JPH0580947B2 - - Google Patents

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JPH0580947B2
JPH0580947B2 JP80586A JP80586A JPH0580947B2 JP H0580947 B2 JPH0580947 B2 JP H0580947B2 JP 80586 A JP80586 A JP 80586A JP 80586 A JP80586 A JP 80586A JP H0580947 B2 JPH0580947 B2 JP H0580947B2
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JP
Japan
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weight
parts
polybutylene terephthalate
formula
alkyl group
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP80586A
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English (en)
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JPS62158752A (ja
Inventor
Kyomi Okita
Kiichi Yonetani
Shunei Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、帯電防止性、色調、耐候性および機
械特性に優れたポリエステル樹脂組成物に関し、
主としてエンジニアプラスチツク成形品に利用さ
れるものである。 〔従来の技術〕 ポリブチレンテレフタレートは、機械的性質、
電気特性、耐熱性などがすぐれているめ近年、機
械部品、電気機器部品などの用途に広く使用され
ている。 しかしポリブチレンテレフタレートは、上記の
すぐれた特性を備えている反面、成形品が摩擦な
どにより容易に帯電して、ホコリが付着し易いこ
となどの欠点を有しているため、とくに帯電防止
性を必要とする用途においては使用が制限されて
いるのが現状である。 従来、芳香族ポリエステル類に帯電防止性を付
与する方法としては、各種の方法が提案されてい
る。なかでも特開昭52−47072号公報、特開昭53
−149246号公報などに示されるポリアルキレング
リコールまたはその誘導休とアルキルスルホン酸
金属塩の両者を添加する方法などは比較的すぐれ
ている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながらポリブチレンテレフタレート樹脂
に対して上記の方法を適用した場合、アルキルス
ルホン酸塩単独では帯電防止効果が発現しないた
め、ポリアルキレングリコールまたはその誘導体
の添加が必須となり、ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂の機械的性質が低下するのみならず、成形
品の色調がよくないあるいは耐候性が不良である
などの問題があつた。 そこで本発明者らは、このような従来技術の問
題点を解決するため検討を重ねた結果、本発明に
到達したものである。 したがつて、本発明の目的は帯電防止性に優
れ、かつ機械的性質、色調あるいは耐候性にも優
れたポリブチレンテレフタレートを主体とする芳
香族ポリエステル樹脂を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決し、本発明の目的を達成する
ための手段として、本発明の芳香族ポリエステル
樹脂組成物は、 (A) 相対粘度1.30〜2.00のポリブチレンテレフタ
レート100重量部に対して、 (B) 下記一般式()で表わされるアルキルスル
ホン酸金属塩0.01〜10重量部、および
【式】 ただし、Rは炭素数mのアルキル基、R′は
炭素数nのアルキル基(ただし、m≦2、n≧
2、6≦m+n≦30の整数)、Mは金属原子、
Pは金属原子Mの電荷数を示す。 (C) 下記一般式()で示されるベンゾトリアゾ
ール化合物0.01〜10重量部
【化】 ただし、R1は水素または塩素原子、R2、R3
R4およびR5は各々水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基またはアルコキシ基を示す。 を配合させたものである。 以下、本発明の構成を更に具体的に説明する。
本発明で用いる(A)ポリブチレンテレフタレート樹
脂とは、酸成分としてテレフタル酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオール成分として1,4
−ブタンジオールを用いて縮合反応により得られ
る重合体である。 なお酸成分として20モル%以下であれば、イソ
フタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカボ
ン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス
(p−カルボキシフエニル)メタン、アントラセ
ンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルジカルボン
酸、4,4′−ジフエニルエーテルジカルボン酸、
1,2−ビス(フエノキシ)エタン−4,4′−ジ
カルボン酸あるいはそのエステル形成性誘導体な
どのテレフタル酸以外のジカルボン酸を用いても
よく、ジオール成分として20モル%以下であれば
エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10
−デカンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ネオペンチルグリコール、2−メチル
−1,3−プロパンジオール、ポリテトラメチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどの1,4−ブタンジオー
ル以外のジオールを用いてもよい。 またポリブチレンテレフタレート樹脂は、0.5
%のオルソクロロフエノール溶液を25℃で測定し
たときの相対粘度が1.30〜2.00、好ましくは、
1.35〜1.70であるものが用いられる。ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂の相対粘度が1.30未満の場
合には、十分な機械的強度が得られず、また2.00
を越えた場合には、成形時の流動性が不良となり
いずれも好ましくない。 また、ポリブチレンテレフタレート樹脂のカル
ボキシル基末端の数は10〜80当量/トン、好まし
くは15〜60当量/トン、より好ましくは20〜50当
量/トンのものを用いることが、帯電防止性と機
械的性質のバランスの点から好ましい。 本発明に用いる(B)アルキルスルホン酸金属塩は
下記一般式()で示されるものである。
【式】 (式中RおよびR′は各々、炭素数m、nのアル
キル基、Mは金属原子、Pは金属Mの電荷数を示
す、mおよびnは次の条件を満足する整数であ
る。m≧2、n≧2、6≦m+n≦30) R、R′は直鎖あるいは分岐を有しているもの
いずれでもよく、前記RおよびR′の炭素数の和
(m+n)は6〜30、好ましくは10〜20である。
また前記()式の化合物は単一化合物であつて
もよいし、また異なる化合物の混合物であつても
よい。 本発明の()式化合物においてRまたは
R′が炭素数1以下すなわちスルホン酸金属塩基
がアルキル基の末端あるいはβ位に存在する場合
にはポリブチレンテレフタレート樹脂に添加時、
帯電防止性が発現しない。また、両者の炭素数の
和(m+n)が6未満の場合ポリブチレンテレフ
タレート樹脂の機械的性質が低下する傾向があ
り、一方30を越えた場合には帯電防止効果が低下
する傾向がありいずれも好ましくない。 ()式の金属Mとしてはアルカリ金属、アル
カリ土類金属が好ましく挙げられ、なかでもリチ
ウム、ナトリウムおよびカリウムがより好まし
く、ナトリウムが特に好ましい。 ()式で示される化合物の好ましい具体例と
しては、下記一般式の化合物が挙げられる。
【式】 (ただし、a+b=10〜18)
【式】 (ただしc+d+e=9〜16 f=0または1〜6)
【化】 (ただしg+h+i+j=8〜14 k、lは各々0または1〜6) 上記アルキルスルホン酸金属塩の添加量はポリ
ブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して
0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、よ
り好ましくは0.5〜3重量部である。添加量が
0.01重量部未満では帯電防止性の向上効果が認め
られず10重量部を越えた場合には、ポリブチレン
テレフタレート樹脂の機械的性質が低下する傾向
があるため好ましくない。 また、帯電防止剤総量中50重量%以上が本発明
のアルキルスルホン酸金属塩であるという条件下
で他の帯電防止剤(例えばドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、直鎖アルキルスルホン酸ナト
リウム、アリール次亜リン酸金属塩など)を併用
してもよい。 本発明で用いる(C)ベンゾトリアゾール化合物と
は、下記一般式()で示される化合物である。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明の効果をさらに詳
述する。 実施例1〜4、比較例1〜6 表1に示した種類および割合のポリブチレンテ
レフタレート(PBT)樹脂、アルキルスルホン
酸金属塩、ベンゾトリアゾール化合物をドライブ
レンドし、250℃に設定したスクリユー押出機に
より溶融混合−ペレツト化した。次に得られたペ
レツトを250℃に設定した5オンスのスクリユー
インライン型射出成形機を使用して成形し、3mm
×60mm×60mm角板および厚み1/16″の引張衝撃試
験片を作成した。これらの試験片について引張衝
撃試験(ASTM D1822)および超絶縁抵抗器を
使用して角板成形品の抵抗率、帯電減衰半減期
(8000Vの電荷を120秒間印加後この電荷が減衰し
て初期値の1/2になるに要する時間)の測定を行
つた。さらにフエード−O−メータにて500時間
成形品を処理後、再度測定を行つた。結果を表−
1に示す。
【表】 ただし、表1においてa〜iは次のとおりであ
る。 a:相対粘度1.58、カルボキシル末端基量30当
量/トンのPBT b:
【式】 c:
【式】 p+q=14各種の構造のものの混合物。 d:
【式】 e:
【式】と分子量10000 のポリエチレングリコール1/1(重量比)混
合物。 f:2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール
【化】 g:2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール
【化】 h:
【化】 i:
【式】 また、表1の色調において、○:良好、△:や
や不良、×:不良を示す。 表1の結果からポリブチレンテレフタレートに
対して、特定アルキルスルホン酸金属塩と特定の
ベンゾトリアゾール化合物を併用させた場合、帯
電防止性に加え、色調、機械的性質と耐候性を大
幅に改善することができることが明らかである。 実施例5、比較例7 実施例1に対して、繊維長3mmのチツプドスト
ランドガラス繊維30重量%加える他は、実施例1
と同様の方法で加工、物性評価した結果および比
較例4に対して前記ガラス繊維30重量%を加える
他は比較例4と同様の方法で加工、物性評価した
結果を表2に示す。
〔発明の効果〕
本発明はポリブチレンテレフタレートに特定の
アルキルスルホン酸金属塩、特定のベンゾトリア
ゾールを配合させた芳香族ポリエステル樹脂組成
物であるため次のような効果を奏する。 (1) 帯電防止性にすぐれ、かつ機械的性質の低下
がなく、むしろ向上する。 (2) 成形品の色調が良好で耐候性も相乗的に向上
する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 相対粘度1.30〜2.00のポリブチレンテレ
    フタレート100重量部に対して、 (B) 下記一般式()で示されるアルキルスルホ
    ン酸金属塩0.01〜10重量部、および 【化】 ただし、Rは炭素数mのアルキル基、R′は
    炭素数nのアルキル基(ただし、m≦2、n≧
    2、6≦m+n≦30の整数)、Mは金属原子、
    Pは金属Mの電荷数を示す。 (C) 下記一般式()で示されるベンゾトリアゾ
    ール化合物0.01〜10重量部 【化】 ただし、R1は水素または塩素原子、R2、R3
    R4およびR5は各々水素原子、炭素数1〜12の
    アルキル基またはアルコキシ基を示す。 を配合させたことを特徴とするポリエステル樹脂
    組成物。
JP80586A 1986-01-08 1986-01-08 芳香族ポリエステル樹脂組成物 Granted JPS62158752A (ja)

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JPS62158752A JPS62158752A (ja) 1987-07-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6187845B1 (en) 1999-05-03 2001-02-13 Ciba Specialty Chemicals Corporation Stabilized adhesive compositions containing highly soluble, red-shifted, photostable benzotriazole UV absorbers and laminated articles derived therefrom
US6245915B1 (en) 1999-05-03 2001-06-12 Ciba Specialty Chemicals Corporation Asymmetrical bisbenzotriazoles substituted by a perfluoroalkyl moiety

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JPS62158752A (ja) 1987-07-14

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