JP2566871Y2 - 液状界面活性剤供給装置 - Google Patents

液状界面活性剤供給装置

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JP2566871Y2
JP2566871Y2 JP5353791U JP5353791U JP2566871Y2 JP 2566871 Y2 JP2566871 Y2 JP 2566871Y2 JP 5353791 U JP5353791 U JP 5353791U JP 5353791 U JP5353791 U JP 5353791U JP 2566871 Y2 JP2566871 Y2 JP 2566871Y2
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liquid
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務 東
洋次郎 武富
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗剤,化粧品,その他
家庭用や業務用として使用される各種液状界面活性剤を
泡状吐出する供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような液状界面活性剤を泡
状吐出するものとして、整髪料,髭剃り用石けん等を吐
出するエアゾール容器が知られている(例えば実開昭6
2−202360号)。このエアゾール容器は、缶状の
耐圧容器内に所望の液状界面活性剤・圧縮ガス等を封入
し、吐出口付近に設けた開閉弁を作動させることによ
り、その吐出口から前記液状界面活性剤を泡状吐出する
ようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の供給装置に
よれば、封入した一種類の液状界面活性剤を泡状吐出す
ることはできるものの、例えば洗面所,浴室などで使用
する各種の液状界面活性剤(手洗い用の水石けん,シャ
ンプー,リンス,ボディシャンプー,髭剃り用石けんな
ど)を選択的に吐出させるようなことはできなかった。
本考案は、上述したような従来事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、その使用場所を同
じくする各種の液状界面活性剤を一つのタンク内に収容
し、そのうちの一つを選択的に泡状吐出できる供給装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の供給装置は、液状界面活性剤を収容するタ
ンクと、液状界面活性剤と空気を攪拌する攪拌室を備え
た吐出口と、前記タンク内を所定圧に加圧する加圧装置
とを具備し、前記タンク内を複数の液状界面活性剤収容
室と、それらすべての収容室に連通する加圧室とに区画
すると共に、前記各収容室を各々液状界面活性剤供給経
路を介して、加圧室を空気供給経路を介して、夫々吐出
口に連絡させ、且つ、吐出口に各々の液状界面活性剤を
選択的に供給するための供給手段、例えば液状界面活性
剤供給経路途中に設けられ、スイッチ部の操作で作動す
る電動弁などを備えてなることを特徴とする。
【0005】
【作用】以上の構成によれば、加圧装置の作動により、
夫々の液状界面活性剤収容室内の液状界面活性剤が各々
液状界面活性剤供給経路に圧送され、且つ供給手段を作
動させて所望の液状界面活性剤を吐出口に圧送する。同
時に、加圧室内の空気が空気供給経路を介して強制的に
吐出口へと送られ、この空気と前記所望の液状界面活性
剤が吐出口内で混合すると共に、攪拌室で攪拌され、こ
れにより前記所望の液状界面活性剤を吐出口から泡状吐
出する。よって、その使用場所を同じくする各種の液状
界面活性剤を一つのタンク内に収容し、そのうちの一つ
を選択的に泡状吐出できる供給装置を提供するという、
前記の課題が達成される。
【0006】
【実施例】以下、本考案供給装置の一実施例を図面を参
照して説明する。図1において、1はその使用場所を同
じくする各種液状界面活性剤(本実施例においては手洗
い用水石けんa1,シャンプーa2,リンスa3,ボデ
ィシャンプー又は髭剃り用石けんa4など)を各別に収
容するタンク、2は吐出ノズル、3a〜3dは液状界面
活性剤供給経路、4は空気供給経路、5は加圧装置、6
は制御部、7はスイッチ部を示している。吐出ノズル2
は、洗面所や浴室内に設けられるカウンター面,若しく
はその他の任意な設置面Cに設置され、タンク1・加圧
装置5はその設置面C下方若しくはその他の適宜位置に
配設される。
【0007】タンク1は、その底壁から適宜高さまで立
ち上がる数枚の仕切り壁11により、内部を複数の液状
界面活性剤収容室12〜15と、それら全ての収容室1
2〜15に連通する加圧室16とに区画してなる耐圧タ
ンクで、その上壁には前記各収容室12〜15の直上に
位置する開閉自在な補給口12a〜15aを、底壁には
前記各収容室12〜15に連通する取出し口12b〜1
5bを、夫々設ける。また、タンク1上部には加圧室1
6に連通する圧縮空気の供給口17と取出し口18を開
設する。前記供給口17は空気配管17´を介して加圧
装置5に連絡する。加圧室16内には圧力センサbを設
けてあり、該圧力センサbは制御部6に電気的に連絡し
ている。前記圧力センサbは周知のストレインゲージ又
は磁気抵抗素子を用いた圧力スイッチからなり、加圧室
16内圧力の変化に伴う電気抵抗の変化を利用して加圧
室16内圧力を電気信号として制御部6に発信する。
【0008】吐出ノズル2は、その底部に液状界面活性
剤の導入口2aと空気導入口2bを、先端には吐出口2
cを夫々開設し、内部には前記夫々の導入口2a・2b
と吐出口2cを連絡する流路2dを設ける。また、図2
に示す如く、流路2dの中途部には開閉弁8を設けると
共に、吐出口2c内には複数枚の網体9を装着して、液
状界面活性剤と空気を攪拌する攪拌室10を形成する。
【0009】上記開閉弁8は光電センサ等の人感センサ
による手の感知やタッチスイッチの押圧操作に基づく電
気信号により一定時間開弁する電動式,電磁式のもので
も、押しボタンを押すことにより機械的に作動してボタ
ンを押している間(若しくは一定時間)開弁する手動式
のものでも良いが、図示例では押しボタン8aの操作に
よる手動式の開閉弁を示してある。
【0010】液状界面活性剤の導入口2aは上記取出し
口12b〜15bに配管3´で接続され、これにより、
上記各収容室12〜15と吐出口2cを連絡する液状界
面活性剤供給経路3a〜3dが形成される。配管3´は
先端を複数に分岐し、分岐した夫々の端部に各々取出し
口12b〜15bを接続する。夫々の液状界面活性剤供
給経路3a〜3dの中途部には、吐出口2cに各々の液
状界面活性剤を選択的に供給するための供給手段、詳し
くは電動弁c1〜c4が夫々設けられる。各々の電動弁
c1〜c4は制御部6に電気的に連絡している。
【0011】空気導入口2bは上記取出し口18に配管
4´で接続され、これにより、加圧室16と吐出口2c
を連絡する空気供給経路4が形成される。加圧装置5
は、空気配管17´を介して加圧室16内に圧縮空気を
送ることにより、各収容室12〜15内の液状界面活性
剤(a1〜a4)と、加圧室16内の圧縮空気を吐出ノ
ズル2に圧送するもの、例えばコンプレッサー,油圧
(水圧)シリンダー,加圧ボンベ等で、制御部6に電気
的に連絡している。
【0012】制御部6は圧力センサbからの検出信号を
入力して、加圧室16内が所定の圧力以下になったとき
に出力を発生し、所定圧力より高くなると出力を消滅す
るように構成されるもので、加圧装置5は上記の出力を
受けると作動して加圧室16内に圧縮空気を供給し、加
圧室16内を所定圧に加圧する。尚、加圧装置5を加圧
ボンベで構成する場合は、空気配管17´の中途部に電
動弁を設け且つその電動弁の作動を制御部6により制御
して、前記の如くタンク1内を所定圧に加圧する。
【0013】また、制御部6はスイッチ部7に電気的に
連絡していて、そのスイッチ部7の各電動弁c1〜c4
に対応するボタン7a〜7dの操作で、その対応する電
動弁c1〜c4の何れか一つを選択的に作動させるよう
構成される。ボタン7a〜7dは各々、前記の液状界面
活性剤(a1〜a4)に対応して設けられる。制御部6
は図示の如く設置面C上に設けるか、若しくはタンク
1,加圧装置5に近接して設ける。スイッチ部7は吐出
ノズル2に近接して設ける。
【0014】以上の構成によれば、加圧装置5の作動を
制御部6により制御して加圧室16内を常に所定圧に加
圧する。夫々の液状界面活性剤収容室12〜15内の液
状界面活性剤(a1〜a4)はその加圧により各々液状
界面活性剤供給経路3a〜3dへと圧送される。この状
態で、スイッチ部7のボタン7a〜7dの何れか一つを
操作して対応する電動弁c1〜c4を選択的に作動させ
ると、前記a1〜a4の内の所望の液状界面活性剤が流
路2dへと圧送され、さらに押しボタン8aを押すこと
により吐出口2cから吐出される。同時に、空気供給経
路4を介して供給される圧縮空気と、前記所望の液状界
面活性剤とが流路2d内で混合し、かつ攪拌室10内の
網体9で攪拌される。よって、前記所望の液状界面活性
剤は泡状態で吐出される。
【0015】このように液状界面活性剤を泡状にして吐
出させることは、タンク1内圧による液状界面活性剤の
吐出勢いが強すぎて手に当って飛び散ったり、流れ落ち
たりすることを防止するだけでなく、少量の液状界面活
性剤を効率的に使用することができ液状界面活性剤の節
約にも有効である。
【0016】図3においては、上述した網体9に代え
て、吐出口2c内に小径部2c´を適宜間隔ごとに設
け、これにより攪拌室10を形成している。
【0017】尚、本考案において、吐出ノズル2は上記
の如く一つだけ設けるものに限定されず、配管3´,4
´の末端を複数に分岐し各々の先端に夫々吐出ノズル2
を接続して、複数設けるようにしても構わない。また、
液状界面活性剤は前述のものに限定されず、例えば化粧
品,洗剤,その他、家庭用,業務用に限らず、その使用
場所を同じくする各種液状界面活性剤であれば任意であ
る。
【0018】また、上記夫々の実施例において、配管3
´,4´の中途部に流量調整弁などを設けるか、若しく
は加圧装置の出力を調整可能とし、これにより液状界面
活性剤・空気の供給量を任意に調整できるようにして、
泡状吐出される界面活性剤の形状(きめの細かさ)を使
用者の好みに応じて調整可能とすることもできる。
【0019】さらに、上述した以外の所望の機能、例え
ば、タンク1内の液状界面活性剤の残量を表示する機
能、液状界面活性剤の補給時に前記各収容室12〜15
内からのオーバーフローを防止するための警告機能、タ
ンク1・吐出ノズル2・配管3´,4´等の破損により
液状界面活性剤や空気の漏れがあった場合に異常を表示
する機能等を付加することは勿論任意である。
【0020】
【考案の効果】本考案供給装置は以上説明したように構
成したので、一つのタンク内に複数種の液状界面活性剤
を各別に収容し、その中の一種と空気を一つの駆動源の
作動で選択的に吐出口へ圧送できる。よって、その使用
場所を同じくする各種の液状界面活性剤、例えば手洗い
用水石けん,シャンプー,リンス,ボディシャンプー,
髭剃り用石けんなどを、一つのタンクと一つの駆動源を
利用して、使用目的に応じて選択的に泡状吐出すること
が可能な、新規な液状界面活性剤供給装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案供給装置の一実施例を示す模式図。
【図2】 図1における攪拌室の拡大断面図。
【図3】 図1における攪拌室の他例を示す拡大断面
図。
【符号の説明】
1:タンク 4:空気供給経
路 11:仕切り壁 5:加圧装置 12〜15:液状界面活性剤収容室 6:制御部 16:加圧室 7:スイッチ
部 2a:液状界面活性剤の導入口 10:攪拌室 2b:空気導入口 c1〜c4:電
動弁 2c:吐出口 3a〜3d:液状界面
活性剤供給経路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状界面活性剤を収容するタンクと、液状
    界面活性剤と空気を攪拌する攪拌室を備えた吐出口と、
    前記タンク内を所定圧に加圧する加圧装置とを具備し、
    前記タンク内を複数の液状界面活性剤収容室と、それら
    すべての収容室に連通する加圧室とに区画すると共に、
    前記各収容室を各々液状界面活性剤供給経路を介して、
    加圧室を空気供給経路を介して、夫々吐出口に連絡さ
    せ、且つ、吐出口に各々の液状界面活性剤を選択的に供
    給するための供給手段を備えてなることを特徴とする液
    状界面活性剤供給装置。
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