JPH11197344A - 高額紙幣が使用可能な台間遊技媒体貸出機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高額紙幣を使用しても、釣り銭の払出しと遊
技媒体の貸し出しを同時に行うことができる台間遊技媒
体貸出機を提供する。 【解決手段】 遊技機１の台間に設置された遊技媒体貸
出機２と、遊技媒体貸出機２に設けられた使用可能紙幣
表示部１２と、遊技媒体貸出機２の上方側に遊技媒体貸
出機２と分離して設置され、紙幣投入口７及び釣り銭払
出口８を有する紙幣投入堆積部３と、紙幣投入堆積部３
内に設けられた紙幣種別検知器９及び紙幣枚数検知器１
１と、遊技機１の島５端部に設けられた紙幣収納庫６
と、紙幣投入堆積部３と紙幣収納庫６間で紙幣を搬送す
る紙幣搬送コンベア４とからなり、紙幣投入堆積部に投
入された紙幣の種別と枚数を紙幣種別検知器９と紙幣枚
数検知器１１で検知し、その検知結果に基づいて遊技者
が使用可能な紙幣の種別を使用可能紙幣表示部１２に表
示すると共に、紙幣搬送コンベア４により所定の紙幣を
紙幣投入堆積部３と紙幣収納庫６間で搬送可能とした高
額紙幣が使用可能な台間遊技媒体貸出機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコやスロッ
トルマシン等の遊技場において、遊技台の間に設置さ
れ、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を貸し出すための
台間遊技媒体貸出機に関し、特に高額紙幣を使用できる
台間遊技媒体貸出機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコやスロットルマシン等の
遊技場において、遊技台の間に設置されている台間遊技
媒体貸出機からパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を借
りる際には、硬化あるいは千円札を所定の投入口から投
入し、パチンコ玉やメダル等を借りる形態を取ってお
り、これらの台間遊技媒体貸出機は、一般的には硬化あ
るいは千円札以外は使用できないようになっている。

【０００３】このため、硬化あるいは千円札がなく、五
千円札あるいは一万円札の高額紙幣しか持ち合わせてい
ない場合には、遊技場内に設置されている両替機のとこ
ろに出向いて、高額紙幣を一旦硬化あるいは千円札に両
替してから、所望の遊技台のところに戻り、台間遊技媒
体貸出機の投入口に硬化あるいは千円札を投入し、パチ
ンコ玉やメダル等の遊技媒体を借りてプレイしている。

【０００４】したがって、高額紙幣しか持ち合わせてい
ない遊技者は、遊技場に入っても直ちにプレイすること
はできず、一旦、遊技場内の両替機のところに行って硬
化あるいは千円札に両替した上で、所望の遊技台のとこ
ろに戻ってプレイしなければならないという煩わしさが
あった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に対処することを目的としてなされたものであり、その
第１の課題は、高額紙幣しか持ち合わせていなくても、
台間遊技媒体貸出機において、釣り銭の払出しと遊技媒
体の貸し出しを同時に実施することができる高額紙幣が
使用可能な台間遊技媒体貸出機を提供することにある。

【０００６】また、本発明の第２の課題は、台間遊技媒
体貸出機での高額紙幣の使用を従来システムと略同等の
構成で簡易に可能とすることができる高額紙幣が使用可
能な台間遊技媒体貸出機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る高額紙幣が使用可能な台間遊技媒体
貸出機は、遊技機の台間に設置された遊技媒体貸出機
と、同遊技媒体貸出機に設けられた使用可能紙幣表示部
と、上記遊技媒体貸出機の上方側に同遊技媒体貸出機と
分離して設置され、紙幣投入口及び釣り銭払出口を有す
る紙幣投入堆積部と、同紙幣投入堆積部内に設けられた
紙幣種別検知器及び紙幣枚数検知器と、上記遊技機の島
端部に設けられた紙幣収納庫と、上記紙幣投入堆積部と
上記紙幣収納庫間で紙幣を搬送する紙幣搬送コンベアと
からなり、上記紙幣投入堆積部に投入された紙幣の種別
を前記紙幣種別検知器で検知すると共に、紙幣の枚数を
上記紙幣枚数検知器で検知し、上記紙幣枚数検知器の検
知結果に基づいて遊技者が使用可能な紙幣の種別を上記
使用可能紙幣表示部に表示し、上記紙幣種別検知器及び
紙幣枚数検知器の検知結果に基づいて上記紙幣搬送コン
ベアにより所定の紙幣を上記紙幣投入堆積部と上記紙幣
収納庫間で搬送可能としたことを特徴とするもので、台
間遊技媒体貸出機の使用可能紙幣表示部に高額紙幣が使
用可能であることが表示されておれば、遊技者は高額紙
幣しか持ち合わせていなくても、台間遊技媒体貸出機で
直接高額紙幣を使用して釣り銭の払出しと遊技媒体の貸
し出しを受け、直ちにプレイすることができる。

【０００８】また、本発明に係る高額紙幣が使用可能な
台間遊技媒体貸出機は、上記した高額紙幣が使用可能な
台間遊技媒体貸出機において、上記使用可能紙幣表示部
は、各々常時千円札が使用可能であることを表示すると
共に、上記紙幣投入堆積部に千円札が４枚堆積されると
五千円札が使用可能であることを表示し、さらに千円札
が９枚堆積されると一万円札が使用可能であることを表
示する表示灯を有することを特徴とするもので、遊技者
は使用可能紙幣表示部を見ることによって、使用可能な
高額紙幣の種別を一目で認識することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
乃至図３に基づいて説明する。図１は本発明の実施形態
に係る高額紙幣が使用可能な台間遊技媒体貸出機をスロ
ットルマシンに適用し、その台間に設置した場合の正面
図、図２は図１中のＡ部の拡大図、図３は台間遊技媒体
貸出機とその上部に設置されたビリバリスタッカの正面
図である。

【００１０】図中において、１はスロットルマシンであ
り、このスロットルマシン１の台間に高額紙幣が使用可
能な台間遊技媒体貸出機２（以下、本実施形態ではスロ
ットルマシン１のための台間メダル貸出機という。）が
設置されている。そして、この台間メダル貸出機２の上
方側にビルバリスタッカと呼ばれている紙幣投入堆積部
３（以下、本実施形態ではビルバリスタッカという。）
が設置されている。

【００１１】このビルバリスタッカ３は、それぞれその
上方に設けられた紙幣搬送コンベア４に接続されてお
り、さらに紙幣搬送コンベア４は、数台のスロットルマ
シン１によって構成されたスロットルマシン島５の一端
に設けられている紙幣収納庫６に接続されている。

【００１２】通常のスロットルマシン島５は、上記した
複数台のスロットルマシン１、台間メダル貸出機２、ビ
ルバリスタッカ３、紙幣搬送コンベア４、及び紙幣収納
庫６から構成されているが、本実施形態のスロットルマ
シン島５は、さらに以下のような機能を有するよう改良
構成されている。

【００１３】まず、従来のビルバリスタッカ３は、紙幣
投入の機能しかなく、ビルバリスタッカ３の紙幣投入口
から投入された紙幣は全て紙幣搬送コンベア４により紙
幣収納庫６に搬送収納されるようになっているが、本実
施形態のビルバリスタッカ３は、図２に示すようにビル
バリスタッカ３の下部に紙幣投入口７及び釣り銭払出口
８を互いに近接して設けると共に、この紙幣投入口７の
内部近傍に紙幣の種類を判別する紙幣種別検知器９を設
けている。

【００１４】また、ビルバリスタッカ３の内部には、千
円札を９枚まで収納することができる紙幣収納部１０
と、この紙幣収納部１０に収納された千円札の枚数が４
枚になったことと、９枚になったことをそれぞれ検知す
る紙幣枚数検知器１１が設けられている。このビルバリ
スタッカ３に投入された紙幣は、紙幣種別検知器９によ
って千円札、五千円札、一万円札のいずれかであるかが
判別され、五千円札及び一万円札の場合は、そのまま紙
幣搬送コンベア４により紙幣収納庫６に搬送されるよう
になっている。

【００１５】また、紙幣枚数検知器１１により、ビルバ
リスタッカ３の紙幣収納部１０に収納された千円札の枚
数が検知され、その枚数が４枚を超えると、後述する台
間メダル貸出機２の使用可能紙幣表示部１２に千円札と
五千円札が使用可能な紙幣であることが表示され、さら
に収納枚数が９枚に達すると、台間メダル貸出機２の使
用可能紙幣表示部１２に千円札と五千円札及び一万円札
の紙幣が使用可能であることが表示されるよう構成され
ており、９枚を超えた分の千円札は、紙幣搬送コンベア
４により紙幣収納庫６に搬送・収納されるようになって
いる。

【００１６】一方、台間メダル貸出機２の正面の中央部
には、上記したように使用可能紙幣表示部１２が設けら
れており、表示灯１３の点灯によって千円札、五千円
札、一万円札が使用可能か否かが表示されるようになっ
ている。なお、１４は使用可能紙幣表示部１２の下部に
設けられているメダル払出口である。

【００１７】なお、この使用可能紙幣表示部１２の表示
灯１３のうち、千円札が使用可能であることを表示する
表示灯１３ａは、常時点灯されるようになっていると共
に、五千円札が使用可能であることを表示する表示灯１
３ｂは、ビルバリスタッカ３の紙幣収納部１０内の千円
札の枚数が４枚になったことを紙幣枚数検知器１１が検
知すると点灯され、さらに一万円札が使用可能であるこ
とを表示する表示灯１３ｃは、千円札の枚数が９枚にな
ったことを紙幣枚数検知器１１が検知すると点灯される
ようになっている。

【００１８】また、紙幣収納庫６には、図示されていな
いが、通常、千円札収納部と高額紙幣収納部、あるいは
千円札収納部と五千円札収納部及び一万円札収納部が設
けられており、さらに千円札収納部には千円札の在否を
検知する図示されていない紙幣検知器が設けられてい
る。

【００１９】そして、紙幣収納庫６の千円札収納部内に
千円札が在り、ビルバリスタッカ３内の千円札の枚数が
４枚を切ったときには、紙幣収納庫６の千円札収納部内
の千円札を紙幣搬送コンベア４を介してビルバリスタッ
カ３の紙幣収納部１０内に戻すことができるよう構成さ
れている。

【００２０】しかして、上記の実施形態において、遊技
者が遊技場に入り、スロットルマシン１でプレイする場
合に、自分が持ち合わせている紙幣の種類及び金額と台
間メダル貸出機２の使用可能紙幣表示部１２に表示され
ている使用可能な紙幣表示とを照らし合わせ、台間メダ
ル貸出機２で高額紙幣の両替が可能であれば、そこでビ
ルバリスタッカ３の紙幣投入口７に高額紙幣を投入し、
釣り銭の払出しと同時にメダルの貸し出しを受けること
ができる。

【００２１】従って、高額紙幣の持ち合わせしかない場
合であっても、一々両替のために遊技場内に設置されて
いる両替機のところに出向いて両替する必要がなく、台
間メダル貸出機２で両替とメダルの貸し出しを受けて、
直ちにプレイをすることができ、両替の煩わしさから解
放することができる。

【００２２】なお、上記した高額紙幣が使用可能な台間
メダル貸出機２においては、上記のように紙幣収納庫６
に千円札と高額紙幣を別に収納する収納部を設け、ビル
バリスタッカ３内の千円札が４枚を切ったとき、あるい
は９枚を切ったときに紙幣収納庫６からそのビルバリス
タッカ３に千円札を所定枚数だけ戻すようにしているた
め、何時でも両替が可能であり、遊技者は自分が持って
いる紙幣の種類及び金額を全く気にすることなく、プレ
イに専任することができる。

【００２３】この機能は、閉店時に保安上の見地からビ
ルバリスタッカ３の紙幣の全額を紙幣収納庫６に収納し
てしまう場合においても、翌日の開店時における遊技者
への対応として非常に有効なものである。従って、上記
の実施形態によると、遊技者は両替機で持ち合わせの高
額紙幣を両替する煩わしさから解放され、遊技場に入
り、直ちに台間遊技媒体貸出機２で遊技媒体を借りてプ
レイすることが可能となる。

【００２４】この際、遊技者は使用可能紙幣表示部を見
ることによって、使用可能な高額紙幣の種別を一目で認
識することができ、自分の持ち合わせ紙幣でプレイでき
る遊技機を選択してプレイすることができる。

【００２５】また、従来のビルバリスタッカ３を一部改
良し、紙幣収納部１０や紙幣種別検知器９及び紙幣枚数
検知器１１を設けたものとすると共に、ビルバリスタッ
カ３と紙幣収納庫６間で紙幣搬送コンベア４を介して紙
幣を搬送できるようにすることにより、特別な追加機器
を設けることなく、比較的簡易な構成によって高額紙幣
が使用可能な台間遊技媒体貸出機とすることができる。

【００２６】なお、上記の実施形態では、スロットルマ
シンの場合を例にして説明したが、同様の遊技機器であ
るパチンコ台やその他のゲームマシンの場合において
も、同様に適用することができることは勿論である。

【００２７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る高
額紙幣が使用可能な台間遊技媒体貸出機によると、台間
遊技媒体貸出機で高額紙幣の両替と遊技媒体の貸し出し
を同時に行うことができるため、遊技者は一々両替機の
ところに出向いて持ち合わせの高額紙幣を両替する必要
がなく、遊技者を両替の煩わしさから解放することがで
きる。

【００２８】そして、遊技機の台間に設置されている台
間遊技媒体貸出機の使用可能紙幣表示部を見ることによ
り、そこに表示されている使用可能な高額紙幣がなんで
あるかを確認し、自分の持ち合わせ紙幣でプレイできる
遊技機を選択して、直ちにプレイに入ることができる。
また、従来の台間遊技媒体貸出機の簡単な改良により特
別な機器を追加することなく、簡易に高額紙幣が使用可
能な台間遊技媒体貸出機とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る高額紙幣が使用可能な
台間遊技媒体貸出機をスロットルマシンに適用し、その
台間に設置した場合の正面図である。

【図２】図１中のＡ部の拡大図である。

【図３】本発明の実施形態に係る台間遊技媒体貸出機と
その上部に設置されたビリバリスタッカの正面図であ
る。

【符号の説明】

１…スロットルマシン、２…台間遊技媒体貸出機（台間
メダル貸出機）、３…紙幣投入堆積部（ビルバリスタッ
カ）、４…紙幣搬送コンベア、５…スロットルマシン
島、６…紙幣収納庫、７…紙幣投入口、８…釣り銭払出
口、９…紙幣種別検知器、１１…紙幣枚数検知器、１２
…使用可能紙幣表示部、１３，１３ａ，１３ｂ，１３ｃ
…表示灯

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機の台間に設置された遊技媒体貸出
   機と、同遊技媒体貸出機に設けられた使用可能紙幣表示
   部と、上記遊技媒体貸出機の上方側に同遊技媒体貸出機
   と分離して設置され、紙幣投入口及び釣り銭払出口を有
   する紙幣投入堆積部と、同紙幣投入堆積部内に設けられ
   た紙幣種別検知器及び紙幣枚数検知器と、上記遊技機の
   島端部に設けられた紙幣収納庫と、上記紙幣投入堆積部
   と上記紙幣収納庫間で紙幣を搬送する紙幣搬送コンベア
   とからなり、上記紙幣投入堆積部に投入された紙幣の種
   別を前記紙幣種別検知器で検知すると共に、紙幣の枚数
   を上記紙幣枚数検知器で検知し、上記紙幣枚数検知器の
   検知結果に基づいて遊技者が使用可能な紙幣の種別を上
   記使用可能紙幣表示部に表示し、上記紙幣種別検知器及
   び紙幣枚数検知器の検知結果に基づいて上記紙幣搬送コ
   ンベアにより所定の紙幣を上記紙幣投入堆積部と上記紙
   幣収納庫間で搬送可能としたことを特徴とする高額紙幣
   が使用可能な台間遊技媒体貸出機。
2. 【請求項２】 上記使用可能紙幣表示部は、各々常時千
   円札が使用可能であることを表示すると共に、上記紙幣
   投入堆積部に千円札が４枚堆積されると五千円札が使用
   可能であることを表示し、さらに千円札が９枚堆積され
   ると一万円札が使用可能であることを表示する表示灯を
   有することを特徴とする請求項１記載の高額紙幣が使用
   可能な台間遊技媒体貸出機。