JPH0579591A - 取付管分岐部分の接合用継手 - Google Patents

取付管分岐部分の接合用継手

Info

Publication number
JPH0579591A
JPH0579591A JP23937191A JP23937191A JPH0579591A JP H0579591 A JPH0579591 A JP H0579591A JP 23937191 A JP23937191 A JP 23937191A JP 23937191 A JP23937191 A JP 23937191A JP H0579591 A JPH0579591 A JP H0579591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
main pipe
pipe
connection hole
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23937191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kitayama
康 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP23937191A priority Critical patent/JPH0579591A/ja
Publication of JPH0579591A publication Critical patent/JPH0579591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付管をスムーズに推進させて本管の接続孔
に比較的容易にセットすることができ、しかも接合後に
地盤変位等が生じても止水性能が損なわれない接合用継
手を提供する。 【構成】 本管3の接続孔3aの孔径よりも大きな外径
の中間部2aを有する継手本体2の一端部に、上記接続
孔3aに嵌合可能な本管用差口2bを設け、その他端部
に取付管用差口2cを設ける。そして、上記本管用差口
2bに、本管接続孔3aへの差口嵌合時に該接続孔3a
の孔縁部内面に係止し得るように先端部外面にかえり2
f、2fが突設された弾性係止片2e、2eを設ける一
方、その本管用差口2bの外周には、上記孔縁部内面に
弾性係止片2e、2eが係止した時に継手本体2と本管
3の外面との間に挟まれた状態で該継手本体2と本管3
との間をシールするゴムパッキン5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設されている
下水道等の本管に対し、これと交差するように取付管を
接合する際に使用する接合用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、地中に予め埋設された下水道の
本管と地上の住宅との間には、住宅からの排水を下水本
管に流すための取付管が敷設される。この種の取付管
は、地中の本管に対して交差するように取り付けられる
が、その場合、従来は一般に地面を開削して取付管を敷
設していた。しかし、近年では、開削スペースを充分に
取れない場合が多いことから、いわゆる非開削工法が採
用されることが多い。
【0003】この非開削工法は、地面を開削せずに取付
管を所定位置に向け推進させて接続するものであるが、
その際、いかにして取付管をスムーズに推進させ、更に
本管と取付管との分岐部分において止水性や強度等をい
かにして確保するかといった点が問題となる。そこで、
このような問題に対処すべく、従来から次のような種々
の接続技術が提案されている。
【0004】 本管と取付管との接触部分にエポキシ
系接着剤を注入して硬化させることにより接続する(特
公昭50−2931号公報参照)。 本管における取付管用接続孔と取付管の接続端部と
の間隙にセメントミルク等の充填剤を注入して接合する
(特開昭61−162644号公報参照)。 本管と取付管との接続部分に可撓性接着剤を充填し
て接続する(特開昭57−15185号公報参照)。
【0005】 本管及び取付管の管内にそれぞれ合成
樹脂製のパイプを挿入し、取付管側より硬化剤を充填し
て、その後パイプごと開孔させることにより接続する
(特公昭61−40880号公報参照)。 本管の内部からロボット等を用いて分岐接合用継手
を挿入する(実開昭61−122478号公報参照)。
【0006】 本管側から接続用パイプを挿入して取
付管に嵌合させることで本管と取付管とを接続する(特
開昭56−52240号公報参照)。 本管及び接続用パイプのそれぞれにネジを切り、そ
のパイプを取付管側から本管にセットして本管と取付管
とを接続する(特開昭56−52241号公報参照)。
【0007】 取付管の先端部に回転ビットを取り付
け、取付管内に挿通したボーリングマシンの回転軸によ
り回転ビットを回転させて地中を掘削しつつ取付管を推
進させ、本管到達後に本管を穿孔して取付管を圧入する
(特開平2−186183号公報参照)。 また、特に本管と取付管との分岐部分に使用される継手
としては、次のようなものが提案されている。
【0008】 一端が受口とされ且つ他端が差口とさ
れた継手において、差口に弾性係止片を形成し、その係
止片の先端を外方に屈曲してかえりを設けると共に、受
口と差口との中間外周に本管の接続孔の孔径よりも大き
な外径を有する鍔を設け、本管の接続孔に継手の差口を
挿入した時に、弾性係止片のかえりが接続孔の孔縁部に
引っ掛かることにより本管に継手が接続されるもの(実
開昭54ー148931号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記のような
従来の技術においては、それぞれ次のような問題があ
る。すなわち、〜に記載のものにおいては、本管と
取付管との接続部分の強度が実質的には硬化剤等によっ
て決定されることとなるため、例えば取付管敷設後の地
盤変位によって接続部分の硬化剤等に亀裂が生じた場
合、止水性が全く期待できず、漏水が生じるという問題
がある。
【0010】また、に記載のものでは、本管の管壁に
継手をセットするのに本管側に継手セット用のロボット
等を挿入して操作する必要があるため、施工工程が複雑
で工数も多くなる等の難点がある。また、及びに記
載のものにおいては、取付管の接合時に接合方向、角度
の正確さを要求され、施工が難しいという問題がある。
【0011】一方、に記載のものでは、一旦地中に押
し込んだ管を抜き取る必要がないことから、施工工数の
少ない1工程方式であるという利点があるが、取付管の
先端部に継手を取り付けた状態で取付管を推進させる場
合に、それら継手等でなる先導体を本管における所定の
接合位置に正確に誘導するのが困難であるという問題が
ある。
【0012】また、に記載の継手においては、非開削
の状態で地中に継手を挿入して行く場合に、継手外周に
おける鍔が推進抵抗となるため、管及び継手に大きな負
担が掛かり、それらが破損する恐れがある。本発明は、
従来における上記のような問題に対処するもので、地中
に埋設された本管の所定位置に取付管を接合させる手段
として、取付管をスムーズに推進させて本管の接続孔に
比較的容易にセットすることができ、しかも接合後に地
盤変位等が生じても止水性能が損なわれない接合用継手
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の請求項1に記載の発明(以下、第1発明という)
は、地中に埋設された本管に対し、これと交差するよう
に取付管を接続する際に使用される取付管分岐部分の接
合用継手において、次のように構成したことを特徴とす
る。
【0014】すなわち、本管の接続孔の孔径よりも大き
な外径の中間部を有する継手本体の一端部に本管の接続
孔に嵌合可能な差口を設け、その他端部に取付管の端部
を嵌合させる構成とする。そして、その継手本体の差口
に、上記接続孔への差口嵌合時に本管の内面に係止し得
るように外面にかえりが突設された弾性係止片を設ける
一方、その差口の外周には、本管内面に弾性係止片が係
止した時に継手本体と本管外面との間に挟まれた状態で
該継手本体と本管との間をシールする弾性を有する止水
部材を設ける。
【0015】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2発明という)は、上記構成の継手において、更
に次のように構成したことを特徴とする。すなわち、継
手本体の外面に、本管の接続孔に継手をセットする際に
本管の外周面に摺接しつつ継手を所定の接続方向にガイ
ドし得るように、周方向の互いに反対側の位置に少なく
とも一対のガイドを突設し、それらのガイドの先端側
を、本管の外径に対応する間隔を有した状態で継手本体
の軸方向に沿って差口と同じ側に所定量だけ延設する。
【0016】ここで、継手本体は、取付管との接続が容
易となるように円筒状が好ましいが、取付管の接合端部
形状と継手本体の当該接合端部形状が同じでありさえす
ればよく、特に円筒状に限定されるものではない。ま
た、この継手本体における取付管用接合端部は、接着接
合の場合には取付管の接合端部の内径に合うように継手
本体側の外径を調整すればよいし、ゴム輪接合の場合に
は、継手本体側にゴムパッキンをセットすればよい。
【0017】一方、継手本体における本管側の端部形
状、つまり差口の先端部分の形状は、本管の外周に沿う
ような形状とすることが必要である。従って、所定のセ
ット状態において本管の軸方向に相当する方向から継手
を見た場合に、差口先端部分の端面となる曲面の径が、
本管の外径と一致ないし略一致するように形成しておく
ことが必要である。
【0018】また、弾性係止片外面のかえりは、本管の
接続孔に容易に挿入できるように、先細りのテーパ状か
若しくはそれに近い外側が円弧状の断面を有する形状に
形成しておくのが好ましい。この種のかえりは、継手の
全周にわたって設けてもよいし、一部に設けてもよい。
但し、本管の接続孔に継手をセットした際に継手が安定
するように、接続孔における本管軸方向に相当する孔縁
部分に接触する部分にかえりを設けるのが好ましい。こ
れは、特に本管と継手の径があまり相違しない場合に、
本管軸方向に対して直角方向に位置する孔縁部分では、
傾斜が相対的に大きくなり、かえりが引っ掛かり難くな
るからである。
【0019】また、上記のような継手本体としては、耐
食性能や製造の容易さ等を考慮すると、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材質でなる射出
成形品を使用するのが好ましい。その場合、強度を高め
るために継手本体外周面にガラス繊維を等を巻きつけて
補強したものを用いてもよい。更に、止水部材の形状
は、継手本体の差口の外面に沿ったリング状に形成した
上で、継手接続時に本管の外面に沿うように先端側を本
管の外面形状に合わせることが好ましい。但し、このよ
うな止水部材として通常はゴムパッキン等の弾性体を使
用するので、その場合は必ずしも先端側を本管の外面形
状に正確に合わせる必要はない。
【0020】この種の止水部材は、本管の外面に直接接
触するので本管の外面に沿うような形状とするか、若し
くは本管外面に押し付けられた時に弾性変形することで
本管外面に沿うように十分な厚みを有するものがよい。
その場合の厚みは、本管の接続孔に継手をセットした際
に、本管の外面と継手本体との間に生じる隙間以上の寸
法が少なくとも必要である。
【0021】止水部材の断面形状は、円形、多角形、楕
円等のいずれでもよい。また、その他、従来使用されて
いるOリングを使用してもよい。更に、その材質は、本
管の外面に押圧された時に十分な止水性能が発揮される
ようにクッション性(弾性)又は粘着性の高いもの(例
えばブチルゴム)が好ましい。
【0022】一方、ガイドについては、本管の軸方向に
相当する方向から継手を見た場合に、継手本体の側面か
ら外方に向けて該本体の軸心に対し直角方向に延びた
後、その軸心と平行な方向に折曲された逆L型の形状
で、且つ2〜5mm程度の肉厚を有する板状のものが望
ましい。このガイドは、推進時に継手先端部分を本管の
所定位置(接続孔)に正確に到達させるために設けられ
るものであるから、その先端部分は継手本体の最先端よ
りも突出していることが必要である。そうでないと、継
手先端部分が本管に接触する前に、ガイド先端部分が本
管に接触しなくなって本管の接続孔に継手を正しく誘導
できなくなるからである。
【0023】ガイドの材質は、継手本体の材質と同じで
も良いし、必要であればそれ以上の強度を有する例えば
鉄、セラミック等であってもよい。
【0024】
【作用】上記第1発明の構成によれば、継手本体の差口
に弾性係止片が設けられ且つその外面にかえりが突設さ
れているから、本管の接続孔に差口を嵌合させた時に、
弾性係止片が弾性的に撓んで本管の接続孔を通過すると
同時に、その外面のかえりが接続孔の孔縁部の内面側に
係止する。従って、継手本体の端部に取付管を嵌合接続
した状態で、その差口を本管の接続孔に嵌合させるだけ
で、本管と取付管とを継手を介して強固に接続すること
ができる。
【0025】また、この時、差口の外周に設けられた止
水部材が継手本体中間部の差口側の端面(中間部と差口
との間の段差を形成する面)と本管外面との間に挟まれ
て圧縮状態で継手本体と本管外面の両方に密着すること
により、その継手本体と本管外面との間が確実にシール
される。これにより、継手と本管との間において十分な
止水性が確保されることになる。
【0026】また、このようにして止水部材を挟んで本
管と継手とが機械的に接合される一方、その継手に取付
管が嵌合状態で接合されるので、例えば取付管敷設後に
おける地盤変位等によって取付管分岐部分に対して圧縮
方向の力や曲げ力が作用しても、それらの力が止水部材
の柔軟性によって吸収される。これにより、取付管分岐
部分における亀裂の発生が回避でき、止水性能の低下ひ
いては漏水の発生が未然に防止されることになる。
【0027】更に、上記弾性係止片による本管と継手と
の機械的な結合及び継手と取付管との嵌合接続により、
従来の接着剤等による接続方法に比べると強固に接続さ
れることとなるから、接続部に抜け方向の力が作用して
も、本管からの継手の離脱や継手からの取付管の抜けが
防止されることになる。しかも、上記継手によれば、本
管の接続孔への嵌合時に継手本体中間部の差口側の端面
が止水部材を介して本管接続孔の孔縁部に当接すること
で、接続孔嵌合方向への位置決めが行われるから、推進
抵抗を増大させる鍔部のような凸部を継手本体の外周に
設けなくても済む。従って、取付管の先端部に継手をセ
ットして推進させる時に推進抵抗が大きくならないの
で、それらをスムーズに推進させることができ、取付管
や継手の破損も防止されることになる。
【0028】また、これらに加えて、第2発明の構成に
よれば、本管の接続孔に継手をセットする際に、継手本
体に設けられた少なくとも一対のガイドが本管の外周面
に摺接しつつ継手を所定の接続方向にガイドするので、
推進中に推進方向が多少ずれていても、本管の所定位置
に継手が確実に誘導される。これにより、本管の接続孔
に継手の差口を確実に嵌合させることができ、従って本
管の接続孔に取付管を確実に接合することができること
になる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、この実施例に係る継手1は、段付き円筒形状
の継手本体2を有する。この継手本体2は、本管3の接
続孔3aの孔径よりも大きな外径を有する中間部2a
と、一端部に設けられて中間部2aよりも小径の外径を
有する本管用差口2bと、他端部に設けられて取付管4
の端部が外側から嵌合されることにより接続される取付
管用差口2cとからなる。
【0030】このうち、本管用差口2bは、本管3にお
ける接続孔3aに嵌合させ得るように、先端部を除いた
部分が接続孔3aの内径よりも僅かに小さな外径を有す
る。そして、この差口2bの先端側にスリット2d・・
・2dが形成されていることにより、図例では2つの弾
性係止片2e、2eが形成されている。これらの弾性係
止片2e、2eの外面には、かえり2f、2fが夫々突
設されている。各かえり2fは、その軸方向の断面が先
細りのテーパ状とされている。そして、本管接続孔3a
に差口2bを図示のように嵌合させた時に弾性係止片2
e、2eが内側(軸心側)に撓んで接続孔3aを通過
し、その通過と同時に当初の状態に復元することによ
り、かえり2f、2fが接続孔3aの孔縁部内面側つま
り本管3の内面に係止するようになっている。
【0031】ここで、本管用差口2bの先端部の全体形
状は、本管3の接続孔3aの形状に対応するように形成
されている。また、弾性係止片2e、2eのかえり2
f、2fは、図示のように接続孔3aに継手1をセット
した際に継手1が安定するように、接続孔3aにおける
本管軸方向に相当する孔縁部に接触する位置に配設され
ている。
【0032】更に、上記本管用差口2bの外周には、中
間部2aの差口側端面に沿って所定幅の環状ゴムパッキ
ン5が設けられている。そして、接続孔3aに継手1を
セットした時、つまり接続孔3aの孔縁部内面に弾性係
止片2e、2eのかえり2f、2fを係止させた時に、
上記中間部2aの端面と接続孔3aの孔縁部外面との間
にゴムパッキン5が挟まれて、それら両面に圧縮状態で
密着することにより、継手1と本管3との間がシールさ
れるようになっている。
【0033】次に、この継手1を用いて本管3の所定位
置に取付管4を接合させる場合について説明する。先
ず、電磁波等を利用した公知の技術により、予め地中に
埋設されている本管3の位置を検知したうえで、測量に
より取付管4の出発地点となる地上の所定位置に推進機
及びボーリングマシンを所定の状態にセットし、そのボ
ーリングマシンに駆動モータを連結しておく。
【0034】次に、この状態で、図2に示すように、上
記駆動モータ6によりワイヤ7及び回転棒8を介してボ
ーリングマシン9における掘削刃9aを回転させ、これ
と同時に推進機10によりボーリングマシン9を先導体
として地中の本管3の所定位置に向けて前進させる。そ
して、このようにして地盤を掘削しつつ、先導体の後部
に上記継手1及び取付管4を接続し、先導体の場合と同
様にして推進させていく。これにより、継手1及び取付
管4は本管3の所定位置に向けて推進される。
【0035】この場合、推進機10で取付管4を押すこ
とで直接地中に取付管4を挿入させてもよいし、剛体で
なる回転棒により先導体を回転させつつ押すことで、先
導体と継手1及び取付管4の両方に総推進力を付与しつ
つ、これらを推進させてもよい。なお、先導体の掘削に
より発生する土砂は、水を供給して泥状化したうえでポ
ンプで吸引する等公知の方法により除去する。
【0036】上記の操作を繰り返すことにより先導体を
先頭として継手1及び取付管4は本管3の所定位置に向
けて地中を進み、やがて先端の掘削刃9aが本管3の外
面に到達する。次に、この状態で、掘削刃9aにより本
管3の管壁を削孔して図3及び図4に示すような所定径
の接続孔3aを形成し、その後、取付管4を発進側(地
上側)から押すことにより、接続孔3aに継手1の本管
用差口2bを挿入する。
【0037】このようにして接続孔3aに差口2bを挿
入すると、弾性係止片2e、2eが接続孔3aの孔縁部
に接触しつつ弾性的に撓んで該接続孔3aを通過すると
同時に、その外面のかえり2f、2fが接続孔3aの孔
縁部の内面側に係止し、その結果、継手1が接続孔3a
に所定の状態にセットされる。これにより、本管3と取
付管4とが継手1を介して強固に接続されることにな
る。
【0038】また、この時、上記差口2bの外周には、
中間部2aの端面に沿って所定厚みのゴムパッキン5が
設けられているから、そのゴムパッキン5が中間部2a
の当該端面(中間部2aと差口2bとの間の段差を形成
する面)と本管3の外面との間に挟まれて圧縮され、そ
の状態で前記中間部端面と本管外面の両方に密着する。
これにより、継手1と本管との間が確実にシールされ、
それらの間において十分な止水性が確保されることにな
る。
【0039】また、このようにしてゴムパッキン5を挟
持した状態で本管3と継手1とが接合される一方、その
継手1の取付管用差口2cには取付管4が所定の嵌合状
態で接合されているので、例えば取付管敷設後における
地盤変位等によって取付管分岐部分に対して圧縮方向の
力や曲げ力が作用しても、それらの力がゴムパッキン5
のもつ柔軟性によって吸収される。これにより、取付管
分岐部分における亀裂の発生が回避でき、止水性能の低
下ひいては漏水の発生が未然に防止されることになる。
【0040】更に、上記弾性係止片2e、2eによる本
管3と継手1との機械的な結合及び継手1と取付管4と
の嵌合接続により、従来の接着剤等による接合方法に比
べると強固に接続されることとなるから、当該接合部に
抜け方向の力が作用しても、本管3からの継手1の離脱
や継手1からの取付管4が抜けが防止されることにな
る。
【0041】また、上記のようにして本管3の接続孔3
aに継手1の差口2bを挿入した時には、継手本体中間
部2bの差口側の端面がゴムパッキン5を介して本管接
続孔3aの孔縁部に当接することで、接続孔嵌合方向
(差口挿入方向)への位置決めが行われるから、推進抵
抗を増大させる鍔部のような凸部を継手1の外周に設け
なくても済む。従って、取付管4の先端部に継手1をセ
ットして推進させる時に推進抵抗が大きくならないの
で、それらをスムーズに推進させることができ、取付管
4や継手1の破損も防止されることになる。
【0042】なお、本発明は上記実施例の継手に限るも
のではなく、図5及び図6に示す第2実施例のように構
成してもよい。この第2実施例の継手21においては、
継手本体22の中間部22aの外面に一対のガイド2
6、26が突設されている。これらのガイド26、26
は、継手本体周方向の互いに反対側の位置に配設されて
おり、各先端26a、26a側が、本管23の外径に対
応する間隔を有した状態で継手本体22の軸方向に沿っ
て本管用差口22bと同じ側に所定量だけ延設されてい
る。そして、本管23の接続孔23aに継手21をセッ
トする際に、図5に鎖線で示すように、それらのガイド
26、26が本管23の外周面に摺接しつつ継手21を
所定の接続方向に案内するようになっている。
【0043】このような構成によれば、本管23と継手
21の取付管用差口22cに接続された取付管24とが
第1実施例の場合と同様にして所定の状態に接続される
のは勿論であるが、それのみならず継手及び取付管推進
時における推進方向のずれにも対処し得ることになる。
すなわち、この第2実施例の継手21によれば、本管2
3の接続孔23aに継手21をセットする際に、継手本
体22に設けられた少なくとも一対のガイド26、26
が本管23の外周面に摺接しつつ継手21を所定の接続
方向に誘導するので、推進中に推進方向が多少ずれてい
ても、接続孔23aに継手1の本管用差口22bを確実
に嵌合させることができる。これにより、本管23の接
続孔23aつまり取付管分岐部分に継手21を介して取
付管24を確実に接合することができることになる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の継手によれば、こ
れを取付管の先端にセットして取付管と共に推進させた
後、本管の接続孔に継手本体の差口を嵌合させるだけ
で、本管と取付管とが当該継手を介して強固に接合され
ることになる。従って、1工程方式により本管に取付管
を接続することが可能となり、それに伴って施工工数の
減少及び施工の容易化を実現することができる。
【0045】また、このようにして継手を介して本管と
取付管とが強固に結合され、しかも継手と本管との間が
弾性を有する止水部材によって十分に止水されるので、
接合部に接着剤等の注入しなくても済むと共に、例えば
取付管敷設後における地盤変位等によって接続部に対し
て圧縮又は引っ張り方向の力や曲げ力が作用しても、本
管からの継手ないし取付管の抜けや接合部の破損が回避
され、止水性能の低下ひいては漏水の発生が未然に防止
されることになる。
【0046】更に、このような効果に加えて、特に本願
の第2発明によれば、取付管の推進中に推進方向が多少
ずれていても、継手に設けられたガイドにより本管の接
続孔に継手を誘導することができるので、本管の接続孔
に当該継手を介して取付管を確実に接合することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、本管に該実
施例に係る継手をセットした状態を示す一部縦断面図で
ある。
【図2】上記継手を用いて本管に取付管を接続する場合
の施工例を示すもので、地中の本管に向け取付管を推進
させている状態を示す工程図である。
【図3】本管の接続孔に継手をセットする直前の状態を
示す一部縦断側面図である。
【図4】図3の矢印A方向から見た同継手周辺部の一部
縦断正面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る継手を示す一部縦断
正面図である。
【図6】図5の矢印B方向から見た同継手の一部縦断側
面図である。
【符号の説明】
1,21・・・接合用継手、 2,22・・・継手本体、 2a,22a・・・中間部、 2b,22b・・・差口(本管用差口)、 2c,22c・・・継手本体の他端部(取付管用差
口)、 2e・・・弾性係止片、 2f・・・かえり、 3,23・・・本管、 3a,23a・・・接続孔、 5・・・止水部材(ゴムパッキン)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された本管に対し、これと交
    差するように取付管を接続する際に使用される接合用継
    手であって、本管の接続孔の孔径よりも大きな外径の中
    間部を有して一端部に本管の接続孔に嵌合可能な差口が
    設けられ且つ他端部に取付管の端部が嵌合される継手本
    体と、この継手本体の差口に設けられて上記接続孔への
    差口嵌合時に本管の内面に係止し得るように外面にかえ
    りが突設された弾性係止片と、差口の外周に設けられて
    本管内面に弾性係止片が係止した時に継手本体と本管外
    面との間に挟まれた状態で該継手本体と本管との間をシ
    ールする弾性をもった止水部材とを有することを特徴と
    する取付管分岐部分の接合用継手。
  2. 【請求項2】 継手本体の外面には、本管の接続孔に継
    手をセットする際に本管の外周面に摺接しつつ継手を所
    定の接続方向にガイドし得るように、周方向の互いに反
    対側の位置に少なくとも一対のガイドが突設されてお
    り、それらのガイドの先端側が、本管の外径に対応する
    間隔を有した状態で継手本体の軸方向に沿って差口と同
    じ側に所定量だけ延設されていることを特徴とする請求
    項1に記載の取付管分岐部分の接合用継手。
JP23937191A 1991-09-19 1991-09-19 取付管分岐部分の接合用継手 Pending JPH0579591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23937191A JPH0579591A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 取付管分岐部分の接合用継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23937191A JPH0579591A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 取付管分岐部分の接合用継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0579591A true JPH0579591A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17043779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23937191A Pending JPH0579591A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 取付管分岐部分の接合用継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0579591A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100586918B1 (ko) * 2004-06-14 2006-06-08 정인열 호스용 분기관 연결구

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100586918B1 (ko) * 2004-06-14 2006-06-08 정인열 호스용 분기관 연결구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04355115A (ja) 枝管ライニング材及びその製造方法
CA1326129C (en) Method of renovating and/or protecting sewers and pipes
JP2726449B2 (ja) 分岐管部の補修方法及びその方法に使用するライニング材
JPH0579591A (ja) 取付管分岐部分の接合用継手
JPH09152059A (ja) 既設管のライニング工法
JP3415900B2 (ja) 分岐継手
JPH0599389A (ja) 分岐部接合用継手、取付管及び分岐部接続構造
JPH0526375A (ja) 本管への支管の取り付け方法及びこれに用いる継手
JPH0599390A (ja) 取付管推進用分岐継手
JPH06129588A (ja) 取付管分岐部分の接合用継手
JPH062793A (ja) 分岐継手
JPH05288293A (ja) 本管への枝管の接続継手及びその接続方法
JPH05288291A (ja) 本管への枝管の接続継手及びその接続方法
JPH0510489A (ja) 枝管形成用取付管
JP3244516B2 (ja) 本管への支管の接続方法
JP2546396Y2 (ja) マンホールの管接合部構造
JP2000266250A (ja) 繊維強化樹脂管と受口間の抜止め接合構造
JPH05106774A (ja) 分岐部接合用継手、取付管及び分岐部接続構造
KR100270336B1 (ko) 맨홀용 연결장치
KR200282277Y1 (ko) Pe관용 지관 접속구
JP2017141941A (ja) 閉塞具および管路更生方法
JP2003042344A (ja) 取付管口の止水方法
JPH0123023Y2 (ja)
JP2000320774A (ja) 管接続具および管の接続構造
JP2006104895A (ja) 止水用シール材およびこのシール材を使用する止水方法