JP3244516B2 - 本管への支管の接続方法 - Google Patents

本管への支管の接続方法

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JP3244516B2 JP17826891A JP17826891A JP3244516B2 JP 3244516 B2 JP3244516 B2 JP 3244516B2 JP 17826891 A JP17826891 A JP 17826891A JP 17826891 A JP17826891 A JP 17826891A JP 3244516 B2 JP3244516 B2 JP 3244516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設されている
下水道等の本管に対し、これと交差するように支管を接
続する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、地中に予め埋設された下水道の
本管と地上の住宅との間には、住宅からの排水を下水本
管に流すための支管が敷設される。この種の支管は、地
中の本管に対して交差するように取り付けられるが、そ
の場合、従来は一般に地面を開削して支管を敷設してい
た。しかし、近年では、開削スペースを充分に取れない
場合が多いことから、いわゆる非開削工法が採用される
ことが多い。
【0003】この非開削工法は、地面を開削せずに支管
を所定位置に向け推進させて接続するものであるが、そ
の際、本管と支管との接続部(分岐部分)において十分
な止水性や強度等が確保されるように支管を接続するこ
とが重要となる。そこで、このような問題に対処すべ
く、従来から次のような種々の接続方法が提案されてい
る。
【0004】 本管と支管との接触部分にエポキシ系
接着剤を注入して硬化させることにより接続する(特公
昭50−2931号公報参照)。 本管における支管用接続孔と支管の接続端部との間
隙にセメントミルク等の充填剤を注入して接合する(特
開昭61−162644号公報参照)。 本管と支管との接続部分に可撓接着剤を充填して接
続する(特開昭57−15185号公報参照)。
【0005】 本管及び支管の管内にそれぞれ合成樹
脂製のパイプを挿入し、支管側より硬化剤を充填して、
その後パイプごと開孔させることにより接続する(特公
昭61−40880号公報参照)。 サヤ管とその管内に挿通された支管との間に存在す
る間隙に裏込めを行って、本管と支管との接合部分を同
時に接続する(実開昭61−45040号公報参照)。
【0006】 本管側から接続用パイプを挿入して支
管に嵌合させることで本管と支管とを接続する(特開昭
56−52240号公報参照)。 本管及び接続用パイプのそれぞれにネジを切り、そ
のパイプを支管側から本管にセットして本管と支管とを
接続する(特開昭56−52241号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記のような
従来の技術においては、それぞれ次のような問題があ
る。すなわち、〜に記載のものにおいては、本管と
支管との接続部分の強度が実質的には硬化剤等によって
決定されることとなるため、例えば支管敷設後の地盤変
位によって接続部分の硬化剤等に亀裂が生じた場合、止
水性が全く期待できず、漏水が生じるという問題があ
る。
【0008】また、に記載のものにおいては、支管と
接続用パイプとの嵌合力を強化しようとすると、必然的
に支管の取り付けに要する力が大きくなり、その分だけ
手間が掛かるという問題が生じる。更に、に記載のも
のでは、本管や接続用パイプにネジを切るのに手間が掛
かり、材料費も高くつく。また、支管の取り付け位置を
正確に検知する必要があるなど、取り付け作業が難しい
という難点がある。
【0009】本発明は、従来における上記のような問題
に対処するもので、地中に埋設された本管に支管を接続
する方法として、接続後に地盤変位等が生じても止水性
能の低下を来さず、しかも施工も容易に行える方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の請求項1に係る発明(以下、第1発明という)及び
請求項2に係る発明(以下、第2発明という)は、地中
に埋設された本管に対し、これと交差するように支管を
取り付ける方法において、それぞれ次のように構成した
ことを特徴とする。 〔第1発明〕先ず、円筒状継手本体の周壁部に、本管の
接続孔に先端部を係止させ得るように継手本体の一端部
から突出されて軸方向にスライド可能とされた係止片
と、この係止片にワイヤを介して連結され且つ継手本体
への支管の端部嵌合時にその端部の管壁が摺接すること
で所定方向に回動して係止片を継手本体側に引っ張る可
動金具とを軸方向に配設してなる継手を用意する。
【0011】そして、この継手本体の一端部と本管との
間に弾性を有する止水部材を介在させた状態で、上記係
止片を本管の接続孔内にその孔縁部に沿って挿入し、そ
の後、継手本体の他端部に上記支管端部を嵌合すること
により、可動金具及びワイヤを介して係止片を継手本体
側に引っ張って、その先端部を接続孔の孔縁部に係止さ
せつつ本管と継手本体の一端部との間で止水部材を挟持
させる。
【0012】ここで、継手本体としては、耐食性能や製
造の容易さ等を考慮すると、塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン等の材質でなる射出成形品を使用するのが好まし
い。また、止水部材としては、本管の外面に押圧された
時に十分な止水性能が発揮されるようにクッション性
(弾性)及び粘着性の高いもの、例えばブチルゴム等で
なるゴムパッキンが好ましい。
【0013】止水部材の形状は、継手の外周を取り囲む
ような形状であればよい。従って、円形状に限定される
ものではなく、継手の受口部分または差口部分に通常用
いられるゴムパッキンを流用することもできる。ただ
し、継手をセットする際、ゴムパッキンが本管の外面に
所定状態に密着するように本管の外面に沿った形状に形
成されたものが好ましい。 〔第2発明〕先ず、本管の接続孔に係止させ得る弾性係
止片が一端部に設けられて他端部に支管の端部が嵌合さ
れる継手本体と、この継手本体の外周を囲うように同心
状に配設されて該本体の外面との間に所定の空隙部を形
成し且つその空隙部の前方に位置する端部が止水部材押
圧用の押圧部とされたカバーと、その空隙部内に設けら
れた袋とを有する継手を用意する。
【0014】そして、この継手の一端部と本管との間に
弾性を有する止水部材を介在させ且つ他端部に支管の端
部を嵌合させた状態で、本管の接続孔に上記係止片を挿
入してその孔縁部に係止させ、その後、上記袋内に発泡
性樹脂を注入して発泡させることにより、接続孔の孔縁
部に係止片の先端部を係止させた状態で本管とカバーの
押圧部との間で止水部材を挟持させる。
【0015】ここで使用する発泡性樹脂としては、例え
ば2液性の発泡性ウレタン樹脂(東海ゴム社製:商品名
「セルシーラS」)で且つ発泡倍率が約4〜7倍程度の
低発泡性のものが好ましい。その場合の発泡時間は常温
で約3〜5分である。また、この時のa液(主剤:ポリ
オール)とb液(MDI硬化剤)との混合比率は、約1.
4 :1である。
【0016】また、このような2液性の発泡性ウレタン
樹脂を使用した場合の1回の注入量は、袋の容積により
異なるが、発泡倍率が4〜7倍のものを用いる場合は、
袋の容積に対して発泡倍率の逆数倍程度の量を注入する
のが妥当である。更に、この場合、袋内にウレタン樹脂
が注入されるまでは硬化が開始されてはならないので、
2本の注入用ホースを介して袋の入り口まで上記2液を
別々に送り、袋内で混合させる必要がある。このため、
2本のホースは、継手にセットされた袋の入り口直前で
連結し、その先端に2液を混合させるもの(例えば、ス
タチックミキサー)を備えておくことが好ましい。
【0017】なお、発泡倍率の管理が困難な場合、袋が
一度膨張して止水部材が本管に押し付けられた後に元に
戻らないようにするため、例えばノッチ部のような復帰
防止機構を継手に設けておき、或る程度発泡した後に袋
を破ってウレタン樹脂が外部に流出するようにしておけ
ばよい。継手本体及び止水部材の各材質については、第
1発明の場合と同様である。
【0018】
【作用】
〔第1発明〕上記第1発明の構成によれば、本管と継手
本体の一端部との間に弾性を有する止水部材を介在させ
た状態で、継手に備えられた係止片を本管の接続孔内に
その孔縁部に沿って挿入した後、継手本体の他端部に支
管の一端部を嵌合させた時に、可動金具が所定方向に回
動し、これに伴って係止片がワイヤを介して継手本体側
に引っ張られることにより、係止片の先端部が接続孔の
孔縁部に係止されつつ本管と継手本体の一端部との間に
止水部材が挟持される。これにより、止水部材は圧縮さ
れつつ本管外面及び継手本体一端部の両方に密着するこ
ととなるから、その間において十分な止水性が確保され
る。
【0019】また、このような止水部材を挟んで本管と
継手とが係止片、ワイヤ、金具を介して機械的に結合さ
れる一方、その継手に支管が嵌合状態で接続されるの
で、例えば支管敷設後における地盤変位等によって接続
部に対して圧縮方向の力や曲げ力が作用しても、それら
の力が止水部材の弾性変形によって吸収される。これに
より、接続部の破損が回避され、止水性能の低下ひいて
は漏水の発生が未然に防止されることになる。
【0020】更に、上記係止片等による本管と継手との
機械的な結合及び継手と支管との嵌合接続により、従来
の接着剤等による接続方法に比べると強固に接続される
こととなるから、接続部に抜け方向の力が作用しても、
本管からの継手の離脱や継手からの支管が抜けが防止さ
れることになる。 〔第2発明〕また、第2発明の構成によれば、本管と継
手の一端部との間に止水部材を介在させ且つ他端部に支
管の端部を嵌合させた状態で、継手本体とカバーとの間
の空隙部に備えられた袋の内部に発泡性樹脂を注入して
発泡させた時に、発泡による袋の容積、つまり空隙部容
積が増大し、これに伴ってカバーの押圧部が止水部材を
本管の外面に押圧することより、本体における接続孔の
孔縁部に係止片の先端部が係止した状態で本管とカバー
の押圧部との間に止水部材が挟持される。従って、第1
発明の場合と同じく、止水部材は挟持されることによっ
て圧縮されつつ本管外面及び継手本体一端部の両方に密
着するから、その間において十分な止水性が確保され
る。
【0021】そして、このような止水部材を挟んで本管
と継手とが係止片を介して機械的に結合される一方、そ
の継手に支管が嵌合状態で接続されているので、例えば
支管敷設後における地盤変位等によって接続部に対して
圧縮方向の力や曲げ力が作用しても、それらの力が止水
部材の弾性変形によって吸収される。従って、やはり第
1発明の場合と同じく、接続部の破損が回避され、止水
性能の低下が未然に防止されることになる。
【0022】更に、接続部に抜け方向の力が作用して
も、上記係止片による本管と継手との機械的な結合及び
継手と支管との嵌合状態の接続により、簡単には本管か
ら継手が離脱したり継手から支管が抜けたりしなくな
る。また、発泡性樹脂の発泡による空隙部の膨張に伴っ
て止水部材が本管の外面に押し付けられるので、予めそ
の本管外面形状に止水部材の形状を合わせておく必要が
なく、それだけ施工が容易化されることになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 〔第1発明の実施例〕この実施例は、第1発明の方法に
関するものである。先ず、この実施例で使用する継手に
ついて説明する。
【0024】図1に示すように、継手1は、一端部が本
管2側の接合部3aとされ且つ他端部が支管4側の接合
部3bとされた円筒状継手本体3を有する。この継手本
体3の周壁部には、所定形状の凹部ないし溝でなる金具
等用装着部3cが形成されており、その装着部3cに係
止片5と、可動金具6と、これらを連結するワイヤ7と
が軸方向に配設されている。
【0025】上記係止片5は、軸方向にスライド可能に
設けられて、先端部が継手本体3の一端部から所定量だ
け突出されている。そして、その先端部の外側に突起5
aが形成されており、係止片5が継手本体3側にスライ
ドした時にその突起5aが本管2の接続孔2aの孔縁部
内面側に係止するようになっている。また、可動金具6
は、上記装着部3c内に突設されたピン8に回動自在に
枢支されており、そのピン8を基準にして係止片5と反
対側の端部(以下、基端部分という)に上記ワイヤ7の
一端が連結されていると共に、支管側接合部3bに支管
4を嵌合させない状態(同図の鎖線状態)で係止片5側
に位置する端部(以下、先端部分という)が継手本体内
方に所定量だけ突出されている。
【0026】そして、同図の実線で示すように、支管側
接合部3bに支管4の一端部4aを嵌合させた時に、そ
の支管端部4aの外面が可動金具6の先端部分に摺接す
ることにより、その先端部分がピン8を中心にして外側
に回動し、これに伴って係止片5がワイヤ7を介して継
手本体3側に没する方向に所定量だけ引っ張られるよう
になっている。
【0027】次に、このような継手を用いて行う本管2
への支管4の接続方法について説明する。先ず、地中に
埋設された本管2の所定部分を削孔して接続孔2aを形
成する。この時、地盤は開削状態であっても非開削状態
であってもよいが、非開削状態の場合には、予め削孔周
辺部分を開削しておく。その開削は、継手1をセットで
きる空間が得られる程度に行えば足りる。
【0028】このようにして本管2に接続孔2aを形成
した後、その接続孔2aに継手1を支管4側より取り付
ける。この時、本管2と継手本体3の本管側接合部3a
との間に止水用のゴムパッキン9を介在させた状態で、
図1に鎖線で示すように本管側接合部3aから突出した
係止片5の先端部を接続孔2a内に挿入し、その孔縁部
の内面側に係止片先端部の突起5aを位置させておく。
【0029】次に、この状態で、継手本体3の支管側接
合部3bに支管4の一端部4aを挿入・嵌合する。この
ようにして支管端部4aを嵌合させると、その支管端部
4aの外面が可動金具6の先端部分に摺接することによ
り、その先端部分がピン8を中心にして外側に押されつ
つ回動し、これに伴って係止片5がワイヤ7を介して継
手本体3側に没する方向に所定量だけ引っ張られる。そ
の結果、同図の実線で示すように係止片5の先端部の突
起5aが接続孔2aの孔縁部に係止され、その状態でゴ
ムパッキン9が本管2の外面と継手本体3の本管側接合
部3aとの間で圧縮されつつ挟持される。
【0030】これにより、ゴムパッキン9は、本管2の
外面と継手本体3の本管側接合部3aとの両方に押し付
けられてそれらに密着することとなり、従って、それら
の間において十分な止水性が確保される。更に、このよ
うにして本管2と継手本体3とがその間にゴムパッキン
9を挟んだ状態で係止片5、ワイヤ7、金具8を介して
機械的に結合される一方、その継手本体3の支管側接合
部3bに支管4の一端部4aが嵌合状態で接続されるの
で、例えば支管敷設後における地盤変位等によって継手
1の周辺部、つまり接続部に対して圧縮方向の力や曲げ
力が作用しても、それらの力がゴムパッキン9の弾性変
形によって吸収される。また、接続部に抜け方向の力が
作用しても、上記のような機械的な結合又は嵌合によ
り、簡単には本管2から継手1が離脱したり継手1から
支管4の端部4aが抜けたりしなくなる。
【0031】これにより、本管2と支管4との接続部の
破損が回避され、該接続部における止水性能の低下が未
然に防止されることになる。なお、この実施例では、継
手本体3の支管側接合部3bの内側に支管4の一端部4
aを嵌合させるように構成されているが、図2に示す第
2実施例に係る継手11のように、継手本体13の支管
側接合部13bの外側に支管14の一端部を嵌合させる
ようにしてもよい。その場合、可動金具16の先端部分
は支管14が嵌合されていない状態では継手本体13の
外側に突出するように構成される。この図2において、
図1における符号と同一の符号を付した部分は、第1実
施例の同符号を付した部分に対応する部分を示す。
【0032】また、上記各実施例においては、係止片5
の個数は2つであるが、更に多数設けてもよいことは勿
論である。 〔第2発明の実施例〕この実施例は、第2発明の方法に
関するものである。先ず、この実施例で使用する継手に
ついて説明する。
【0033】図3に示すように、継手21は、本管22
の接続孔22aに先端部の突起23a、23aを係止さ
せ得る弾性係止片23、23が一端部24aに設けられ
て他端部24bに支管25の一端部が嵌合される継手本
体24を有する。この継手本体24の外面には、前記一
端部24aと他端部24bとの間に位置する比較的大径
の鍔部24cが突設されている。ここで、継手本体24
の他端部24bには、支管嵌合時に該支管25との間を
シールするシール部24b’が設けられている。
【0034】また、継手本体24の外周側には、これを
囲うように円筒状のカバー26が同心状に配設されてい
る。このカバー26は、その一端部がゴムパッキン27
用の押圧部26aとされて、本管22の外面に沿うよう
な形状に形成されている。そして、このカバー26の周
壁と押圧部26aと継手本体24の一端部24a側の外
面と鍔部24cとで囲まれた部分が空隙部24dとされ
ており、その空隙部24d内に袋28が収納され、その
袋28に接続された注入チューブ28aを介して外部か
ら袋28内に発泡性ウレタン樹脂を注入し得るようにな
っている。
【0035】次に、このような継手1を用いて行う本管
22への支管25の接続方法について説明する。先ず、
上記第1実施例の場合と同様にして、地中に埋設された
本管22に接続孔22aを形成し、然る後、その接続孔
22aに継手21を支管25側より取り付ける。この
時、図3に示すように、継手本体24の他端部24bに
支管25を予め嵌合しておく。そして、図4に示すよう
に、本管22と継手本体24の一端部24aとの間にゴ
ムパッキン27を介在させた状態で、該継手本体一端部
24aから突出した係止片23、23の先端部を接続孔
22a内に挿入して、その孔縁部の内面側に係止片先端
部の突起23a、23aを係止させる。
【0036】次に、この状態で、図4及び図5に示すよ
うに継手21の空隙部24c内に備えられた袋28の中
に注入チューブ28aを介して外部から発泡性ウレタン
樹脂29を所定量だけ注入して発泡させる。この発泡性
ウレタン樹脂29は、2液性のもの(東海ゴム社製:商
品名「セルシーラS」)で、その発泡倍率は約4〜7
倍、発泡時間は常温で約3〜5分である。また、その注
入量は、袋28ないし空隙部24dの容積により異なる
が、発泡倍率が4〜7倍のものを用いる場合、袋28な
いし空隙部24dの容積に対して発泡倍率の逆数倍より
やや多い目の発泡性ウレタン樹脂29を注入する。
【0037】このようにして発泡性ウレタン樹脂29を
発泡させると、その発泡圧つまり膨張圧力によって袋2
8ないし空隙部24dの容積が増大しようとする。その
場合、係止片23、23の先端部の突起23a、23a
が本管における接続孔22a、22aの孔縁部内面側に
係止されているため、カバー26が本管22側に移動す
る。その結果、カバー26の押圧部26aによってゴム
パッキン27が本管22の外面に押し付けられ、それら
本管2の外面とカバー26の押圧部26aとの間に挟持
される。
【0038】従って、このような構成によれば、袋28
内に注入された発泡性ウレタン樹脂29の発泡によって
ゴムパッキン27が本管2の外面とカバー26の押圧部
26aとの間で圧縮されつつ本管外面及び継手本体一端
部の両方に密着することとなり、その間において十分な
止水性が確保されることとなる。そして、このようにし
てゴムパッキン27を間に介在させた状態で、本管22
と継手21とが係止片23、23を介して機械的に結合
される一方、その継手21に支管25が嵌合接続される
ので、例えば支管敷設後における地盤変位等によって継
手周辺部に圧縮方向の力や曲げ力が作用しても、それら
の力がゴムパッキン27のもつ柔軟性つまり弾性によっ
て吸収される。これにより、本管22と支管25との接
続部の破損が回避され、止水性能の低下が未然に防止さ
れることになる。
【0039】更に、接続部に抜け方向の力が作用して
も、上記係止片23、23による本管22と継手21と
の機械的な結合及び継手21と支管25との嵌合状態の
接続により、簡単には本管22から継手21が離脱した
り継手21から支管25が抜けたりしなくなる。また、
発泡性ウレタン樹脂29の発泡による空隙部24dの膨
張に伴ってゴムパッキン27が本管22の外面に押しつ
けられるので、予めその本管外面形状にゴムパッキン2
7の形状を合わせておく必要がなく、それだけ施工が容
易化されることになる。
【0040】なお、この実施例においては、弾性係止片
23の個数は2つであるが、更に多数設けてもよいこと
は勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本願の第1発明又は第2発
明によれば、いずれの場合も、継手を介して本管と支管
とが強固に結合され、しかも継手と本管との間が弾性を
有する止水部材によって十分に止水されるので、例えば
支管敷設後における地盤変位等によって接続部に対して
圧縮又は引っ張り方向の力や曲げ力が作用しても、本管
からの継手ないし支管の抜けや接続部の破損が回避され
ると共に、止水性能の低下ひいては漏水の発生が未然に
防止されることになる。
【0042】また、本管に対して支管を取り付ける際に
は上記止水部材が本管外面に押し付けられるので、予め
その本管外面形状に止水部材の形状を合わせておく必要
がなく、それだけ施工が容易化されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明に係る第1実施例を示すもので、
本管の接続孔に継手を介して支管を接続した状態を示す
一部縦断面図である。
【図2】本願第1発明に係る第2実施例を示すもので、
同じく本管の接続孔に継手を介して支管を接続した状態
を示す一部縦断面図である。
【図3】本願第2発明に係る実施例を示すもので、支管
が接続された継手を本管の接続孔にセットする直前の状
態を示す一部縦断面図である。
【図4】同実施例において、本管の接続孔の孔縁部内面
側に弾性係止片を係止させた状態を示す一部縦断面図で
ある。
【図5】同実施例において、本管の接続孔の孔縁部内面
側に弾性係止片を係止させた状態で袋内に発泡性樹脂を
注入して発泡させた状態を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21・・・継手、 2,22・・・本管、 2a,22a・・・接続孔、 3,13,24・・・継手本体、 4,14,25・・・支管、 5・・・係止片、 6,16・・・可動金具、 7・・・ワイヤ、 9,27・・・止水部材(ゴムパッキン)、 23・・・弾性係止片、 24d・・・空隙部、 26・・・カバー、 26a・・・押圧部、 28・・・袋、 29・・・発泡性樹脂(発泡性ウレタン樹脂)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された本管に対し、これと交
    差するように支管を接続する方法であって、円筒状継手
    本体の周壁部に、本管の接続孔に先端部を係止させ得る
    ように継手本体の一端部から突出されて軸方向にスライ
    ド可能とされた係止片と、この係止片にワイヤを介して
    連結され且つ継手本体への支管の端部嵌合時にその端部
    の管壁面が摺接することで所定方向に回動して係止片を
    継手本体側に引っ張る可動金具とを軸方向に配設してな
    る継手を用い、本管と継手本体の一端部との間に弾性を
    有する止水部材を介在させた状態で上記係止片を本管の
    接続孔内にその孔縁部に沿って挿入し、その後、継手本
    体の他端部に上記支管端部を嵌合することにより、可動
    金具及びワイヤを介して係止片を継手本体側に引っ張っ
    て、その先端部を接続孔の孔縁部に係止させつつ本管と
    継手本体の一端部との間で止水部材を挟持させることを
    特徴とする本管への支管の接続方法。
  2. 【請求項2】 地中に埋設された本管に対し、これと交
    差するように支管を接続する方法であって、本管の接続
    孔に係止させ得る弾性係止片が一端部に設けられて他端
    部に支管の端部が嵌合される継手本体と、この継手本体
    の外周を囲うように同心状に配設されて該本体の外面と
    の間に所定の空隙部を形成し且つその空隙部の前方に位
    置する端部が止水部材押圧用の押圧部とされたカバー
    と、その空隙部内に設けられた袋とを有する継手を用
    い、この継手の一端部と本管との間に弾性を有する止水
    部材を介在させ且つ他端部に上記支管端部を嵌合させた
    状態で、本管の接続孔に上記係止片を挿入してその孔縁
    部に係止させ、その後、上記袋内に発泡性樹脂を注入し
    て発泡させることにより、接続孔の孔縁部に係止片の先
    端部を係止させた状態で本管とカバーの押圧部との間で
    止水部材を挟持させることを特徴とする本管への支管の
    接続方法。
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