JPH0581360A - 図形処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法線の記入漏れがあった場合に、寸法線の
再入力や寸法線を並び替えるという面倒な操作を排除す
る。 【構成】 図形情報を入力するキーボード６やポインテ
ィング・デバイス７等の入力装置により入力された内容
を表示装置４に表示し、前記入力装置からの入力情報を
格納する図形情報格納部８や図形処理手段格納部９を有
する図形処理装置において、図形情報格納部８中の寸法
線情報格納部８cに格納された寸法線情報に関し寸法線
の配置位置での寸法線の長さに基づいて寸法線並びや配
置を評価する寸法線配置評価手段９dと、この寸法線配
置評価手段の判定に基づいて寸法線並びを入れ替える寸
法線置換手段９eを備えることにより、任意に入力した
寸法線群を長さと配置場所によって評価し、整列配置さ
せることを可能としたため、従来不便であった寸法位置
の並び替えを実施せずに済み、図形処理装置上での製図
作業の効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、図形情報を入力し編集
を行なう図形処理装置に関し、特にコンピュータによる
設計支援装置としてのＣＡＤ(Ｃomputer Ａided Ｄesig
n)装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＡＤ装置は、ドラフターに代わ
って図面を描くのに使用されるようになってきた。この
ＣＡＤ装置を用いて図面を描く場合、マウス等のポイン
ティングデバイスを使用して図形要素を入力し、キーボ
ードから文字を入力し、随時編集を行いながら１つの図
形に仕上げていく。寸法線についても、入力したい寸法
線タイプを選んだ後に図形要素を選択するとその図形要
素に準じた寸法が表示されるので、最終的に配置したい
図面上の位置を指示するだけでよい。

【０００３】図３は、従来例のＣＡＤ装置の構成を示す
ブロック図である。図１において、１は中央演算装置、
２は該中央演算装置のプログラムが格納されている読み
出し専用メモリ、３は表示装置４をコントロールするた
めの表示装置コントロール装置、５はキーボード６やポ
インティング・デバイス７等の入力装置を制御するため
の入力コントロール装置、８は図形情報を格納する図形
情報格納部で、図形形状格納部８a，文字情報格納部８b
及び寸法線情報格納部８cを有する。９は入力装置から
入力される図形情報を解釈して図形処理を行なう図形処
理手段が存在する図形処理手段格納部で、図形形状作成
手段９a，文字情報作成手段９b及び寸法線情報作成手段
９cを有する。10は上記図形情報格納部８及び図形処理
手段格納部９から構成されるデータ保持部である。上記
の図形処理手段格納部９中には寸法線情報作成手段９c
も含まれており、その寸法線処理のフローチャートを図
４に示す。

【０００４】まず、キーボード６等の入力装置により寸
法線のタイプが選択されると(Ｓ１)、このタイプによっ
てＸ方向、Ｙ方向の何れの座標値を固定値(Ｘ＝０，Ｙ
＝０)とするかを決定する(Ｓ２)。次に、寸法の付加さ
れる線要素が選択される(Ｓ３)が、この線要素が選択さ
れると、線要素と同じ長さの寸法線要素を作成し表示装
置４に表示する(Ｓ４)。寸法線要素は、矢印部、数値
部、寸法補助線部からなっている。線要素が選択された
時点で、表示装置４上にはポインディング・デバイス７
の座標値データを数値部表示位置データに用いた寸法線
を表示している。最後に寸法線の配置位置を固定するた
め寸法の最終配置場所が指定される(Ｓ５)と、確定した
寸法線データを寸法線情報格納部８cに記録する。

【０００５】記入したい寸法が複数個の線要素について
ある場合は、その線要素数だけ上記の操作が操り返され
る。さらに複数個入力した寸法線を等間隔に整列配置さ
せるには、予め入力しておいた点要素の座標を取り込む
必要がある。

【０００６】既存の寸法線位置を変更する場合は、寸法
線要素を取り込み(Ｓ６)、座標値の確定があるまで表示
位置の座標にポインティング・デバイス７の座標値デー
タを用いて表示を行う(Ｓ７，Ｓ８)。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
図３に示す従来の図形処理装置では、寸法記入を行なう
とき予め点要素を複数個入力しておき、この点要素の座
標をポインティング・デバイス７で指定してやらねばな
らなかった。また、一度配列させた寸法線群中に新規に
寸法線を追加する場合などは、全ての寸法線の配列を始
めからやり直す必要があった。特に大物部品の図面で
は、寸法線の数が多いために、寸法線の記入漏れがあっ
た場合は、訂正が大変であった。

【０００８】本発明は従来のこれら問題点に鑑みなされ
たもので、整列されていない点要素の座標を、実質的に
置換して整列配列されるようにする図形処理装置を提供
することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、図形処理装置
の図形処理手段中に寸法線の配置位置での寸法線長さに
基づいて寸法線並びや配置を評価する寸法線配置評価手
段と、該寸法線配置評価手段の判定に基づき寸法線並び
を入れ替える寸法線置換手段を設けたことを特徴とす
る。

【００１０】

【作用】本発明によれば、整列されていない任意に入力
した寸法線群を長さと配置場所によって評価し、整列配
置させることを可能としたため、従来不便であった寸法
位置の並び替えを実施せずに済み、図形処理装置上での
製図作業の効率が向上する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例について具体的に説
明する。

【００１２】図１は、本発明の一実施例における図形処
理装置のブロック図を示したものである。

【００１３】図１において、９dは寸法線情報格納部８c
内にある寸法線の長さに基づいて寸法線並びに配置を評
価する寸法線配置評価手段、９eはこの寸法線配置評価
手段９dの結果に基づいて寸法線位置の入れ替えを行な
う寸法線置換手段である。その他、前記図３と同じ要索
には同じ番号を付してその説明は省略する。

【００１４】以上のように構成された本発明の図形処理
装置について図２のフローチャートに従い、本発明に係
る部分の動作のみを説明する。

【００１５】まず、一定範囲内の線要素に指定を行な
い、任意領域の座標値を取り込み、この領域内に含まれ
る寸法線要素(データ)を抽出する(Ｓ９)。ラバーバンド
を用いる場合は、矩形の４座標値を取り込む。個々の寸
法線要素(データ)を１つずつ選択する場合は、寸法線を
１つずつ選択しなければならない。これらのデータは寸
法線情報格納部８cに格納されており、寸法線要素(デー
タ)のＸ，Ｙ座標が上記矩形の４座標中に存在するかど
うかの検定を行う。

【００１６】寸法線要素が指定された後、一定範囲内の
全寸法線長さを検定し(Ｓ10)、基準補助線を起点として
降順側に寸法線の並べ替えを行う。この並べ替えは寸法
線置換手段９eが行うが、現行寸法線より昇順側の座標
値に、配置の間隔幅の値を加算し、加算後の座標データ
に基づいて、寸法線を表示装置４に表示する。

【００１７】寸法線配置評価手段９dで寸法線の空き領
域がないか検定する(Ｓ11)。この検定の結果、もし空き
領域がある場合は、その寸法線から降順側の全寸法線の
配置位置を移動させる。この寸法線並べを入れ替える処
理は寸法線置換手段９eが行う。

【００１８】以上の操作にて寸法線の整列配置が完了す
る。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の図形処理装
置は、任意に入力した寸法線群を長さと配置場所によっ
て評価し、整列配置させることを可能としたため、従来
不便であった寸法位置の並び替えを実施せずに済み、図
形処理装置上での製図作業の効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における図形処理装置の構成
を示すブロック図である。

【図２】図１の寸法位置変更の動作を示すフローチャー
トである。

【図３】従来例における図形処理装置の構成を示すブロ
ック図である。

【図４】図３の寸法記入・寸法位置変更の動作を示すフ
ローチャートである。

【符号の説明】

１…中央演算装置、 ２…読み出し専用メモリ、 ３…
表示装置コントロール装置、 ４…表示装置、 ５…入
力コントロール装置、 ６…キーボード、７…ポインテ
ィング・デバイス、 ８…図形情報格納部、 ８a…図
形形状格納部、 ８b…文字情報格納部、 ８c…寸法線
情報格納部、 ９…図形処理手段格納部、 ９a…図形
形状作成手段、 ９b…文字情報作成手段、 ９c…寸法
線情報作成手段、 ９d…寸法線配置評価手段、 ９e…
寸法線置換手段、 10…データ保持部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図形情報を入力する入力手段と、該入力
   手段により入力された図形を表示する表示手段と、前記
   入力手段から入力された入力情報を格納する格納手段を
   有する図形処理装置において、 前記格納手段中の寸法線情報から寸法線の配置を評価す
   る寸法線配置評価手段と、寸法線並びを入れ替える寸法
   線置換手段を備えたことを特徴とする図形処理装置。