JPH058141Y2 - - Google Patents

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JPH058141Y2
JPH058141Y2 JP1985098075U JP9807585U JPH058141Y2 JP H058141 Y2 JPH058141 Y2 JP H058141Y2 JP 1985098075 U JP1985098075 U JP 1985098075U JP 9807585 U JP9807585 U JP 9807585U JP H058141 Y2 JPH058141 Y2 JP H058141Y2
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thermal head
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glaze layer
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はサーマルプリンタに用いられるサーマ
ルヘツドに関する。
〔従来技術および問題点〕
サーマルプリンタに搭載するサーマルヘツド
は、例えば複数個の発熱抵抗体素子を同一基板上
に直線的に配列し、情報に従つてこの発熱抵抗体
素子を通電加熱させて、感熱記録紙に発色記録さ
せ、あるいはインクリボンを介して、普通紙に転
写記録するために用いられる。
第3図は、従来のこのサーマルヘツドの一般構
造例を示すものである。絶縁性基板1上には断面
が半円弧状のガラスからなる部分グレーズ層2が
形成されており、この部分グレーズ層2の頂面部
2a上にTa2N等からなる発熱部3aを有する抵
抗体層3が形成されている。この抵抗体層3の上
には、さらにこの抵抗体層3に対して給電するた
めの給電体層4が形成されていて、この給電体層
4の部分グレーズ層2の頂面部2aはエツチング
等の手段により分断されて分断部4cが形成され
ている。
給電体層4は例えばアルミニウム又は、その合
金等からなるもので、この分断部4cの両側間に
電圧を与えると、部分グレーズ層2の頂面部2a
に位置する抵抗体層3に電流が流れて発熱部3a
が発熱する。この抵抗体層3および給電体層4の
上には、これらの保護層7が形成されている。こ
の保護層7は抵抗体層3を酸化による劣化から保
護するSiO2などからなる耐酸化層5と感熱記録
紙(図示せず)等との接触による摩耗から抵抗体
層3および給電体層4を保護するTa2O5等からな
る耐摩耗層6とからなつている。このサーマルヘ
ツドは中央の分断部4cで分断された複数の給電
体層4の一方が共通電極ライン4aに接続され、
他方が個別電極ライン4bに接続されている。こ
の個別電極ライン4bに情報に応じて選択的に電
圧が印加されると部分グレーズ層2の頂面部2a
に対応する抵抗体層3の発熱部3aが発熱し、こ
の熱が耐酸化層5および耐摩耗層6を伝わつてい
わゆる保護層7の表面が発熱して、感熱記録紙、
インクリボン(いずれも図示せず)等に発色エネ
ルギーが与えられることとなる。なお、保護層7
は端子部(図示せず)以外のヘツド面のすべてを
覆うように設けられている。
この従来のサーマルヘツドは給電体層4に部分
グレーズ層2の頂面部2aに位置する分断部4c
を設け、この上にスパツタリング等の手段により
耐酸化層5および耐摩耗層6が形成され、最終工
程で分割されてサーマルヘツドチツプとなる。と
ころで近年サーマル(熱転写)プリンタの印字品
質の改良が進みラフ紙(表面粗度10秒以下)に対
しても同様の印字品質が追究されている。それに
ともなつてサーマルヘツドの構造は発熱部をサー
マルヘツド基板の一端部に片寄らせるとともに、
印字時においてヘツド面に傾斜を与えることが行
なわれ効果を出している。更にサーマルヘツドの
端部エツジに面取りを加えて、インクリボンの引
きはがしのタイミングと引きはがしの角度調整及
びリボンテープの摺動性を配慮している。なお、
第3図のように従来のサーマルヘツドの端部エツ
ジ8を大きく面取り加工した場合、印字品質の向
上ははかられるが、破線で示すように従来給電体
層4の共通電極ライン4aの端部4dは部分グレ
ーズ層2から絶縁性基板1の上面にわたつて形成
されていたため、端部エツジ8のエツジ研磨加工
により給電体層4の共通電極ライン4aが広範囲
に端面に露出してくる。
この露出した給電体層4がAlによつて形成さ
れている場合、特に耐蝕性の信頼度が低く汗等に
含まれる塩素イオンが付着したときは急激にフシ
ヨクが進み、給電体層4の体積膨張により、保護
層7をハクリしたり、共通電極ライン4aの断線
や抵抗値増大により印字不能になるなどの重大な
欠点があつた。
また給電体層4と耐酸化層5及び抵抗体層3と
の密着力は、耐酸化層5と抵抗体層3及び部分グ
レーズ層2と間の密着力に対して弱いため、研磨
やダイシング加工によつてサーマルヘツドのエツ
ジ部分にチツピングが生じて更に給電体層4が露
出するという欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は、前記従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、サー
マルヘツドの部分グレーズ層上の発熱抵抗体層の
近傍に位置する共通電極ラインの端部が、グレー
ズ層の近傍まで研磨又はダイサーでダイシングさ
れても露出しないように共通電極ラインを部分グ
レーズ層の曲率上に配置することによつて、従来
の欠点を解消するものである。
〔考案の構成〕
かかる目的を達成するために、本考案は、絶縁
性基板上に形成された断面が半円弧状の部分グレ
ーズ層と、該部分グレーズ層の略頂面部に形成さ
れた複数個の発熱部を有する抵抗体層と、該発熱
部を有する抵抗体層に電力を供給するための給電
体層と、該給電体層上に形成された保護層とを備
えたサーマルヘツドにおいて、前記絶縁性基板の
一端部に面取りが施され、かつ前記部分グレーズ
層が該一端部に片寄らせて形成されるとともに、
前記発熱部の近傍に位置する給電体層のうち共通
電極ラインが前記部分グレーズ層から露出しない
ように該部分グレーズ層の前記絶縁性基板の一端
部側の曲面上に形成されたことを特徴とするもの
である。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。第1図は本考案によるサーマルヘツドを示す
断面図であり、第2図a,bは平面図と正面図を
示すものである。
図において本考案のサーマルヘツドは絶縁性基
板1上に形成された略半円弧状の部分グレーズ層
2の上にTa2Nからなる発熱抵抗体層3及びAlか
らなる給電体層4を積層し、フオトリソ技術によ
り発熱部3aを部分グレーズ層2の略頂面上に位
置させるように共通電極ライン4aと個別電極ラ
イン4bを形成する。更にSiO2などからなる耐
酸化層5及びTa2O5などからなる耐摩耗層6をス
パツタリングで積層されており、この耐酸化層5
と耐摩耗層6とによつて保護層7が形成される。
そして、共通電極ライン4aは部分グレーズ層2
の曲率中であつて平滑な曲面上にその外形となる
端部4d′が位置するように形成されている。
このような本考案のサーマルヘツドにおいて、
第1図の破線で示すように、例えば部分グレーズ
層2の近傍までサーマルヘツドの外形のエツジ部
8が研磨されても、共通電極ライン4aは部分グ
レーズ層2の曲率範中に外形となる端部4d′が位
置しているため、従来のように露出する恐れは全
くないものとすることができる。また共通電極ラ
イン4aを介在させないサーマルヘツドの端面の
エツジ部8はスパツタ膜の密着強度が高く、機械
加工による衝撃に対して安易にハクリすることが
なく、仕上がりが安定する特徴がある。
このように本考案のサーマルヘツドは熱転写プ
リンタの印字品質の向上のため、部分グレーズ層
2の近傍までサーマルヘツドの外形のエツジ部8
を接近させても、共通電極ライン4aの外形とな
る端部4d′を部分グレーズ層2の曲率上に位置さ
せているため、露出することがなく、よつて給電
体層がアルミニウム又はその合金であつても湿気
や塩素イオンによる給電体層4のフシヨクが著し
く軽減され給電体層4上の保護層7がハクリした
り共通電極ライン4aの断線や抵抗値の増大によ
つて印字が不能になるなどの重大な欠点が解消さ
れる。
また、サーマルヘツドの外形のエツジ部に共通
電極ライン4aが無いため、スパツタ膜の密着強
度が高く、研磨およびダイシング等の機械加工を
加えてもサーマルヘツドのエツジ部にチツピング
が生じにくく信頼性のより高いものとなつてい
る。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案のサーマルヘツドは、発
熱部の近傍に形成された共通電極ラインの外形の
端部が部分グレーズ層の曲率上に位置されたもの
である。このため、熱転写プリンタの印字品質に
敏感に影響するサーマルヘツドの発熱部と外形の
エツジ部の関係寸法A(第1図参照)を短くでき
るとともにインクリボンと摺接する外形のエツジ
部の平滑性を出すための2次的な機械加工(いわ
ゆる面取加工)が行われても、ヘツドの寿命を損
なうことがなく、かつ高印字品質のサーマルヘツ
ドを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のサーマルヘツドの一実施例
を示す要部断面図、第2図a,bは、第1図のサ
ーマルヘツドの平面図と正面図、第3図は、従来
のサーマルヘツドを示す要部断面図である。 1……絶縁性基板、2……部分グレーズ層、3
……抵抗体層、3a……発熱部、4……給電体
層、4a……共通電極ライン、4d,4d′……端
部、4b……個別電極ライン、5……耐酸化層、
6……耐摩耗層、7……保護層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 絶縁性基板上に形成された断面が半円弧状の
    部分グレーズ層と、該部分グレーズ層の略頂面
    部に形成された複数個の発熱部を有する抵抗体
    層と、該発熱部を有する抵抗体層に電力を供給
    するための給電体層と、該給電体層上に形成さ
    れた保護層とを備えたサーマルヘツドにおい
    て、前記絶縁性基板の一端部に面取りが施さ
    れ、かつ前記部分グレーズ層が該一端部に片寄
    らせて形成されるとともに、前記発熱部の近傍
    に位置する給電体層のうち共通電極ラインが前
    記部分グレーズ層から露出しないように該部分
    グレーズ層の前記絶縁性基板の一端部側の曲面
    上に形成されたことを特徴とするサーマルヘツ
    ド。 (2) 前記給電体層がアルミニウム又はその合金で
    形成されたことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第(1)項記載のサーマルヘツド。
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JPH0712697B2 (ja) * 1991-11-18 1995-02-15 ローム株式会社 サーマルヘッドの製造方法
JP2886806B2 (ja) * 1995-07-17 1999-04-26 ローム株式会社 サーマルヘッド

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JPS5747678A (en) * 1980-09-03 1982-03-18 Hitachi Ltd Heat-sensitive recording head
JPS5976272A (ja) * 1982-10-25 1984-05-01 Tokyo Electric Co Ltd サ−マルヘツド

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