JPH0581158B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、パチンコ台間に挾装し、金銭の投入
に応じて貸玉を放出する薄型玉貸機に関する。

「従来の技術」 従来の薄型玉貸機としては、例えば実公昭51−
41036号公報に開示されたものがある。

すなわち、同公報には、パチンコ台の間に挾装
されるものであつて、紙幣または硬貨の投入に応
じて貸玉を吐出する玉取出口を正面に備えた薄型
玉貸機が示されている。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来の薄型玉貸機で
は、一台の薄型玉貸機が両側のパチンコ台で共用
するものとなつていてパチンコ台には接続してい
ないため、遊技者が遊技中に貸玉を借りる場合、
薄型玉貸機の玉取出口から一旦貸玉を受け取り、
受け取つた貸玉を遊技中のパチンコ台の玉皿に移
すという動作が必要であり、貸玉の量が多いと何
回かに分けて行なわなければならず、煩雑であり
遊技の興趣をそがれるという問題点があつた。

本発明は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、借りた貸玉を容易にパチンコ台
に移すことができるようにした薄型玉貸機を提供
することを目的としている。

「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、 １ パチンコ台間に挾装し、金銭の投入に応じて
貸玉を放出する薄型玉貸機であつて、集中管理
装置により遊技状況を管理されている遊技場に
設置されるものにおいて、 玉貸機本体の玉排出口に接続して貸玉を受け
取る玉導入アームを設け、該玉導入アームの先
端の吐出口が両隣のパチンコ台の玉皿に届いて
貸玉を流出可能なよう該玉導入アームを玉貸機
本体に揺動可能に枢着し、 前記玉導入アームの振れ方向を検出し、該方
向情報を集中管理装置に送出する方向検出部を
設けたことを特徴とする薄型玉貸機。

２ パチンコ台間に挾装し、金銭の投入に応じて
貸玉を放出する薄型玉貸機であつて、集中管理
装置により遊技状況を管理されている遊技場に
設置されるものにおいて、 金銭の投入口を左右に対応するようそれぞれ
設け、２又状にして内部で合流させ、各投入口
に金銭の投入を検出する検出部を設け、 玉貸機本体の玉排出口に接続して貸玉を受け
取る玉導入アームを設け、該玉導入アームの先
端の吐出口が両隣のパチンコ台の玉皿に届いて
貸玉を流出可能なよう該玉導入アームを玉貸機
本体に揺動可能に枢着し、 前記検出部の検出結果に対応して、前記玉導
入アームの振れ方向を一方向に制限する制限部
を設けたことを特徴とする薄型玉貸機に存す
る。

「作用」 第１の発明では、薄型玉貸機に金銭を投入し、
玉導入アームをいずれかに振つて隣接するパチン
コ台の玉皿に先端の吐出口を届かせると、方向検
出部が振れ方向を検知してその方向情報を集中管
理装置に送る。

貸玉は金銭の投入額に応じて玉排出口に放出さ
れ、玉皿に流出する。

集中管理装置は当該パチンコ台に貸し出された
貸玉の量を集計して売り上げ資料とすることがで
きる。

第２の発明では、玉導入アームが常時の中立位
置にあるとき、薄型玉貸機の左右いずれかの遊技
者が対応する投入口から金銭を投入すると、制限
部は投入された側にのみ振ることができるように
玉導入アームを拘束する。

金銭を投入した遊技者が自分のパチンコ台に玉
導入アームを振つてパチンコ台の玉皿に先端の吐
出口を届かせると、金銭の投入額に応じて玉排出
口に放出された貸玉は玉皿に流出する。

集中管理装置は当該パチンコ台に貸し出された
貸玉の量を集計して売り上げ資料とすることがで
きる。

なお、貸玉を玉導入アームから玉皿へ直接移さ
ず、玉貸機から一旦手元に受け取ることができる
ようにすることもできるが、そのような場合の集
計は両隣のパチンコ台に均等に貸し出されたもの
として扱い、誤差を許容した扱いをすれば良い。

「実施例」 以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説明
する。

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示
している。

薄型玉貸機２０は、パチンコ台１０，１０間に
挾装され、金銭の投入に応じて貸玉を放出するも
のであり、玉貸機本体２１の正面に、トラブル表
示灯２１ａ、縦状の紙幣投入口２１ｂ、硬貨投入
口２１ｃ、玉排出口２５が配設されている。玉排
出口２５には、ボールカウンタ２６、ボールガイ
ド２７ａ、供給パイプ２７ｂが接続している。

玉貸機本体２１の玉排出口２５に接続して貸玉
を受け取る玉導入アーム３０が玉貸機本体２１に
枢着して設けられている。

玉導入アーム３０は、基端部３１が第１図に想
像線で示すように左右どちらにも揺動可能に玉貸
機本体２１に枢着され、駆動手段あるいは弾撥手
段によりいずれのパチンコ台１０，１０側にも振
れていない第１図に実線で示す中立位置に付勢さ
れている。

玉導入アーム３０の基端を臨んで方向検出スイ
ツチ２２ａ，２２ｂが左右それぞれの方向に対応
して配設されている。方向検出スイツチ２２ａ，
２２ｂは方向検出部２２をなしており、図外の集
中管理装置に接続している。

玉導入アーム３０の先端部の内壁に貸玉受入口
３２が開設され、玉貸機本体２１の玉排出口２５
の開口が貸玉受入口３２を臨んでいる。玉導入ア
ーム３０は、貸玉を全部受け取る容量があり、そ
の先端の吐出口３３が両隣のパチンコ台１０，１
０の玉皿１１，１１に届いて貸玉を流出可能な位
置に配設されている。

玉導入アーム３０の基端部３１には、常時は玉
導入アーム３０の底を塞いでおり、押し上げると
貸玉が流出して受け取ることができる貸玉取出口
３５が設けられている。

次に作用を説明する。

薄型玉貸機２０に紙幣投入口２１ｂあるいは硬
貨投入口２１ｃから金銭を投入するとそれに応じ
て貸玉が玉排出口２５に放出される。常時は玉導
入アーム３０は中立位置に付勢されているので、
玉排出口２５から放出された貸玉は貸玉受入口３
２から玉導入アーム３０内に流入し、全量が玉導
入アーム３０に受け取られる。

遊技者が玉導入アーム３０を振つて自分が遊技
しているパチンコ台１０の玉皿１１に先端の吐出
口３３が届くようにすると、玉導入アーム３０に
貯留されていた貸玉は吐出口３３から玉皿１１に
流出する。

玉導入アーム３０がいずれかの方向に振れるの
で、振つた方向の方向検出スイツチ２２ａ，２２
ｂのいずれかが動作し、図外の集中管理装置は方
向検出スイツチ２２ａ，２２ｂから方向情報を得
て、当該パチンコ台１０の売り上げ資料にするこ
とができる。

玉導入アーム３０はいずれのパチンコ台１０，
１０側にも振れていない中立位置に付勢されてい
るので、玉貸を受けた後に玉導入アーム３０を開
放すると中立位置に戻り、玉導入アーム３０が振
れたままで貸玉を受けて不用意に貸玉が流出する
ことを防止することができる。

両隣のパチンコ台１０，１０の遊技者でない人
が玉を貸してもらう場合は、貸玉取出口３５の下
で玉を受けるようにして押し上げると玉が流出
し、パチンコ台１０，１０に関わらず貸玉を受け
取ることができる。

この場合、玉導入アーム３０の方向情報は集中
管理装置には伝達されないので、貸玉の売り上げ
は、両側のパチンコ台１０，１０に均等に貸し出
されものとして折半する。

第３図および第４図は第２実施例を示してい
る。

本実施例は、薄型玉貸機２０のボールカウンタ
２６の後に玉溜め２８が玉貸器本体２１内に設け
られ、玉溜め２８から玉排出口２５ａが延びて玉
貸機本体２１の正面に覗いている。

玉導入アーム３０ａは、基端部３１ａが玉貸機
本体２１の下部に枢着されていて、基端部３１ａ
が玉貸機本体２１の玉排出口２５ａに接続してい
る。第１実施例と同様に、玉導入アーム３０ａの
基端を臨んで方向検出スイツチ２２ａ，２２ｂが
左右それぞれの方向に対応して配設されている。

玉導入アーム３０ａは貸玉の全量を溜める容量
はなく、先端の吐出口３３に至る玉導通路３３ａ
を内部に有している。

さらに、玉導入アーム３０ａは、玉貸機本体２
１の下部に枢着されるとともに、全体として押上
摺動可能に保持されていて下端に貸玉取出口３５
ａが設けられており、常時は貸玉取出口３５ａと
玉排出口２５ａとは連通せず、玉導入アーム３０
ａを押し上げたとき連通するようになつている。

本実施例では、玉導入アーム３０ａに貸玉を全
部受け取る容量がないので、あらかじめ玉導入ア
ーム３０ａを振つていずれかのパチンコ台１０の
玉皿１１に先端の吐出口３３が届くようにしてお
くと、貸玉は玉導通路３３ａを通つて吐出口３３
から玉皿１１に流出する。

玉導入アーム３０がいずれかの方向に振つたと
き、振つた方向の方向検出スイツチ２２ａ，２２
ｂのいずれかが動作し、図外の集中管理装置は方
向検出スイツチ２２ａ，２２ｂから方向情報を得
て、当該パチンコ台１０の売り上げ資料にするこ
とができる。

玉導入アーム３０ａが中立位置にあるとき、貸
玉取出口３５の下で玉を受けるようにして玉導入
アーム３０ａを押し上げると玉が流出し、パチン
コ台１０，１０に関わらず貸玉を受け取ることが
できる。玉溜め２８は、タンク型状ではなくボー
ルガイド型状であつても良く、そのまま同型状の
玉排出口２５ａを通り３０ａと接続されてもよ
い。

第５図は第３実施例を示している。

本実施例は、薄型玉貸機２０のボールカウンタ
２６からボールガイド２７ｃが延び、その先端の
玉排出口２５ｂが玉貸機本体２１の正面に覗いて
いる。

第１，２実施例と同様に、玉導入アーム３０ｂ
の基端を臨んで方向検出スイツチ２２ａ，２２ｂ
が左右それぞれの方向に対応して配設されてお
り、玉導入アーム３０ｂは貸玉を貯留することは
なく、玉導入アーム３０ｂの揺動を検知した方向
検出スイツチ２２ａ，２２ｂの信号によりボール
カウンタ２６を起動させるようになつている。

本実施例では、玉導入アーム３０ｂを振つてい
ずれかのパチンコ台１０の玉皿１１に先端の吐出
口３３を届かせる。振つた方向により方向検出ス
イツチ２２ａ，２２ｂのいずれかが動作し、その
情報によりボールカウンタ２６が起動し、貸玉は
玉導入アーム３０ｂ内の玉導通路を通つて吐出口
３３から玉皿１１に流出する。

第６図は第４実施例を示している。

本実施例は、第３実施例と同様に、ボールカウ
ンタ２６からボールガイド２７ｃが延び、その先
端の玉排出口２５ｃが玉貸機本体２１の正面に設
けられた玉壺４０に接続している。第１〜３実施
例と同様に、玉導入アーム３０ｃの基端を臨んで
方向検出スイツチ２２ａ，２２ｂが左右それぞれ
の方向に対応して配設されている。

玉壺４０は貸玉を一時的に貯留するものであつ
て、玉貸機本体２１の玉排出口２５ｃと玉導入ア
ーム３０ｃとの間に介装され、押し上げると貸玉
を取り出すことができる貸出口４１を有してい
る。玉導入アーム３０ｃは玉壺４０に枢着してあ
る。

本実施例では、貸玉は玉壺４０内に一時的に貯
留され、貸出口４１を押し上げると左右のパチン
コ台１０，１０の遊技者にかかわらず貸玉を取り
出すことができる。

玉導入アーム３０がいずれかの方向に振つたと
き、振つた方向の方向検出スイツチ２２ａ，２２
ｂのいずれかが動作し、図外の集中管理装置は方
向検出スイツチ２２ａ，２２ｂから方向情報を得
て、当該パチンコ台１０の売り上げ資料にするこ
とができる。玉壺４０内の貸玉は玉導入アーム３
０ｃを通つて吐出口３３から流出し玉皿１１に移
る。

また、玉壺４０内に貯留するのではなく、玉排
出口２５ｃ部がシヤツターとなつていて玉はそこ
で一時停止されており、貸出口４１を押上げる事
によりシヤツターが開き、玉が出てくる様にもで
きる。この場合、玉導入アーム３０ｃを回動させ
る事により、玉排出口２５ｃ部のシヤツターを開
け、玉を玉導入アーム３０ｃに導入し吐出口３３
から玉を排出する事になる。

第７図および第８図は第５実施例を示してい
る。

本実施例は、左右のパチンコ台１０，１０に対
応して紙幣投入口２３ａ，２３ｂおよび硬貨投入
口２４ａ，２４ｂをそれぞれ設け、第８図に示す
ように、紙幣投入口２３ａ、２３ｂは２又状にし
て内部で合流しており、硬貨投入口２４ａ，２４
ｂも同様であり、各投入口に方向検出スイツチ２
９ａ〜２９ｄを配設した方向検出部２９を設けて
ある。

玉貸機本体２１の玉排出口２５ｄに接続して貸
玉を受け取る玉導入アーム３０ｄが揺動可能に設
けられ、検出部２９の検出結果に対応して、玉導
入アーム３０ｄの振れ方向を一方向に制限する拘
束ラツチ４２ａ，４２ｂから成る制限部４２が設
けられている。

本実施例では、玉導入アーム３０ｄが常時は中
立位置にあり、このとき、薄型玉貸機２０の左右
いずれかの遊技者が対応する投入口２３ａ，２３
ｂあるいは硬貨投入口２４ａ，２４ｂのいずれか
から金銭を投入すると、方向検出部２９の方向検
出スイツチ２９ａ〜２９ｂが投入された方向を検
知する。

方向検出部２９からの情報により制限部４２は
投入された側に対応するいずれかの拘束ラツチ４
２ａ，４２ｂを作動させて玉導入アーム３０ｄを
一方にのみ振ることができるように玉導入アーム
３０ｄを拘束する。

金銭を投入した遊技者が自分のパチンコ台１０
に玉導入アーム３０ｄを振つて玉皿１１に先端の
吐出口３３を届かせると、金銭の投入額に応じて
玉排出口２５ｄから放出された貸玉が玉皿に流出
する。

「発明の効果」 本発明に係る薄型玉貸機によれば、玉導入アー
ムを設けて左右のパチンコ台に貸玉を直接移すこ
とができるようにしたから、遊技の進行を妨げる
ことなく、円滑に貸玉を受けることができ、興趣
のある遊技を提供することができるとともに、各
パチンコ台に対応して貸し出された貸玉の量を容
易に知ることができ、パチンコ台の管理を容易に
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示
しており、第１図はパチンコ台間に挾装した薄型
玉貸機の正面図、第２図は簡略化して示した玉貸
機の側面図、第３図および第４図は第２実施例を
示しており、第３図は簡略化して示した薄型玉貸
機の側面図、第４図は玉導入アームの斜視図、第
５図は第３実施例を示しており、簡略化して示し
た薄型玉貸機の側面図、第６図は第４実施例に係
る薄型玉貸機の玉導入アームの斜視図、第７図お
よび第８図は第５実施例を示しており、第７図は
パチンコ台間に挾装した薄型玉貸機の正面図、第
８図は第７図−線断面図である。 １０……パチンコ台、１１……玉貸機本体、２
０……薄型玉貸機、２１……玉貸機本体、２２，
２９……方向検出部、２２ａ，２２ｂ，２９ａ〜
２９ｄ……方向検出スイツチ、２３ａ，２３ｂ…
…紙幣投入口、２４ａ，２４ｂ……硬貨投入口、
２５〜２５ｄ……玉排出口、２６……ボールカウ
ンタ、２８……玉溜め、３０〜３０ｄ……玉導入
アーム、３１……基端部、３２……貸玉受入口、
３３……吐出口、３３ａ……玉導通路、３５，３
５ａ……貸玉取出口、４０……玉壺、４１……貸
出口、４２……制限部、４２ａ，４２ｂ……拘束
ラツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パチンコ台間に挾装し、金銭の投入に応じて
   貸玉を放出する薄型玉貸機であつて、集中管理装
   置により遊技状況を管理されている遊技場に設置
   されるものにおいて、 玉貸機本体の玉排出口に接続して貸玉を受け取
   る玉導入アームを設け、該玉導入アームの先端の
   吐出口が両隣のパチンコ台の玉皿に届いて貸玉を
   流出可能なよう該玉導入アームを玉貸機本体に揺
   動可能に枢着し、 前記玉導入アームの振れ方向を検出し、該方向
   情報を集中管理装置に送出する方向検出部を設け
   たことを特徴とする薄型玉貸機。 ２ パチンコ台間に挾装し、金銭の投入に応じて
   貸玉を放出する薄型玉貸機であつて、集中管理装
   置により遊技状況を管理されている遊技場に設置
   されるものにおいて、 金銭の投入口を左右に対応するようそれぞれ設
   け、２又状にして内部で合流させ、各投入口に金
   銭の投入を検出する検出部を設け、 玉貸機本体の玉排出口に接続して貸玉を受け取
   る玉導入アームを設け、該玉導入アームの先端の
   吐出口が両隣のパチンコ台の玉皿に届いて貸玉を
   流出可能なよう該玉導入アームを玉貸機本体に揺
   動可能に枢着し、 前記検出部の検出結果に対応して、前記玉導入
   アームの振れ方向を一方向に制限する制限部を設
   けたことを特徴とする薄型玉貸機。