JPH0581960U - ジャンパチップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、簡単な構成により、容易に導電パタ
ーンによるラインを交差させることが可能である、クロ
スチップを提供することを目的とする。 【構成】導体により細長く形成された本体１１と、該本
体の長手方向の両端にて、上方または下方のうち、少な
くとも下方に突出するように形成された電極部１２，１
３とを含んでいることを特徴とする、ジャンパチップ１
０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板上にて、導電パターンによるラインを、他のラインを 越えてクロスさせるためのジャンパチップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プリント基板上にて、導電パターンによるラインを、他のラインを越え て引き回す場合には、この他のラインを挟んで互いに接続されるべき導電パター ンの間を、ジャンパ線によって接続したり、プリント基板の裏面に、導電パター ンを形成することにより、接続するようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような接続方法においては、ジャンパ線による接続の場合 には、別途ジャンパ線を用意して、導電パターンの間にハンダ付け等により接続 する必要があり、構成が複雑になってしまい、特に交差すべき導電パターン等が 幅広である場合には、比較的大きなスペースが必要となると共に、該ジャンパ線 の接続作業が面倒であった。

【０００４】 また、プリント基板の裏面に形成された導電パターンによる接続の場合には、 ラインの交差のために必要なスペースは少なくて済むが、プリント基板の導電パ ターン層が一つ増えることとなり、コストが高くなってしまうという問題があっ た。

【０００５】 本考案は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、容易に導電パターンによるラ インを交差させることが可能である、ジャンパチップを提供することを目的とし ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記目的は、本考案によれば、導体により細長く形成された本体と、該本体の 長手方向の両端にて、上方または下方のうち、少なくとも下方に突出するように 形成された電極部とを含んでいることを特徴とする、ジャンパチップにより、達 成される。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、各種回路におけるプリント基板上にて、他の導電パターン 等を交差して接続させたい導電パターンの部分に、本ジャンパチップを表面実装 して、両端の各電極部を、該プリント基板上の導電パターンに接続することによ り、該導電パターンが、本ジャンパチップを介して接続されることになる。

【０００８】 さらに本ジャンパチップの実装は、他の実装部品と共に、ハンダ付けされ得る ことから、容易に実装され得ることになる。

【０００９】 且つ、ラインを交差させるためのスペースが少なくて済むことになり、また、 ラインを交差させるために、プリント基板を多層化する必要がなくなり、導電パ ターンの層数が少なくなるので、コストが低減され得ることになる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案によるジャンパチップの一実施例を示している。

【００１１】 ジャンパチップ１０は、細長く形成された銅等の導体から形成された本体１１ と、該本体の長手方向の両端にて、下方に突出するように形成された電極部１２ ，１３とから構成されている。

【００１２】 尚、該本体１１の下面は、電極部１２，１３が突出している部分を除いて、図 ２に示すように、絶縁体１４により覆われていてもよい。

【００１３】 本考案によるジャンパチップ１０は以上のように構成されており、本ジャンパ チップ１０を使用する場合には、図３に示すように、各種回路におけるプリント 基板１５上に、本ジャンパチップ１０を表面実装することにより、各電極部１２ ，１３を交差して接続したい導電パターン１５ａ，１５ｂ上に接触させ、ハンダ 付け等により接続させる。

【００１４】 これにより、各電極１２，１３は、それぞれ接続されるべきプリント基板１５ 上の各導電パターン１５ａ，１５ｂに、電気的に接続されることになり、該導電 パターン１５ａ，１５ｂが、互いに接続され得ることになる。

【００１５】 図４は、本考案によるジャンパチップの他の実施例を示しており、このジャン パチップ２０は、本体２１の両端にて、上下に突出するように形成された電極部 ２２，２３を有している点で、図１の実施例とは異なる。尚、該本体２１の上面 及び下面は、電極部２２，２３が突出している部分を除いて、図５に示すように 、絶縁体２４により覆われていてもよい。

【００１６】 このような構成のジャンパチップ２０によれば、図１のジャンパチップ１０と 同様に使用され得ると共に、さらに表裏が同様に構成されていることにより、方 向性がないので、組立時の取扱いが容易になる等の利点がある。

【００１７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、簡単な構成により、容易に導電パターン によるラインを交差させることが可能である、極めて優れたジャンパチップが提 供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるジャンパチップの一実施例を示
し、（Ａ）は側面図、及び（Ｂ）は平面図である。

【図２】図１のジャンパチップの変形例を示す側面図で
ある。

【図３】図１のジャンパチップの使用状態を示す側面図
である。

【図４】本考案によるジャンパチップの他の実施例を示
し、（Ａ）は側面図、及び（Ｂ）は平面図である。

【図５】図４のジャンパチップの変形例を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１０ ジャンパチップ １１ 本体 １２ 電極部 １３ 電極部 １４ 絶縁体 ２０ ジャンパチップ ２１ 本体 ２２ 電極部 ２３ 電極部 ２４ 絶縁体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 導体により細長く形成された本体と、該
   本体の長手方向の両端にて、上方または下方のうち、少
   なくとも下方に突出するように形成された電極部とを含
   んでいることを特徴とする、ジャンパチップ。