JP3023136U - 止め輪 - Google Patents

止め輪

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JP3023136U
JP3023136U JP1995010117U JP1011795U JP3023136U JP 3023136 U JP3023136 U JP 3023136U JP 1995010117 U JP1995010117 U JP 1995010117U JP 1011795 U JP1011795 U JP 1011795U JP 3023136 U JP3023136 U JP 3023136U
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JP
Japan
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retaining ring
shaft
groove
fitted
hole
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JP1995010117U
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Inventor
忠男 深津
Original Assignee
中庸スプリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸或いは穴に嵌合された部材の軸方向長さお
よび前記軸或いは穴の長さの様々な寸法誤差に対応で
き、また、磨耗が生じても部材が軸方向に移動すること
を防止できるようにする。 【解決手段】 止め輪14は弾性材、例えば金属板によ
り有端環状の略C字状に形成すると共に、周方向に山1
4aと谷14bが交互に連なる波板状に形成する。この
ことにより、止め輪14は軸方向に弾性作用を有するの
で、軸方向に力を加えると、その高さを変えることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、軸或いは穴に嵌合された部材の抜止めを行う止め輪に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
止め輪は、軸の外周面あるいは穴の内周面を一周するように形成された溝に嵌 込まれて、前記軸や穴に嵌合された部材の抜止めを行うもので、有端環状をなし 、両端間の開口部を押し拡げて溝に嵌込むようになっている。
【0003】 特に、軸や穴に嵌合された部材(以下、部材と略する)を軸方向にがたつくこ となく止める場合、その部材の軸方向長さと軸や穴の前記部材が嵌合される部分 の軸方向長さとは、設計上同一に定められているが、実際は製作上の寸法誤差が 生ずる。
【0004】 例えば、図4に示すように、軸1に嵌合された部材2の軸方向長さH1と、軸 1の前記部材2が嵌合される部分、この場合、段部1aから軸1の端部に形成さ れた溝3までの長さH2との間には、(a)、(b)及び(c)の3通りの関係 が生ずる。すなわち、図4(a)には、H1とH2とが同一長さの場合が示され ており、この場合は、前記溝3には当該溝3の幅と同一厚さの止め輪4を嵌め込 むようにする。このことにより、部材2は抜け止めされると共に軸方向の移動が 規制される。
【0005】 また、図4(b)には、H1の方がH2より短い場合が示されており、この場 合は、前記溝3には当該溝3の幅と同一厚さの止め輪4を嵌込み、さらに部材2 と止め輪4との間に生じた隙間にワッシャ5を嵌込むことにより抜け止めを行る と共に、軸方向の移動を規制するようにする。
【0006】 一方、図4(c)には、H1がH2より長い場合が示されており、この場合は 、部材2が溝3の上に飛び出てしまい、溝3の幅と同一厚さの止め輪4を装着す ることができないため、溝3の幅より小さい厚さの止め輪6を嵌込む。この止め 輪6は、部材2が溝3の上に飛び出た長さの分だけ当該溝3の幅より小さい厚さ のもので、従って、部材が溝の上に飛び出た分に応じて異なる厚さの止め輪6が 必要となる。
【0007】 このように、H1とH2の長さの差に応じて異なる厚さの止め輪4,6が必要 となり、特に、図4(b)に示すH1の方がH2より短い場合には、止め輪4に 加えてワッシャ5を嵌め込む必要があ、その分、部品点数が増えるという問題点 がある。そこで、一般的には、予めH1の方がH2より長くなるように製作され ている。しかしながら、この場合も、上記したように製作上の寸法誤差に応じて 異なる厚さの止め輪6が必要であり、不便であった。
【0008】 また、組立時には部材2と密に接触するように止め輪6が嵌め込まれ、前記部 材2の軸方向の移動が規制されていても、部材2が回転する場合、磨耗により止 め輪4,6と部材2との間に隙間が生じることがあるので、定期的に点検を行っ て、隙間が生じている場合には厚さの大きい止め輪と交換する必要があり不便で あった。
【0009】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸或いは穴に嵌合 された部材の軸方向長さと前記軸或いは穴の軸方向長さとの寸法誤差に対応でき 、また、磨耗が生じても部材が軸方向に移動することを防止できる止め輪を提供 するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の止め輪は、弾性部材により有端環状に形成され、軸の外周面或いは穴 の内周面に設けられた溝に嵌込まれ、前記軸或いは穴に嵌合された部材の抜止め を行うものであって、周方向に、山と谷が交互に連なる波板状に形成したことを 特徴とするものである(請求項1)。 この場合、両端間の開口部を、山と谷との間に位置するように設けることが望 ましい(請求項2)。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施例について図1ないし図3を参照して説明する。 まず、図2において、軸11の先方部分は段部11aを介して径小に形成され ており、この径小部11bの先端部外周には、前記段部11aから距離L1の所 に溝12が形成されている。13は軸11に嵌合された部材例えば歯車で、歯車 13の一方側の端面13aが前記段部11aに当接して位置決めされている。そ して、前記溝12には前記歯車13の他方側の端面13bに当接するように止め 輪14が嵌込まれており、これにより、歯車13の抜止めが行われると共に、該 歯車13の軸方向の移動が規制されている。
【0012】 上記止め輪14は、図1に示すように、弾性部材、例えば金属板により有端環 状の略C字状に形成されている。そして、この止め輪14は、周方向に山と谷、 この場合、図示上面側からみて山14a(下面側からみると谷14b)と谷14 b(下面側からみると山14a)が交互に連なる波板状に形成されており、両端 部15,15間の開口部16は、前記山14aと谷14bとの間に位置するよう に形成されている。
【0013】 尚、止め輪14の内径は、前記溝12の外径より若干小さく形成されており、 止め輪14を、その開口部16を押し拡げて径小部11bに通し、溝12に装着 すると、自身のばね作用により縮径して溝12に嵌着されるようになっている。 このとき、開口部16を歯車13に押し当てて軸方向高さH(図3に示す)を低 くして溝12に嵌着するものである。ここで、開口部16が山14aと谷14b の間に設けられていることにより、止め輪14の両端部15,15が溝12の内 側面12aや歯車13の端面13bに当たることがないので、両端部15,15 により歯車13や軸11を傷付けることを防止できる。
【0014】 従って、図3に示すように、溝12に嵌着された止め輪14は、歯車13側に 凸となっている山14aの頂部が歯車13と接し、反対側に凸となっている山1 4aの頂部が溝12の内側面12aに接するようになり、その他の部分は歯車1 3および溝12の内側面12aのいずれとも非接触の状態となる。そして、止め 輪14の開口部16が山14aと谷14bとの間に位置するため、両端部15, 15は歯車13及び溝12の内側面12aのいずれとも非接触の状態となる。
【0015】 上記構成によれば、止め輪14は、波板状に形成されて軸方向に弾性作用を有 するので、軸方向に力を加えると高さHを変えることができる。その結果、設計 上は歯車13の軸方向長さL2の方を、軸11の段部11aから溝12までの長 さL1より大きくして、製作上の誤差が生じても歯車13が溝12の上に飛び出 るように構成しておくことにより、従来のように飛び出した量に応じた厚さの止 め輪を選択して嵌込む必要がなく、只一つの種類の幅の止め輪で対応できる。し かも、磨耗により歯車13の軸方向長さL2が短くなるようなことがあっても、 止め輪14の弾性作用により、軸方向に加わる力の変化に応じて高さHが高くな るので、従来のように厚さの大きい止め輪に交換する必要がない。
【0016】 尚、本考案は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、 止め輪は、穴の内周に形成された溝に嵌込まれて、当該穴に嵌合された部材、例 えば軸受の抜止めを行うと共に軸方向の移動を規制するものであっても良い。ま た、止め輪は、軸や穴に嵌合された部材との間に隙間を存して当該軸の外周面や や当該穴の内周面に形成された溝に嵌込まれても良く、この場合、止め輪は単に 前記軸や穴に嵌合された部材の抜け止めを行うだけのものである。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の止め輪によれば、波板状に形成されているため に軸方向に弾性作用を有するので、軸方向に力を加えるとその軸方向高さを変え ることができる。その結果、只一つの種類の止め輪で、様々な幅に対応できる。 しかも、磨耗により軸または穴に嵌合された部材の軸方向長さが短くなるような ことがあっても、止め輪の弾性作用により高さが変化するので、従来のように厚 さの大きい止め輪に交換する必要がない。
【0018】 この場合、開口部が、山と谷との間に位置するように設けることにより、止め 輪の両端部が、溝の内側面や、前記軸や穴及びこれらに嵌合された部材の側面に 当たらなくすることができ、傷付けることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、止め輪の斜視
【図2】歯車装置の一部を示す断面側面図
【図3】歯車装置の側面図
【図4】従来例を示す第2相当図で、軸に嵌合された部
材の軸方向長さH1と軸の段部から溝までの長さH2と
の関係を示し、(a)は、H1とH2とがほぼ等しい場
合を、(b)は、H1よりH2の方が短い場合を、
(c)は、H1よりH2の方が長い場合を示す
【符号の説明】
11は軸、12は溝、13は歯車(軸に嵌合された部
材)、14は止め輪、14aは山、14bは谷、15は
端部、16は開口部を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材により有端環状に形成され、軸の
    外周面或いは穴の内周面に設けられた溝に嵌込まれ、前
    記軸或いは穴に嵌合された部材の抜止めを行う止め輪に
    おいて、 周方向に、山と谷が交互に連なる波板状に形成したこと
    を特徴とする止め輪。
  2. 【請求項2】 両端間の開口部は、山と谷との間に位置
    するように設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の止め輪。
JP1995010117U 1995-09-26 1995-09-26 止め輪 Expired - Lifetime JP3023136U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015164850A (ja) * 2015-06-03 2015-09-17 日本精工株式会社 ステアリングシャフト用回転支持装置及び自動車用ステアリング装置
KR102120248B1 (ko) * 2019-12-27 2020-06-08 (주)대동스프링 클램프링 및 이의 제조방법

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