JPH058136U - スラストリツプ付きオイルシール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラストリップの摩耗を少なくし、シール性
を安定化させる。 【構成】 スラストリップ６の接触面に半径方向に連続
して同心円状の凹凸部７，８を多段に形成してなること
を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、回転軸に直交する面又は斜めに交差する面に接触させてダストシ ールを行うスラストリップの付いたオイルシールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスラストリップ付きオイルシールにおけるスラストリップは、その接触 部に一個の先端リップを形成してシールしている。

【０００３】 そのため、先端リップが摩耗し易く、シール性が不安定でダストが侵入し易い 欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、前記従来のスラストリップ付きオイルシールにおけるスラストリ ップが摩耗し易く、シール性が不安定という課題を解決することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は前記従来の課題を解決するために、スラストリップ６の接触面に半 径方向に連続して同心円状の凹凸部７，８を多段に形成してなるスラストリップ 付きオイルシールを提案するものである。

【０００６】

【作用】

多段の凹凸により複数の凸部７でシールし、ダストの侵入が確実に防止される と共に、多段の凸部７で接触するため一個の凸部７の摩耗が少なくなり、しかも その各凹部８に潤滑剤が保持されて、摩耗を少なくし、シール性が耐久的に安定 する。

【０００７】 使用初期にスラスト面５に接触している凸部７が摩耗するにつれて、それまで 非接触であった内周側の凸部７が接触するようになるため、継続的にシール性を 維持する。

【０００８】

【実施例】

図１、図２に示すようにオイルシール１は回転軸２に接触してシールする主リ ップ３あるいは副リップ４に加えて、回転軸２に直交するか又は斜めに交差する スラスト面５に接触するスラストリップ６が形成され、その先端部の接触面には 半径方向に連続する同心円状の凸部７及び凹部８が多段に形成されている。

【０００９】 スラストリップ６の非接触面と各凸部７間の肉厚ｔ1，ｔ2，ｔ3・・は、図３ に示すように外周側に位置するものほど薄く形成し、スラスト面５に接触する各 凸部７の接触圧がほぼ均等になるようにすることが望ましい。

【００１０】 凸部７及び凹部８の断面形は、図３ないし図５に示すように鋸刃状あるいは波 型状いずれであってもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上の通りこの考案によれば、スラストリップはスラスト面に対して多段の凹 凸により複数の凸部でシールするので、ダストの侵入が確実に防止されると共に 、多段の凸部で接触するので、一個の凸部の摩耗が少なくなり、しかもその各凹 部に潤滑剤が保持されて摩耗を少なくし、シール性を耐久的に安定化することが できる。

【００１２】 使用初期にスラスト面に接触している凸部が摩耗するにつれて、それまで非接 触であった内周側の凸部が接触するようになるため、継続的にシール性を維持す ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す縦断正面図。

【図２】この考案の他の実施例を示す縦断正面図。

【図３】この考案に係るスラストリップの一態様を示す
拡大縦断正面図。

【図４】この考案に係るスラストリップの他の態様を示
す拡大縦断正面図。

【図５】この考案に係るスラストリップのさらに他の態
様を示す拡大縦断正面図。

【符号の説明】

１ オイルシール ２ 回転軸 ３ 主リップ ４ 副リップ ５ スラスト面 ６ スラストリップ ７ 凸部 ８ 凹部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 スラストリップの接触面に半径方向に連
   続して同心円状の凹凸部を多段に形成してなること特徴
   とするスラストリップ付きオイルシール。