JPH0582164B2 - - Google Patents

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JPH0582164B2
JPH0582164B2 JP26717386A JP26717386A JPH0582164B2 JP H0582164 B2 JPH0582164 B2 JP H0582164B2 JP 26717386 A JP26717386 A JP 26717386A JP 26717386 A JP26717386 A JP 26717386A JP H0582164 B2 JPH0582164 B2 JP H0582164B2
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JP
Japan
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blade
blade body
rack
handle
fruit
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JP26717386A
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JPS63119613A (ja
Inventor
Yoshihiro Ueda
Masaaki Nishinaka
Hiroshi Suzuki
Yoshifumi Yukishige
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPS63119613A publication Critical patent/JPS63119613A/ja
Publication of JPH0582164B2 publication Critical patent/JPH0582164B2/ja
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、長手方向適当間隔おきに刃部を備え
る帯板状の第1刃体が、捕捉した果菜類の柄側に
突出する状態と果菜類の導入を許容すべく退避さ
せる状態とに揺動操作自在に設けられると共に、
前記第1刃体側の刃部と同間隔で長手方向適当間
隔おきに刃部を備える帯板状の第2刃体が、一定
ストロークでスライド移動自在に、且つ、始端側
のストーロクエンドにおいて前記第2刃体の刃部
と前記第1刃体の刃部とが重なる状態で前記第1
刃体に連結され、前記第1刃体の揺動軸芯を中心
とする円周に沿つて歯部を備えるピニオンが設け
られると共に、前記第2刃体に、前記ピニオンに
咬合自在で且つ刃体長手方向に歯部を並べたギヤ
が備えられ、前記ピニオンに咬合するラツクが設
けられると共に、前記第2刃体を始端側のストロ
ークエンドから終端側のストロークエンドに向け
て操作すべく前記ラツクをスライド駆動するシリ
ンダが、スライド駆動時のみ前記ラツクに接当し
て操作するように、前記ラツクと分離させて設け
られ、前記第2刃体を前記始端側のストロークエ
ンド側に付勢するスプリングが設けられた果菜類
収穫ハンドにおける柄切断装置に関する。
〔従来の技術〕
上記この種の果菜類収穫ハンドにおける柄切断
装置においては、第2刃体をスライド操作する時
以外は、ラツクを駆動するシリンダとピニオンと
の連係を遮断させて、第2刃体を始端側のストロ
ークエンドに維持させた状態で、第1刃体と共に
揺動操作できるようにしたものである。
そして、従来では、第2刃体を始端側のストロ
ークエンドに向けて付勢するスプリングを、ピニ
オンに咬合するラツクと収穫ハンドの本体との間
に介装し、上記ラツクのスライド駆動用シリンダ
を、スライド駆動時のみ上記ラツクに接当して押
し操作するように構成してあつた(特願昭61−
129817号参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来構成においては、第2
刃体を始端側のストークエンドに向けて付勢する
スプリングを、ピニオンに咬合するラツクと収穫
ハンドの本体との間に介装してあつたので、ラツ
クの駆動用シリンダが、第2刃体がその終端側の
ストロークエンドに向けてスライド移動するよう
にピニオンを回転駆動する駆動力と、上記スプリ
ングによる付勢力に抗してラツクをスライド駆動
する駆動力の両方を要するものとなり、第2刃体
に対する切断力が低下する不利があつた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、その目的は、ラツクを駆動するシリンダと
ピニオンとの連係を遮断できるようにしながら
も、第2刃体を始端側のストークエンドに向けて
付勢するスプリングの付勢力が、ラツク駆動用の
シリンダの駆動力を低下させることがないように
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による果菜類収穫ハンドにおける柄切断
装置の特徴構成は、前記スプリングが、前記シリ
ンダの可動部に対して前記ラツクを付勢する状態
で、前記シリンダと前記ラツクとの間に介装され
ている点にあり、その作用並びに効果は以下の通
りである。
〔作用〕
すなわち、スプリングを、シリンダとラツクと
の間に介装してあるので、シリンダの可動部がラ
ツクに接当して第2刃体が終端側のストロークエ
ンドに向けて駆動させる際に、スプリングの付勢
力がシリンダの抵抗になることを回避できる。
〔発明の効果〕
従つて、第2刃体を始端側のストークエンドに
向けて付勢するスプリングを、シリンダの可動部
に対してラツクを付勢する状態で、シリンダとラ
ツクの間に介装するという、簡単な改造により、
非切断作業時において第2刃体を始端側のストー
クエンドに向けて付勢する状態を維持しながら、
スプリングによる付勢力が、切断作動時において
シリンダによる駆動力を低下させることがないよ
うにできるに至つた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第7図に示すように、ブーム1を昇降及び旋回
自在に車体2に取り付け、前記ブーム1に補助ブ
ーム3を水平方向に揺動自在に取り付け、そし
て、収穫ハンドHを備えた作業用マニプレータ4
を、前記補助ブーム3の先端部に取り付けて、果
実収穫用の作業機を構成してある。尚、図中、5
はブーム昇降用油圧シリンダ、6はブーム旋回用
電動モータ、7は補助ブーム揺動用電動モータ、
Kは収穫した果実を収納する収納箱である。
前記作業用マニプレータ4は、多関節型の伸縮
アーム8と、その伸縮アーム8の先端部に取り付
けた収穫ハンドHとからなる。そして、前記伸縮
アーム8は、電動モータ9aにて縦軸芯X周りで
旋回操作され、且つ、電動モータ9bにて水平軸
芯Y周りで揺動操作されると共に、電動モータ9
cにて伸縮操作されるように構成してある。
前記収穫ハンドHについて説明すれば、第4図
〜第6図に示すように、軟質ゴム製のバキユーム
パツド10を、その吸引口がハンド前方側を向く
状態で、通気管11の先端部に外嵌着し、前記通
気管11の基部に、通気用の分岐管12を設け、
その分岐管12に、伸縮自在な蛇腹式の吸引用ホ
ース13を接続してあり、そして、前記分岐管1
2の基端部を、前記伸縮アーム8の先端部にボル
ト止着してある。但し、前記吸引用ホース13
は、図示を省略するが、前記車体2側の吸気用ポ
ンプに配管接続されている。
又、前記バキユームパツド10に吸着される状
態で捕捉された果実の果梗、いわゆる柄を切断す
る柄切断装置、及び、捕捉部ケース15を設けて
ある。
前記捕捉部ケース15について説明すれば、第
4図及び第5図に示すように、ハンド前後方向に
スライド移動自在に前記通気管11に外嵌支持さ
れる基端部分15aと、その先端側上部に止着さ
れる上部カバー部分15bと、前記基端部分15
aの先端側下部に止着される下部カバー部分15
cとからなり、そして、捕捉部ケース15をスラ
イド操作する出退操作用のエアシリンダ16を、
前記基端部分15aと前記分岐管12との間に介
装してある。もつて、前記バキユームパツド10
の吸引口が前記捕捉部ケース15よりも前方側に
位置する状態と、前記バキユームパツド10に吸
着された果実を前記捕捉部ケース15の内部に取
り込む状態とに切り換え自在に構成してある。
前記上部カバー部分15b及び下部カバー部分
15cについて説明を加えれば、それらによつて
ハンド外周部を覆うように半球状に形成してあ
り、前記バキユームパツド10の吸引口に対向す
る箇所に、一つの果実を通過させることができる
大きさの果菜類の入口としての果実通過用の開口
部24を開口するようにしてある。
又、前記上部カバー部分15bの前記開口部2
4に近接する部分に、果実の柄が挿通するスリツ
ト状溝25を形成してあり、もつて、後述の如く
果実を収穫する際に、前記バキユームパツド10
にて吸着された収穫対象果実のみを前記捕捉部ケ
ース15内に取り込めるように、且つ、その取り
込み時に柄をスムーズに移動させることができる
ようにしてある(第8図ロ参照)。
又、前記下部カバー部分15cの下部後方側
に、前記捕捉部ケース15内に保持される柄を切
断された果実を排出するための排出口を開口する
と共に、その排出口を開閉するシヤツタ26を、
開閉用のエアシリンダ27にて開閉自在に、前記
捕捉部ケース15の基端部分15aの下部に止着
してある。
尚、第5図中、S1は前記バキユームパツド10
に果実が吸着されたことを感知する負圧センサ、
S2は前記バキユームパツド10が収穫対象果実に
対して設定距離内に接近したことを検出する光反
射式の近接センサ、S3は収穫対象果実の位置する
方向を検出するイメージセンサ、S4は前記カツタ
17及び柄支持部材18の揺動位置を検出するポ
テンシヨメータ、28は前記イメージセンサS3
よる撮像処理に同期して設定光量で発光するスト
ロボ装置であつて、周囲の明るさに拘らず適正光
量で撮像処理できるようにしてある。
前記柄切断装置について説明すれば、第3図〜
第6図に示すように、長手方向適当間隔おきに刃
部aを備える帯板状で且つ半円弧状の第1刃体1
7aと前記第1刃体側の刃部aと同間隔で長手方
向適当間隔おきに刃部bを備え且つ前記第1刃体
17aの刃体長手方向に相対スライド自在に連結
された帯板状で且つ半円弧状の第2刃体17bか
らなるバリカン型のカツタ17の両端を、前記捕
捉部ケース15の基端部分15aの先端部左右両
側において、前記第1刃体17aの揺動軸芯とし
ての固定軸芯P周りで揺動自在に枢支すると共
に、後述の柄支持部材18を枢支する枢支部材1
7cを、前記固定軸芯Pに沿う方向視にて、前記
カツタ17の端部からそれの長手方向に対して直
交する方向に向けて、左右両端部の夫々に延出
し、そして、帯板状で且つ半円弧状の柄支持部材
18の両端を、前記枢支部材17cの延出端部側
において、横軸芯Q周りで揺動自在に枢支してあ
る。もつて、前記カツタ17及び柄支持部材18
の夫々を、捕捉した果実の柄をそれらの間で支持
すべくハンド前方側に突出させる状態と、それら
の間に果実を導入する通路を形成すべくハンド後
方側に退避させる状態とに切り換えるように、出
退揺動自在に構成してある。
前記柄支持部材18の構成について説明すれ
ば、第5図及び第6図に示すように、上下一対の
帯板状の板状部材18a,18bを、それらが上
下に間隔を隔てて位置する状態となるように、ス
ペーサ18cを介して固着してある。
つまり、後述の如く、前記カツタ17と柄支持
部材18との間に柄を支持した状態で揺動操作を
停止した際に、前記カツタ17の刃部先端側が前
記上下一対の板状部分18a,18bの間に入り
込む状態となつて、支持した柄がずれないように
してある。
前記カツタ17及び柄支持部材18を揺動操作
する揺動操作機構Aを、前記カツタ17及び前記
柄支持部材18が捕捉した果菜類の柄の位置に合
わせて突出側の操作位置を自動変更できるように
設けると共に、前記第2刃体17bのスライド駆
動用エアシリンダ20を設け、もつて、突出側へ
の揺動、つまり、起立作動に伴つて、前記カツタ
17と柄支持部材18との間に捕捉した果実の柄
の向きにあわせた位置において柄を支持し、且
つ、支持した柄を前記第2刃体17bをスライド
駆動して切断するようにしてある(第8図参照)。
前記第2刃体17bをスライド作動させる切断
作動機構Bについて説明すれば、第2図及び第4
図に示すように、前記第2刃体17bが、一定ス
トロークでスライド移動自在に、且つ、始端側の
ストロークエンドにおいて前記第2刃体17bの
刃部bと前記第1刃体17aの刃部aとが重なる
状態で前記第1刃体17aに連結してあり、そし
て、カツタ駆動用ピニオン30を、前記カツタ1
7が前記固定軸芯P周りに揺動自在に枢支される
右側の枢支ピン29に、相対回転自在に外嵌させ
ると共に、前記第2刃体17bの端部に、前記ピ
ニオン30に咬合自在で且つ刃体長手方向に歯部
を並べたフエイスギヤ31を固着してあり、前記
ピニオン30を前記カツタ17に引退方向に向か
う操作力が作用する方向に向けて回転駆動するに
伴つて、前記第2刃体17bを始端側のストロー
クエンドから終端側のストロークエンドに向けて
前記第1刃体17a上をスライド移動して、前記
第1刃対17aの刃部aと前記第2刃対17bの
刃部bとを交差させることにより切断作動させる
ようにしてある。但し、前記ピニオン30は、前
記固定軸芯Pを中心とする円周に沿つて歯部を備
えさせてある。
そして、前記ピニオン30に咬合するラツク3
2を、その引き操作時のみ前記ピニオン30が第
2刃体17bを切断作用側にスライド移動させる
ように、前記エアシリンダ20との連携を切断す
る中継部材33を介して、前記エアシリンダ20
に接続してある。
前記中継部材33の構成について説明を加えれ
ば、第2図及び第4図に示すように、前記中継部
材33の一端を、前記エアシリンダ20の作動に
伴つて引き操作され、且つ、その引き操作時のみ
前記ラツク32の端部が前記中継部材33の他端
に接当して引き操作されるように、前記ラツク3
2を前記ピニオン30に対する咬合を維持しなが
ら前記中継部材33の長手方向に向けて移動自在
に内嵌支持させた状態で、前記エアシリンダ20
に連動連結すると共に、前記ピニオン30が前記
第2刃体17bを始端側のストロークエンドに維
持させる方向に向けて回転駆動される操作力を常
時与えられるように、前記ラツク32を突出側に
向けて付勢するスプリング44を、前記中継部材
33の内部に設けてある。つまり、前記エアシリ
ンダ20と前記ラツク32とがその連係を断たれ
た状態で分離して設けられると共に、前記スプリ
ング44が、前記エアシリンダ20の可動部とし
ての中継部材33に対して前記ラツク32を付勢
する状態で、前記シリンダ20と前記ラツク32
との間に介装されている。
もつて、前記第2刃体17bを始端側のストロ
ークエンドに維持しながらも、前記第1刃体17
a及び前記第2刃体17bを前記固定軸芯P周り
に揺動操作できるようにしてある(第1図イ,ロ
参照)。そして、前記カツタ17及び柄支持部材
18の揺動操作機構Aの停止状態において、前記
エアシリンダ20が一往復スライド操作されるに
伴つて、前記ピニオン30が前記第1刃体17a
の引退方向に向けて回転駆動され、そのピニオン
30に咬合する前記フエイスギヤ31が刃体長手
方向に沿つてスライド移動することとなり、前記
第1刃体17aに連結された第2刃体17bが、
前記第1刃体17aに対して相対スライド移動し
て、切断作動が行われるのである(第1図ハ参
照)。
前記カツタ17及び柄支持部材18を揺動操作
する揺動操作機構Aについて説明すれば、第3図
〜第5図に示すように、前記捕捉部ケース15の
基端部分15aの後部左側に、揺動操作用の減速
機構34を備えた電動ケース19を、出力軸35
がハンド前方に向かつて前記捕捉部ケース15内
に延出された状態で設けると共に、前記出力軸3
5の先端部に固着したウオームギヤ36にて回転
駆動される第1ギヤ37、この第1ギヤ37に一
体回転するように連動連結された第2ギヤ38、
及び、この第2ギヤ38に咬合する第3ギヤ39
の夫々を、前記捕捉部ケース15の基端部分15
aの左側側面部に設け、そして、前記第3ギヤ3
9に、前記カツタ17及び柄支持部材18を、柄
の向きに合わせた位置において、それらの間に捕
捉した果実の柄を支持するように揺動操作するた
めの差動機構21を連動連結してある。
前記差動機構21について説明すれば、第3図
及び第4図に示すように、前記第3ギヤ39の支
軸40を前記固定軸芯P周りに回転自在に枢支し
てあり、前記カツタ17が前記支軸40にて前記
固定軸芯P周りに揺動自在な状態で枢支されるよ
うにしてある。そして、前記支軸40に入力ギヤ
41を固着すると共に、前記入力ギヤ41に咬合
する出力ギヤ42を、その回転に伴つて前記柄支
持部材18が前記横軸芯Q周りに揺動操作される
ように、前記柄支持部材18の左側端部に固着し
てある。尚、第3図中、43は前記入力ギヤ41
と出力ギヤ42の脱落を防止する押さえ部材であ
る。
次に、前記差動機構21の動作について説明す
る。
前記出力ギヤ42が前記入力ギヤ41を介して
前記電動モータ19にて回転駆動され、それに伴
つて、前記出力ギヤ42が、前記固定軸芯Pを中
心とする円周に沿つて遊星回転して、前記横軸芯
Qの位置を、ハンド下方側に向かつて後方に位置
変更しながら、前記柄支持部材18をその枢支点
つまり前記横軸芯Q周りにハンド上方に向かつて
揺動操作して、前記柄支持部材18が、上方に向
かつて楕円軌道を描くように揺動されるのであ
る。
又、前記出力ギヤ42は、前記カツタ17の端
部に延出された枢支部材17cに枢支されている
ので、前記出力ギヤ42の入力ギヤ41に対する
遊星回転に伴つて、前記枢支部材17cを前記固
定軸芯P周りに下方側に向かつて移動させること
となり、その結果、前記カツタ17が、前記柄支
持部材18の上方への揺動と同時に下方に向かつ
て揺動されるのである。
但し、前記カツタ17が先に果実の柄に接当し
た場合は、前記固定軸芯P周りの回転を阻止され
るので、前記カツタ17の揺動が停止されること
となるが、前記入力ギヤ41を介して前記出力ギ
ヤ42が駆動されるので、前記柄支持部材18
が、前記カツタ17の揺動が停止された位置にお
ける前記横軸芯Q周りに引き続き揺動操作される
ことなる。
一方、前記柄支持部材18が先に果実の柄に接
当して場合は、前記出力ギヤ42の入力ギヤ41
に対する遊星回転に伴つて、柄に接当した柄支持
部材18の先端部を支点として、前記柄支持部材
18の端部側が前記固定軸芯Pを中心とする円周
に沿つてハンド後方側に向かつて揺動されると同
時に、前記カツタ17側の枢支部材17cが、前
記固定軸芯Pを中心とする円周に沿つてハンド後
方側に向かつて揺動され、その結果、前記柄支持
部材18の上方へ揺動を停止した状態を維持しな
がら、前記カツタ17が引き続き下方に向かつて
揺動操作されるのである。
但し、前記第2刃体17bの切断作動時には、
前記カツタ17に対して前記ピニオン30にて引
退側に向かう操作力が加わることとなるが、前記
差動機構21が、前記固定軸芯P周りに回転駆動
される入力ギヤ41と、その入力ギヤ41に対し
て遊星回転する同一ギヤ比の出力ギヤ42から構
成され、そして、前記入力ギヤ41が前記ウオー
ムギヤ36を介して電動モータ19に連動連結さ
れているので、前記電動モータ19の停止状態に
おいては、前記入力ギヤ41がロツクされた状態
となる。従つて、柄が太いあるいは硬い等に起因
して、切断抵抗が大であると、前記ピニオン30
を回転駆動するに伴つて、前記可動刃体17bが
スライド移動する代わりに、前記ピニオン30に
て前記固定刃体17a及び前記可動刃体17bを
引退側に揺動する操作力が発生することとなる
が、前記入力ギヤ41がロツクされた状態にあ
り、そして、前記出力ギヤ42が前記入力ギヤ4
1に対して遊星回転するように設けられているの
で、前記第1刃体17aが引退側に移動されるに
伴つてその移動量の2倍の移動量で前記柄支持部
材18を突出側に揺動させるように作用すること
となり、カツタ17と柄支持部材18との接当、
あるいは、それらの間での柄の挟持によつて、カ
ツタ17と柄支持部材18との揺動が阻止される
ことになる。
尚、前記カツタ17と柄支持部材18とがそれ
らの間に果実の柄を支持した状態となる起立作動
の完了は、前記第1ギヤ38に連動連結したポテ
ンシヨメータS4によつて検出することとなる。
つまり、前記カツタ17及び柄支持部材18
夫々の突出位置を、捕捉した果実の柄の位置に合
わせて自動変更できるようにしながら、揺動駆動
装置としての前記電動モータ19の停止状態にお
いて、前記カツタ駆動用のエアシリンダ20の作
動時に前記第1刃体17aが前記ピニオン30に
て引退側に移動されるに伴つてその移動量よりも
大なる移動量で前記柄支持部材18を突出側に揺
動させるべく、前記第1刃体17aと前記柄支持
部材18とを連動連結するように構成されてい
る。
次に、前記収穫用ハンドHを、自動的に収穫対
象果実に向けてアプローチさせると共に、捕捉し
た果実の柄を切断して収穫する手順について説明
する。
先ず、前記バキユームパツド10を、予め設定
されたアプローチ開始位置に位置する状態で、且
つ、収穫対象果実が位置する所定範囲の方向を向
くようにセツトした後、前記ストロボ装置28を
発光させて、前記イメージセンサS3にて撮像処理
する。
但し、前記イメージセンサS3の撮像視野範囲
は、前記車体2の移動、ブーム1の旋回や昇降、
補助ブーム3の水平揺動、並びに、前記伸縮アー
ム8の補助ブーム3に対する旋回の前後揺動によ
つて、前記収穫ハンドHつまりバキユームパツド
10の向きを変更して設定することとなる。
次に、その撮像画像情報を取り込んで、枝や葉
等の背景を除去して収穫対象果実のみに対応した
画像情報を抽出する画像処理に行つて、収穫対象
果実の位置する方向を求める。
前記バキユームパツド10の吸引口が収穫対象
果実側に向かう状態を維持させながら、前記収穫
ハンドHを収穫対象果実の位置する方向に向けて
水平又はそれに近い方向に沿つて高速移動する状
態でアプローチするように、前記伸縮アーム8を
伸長させる。
そして、アプローチ開始後に、前記近接センサ
S2が収穫対象果実に対して設定距離内に接近した
ことを検出するに伴つて、前記バキユームパツド
10の吸引作動を開始する。
前記バキユームパツド10の吸引作動開始後
に、収穫ハンドHを設定距離(例えば、前記近接
センサS2の作動距離に対応した距離)だけ収穫対
象果実側に前進移動させ、前記負圧センサS1
ON作動するに伴つて、前記バキユームパツド1
0を停止させ、且つ、それと同時に、前記捕捉部
ケース15を前方側に突出させて、収穫対象果実
を、前記捕捉部ケース15内に取り込んで、果実
が前記柄切断装置の作動範囲内に位置する状態と
なるようにする(第8図イ参照)。
前記捕捉部ケース15内に果実を取り込んだ後
は、前記カツタ17及び柄支持部材18を前方側
に向けて起立作動させるべく、前記起伏操作用の
モータ19を正転駆動する。そして、前記ポテン
シヨメータS4による検出情報に基づいて、その起
立作動完了位置の手前側の中間位置で起立作動を
一旦停止させると共に、前記バキユームパツド1
0の吸引作動を停止させ、収穫ハンドH全体を、
果実に対して手前側下方に向けて設定距離を後退
させることにより、捕捉された果実に対して前記
カツタ17が接触する状態となるように、つま
り、前記カツタ17にて切断される柄の長さが極
力短くなるように、カツタ17に対する柄の位置
を補正する(第8図ロ参照)。
その後は、前記ポテンシヨメータS4による検出
情報に基づいて、起立作動が完了するまで、引き
続き前記カツタ17及び柄支持部材18を前方側
に向けて起立作動させ、果実の柄を前記カツタ1
7と柄支持部材18との間に挟み込む状態で保持
させて、前記カツタ17にて柄を切断する(第8
図ハ参照)。
切断後は、前記捕捉部ケース15内に柄を切断
された果実が収納された状態を維持しながら、収
穫ハンドHを前記収納箱Kの位置する箇所まで戻
した後、前記排出用のシヤツタ26を下方に向け
て開けて収穫した果実を排出する(第8図ニ参
照)。
収穫した果実を排出した後は、前記ポテンシヨ
メータS4による検出情報に基づいて、前記カツタ
17及び柄支持部材18を、その引退完了位置ま
で後方側に引退作動させると共に、前記捕捉部ケ
ース15をハンド後方側に引退させて前記バキユ
ームパツド10の吸引口が前記捕捉部ケース15
の開口部24の前方側に突出する状態となる初期
位置に復帰させた後、前記シヤツタ26に閉じ
て、一つの果実に対する収穫作動を終了する。
一つの果実に対する収穫作動を終了した後は、
前記収穫ハンドHを、そのアプローチ開始位置ま
で戻して、次のアプローチに備えることとなる。
〔別実施例〕
上記実施例では、ラツク32をエアシリンダ2
0にて引き操作することによりピニオン30の回
転駆動して第2刃体17bを切断作動させるよう
にした場合を例示したが、ラツク32を押し操作
して切断作動させるように構成してもよく、前記
ピニオン30の駆動装置の具体構成は各種変更で
きる。
又、上記実施例では、カツタ17が上方から下
方に向かつて揺動され、柄支持部材18が下方か
ら上方に向かつて揺動されるようにした場合を例
示したが、カツタ17と柄支持部材18の位置を
入れ換えてもよい。更に、上記実施例では、カツ
タ17と柄支持部材18がハンドに対して横軸芯
周りに上下方向に揺動されるようにしたが、縦軸
芯周りに揺動するようにしてもよく、カツタ17
及び柄支持部材18の揺動方向や配置は、各種変
更できる。
又、本発明を実施するに、収穫ハンドHの具体
構成、収穫ハンドHを収穫対象に向けて誘導する
ために備えさせる伸縮アーム8の具体構成等、各
部の構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、果実を収穫する場合につ
いて例示したが、トマト等の野菜の収穫作業にも
適用できる。又、収穫作業以外の作業にも適用で
きるものであつて、本発明は、上記実施例のみに
限定されるものではない。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対象を便利
にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る果菜類収穫ハンドにおける
柄切断装置の実施例を示し、第1図イ,ロ,ハは
カツタ作動機構の動作の説明図、第2図はカツタ
作動機構の構成を示す収穫ハンドの要部切欠右側
面図、第3図は差動機構の構成を示す同要部切欠
左側面図、第4図は収穫ハンドの切欠平面図、第
5図は同切欠側面図、第6図は同正面図、第7図
は果実収穫用作業機の全体側面図、第8図イ,
ロ,ハ,ニは収穫作動の説明図である。 17a……第1刃体、17b……第2刃体、a
……第1刃体の刃部、b……第2刃体の刃部、P
……揺動軸芯、20……シリンダ、30……ピニ
オン、31……ギヤ、32……ラツク、44……
スプリング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 長手方向適当間隔おきに刃部aを備える帯板
    状の第1刃体17aが、捕捉した果菜類の柄側に
    突出する状態と果菜類の導入を許容すべく退避さ
    せる状態とに揺動操作自在に設けられると共に、
    前記第1刃体側の刃部aと同間隔で長手方向適当
    間隔おきに刃部bを備える帯板状の第2刃体17
    bが、一定ストロークでスライド移動自在に、且
    つ、始端側のストロークエンドにおいて前記第2
    刃体17bの刃部bと前記第1刃体17aの刃部
    aとが重なる状態で前記第1刃体17aに連結さ
    れ、前記第1刃体17aの揺動軸芯Pを中心とす
    る円周に沿つて歯部を備えるピニオン30が設け
    られると共に、前記第2刃体17bに、前記ピニ
    オン30に咬合自在で且つ刃体長手方向に歯部を
    並べたギヤ31が備えられ、前記ピニオン30に
    咬合するラツク32が設けられると共に、前記第
    2刃体17bを始端側のストロークエンドから終
    端側のストロークエンドに向けて操作すべく前記
    ラツク32をスライド駆動するシリンダ20が、
    スライド駆動時のみ前記ラツク32に接当して操
    作するように、前記ラツク32と分離させて設け
    られ、前記第2刃体17bを前記始端側のストロ
    ークエンド側に付勢するスプリング44が設けら
    れた果菜類収穫ハンドにおける柄切断装置であつ
    て、前記スプリング44が、前記シリンダ20の
    可動部33に対して前記ラツク32を付勢する状
    態で、前記シリンダ20と前記ラツク32との間
    に介装されている果菜類収穫ハンドにおける柄切
    断装置。
JP26717386A 1986-11-10 1986-11-10 果菜類収穫ハンドにおける柄切断装置 Granted JPS63119613A (ja)

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