JPH057977B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH057977B2
JPH057977B2 JP59209927A JP20992784A JPH057977B2 JP H057977 B2 JPH057977 B2 JP H057977B2 JP 59209927 A JP59209927 A JP 59209927A JP 20992784 A JP20992784 A JP 20992784A JP H057977 B2 JPH057977 B2 JP H057977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flavor
castella
protease
egg
milk
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59209927A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6188854A (ja
Inventor
Shoji Okumura
Yasuko Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
Priority to JP59209927A priority Critical patent/JPS6188854A/ja
Publication of JPS6188854A publication Critical patent/JPS6188854A/ja
Publication of JPH057977B2 publication Critical patent/JPH057977B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 イ 〔産業上の利用分野〕 本発明は飲食品に添加して、該飲食品に好まし
いカステラ様風味を賦与ないし増強せしめるカス
テラ様風味を有するフレーバーの製法に関する。
ロ 〔従来の技術〕 卵を原料とするカステラ様風味を有するフレー
バーに関する従来提案は少なく、僅かに、レシチ
ンもしくは卵黄、肝臓、大豆、及び酵母などのレ
シチン含有物と単糖類を食用油脂と共に水の存在
下での加熱反応せしめる際に、アスパラギン酸、
アルギニンなどのアミノ酸を添加することによつ
てカステラ様風味の加わつたフレーバー添加物が
得られたとする特公昭58−50712号公報などの提
案がある。
ハ 〔発明が解決しようとする問題点〕 カステラの好ましい風味は、全卵に砂糖、小麦
粉などを加えて、約200℃を超える温度で数10分
もの時間をかけて、微妙にコントロールされた高
度な熟練の要求される焼き上げ条件において初め
て得られるものであつて、卵を主原材料として、
これに糖類及びアミノ酸などを添加して加熱反応
せしめて得られる生成物は、卵特有の生ぐさみが
感じられたり、或いは、カステラの風味とは異種
の焦げ臭となる等カステラの風味を再現性良く、
しかも実用的なフレーバー強度で得ることは極め
て難しかつた。
本発明者等は、デリケートに焼き上げられたカ
ステラの好ましい香気香味バランスを再現し、且
つ充分な実用強度をもつたカステラ様風味を有す
るフレーバーの製造法を検討した。
ニ 〔問題点を解決するための手段〕 その結果、全卵、卵白及び卵黄よりなる群から
えらばれた卵材料の少なくとも一種及び/又はそ
れらのプロテアーゼ処理物及び乳材料ならびにそ
のプロテアーゼ処理物の少くとも一種を、エタノ
ール濃度40重量%以上のエタノールの存在下に、
加熱処理することによつて、高度の熟練の要求さ
れる好適な条件で焼き上げられたカステラに特有
の甘く丸味のある極めて嗜好性の優れたカステラ
様フレーバーが生成されることを発見し本発明を
完成した。本発明で利用する卵材料としては、例
えば鶏卵、あひる卵及びうずら卵などを通常入手
可能な家禽類の卵を割卵して得られる全卵液、卵
白、卵黄などの生鮮物、凍結物、好ましくは乾燥
全卵などの如き乾燥物、更には加糖濃縮卵黄など
を例示することができる。
また更に、上記例示した如き卵材料を例えば細
菌もしくは糸状菌などが産生する酸性プロテアー
ゼ、中性プロテアーゼ及び/又はアルカリ性プロ
テアーゼ、好ましくは酸性プロテアーゼ及び/又
は中性プロテアーゼを用い、公知手段により、
夫々の至適PHにて卵材料を加水分解処理して得ら
れる分解物を好ましく例示することができ、殊に
該分解物を噴霧乾燥などによつて得られる乾燥物
を好ましく例示することができる。
また本発明において利用することのできる乳材
料としては、例えば牛乳、脱脂乳、全脂粉乳、脱
脂粉乳、無糖練乳、加糖練乳、加糖脱脂練乳、ホ
エ−濃縮物もしくは乾燥物及びこれら乳材料を前
述した如きプロテアーゼによつて処理した処理物
及び上記乳材料とそのプロテアーゼ処理物の任意
の混合物などを例示することができる。
次に本発明の好ましい一実施態様を例示すれ
ば、前記例示した如き卵材料及び/又はそのプロ
テアーゼ処理物1重量部に対し乳材料及び/又は
そのプロテアーゼ処理物たとえば約0.1〜約10重
量部を加え、これらの混合物総重量の例えば約2
〜約100倍重量の濃度40重量%以上のエタノール
好ましくはエタノール濃度約60〜約95重量%のエ
タノールの存在下に加熱処理する。
加熱温度としては約50゜〜約150゜、加熱時間と
しては約10分〜約10時間を例示でき、これらの温
度及び時間は原料の種類や発現されてくるフレー
バーの好みの程度により、適宜選択できる。
また本発明においては、上記加熱処理の際に糖
類を添加することができ、例えば、グルコース、
フラクトース、キシロース、マルトース、ラクト
ース及びシユークロースなどの単糖類、少糖類の
一種またはそれらの複数種の混合物を例示するこ
とができる。卵材料に対する糖類の重量比は適当
に選択できるが、例えば約1:0.01〜約1:10の
範囲を例示できる。
更に本発明においては所望により、上記加熱処
理の際に、糖類のほかに各種のアミノ酸類、乳脂
肪及び/又はそのリパーゼ処理物を添加しても良
く、それによつて、本発明によつて得られるカス
テラ様フレーバーに多様な特色ある風味を賦与す
ることができる。
加熱処理物は、カステラ特有の甘さと香ばしさ
を有し、且つ、生ぐさみなどが無く、極めて嗜好
性に優れ、持続性のある強いカステラ様風味を有
し、そのまゝ各種飲食品に添加して、好ましいカ
ステラ様風味を賦与ないし増強するフレーバーと
して使用することができるが、所望により、更に
適宜材を用いて過することにより容易に透明
な水溶性液状製品とすることができ、一層広い用
途に利用することができる。
〔作用〕
本発明によつて得られたカステラ様フレーバー
は、水溶性ないし水混和性であり、例えばアイス
クリーム、シヤーベツトなどの冷菓類、プデイン
グ、クツキー、カステラ、ゼリー及びスナツクな
どの菓子類などのほか、飲料、スープなどに広く
カステラ様の風味ないしコク味を賦与、増強する
のに好適に利用することができる。
本発明のカステラ様フレーバーの各種飲食品に
対する添加量は例えば、飲食品の重量に基づい
て、約0.01〜約5%、好ましくは約0.1〜約2%
の如き添加量を例示することができる。
以下実施例により、本発明の数態様を更に詳し
く説明する。
実施例 1 10%全脂粉乳水溶液100gにタシナーゼN−11
−100(プロテアーゼ;協和醗酵)0.5gを添加し、
50℃で3時間酵素分解を行なつた。酵素分解終了
後、酵素失活し、プロテアーゼ処理乳を得た。こ
れに全卵液50g、卵黄粉末20g、95%エタノール
1000gを添加し、75℃にて5時間撹拌加熱を行な
つた。加熱終了後冷却し、不溶物を別し、液
1100gを得た。このものは好ましいカステラ様の
焙焼香気を示した。
実施例 2 全卵液を乳酸にてPH6に調整し、全卵液に対し
て0.5%のタシナーゼN−11−100(プロテアー
ゼ;協和醗酵)を添加し、撹拌しながら50℃にて
5時間酵素分解を行なつた。分解終了後酵素失活
し酵素処理物を得た。この酵素処理物を噴霧乾燥
し、プロテアーゼ処理卵粉末を得た。
上記方法で得られたプロテアーゼ処理卵粉末20
gに、全脂粉末5g、加糖練乳1g、グルコース
10g、シユークロース5g、95%エタノール400
g、水100gを添加し、撹拌付密閉容器中100℃に
て2時間、撹拌加熱を行なつた。得られた加熱処
理物は良好なカステラ様の風味を示した。
実施例 3 実施例1で示したプロテアーゼ処理乳50g、実
施例2で示したプロテアーゼ処理卵粉末20gにグ
ルコース5g、プロリン1g、アラニン2g、95
%エタノール500g、水50gを添加し、75℃で3
時間撹拌加熱を行なつた。加熱終了後冷却し、不
溶物を別し、液450gを得た。このものは、
甘さを伴なつた焙焼香のある好ましいカステラ様
フレーバーを示した。
実施例 4 全卵液50g、全脂粉乳10g、バター2g、グル
コース10g、シユークロース10g、95%エタノー
ル300g、水50gを混合し、80℃で2時間撹拌加
熱を行なつた。得られた加熱処理物は好ましいカ
ステラ様風味を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 全卵、卵白及び卵黄材料よりなる群からえら
    ばれた卵材料の少なくとも一種及び/又はそれら
    のプロテアーゼ処理物及び乳材料ならびにそのプ
    ロテアーゼ処理物の少くとも一種を、エタノール
    濃度40重量%以上のエタノールの存在下に、加熱
    処理することを特徴とするカステラ様風味を有す
    るフレーバーの製法。
JP59209927A 1984-10-08 1984-10-08 カステラ様風味を有するフレ−バ−の製法 Granted JPS6188854A (ja)

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JP59209927A JPS6188854A (ja) 1984-10-08 1984-10-08 カステラ様風味を有するフレ−バ−の製法

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JPS6188854A JPS6188854A (ja) 1986-05-07
JPH057977B2 true JPH057977B2 (ja) 1993-01-29

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JP59209927A Granted JPS6188854A (ja) 1984-10-08 1984-10-08 カステラ様風味を有するフレ−バ−の製法

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522911B2 (ja) * 2004-05-31 2010-08-11 日本たばこ産業株式会社 加工食品用調味料
JP6171121B1 (ja) * 2016-08-03 2017-08-02 ケミ・コム・ジャパン株式会社 卵加工品及び卵の風味強化組成物、並びにその製造方法

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Publication number Publication date
JPS6188854A (ja) 1986-05-07

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