JPH0580476A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び該安定液を用いた処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び該安定液を用いた処理方法Info
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- JPH0580476A JPH0580476A JP3245912A JP24591291A JPH0580476A JP H0580476 A JPH0580476 A JP H0580476A JP 3245912 A JP3245912 A JP 3245912A JP 24591291 A JP24591291 A JP 24591291A JP H0580476 A JPH0580476 A JP H0580476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホルムアルデヒドを含有させなくても低湿下
で色素の褪色が防止され、処理量の変動に拘わらず安定
な色素画像保存性を保ち、更には硫化の生じにくいハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理方法の提
供。 【構成】 下記一般式〔F〕で示される化合物から選ば
れる少なくとも1種を含有し、pHが7.5〜10.0であるハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液、並びにハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を漂白能を有する処理液及び
/又は定着能を有する処理液で処理した後、上記安定液
で処理する処理方法。 一般式〔F〕 【化51】
で色素の褪色が防止され、処理量の変動に拘わらず安定
な色素画像保存性を保ち、更には硫化の生じにくいハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理方法の提
供。 【構成】 下記一般式〔F〕で示される化合物から選ば
れる少なくとも1種を含有し、pHが7.5〜10.0であるハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液、並びにハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を漂白能を有する処理液及び
/又は定着能を有する処理液で処理した後、上記安定液
で処理する処理方法。 一般式〔F〕 【化51】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料用安定液及び処理方法に関し、詳しくは処理量
の変動にかかわらず安定な色素画像の保存性を有し、液
保存性に優れた処理技術に関する。
感光材料用安定液及び処理方法に関し、詳しくは処理量
の変動にかかわらず安定な色素画像の保存性を有し、液
保存性に優れた処理技術に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、ハロゲン化銀が沃臭化銀である写
真感光材料に代表される撮影用カラー写真感光材料を処
理する際、水洗浴につづく最終処理工程にホルムアルデ
ヒドを含有する安定浴が一般に用いられている。
真感光材料に代表される撮影用カラー写真感光材料を処
理する際、水洗浴につづく最終処理工程にホルムアルデ
ヒドを含有する安定浴が一般に用いられている。
【0003】前記安定浴に用いられるホルムアルデヒド
はカラー写真感光材料の物性、特にカラー写真感光材料
表面の傷の発生や経時によって写真感光材料が次第に硬
膜されていくことによる階調の変化等を防止する効果が
あり、更にはカラー写真感光材料中に残存する未反応カ
プラーによる色素画像の安定性の劣化に対しても効果が
あることが知られている。
はカラー写真感光材料の物性、特にカラー写真感光材料
表面の傷の発生や経時によって写真感光材料が次第に硬
膜されていくことによる階調の変化等を防止する効果が
あり、更にはカラー写真感光材料中に残存する未反応カ
プラーによる色素画像の安定性の劣化に対しても効果が
あることが知られている。
【0004】しかしながら、安定浴中に色素画像安定化
等の目的で添加されているホルムアルデヒドは感光材料
に付着して前浴(定着能を有する処理液)から持ち込ま
れる亜硫酸イオンと付加物を形成し、本来の目的である
色素画像安定化効果が減少するばかりか、硫化を促進す
る欠点がある。
等の目的で添加されているホルムアルデヒドは感光材料
に付着して前浴(定着能を有する処理液)から持ち込ま
れる亜硫酸イオンと付加物を形成し、本来の目的である
色素画像安定化効果が減少するばかりか、硫化を促進す
る欠点がある。
【0005】これらを解決するため米国特許4,786,583
号明細書に示される様にアルカノールアミンを用いるこ
とが提案されているが、該アルカノールアミンを用いる
と未露光部イエローステインに悪影響を及ぼす傾向にあ
り、又硫化防止効果も充分といえるものではなかった。
号明細書に示される様にアルカノールアミンを用いるこ
とが提案されているが、該アルカノールアミンを用いる
と未露光部イエローステインに悪影響を及ぼす傾向にあ
り、又硫化防止効果も充分といえるものではなかった。
【0006】一方、ホルムアルデヒドは米国では、CIIT
(化学工業協会毒性研究所)がホルムアルデヒド15ppm
でラットに鼻腔ガンが発生したと発表しており、又、NI
OSH(米国立労働安全衛生研究所)、ACGIH(産業衛生政
府専門官会議)でも発ガンの可能性ありとしている。ヨ
ーロッパにおいてもホルムアルデヒドは強い規制を受け
ているものであり、西独においては10年前より住宅内で
はホルムアルデヒド0.1ppm以下にする様規制されてい
る。
(化学工業協会毒性研究所)がホルムアルデヒド15ppm
でラットに鼻腔ガンが発生したと発表しており、又、NI
OSH(米国立労働安全衛生研究所)、ACGIH(産業衛生政
府専門官会議)でも発ガンの可能性ありとしている。ヨ
ーロッパにおいてもホルムアルデヒドは強い規制を受け
ているものであり、西独においては10年前より住宅内で
はホルムアルデヒド0.1ppm以下にする様規制されてい
る。
【0007】さらに日本においては、ホルムアルデヒド
の有害性として、粘膜に対する刺激作用により劇物、劇
薬物の法律、労安法特化則の有機溶媒中毒規制或は家庭
用品への規制、繊維、合板に関する規制や昭和50年から
は新たに厚生省により下着類、ベビー用衣料に対し、ホ
ルムアルデヒド規制化が実施される様になってきてお
り、ホルムアルデヒドを減少できる技術が待ち望まれて
いた。
の有害性として、粘膜に対する刺激作用により劇物、劇
薬物の法律、労安法特化則の有機溶媒中毒規制或は家庭
用品への規制、繊維、合板に関する規制や昭和50年から
は新たに厚生省により下着類、ベビー用衣料に対し、ホ
ルムアルデヒド規制化が実施される様になってきてお
り、ホルムアルデヒドを減少できる技術が待ち望まれて
いた。
【0008】安定液中のホルムアルデヒド含有量を実質
的に0ないしは減少させる技術としては、特開昭62-277
42号公報及び同61-151538号公報に記載されているヘキ
サヒドロトリアジン系化合物、更には米国特許4,859,57
4号明細書記載のN-メチロール系化合物が上記目的の達
成手段として開示されている。
的に0ないしは減少させる技術としては、特開昭62-277
42号公報及び同61-151538号公報に記載されているヘキ
サヒドロトリアジン系化合物、更には米国特許4,859,57
4号明細書記載のN-メチロール系化合物が上記目的の達
成手段として開示されている。
【0009】しかしながら、ヘキサヒドロトリアジン系
化合物はホルムアルデヒドを実質的に0にしても高温高
湿下で色素の退色を防止することができるものの、低湿
下、例えば相対湿度が20%以下の場合にはあまり効果が
ないという問題があり、又、ホルムアルデヒド程ではな
いが安定液の保存安定性、特に硫化しやすいという問題
があり、長期にわたって処理された場合、低処理量であ
る場合、更には低補充にした場合に特に前記保存安定性
が問題となることが判明した。
化合物はホルムアルデヒドを実質的に0にしても高温高
湿下で色素の退色を防止することができるものの、低湿
下、例えば相対湿度が20%以下の場合にはあまり効果が
ないという問題があり、又、ホルムアルデヒド程ではな
いが安定液の保存安定性、特に硫化しやすいという問題
があり、長期にわたって処理された場合、低処理量であ
る場合、更には低補充にした場合に特に前記保存安定性
が問題となることが判明した。
【0010】又、上記N-メチロール系化合物は、ホルム
アルデヒド代替化合物として使用したとき、色素の退色
防止効果及び安定液の保存性において十分ではなく、色
素の退色を防止しようとすると安定液の液保存性が大巾
に劣化するという問題がある。
アルデヒド代替化合物として使用したとき、色素の退色
防止効果及び安定液の保存性において十分ではなく、色
素の退色を防止しようとすると安定液の液保存性が大巾
に劣化するという問題がある。
【0011】さらに又、安定液にヘキサメチレンテトラ
ミン系化合物を使用する方法も開示されているがヘキサ
ヒドロトリアジン系化合物と同様に低湿下での色素退色
防止効果が弱いという欠点がある。
ミン系化合物を使用する方法も開示されているがヘキサ
ヒドロトリアジン系化合物と同様に低湿下での色素退色
防止効果が弱いという欠点がある。
【0012】又、近年ミニラボの増加に伴い、低処理量
の現像所が増大してきており、安定液の保存安定性が問
題となってきており、とりわけ低公害化のための低補充
量処理の台頭により、この問題は従来の技術では、補い
きれなくなってきている。
の現像所が増大してきており、安定液の保存安定性が問
題となってきており、とりわけ低公害化のための低補充
量処理の台頭により、この問題は従来の技術では、補い
きれなくなってきている。
【0013】
【発明の目的】従って本発明の目的は、第1にホルムア
ルデヒドを実質的に含有しなくとも低湿下で色素の退色
を防止でき、第2に処理量の変動にかかわらず安定な色
素画像保存性を保ち、さらには硫化の生じにくいハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理方法を提供
することにある。
ルデヒドを実質的に含有しなくとも低湿下で色素の退色
を防止でき、第2に処理量の変動にかかわらず安定な色
素画像保存性を保ち、さらには硫化の生じにくいハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく、鋭意検討の結果本発明に至った。
達成すべく、鋭意検討の結果本発明に至った。
【0015】即ち、本発明に係るハロゲン化銀カラー写
真感光材料用安定液は、下記一般式〔F〕で示される化
合物から選ばれる少なくとも1種を含有し、pHが7.5〜
10.0であることを特徴とし、又、本発明に係るハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法は、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を漂白能を有する処理液及び/又は定
着能を有する処理液で処理した後、前記安定液で処理す
ることを特徴とする。
真感光材料用安定液は、下記一般式〔F〕で示される化
合物から選ばれる少なくとも1種を含有し、pHが7.5〜
10.0であることを特徴とし、又、本発明に係るハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法は、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を漂白能を有する処理液及び/又は定
着能を有する処理液で処理した後、前記安定液で処理す
ることを特徴とする。
【0016】一般式〔F〕
【0017】
【化3】
【0018】式中、Zは置換若しくは未置換の炭素環又
は置換若しくは未置換の複素環を形成するに必要な原子
群を表し、Xはアルデヒド基、
は置換若しくは未置換の複素環を形成するに必要な原子
群を表し、Xはアルデヒド基、
【0019】
【化4】
【0020】(R1及びR2は各々低級アルキル基であ
る。)を表し、nは1〜3の整数を表す。
る。)を表し、nは1〜3の整数を表す。
【0021】さらに本発明の好ましい態様としては、上
記のハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理
方法において、前記一般式〔F〕中のZが、置換基を有
する芳香族炭素環又は置換基を有する複素環であるこ
と、安定液が実質的にホルムアルデヒドを含有しないこ
と、安定液が水溶性界面活性剤を含有すること、安定液
が防黴剤を含有することが挙げられる。
記のハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び処理
方法において、前記一般式〔F〕中のZが、置換基を有
する芳香族炭素環又は置換基を有する複素環であるこ
と、安定液が実質的にホルムアルデヒドを含有しないこ
と、安定液が水溶性界面活性剤を含有すること、安定液
が防黴剤を含有することが挙げられる。
【0022】又、本発明の他の好ましい態様としては、
一般式〔F〕中の該Zの置換基が、アルデヒド基、水酸
基、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、アミノ
基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、シアノ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、スルファモイル基、カルバモイル基又
はスルホニル基であることである。
一般式〔F〕中の該Zの置換基が、アルデヒド基、水酸
基、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、アミノ
基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、シアノ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、スルファモイル基、カルバモイル基又
はスルホニル基であることである。
【0023】
【発明の具体的構成】本発明の安定液を用いた処理方法
における処理工程としては下記の工程が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
における処理工程としては下記の工程が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【0024】(1)発色現像→漂白定着→水洗→安定 (2)発色現像→漂白→定着→水洗→安定 (3)発色現像→漂白→漂白定着→水洗→安定 (4)発色現像→漂白定着→定着→水洗→安定 (5)発色現像→漂白定着→漂白定着→水洗→安定 (6)発色現像→定着→漂白定着→水洗→安定 (7)発色現像→漂白→漂白定着→定着→水洗→安定 (8)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白→定着→水洗→安定 (9)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白定着→水洗→安定 (10)発色現像→漂白定着→安定 (11)発色現像→漂白→定着→安定 (12)発色現像→漂白→漂白定着→安定 (13)発色現像→漂白定着→定着→安定 (14)発色現像→漂白定着→漂白定着→安定 (15)発色現像→定着→漂白定着→安定 (16)発色現像→漂白→漂白定着→定着→安定 (17)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白→定着→安定 (18)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白定着→安定 本発明において、好ましい処理工程は(1)、(2)、
(8)、(10)、(11)、(17)の工程であり、より好まし
くは(2)、(8)、(11)、(17)の工程で、特に好ま
しくは(11)の工程である。
漂白→定着→水洗→安定 (9)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白定着→水洗→安定 (10)発色現像→漂白定着→安定 (11)発色現像→漂白→定着→安定 (12)発色現像→漂白→漂白定着→安定 (13)発色現像→漂白定着→定着→安定 (14)発色現像→漂白定着→漂白定着→安定 (15)発色現像→定着→漂白定着→安定 (16)発色現像→漂白→漂白定着→定着→安定 (17)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白→定着→安定 (18)黒白現像→水洗→反転→発色現像→水洗→調整→
漂白定着→安定 本発明において、好ましい処理工程は(1)、(2)、
(8)、(10)、(11)、(17)の工程であり、より好まし
くは(2)、(8)、(11)、(17)の工程で、特に好ま
しくは(11)の工程である。
【0025】即ち、本発明の処理方法の最も好ましい態
様としては、漂白能を有する処理液及び/又は定着能を
有する処理液による処理後、好ましくは定着能を有する
処理液による処理後、直ちに安定液による処理を行うこ
とである。なお本発明において、漂白能を有する処理液
という場合には、例えば上記の処理工程中の漂白液又は
漂白定着をいい、また定着能を有する処理液という場合
は例えば定着液又は漂白定着液をいう。
様としては、漂白能を有する処理液及び/又は定着能を
有する処理液による処理後、好ましくは定着能を有する
処理液による処理後、直ちに安定液による処理を行うこ
とである。なお本発明において、漂白能を有する処理液
という場合には、例えば上記の処理工程中の漂白液又は
漂白定着をいい、また定着能を有する処理液という場合
は例えば定着液又は漂白定着液をいう。
【0026】次に、本発明に用いられる一般式〔F〕で
示される化合物について説明する。一般式〔F〕におい
て、Zは置換若しくは未置換の炭素環又は置換若しくは
未置換の複素環を形成するに必要な原子群を表し、上記
炭素環及び複素環は単環であっても縮合環であってもよ
く、好ましくはZが、置換基を有する芳香族炭素環又は
置換基を有する複素環であることである。該Zの置換基
が、アルデヒド基、水酸基、アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、メトキシエチル、ベンジル、カルボキシメ
チル、スルホプロピル等)、アラルキル基、アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ
等)、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ
基、アミノ基(例えば、N,N-ジメチルアミノ、N-エチル
アミノ、N-フェニルアミノ等)、ヒドロキシアルキル
基、アリール基(例えば、フェニル、p-メトキシフェニ
ル等)、シアノ基、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、p-カルボキシフェニル等)、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル基
(例えば、N-エチルスルファモイル、N,N-ジメチルスル
ファモイル等)、カルバモイル基(例えば、カルバモイ
ル、N-メチルカルバモイル、N,N-テトラメチレンカルバ
モイル等)又はスルホニル基(例えば、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p-トルエ
ンスルホニル等)であることが好ましい。
示される化合物について説明する。一般式〔F〕におい
て、Zは置換若しくは未置換の炭素環又は置換若しくは
未置換の複素環を形成するに必要な原子群を表し、上記
炭素環及び複素環は単環であっても縮合環であってもよ
く、好ましくはZが、置換基を有する芳香族炭素環又は
置換基を有する複素環であることである。該Zの置換基
が、アルデヒド基、水酸基、アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、メトキシエチル、ベンジル、カルボキシメ
チル、スルホプロピル等)、アラルキル基、アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ
等)、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ
基、アミノ基(例えば、N,N-ジメチルアミノ、N-エチル
アミノ、N-フェニルアミノ等)、ヒドロキシアルキル
基、アリール基(例えば、フェニル、p-メトキシフェニ
ル等)、シアノ基、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、p-カルボキシフェニル等)、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル基
(例えば、N-エチルスルファモイル、N,N-ジメチルスル
ファモイル等)、カルバモイル基(例えば、カルバモイ
ル、N-メチルカルバモイル、N,N-テトラメチレンカルバ
モイル等)又はスルホニル基(例えば、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p-トルエ
ンスルホニル等)であることが好ましい。
【0027】Zが表す炭素環は、好ましくはベンゼン環
であり、またZを表す複素環は、好ましくは5員もしく
は6員の複素環基であり、例えば5員環としてはチオフ
ェン、ピロール、フラン、チアゾール、イミダゾール、
ピラゾール、スクシンイミド、トリアゾール、テトラゾ
ール等であり、また6員環としては、ピリジン、ピリミ
ジン、トリアジン、チアジアジン等がそれぞれ挙げられ
る。縮合環としてはナフタレン、ベンゾフラン、インド
ール、チオナフタレン、ベンズイミダゾール、ベンゾト
リアゾール、キノリン等が挙げられる。
であり、またZを表す複素環は、好ましくは5員もしく
は6員の複素環基であり、例えば5員環としてはチオフ
ェン、ピロール、フラン、チアゾール、イミダゾール、
ピラゾール、スクシンイミド、トリアゾール、テトラゾ
ール等であり、また6員環としては、ピリジン、ピリミ
ジン、トリアジン、チアジアジン等がそれぞれ挙げられ
る。縮合環としてはナフタレン、ベンゾフラン、インド
ール、チオナフタレン、ベンズイミダゾール、ベンゾト
リアゾール、キノリン等が挙げられる。
【0028】以下に一般式〔F〕で示される化合物の例
示化合物を挙げるが、これらに限定されない。
示化合物を挙げるが、これらに限定されない。
【0029】
【化5】
【0030】例示化合物(F−1)〜(F−48)は以下
の表のように上式における1〜6に各種置換基を挿入し
て得られる。
の表のように上式における1〜6に各種置換基を挿入し
て得られる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】
【化9】
【0038】一般式〔F〕で示される化合物は市販品と
しても容易に入手できる。
しても容易に入手できる。
【0039】一般式〔F〕で示される化合物はハロゲン
化銀カラー写真感光材料用安定液中に含有せしめられ
る。なお本発明の効果を損なわない範囲で、安定液とと
もに漂白能を有する処理浴の前浴に用いられる処理液、
漂白能を有する処理液、定着能を有する処理液等にも含
有せしめられる。
化銀カラー写真感光材料用安定液中に含有せしめられ
る。なお本発明の効果を損なわない範囲で、安定液とと
もに漂白能を有する処理浴の前浴に用いられる処理液、
漂白能を有する処理液、定着能を有する処理液等にも含
有せしめられる。
【0040】一般式〔F〕で示される化合物の添加量は
安定液1l当たり0.05〜20gが好ましく、より好ましく
は0.1〜15gの範囲であり、特に好ましくは0.5〜10gの
範囲である。
安定液1l当たり0.05〜20gが好ましく、より好ましく
は0.1〜15gの範囲であり、特に好ましくは0.5〜10gの
範囲である。
【0041】一般式〔F〕で示される化合物は、公知の
ホルムアルデヒド代替化合物に比べ、特に低湿度の条件
においても画像の保存性が良いということに特徴があ
る。
ホルムアルデヒド代替化合物に比べ、特に低湿度の条件
においても画像の保存性が良いということに特徴があ
る。
【0042】本発明の安定液のpHの範囲は7.5〜10.0で
あるが、8.0〜9.5の範囲が特に好ましい。
あるが、8.0〜9.5の範囲が特に好ましい。
【0043】上述の範囲より低いpHの領域では、安定
液の色素画像安定化効果が少ないばかりでなく、経時に
よる効果の劣化、定着液成分による硫化の発生が起こり
やすくなり、安定液の保存性も著しく悪化してしまう。
又、上述の範囲より高いpH領域では、経時による安定
液の色素画像安定化効果が少なく、また特に重大な問題
として、処理した感光材料にイエローステインが発生す
る欠点がある。又、このイエローステインは経時によっ
てさらに増加することが明らかとなった。
液の色素画像安定化効果が少ないばかりでなく、経時に
よる効果の劣化、定着液成分による硫化の発生が起こり
やすくなり、安定液の保存性も著しく悪化してしまう。
又、上述の範囲より高いpH領域では、経時による安定
液の色素画像安定化効果が少なく、また特に重大な問題
として、処理した感光材料にイエローステインが発生す
る欠点がある。又、このイエローステインは経時によっ
てさらに増加することが明らかとなった。
【0044】従って、本発明の安定液は上述のpH領域
であることが必要である。
であることが必要である。
【0045】本発明の安定液には界面活性剤とりわけ水
溶性界面活性剤を用いることが好ましい。かかる水溶性
界面活性剤としては、下記一般式〔SI〕又は〔SII〕
で示される化合物及び水溶性有機シロキサン系化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物が特に好ましく用い
られる。
溶性界面活性剤を用いることが好ましい。かかる水溶性
界面活性剤としては、下記一般式〔SI〕又は〔SII〕
で示される化合物及び水溶性有機シロキサン系化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物が特に好ましく用い
られる。
【0046】一般式〔SI〕
【0047】
【化10】
【0048】一般式〔SI〕において、R1は水素原
子、脂肪族基又はアシル基を表し、R2は水素原子又は
脂肪族基を表す。E1はエチレンオキシ基、E2はプロピ
レンオキシ基又はトリメチレンオキシ基、E3はエチレ
ンオキシ基を表し、Xは酸素原子又は-R3N-基で、R3は
脂肪族基、水素原子又は
子、脂肪族基又はアシル基を表し、R2は水素原子又は
脂肪族基を表す。E1はエチレンオキシ基、E2はプロピ
レンオキシ基又はトリメチレンオキシ基、E3はエチレ
ンオキシ基を表し、Xは酸素原子又は-R3N-基で、R3は
脂肪族基、水素原子又は
【0049】
【化11】
【0050】を表し、R4は水素原子又は脂肪族基を表
す。l1、l2、m1、m2、n1及びn2は各々0〜300の
整数を表す。
す。l1、l2、m1、m2、n1及びn2は各々0〜300の
整数を表す。
【0051】一般式〔SII〕
【0052】
【化12】
【0053】一般式〔SII〕において、A2は1価の有
機基、例えば炭素数が6〜50、好ましくは6〜35のアル
キル基(例えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の各基)又は炭
素数が3〜35のアルキル基又は炭素数が2〜35のアルケ
ニル基で置換されたアリール基である。
機基、例えば炭素数が6〜50、好ましくは6〜35のアル
キル基(例えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の各基)又は炭
素数が3〜35のアルキル基又は炭素数が2〜35のアルケ
ニル基で置換されたアリール基である。
【0054】アリール基上に置換する好ましい基として
は炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の非置
換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換アルキ
ル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、オレイ
ル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル基、スチ
リル基等の置換されたアルケニル基)が挙げられる。ア
リール基としてはフェニル、ビフェニル又はナフチル等
の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基である。アリ
ール基に置換する位置としては、オルト、メタ、パラ位
のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
は炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の非置
換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換アルキ
ル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、オレイ
ル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル基、スチ
リル基等の置換されたアルケニル基)が挙げられる。ア
リール基としてはフェニル、ビフェニル又はナフチル等
の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基である。アリ
ール基に置換する位置としては、オルト、メタ、パラ位
のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
【0055】B又はCはエチレンオキシ基、トリメチレ
ンオキシ基、プロピレンオキシ基又は
ンオキシ基、プロピレンオキシ基又は
【0056】
【化13】
【0057】を表す(但し、n1、m1及びl1はそれぞ
れ0、1、2又は3を表す。)。m及びnは0〜100の
整数を表す。X1は水素原子、アルキル基、アラルキル
基又はアリール基を表し、例えばA2で説明した基が挙
げられる。
れ0、1、2又は3を表す。)。m及びnは0〜100の
整数を表す。X1は水素原子、アルキル基、アラルキル
基又はアリール基を表し、例えばA2で説明した基が挙
げられる。
【0058】以下、一般式〔SI〕、〔SII〕で示され
る化合物の具体例を挙げるが、これらに限定されない。
る化合物の具体例を挙げるが、これらに限定されない。
【0059】
【化14】
【0060】
【化15】
【0061】
【化16】
【0062】
【化17】
【0063】
【化18】
【0064】
【化19】
【0065】
【化20】
【0066】
【化21】
【0067】
【化22】
【0068】
【化23】
【0069】
【化24】
【0070】
【化25】
【0071】
【化26】
【0072】
【化27】
【0073】水溶性界面活性剤の添加量は安定液1l当
たり0.1〜40gが好ましく、より好ましくは0.3〜20gで
ある。
たり0.1〜40gが好ましく、より好ましくは0.3〜20gで
ある。
【0074】水溶性有機シロキサン系化合物としては、
下記一般式〔SU−I〕で示される化合物が好ましい。
下記一般式〔SU−I〕で示される化合物が好ましい。
【0075】一般式〔SU−I〕
【0076】
【化28】
【0077】一般式〔SU−I〕において、R9は水素
原子、ヒドロキシ基、低級アルキル基、アルコキシ基、
原子、ヒドロキシ基、低級アルキル基、アルコキシ基、
【0078】
【化29】
【0079】を表す。R10、R11及びR12はそれぞれ水
素原子又は低級アルキル基を表し、前記R10、R11及び
R12はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。l1〜l3
はそれぞれ0又は1〜30の整数を表し、p、q1及びq2
はそれぞれ0又は1〜30の整数を表す。
素原子又は低級アルキル基を表し、前記R10、R11及び
R12はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。l1〜l3
はそれぞれ0又は1〜30の整数を表し、p、q1及びq2
はそれぞれ0又は1〜30の整数を表す。
【0080】X1及びX2は-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、
【0081】
【化30】
【0082】を表す。
【0083】以下、一般式〔SU−I〕で示される化合
物の具体例を挙げる。
物の具体例を挙げる。
【0084】
【化31】
【0085】
【化32】
【0086】
【化33】
【0087】
【化34】
【0088】
【化35】
【0089】これらポリオキシアルキレン基を有する水
溶性有機シロキサン系化合物の添加量は、安定液1l当
たり0.01〜20gの範囲で使用する際に良好な効果を奏
し、特に沈殿発生防止及びイエローステインの発生防止
に効果を奏する。0.01g/l未満では感光材料表面の汚
れが目立ち、20g/lを越えると有機シロキサン系化合
物が感光材料表面に大量に付着し、汚れを促進する結果
となる。
溶性有機シロキサン系化合物の添加量は、安定液1l当
たり0.01〜20gの範囲で使用する際に良好な効果を奏
し、特に沈殿発生防止及びイエローステインの発生防止
に効果を奏する。0.01g/l未満では感光材料表面の汚
れが目立ち、20g/lを越えると有機シロキサン系化合
物が感光材料表面に大量に付着し、汚れを促進する結果
となる。
【0090】前記水溶性有機シロキサン系化合物は、例
えば、特開昭47-18333号、特公昭55-51172号、特公昭51
-37538号、特開昭49-62128号明細書及び米国特許3,545,
970号明細書等に記載されてあるが如き一般的な水溶性
の有機シロキサン系化合物を意味する。これら水溶性有
機シロキサン系化合物はUCC(ユニオンカーバイド
社)や信越化学工業(株)等から一般的に入手することが
できる。
えば、特開昭47-18333号、特公昭55-51172号、特公昭51
-37538号、特開昭49-62128号明細書及び米国特許3,545,
970号明細書等に記載されてあるが如き一般的な水溶性
の有機シロキサン系化合物を意味する。これら水溶性有
機シロキサン系化合物はUCC(ユニオンカーバイド
社)や信越化学工業(株)等から一般的に入手することが
できる。
【0091】本発明において、安定液中に実質的にホル
ムアルデヒドを含有しないことが好ましく、ホルムアル
デヒドは安定液中1l当たり0.2g以下であることが好
ましい。
ムアルデヒドを含有しないことが好ましく、ホルムアル
デヒドは安定液中1l当たり0.2g以下であることが好
ましい。
【0092】本発明において安定液には鉄イオンに対す
るキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を含有
させることが好ましい。ここにキレート安定度定数と
は、L.G.Sillen・A.E.Martell著,“Stability Constant
s of Metal-ion Complexes”,The Chemical Society, L
ondon (1964).S.Chaberek・A.E.Martell著,“OrganicSe
questering Agents", Willy (1959) 等により一般に知
られた定数を意味する。
るキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を含有
させることが好ましい。ここにキレート安定度定数と
は、L.G.Sillen・A.E.Martell著,“Stability Constant
s of Metal-ion Complexes”,The Chemical Society, L
ondon (1964).S.Chaberek・A.E.Martell著,“OrganicSe
questering Agents", Willy (1959) 等により一般に知
られた定数を意味する。
【0093】第2鉄イオンとのキレート安定度定数が8
以上であるキレート剤の具体的化合物例としては、特願
平2-234776号、同1-324507号等に記載のものが挙げられ
る。
以上であるキレート剤の具体的化合物例としては、特願
平2-234776号、同1-324507号等に記載のものが挙げられ
る。
【0094】上記キレート剤の使用量は安定液1l当た
り0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの
範囲で良好な結果が得られる。
り0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの
範囲で良好な結果が得られる。
【0095】また安定液に添加する好ましい化合物とし
ては、アンモニウム化合物が挙げられる。これらは各種
の無機化合物のアンモニウム塩によって供給される。ア
ンモニウム化合物の添加量は安定液1l当たり0.001〜
1.0モルの範囲が好ましく、より好ましくは0.002〜2.0
モルの範囲である。
ては、アンモニウム化合物が挙げられる。これらは各種
の無機化合物のアンモニウム塩によって供給される。ア
ンモニウム化合物の添加量は安定液1l当たり0.001〜
1.0モルの範囲が好ましく、より好ましくは0.002〜2.0
モルの範囲である。
【0096】さらに安定液には前記キレート剤と併用し
て金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩とし
ては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,Mn,Ni,Bi,Pb,Sn,
Zn,Ti,Zr,Mg,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲン化
物、水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の
無機塩又は水溶性キレート剤として供給できる。使用量
としては安定液1l当たり1×10-4〜1×10-1モルの範
囲が好ましく、より好ましくは4×10-4〜2×10-2モル
の範囲である。
て金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩とし
ては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,Mn,Ni,Bi,Pb,Sn,
Zn,Ti,Zr,Mg,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲン化
物、水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の
無機塩又は水溶性キレート剤として供給できる。使用量
としては安定液1l当たり1×10-4〜1×10-1モルの範
囲が好ましく、より好ましくは4×10-4〜2×10-2モル
の範囲である。
【0097】さらにまた安定液には、有機酸塩(クエン
酸、酢酸、コハク酸、シュウ酸、安息香酸等)、pH調
整剤(リン酸塩、ホウ酸塩、塩酸、硫酸塩等)等を添加
することができる。これら化合物の添加量は安定浴のp
Hを維持するに必要でかつカラー写真画像の保存時の安
定性と沈澱の発生に対し悪影響を及ぼさない範囲の量を
どのような組み合わせで使用してもさしつかえない。
酸、酢酸、コハク酸、シュウ酸、安息香酸等)、pH調
整剤(リン酸塩、ホウ酸塩、塩酸、硫酸塩等)等を添加
することができる。これら化合物の添加量は安定浴のp
Hを維持するに必要でかつカラー写真画像の保存時の安
定性と沈澱の発生に対し悪影響を及ぼさない範囲の量を
どのような組み合わせで使用してもさしつかえない。
【0098】本発明においては安定液中には防黴剤を含
有することが好ましく、かかる防黴剤としては下記一般
式〔B−1〕〜〔B−3〕で表される化合物を組み合わ
せて使用する際に本発明の目的の効果をより良好に奏す
る。
有することが好ましく、かかる防黴剤としては下記一般
式〔B−1〕〜〔B−3〕で表される化合物を組み合わ
せて使用する際に本発明の目的の効果をより良好に奏す
る。
【0099】一般式〔B−1〕
【0100】
【化36】
【0101】式中、R1はアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、水酸基、アルコキシカルボニル基、ア
ミノ基、カルボン酸基(その塩を含む)又はスルホン酸
基(その塩を含む)を表す。R2及びR3はそれぞれ水素
原子、ハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、水酸基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボン酸基(その塩を含む)
又はスルホン酸基(その塩を含む)を表す。Mは水素原
子、アルカリ金属原子又はアンモニウム基を表す。
基、アリール基、水酸基、アルコキシカルボニル基、ア
ミノ基、カルボン酸基(その塩を含む)又はスルホン酸
基(その塩を含む)を表す。R2及びR3はそれぞれ水素
原子、ハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、水酸基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボン酸基(その塩を含む)
又はスルホン酸基(その塩を含む)を表す。Mは水素原
子、アルカリ金属原子又はアンモニウム基を表す。
【0102】
【化37】
【0103】式中、R4は水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、-R12-O
R13、-CONHR14(ここで、R12はアルキレン基を表し、
R13及びR14はそれぞれ水素原子、アルキル基又はアリ
ールアルキル基を表す。)又はアリールアルキル基を表
し、R5及びR6はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ハ
ロゲン化アルキル基又はアルキル基を表し、R7は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ハロゲ
ン化アルキル基、アリールアルキル基、-R15-OR16又は-
CONHR17を表し(ここで、R15はアルキレン基を表し、
R16及びR17はともに水素原子又はアルキル基を表
す。)、R8、R9、R10及びR11はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アミノ基又
はニトロ基を表す。
ルキル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、-R12-O
R13、-CONHR14(ここで、R12はアルキレン基を表し、
R13及びR14はそれぞれ水素原子、アルキル基又はアリ
ールアルキル基を表す。)又はアリールアルキル基を表
し、R5及びR6はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ハ
ロゲン化アルキル基又はアルキル基を表し、R7は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ハロゲ
ン化アルキル基、アリールアルキル基、-R15-OR16又は-
CONHR17を表し(ここで、R15はアルキレン基を表し、
R16及びR17はともに水素原子又はアルキル基を表
す。)、R8、R9、R10及びR11はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アミノ基又
はニトロ基を表す。
【0104】一般式〔B−1〕で示される化合物の具体
例としては、下記例示化合物が挙げられる。
例としては、下記例示化合物が挙げられる。
【0105】
【化38】
【0106】
【化39】
【0107】上記一般式〔B−1〕で示される化合物
は、一部ミカン等の防腐剤として知られていて市販され
ているものもあり、当業者は容易に入手することができ
る。上記例示化合物のうち好ましい化合物は(B−1−
1)、(B−1−2)、(B−1−3)、(B−1−
4)及び(B−1−5)である。
は、一部ミカン等の防腐剤として知られていて市販され
ているものもあり、当業者は容易に入手することができ
る。上記例示化合物のうち好ましい化合物は(B−1−
1)、(B−1−2)、(B−1−3)、(B−1−
4)及び(B−1−5)である。
【0108】上記一般式〔B−1〕の化合物は、本発明
の安定液1l当たり0.03〜50gで用いることが好まし
く、より好ましくは0.12〜10gであり、特に好ましくは
0.15〜5gである。
の安定液1l当たり0.03〜50gで用いることが好まし
く、より好ましくは0.12〜10gであり、特に好ましくは
0.15〜5gである。
【0109】次に前記一般式〔B−2〕又は〔B−3〕
で示される化合物の具体的な化合物例を以下に記載する
が、これらに限定されるものではない。
で示される化合物の具体的な化合物例を以下に記載する
が、これらに限定されるものではない。
【0110】(B−2−1) 2-メチル-4-イソチアゾリ
ン-3-オン (B−2−2) 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3
-オン (B−2−3) 2-メチル-5-フェニル-4-イソチアゾリン
-3-オン (B−2−4) 4-ブロモ-5-クロロ-2-メチル-4-イソチ
アゾリン-3-オン (B−2−5) 2-ヒドロキシメチル-4-イソチアゾリン-
3-オン (B−2−6) 2-(2-エトキシエチル)-4-イソチアゾリ
ン-3-オン (B−2−7) 2-(N-メチル-カルバモイル)-4-イソチア
ゾリン-3-オン (B−2−8) 5-ブロモメチル-2-(N-ジクロロフェニル
-カルバモイル)-4-イソチアゾリン-3-オン (B−2−9) 5-クロロ-2-(2-フェニルエチル)-4-イソ
チアゾリン-3-オン (B−2−10) 4-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-
イソチアゾリン-3-オン (B−3−1) 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン (B−3−2) 2-(2-ブロモエチル)-1,2-ベンズイソチ
アゾリン-3-オン (B−3−3) 2-メチル-1,2-ベンズイソチアゾリン-3-
オン (B−3−4) 2-エチル-5-ニトロ-1,2-ベンズイソチア
ゾリン-3-オン (B−3−5) 2-ベンジル-1,2-ベンズイソチアゾリン-
3-オン (B−3−6) 5-クロロ-1,2-ベンズイソチアゾリン-3-
オン これら例示化合物は、米国特許2,767,172号明細書、米
国特許2,767,173号明細書、米国特許2,767,174号明細
書、米国特許2,870,015号明細書、英国特許848,130号明
細書、フランス国特許1,555,416号明細書等に合成法及
び他の分野への適用例が記載されている。又市販されて
いるものもあり、トップサイド300(パーマケムアジア
(株))、トップサイド600(パーマケムアジア(株))、
ファインサイドJ-700(東京ファインケミカル(株))、P
roxel GXL(I.C.I.(株))の商品名で入手することが可
能である。
ン-3-オン (B−2−2) 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3
-オン (B−2−3) 2-メチル-5-フェニル-4-イソチアゾリン
-3-オン (B−2−4) 4-ブロモ-5-クロロ-2-メチル-4-イソチ
アゾリン-3-オン (B−2−5) 2-ヒドロキシメチル-4-イソチアゾリン-
3-オン (B−2−6) 2-(2-エトキシエチル)-4-イソチアゾリ
ン-3-オン (B−2−7) 2-(N-メチル-カルバモイル)-4-イソチア
ゾリン-3-オン (B−2−8) 5-ブロモメチル-2-(N-ジクロロフェニル
-カルバモイル)-4-イソチアゾリン-3-オン (B−2−9) 5-クロロ-2-(2-フェニルエチル)-4-イソ
チアゾリン-3-オン (B−2−10) 4-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-
イソチアゾリン-3-オン (B−3−1) 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン (B−3−2) 2-(2-ブロモエチル)-1,2-ベンズイソチ
アゾリン-3-オン (B−3−3) 2-メチル-1,2-ベンズイソチアゾリン-3-
オン (B−3−4) 2-エチル-5-ニトロ-1,2-ベンズイソチア
ゾリン-3-オン (B−3−5) 2-ベンジル-1,2-ベンズイソチアゾリン-
3-オン (B−3−6) 5-クロロ-1,2-ベンズイソチアゾリン-3-
オン これら例示化合物は、米国特許2,767,172号明細書、米
国特許2,767,173号明細書、米国特許2,767,174号明細
書、米国特許2,870,015号明細書、英国特許848,130号明
細書、フランス国特許1,555,416号明細書等に合成法及
び他の分野への適用例が記載されている。又市販されて
いるものもあり、トップサイド300(パーマケムアジア
(株))、トップサイド600(パーマケムアジア(株))、
ファインサイドJ-700(東京ファインケミカル(株))、P
roxel GXL(I.C.I.(株))の商品名で入手することが可
能である。
【0111】これら一般式〔B−2〕又は〔B−3〕の
化合物は、本発明の安定液1l当たり0.001〜20gの範
囲で用いることが好ましく、より好ましくは0.005〜5
gの範囲である。
化合物は、本発明の安定液1l当たり0.001〜20gの範
囲で用いることが好ましく、より好ましくは0.005〜5
gの範囲である。
【0112】本発明において、安定液の好ましい補充量
は感光材料1m2あたり800ml以下であるが、極端な補充
量の削減は色素の退色、乾燥後感光材料表面での塩の析
出等が起こるため、より好ましくは100ml以上620ml以下
である。更に具体的な補充量の設定は、安定浴のタンク
構成によって異なり、タンク数を増すほど低い数値に設
定することが可能である。
は感光材料1m2あたり800ml以下であるが、極端な補充
量の削減は色素の退色、乾燥後感光材料表面での塩の析
出等が起こるため、より好ましくは100ml以上620ml以下
である。更に具体的な補充量の設定は、安定浴のタンク
構成によって異なり、タンク数を増すほど低い数値に設
定することが可能である。
【0113】安定液の温度は15〜70℃の範囲が好ましい
が、より好ましくは20〜55℃の範囲である。さらに安定
液による処理時間は120秒以下であることが好ましい
が、より好ましくは3〜90秒であり、最も好ましくは6
〜60秒である。
が、より好ましくは20〜55℃の範囲である。さらに安定
液による処理時間は120秒以下であることが好ましい
が、より好ましくは3〜90秒であり、最も好ましくは6
〜60秒である。
【0114】本発明において安定浴は、2槽以上の場
合、カウンターカレント方式(後浴に供給して前浴から
オーバーフローさせる方式)にすることが本発明の効
果、特に低公害及び画像保存性の向上の上からも特に好
ましい。
合、カウンターカレント方式(後浴に供給して前浴から
オーバーフローさせる方式)にすることが本発明の効
果、特に低公害及び画像保存性の向上の上からも特に好
ましい。
【0115】本発明の処理においては安定液から銀回収
してもよい。例えば電気分解法(仏国特許2,299,667号
明細書記載)、沈殿法(特開昭52-73037号公報記載、独
国特許2,331,220号明細書記載)、イオン交換法(特開
昭51-17114号公報記載、独国特許2,548,237号明細書記
載)及び金属置換法(英国特許1,353,805号明細書記
載)等が有効に利用できる。これら銀回収はタンク液中
から電解法又はアニオン交換樹脂を用いてインラインで
銀回収すると、迅速処理適性がさらに良好となるため、
特に好ましいが、オーバーフロー廃液から銀回収し、再
生使用してもよい。
してもよい。例えば電気分解法(仏国特許2,299,667号
明細書記載)、沈殿法(特開昭52-73037号公報記載、独
国特許2,331,220号明細書記載)、イオン交換法(特開
昭51-17114号公報記載、独国特許2,548,237号明細書記
載)及び金属置換法(英国特許1,353,805号明細書記
載)等が有効に利用できる。これら銀回収はタンク液中
から電解法又はアニオン交換樹脂を用いてインラインで
銀回収すると、迅速処理適性がさらに良好となるため、
特に好ましいが、オーバーフロー廃液から銀回収し、再
生使用してもよい。
【0116】又、安定液をイオン交換処理、電気透析処
理(特開昭61-28949号参照)や逆浸透処理(特開昭60-2
40153号及び特開昭62-254151号参照)等してもよい。
又、安定液に使用する水を予め脱イオン処理したものを
使用することも好ましい。即ち安定液の防黴性や安定液
の安定性及び画像保存性向上がはかれるからである。脱
イオン処理の手段としては、処理後の水洗水のCa,Mgイ
オンを5ppm以下にするものであればいかなるものでも
よいが、例えばイオン交換樹脂や逆浸透膜による処理を
単独或は併用することが好ましい。イオン交換樹脂や逆
浸透膜については公開技報87-1984号や公開技報89-2051
1号に詳細に記載されている。
理(特開昭61-28949号参照)や逆浸透処理(特開昭60-2
40153号及び特開昭62-254151号参照)等してもよい。
又、安定液に使用する水を予め脱イオン処理したものを
使用することも好ましい。即ち安定液の防黴性や安定液
の安定性及び画像保存性向上がはかれるからである。脱
イオン処理の手段としては、処理後の水洗水のCa,Mgイ
オンを5ppm以下にするものであればいかなるものでも
よいが、例えばイオン交換樹脂や逆浸透膜による処理を
単独或は併用することが好ましい。イオン交換樹脂や逆
浸透膜については公開技報87-1984号や公開技報89-2051
1号に詳細に記載されている。
【0117】安定化処理の後には水洗処理を全く必要と
しないが、極く短時間内での少量水洗によるリンス、表
面洗浄等は必要に応じて任意に行うことができる。
しないが、極く短時間内での少量水洗によるリンス、表
面洗浄等は必要に応じて任意に行うことができる。
【0118】発色現像処理工程に用いられる発色現像主
薬としては、アミノフェノール系化合物及びp-フェニン
レンジアミン系化合物があるが、本発明においては、水
溶性基を有するp-フェニンレンジアミン系化合物が好ま
しい。かかる水溶性基は、p-フェニレンジアミン系化合
物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも1つ有する
ものであればよい。
薬としては、アミノフェノール系化合物及びp-フェニン
レンジアミン系化合物があるが、本発明においては、水
溶性基を有するp-フェニンレンジアミン系化合物が好ま
しい。かかる水溶性基は、p-フェニレンジアミン系化合
物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも1つ有する
ものであればよい。
【0119】具体的な水溶性基としては、-(CH2)n-CH2O
H、-(CH2)m-NHSO2-(CH2)n-CH3、-(CH2)m-O-(CH2)n-C
H3、-(CH2CH2O)nCmH2m+1(m及びnはそれぞれ0以上の
整数を表す。)、-COOH基、-SO3H基等が好ましいものと
して挙げられる。
H、-(CH2)m-NHSO2-(CH2)n-CH3、-(CH2)m-O-(CH2)n-C
H3、-(CH2CH2O)nCmH2m+1(m及びnはそれぞれ0以上の
整数を表す。)、-COOH基、-SO3H基等が好ましいものと
して挙げられる。
【0120】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体例としては特願平1-324507号、同2-234776号等に
記載のものが挙げられる。
の具体例としては特願平1-324507号、同2-234776号等に
記載のものが挙げられる。
【0121】発色現像主薬の添加量は、発色現像液1l
当たり0.5×10-2モル以上であることが好ましく、より
好ましくは1.0×10-2〜1.0×10-1モルの範囲であり、最
も好ましくは1.5×10-2〜7.0×10-2モルの範囲であるこ
とである。
当たり0.5×10-2モル以上であることが好ましく、より
好ましくは1.0×10-2〜1.0×10-1モルの範囲であり、最
も好ましくは1.5×10-2〜7.0×10-2モルの範囲であるこ
とである。
【0122】発色現像処理工程に用いられる発色現像液
は、現像液に通常用いられる化合物を含むことができ
る。
は、現像液に通常用いられる化合物を含むことができ
る。
【0123】発色現像液のpHは通常7以上であり、好
ましくは約9〜13である。
ましくは約9〜13である。
【0124】連続処理における発色現像液の好ましい補
充量は撮影用カラー写真感光材料については感光材料1.
0m2当たり1.5l以下が好ましく、より好ましくは250〜9
00mlであり、更に好ましくは300〜700mlである。
充量は撮影用カラー写真感光材料については感光材料1.
0m2当たり1.5l以下が好ましく、より好ましくは250〜9
00mlであり、更に好ましくは300〜700mlである。
【0125】
【実施例】次に本発明について、実施例をもって更に具
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0126】実施例1 下記安定液を調製した。
【0127】 1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.05g 界面活性剤(例示化合物SII−5) 0.5g 一般式〔F〕の化合物又は比較化合物(表4記載) (表4記載) 定着液(*1) 90ml 水を加えて1lとし、pHを所定の値(表4記載)に調
整した。
整した。
【0128】調整後、開口面積10cm2/lのビーカーに
を35℃で保存し、硫化により沈澱が発生するまでの日数
を評価した。結果を表4に示す。
を35℃で保存し、硫化により沈澱が発生するまでの日数
を評価した。結果を表4に示す。
【0129】(*1)定着液は下記の組成である。
【0130】 チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸アンモニウム 18g 臭化銀 0.5g 水を加えて1lとし、水酸化アンモニウム又は氷酢酸を
用いてpH7.0に調整した。
用いてpH7.0に調整した。
【0131】
【表4】
【0132】表4より明らかな様に、ホルムアルデヒド
を添加した安定液では液の保存性が著しく悪い。一方、
一般式〔F〕の化合物を用いた安定液はいずれも液保存
性が良好である。
を添加した安定液では液の保存性が著しく悪い。一方、
一般式〔F〕の化合物を用いた安定液はいずれも液保存
性が良好である。
【0133】実施例2 この実施例において、ハロゲン化銀写真感光材料中の添
加量は特に記載のない限り1m2当たりのg数を示す。
又、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
加量は特に記載のない限り1m2当たりのg数を示す。
又、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
【0134】トリアセチルセルロースフィルム支持体上
に、下記に示す組成の各層を順次支持体側から形成し
て、多層カラー写真感光材料試料を作製した。
に、下記に示す組成の各層を順次支持体側から形成し
て、多層カラー写真感光材料試料を作製した。
【0135】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 紫外線吸収剤(UV−1) 0.20 カラードカプラー(CC−1) 0.05 カラードカプラー(CM−2) 0.06 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 ゼラチン 1.5 第2層:中間層 紫外線吸収剤(UV−1) 0.01 高沸点溶媒 (Oil−1) 0.01 ゼラチン 1.2 第3層:低感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−1) 1.0 〃 (Em−2) 0.6 増感色素(S−1) 2.2×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−2) 2.5×10-4( 〃 ) 〃 (S−3) 0.5×10-4( 〃 ) シアンカプラー(C−4′) 1.2 〃 (C−2′) 0.6 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05 DIR化合物(D−1) 0.002 高沸点溶媒(Oil−1) 0.5 ゼラチン 1.2 第4層:高感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−3) 2.0 増感色素(S−1) 2.2×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−2) 2.0×10-4( 〃 ) 〃 (S−3) 0.1×10-4( 〃 ) シアンカプラー(C−1′) 0.20 〃 (C−2′) 0.03 〃 (C−3′) 1.15 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.015 DIR化合物(D−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.5 ゼラチン 1.3 第5層:中間層 ゼラチン 0.5 第6層:低感度緑感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−1) 1.1 増感色素(S−4) 5×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−5) 2×10-4( 〃 ) マゼンタカプラー(M−1) 0.50 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.05 DIR化合物(D−3) 0.015 〃 (D−4) 0.0
20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.5 ゼラチン 1.2 第7層:中間層 ゼラチン 0.9 高沸点溶媒(Oil−1) 0.2 第8層:高感度緑感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−3) 1.4 増感色素(S−6) 1.2×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−7) 2.3×10-4( 〃 ) 〃 (S−8) 0.9×10-4( 〃 ) マゼンタカプラー(M−2) 0.10 〃 (M−3) 0.18 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.05 DIR化合物(D−3) 0.01 高沸点溶媒(Oil−3) 0.5 ゼラチン 1.1 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.12 色汚染防止剤(SC−1) 0.1 高沸点溶媒 (Oil−3) 0.1 ゼラチン 0.8 第10層:低感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.30 〃 (Em−2) 0.25 増感色素(S−10) 7×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6 イエローカプラー(Y−2) 0.2 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−3) 0.15 ゼラチン 1.2 第11層:高感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.50 〃 (Em−1) 0.22 増感色素(S−9) 1.3×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−10) 3×10-4( 〃 ) イエローカプラー(Y−1) 0.36 〃 (Y−2) 0.12 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.2 第12層:第1保護層 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm,AgI 2.5モル%) 0.40 紫外線吸収剤(UV−1) 0.10 〃 (UV−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.1 〃 (Oil−4) 0.1 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.5 〃 (HS−2) 0.2 ゼラチン 1.2 第13層:第2保護層 界面活性剤(Su−1) 0.005 アルカリで可溶性のマット化剤(平均粒径2μm) 0.10 シアン染料 (AIC−1) 0.01 マゼンタ染料(AIM−1) 0.01 スベリ剤 (WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.7 尚、各層には上記組成物の他に、塗布助剤Su−2、分
散助剤Su−3、防腐剤DI−1、安定剤Stab−1、カ
ブリ防止剤AF−1、AF−2を添加した。
20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.5 ゼラチン 1.2 第7層:中間層 ゼラチン 0.9 高沸点溶媒(Oil−1) 0.2 第8層:高感度緑感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−3) 1.4 増感色素(S−6) 1.2×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−7) 2.3×10-4( 〃 ) 〃 (S−8) 0.9×10-4( 〃 ) マゼンタカプラー(M−2) 0.10 〃 (M−3) 0.18 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.05 DIR化合物(D−3) 0.01 高沸点溶媒(Oil−3) 0.5 ゼラチン 1.1 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.12 色汚染防止剤(SC−1) 0.1 高沸点溶媒 (Oil−3) 0.1 ゼラチン 0.8 第10層:低感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.30 〃 (Em−2) 0.25 増感色素(S−10) 7×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6 イエローカプラー(Y−2) 0.2 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−3) 0.15 ゼラチン 1.2 第11層:高感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.50 〃 (Em−1) 0.22 増感色素(S−9) 1.3×10-4(モル/銀1モル) 〃 (S−10) 3×10-4( 〃 ) イエローカプラー(Y−1) 0.36 〃 (Y−2) 0.12 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.2 第12層:第1保護層 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm,AgI 2.5モル%) 0.40 紫外線吸収剤(UV−1) 0.10 〃 (UV−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.1 〃 (Oil−4) 0.1 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.5 〃 (HS−2) 0.2 ゼラチン 1.2 第13層:第2保護層 界面活性剤(Su−1) 0.005 アルカリで可溶性のマット化剤(平均粒径2μm) 0.10 シアン染料 (AIC−1) 0.01 マゼンタ染料(AIM−1) 0.01 スベリ剤 (WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.7 尚、各層には上記組成物の他に、塗布助剤Su−2、分
散助剤Su−3、防腐剤DI−1、安定剤Stab−1、カ
ブリ防止剤AF−1、AF−2を添加した。
【0136】Em−1 平均粒径0.46μm、平均沃化銀含
有率7.0モル% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−2 平均粒径0.32μm、平均沃化銀含有率2.5モル
% 単分散性で均一組成の乳剤 Em−3 平均粒径0.78μm、平均沃化銀含有率6.0モル
% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−4 平均粒径0.95μm、平均沃化銀含有率7.5モル
% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−1、Em−3及びEm−4は特開昭60-138538号、同
61-245151号の各公報を参照して調製した多層構造を有
し、主として8面体から成る沃臭化銀乳剤である。又、
Em−1〜Em−4はいずれも、粒径/粒子の厚さの平均値
は1.0であり、粒径分布の変動係数はそれぞれ14%,10
%,12%及び12%であった。
有率7.0モル% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−2 平均粒径0.32μm、平均沃化銀含有率2.5モル
% 単分散性で均一組成の乳剤 Em−3 平均粒径0.78μm、平均沃化銀含有率6.0モル
% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−4 平均粒径0.95μm、平均沃化銀含有率7.5モル
% 単分散性の表面低沃化銀含有型乳剤 Em−1、Em−3及びEm−4は特開昭60-138538号、同
61-245151号の各公報を参照して調製した多層構造を有
し、主として8面体から成る沃臭化銀乳剤である。又、
Em−1〜Em−4はいずれも、粒径/粒子の厚さの平均値
は1.0であり、粒径分布の変動係数はそれぞれ14%,10
%,12%及び12%であった。
【0137】
【化40】
【0138】
【化41】
【0139】
【化42】
【0140】
【化43】
【0141】
【化44】
【0142】
【化45】
【0143】
【化46】
【0144】
【化47】
【0145】
【化48】
【0146】
【化49】
【0147】
【化50】
【0148】このようにして作製したフィルム試料にカ
メラを用いて実写露光を与えた後、下記の条件でランニ
ングテストを行った。
メラを用いて実写露光を与えた後、下記の条件でランニ
ングテストを行った。
【0149】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 発色現像 3分15秒 38℃ 720
ml 漂 白 45秒 38℃ 155ml 定 着 1分30秒 38℃ 500ml 安 定 化 50秒 38℃ 775ml 乾 燥 1分 40〜70℃ − (補充量は感光材料1m2当たりの値である。) ただし、安定化処理は3槽カウンターカレントで行い、
安定化液の最終槽に補充されその前槽にオーバーフロー
が流入する方式で行った。
ml 漂 白 45秒 38℃ 155ml 定 着 1分30秒 38℃ 500ml 安 定 化 50秒 38℃ 775ml 乾 燥 1分 40〜70℃ − (補充量は感光材料1m2当たりの値である。) ただし、安定化処理は3槽カウンターカレントで行い、
安定化液の最終槽に補充されその前槽にオーバーフロー
が流入する方式で行った。
【0150】 発色現像液 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.2g 沃化カリウム 0.6mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1lとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用
いてpH10.01に調整する。
いてpH10.01に調整する。
【0151】 発色現像補充液 炭酸カリウム 38g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 7g 臭化ナトリウム 0.6g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 5.9g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 2g 水を加えて1lとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用
いてpH10.20に調整する。
いてpH10.20に調整する。
【0152】 漂白液 1,3-プロピレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム 0.32モル エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム 10g 臭化アンモニウム 100g 氷酢酸 10g こはく酸 40g 硝酸アンモニウム 40g 水を加えて1lとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いて
pH4.0に調整する。
pH4.0に調整する。
【0153】 漂白補充液 1,3-プロピレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム 0.35モル エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム 2g 臭化アンモニウム 120g 硝酸アンモニウム 50g 氷酢酸 10g こはく酸 40g 水を加えて1lとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いて
pH3.4に調整する。
pH3.4に調整する。
【0154】 定着液及び定着補充液 チオ硫酸アンモニウム 210g 無水重亜硫酸ナトリウム 30g メタ重亜硫酸ナトリウム 4.0g エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム 2.0g 尿素 1.0g 水を加えて1lとし、氷酢酸とアンモニア水を用いてp
H6.5に調整する。
H6.5に調整する。
【0155】 安定液及び安定補充液 ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.05g 界面活性剤(例示化合物SII−5) 0.3g 一般式〔F〕の化合物又は比較化合物(表5、表6記
載)(表5、表6記載)水を加えて1lとし、硫酸或い
は水酸化カリウムを加えて表5及び表6に記載のpHに
調整した。
載)(表5、表6記載)水を加えて1lとし、硫酸或い
は水酸化カリウムを加えて表5及び表6に記載のpHに
調整した。
【0156】ランニング処理は、安定タンク槽の総容量
の3倍の安定補充液が補充されるまで自動現像機で行っ
た。
の3倍の安定補充液が補充されるまで自動現像機で行っ
た。
【0157】ランニング処理終了後の処理済フィルム試
料の最高濃度部マゼンタ濃度を測定し、次いで75℃、相
対湿度20%の状態で2週間保存し、保存後のマゼンタ最
高濃度を測定し色素の褪色率を求めた。また75℃、相対
湿度60%の状態で1週間保存し、未露光部のイエロー濃
度を測定しイエローステインを求めた。又、安定槽2槽
目の液1lを開口面積10cm2のビーカーに35℃で保存
し、液の安定性(硫化までの日数)を評価した。結果を
まとめて表5、表6に示す。
料の最高濃度部マゼンタ濃度を測定し、次いで75℃、相
対湿度20%の状態で2週間保存し、保存後のマゼンタ最
高濃度を測定し色素の褪色率を求めた。また75℃、相対
湿度60%の状態で1週間保存し、未露光部のイエロー濃
度を測定しイエローステインを求めた。又、安定槽2槽
目の液1lを開口面積10cm2のビーカーに35℃で保存
し、液の安定性(硫化までの日数)を評価した。結果を
まとめて表5、表6に示す。
【0158】
【表5】
【0159】
【表6】
【0160】表5、表6の結果から明らかな様に、ホル
ムアルデヒドを使用すると色素画像保存性及びイエロー
ステイン等は非常にすぐれているが、安定液の保存性が
非常に悪いことがわかる。
ムアルデヒドを使用すると色素画像保存性及びイエロー
ステイン等は非常にすぐれているが、安定液の保存性が
非常に悪いことがわかる。
【0161】一方、本発明の化合物を用いた場合、pH
が7.5〜10.0の範囲では画像保存性が新液、保存液とも
に良好であるが、上記の範囲外、すなわち低pH側では
新液の画像保存性が不十分であり、高pHではイエロー
ステイン及び保存液の画像保存性が劣化する。
が7.5〜10.0の範囲では画像保存性が新液、保存液とも
に良好であるが、上記の範囲外、すなわち低pH側では
新液の画像保存性が不十分であり、高pHではイエロー
ステイン及び保存液の画像保存性が劣化する。
【0162】実施例3 実施例2で使用したフィルム試料にカメラを用いて実写
露光を与えた後、下記の条件でランニングテストを行っ
た。
露光を与えた後、下記の条件でランニングテストを行っ
た。
【0163】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 処理槽容量 発色現像 3分15秒 38℃ 775ml 20l 漂 白 45秒 38℃ 155ml 5l 定 着 1分30秒 38℃ 900ml 10l 安定化1 20秒 38℃ − 3l 〃 2 20秒 38℃ − 3.3l 〃 3 20秒 38℃ 900ml 3.7l 乾 燥 1分 40〜70℃ − − (補充量は感光材料1m2当たりの値である。) 各処理液及び補充液は実施例2と同じものを使用した。
また、安定液及び安定補充液中の一般式〔F〕の化合物
又は比較化合物及びそれらの添加量は表7に記載した。
また、安定液及び安定補充液中の一般式〔F〕の化合物
又は比較化合物及びそれらの添加量は表7に記載した。
【0164】安定化処理は3槽カウンターカレント方式
で行い、安定液は最終槽に補充し、その前槽にオーバー
フローが流入する方式で行った。ランニング処理は表7
に記載の液更新率に従い、3ケ月間行った後、上述のフ
ィルム試料にウエッジ露光したものを処理し、実施例2
と同様の方法でマゼンタ褪色率及びイエローステインを
求めた。又、安定液の液保存性はランニング中に硫化が
発生するまでの日数で評価した。結果を表7に示す。
で行い、安定液は最終槽に補充し、その前槽にオーバー
フローが流入する方式で行った。ランニング処理は表7
に記載の液更新率に従い、3ケ月間行った後、上述のフ
ィルム試料にウエッジ露光したものを処理し、実施例2
と同様の方法でマゼンタ褪色率及びイエローステインを
求めた。又、安定液の液保存性はランニング中に硫化が
発生するまでの日数で評価した。結果を表7に示す。
【0165】
【表7】
【0166】表7中の液更新率は、全安定処理槽の総容
積に対して安定補充液が補充された量を表し、0.1回転
/日とは1日当たり全安定処理槽の総容積の10分の1の
安定補充液が補充されるような割合で感光材料を処理す
ることを意味する。
積に対して安定補充液が補充された量を表し、0.1回転
/日とは1日当たり全安定処理槽の総容積の10分の1の
安定補充液が補充されるような割合で感光材料を処理す
ることを意味する。
【0167】表7の結果より、ホルムアルデヒドを4ml
/l含有する安定液では褪色率及びイエローステインが
良好であるが少量処理時に硫化が起こりやすいことがわ
かる。又、ホルムアルデヒドを1ml/lに減らすと安定
液の硫化は起こりにくくなるが、褪色率が不十分なもの
となる。しかし、本発明の安定液では少量処理時におい
ても良好な性能を示すことがわかる。
/l含有する安定液では褪色率及びイエローステインが
良好であるが少量処理時に硫化が起こりやすいことがわ
かる。又、ホルムアルデヒドを1ml/lに減らすと安定
液の硫化は起こりにくくなるが、褪色率が不十分なもの
となる。しかし、本発明の安定液では少量処理時におい
ても良好な性能を示すことがわかる。
【0168】実施例4 実施例2で用いた感光材料を用い、実施例2と同様の評
価を行った。ただし処理工程は下記の如く行った。
価を行った。ただし処理工程は下記の如く行った。
【0169】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 発色現像 3分15秒 38℃ 775ml 漂 白 4分20秒 38℃ 155ml 水 洗 2分10秒 38℃ 15l 定 着 4分20秒 38℃ 500ml 水 洗 3分15秒 18〜42℃ 75l 安 定 化 2分10秒 38℃ 775ml 乾 燥 3分 40〜70℃ − 発色現像液及び発色現像補充液 実施例2に同じ。
【0170】 漂白液 1,3-プロピレンジアミン四酢酸鉄2アンモニウム 0.12モル 1,3-プロピレンジアミン四酢酸 5g 臭化アンモニウム 100g 氷酢酸 50g 硝酸アンモニウム 40g 水を加えて1lとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いて
pH3.4に調整する。
pH3.4に調整する。
【0171】 漂白補充液 1,3-プロピレンジアミン四酢酸鉄2アンモニウム 0.17モル 1,3-プロピレンジアミン四酢酸 7g 臭化アンモニウム 142g 氷酢酸 70g 硝酸アンモニウム 57g 水を加えて1lとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いて
pH3.4に調整する。
pH3.4に調整する。
【0172】 定着液 チオ硫酸アンモニウム 150g 無水重亜硫酸ナトリウム 20g メタ重亜硫酸ナトリウム 40g 水を加えて1lとし、氷酢酸又はアンモニア水を用いて
pH6.5に調整する。
pH6.5に調整する。
【0173】安定液及び安定補充液 実施例2に同じ。 上記実験結果、褪色率及びイエローステインについて、
実施例2とほぼ同様の結果が得られた。
実施例2とほぼ同様の結果が得られた。
【0174】
【発明の効果】本発明によれば、ホルムアルデヒドを含
有させなくても低湿下で色素の褪色が防止され、処理量
の変動に拘わらず安定な色素画像保存性を保ち、更には
硫化の生じにくいハロゲン化銀カラー写真感光材料用安
定液及び処理方法が提供される。
有させなくても低湿下で色素の褪色が防止され、処理量
の変動に拘わらず安定な色素画像保存性を保ち、更には
硫化の生じにくいハロゲン化銀カラー写真感光材料用安
定液及び処理方法が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式〔F〕で示される化合物から
選ばれる少なくとも1種を含有しpHが7.5〜10.0である
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料用安
定液。 一般式〔F〕 【化1】 〔式中、Zは置換若しくは未置換の炭素環又は置換若し
くは未置換の複素環を形成するに必要な原子群を表し、
Xはアルデヒド基、 【化2】 (R1及びR2は低級アルキル基である。)を表し、nは
1〜3の整数を表す。〕 - 【請求項2】 ハロゲン化銀カラー写真感光材料を漂白
能を有する処理液及び/又は定着能を有する処理液で処
理した後、請求項1記載の安定液で処理することを特徴
とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3245912A JP2981933B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び該安定液を用いた処理方法 |
EP92307685A EP0534608A1 (en) | 1991-09-25 | 1992-08-21 | Stabilizing solution for lightsensitive silver halide color photographic material, and processing method making use of the stabilizing solution |
US08/187,801 US5362609A (en) | 1991-09-25 | 1994-01-26 | Stabilizing solution for light-sensitive silver halide color photographic material, and processing method making use of the stabilizing solution |
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JP3245912A JP2981933B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料用安定液及び該安定液を用いた処理方法 |
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JPH0580476A true JPH0580476A (ja) | 1993-04-02 |
JP2981933B2 JP2981933B2 (ja) | 1999-11-22 |
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ID=17140686
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US5968715A (en) * | 1994-11-11 | 1999-10-19 | Konica Corporation | Method for processing silver halide photographic light-sensitive material |
US5968716A (en) * | 1998-02-04 | 1999-10-19 | Eastman Kodak Company | Photographic stabilizing processing solution and method of use |
US6022674A (en) * | 1998-02-04 | 2000-02-08 | Eastman Kodak Company | Method of rapid processing using a stabilizing solution |
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JPS5797530A (en) * | 1980-12-10 | 1982-06-17 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Processing method for photographic sensitive silver halide material |
JPH0612434B2 (ja) * | 1985-05-17 | 1994-02-16 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
JPS62249156A (ja) * | 1986-04-22 | 1987-10-30 | Konika Corp | 水洗代替安定液および該水洗代替安定液を用いるハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
DE3613622A1 (de) * | 1986-04-23 | 1987-10-29 | Agfa Gevaert Ag | Stabilisierung eines fotografisch hergestellten silberbildes |
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US5188925A (en) * | 1990-09-05 | 1993-02-23 | Konica Corporation | Processing method for silver halide color photographic light-sensitive material |
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1991
- 1991-09-25 JP JP3245912A patent/JP2981933B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1992
- 1992-08-21 EP EP92307685A patent/EP0534608A1/en not_active Withdrawn
-
1994
- 1994-01-26 US US08/187,801 patent/US5362609A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0534608A1 (en) | 1993-03-31 |
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