JPH0582683B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0582683B2
JPH0582683B2 JP61073667A JP7366786A JPH0582683B2 JP H0582683 B2 JPH0582683 B2 JP H0582683B2 JP 61073667 A JP61073667 A JP 61073667A JP 7366786 A JP7366786 A JP 7366786A JP H0582683 B2 JPH0582683 B2 JP H0582683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
cable
urethane
monomer
polyurethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61073667A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62229712A (ja
Inventor
Manabu Yamazaki
Kazuo Shingyochi
Norio Takahata
Hidemi Sasaki
Hideo Hayashi
Fumio Ochiai
Daizo Matsuoka
Yukya Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd, Hitachi Cable Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP7366786A priority Critical patent/JPS62229712A/ja
Publication of JPS62229712A publication Critical patent/JPS62229712A/ja
Publication of JPH0582683B2 publication Critical patent/JPH0582683B2/ja
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、VTRデツキとカメラを接続するの
に使用されるVTRカメラ用ケーブルに関するも
のである。 [従来の技術] 従来、VTRカメラ用ケーブルの最外層の保護
シースには、軟質のポリ塩化ビニルやポリウレタ
ンが多く使用されてきている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、軟質のポリ塩化ビニルには、フ
タル酸エステル、アジビン酸エステル、燐酸エス
テル、塩素化パラフイン等の液状の可塑剤が含ま
れるため、VTRカメラ用ケーブルがカメラや
VTRデツキを構成しているポリスチレンやABS
樹脂製のボデイに長時間接触していると、可塑剤
がこれらの樹脂に移行し、外観や機能を損なうと
いう弊害があつた。 一方、ポリウレタンは、可塑剤の移行による弊
害がない反面、可燃性であるという問題がある。 本発明は上記に基いてなされたものであり、可
塑剤の移行による弊害がなく、しかも難燃性、耐
屈曲性に優れたVTRカメラ用ケーブルの提供を
目的とするものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明のケーブルは、複数本の線心を撚合わせ
てなる外周に、塩化ビニル含有量が30〜80重量%
のウレタン−塩化ビニルグラフト共重合体を被覆
してなることを特徴とするものである。 本発明において、ウレタン−塩化ビニルグラフ
ト共重合体とは、塩化ビニル単量体に可溶である
ポリウレタンの存在下に、塩化ビニル単量体また
は塩化ビニル単量体およびこれと共重合可能な単
量体との混合物を水性媒体中で常法により重合す
ることによつて得られるものであり、重合方法と
しては懸濁重合法が代表的であるが、乳化重合法
であつてもよい。 ここで、ポリウレタンはウレタン−塩化ビニル
グラフト共重合体の重合条件下において、実質的
に塩化ビニル単量体に溶解するものであり、軟化
点は0〜100℃のものを使用する必要があり、30
〜60℃のものが特に好ましい。軟化点が0℃未満
では得られたウレタン−塩化ビニルグラフト共重
合体の引張強度、耐熱性が悪くなりVTRカメラ
用ケーブルの被覆として使用できず、100℃を超
えると塩化ビニル単量体に溶解しずらくなる。 かかるポリウレタンの原料としては、脂肪族ジ
イソシアネートを使用した無黄変タイプが好まし
く、ポリウレタンの具体例としては、大日本イン
キ化学工業(株)商品名パンデツクスT−5265、同T
−525等があげられる。 ウレタン−塩化ビニルグラフト共重合体の製造
に際しては、塩化ビニル以外の単量体を併用でき
るが、かかる単量体としては塩化ビニルと共重合
可能で、その単独重合体のガラス転移温度が30℃
よりも低めのものが好ましく、例えば、オレフイ
ン類、ハロゲン化ビニリデン類、ビニルエステル
類、ビニルエーテル類および(メタ)アクリル酸
エステル類があげられる。 本発明においては、ウレタン−塩化ビニルグラ
フト共重合体中における塩化ビニルの含有量が、
30〜80重量%のものを使用する必要があり、塩化
ビニルの含有量が30重量%未満では難燃性が不十
分であり、80重量%を越えると耐屈曲性が低下す
る。 [実施例] 添付図面は本発明のVTRカメラ用ケーブルの
一実施例の断面図であり、1は介在、2は同軸線
心、3は制御線心、4は電源線心、5は保護シー
スである。 保護シース5として第1表の各例に示すような
配合の組成物を押出被覆してVTRカメラ用ケー
ブル製造した。実施例及び比較例におけるウレタ
ン−塩化ビニルグラフト共重合体*1〜*5はい
ずれも軟化点が47℃のポリウレタンを使用し、所
定の塩化ビニル含有量となるように重合したもの
である。これらケーブルについて難燃性、移行
性、屈曲強度について評価した結果を第1表の下
欄に示す。 なお、各特性の評価は次のようにして行つた。 難燃性:垂直に保つたケーブルをバーナで燃焼後
1分以内に消えればUL規格VW−1に合格
であり、1分以上燃えるものは不合格であ
る。 移行性:ポリスチレンまたはABS樹脂の上下2
枚の板の間にVTRカメラ用ケーブルを挟み、
その上に1Kgの荷重をかけて70℃の雰囲気中
に72時間放置した後、VTRカメラ用ケーブ
ルに接したポリスチレンまたはABS樹脂の
表面の変化を目視により観察した。 屈曲強度:各例の組成物をシート成形し、デイマ
ーシヤ屈曲試験機により、あらかじめシート
に入れた2mmのノツチが25mmの亀裂まで広が
る回数を測定した。
【表】 第1表から明らかな通り、本発明の範囲にある
実施例1〜3では、難燃性、移行性、屈曲強度の
いずれにおいても優れている。これに対し、ポリ
塩化ビニルに可塑剤を添加した比較例1では移行
が生じ、塩化ビニル含有量が本発明の規定値以下
のウレタン−塩化ビニルグラフト共重合体を使用
した比較例2では難燃性が不合格であり、塩化ビ
ニル含有量が本発明の規定値を越えるウレタン−
塩化ビニルグラフト共重合体を使用した比較例3
では屈曲強度が劣り、ポリウレタンを使用した比
較例4では難燃性が不合格である。また、実施例
3のVTRカメラ用ケーブルの被覆材について引
張り試験を行つたところ、196Kg/cm2であり、実
用上十分な強度であることが確認された。 [発明の効果] 以上説明してきた通り本発明によれば、可塑剤
の移行による弊害がなく、しかも難燃性、耐屈曲
性に優れたVTRカメラ用ケーブルが得られるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の一実施例の断面説明図であ
る。 2,3,4……線心、5……保護シース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数本の絶縁心線を撚合せてなる線心外周
    に、塩化ビニル単量体に可溶であり、軟化点が0
    〜100℃のポリウレタンの存在下に、塩化ビニル
    単量体または塩化ビニル単量体およびこれと共重
    合可能な単量体との混合物を水性媒体中で重合す
    ることにより得られる塩化ビニル含有量が30〜80
    重量%のウレタン−塩化ビニルグラフト共重合体
    を被覆してなることを特徴とするVTRカメラ用
    ケーブル。
JP7366786A 1986-03-31 1986-03-31 Vtrカメラ用ケ−ブル Granted JPS62229712A (ja)

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JP7366786A JPS62229712A (ja) 1986-03-31 1986-03-31 Vtrカメラ用ケ−ブル

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Publication Number Publication Date
JPS62229712A JPS62229712A (ja) 1987-10-08
JPH0582683B2 true JPH0582683B2 (ja) 1993-11-22

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58183710A (ja) * 1982-04-20 1983-10-27 Toagosei Chem Ind Co Ltd 電線被覆材
JPS6088050A (ja) * 1983-10-20 1985-05-17 Hitachi Cable Ltd 重合体組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58183710A (ja) * 1982-04-20 1983-10-27 Toagosei Chem Ind Co Ltd 電線被覆材
JPS6088050A (ja) * 1983-10-20 1985-05-17 Hitachi Cable Ltd 重合体組成物

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JPS62229712A (ja) 1987-10-08

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