JPH0580886B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭において使用するジヤー炊
飯器に関するものである。

従来の技術 従来のこの種のジヤー炊飯器で、炊飯メニユー
が付いていて炊き分け炊飯が可能なものは、炊飯
メニユーを選択するメニユー選択スイツチと、炊
飯を開始させるスタートスイツチと、選択された
炊飯メニユーを液晶等で表示する炊飯メニユー表
示手段と、この炊飯メニユー表示手段と炊飯を行
うための炊飯手段とを制御していろいろな炊飯メ
ニユーの炊飯を行う制御手段とにより構成されて
おり、使用者が、メニユー表示手段を見ながらメ
ニユー選択スイツチを操作して、炊飯メニユーを
選択し、スタートスイツチを押すと、選択された
炊飯メニユーのパターンを制御手段が出力して、
炊飯が行われるようになつていた。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、経済的理由によ
り、制御手段には、ワンチツプマイコンを用い、
メニユー選択スイツチやスタートスイツチに保持
作用のないタクトスイツチを用いることが多かつ
た。そのため、停電や外部タイマー機器を使用し
た時は、マイコンを用いた制御手段は電源が切れ
るためにリセツトがかかつて、選択された炊飯メ
ニユーは消去されてしまうものであつた。また選
択された炊飯メニユーを表示しないと、わからな
いため、液晶等より構成された炊飯メニユー表示
手段が必要となり、その結果、非常にコスト高に
なるという問題点があつた。

本発明はこのような問題点を解決したジヤー炊
飯器を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、使用者
が複数の炊飯メニユーの設定をするラツチ機構を
有するメニユー設定手段と、このメニユー設定手
段の設定位置を電気信号に変換する電気信号変換
手段と、一度メニユー設定手段で設定するとその
設定位置に対応する電気信号変換手段の出力を電
源が切れるまで保持して出力する保持手段と、こ
の保持手段の出力によつて決まる炊飯メニユーの
炊飯パターンを出力する制御手段と、この制御手
段の出力によつて炊飯を行う炊飯手段とにより構
成したものである。

作 用 上記構成によれば、使用者は、ラツチ機構を有
するメニユー設定手段によつて炊飯メニユーを設
定し、電源を入れると、保持手段は設定された炊
飯メニユーを電源が切れるまで記憶して出力する
ため、一度、炊飯メニユーを設定すると、電源を
切らない限り、変更はできず、その結果、途中で
誤まつて炊飯メニユーを変更して炊飯を失敗する
ということはない。またメニユー設定手段はラツ
チ機構を有するため、たとえ停電があつても、一
度設定された炊飯メニユーは消えず、その結果、
外部のタイマーを用いることができるものであ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。第１図は本発明の一実施例における
ジヤー炊飯器の回路図を示したもので、１は炊飯
を行うための炊飯手段で、この炊飯手段１は炊飯
ヒーター２とリレー３により構成され、かつ前記
炊飯ヒーター２は、リレー３によつて商用電源４
との間を開閉することにより、火力が調整され
る。５は制御手段で、この制御手段５はCPU、
ROM、RAM等よりなる、いわゆるワンチツプ
マイコンで構成され、かつこの制御手段５はリレ
ー３、すなわち炊飯手段１を、あらかじめROM
に記憶されているいろいろな炊飯パターンに沿つ
て駆動させることによりいろいろな炊飯を行う。

６は使用者が炊飯メニユーを設定するメニユー
設定手段で、ツマミ７や目盛板８、回転軸９等よ
りなり、そしてこのメニユー設定手段６は機構的
なラツチを有するため、一度設定をすると、再び
設定し直さない限り炊飯メニユー設定は変わらな
いものである。メニユー設定手段６で設定された
位置は回転軸９によつて、エンコーダよりなる電
気信号変換手段１０に伝えられ、そしてこの電気
信号変換手段１０によつて電気信号に変換され、
フリツプ・フロツプ素子よりなる保持手段１１に
出力される。そしてこの保持手段１１は、この電
気信号を記憶して、電源が切れない限り制御手段
５へ出力し続ける。

第２図は本発明の一実施例におけるジヤー炊飯
器の操作部を示したもので、使用者が目盛８に記
入されている炊飯メニユーの中から希望する炊飯
メニユーの目盛８の位置にツマミ７を合わせる
と、その設定位置を回転軸９が電気信号変換手段
１０に伝え、そしてこの温度検知手段１０が保持
手段１１を介して制御手段５に入力され、そして
設定された炊飯メニユーに適した炊飯パターンを
この制御手段５が出力し、炊飯手段１を駆動して
設定された炊飯メニユーに適した炊飯を行う。

この炊飯中において、誤つてツマミ７に触れ
て、メニユー設定手段６が再設定されたとして
も、保持手段１１によつて制御手段５の出力する
炊飯パターンは変わらないため、炊飯を失敗する
ことはない。

また、停電になつても、メニユー設定手段６に
はラツチ機構があるため、メニユー設定手段６に
設定された炊飯メニユーが変更されることはな
く、その結果、外部タイマーを使用することがで
きる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ラツチ機構を有
するメニユー設定手段によつて炊飯メニユーを設
定すれば、設定した炊飯メニユーに適した炊飯パ
ターンで炊飯を開始することができ、したがつて
簡単にメニユー炊飯付きのジヤー炊飯器を操作で
きる。そして、一度、炊飯メニユーを設定して電
源を入れると、メニユー設定手段を再操作して
も、設定された炊飯メニユーは変わらないため、
誤操作による炊飯の失敗を防ぐことができる。さ
らにメニユー設定手段はラツチ機構を有している
ため、設定されている炊飯メニユーは、停電して
も変わらず、その結果、外部タイマーを用いるこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すジヤー炊飯器
の回路図、第２図は同ジヤー炊飯器の操作部の正
面図である。 １……炊飯手段、５……制御手段、６……メニ
ユー設定手段、１０……電気信号変換手段、１１
……保持手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 使用者が複数の炊飯メニユーの設定をするラ
   ツチ機構を有するメニユー設定手段と、このメニ
   ユー設定手段の設定位置を電気信号に変換する電
   気信号変換手段と、一度メニユー設定手段で設定
   するとその設定位置に対応する電気信号変換手段
   の出力を電源が切れるまで保持して出力する保持
   手段と、この保持手段の出力によつて決まる炊飯
   メニユーの炊飯パターンを出力する制御手段と、
   この制御手段の出力によつて炊飯を行う炊飯手段
   とにより構成したジヤー炊飯器。