JP2787210B2 - パチンコ遊技装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パチンコ遊技装置に関し、特に台間の玉貸
機をパチンコ機と１対１で対応させて、その玉貸機から
の玉貸用パチンコ玉を、直接対応するパチンコ機の景品
用パチンコ玉の受け皿に供給するようにしたパチンコ遊
技装置に関する。

〔従来の技術〕

従来より、遊技中の遊技者がパチンコ機を離れること
なく玉貸用パチンコ玉を借入できるように、薄型パチン
コ玉貸機をパチンコ機の間に配設した、通常は隣接する
２台のパチンコ機に対して１台を共用するべく設けるい
わゆる台間玉貸機を備えたパチンコ遊技装置が知られて
いる。かかるパチンコ遊技装置の場合、景品交換所また
はその周辺等に設置された店内用玉貸機まで行かなくと
も玉貸用パチンコ玉を借入することができるので、遊技
者にとって非常に便利である。

ところで、この種の従来のパチンコ遊技装置において
は、玉貸用パチンコ玉を借入した遊技者は、金員の投入
により薄型パチンコ玉貸機（以下、玉貸機という）から
借入した玉貸用パチンコ玉を一旦手で受けてからパチン
コ機に移動する必要があったが、借入した玉貸用パチン
コ玉を手で受ける際、玉貸用パチンコ玉を落とす心配が
あるという問題があった。

そこで、特公昭57−1979号公報に代表されるように、
下受け皿に直接玉貸用パチンコ玉を受けるようにする
と、かかる問題点は解消される。しかし、下受け皿に玉
貸用パチンコ玉を受けた後に、打球用上受け皿に移し変
えるのでは、遊技がきわめて煩瑣となる。

この問題に対して、実開昭62−172484号公報には、コ
インの投入に応じて、玉貸用パチンコ玉をその収容タン
クから排出してパチンコ機の上受け皿上に導く排出管路
を設けた玉貸機が開示されている。この玉貸機による
と、玉貸用パチンコ玉を手で受ける必要がなく、かつパ
チンコ機の上受け皿に直接玉貸用パチンコ玉を排出でき
るので、きわめて便利である。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前記実開昭62−172484号公報のように、玉貸
機と上受け皿上とをフレキシブルパイプで連結すること
は、下受け皿への排出をも可能とすることができる点で
便利な点があるものの、逆に、フレキシブルパイプ全体
が自由に動きその出口の位置および方向が容易に変わっ
てしまい、しかもストッパー手段を有しないので、フレ
キシブルパイプの移動中にパチンコ玉を誤って流出さ
せ、落としてしまう危険性がある。しかも、フレキシブ
ルパイプでは、一旦、その出口を上受け皿上に位置させ
た後、左手を放すとき、フレキシブルパイプを不意に動
かして上受け皿上から外してしまい、パチンコ玉をホー
ル内に落としてしまうことも考えられる。

他方、実開昭62−172484号公報のものでは、ストッパ
ー手段を有しないので、たとえば遊技中、遊技用パチン
コ玉を追加するために玉貸用パチンコ玉を借入したとき
に、上受け皿に大量の遊技用パチンコ玉が残っている
と、追加した玉貸用パチンコ玉が上受け皿から溢れ出て
しまうという問題があった。

また、上受け皿上にあるパチンコ玉が残り僅かになっ
た時点でのみ遊技用パチンコ玉を追加したい遊技者が多
いが、全購入量が一気に上受け皿に排出されることは、
遊技者の興味を著しく損なう。

さらに、前記実開昭62−172484号公報技術において
は、その第３図において上下シフト機構内に継手管を上
下可能に設け、その継手管に剛性を有する樋状の玉案内
路を玉貸機の前面に対して直交する水平は枢軸をもって
設けることを開示しており、玉案内路を起立させると玉
の排出を停止することもできる。前記上下シフト機構な
未購入の状態で上受け皿と下受け皿との排出位置を変更
する際に用いるものであり、パチンコ玉を購入した後の
不要時には、樋状の玉案内路全体を前記の水平な枢軸を
介して玉貸機前面に平行な面に沿って第３図鎖線で示す
ように起立させることにより、玉貸機前面に位置させ、
邪魔にならないようにしている。この条件が整うために
は、樋状の玉案内路全体を玉貸機前面に位置させるに十
分な玉貸機の幅を有することが必要である（第１図参
照）。これでは、可能な限り玉貸機の幅を小さくし、ホ
ール収容客（遊技者）数を多くしたいとのホール側の要
請に合致する構成ではない。

したがって、本発明の課題は、遊技者の好みに応じて
遊技中の適宜の時点で、目的の数分の玉貸用パチンコ玉
を景品用パチンコ玉の受け皿に受けることができるよう
にすることにある。

また、他の課題としては、パチンコ機を開けて内部を
点検する場合においてパチンコ機の前面から連結管が衝
突しない位置まで前方に逃げるようにすることにより、
点検を容易にすることにある。この前方に逃がす構成に
より、幅狭の玉貸機の設置を可能とすることも課題とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を達成した本発明は、上に景品用パチンコ玉
の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有
するパチンコ機に対して、これに隣接する他をパチンコ
機との間に金員のの投入に応じて玉貸用パチンコ玉を排
出する玉貸機が１対１で設けられ、これらのパチンコ機
と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置で
あって、 前記各玉貸機には、これへの金員の投入に応じて、玉
貸機の前面から対応するパチンコ機の景品用パチンコ玉
の受け皿に、直接玉貸用パチンコ玉を排出可能とした剛
性を有する連結管を有し、その連結管の出口が景品用パ
チンコ玉の受け皿の上方に臨んで配置された排出装置が
設けられており、 前記排出装置に、これへの遊技者の操作に応じて玉貸
用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出
を一時停止するストッパー手段を設け、 前記連結管を、パチンコ機を前方に開けたとき衝突し
ない位置まで水平にパチンコ機前方から玉貸機前方に逃
げるように、玉貸機の前方において鉛直旋回軸心を有し
て旋回可能とした、 ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。

〔作用〕 本発明では、１台のパチンコ機に対して１台の玉貸機
からなるパチンコ遊技機器を複数列設してパチンコ遊技
装置を形成しているので、遊技者は１台の玉貸機を自分
専用として安心して使用することができる。

また、各玉貸機には、これへの金員の投入に応じて、
玉貸機の前面から対応するパチンコ機の景品用パチンコ
玉の受け皿に、直接玉貸用パチンコ玉を排出可能とした
剛性を有する連結管を有し、その連結管の出口が景品用
パチンコ玉の受け皿の上方に臨んで配置された排出装置
が設けられている。

したがって、たとえば、実公昭57−1979号公報に示さ
れた技術においては、玉貸機から貸出を受けたパチンコ
玉は下受け皿に排出されるために、遊技を続けるために
上受け皿に供給しようとする場合には、下受け皿にある
パチンコ玉を上受け皿に移し変えすことが必要となり、
連続的な遊技を阻害させるのに対して、本発明では、遊
技の連続化を目的として上受け皿を、景品用パチンコ玉
の受け皿とするとともに、玉貸機からの玉貸用パチンコ
玉の受け皿としたために、この上受け皿に直接、景品用
パチンコ玉および玉貸機からの購入パチンコ玉が排出さ
れるために、連続的な遊技が可能であり、興味を逸らす
ことを防止できる。

他方、排出装置に、これへの遊技者の操作に応じて玉
貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排
出を一時停止するストッパー手段を設けた。したがっ
て、遊技者は購入した玉貸用パチンコ玉をこのストッパ
ー手段を操作して、景品用パチンコ玉の受け皿上に購入
全量を排出することによる溢れを防止しながら、残量を
貯留しておくことができる。

また、予め大量に借入しておけば、景品用パチンコ玉
の受け皿上の残数に応じて、必要量だけ玉貸機から遊技
用パチンコ玉を追加することができ、残数との関係で興
味ある遊技が可能となる。

さらに、本発明は、実開昭62−172484号公報記載のよ
うにフレキシブルパイプを用いるのではなく、剛性を有
する連結管を用いるものである。したがって、連結管お
よびその出口位置が明確に定まり、確実に上受け皿上に
位置させることが可能となり、パチンコ玉をホール内に
落としてしまう事態を回避できる。

一方、遊技中の不測のトラブルによりパチンコ機の内
部を点検する場合、連結管の出口が景品用パチンコ玉の
受け皿上の臨み、連結管がパチンコ機の前面にあると、
パチンコ機を前方に開けるとき邪魔になる。

これに対して、本発明では、連結管を、パチンコ機前
面からパチンコ機を前方に開けたとき衝突しない位置ま
で水平に玉貸機前方に逃げるように玉貸機の前方におい
て鉛直旋回軸心を有して旋回可能としたので、パチンコ
機の内部の点検を支障なく行うことが可能である。

ところで、前述の実開昭62−172484号公報技術におい
ては、不要時には樋状の玉案内路を玉貸機前面に平行な
面に沿って同公報第３図鎖線で示すように起立させ、樋
状の玉案内路全体を玉貸機前面に位置させることにより
邪魔にならないようにしているが、本発明ように玉案内
路が鉛直旋回軸心を有しないので、仮に樋状の玉案内路
全体を玉貸機前面に位置させるに十分な玉貸機の幅を有
しない場合、パチンコ機を前方に開けたとき、玉案内路
とパチンコ機が衝突して玉案内路またはパチンコ機のガ
ラスを破損してしまう。したがって、これを回避するた
めには、玉案内路全体を玉貸機前面に位置させるに十分
な玉貸機の幅を有することが必要である。これでは、可
能な限り玉貸機の幅を狭くし、ホール収容客（遊技者）
数を多くしたいとのホール側の要請に合致するものでは
ない。

これに対して、本発明に従って、図面第５図が参照さ
れるように、連結管20を逃がす場合、矢印で示すように
水平に逃がす構成を採ることにより、玉貸機の幅は連結
管の直径よりやや大きい程度のもので足り、もって玉貸
機300の幅を狭くでき、ホール側の前述の要請に合致さ
せることができる。

〔実施例〕

本発明の玉貸機を含むパチンコ遊技装置の実施例を図
面に基づき説明する。第１図は、パチンコ遊技装置の全
体構成を示す概略図、第２図は、そのパチンコ排出装置
の概略図、第３図は、そのパチンコ機の概略図である。

１はパチンコ遊技装置を示し、遊技場内の床上に複数
立設された柱11の間に固定されたパチンコ機台２、この
パチンコ機台２の上に設けられた複数のパチンコ機３、
このパチンコ機３の景品用パチンコ玉の受け皿32に景品
用パチンコ玉を補給するパチンコ玉排出装置４、景品用
パチンコ玉を補給するパチンコ玉補給装置５、各パチン
コ機３の一方がわに隣接して設けられた複数の玉貸機６
からなる。受け皿32の下方に設けられた受け皿は、景品
交換用パチンコ玉の受け皿である。

パチンコ機台２は、上面に帯板状の下材21を固定し、
下材21の上方で下材21に平行に帯板状の上材22を固定し
ている。

パチンコ機３は、下材21と上材22との間の長手方向に
並設され、前面には開閉式のガラス扉31が取りつけら
れ、その内部には、案内釘、セーフロ、およびアウトロ
などが取りつけられたセル板が設けられている。このガ
ラス板31の下方には、景品用パチンコ玉の受け皿32取付
けられ、セーフロに遊技用パチンコ玉が入ったときに、
景品として所定数の景品用パチンコ玉が排出される。

パチンコ玉排出装置４は、景品用パチンコ玉を貯留す
る金属製または樹脂製のタンク41と、このタンク41の底
部に接続された金属製または樹脂製の樋42と、この樋42
と景品用パチンコ玉の受け皿32とを接続する樋（図示せ
ず）とを備える。タンク41内には、電磁弁（図示せず）
および発信装置（図示せず）が設けられている。電磁弁
は、通電時に樋42への出口を開口して景品用パチンコ玉
を排出し、非通電時に樋42への出口を閉鎖して景品用パ
チンコ玉の排出を阻止する。発信装置は、所定数の景品
用パチンコ玉が樋42への出口を通過したとき電磁弁を非
通電する信号を発信する。

パチンコ玉補給装置５は、パチンコ機３のアウトロよ
り排出したパチンコ玉を一箇所に集める樋（図示せず）
と、この樋よりパチンコ玉を上方へ揚送すると共に玉磨
きを行う揚送機（図示せず）と、この揚送機の上端部よ
り各パチンコ玉排出装置４、７へ景品用パチンコ玉また
は玉貸用パチンコ玉を補給する樋51と、この樋51とパチ
ンコ玉排出装置４、７のタンク41、71とを接続する複数
のシュート52、53とを備える。

玉貸機６は、パチンコ機台２の上に設けられ、内部が
視認可能な窓62が形成された樹脂製または金属製のケー
シング61内に設けられ、パチンコ機３の景品用パチンコ
玉の受け皿32への玉貸用パチンコ玉を直接排出するパチ
ンコ玉排出装置７と、玉貸用のコインを回収するコイン
回収機８とを備える。

パチンコ玉排出装置７は、玉貸用パチンコ玉を貯留す
る金属製または樹脂製のタンク71と、このタンク71の底
部に接続された遊技者がケーシング61の窓62を介して視
認可能な透明のシュート72と、このシュート72と景品用
パチンコ玉の受け皿32とを接続するフレキシブルな蛇腹
管73とを備える。タンク71内には、電磁弁（図示せず）
および発信装置（図示せず）が備えられている。また、
蛇腹管73の先端部には、図４にその拡大図を示すよう
に、ストッパー74が設けられている。

本実施例では、樋51、シュート53およびタンク71が、
景品用パチンコ玉の受け皿32に景品用パチンコ玉を直接
排出するパチンコ玉排出装置７への接続手段を構成し、
シュート72および蛇腹管73が景品用パチンコ玉の受け皿
32に玉貸用パチンコ玉を直接排出する排出管路を構成す
る。

前記タンク71内に備えられた電磁弁は、通電時にシュ
ート72への出口を閉口して玉貸用パチンコ玉の排出を阻
止する。同じくタンク71内に備えられた発信装置は、所
定数の玉貸用パチンコ玉がシュート72の出口を通過した
とき電磁弁を非通電する信号を発信する。

コイン回収装置８は、ケーシング61の前面パネル81に
形成されたコイン投入口82と、このコイン投入口82より
投入されたコインが落下するコイン通路83と、このコイ
ン通路83を通過したコインが正規のコインか不良コイン
かを識別する選択装置84と、正規コインを回収用コイン
樋85に送るコイン通路86と、パチンコ玉排出装置７のタ
ンク71内の前記電磁弁を通電する信号を発信する発信装
置87が取りつけられている。

コイン投入口82より投入すると、そのコインはコイン
通路83を落下しながら選択装置84へ到達する。投入され
たコインが不良コインの場合には、コイン排出口より排
出されるが、正規のコインの場合には、コインが選択装
置84よりコイン通路86を介して回収用コイン樋85に送ら
れる。

このコイン通路86をコインが通過すると発信装置87に
より、パチンコ玉排出装置７のタンク71内の電磁弁が通
電される。このとき、電磁弁がタンク71のシュート72へ
の出口を開口し、所定数の玉貸用パチンコ玉がシュート
72を経て蛇腹管73の先端部に至る。このとき、遊技者が
ケーシング61の窓62を介して透明のシュート72を通過す
るパチンコ玉を視認でき、美観に優れ、気分良く、また
楽しく遊技をすることができる。

所定数の玉貸用パチンコ玉がシュート72を通過する
と、タンク71内の発信装置により電磁弁が非通電され、
シュート72への出口を閉鎖することにより、所定数を超
えた玉貸用パチンコ玉の排出が阻止される。

そして、図４に示すように、蛇腹管73の先端部は、手
動式のストッパー74を設けることができる。このストッ
パー74は、支点75、略Ｌ字状板76、スプリング77によっ
て構成されている。略Ｌ字状板76は、支点75を中心とし
て回動可能とされ、パチンコ玉を蛇腹管73内に貯留させ
る方向にスプリング77によって付勢されている。

ストッパー74は、遊技者が略Ｌ字状板76の図示左端部
を下方に押すことによって、遊技者の選択による任意の
数の玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿32に
排出される。さらに、このストッパー74によって、パチ
ンコ玉を一時蛇腹管73に貯留でき、景品用パチンコ玉の
受け皿32によりパチンコ玉が溢れるのを防止でき、ま
た、玉貸用パチンコ玉を必要数だけ徐々に排出すること
もできるので、非常に便利である。

第５図は、本発明に係るパチンコ遊技装置の排出装置
をパチンコ玉補給装置とともに示す概略図である。な
お、前記例と同一機能物は同番号を付す。

本実施例のパチンコ遊技装置100のパチンコ玉補給装
置200は、揚送機（図示せず）の上端部より景品用パチ
ンコ玉をパチンコ機３に対して供給する景品用パチンコ
玉排出装置４、および玉貸機300へ景品用パチンコ玉ま
たは玉貸用パチンコを補給する供給樋210と、この供給
樋210の両側に一体的に形成された分配樋220、230と、
供給樋220、230を覆うカバー240とを備える。

供給樋210は幅広のＵ字溝状を呈し、その両側に、各
分配樋220、230へ玉貸用パチンコ玉および景品用パチン
コ玉を補給する分配部211、212を交互に形成している。

分配樋220、230には、供給されたパチンコ玉を導出口
221、231へ導く際に、一列に整えるために、通路絞り部
222、223がそれぞれ形成されている。

通路絞り部222、223は、導出口221、231へ近付くにつ
れて絞り用側壁223、233によって通路幅が狭められてい
る。絞り用側壁223、233の下方は、底壁224、234と一体
的に形成された湾曲面225、235とされ、パチンコ玉が湾
曲面225、235に存する際には、常に底壁224、234へ転が
るように作用する。

また、導出口221、231の下方には、パチンコ機３への
景品用パチンコ玉排出装置４、玉貸機300へ玉貸用パチ
ンコ玉を導くシュート226、236が取り付けられている。

カバー240は、供給樋210を通過するパチンコ玉が、供
給圧力によって重なるのを防止する目的で設置されたも
ので、固定部材241によって供給樋210および分配樋22
0、230に取付けられている。

この例では、このカバー240により、供給樋210および
分配樋220、230の深さが、パチンコ玉が二重に重ならな
いように制限されている。さらにこの例では、パチンコ
玉の供給圧力が加わった時に、分配樋220、230内のパチ
ンコ玉を底壁224、234と一体的に形成された絞り用側壁
223、233に沿って上方へ僅かに移動させることができる
ように、カバー240がパチンコ玉の直径より高い位置に
取付けられている。

本発明に係る玉貸機300は、コイン投入口にコインが
投入された時、所定数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチ
ンコ玉の受け皿32へ直接排出するパチンコ玉排出装置31
0として、上述したシュート236に接続されるハウジング
311と、ケーシング312内を通るシュート313と、このシ
ュート313と、出口が景品用パチンコ玉の受け皿32の上
方に臨む連結管320とを備える。

ハウジング311内には、玉貸用パチンコ玉を計数する
計数機（図示せず）、電磁弁（図示せず）および発信装
置（図示せず）が設けられている。

ケーシング312の中央部前面には、上面に凹部314を形
成した、連結管320を取りつけるためのブラケット315を
取りつけている。また、ケーシング312の上部には、ヒ
ンジ316付蓋317が取付けられ、下部には、溝状の底壁31
8が締結されている。

第５図に明示されている剛性を有する連結管320に
は、その入口部に約90゜回動可能な略Ｌ字状の接続管32
1、および出口部にストッパー322を有している。

接続管321は、ケーシング312に取付けられたブラケッ
ト315の上面に形成された凹部314に、接続管321の下方
に形成された凸部323が嵌め込まれ、凸部323を鉛直旋回
軸心として水平に約90゜回動する。このため、本発明で
は、連結管320と共に接続管321を約90゜回動させること
により、パチンコ機３の前面より移動させ玉貸機300前
方まで逃がすことができ、パチンコ機３を開いてパチン
コ機３の裏面を点検する際に、連結管320が邪魔になら
ないという効果を有する。

ストッパー322は、手動式で、支点324を中心に回動す
る略Ｌ字状板325、この略Ｌ字状板325をパチンコ玉を連
結管320内に貯留させる方向へ付勢するスプリング326か
らなる。

この例では、供給樋210、分配樋230およびシュート23
6が、景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉
を直接排出する手段の接続手段を構成し、ハウジング31
1、シュート313、および連結管320が、景品用パチンコ
玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を直接排出する手段の
排出管路を構成している。

以上、上述した例では、玉貸機のコイン投入口にコイ
ンを入れると直ちにパチンコ機の景品用パチンコ玉の受
け皿32に玉貸用パチンコ玉を排出するように設定されて
いるが、玉貸機のコイン投入口にコインを入れてから所
定時間経過後、パチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿
32に玉貸用パチンコ玉を排出するように設定しても良
い。

前掲例では、排出装置への遊技者の操作に応じて玉貸
用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出
を一時停止するストッパー手段として、略Ｌ字状板とス
プリングとからなる手動式ストッパーを用いたが、ボタ
ン、スイッチなどの操作により任意の数だけ景品用パチ
ンコ玉の受け皿に排出できるように排出装置を電気的に
作動させる電磁弁や電気式ストッパーを採用しても良
い。また、ストッパー手段は、連結管の出口だけでな
く、シュートの途中や出入口、連結管の途中や入口に設
けることができる。

前記例では、シュートの全部を透明なものとしたが、
窓に対応したシュートの一部分を透明なものとしても良
く、また連結管の一部または全部が透明されていても良
く、シュートの一部あるいは全部が透明とされていても
良く、ケーシングに透明な窓を設けたり、あるいはケー
シング自体を透明なものとしても良い。要は、遊技者が
排出管路内を視認できるよう、排出管路内の少なくとも
一部を透明とすることができる。

玉貸機にコインの返却用レバーを設け、返却用レバー
を手動操作することによって、コイン投入口よりコイン
が排出できるようにしても良い。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、前記の作用の欄でも述
べたように、次記の効果をもたらす。

（１）１台のパチンコ機と１台の玉貸機とが対応してい
るので、遊技者は１台の玉貸機を自分専用として安心し
て使用することができる。

（２）遊技中において購入した金員分は連続的に遊技を
続行できる。

（３）一旦下受け皿に排出されたパチンコ玉を上受け皿
に移し変えす遊技形態から解放される。

（４）遊技者は、必要により、購入した玉貸用パチンコ
玉をストッパー手段を操作して、景品用パチンコ玉の受
け皿に、溢れることを防止することができるとともに、
必要の数分を景品用パチンコ玉の受け皿に流出させ、か
つ玉貸機内に残量を貯留しておくことができる。

（５）パチンコ機の内部の点検を支障なく行うことが可
能である。

（６）玉貸機を幅狭とすることが可能となる。

（７）剛性を有する連結管を用いるものであるから、そ
の方向およびその出口位置が明確に定まり、確実に上受
け皿上に位置させることが可能となり、パチンコ玉をホ
ール内に落としてしまう事態を回避できる。

（８）以上を遊技面から要約すると、対応する玉貸機を
専用しながら遊技者が専ら景品用パチンコ玉の上受け皿
の残数のみに集中して、適宜数だけ玉貸機からの玉貸用
パチンコ玉の補給・排出を行いながら遊技を続行でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はパチンコ遊技装置の全体構成例を示す概略図、
第２図はそのパチンコ遊技装置におけるパチンコ玉排出
装置を示す概略図、第３図はそのパチンコ遊技装置にお
けるパチンコ機を示す概略図、第４図はパチンコ遊技装
置における玉貸機からのパチンコ玉排出部の拡大図、第
５図は本発明に係るパチンコ遊技装置のパチンコ玉補給
装置および玉貸機を示す概略図である。 １、100……パチンコ遊技装置、２……パチンコ機台、
３……パチンコ機、４……パチンコ玉排出装置、６、30
0……玉貸機、８……コイン回収装置、21……下材、22
……上材、32……景品用パチンコ玉受け皿、82……コイ
ン投入口、200……パチンコ玉補給装置、210……供給
樋、220,230……分配樋、300……玉貸機、310……玉貸
用パチンコ玉排出装置、320……連結管、322……ストッ
パー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−27580（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−3083（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−183086（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−132785（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−172484（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭57−1979（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A63F 7/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に
   景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対
   して、これに隣接する他のパチンコ機との間に金員のの
   投入に応じて玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が１対
   １で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島
   方向に連続したパチンコ遊技装置であって、 前記各玉貸機には、これへの金員の投入に応じて、玉貸
   機の前面から対応するパチンコ機の景品用パチンコ玉の
   受け皿に、直接玉貸用パチンコ玉を排出可能とした剛性
   を有する連結管を有し、その連結管の出口が景品用パチ
   ンコ玉の受け皿の上方に臨んで配置された排出装置が設
   けられており、 前記排出装置に、これへの遊技者の操作に応じて玉貸用
   パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出を
   一時停止するストッパー手段を設け、 前記連結管を、パチンコ機を前方に開けたとき衝突しな
   い位置まで水平にパチンコ機前方から玉貸機前方に逃げ
   るように、玉貸機の前方において鉛直旋回軸心を有して
   旋回可能とした、 ことを特徴とするパチンコ遊技装置。