部装置に転送するインタフェースと、上記画像記憶手段に一時的に保管されている上記転送される前の画像データが上記画像記憶手段の容量を越えないように上記ラインセンサと上記移動手段とによる読取速度を制御する読取制御手段と、上記インタフェースの通信速度を検出する通信速度検出手段とを有する画像読取装置の制御方法であって、
上記原稿の予備走査読取を行う予備走査読取工程と;
上記予備走査読取工程によって得た予備走査画像と、上記通信速度検出手段が検出した通信速度とに基づいて、本走査読取の走査速度を設定する本走査速度設定工程と;
上記本走査速度設定工程で設定された走査速度によって上記走査移動手段を制御する本走査速度制御工程と;
を有することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2006128446A JP2007300546A (ja) | 2006-05-02 | 2006-05-02 | 画像入力装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012029075A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像読取装置および画像読取装置の制御プログラム |
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2006
- 2006-05-02 JP JP2006128446A patent/JP2007300546A/ja active Pending
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