JPH0583083U - 局部洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 局部を十分に洗浄することのできる局部洗浄
装置を提供する。 【構成】 便器本体１に設けられ、局部に向けて温水を
噴出するノズル孔５を備えた局部洗浄装置であって、水
石鹸１１aを収納した排出口１２を有する密閉容器１１
と、密閉容器１１内を加圧して水石鹸１１aを排出口１
２から排出させるコンプレッサ１６と、排出口１２から
排出される水石鹸１１aと、コンプレッサ１６による圧
縮空気とを混合して泡を生成させるとともに該泡を前記
局部に向けて噴出させるためのノズル孔４と、ノズル孔
４から泡を噴出させたり、その噴出を停止させたりする
電磁弁１４と、電磁弁１４の開閉を行なう泡ボタンスイ
ッチ３１とを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ノズルから噴出する液体によって局部を洗浄する局部洗浄装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、水あるいは温水をノズルから局部に向けて噴出させ、これにより局 部を洗浄する局部洗浄装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる局部洗浄装置にあっては、ノズルから水または温水を局部に向けて噴出 させるだけなので、局部を十分に洗浄することができないという問題があった。

【０００４】 この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、局部を十分に 洗浄することのできる局部洗浄装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記目的を達成するため、便器に設けられ、局部に向けて第１の 液体を噴出する第１のノズルを備えた局部洗浄装置であって、 第２の液体を収納した排出口を有する密閉容器と、 該密閉容器内を加圧して第２の液体を前記排出口から排出させるコンプレッサ と、 前記排出口から排出される第２の液体と、前記コンプレッサによる圧縮空気と を混合して泡を生成させるとともに該泡を前記局部に向けて噴出させるための第 ２のノズルと、 該第２のノズルから泡を噴出させたり、その噴出を停止させたりするバルブと 、 該バルブの開閉を行なうバルブスイッチとを設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

この考案は、上記構成により、コンプレッサが密閉容器内を加圧し、この加圧 により密閉容器内に収納された第２の液体が排出口から排出され、ノズルが排出 口から排出される第２の液体と前記コンプレッサによる圧縮空気とを混合して泡 を生成させるとともに該泡を前記局部に向けて噴出させ、バルブがバルブスイッ チの操作によってその泡の噴出や停止を行なう。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案に係る局部洗浄装置の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１および図２において、１は便座２を載置した便器本体で、この便器本体１ 内には、ノズル３が設けられている。このノズル３には、図３に示すように、局 部(図示せず)が位置するＣ点に向けて泡を噴出するノズル孔４と、そのＣ点に向 けて温水（第１の液体）を噴出するノズル孔５とが設けられている。そして、ノ ズル孔４が第２のノズルとして機能し、ノズル孔５が第１のノズルとして機能す る。

【０００９】 また、図１および図２において、１０は便器本体１の後部に配置された機能ボ ックスで、この機能ボックス１０内にはノズル３のノズル孔４,５から泡や温水 を噴出させるための各装置等が収納されている。

【００１０】 １１は例えば水石鹸（第２の液体）１１aを収納した密閉容器で、この密閉容 器１１の下部には水石鹸を排出する排出口１２が設けられており、排出口１２に は排出管１３が接続されている。この排出管１３は電磁弁（バルブ）１４を介し てノズル３に取り付けられたノズル管１５に接続されている。

【００１１】 また、密閉容器１１の上部には、コンプレッサ１６によって生成された圧縮空 気を密閉容器内１１bに送り込む連通管１７が設けられている。この連通管１７ は電磁弁１４を介してノズル管１５に接続されている。１８は水石鹸を補給する 補給口(図示せず)に設けた蓋である。

【００１２】 ２０は密閉容器１１内の圧力を検出する圧力センサ、２１は圧力センサの圧力 に基づいて密閉容器１１内の圧力が一定となるようにコンプレッサ１６を制御し たり、電磁弁１４や後述する電磁弁２５,２７の制御等を行なったりする制御部 である。

【００１３】 ２２は給水管２３から送られてくる水量を調整して給水配管２４へ給水する給 水量調整弁、２５はその給水や給水の停止を行なう電磁弁である。給水配管２４ は加熱装置２６および電磁弁２７を介してノズル３に取り付けられているノズル 管２８に接続されている。加熱装置２６は水を加熱して温水にし、この温水を蓄 えておくようになっている。

【００１４】 ２９は加熱装置２６の温度を検出する温度センサ、３０は温度センサ２９が検 出する温度に基づいて加熱装置２６の温度を制御する温度制御装置で、これはノ ズル孔５から噴出する温水の温度を一定に保つためのものである。

【００１５】 機能ボックス１０の上面の側部側には、ノズル孔４から泡を噴出させるための 泡スイッチボタン（バルブスイッチ）３１と、ノズル孔５から温水を噴出させる ための水スイッチボタン３２と、泡や温水の噴出を停止させるための停止スイッ チボタン３３とが設けられている。

【００１６】 ３４は洗浄用水のタンクで、このタンク３４の上部には手を洗う蛇口(図示せ ず)が設けられており、この蛇口の隣に泡を吐き出す吐出装置３５が設けられて いる。この吐出装置３５には、排出管１３から分岐された分岐管３６が接続され 、また、コンプレッサ１６からの圧縮空気をこの吐出装置３５へ導く連通管３７ が接続されている。そして、吐出装置３５の押ボタン３８を押すと吐出口３９か ら泡が吐き出されるようになっている。

【００１７】 図４は制御部２１の構成を示したブロック図であり、図４において、４０はノ アー回路で、このノアー回路４０は、泡スイッチボタン３１と水スイッチボタン ３２とが同時に押されたときのみＨレベルの信号を出力し、他の状態のときはＬ レベルの信号を出力する。４１はスイッチボタン３１〜３３の操作に応じて電磁 弁１４,２５,２７の制御や、圧力センサ２０が検出する圧力に基づいてコンプレ ッサ１６を制御する制御装置である。この制御装置は、ノアー回路４０の出力が Ｈレベルのとき、すなわち泡スイッチボタン３１と水スイッチボタン３２とを同 時に押してしまった場合、電磁弁２５,２７を開成し、電磁弁１４を閉成させて ノズル３からは温水のみを噴出させるようになっている。

【００１８】 次に、上記実施例の作用について説明する。

【００１９】 先ず、図示しない電源スイッチを投入する。これにより、制御装置４１は、コ ンプレッサ１６を作動させて圧縮空気を密閉容器１１内へ送り込むとともに、密 閉容器１１内が所定圧となるように圧力センサ２０が検出する圧力に基づいてコ ンプレッサ１６の作動を制御する。なお、このとき各電磁弁１４,２５,２７は閉 成している。

【００２０】 また、電磁弁２５を一時的に開成させて、給水管２３から水を給水調整弁２２ ,給水配管２４を介して加熱装置２６へ送り、この後電磁弁２５を閉成させる。 加熱装置２６は水を所定温度に加熱して温水にし、この温水を蓄えておく。

【００２１】 局部を洗う際には、例えば泡ボタンスイッチ３１を押すと、制御装置４１は電 磁弁１４を開成させる。これにより、コンプレッサ１６による圧縮空気が連通管 １７からノズル管１５へ流れる。

【００２２】 一方、密閉容器内１１bの圧力によって水石鹸１１aが排出口１２から排出管１ ３を通って電磁弁１４に達している水石鹸１１aは、ノズル管１５に流れる圧縮 空気にによってノズル管１５へ流出する。そして、ノズル管１５へ流れ出た水石 鹸は圧縮空気によって泡となり、該泡がノズル３のノズル孔４から局部（図３に 示すＣ点）へ向けて噴出し、局部を洗浄する。また、この泡によって便器本体１ 内の異物を覆うことができるので、悪臭が部屋に充満してしまうのを防止するこ とができる。

【００２３】 泡による洗浄の後、停止スイッチボタン３３を押すと、電磁弁１４が閉成され 、泡の噴出は停止される。

【００２４】 次に、水スイッチボタン３２を押すと、電磁弁２５および電磁弁２７が開成さ れ、給水管２３から水が給水調整弁２２を介して給水配管２４へ給水される。給 水配管２４へ給水された水は加熱装置２６へ給水され、この給水によって所定温 度の温水がノズル管２８を介してノズル３のノズル孔５から局部へ向けて噴出す る。この温水により、局部に付着している泡とともに異物を洗い流すことができ るので、局部を十分に洗浄することができることとなる。

【００２５】 この場合、水石鹸に殺菌作用のあるものを使用すれば殺菌も行えるので洗浄効 果を上げることができる。また、香料を水石鹸に混合させておけば、泡が噴出す る際の圧縮空気の作用により、その香料の臭いを部屋中に満たせることができ、 悪臭を打ち消すこともできる。

【００２６】 洗浄後、停止スイッチボタン３３を押せば、電磁弁２７が閉成されて温水の噴 出は停止する。

【００２７】 また、泡スイッチボタン３１を押す際に、誤って泡スイッチボタン３１と水ス イッチボタン３２とを同時に押してしまった場合、ノアー回路４０の出力がＨレ ベルとなり、これにより制御装置４１は電磁弁２５,２７を開成するので、ノズ ル孔５から温水が噴出され、泡は噴出されない。これは、泡と温水が同時に噴出 されると泡が温水で流されてしまい、十分な洗浄がされず、結局泡が無駄になる からであり、この無駄の防止を図るものである。

【００２８】 手を洗浄する際には、吐出装置３５の押ボタン３８を押せば吐出口３９から泡 が吐き出し、この泡で手を洗浄した後、蛇口(図示せず)から水を出して泡を流せ ばよい。

【００２９】 このように、局部洗浄装置を共用することにより吐出装置３５から泡を吐き出 させて、手を洗浄することもできるので非常に便利であり、利用価値の高いもの となる。

【００３０】 また、便器本体１を洗浄する際にも、ノズル孔４から泡を噴出させ、この泡に よって洗浄を行なうことができるので非常に便利である。

【００３１】

【効果】

この考案によれば、第２の液体を収納した排出口を有する密閉容器と、該密閉 容器内を加圧して第２の液体を前記排出口から排出させるコンプレッサと、前記 排出口から排出される第２の液体と、前記コンプレッサによる圧縮空気とを混合 して泡を生成させるとともに該泡を前記局部に向けて噴出させるための第２のノ ズルと、該第２のノズルから泡を噴出させたり、その噴出を停止させたりするバ ルブと、該バルブの開閉を行なうバルブスイッチとを設けたものであるから、第 ２の液体に水石鹸等を使用すれば、水石鹸の泡を局部に向けて噴出させることが でき、局部の洗浄を十分に行なうことができる。また、第２の液体に香料を混合 させておけば、泡が噴出する際の圧縮空気の作用により、その香料の臭いを部屋 中に満たせることができ、これにより使用時における悪臭を打ち消すことができ るので悪臭による不快感をなくすことができる。

【００３２】 さらに、便器を洗浄する際にも、泡を噴出させてこの泡によって洗浄を行なう ことができるので非常に便利なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係わる局部洗浄装置を適用した便器
を示した側面図、

【図２】機能ボックス内に配置した各装置の配置状態を
示した平面図、

【図３】ノズルを示した斜視図、

【図４】制御部の構成を示したブロック図である。

【符号の説明】

１ 便器本体 ４ ノズル孔（第２のノズル） ５ ノズル孔（第１のノズル） １１ 密閉容器 １１a 水石鹸（第２の液体） １２ 排出口 １４ 電磁弁（バルブ） １６ コンプレッサ ３１ 泡スイッチボタン（バルブスイッチ）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】便器に設けられ、局部に向けて第１の液体
   を噴出する第１のノズルを備えた局部洗浄装置であっ
   て、 第２の液体を収納した排出口を有する密閉容器と、 該密閉容器内を加圧して第２の液体を前記排出口から排
   出させるコンプレッサと、 前記排出口から排出される第２の液体と、前記コンプレ
   ッサによる圧縮空気とを混合して泡を生成させるととも
   に該泡を前記局部に向けて噴出させるための第２のノズ
   ルと、 該第２のノズルから泡を噴出させたり、その噴出を停止
   させたりするバルブと、 該バルブの開閉を行なうバルブスイッチとを設けたこと
   を特徴とする局部洗浄装置。