JPH0580401A - 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ - Google Patents

磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ

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JPH0580401A
JPH0580401A JP20365791A JP20365791A JPH0580401A JP H0580401 A JPH0580401 A JP H0580401A JP 20365791 A JP20365791 A JP 20365791A JP 20365791 A JP20365791 A JP 20365791A JP H0580401 A JPH0580401 A JP H0580401A
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film feeding
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feeding speed
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドにより検出されたアナログ信号を
ディジタル信号に変換する際において、信号抜けや外来
ノイズをデ−タとして変換するといった変換ミスを無く
すことができる。 【構成】 速度検出手段3,111,101により検出
されるフィルム給送速度に応じて、A/D変換回路10
8bにおける、アナログ信号をディジタル信号に変換す
るためのディジタル変換レベルを変更する変換レベル変
更手段を設け、検出されるフィルム給送速度に応じてデ
ィジタル変換レベルを変更し、フィルム給送速度に応じ
て磁気ヘッドにより検出されるアナログ信号の出力レベ
ルの変化に対応させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムに備わった磁
気記憶部へ書込まれている情報の再生をフィルム給送中
に行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッドにて再生されたアナ
ログ信号を増幅する増幅回路と、該増幅回路からのアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路
と、フィルムの給送速度を検出する速度検出手段とを備
えた磁気記憶部付フィルムを用いるカメラの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記憶部を有するフィルムを使
用し、この磁気記憶部にシャッタ秒時,絞り値,年月
日,タイトル等の撮影情報を磁気ヘッドにより書込み、
かつ必要に応じてこの撮影情報を読出すようにしたカメ
ラが米国特許第4977419号等にて提案されてい
る。
【0003】ところで、カメラのフィルム巻取りスプ−
ルにフィルムが巻取られていく際、そのフィルム巻取り
スプ−ルの巻径が徐々に大きくなっていくため、フィル
ムの給送速度は速くなっていく。つまり、第1駒目と最
終駒ではフィルムの給送速度は異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フィルム給送に伴い磁
気ヘッドで情報を読出す際、磁気ヘッドで検出される信
号レベルの大きさはフィルムの給送速度に比例する。つ
まり、第1駒目はフィルム給送速度が比較的遅いため、
磁気ヘッドで検出される信号のレベルは低く、最終駒に
なるにつれてフィルム給送速度が速くなっていくため
に、磁気ヘッドで検出される信号レベルは高くなってい
く。
【0005】磁気再生回路内に配置されるA/D(アナ
ログ−ディジタル)変換器のディジタル変換レベルは、
外来ノイズの影響を受けない様になるべく磁気ヘッド4
の非駆動時、つまり定常状態時におけるレベルよりも高
く設定したいのであるが、この様に高く且つ一定に設定
すると、上記の如く最初の方の撮影駒においてはフィル
ム給送速度が遅い為、この状態時に再生された信号レベ
ルは低く、よってディジタル変換レベルに達しない信号
が発生し、情報の読取りミスとなってしまうことがあっ
た。
【0006】また、ディジタル変換レベルを定常状態時
におけるレベルよりも低く且つ一定に設定すると、フィ
ルムの給送速度とは関係なく外来ノイズの影響を受けや
すく、ノイズをディジタル変換してしまい、実際の信号
(書込み信号)とは異なった再生信号となってしまう恐
れがある。
【0007】一方、フィルム給送速度及びこのフィルム
給送速度が速くなっていく割合は、カメラのフィルム巻
取りスプ−ルの巻径、フィルムの厚さ、フィルム給送用
モ−タの特性、カメラの電源電池の特性によって変わっ
てくる。
【0008】本発明の目的は、磁気ヘッドにより検出さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換する際におい
て、信号抜けや外来ノイズをデ−タとして変換するとい
った変換ミスを無くし、適正な再生信号を出力すること
のできる磁気記憶部付フィルムを用いるカメラを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度検出手段
により検出されるフィルム給送速度に応じて、A/D変
換回路における、アナログ信号をディジタル信号に変換
するためのディジタル変換レベルを変更する変換レベル
変更手段を設けている。
【0010】
【作用】フィルム給送速度に応じて磁気ヘッドにより検
出されるアナログ信号の出力レベルは大きく変化するこ
とから、検出されるフィルム給送速度に応じてディジタ
ル変換レベルを変更し、該ディジタル変換レベルをこれ
に対応させるようにしている。
【0011】
【実施例】図1乃至図4は本発明の第1の実施例におけ
る機械的構成を示す図であり、図1はカメラの主要部分
を示す斜視図である。
【0012】図1において、1はフィルムカ−トリッ
ジ、2は磁気記憶部(磁気トラック)Tを備えたフィル
ム、3はフィルム2のパ−フォレ−ション(P1,P2
等)を検出して、フィルムの定尺送りを行うためのフォ
トセンサであり、フィルム給送中のパ−フォレ−ション
からパ−フォレ−ションまでを該フォトセンサ3で検出
するのに要する時間を測定することによりフィルムの給
送速度を検出できる。4はフィルム2の磁気トラックT
に摺接し、情報の書込み或は読出しを行う磁気ヘッド、
5はフィルム2を挟んで前記磁気ヘッド4と対向する位
置にあり、フィルム2を磁気ヘッド4に押付ける働きを
持つパッドである。
【0013】Gはフィルム給送用モ−タ1の出力をフォ
−ク70に伝達するフィルム給送機構であり、その詳細
は図2等を用いて後述する。57はフィルム巻取りスプ
−ルである。
【0014】ここで、本実施例で用いているフィルムカ
−トリッジ1は米国特許第4834306号等で提案さ
れている以下の様な構成より成るものである。
【0015】つまり、フィルム通過スリットと一端を供
給スプ−ルに固着され該供給スプ−ルに巻かれたフィル
ム2と、供給スプ−ルに同軸上に配置されフィルム最外
周の半径方向の拡がりを規制部にて規制し、フィルム2
の最外周がフィルムカ−トリッジの内壁に実質的に接触
するのを防ぐ押え部材(不図示)と、前記押え部材の一
部を変形させ、押え部材の半径方向の規制からフィルム
最外周部を連続的に解除する解除部(不図示)と、規制
から解除されたフィルム2の部分をフィルム通過スリッ
トに導く誘導部(不図示)とを備え、前記フォ−ク70
と係合する図示せぬ供給スプ−ルのフィルム押出し方向
の回転によって生じるフィルム2の巻き緩みによる最外
周の拡がりによりフィルム2の外周と押え部材間をすべ
りのない状態とし、フィルム2の押出し方向の駆動力を
与え、フィルムカ−トリッジ1からのフィルム2の押出
しを可能にしたものである。
【0016】前記フィルム2は後述のフィルム給送機構
によりフィルムカ−トリッジ1内から押出され、その後
公知の手段によりカメラのフィルム巻取りスプ−ル57
に巻取られ、給送されていく。
【0017】図2乃至図4は前記フィルム給送機構Gの
具体的な構成例を示す図である。
【0018】これらの図において、51はフィルム給送
用モ−タであり、フィルム巻上げ時には正転(図3矢印
B方向)し、フィルム巻戻し時には逆転(図4矢印C方
向)する。52は前記モ−タ51の回転軸に固着される
ピニオンギヤである。53は第1の太陽ギヤで、前記ピ
ニオンギヤ52と噛み合っている。54は第1の遊星ギ
ヤで、前記第1の太陽ギヤ53と噛み合っている。55
は前記第1の太陽ギヤ53と第1の遊星ギヤ54を連結
し、第1の遊星ギヤ54との間に摩擦力を発生させなが
ら該第1の遊星ギヤ54を回転可能に保持し、第1の太
陽ギヤ53が回転することにより第1の遊星ギヤ54を
該第1太陽ギヤ53を回転中心としてそのまわりを公転
するようにした第1の連結レバ−である。前記第1の太
陽ギヤ53と第1の遊星ギヤ54と第1の連結レバ−5
5により、公知の遊星ギヤ機構を構成している。56は
前記フィルム給送用モ−タ51が正転時のみ第1の遊星
ギヤ4と噛み合うスプ−ルギヤである。57は前記スプ
−ルギヤ56に固着され、一体的に動くフィルム巻取り
スプ−ルである。
【0019】58は前記第1の太陽ギヤ53と常に噛み
合う第1のアイドラギヤ、59は大歯車部59aと小歯
車部59bを持ち、大歯車部59aが前記第1のアイド
ラギヤ58と噛み合う第1の二段ギヤ、60は前記第1
の二段ギヤ59の小歯車部59bと噛み合う第2のアイ
ドラギヤ、61は前記第2のアイドラギヤ60と噛み合
う第3のアイドラギヤ、62は前記第3のアイドラギヤ
61と噛み合う第2の太陽ギヤ、63は前記第2の太陽
ギヤ62と噛み合う第2の遊星ギヤである。64は第3
の遊星ギヤで、前記第2の遊星ギヤ13と同様、第2の
太陽ギヤと噛み合っている。65は前記第2の太陽ギヤ
62と第2の遊星ギヤ63及び第3の遊星ギヤ64を腕
部65a,65bでそれぞれ連結し、各遊星ギヤを摩擦
力を発生させながら回転可能に保持し、第2の太陽ギヤ
62の回転により第2の遊星ギヤ63及び第3の遊星ギ
ヤ64が該第2の太陽ギヤ62を回転中心としてそのま
わりを公転するようにした第2の連結レバ−である。前
記第2の太陽ギヤ62と第2,3の遊星ギヤ63,64
と第2の連結レバ−65により、公知の遊星ギヤ機構を
構成している。
【0020】66は第4のアイドラギヤで、フィルム給
送用モ−タ51の正転時は第2の連結レバ−65の第2
の太陽ギヤ62を中心とした左方向の回転により第2の
遊星ギヤ63と噛み合い、第3の遊星ギヤ64とは噛み
合わず、モ−タ51の逆転時は第2の連結レバ−65の
右方向の回転により第3の遊星ギヤと噛み合い、第2の
遊星ギヤ63とは噛み合わないギヤである。67は大歯
車部67aと小歯車部67bを持ち、大歯車部67aが
第4のアイドラ66と噛み合う第2の二段ギヤ、68は
大歯車部68aと小歯車部68bとを持ち、大歯車部6
8aが前記第2の二段ギヤ67の小歯車部67bと噛み
合う第3の二段ギヤ、69は前記第3の二段ギヤ68の
小歯車部68bと噛み合うフォ−クギヤ、70は前記フ
ォ−クギヤ69と一体的に回転するフォ−クで、これに
よりフィルムカ−トリッジ1内の不図示の供給スプ−ル
を回転させ、フィルム2の上記カ−トリッジ1内よりの
押出し及び巻込みを行う。
【0021】71は不図示のカメラ本体に設けられたス
トッパで、第1の連結レバ−55の左回転方向の位置規
制をするものである。
【0022】上記構成において、フィルムカ−トリッジ
1が不図示のカ−トリッジ室に装填された後、図3に示
す様にフィルム給送用モ−タ51(ピニオンギヤ52)
が矢印B方向に回転させられると(正転させられる
と)、第1の太陽ギヤ53は時計方向に回転し、これに
伴って第1の連結レバ−55の作用により第1の遊星ギ
ヤ54は上記第1の太陽ギヤ53を回転中心とし時計方
向に公転し、やがてスプ−ルギヤ56と噛み合い、前記
フィルム給送用モ−タ51の駆動力がスプ−ルギヤ6に
伝わり、フィルム巻取りスプ−ル57は時計方向に回転
するようになる。
【0023】また、上記第1の太陽ギヤ53に噛み合う
もう一つの歯車であるアイドラギヤ58を介してその駆
動力は第1の二段ギヤ59、第2のアイドラギヤ60、
第3のアイドラギヤ61を介して第2の太陽ギヤ62へ
と伝えられる。よって、該第2の太陽ギヤは反時計方向
に回転するため、第2の連結レバ−65の作用により第
2の遊星ギヤ63、第3の遊星ギヤ64は該第2太陽ギ
ヤを回転中心として反時計方向に公転し、やがて第2の
遊星ギヤ63が第4のアイドラギヤ66と噛み合うよう
になる。これにより、前記フィルム給送用モ−タ51の
B方向の駆動力は第4のアイドラギヤ66に反時計方向
の駆動力として伝わり、さらに第2の二段ギヤ67、第
3の二段ギヤ68を介してフォ−クギヤ69に伝わり、
フォ−ク70は時計方向に回転するようになる。
【0024】ここで、ギヤ列のギヤ比は次のように構成
してある。
【0025】フィルム巻取りスプ−ル57の周速度を
「V1」,フォ−ク70によりフィルムカ−トリッジ1
から押出されるフィルム2の速度を「V2」とすると、
「V1>V2」の関係にある。
【0026】上記フォ−ク70の時計方向の回転によ
り、フィルムカ−トリッジ1からフィルム2が押出され
ていくと、フィルム先端は公知の手段(フィルム巻取り
スプ−ル57に設けられた爪によりフィルム2のパ−フ
ォレ−ションPを引っ掛ける、或はカメラ本体側に設け
られた、フィルム2をフィルム巻取りスプ−ル57に押
し付ける手段等)により、最終的にフィルム2の先端部
は前記フィルム巻取りスプ−ル57に巻き付けられる。
その後はフィルム給送用モ−タ51によるフィルム巻取
りスプ−ル57の回転のみでフィルム27の巻上げが行
われるが、それは以下に示す理由による。
【0027】「V1>V2」の関係により、フィルム巻
取りスプ−ル57にフィルム2が巻き付くと、該フィル
ム巻取りスプ−ル57はフィルム2を介してフォ−クギ
ヤ69、第3の二段ギヤ68、第2の二段ギヤ67、第
4のアイドラギヤ66の順で伝わり、第2の遊星ギヤ6
3の時計方向の回転速度よりも第4のアイドラギヤ66
の反時計方向の転速度の方が速くなるが、この際第4の
アイドラギヤ66が第2の遊星ギヤ63を跳ね飛ばし、
第2の遊星ギヤ63と第4のアイドラギヤ66との噛み
合いが一瞬解かれ、その速度差は吸収されるように構成
されているからである。
【0028】次に、フィルム巻戻し時の動作について説
明する。
【0029】この動作を図4で説明すると、フィルム給
送用モ−タ51を矢印C方向に回転させると、第1の連
結レバ−55と第1の遊星ギヤ54は第1の太陽ギヤ5
3を回転中心として反時計方向に、前記第1の連結レバ
−55の端部55aがストッパ71に当接するまで公転
する。よって、第1の遊星ギヤ54とスプ−ルギヤ56
との噛み合いが解かれる。
【0030】また、この際第2の太陽ギヤ62は時計方
向に回転し、これにより第2の遊星ギヤ63、第3の遊
星ギヤ64は第2連結レバ−65の作用により該第2の
太陽ギヤ62を回転中心として時計方向に公転し、第4
のアイドラギヤ66と第2の遊星ギヤ63の噛み合いは
解かれ、代りに第4のアイドラギヤ66と第3の遊星ギ
ヤ64が噛み合う。したがってフォ−クギヤ69は反時
計方向に回転し、フォ−ク70によりフィルムカ−トリ
ッジ1内の不図示の供給スプ−ルが逆回転し、フィルム
2が該カ−トリッジ1内に巻込まれていく。
【0031】図5は本発明の第1の実施例におけるカメ
ラの回路ブロック図である。
【0032】図5において、101はマイクロコンピュ
−タ等により構成されカメラの各種動作を制御する制御
回路、102は撮影レンズのピント合せや露光制御用シ
ャッタの動作を制御するAF・AE制御回路、103は
フィルム給送用モ−タ51を駆動するフィルム給送モ−
タ駆動回路、104は磁気ヘッド4を駆動して、情報の
書込み動作を行わせるデ−タ書込回路、105はレリ−
ズスイッチで、このスイッチがONされることによりカ
メラのレリ−ズがなされる。106はフィルムカ−トリ
ッジ1がカメラに装填されることによりONするカ−ト
リッジ装填スイッチ、107は背蓋が閉じられることに
よりONする背蓋スイッチであり、これらスイッチ10
6,107が共にONすることにより制御回路101は
フィルム給送モ−タドライバ回路103を駆動し、フィ
ルム2の第1駒目の頭出しを開始する。
【0033】108はフィルム2の磁気記憶部Tに書か
れている磁気情報を前記磁気ヘッド4を介して検出し、
アナログ信号として増幅した後にディジタル変換して制
御回路101用の情報にする再生回路であり、磁気ヘッ
ド4からの出力を検出し、そのアナログ信号を増幅する
信号増幅器108a、ここで増幅されたアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器108bを有し
ている。
【0034】109は液晶表示器等から成る撮影駒数を
表示する駒数表示器、110は前記駒数表示器109を
駆動し、カウントアップ或はカウントダウンさせる為の
表示器駆動回路、111は前記フォトセンサ3を駆動す
るフォトセンサ駆動回路、112は後述するフィルム給
送速度等を記憶する記憶回路である。
【0035】図6は図5のA/D変換器108bの具体
的な構成例を示す回路図である。
【0036】この図において、31,32は信号増幅器
108aで増幅されたアナログ信号の正の信号及び負の
信号(定常状態時のレベルを「0」として)をそれぞれ
ディジタル化するためのコンパレ−タ、33はコンパレ
−タ31,32によってディジタル化された正の信号及
び負の信号をディジタル信号化するRSフリップフロッ
プ、34〜37はコンパレ−タ31,32の信号反転レ
ベルを切換えるためのアナログスイッチ、38〜43は
コンパレ−タ31,32の信号反転レベル設定用の抵抗
であり、これらの抵抗値をR38,R39,R40,R
41,R42,R43とする。
【0037】前記アナログスイッチ34〜37は次のよ
うに作動する。即ち制御回路101から切換え信号AS
1が入力された場合は、アナログスイッチ34,35が
ONし、切換え信号AS2が入力された場合は、アナロ
グスイッチ36,37がONする。
【0038】ここで、端子a,bに加わる電圧をVa,
Vbとすると、アナログスイッチ36,37がON状態
にある時は信号反転レベルVref31 ,Vref32 は Vref31 =(R39+R40)/(R38+R39+R40)×Va Vref32 =R43/(R41+R42+R43)×Vb であり、アナログスイッチ34,35がON状態にある
時は信号反転レベルVref31 ,Vref32 は Vref31 =R40/(R38+R39+R40)×Va Vref32 =(R42+R43)/(R41+R42+R43)×Vb である。
【0039】ところで、カメラのフィルム給送速度はフ
ィルム巻取りスプ−ル57の回転速度が同じ場合はフィ
ルム2のフィルム巻取りスプ−ル57への巻き付き量、
つまり巻径に比例し、又磁気ヘッド4で検出するアナロ
グ信号のレベルはフィルム給送速度に比例する事は既に
述べた通りである。したがって、磁気ヘッド4で検出す
るアナログ信号のレベルはフィルム2のフィルム巻取り
スプ−ル57での巻径に比例することになる。
【0040】上記フィルム巻取りスプ−ル57の径を
D、フィルム2の厚さをd、1駒のピッチをL、フィル
ム先端部がフィルム巻取りスプ−ル57に一周巻き付い
た時のアパ−チャ位置が第1駒目とすると、フィルム巻
取りスプ−ル57にn駒まで巻き付いた時のフィルム2
の全長Fnは Fn=(n−1)L+Dπ により、又m周目までのフィルム全長Fmは ={(D−2d)m+dm(m+1)}π により、又n駒目は何周目かは により、それぞれ表せる。よって、n駒目の内側巻径D
nは Dn=D+f(m)×2×d により表せる(尚上記f(m)はmの小数点以下を切り
捨てる関数)。そこで、これに一例として、D=10m
m、d=0.14mm、L=38mmなる一般的な数値を代
入してみると、 1駒目の内側巻径D1 → 「10.28 mm」 36駒目の内側巻径D36 → 「30.60 mm」 となる。
【0041】したがって、アナログ信号のレベルは第1
駒目と第36駒目では約3倍の差ができてしまい、従来
においては既に述べたように、外来ノイズの影響を受け
ないように再生回路108内のA/D変換器108bの
ディジタル変換レベルを定常状態時のレベルとの差がな
るべく大きくなるような一定値に設定しようとすると、
フィルム給送速度が遅い場合はディジタル変換レベルに
達しない再生信号が発生し、情報の読取りミスを生じて
しまうと云う問題点があり、また、逆にディジタル変換
レベルを定常状態のレベルとの差が小さくなるような一
定値に設定すると、フィルムの給送速度とは関係なく外
来ノイズの影響を受けやすく、ノイズまでもディジタル
変換してしまうと云う問題点があった。
【0042】また、前に述べた様にフィルム給送速度
は、フィルム2の厚さ、フィルム給送用モ−タ51の特
性、その駆動源となる電池の消耗等によっても変わり、
又これらの原因により、フィルム撮影駒数によってフィ
ルム給送速度が変化していく割合も変わっていく。
【0043】したがって、ディジタル変換レベルを一定
化することは勿論できないし、またディジタル変換レベ
ルを変えるにしても、フィルム2の撮影駒数だけによっ
て変えていくようにしても、前述の読み取りミス及びノ
イズのディジタル変換が発生してしまう。
【0044】よって、本実施例では、フィルム給送速度
を実測しそれを記憶しておき、そのフィルム給送速度に
基づいて、フィルム給送速度が遅い時には、信号が出力
されていない定常状態のレベルとの差が小さくなるよう
に、又フィルム給送速度が速い時には、定常状態のレベ
ルとの差が大きくなるように、ディジタル変換レベルを
設定するようにしている。
【0045】また、フィルム給送速度は、フィルム給送
開始よりフォトセンサ3がフィルム2のパ−フォレ−シ
ョンP1を検出するまでの時間tを測定し、算出する。
パ−フォレ−ションP1とP2のピッチをLとすると、
フィルム給送速度aは「L/t」であり、そして後述す
るが、フィルム給送速度aがある所定値a1以上かそれ
に満たないかにより、ディジタル変換レベルを変える様
に構成している。
【0046】以下にそれぞれ説明する図7,図8及び図
9では、上述した定常状態でのレベルを「V0」として
表している。
【0047】図7及び図8は、フィルム給送速度が所定
値a1より遅い時、及びフィルム給送速度が所定値a1
より速い時における各部の出力波形を示すものである。
【0048】更に詳述すると、図7(a) 及び図8(a) は
所定値a1より遅い時及び速い時における磁気ヘッド4
の検出(再生)信号を、図7(b) 及び図8(b) はその入
力を増幅する信号増幅器108aの出力信号を、図7
(c) 及び図8(c) はその入力をA/D変換するA/D変
換器108bの出力信号を、それぞれ表している。
【0049】図7(b) におけるディジタル変換レベルV
ref31-a ,Vref32-a は Vref31-a =R40/(R38+R39+R40)×Va Vref32-a =(R42+R43)/(R41+R42+R43)×Vb である。この場合、アナログスイッチ34,35がON
状態となっている。
【0050】図8(b) におけるVref31-b ,Vref32-b
は Vref31-b =(R39+R40)/(R38+R39+R40)×Va Vref32-b =R43/(R41+R42+R43)×Vb である。この場合、アナログスイッチ36,37がON
状態となっている。
【0051】図9は、フィルム給送速度aが所定値a1
である時の出力波形であり、更に詳述すると、図9(a)
はフィルム給送速度a1時における磁気ヘッド4の検出
信号を、図9(b) はその入力を増幅する信号増幅器10
8aの出力信号を、図9(c)はその入力をA/D変換す
るA/D変換器108bの出力信号を、それぞれ表して
いる。
【0052】上記図9(b) に示す出力信号の上限のピ−
ク及び下限のピ−クはそれぞれディジタル変換レベルV
ref31-b より大きく、Vref32-b よりも小さくなってい
る限界の状態である。
【0053】従って、この実施例では、前駒のフィルム
給送速度aが所定値a1に満たない時はディジタル変換
レベルはVref31-a ,Vref32-a とし、所定値a1以上
になると次駒以後はVref31-b ,Vref32-b とするよう
にしてある。
【0054】次に、前記制御回路101における動作を
図10のフロ−チャ−トを用いて説明する。 「ステップ99」 カメラの電源が投入されることによ
りステップ100へ進む。 「ステップ100」 フィルムカ−トリッジ装填スイッ
チ106とスイッチ107が共にONすることにより、
カメラにフィルムカ−トリッジ1が装填されたとしてス
テップ101に進む。 「ステップ101」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51を駆動し、フィル
ム2の第1駒目をアパ−チャ位置に頭出し、いわゆるフ
ィルム空送り動作を開始する。 「ステップ102」 上記のフィルム空送り動作中にフ
ォトセンサ駆動回路111を介してフォトセンサ3を駆
動してフィルム2のパ−フォレ−ションを検出し、パ−
フォレ−ションから次のパ−フォレ−ションまで要した
時間を測定し、フィルム給送速度aを算出する。そし
て、前述した様にパ−フォレ−ションのピッチをLと
し、これらの間に要した時間をt1とすると、フィルム
給送速度aは「t1/L」で算出でき、この時のフィル
ム給送速度aを記憶回路112に記憶し、次いでこのフ
ィルム給送速度aと所定値a1との比較を行い、a1以
上の時はステップ103へ進み、a1より小さい時はス
テップ104へ進む。 「ステップ103」 切換え信号AS2を出力してアナ
ログスイッチ36,37をONにし、ディジタル変換レ
ベルを図8(b) に示すようなVref31-b ,Vref32-b に
設定する。 「ステップ104」 切換え信号AS1を出力してアナ
ログスイッチ34,35をONにし、ディジタル変換レ
ベルを図7(b) に示すようなVref31-a ,Vref32-a に
設定する。 「ステップ105」 再生回路108を駆動し、磁気ヘ
ッド4により読出されるフィルム2の磁気記憶部Tに予
め書込まれたフィルム感度やフィルム駒数、フィルムの
種類(ネガあるいポジ)等のフィルム情報を読出し、ス
テップ103或はステップ104で設定されたフィルタ
の時定数に従って検出信号中からノイズ成分を除去し、
公知の回路によりディジタル信号に変換した後、これを
記憶回路112に記憶する。 「ステップ106」 第1駒目の頭出しが完了したか否
かを公知の手段(例えばエンコ−ダによるフィルム送り
量の検出やモ−タ通電時間、フォトセンサ3によるパ−
フォレ−ションの個数の検出等)により検出し、第1駒
目を検出することによりステップ107へ進む。 「ステップ107」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51を停止させ、フィ
ルムの空送りを停止すると共に、表示器駆動回路110
を駆動して駒数表示器109により第1駒目であること
の表示を行わせる。 「ステップ108」 レリ−ズスイッチ105の状態を
判別し、ONであればレリ−ズがなされたとして記憶回
路112にそのフィルムにおけるレリ−ズ回数を記憶
し、そしてステップ109へ進む。 「ステップ109」 AF・AE制御回路102を駆動
して、撮影レンズのピント合わせやシャッタの開閉によ
る露光動作等の公知の撮影動作を行う。 「ステップ110」 ステップ105で読み出したフィ
ルム駒数や公知の手段により予め設定された撮影可能な
フィルム駒数と現在何駒の撮影を行ったかの比較を行
い、フィルム残り駒があるかどうかの判別を行う。この
結果、残り駒がある場合にはステップ111へ進み、又
残り駒がない場合にはステップ119へ進む。 「ステップ111」 記憶回路1113に記憶されてい
る前駒の給送時のフィルム速度速度aがa1以上か否か
を判別し、a1以上ならばステップ1112へ進み、a
1より小さい時はステップ113へ進む。
【0055】前駒の給送時のフィルム給送速度aは、現
在第1駒目の撮影が終わった時点であるとすると、オ−
トロ−ディング時のフィルム給送速度すなわちステップ
102において算出して記憶回路113に記憶したフィ
ルム給送速度であり、現在が第2駒目以降の撮影が終わ
った時点であるとすると、後述のステップ116におい
て記憶する、前駒の撮影が終わった後のフィルム給送速
度である。 「ステップ112」 切換え信号AS2を出力してアナ
ログスイッチ36,37をONにし、ディジタル変換レ
ベルを図8(b) に示すようなVref31-b ,Vref32-b に
設定する。 「ステップ113」 切換え信号AS1を出力してアナ
ログスイッチ34,35をONにし、ディジタル変換レ
ベルを図7(b) に示すようなVref31-a ,Vref32-a に
設定する。 「ステップ114」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51を駆動し、次駒へ
の1駒巻上げを開始すると同時に、タイマをスタ−トさ
せる。 「ステップ115」 フィルム2の次駒への巻上げに際
し、デ−タ書込回路104を介して磁気ヘッド4を駆動
し、フィルム2の磁気記憶部Tへ撮影情報、例えばシャ
ッタ速度、絞り値、撮影した日付等の情報を書込んだ
り、必要に応じて再生回路108を駆動してフィルムに
書込まれている情報を磁気ヘッド4にから読出す。 「ステップ116」 フォトセンサ3が次駒のパ−フォ
レ−ションを検知したことをフォトセンサ駆動回路11
1を介して検出すると、フィルム2の次駒への巻上げが
完了したとしてステップ116へ進む。また、この時、
前記ステップ114においてスタ−トさせたタイマをス
トップさせ、巻上げを開始してから次駒のパ−フォレ−
ションを検知するまでに要した時間を求め、前述の方法
によりフィルム給送速度aを算出し、記憶回路112へ
記憶する。 「ステップ117」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51の駆動を停止し、
フィルム給送を停止する。 「ステップ118」 表示器駆動回路110を駆動して
駒数表示器109により駒数表示を1駒分進める。その
後ステップ108に戻る。
【0056】前記ステップ110でフィルム残り駒がな
いことを判別した場合は、前述したようにステップ11
9へ進む。 「ステップ119」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51を逆方向に駆動
し、フィルムカ−トリッジ1へのフィルム巻戻しを動作
を開始する。 「ステップ120」 フィルム2のフィルムカ−トリッ
ジ1内への巻戻しが完了したか否かを公知の手段により
判別し、完了するとステップ121へ進む。 「ステップ121」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51の駆動を停止し、
フィルムの巻戻しを停止する。 「ステップ122」 カメラの一連の動作を終了する。
【0057】図11乃至図13は本発明の第2の実施例
を示す図であり、図11はカメラの主要部分を示す斜視
図であり、図12は図11のパルス板及びパルス接片の
拡大図である。なお、第1の実施例と同じ部分は同一符
合を付してある。
【0058】これらの図において、6はフィルム2に圧
接されたロ−ラで、不図示のカメラ本体に回転可能に取
り付けられている。7はロ−ラ6と一体的に動く円盤、
8は円盤7上に固着され導通部8aと非導通部8bが形
成されたパルス板である。9,10はパルス接片で、前
記パルス板8上の導通部8aと接触することによりパル
ス信号を発生してパルス板8の回転量をカメラの制御回
路101に伝えるものであり、図9より明らかな様に、
パルス板8の1回転につき、パルス接片9,10はn1
回(本実施例では4回)ON,OFFを繰り返す。
【0059】ここで、ロ−ラ6の直径をDとし、n2回
パルスを発生するのに要する時間をt2とすると、フィ
ルム給送速度aは(Dπ/t2)×(n2/n1)によ
り算出できる。
【0060】これにより、フィルム給送速度aをその駒
の巻上げ動作の前半で算出した後、ディジタル変換レベ
ルを設定し、その駒の巻上げ動作の後半でその駒の情報
の読み出しを行う。
【0061】図13は本発明の第2の実施例における動
作を示すフロ−チャ−トであり、ここでは図7に示した
第1の実施例と異なる部分のみの動作説明を行う。 「ステップ110」 フィルム残り駒があるかどうかの
判別を行い、残り駒がある場合にはステップ114へ進
み、残り駒がない場合にはステップ119へ進む。 「ステップ114」 フィルム給送モ−タ駆動回路10
3を介してフィルム給送用モ−タ51を駆動し、フィル
ム2の1駒巻上げを開始する。 「ステップ114−1」 上記のフィルム給送に伴って
ロ−ラ6が回転しパルス板8と接片9,10によりパル
スが発生するが、先ずn2個のパルスが発生するのに要
する時間t2を検出する。そして、前述した「a=(D
π/t2)×(n2/n1)」によりフィルム給送速度
aを算出し、これがa1以上の場合はステップ114−
2へ進み、a1より小さい場合はステップ114−3へ
進む。 「ステップ114−2」 切換え信号AS2を出力して
アナログスイッチ36,37をONにし、ディジタル変
換レベルを図8(b) に示すようなVref31-b ,Vref32-
b に設定する。 「ステップ114−3」 切換え信号AS1を出力して
アナログスイッチ34,35をONにし、ディジタル変
換レベルを図7(b) に示すようなVref31-a ,Vref32-
a に設定する。 「ステップ115」 上記ステップ114−2或はステ
ップ114−3にて設定されたディジタル変換レベルに
てノイズ成分を除去しながら、フィルム2の磁気記憶部
Tに書かれている情報を磁気ヘッド4により読出し、こ
れを制御回路101内に取り込んでいく。或は、必要に
応じて撮影情報をデ−タ書込回路104を介して書込ん
でいく。
【0062】その他の動作は第1の実施例と同様であ
る。
【0063】図14本発明の第3の実施例におけるカメ
ラの要部構成を示す斜視図であり、第1及び第2の実施
例と同じ部分は同一符合を付してある。
【0064】この実施例では、フィルム給送速度をフィ
ルム2から直接検出しないで、フィルム給送用モ−タ5
1の回転数の検出により算出する例を示すものであり、
この方法によれば、フィルム給送速度を細かく、しかも
フィルム2とは非接触で検出できる。
【0065】図14おいて、11はフィルム給送用モ−
タ51の出力軸に固着されたスリット円盤、12はフォ
トセンサであり、スリット円盤11の明暗部をフォトセ
ンサ12により検出する。
【0066】ここでは、スリット円盤11が1回転でm
1個の明暗を検出できるものとする。また、フィルム給
送用モ−タ51がN回転でカメラのフィルム巻取りスプ
−ル57は1回転するものとし、その時の撮影駒数をn
とすると、もしm2個の明暗を時間Tの間に検出できた
場合は、フィルム給送速度aは以下のようにして求める
ことができる。
【0067】カメラのフィルム巻取りスプ−ル57の径
をD、フィルム2の厚さをd、1駒のピッチをL、フィ
ルム先端部がフィルム巻取りスプ−ル57に一周巻き付
いた位置を第1駒目とすると、フィルム巻取りスプ−ル
57にn駒まで巻き付いた時のフィルム2の全長Fnは Fn=(n−1)L+Dπ により、又m周目までのフィルム全長Fmは ={(D−2d)m+dm(m+1)}π により、又n駒目は何周目かは により、それぞれ表せる。よって、n駒目の内側巻径D
nは Dn=D+f(m)×2×d により表せる(尚上記f(m)はmの少数点以下を切り
捨てる関数)。したがって、 a={D+f(m)×2×d}・π・m2/(m1・N・T) によりフィルム給送速度aを算出し、その結果によって
ディタル変換レベルを変えるようにする。
【0068】以上の各実施例によれば、フィルム2の給
送速度に応じて再生回路108内におけるA/D変換器
108bのディジタル変換レベルを変更するようにして
いる為、磁気ヘッド4において読取られたアナログ信号
をディジタル信号に変換する際に、信号の抜けを生じて
しまうといったことや、外来ノイズまでデ−タとして変
換してしまって誤った情報を再生信号として出力してし
まうといったことがなくなる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
速度検出手段により検出されるフィルム給送速度に応じ
て、A/D変換回路における、アナログ信号をディジタ
ル信号に変換するためのディジタル変換レベルを変更す
る変換レベル変更手段を設け、検出されるフィルム給送
速度に応じてディジタル変換レベルを変更し、フィルム
給送速度に応じて磁気ヘッドにより検出されるアナログ
信号の出力レベルの変化に対応させるようにしている。
よって、磁気ヘッドにより検出されたアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換する際において、信号抜けや外来ノ
イズをデ−タとして変換するといった変換ミスを無くす
ことができ、適正な再生信号を出力するカメラを提供可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラの要部構
成を示す斜視図である。
【図2】図1のフィルム給送機構のギヤ列を示す斜視図
である。
【図3】図2のフィルム給送機構のフィルム巻上げ時に
おける各ギヤの配列を示す平面図である。
【図4】図2のフィルム給送機構のフィルム巻戻し時に
おける各ギヤの配列を示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるカメラの回路ブ
ロック図である。
【図6】図5のA/D変換器の具体的な構成を示す回路
図である。
【図7】本発明の第1の実施例においてフィルム給送速
度が所定値以下の場合のディジタル変換レベルについて
説明する為の信号波形を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例においてフィルム給送速
度が所定値以上の場合のディジタル変換レベルについて
説明する為の信号波形を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例においてフィルム給送速
度が所定値に等しい時のディジタル変換レベルについて
説明する為の信号波形を示す図である。
【図10】図5の制御回路の動作を示すフロ−チャ−ト
である。
【図11】本発明の第2の実施例におけるカメラの要部
構成を示す斜視図である。
【図12】図11のパルス板及びパルス接片を示す平面
図である。
【図13】本発明の第2の実施例における動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図14】本発明の第3の実施例におけるカメラの要部
構成を示す斜視図である。
【符合の説明】
3 フォトセンサ 4 磁気ヘッド 7 パルス板 8 パルス接片 11 スリット円盤 12 フォトセンサ 51 フィルム給送用モ−タ 101 制御回路 103 フィルム給送モ−タ駆動回路 104 磁気ヘッド駆動回路 108 再生回路 108a 信号増幅器 108b A/D変換器 111 フォトセンサ駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに備わった磁気記憶部へ書込ま
    れている情報の再生をフィルム給送中に行う磁気ヘッド
    と、該磁気ヘッドにて再生されたアナログ信号を増幅す
    る増幅回路と、該増幅回路からのアナログ信号をディジ
    タル信号に変換するA/D変換回路と、フィルムの給送
    速度を検出する速度検出手段とを備えた磁気記憶部付フ
    ィルムを用いるカメラにおいて、前記速度検出手段によ
    り検出されるフィルム給送速度に応じて、前記A/D変
    換回路における、アナログ信号をディジタル信号に変換
    するためのディジタル変換レベルを変更する変換レベル
    変更手段を設けたことを特徴とする磁気記憶部付フィル
    ムを用いるカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5765064A (en) * 1996-01-31 1998-06-09 Minolta Co., Ltd. Camera using film with magnetic track

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5765064A (en) * 1996-01-31 1998-06-09 Minolta Co., Ltd. Camera using film with magnetic track

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