JPH0581484B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は工場における搬送装置に関し、詳しく
は、組み立てられるべき構成部材や設置又は処理
をすべき部品等の物を工場の多くの作業位置に搬
送し、かつそれらを予め決められた作業手順で運
び出し、また、予め系められた状況に対して該状
況を考慮しつつ適当な決定を下し、さらに生産や
工場設備の管理・統御のために必要な情報を供給
することのできる搬送装置に関する。

本発明の要旨 この搬送装置はトラツクにより構成した搬送サ
ーキツトを基礎として成立している。上記トラツ
ク上には「カート」と呼んでいる搬送エレメント
を走行させるようにしている。上記搬送サーキツ
トは上記搬送エレメントの支持手段を構成してい
る。上記搬送サーキツト沿いには一連のステーシ
ヨンを配置している。各ステーシヨンは上記メイ
ンサーキツトに連結されており、各ステーシヨン
には作業場が設定されている。

本発明に係る搬送装置は衣服製造工場で使用さ
れ、上記カートは、例えば製造されるべき衣服を
保持するハンガーを搬送するようになつている。
この搬送装置は、目的地たるステーシヨンすなわ
ち割当てられた作業をする作業員がいるステーシ
ヨンに各衣服を識別しつつ送ることができる。そ
の結果、衣服は該衣服が製造されるように種々の
ステーシヨン又は作業領域を通過して搬送され
る。

工場において搬送装置を採用すること自体は従
来公知であるが、本発明に係る搬送装置は実用性
の観点において従来システムを凌駕する以下の２
つの基本的利点を持つている。

(1) 本発明に係る搬送装置の基礎をなす機械的お
よび電気的装置の構成は簡単でかつ信頼性が高
く、したがつてマイクロプロセツサーによる制
御を理想的に行うことができる。

(2) この搬送装置は、ステーシヨンにカートを適
当に分配することによつてステーシヨンにおけ
る負荷のアンバランスを容易に減少させること
ができ、また、都合に応じて何時でも変更で
き、さらに上記負荷を適当に分配することがで
きるような制御を行える。そしてさらに、この
搬送装置は上記負荷を適当に分配することによ
つて生産設備や人事管理を適確に行なうことが
できる。

さらに、本発明によれば、以下の効果がある。
すなわち、各カート１０はその突起２１により案
内されつつメインサーキツトと第２サーキツト６
１上を摺動するので、カート１０はメインサーキ
ツトと第２サーキツト６１と安定して移動するこ
とができる。また、バンド９の押し部材１２がリ
フタ４６のフツク部材４８でもつて第２サーキツ
ト６１を上昇することができる。このリフタ４６
は押し部材１２によつて押される引張部材５０と
フレキシブルワイヤ５６により連結されている。
よつて、メインサーキツト用の駆動装置とは別個
の特別な駆動装置を設けることなく、第２サーキ
ツト６１のカート１０をメインサーキツトに確実
に戻すことができる。

実施例 以下に、図示の実施例について本発明を具体的
に説明する。

この搬送装置は、第１図に示すように、(a)メイ
ンサーキツト、(b)カート、(c)ステーシヨン、(d)ト
ラツクスイツチ（切り換え手段）、(e)リフト装置、
(f)リーダ、(g)コントロールカードおよびｈ中央制
御システム等を備えている。以下順を追つて説明
する。

(a) メインサーキツト 第１図にメインサーキツトａの概略を示してい
る。このメインサーキツトは自分自身でトラツク
の下方を支持することができる自立型トラツクに
より構成されており、床に固定したコラム２によ
つて支持されている。この支持方法は工場設備に
おける天井部より吊りさげる方式にしてもよい。
このメインサーキツトは、駆動源３、制御ユニツ
ト（電子カード）４、情報を読み取るリーダ５、
リフト装置ｅの一部および複数個のステーシヨン
を支持している。

２つのステーシヨンｃ（これは単一の場合、２
つの場合あるいはそれ以上の場合がある）は各コ
ラム２の両側で接続されている。このステーシヨ
ンはモジユール（単位構成体）よりなつており、
この装置の寸法は任意でかつモジユールの追加あ
るいは削除により変更することができるようにな
つている。上記各コラム２には制御ユニツト４を
設けており、この制御ユニツト４は各モジユール
を制御する。この制御ユニツト４は中央制御シス
テムｈに対して雌雄コネクターを介して直列に接
続されており、もし１つの制御ユニツトが損傷す
れば、該当するコネクターを外ずすことにより対
応するモジユールの動作を停止することができ、
それにより装置の他の部分が当該モジユールによ
り影響を受けずに連続して作動できるようになつ
ている。

各グループのモジユールのため、モータ好まし
くは減速ギヤーボツクスを有する３相モータと、
伝動ベルト７と、搬送用穿孔バンド９を送る手段
を構成する鋲付デイスク８とによつて構成された
動力源３を備えている。上記モジユールは選択さ
れたモータの型式によつて変えることができる。

上記トラツク１は各モジユールに位置してお
り、各モジユール６１を互いに接続している。そ
して、このトラツクの寸法構成はステーシヨンの
形式（単一、複数、あるいは特別仕様）および作
業位置の寸法構成に応じて適当に設定している。

上記メインサーキツトａの両端はメインサーキ
ツトのトラツクの長手方向に調節可能な半円形ト
ラツク６２より構成している。上記トラツク６２
は、リフト装置の使用の仕方により必要ならば強
化構造とすることができるが、好ましくは自分自
身でトラツクの下方を支持することができる自立
型とする。これらの部位は常時バンド９を案内し
かつ通過させ、カートｂを移動させ、さらに竜骨
状突起（キール）２１を通過させる。

上記駆動源３と同じレベルに、デイスクを案内
するための部材を有しかつバンド９を牽引するた
めの凹部を備えている。上記トラツク１は、２つ
のプレート、溶接構造物あるいは複合構造物によ
り構成することができる。商業ベースで得やすい
構造物は、適当な形状を形成することのできる射
出成形プラスチツクに嵌め込まれた強化構造物で
ある。

上記バンド９は、押し部材を備えていて、カー
ト１０ｂを搬送するとともにリフト装置を動かす
ようになつている。このバンド９は連続型であつ
てもあるいは分割型であつてもよいが十分強度の
ある材料で構成する。バンド９は、第５図に示す
ように、プラスチツク部１１と、摩擦係数が小さ
くかつ耐摩耗性の優れた押し部材１２を備えてい
る。上記プラスチツク部１１はボルト１３によつ
て相互に連結されている。これらの各部材はすべ
て射出成形により製作している。バンド９のプラ
スチツク部１１は複数個の強化孔１４を備えてお
り、該強化孔１４に対して上記駆動源３のデイス
ク８の鋲が噛み合うようになつている。プラスチ
ツク部１１の端部はボルト１３により相互連結さ
れるように形成されるとともに複数個の小ローラ
１５を備えている。このローラ１５により、バン
ド９の移動時における摩擦が減少する。隣接する
２つのプラスチツク部１１間には、ボルト１３に
より連結された押し部材１２を保持している。こ
の押し部材１２の後部１７はバンド９に寄りかか
つていてメインサーキツトの彎曲部に追従できる
ようになつている。この押し部材１２はローラ１
８と突出部を備えていて、リフト装置の引張部材
５０のピンに対して連結されるようになつてい
る。

(b) カート カート１０は、工場設備内で搬送されるべき衣
服やその他の部片を保持するためのハンガー、受
け皿又はその他の保持手段を搬送するためのもの
である。第７図に示すように、このカート１０
は、リーダ５により読み取り可能なコード２３を
備えていてその位置が確かめられるようになつて
いる。

カート１０は、トラツク１の上面に接する車輪
を備えるとともに、その後部に突出部１９を備え
ている。この突出部は後述する１つずつ仕分けす
る分配器O.O.Dによる処理を可能ならしめるよう
になつている。この突出部には開放スペースと溝
２０が形成されていて、リフト装置による搬送を
可能ならしめている。

カート１０の突起２１は、トラツク１上を走行
するための案内機構を有しており、コード２３を
有する読み取りカードをセツトするためのスロツ
ト２２と、搬送されるべき物を吊り上げるための
穴２４とを備えている。

(c) ステーシヨン 各ステーシヨンは、作業者がカート１０によつ
て搬送されてきた物を受け取つて処理するリフト
装置の一部分である。各ステーシヨンは１つ又は
２つあるいはそれ以上とすることができ、これ
は、一般的に符号６１で示した導入トラツク２５
の個数により決定される。しかして、各導入トラ
ツク２５の構成は同様の構成となつている。

第２図に示すように、各ステーシヨンは支持体
３０を備えており、この支持体３０は、ステーシ
ヨンに到着したカート１０が止まるように、導入
トラツク２５を所定位置に支持するとともに、彎
曲部２６、待機領域２８および上りトラツク２９
を支持している。

各カート１０の作業領域への供給を規制するた
めに、１つずつ仕分けする分配器O.O.D６３を装
着している。この１つずつ仕分けする分配器６３
は１つのカートを通過させる一方、該カートの背
後の他のカートを保持する。第８、９図に示すよ
うに、アーム３１はカート１０を待機させる。電
磁石３２が励磁されて、アーム３１と一体となつ
たレバー３３を吸引すると、該アーム３１は回動
してカート１０を通過せしめるとともに、該カー
ト１０の背後のカートを第９図中符号１０′の位
置に保持する。

電磁石３２が消磁されると、スプリング３４は
アーム３１の元の位置に復帰させる。そのとき、
次のカート１０′が１つ前のカート１０の位置に
来る。この動作は連続的に繰り返される。幾つか
の角度部材３５は各カートが側方に揺れないよう
にして分配器６３が不用意に開くことがないよう
にしている。手動式あるいは空気駆動方式等で操
作する場合であつても、上記と同様の操作がなさ
れ、この場合にはワイヤーやあるいはその他の各
動作手段が上記電磁石３２の役割をなす。

多くのトラツクがある場合には、作業位置にい
る作業者の手が届く位置に設けた選択器５９によ
り、励磁すべき電磁石を選択し、これにより、所
望の作業位置に至るトラツクを決定する。

第１２図に示すように、上記分配器６３と同様
の原理を有する１つずつ仕分けする分配器６４を
備えている。この分配器６４は装置３６を備えて
いる。この装置３６は作業領域において異なつた
位置で留めるために、作業者に都合がよい高さ位
置に調節するためのものである。

第１０，１１図に示すように、待機位置６５に
も１つずつ仕分けする分配器を備えている。この
分配器は前記分配器と大略同構造であるが、電磁
石３２は備えておらず、その代りに、チユーブ付
きワイヤ３７により駆動するようになつている。
このワイヤ３７は、進行するカートがリフト装置
によつて持ち上げられる毎にカート１０を上りト
ラツク２９に自動送りするように機能する。

(d) トラツク・スイツチ トラツク・スイツチ３８は、カート１０をステ
ーシヨンすなわち該ステーシヨンの所定のトラツ
クに入れるためのものである。これらのトラツ
ク・スイツチ３８は、カート１０が所定のトラツ
クに入る必要のある場合に、中央制御システムに
よつて作動される。この動作は電磁石３９と協動
してなされる。このトラツク・スイツチ３８は、
電磁石３９の非動作時にあつては、カート１０を
メイントラツクの連続トラツク沿いに走行せし
め、一方、電磁石３９の動作時にあつては、トラ
ツク沿いに走行するカートの突起２１が所望のス
テーシヨンのトラツクに誘導される。これらの部
材は、カートが可能な限り円滑に方向転換し得る
ように設計すべきである。

(e) リフト装置 リフト装置は、カート１０をメインサーキツト
に復帰させることによつてステーシヨンを自動的
に空にさせるためのものである。このリフト装置
にあつては、第１４図に示した如き部材、すなわ
ち、阻止部材４０、待機位置６５における分配器
に取り付けた待機用マイクロスイツチ４１、上昇
チユーブ４３、および幾らかの付加部材を有する
搬送チユーブ４４を備えている。

上記阻止部材４０はマイクロスイツチ４５を備
えており、この阻止部材４０のマイクロスイツチ
４５は、押し部材１２が自由でカート１０を搬送
していない場合には、該押し部材１２の通過を検
知する一方、押し部材１２がカート１０を搬送し
ている場合には、上記阻止部材４０の上記マイク
ロスイツチ４５が上昇してカート１０と押し部材
１２との移動を阻止する。この動作の詳細は第１
６図に明らかである。

阻止部材４０は上りトラツクから適当な距離離
れた位置にあつて、カートが、検知された押し部
材の丁度前方に来るようにしている。

上記待機用マイクロスイツチ４１は待機領域に
おいてカートが存在するか否かを検知する。この
待機用マイクロスイツチ４１は阻止部材４０のマ
イクロスイツチ４５に順次接続されている。そし
て、カートが待機領域にないときには、上記待機
用マイクロスイツチ４１はリフト装置を動作させ
ず、これによつてリフト装置の自動化が阻害され
ることは防止される。

上記上昇チユーブ４３は上りトラツク２９の上
に設けられていて、リフタ４６を案内するように
なつている。このリフタ４６は、上りトラツクに
おけるカートを引つ掛けて持ち上げメインサーキ
ツトのトラツク４７上に運び上げるように構成さ
れている。

上昇チユーブ４３の前記後部溝内にはフツク４
８が内蔵されており、このフツク４８は、第１３
図に示すように、傾斜チユーブと、下方向に傾斜
したトラツクとの間における幾何学的差異をなく
すようにしている。上記リフタ４６は、カート１
０が一旦上昇してしまうと、そのカートの自重で
該カートが下向きにかつ前向きに方向転換し、上
昇領域に位置していたカートの回りを通過する。

メインサーキツトのトラツク４９の上に設けた
搬送チユーブ４４内には引張部材５０を設けてい
る。この引張部材５０は、第１７、１８、１９図
に示すように、スプリング５２によつて上昇位置
に保持されるピン５１を備えている。このピン５
１は、上側で押されると、金属部材５３の作用に
よつて抑止される。この金属部材５３は自由部を
押すことによつて分離され、これによりピン５１
が元の位置に復帰する。

上記上昇チユーブ４３の後部には検知用マイク
ロスイツチ５４を設けている。この検知用マイク
ロスイツチ５４は上記待機用マイクロスイツチ４
１と上記阻止部材４０のマイクロスイツチ４５お
よび電磁石５５に順次接続されている。検知用マ
イクロスイツチ５４は引張部材５０が所定の正規
の位置に存在するか否かを検知する。そして、該
検知用マイクロスイツチ５４は、引張部材５０が
正規の位置にないことを検知したときには、阻止
部材４０の信号を阻止する。第２０図に示す如
く、押し部材が電磁石に到達すれば、それは、ピ
ン５１を下方に移動せしめて抑止するための信号
を発生する。そして、次の押し部材が到達する
と、それはその突出部でそれを搬送し、フレキシ
ブルチユーブにより上記リフタに接続されている
ワイヤ５６を介して動きを伝達する。

上記搬送チユーブ５７の最先部には、プレート
５８を設けている。このプレート５８は金属部材
５３のスチールバンドに作用することにより、カ
ートがメインサーキツトのトラツクに一旦復帰す
ると、リフト装置を解除するピンを押し部材より
解放する。

上記リフタはリフタの自重で元の位置に復帰す
る。第１４図に示すように、安全機構とするた
め、チユーブは、最先部において上向きに開口し
て引張部材が押し部材から解放されるようにし、
以つてメインサーキツトのジヤミングや破損を防
止している。

安全機構として、上りトラツクはストツパ６０
を有している。このストツパ６０は、起り得べき
両側方向の揺れによりカートが上りトラツクに向
つて逆行するのを防いでいる。

(f) リーダ リーダは、カートの中央制御システムへの進行
に関する情報を供給するためのものである。

リーダは各ステーシヨンに１個づつ付いてお
り、その取り付け位置はメインサーキツトの各ス
テーシヨンの手前である。リーダの型式は電磁
式、機械式、光反射式あるいは光透過式等を任意
に採用できるが、光透過式のものが好ましい。

実施例に係るリーダは１つの発光器と２つの受
光器とを備えており、ストロボ信号とデータ信号
とを読み取る。これらの信号は発光器からの光が
通る穴を不透明カードにあけることによりつくら
れる。光信号を通すための穴は縦方向に並べるの
が最も簡単である。ストロボは穴の後側面を通じ
て読み取り信号を付与する。この目的のために、
ストロボ受光器は、その信号がデータセンタと時
間的に一致するようになされている。

上記受光器は増巾器と共に、メインサーキツト
のトラツクの下部に位置せしめられた印刷回路に
設けている。一方、受光プレートにより供給され
た発光器は他のトラツク上に配置している。

上記各リーダはメインサーキツト上に配置して
おり、かつ各押し部材１２間の距離だけ離れてい
て、当該リーダがカード上の情報を同時的に読み
取りかつ記憶させるようにしている。

前記中央制御システムは、読み取りがなされた
という事実と、読み取りが、押し部材の通過を検
知するものにしてかつ１つの発光器と１つの受光
器よりなる検知器によつてレジスターを空にさせ
ることができるという事実を通知する。上記検知
器の発光器と受光器は、リーダが読み取りを完了
したということを表示する押し部材１２の通過を
検知するべく適宜配置されている。

このようにして、中央制御システムは、各押し
部材の１つの通過の間隔におけるメインサーキツ
ト上のカートの状況を把握する。

(g) 制御カード この制御カードに関して、モジユールの制御を
行うものと、モータの制御のために予定されるも
のとを区別することが重要である。

上記モジユールの制御カードは図中符号４で示
しており、これはコラム２に配置している。この
制御カードは第２３図に示した回路により構成し
ており、この回路は、情報読み取り・記憶回路６
７、エラー検出回路、ステータス回路６６および
電磁石励磁回路６９を備えている。

リーダ５により供給された情報はライン７０，
７１（１つのステーシヨンのリーダとストロボ）
およびライン７２，７３（他のステーシヨンのデ
ータとストロボ）によりカードに送られる。マイ
クロコンピユータが読み取りを実行していない際
は常に、上記情報はレジスターに送られて該レジ
スターに記憶される。

上記マイクロコンピユータは、記憶が完了した
ことを押し部材の通過を読取るためのリーダによ
り判断する。そして、マイクロコンピユータはカ
ードを連続的に読み取り、モジユールの方向をラ
イン７４により定め、連続的なパルスをライン７
６で送つてレジスターを空にする。

読み取りエラーは二進化カウンターと２つのラ
ツチにより検出される。これらの目的は、１つの
ステーシヨンと他のステーシヨンにおけるストロ
ボの数を係合し、それが17を越えたときに情報の
入力を停止するとともに、それが24を越えたとき
にエラーコード（出力“１”）を与える。

マイクロコンピユータで処理されねばならない
ステーシヨンの状態（例えば作業がなされていな
いとか稼動していないステーシヨン等）は８ビツ
ト・レジスターに記憶されかつ上記リーダの情報
の場合と同様に読み取られる。

電磁石の励磁はマイクロコンピユータにより回
路６９を通してなされかつ電磁石の作動方向をラ
イン７７を介して、また開閉のための情報をライ
ン７８を介して、さらに操作実行順序をライン７
９を介して入力することによりなされる。

モータの制御は該モータを支持するコラムに収
納している。モータ制御は、モータ制御コンタク
ト、制御リレー、温度リレー、動作センサー、制
御ロジツクおよび、これらの部材のためのフイー
ダを備えている。

上記動作センサーは、磁石タイプのものであつ
て、バンド９を搬送するデイスク８の鋲で発生せ
しめられるパルスを検出し、パルスの周波数が正
常値より小さいときにモータを切る。

上記マイクロコンピユータが上記バンド９が機
能するように命令するとともに上記動作センサが
どのような異常も検出しないとき、上記制御ロジ
ツクは上記バンド９を機能させることができる一
方、そうでないときには上記バンド９を機能させ
ずに保留する。このメカニズムは、チエーンを手
動で操作可能ならしめるスイツチにより停止でき
る。

(h) 中央制御システム 中央制御システムは、スクリーン、キーボー
ド、プリンターおよび、制御カードに接続したデ
イスクを備えたマイクロコンピユータより構成し
ている。

この中央制御システムはカートに割り当てられ
たルートに従つてカート進行を制御するものであ
つて、予め設定された基準に従つて各ステーシヨ
ンにおけるカートにより搬送された搬送物にかか
る作業負荷が他のステーシヨンの作業負荷と比較
してアンバランスか否かに関する決定を行い、か
つ過負荷状態に把握する。

この中央制御システムは、各カードの進行や各
ステーシヨンの状況に関する情報のすべてを把握
しているので、言い換えれば、各カートの進行や
各ステーシヨンの状況に関する情報に基づいてス
テーシヨンにカートを分配することができるの
で、プログラムされることが望まれているどのよ
うな基準においても生産と人員を管理することが
でき、したがつて、全体的生産高、作業位置やモ
デルによる生産高および作業時間等に関する情報
を供給できる。

部分的又は全体的な情報を得たり、ルートを変
更したり、あるいは新しいステーシヨンを割り当
てたりするために、キーボードを操作することに
よつて何時でも中央制御システムに作用すること
ができる。

上記実施例は本発明の一例をすぎずその他種々
の態様で実施できることは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は搬送装
置の概略構成を示す斜視図、第２図は１つのステ
ーシヨンｃの構成を示す概略斜視図、第３図は搬
送バンドおよび駆動源を示す概略斜視図、第４図
は１つのステーシヨンとメインサーキツトとの連
結状態およびモジユール制御カードの配置を示す
概略斜視図、第５図は押し部材を有する搬送バン
ドの一部を示す斜視図、第６図は第５図に示した
押し部材の一部詳細図、第７図はトラツクに組み
込まれるカートの構成および該カートの突起の詳
細を示す斜視図、第８図は、分配器O.O.Dの概略
構成を示す斜視図、第９図は第８図における分配
器O.O.Dの動作を示す断面図、第１０図は待機領
域における分配器O.O.Dの動作を示す概略断面
図、第１１図は待機領域における分配器を作動さ
せる機構の概略平面図、第１２図は分配器の斜視
図、第１３図はステーシヨンのリフト領域におけ
るリフト装置の作動を示す図、第１４図はリフト
装置の斜視図、第１５図は押し部材がリフト装置
における引張部材を押す状態を示す斜視図、第１
６図はリフト装置における阻止部材を示す斜視
図、第１７図はリフト装置の引張部材を示す斜視
図、第１８図、１９図は夫々第１７図に示した引
張部材の作動を示す断面図、第２０図は搬送チユ
ーブの最先領域および引張部材の解除動作を示す
斜視図、第２１図は搬送チユーブの後部を示す斜
視図、第２２図はリフタを示す斜視図、第２３図
は装置全体の種々の制御カードのブロツク回路図
である。 １…自立型トラツク、２…コラム、３…駆動
源、４…制御ユニツト（電子カード）、５…リー
ダ、７…伝動ベルト、８…鋲付デイスク、９…搬
送用穿孔バンド、１０…カート、１１…プラスチ
ツク部、１２…押し部材、１３…ボルト、１４…
強化孔、１５…ローラ、１７…後部、１８…ロー
ラ、１９…突出部、２０…溝、２１…突起、２２
…スロツト、２３…コード、２４…穴、２５…導
入トラツク、２６…彎曲部、２７…作業領域、２
８…待機位置、２９…上りトラツク、３０…支持
体、３１…アーム、３２…電磁石、３３…レバ
ー、３４…リターンスプリング、３５…角度部
材、３７…ワイヤー、３８…トラツクスイツチ、
３９…電磁石、４０…阻止部材、４１…待機用マ
イクロスイツチ、４３…上昇チユーブ、４４…搬
送チユーブ、４５…阻止部材４０のマイクロスイ
ツチ、４６…リフタ、４７…トラツク、４８…フ
ツク、４９…トラツク、５０…引張部材、５１…
ピン、５２…スプリング、５３…金属部材、５４
…検知用マイクロスイツチ、５６…ワイヤー、５
７…搬送チユーブ、５８…プレート、５９…選択
器、６０…ストツパ、６１…モジユール、６２…
半円形トラツク、６３…分配器、６４…モジユー
ル、６５…待機位置、６６…ステータス回路、６
７…読み取り記憶回路、６８…エラー検出回路、
６９…電磁石励磁回路、７０，７１，７２，７
３，７４，７５，７６…ライン、ａ…メインサー
キツト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第２サーキツト６１の一部である複数のステ
   ーシヨンＣを有するトラツク１よりなるメインサ
   ーキツトと、複数の搬送手段１０と、複数のリー
   ダ５と、複数のサーキツト切り換え手段３８と、
   リフト装置４６とを備えた搬送装置であつて、 上記複数の搬送手段１０は、上記メインサーキ
   ツトと上記第２サーキツトに沿つて移動可能であ
   りかつ各ステーシヨンに向けて自重で移動可能で
   あり、かつ、衣類、部品、構成要素、あるいはそ
   の他の部材を保持するためのカート・ハンガー・
   受け皿、フツクその他これに類するものを吊り下
   げるカートを有し、上記搬送手段の上記カート１
   ０は、モータ駆動されるバンド９の適所に配置さ
   れかつ接続された押し部材１２によつて上記メイ
   ンサーキツトに沿つて移動され、上記各カート１
   ０は該カートに支持された部材とカートを識別す
   る識別コード２３を備え、 上記複数のリーダ５は、上記カートの通過時に
   上記カート１０の上記識別コード２３を読み取
   り、 上記切り換え手段３８は、識別された第２サー
   キツト６１に上記識別されたカート１０を移動さ
   せるように電磁石３９によつて作動され、 上記リフト装置４６は、上記第２サーキツト６
   １の夫々に配置されかつ待機位置のカート１０を
   第２サーキツト６１の１つのステーシヨンＣから
   上記メインサーキツトの上記バンド９の空いてい
   る１つの押し部材１２に戻すように移動させるよ
   うにした搬送装置にして、 上記リーダの夫々は、発光器Ｐ−１と２つの受
   光器Ｐ−２，Ｐ−３を備えてなり、上記発光器は
   データセンタと一致するストロボ信号を発生さ
   せ、ストロボの各インパルスにおいて、光の有無
   により表されたデータステータスは１と０の記録
   型式のレジスタに記録され記憶され、上記コード
   を作成するものであつて、上記リーダ５は上記押
   し部材間の間隔の倍数だけ離れており、全てのリ
   ーダ５はマイクロコンピユータに連結されてお
   り、 上記リフト装置４６は、 上記バンド９の空いている押し部材１２を検出
   する一方、所定のプログラムに従つて、いつで
   も、押し部材１２の夫々の通過とともにバンド９
   の進行と全てのカート１０の位置とを知らしめる
   とともに、上記カート１０の進行を管理するよう
   にレジスターを読むように上記マイクロコンピユ
   ータに通知する検出手段４０，４５と、 各ステーシヨンの待機位置に位置したカートを
   メインサーキツトまで戻すように搬送させるリフ
   タ４６と、 上記リフタ４６を案内しかつリフトトラツク上
   に設けられた上昇チユーブ４３と、 上記上昇チユーブ４３に沿つて移動する上記リ
   フタ４６に備えられるとともに、上記カート１０
   を引つ掛け、リフト位置まで上記カートを押し、
   上記メインサーキツトの上記トラツク１に上記カ
   ートを置き、かつ降下時に上記カートから離れる
   ような形状を有するフツク部材４８と、 その作動ピン５１がスプリング５２によつて上
   昇位置に保持される一方、上記作動ピン５１の上
   部が押されると、上記検出手段４０，４５によつ
   て検出された上記バンド９の空いている上記押し
   部材１２に接触して該押し部材１２によつて搬送
   され、フレキシブルワイヤ５６によつて連結され
   た上記リフタ４６を上昇させるように金属部材５
   ３によつて抑止される引張部材５０と、 上記引張部材５０を案内するために該引張部材
   ５０を収納しかつ上記メインサーキツトの上記ト
   ラツク１上に設けられた搬送チユーブ４４とを備
   え、 各カート１０は、摺動ボデイと竜骨状突起２１
   とを有し、 上記摺動ボデイの後部１９は、１つずつ仕分け
   する分配器６３によつて保持されかつ分配される
   ようにかつ上昇チユーブ４３を有する上記リフト
   装置４６によつて上昇させられるように溝２０を
   有する突出部１９を有し、 上記突起２１は、上記トラツクに形成された各
   案内溝に沿つて案内され、上記識別コードを備
   え、かつ、上記フツクにより搬送物を吊り下げる
   ことができるようにしたことを特徴とする搬送装
   置。 ２ 上記メインサーキツトは自立型トラツク１で
   構成し、そのトラツクの一部は、上記カート１０
   の支持、移動、案内と上記バンド９の案内とを行
   なうようにしたことを特徴とする第１項に記載の
   搬送装置。 ３ 上記バンド９と上記押し部材１２とは射出成
   形プラスチツクで製造されるように設計されてお
   り、かつ上記バンドを搬送するためにモータが作
   用する強化穴１４を備え、該バンドは複数個の部
   片１１より構成していて、該部片１１間は、上記
   押し部材１２と同様に摩擦を低減させるための小
   輪１５を備えて連結されており、上記バンド９は
   トラツクに沿つて移動可能でかつ上記リフタ４６
   を搬送可能とするようにしたことを特徴とする第
   １項に記載の搬送装置。 ４ 上記切り換え手段３８によつて制御された１
   つ以上の導入トラツク２５を上記ステーシヨンは
   備えるとともに、上記カート１０を待機させるた
   め１つずつ仕分けする複数の第１分配器６３を上
   記ステーシヨンに備え、各ステーシヨンには、作
   業領域２７に導くため１つずつ仕分けする第２分
   配器６３と、上記作業領域で高さ調整を行なうこ
   とができかつ１つずつ仕分けする可動性分配器６
   ４とを備えるようにしたことを特徴とする第１項
   に記載の搬送装置。 ５ 上記第１分配器６３はアーム３１を有し、該
   アーム３１は、非動作時には、その摺動ボデイの
   後部１９で上記カート１０を待機させる一方、動
   作時には、上記カート１０を通過させるが、通過
   する該カートの背後のカート１０の通過を阻止す
   るようになつており、上記第１分配器６３の動作
   は、電磁石３２によつてレバー３３で直接行なわ
   れるか、同時的に動作させるためのワイヤを介し
   て１つずつ仕分けする他の第１分配器６３の電磁
   石により間接的に行なわれるか、カート１０の上
   記突起２１によつて機械的に作動されるワイヤ３
   ７を介して行なわれるか、又は手動により行なわ
   れるようにしたことを特徴とする第１〜４項のい
   ずれかに記載の搬送装置。 ６ １つずつ仕分けする上記第１分配器６３は、
   上記カート１０の揺れを防止する角度部材３５
   と、動作を中止するとき元の位置に上記第１分配
   器６３を保持するスプリング３４とを備えるよう
   にしたことを特徴とする第５項に記載の搬送装
   置。 ７ 上記可動性分配器６４は、該分配器６４の位
   置を変えて留めることができる留め機構３６を備
   えるようにしたことを特徴とする第４項に記載の
   搬送装置。 ８ 上記リフト装置の検出手段４０，４５は、上
   記カート１０が所望の押し部材１２の前の空間に
   位置決めされるように、適当な間隔で上記メイン
   サーキツト上に配置され、上記押し部材１２が自
   由であるならば該押し部材１２の通過を検出する
   一方上記押し部材１２がカート１０を押している
   ならばそれらにより上昇させられるマイクロスイ
   ツチ４５を備えた阻止部材４０を備える一方、 上記リフト装置は、待機用マイクロスイツチ４
   １と、検知用マイクロスイツチ５４と、電磁石５
   ５と、プレート５８と、安全ストツパ６０とをさ
   らに備え、 上記待機用マイクロスイツチ４１は、上記待機
   領域に位置決めされかつ上記阻止部材４０の上記
   マイクロスイツチ４５に順次接続され、 上記検知用マイクロスイツチ５４は、上記引張
   部材５０を検知する位置に位置決めされかつ上記
   阻止部材４０の上記マイクロスイツチ４５と上記
   待機用マイクロスイツチ４１とに順次接続されか
   つ正規の位置まで上記引張部材５０が復帰したこ
   とを検知し、 上記電磁石５５は、上記引張部材５０のピン５
   １に作用しかつ上記待機用及び検知用マイクロス
   イツチ４１，５４と上記阻止部材４０の上記マイ
   クロスイツチ４５とに順次接続されており、 上記プレート５８は、搬送チユーブ４４の前部
   に配置され、上記引張部材５０の金属部材５３に
   作用して、上記リフタ４６を初期位置に復帰させ
   るように上記引張部材５０のピン５１を解放する
   一方、上記搬送チユーブ４４は上記押し部材５０
   が引つ掛かることがないような形状を有し、 上記安全ストツパ６０は、上記カート１０が上
   記リフトトラツクに後退するのを防止するように
   したことを特徴とする第１項に記載の搬送装置。