JPH05812U - 屋根材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は屋根材の屋根への取付け取りは
ずしを容易に行うことにある。 【構成】屋根材(10)を金属板(1) で構成し、一方の側縁
部を折曲げて桟嵌合部(3) とし、該桟嵌合部(3) の桟嵌
合溝(2)に下地(4) の桟(5) 嵌合するが、隣接する屋根
材(10)の他方の側縁部を上方に折曲げて形成した側係止
縁(34)を該桟(5) とともに該屋根材(10)の桟嵌合溝(2)
に嵌合し、また一段上の屋根材(10)の前係止縁(35)を該
屋根材(10)の後係止縁(36)の外側に係合する。 【効果】したがって本考案では屋根材は桟嵌合部と側係
止縁、および前後係止縁により補強され、左右前後の撓
みを阻止されて取扱い易くなり、また一枚ずつ取はずす
ことも容易である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は金属製の屋根材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は図５に示すように金属板(1) を折曲げて内側に桟嵌合溝(2)Aを形成した 桟嵌合部(3)Aを複数個並行に形成した長尺の屋根材(10)A が提供されていた。

【０００３】 上記屋根材(10)A は屋根(11)A の下地(4)A上面に取付けた複数個の桟(5)Aの夫 々を桟嵌合溝(2)Aの夫々に嵌合して釘(6)A等によって固定するものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記屋根材(10)A は長尺あり撓み易いので取扱かいにくく、また強度も小さく 更に該屋根材(10)A を取替える時は屋根(11)A の大部分にわたってしまうと云う 問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、金属板(1) の一方の側 縁部を折曲げて内側に桟嵌合溝(2) を形成した桟嵌合部(3) とし、他方の側縁部 を上方に折曲げて側係止縁(34)とし、前縁部を下方に折曲げて前係止縁(35)とし 、後縁部を上部に折曲げて後係止縁(36)とするとともに該後係止縁(36)の側係止 縁(34)側端部には係合溝(37)を形成した屋根材(10)を提供するものである。

【０００６】

【作用】

本考案の屋根材(10)は前後方向で桟嵌合部(3) と側係止縁(34)とにより補強さ れ、左右方向で前係止縁(35)と後係止縁(36)とにより補強され、前後左右の撓み を阻止されている。そして該屋根材(10)は桟嵌合部(3) の桟嵌合溝(2) に屋根(1 1)の下地(4) 上面に取付けた複数個の桟(5) を夫々嵌合することによって屋根(1 1)に取付けられる。この際、屋根材(10)の桟嵌合部(3) 側において隣設する屋根 材(10)の側係止縁(34)を桟(5) 側面に密接させておいて、該屋根材(10)の桟嵌合 部(3) の桟嵌合溝(2) に桟(5) とともに嵌合する。

【０００７】 この際、該屋根材(10)の桟嵌合部(3) の外辺(31)の後下端部分は該隣設する屋 根材(10)の後係止縁(36)の側係止縁(34)側端部の係合溝(37)に係合する。そして 前係止縁(35)は一つ前段の屋根材(3) の後係止縁(36)の外側に係合する。 このようにして該屋根材(10)は前後左右方向で下地(4) 上に固定される。

【０００８】

【実施例】

本考案を図１〜図４に示す一実施例によって説明すれば、図に示す屋根材(10) はステンレススチール、ブリキ等の金属板(1) の左側縁部を折曲げて内側に桟嵌 合溝(2) を形成し、外辺(31)、上辺(32)、内辺(33)からなる桟嵌合部(3) とし、 右側縁部を上方に折曲げて側係止縁(34)とし、前縁部両端に切目を入れた上で下 方に折曲げて前係止縁(35)とし、後縁部を切目を入れることなく折曲げて後係止 縁(36)とするとともに該後係止縁(36)の端部には係合溝(37)を形成することによ り製造される。

【０００９】 上記本考案の屋根材(10)を屋根に取付けるには先ず図２にしめすように上面に 防水シート(42)を張設した基板(41)と、該基板(41)上にネジ(44)によって取付け られた取付金具(43)を介して横方向に並行に取付けられた下地板(45)からなる下 地(4) 上面にネジ(51)によって複数個の桟(5) を前後方向に並行に取付けておく 。

【００１０】 そしてその上から図３に示すように最前最左位置の屋根材(10)をかぶせ、該屋 根材(10)の桟嵌合部(3) の桟嵌合溝(2) に左側の桟(5) を嵌合し、該桟嵌合部(3 ) の内辺(33)側からネジ(6) により固定し、更に該屋根材(10)の前部をネジ(61) により下地板(45)に固定する。この状態で該屋根材(10)の側係止縁(34)は右側の 桟(5) の左側側面に密接している。この際、屋根材(10)の前後左右は桟嵌合部(3 ) 、側係止縁(34)、前後係止縁(35),(36) によって補強され、前後左右の撓みを 阻止されているから、屋根材(10)の取付け作業は容易である。

【００１１】 次いで該屋根材(10)の右隣りに別の屋根材(10)をかぶせ、該屋根材(10)の桟嵌 合部(3) の桟嵌合溝(2) に桟(5) を左隣り屋根材(10)の側係止縁(34)と共に嵌合 する。そして同様ネジ(6),(61)により該屋根材(10)を固定する。以下、順次右方 向に最前列の屋根材(10)を取付けて行く。

【００１２】 最前列の屋根材(10)を取付けたら二列目の屋根材(10)を左から右へ同様に取付 けて行くが、この際、最前列の屋根材(10)の後係止縁(36)の外側へ二列目の屋根 材(10)の前係止縁(35)を係合する。以下同様三列目、四列目と屋根材(10)を取付 けて行く。このようにして屋根(11)に屋根材(10)が張設される。

【００１３】 所定の屋根材(10)を取除きたい場合には、該屋根材(10)と右隣りの屋根材(10) および一つ後列の屋根材(10)のネジ(6),(61)をはずし、右隣りの屋根材(10)と一 つ後列の屋根材(10)の該屋根材(10)に接している側を持上げれば簡単に該屋根材 (10)を取はずすことが出来る。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の屋根材は前後左右の撓みを阻止されているから、強度が大きくなり、 そして屋根材を屋根に張設することも容易になる。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

図１〜図４は本考案の一実施例を示すものである。

【図１】斜視図

【図２】下地側断面図

【図３】屋根材張設状態正面図

【図４】屋根材張設状態側断面図

【図５】従来の説明図

【符号の説明】

(1)・・・・ 金属板 (2)・・・・ 桟嵌合溝 (3)・・・・ 桟嵌合部 (34)・・・・側係止縁 (35)・・・・前係止縁 (36)・・・・後係止縁 (37)・・・・係合溝

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】金属板の一方の側縁部を折曲げて内側に桟
   嵌合溝を形成した桟嵌合部とし、他方の側縁部を上方に
   折曲げて側係止縁とし、前縁部を下方に折曲げて前係止
   縁とし、後縁部を上部に折曲げて後係止縁とするととも
   に該後係止縁の側係止縁側端部には係合溝を形成したこ
   とを特徴とする屋根材