JP3746974B2 - 波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法 - Google Patents

波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異種材料製の管体と接続できる波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、戸建て住宅の排水分野では、一般に硬質塩化ビニル樹脂管が用いられている。そして、硬質塩化ビニル樹脂管同士の接合は硬質塩化ビニル樹脂製の管継手(ソケットやベンドなど)を用いて接着接合されている。
【0003】
ところで、平成12年6月施行の「住宅の品質確保促進法」の維持管理容易性能に関する評価方法基準には、「専用配管は、壁、床、柱又は梁の貫通部を除き、コンクリート内に埋め込まれていないこと」、「戸建住宅においては、地中埋設管が、建物の構造体、スラブ下またはコンクリートのべた基礎内に埋め込まれていないこと」と定められている。
【0004】
したがって、所定の等級を確保するためには、従来のようにスラブコンクリートに配管を直埋設することができなくなり、その解決策として、たとえばコンクリートにあらかじめ鞘管を埋設配管しておき、この鞘管内に波付管や蛇腹ホースなどのフレキシブル管を挿通して配管する方法が考えられている。
【0005】
現在使用されているフレキシブル管としては、たとえば特開平11−37378号公報に開示されているような、強度を保持する螺旋状の硬質塩化ビニル樹脂製の補強材(外層)と、それに追従するシート状の軟質塩化ビニル樹脂製のホース本体(内層)との2層構造で構成されているものが一般的である。しかしながら、この蛇腹ホースは従来の硬質塩化ビニル樹脂管に比べてコストが高いため、この塩化ビニル樹脂製の蛇腹ホースに代わって、内周面が平滑なオレフィン樹脂材料を主体とした波付管が注目されつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記オレフィン樹脂製の波付管の接合方法としては、特開昭61−92113号公報、特開平6−288495号公報、特開平9−273692号公報などに開示された方法が一般的である。
【0007】
しかしながら、特開昭61−92113号公報に開示された地中配線に使用される波付電線管の防水継手構造の場合は、二つ割り形状に形成された環状の止め具を受口のリブに嵌着してねじにて連結する方式であるため、防水継手全体の外径が大きくなるという問題がある。又、連結部の止水性能が電線管の寸法のばらつきによって左右されるという問題点を有した。
【0008】
また、特開平6−288495号公報に開示された異種管継手は、軸心を含む径方向に2分割され、両端部にフランジ部を設けた継手本体と、同様に軸心を含む径方向に2分割され、両端部にフランジ部を設けたシール材と、前記継手本体のフランジ部を前記シール材のフランジ部を間に介した状態で締め付ける結合部材を備えているものであるが、継手本体とシール材とがともに2分割されているため、組み立てにかなりの工数を要するという問題がある。さらに、上記と同様に、異種管継手全体の外径が大きくなるという問題もある。
【0009】
さらに、特開平9−273692号公報に開示された管接続用のスリーブは、内周壁部に設けられた電気融着用コイルに通電することによって、波付き管の凹凸条部とスリーブの内周面とを熱融着させることで、波付き管と表面が平滑なパイプとを接続するものであるが、スリーブがコイルを内蔵した電気融着継手であるため、継手の構造が複雑になり、しかも、コスト的にも高くなるという問題がある。また、電気を必要とするので、接続作業の際の安全性にも注意しなければならない。
【0010】
本発明の目的は、管継手を用いることなく、異種材料製の管体との接続をきわめて容易に行なえ、接続部の外径もかなりコンパクトにでき、管継手を用いる方法に比して止水性能が良く安価である波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、平成12年6月から施行された「住宅の品質確保促進法」の基準を満足し、住宅を傷めることなく、排水管路内の点検や清掃、部分的な補修や排水管全体の交換が可能な排水配管構造を得ることができる波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法、つまり、コンクリートスラブを貫通する部分にあらかじめ埋設されたさや管を挿通される排水管の一部として好適に使用できる波付管を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、内周面が平滑で外周面に山部と谷部が交互に連続して形成された波付管を、この波付管とは異種材料製の管体と接続するための波付管の端部構造であって、前記波付管の端部内周に、前記管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部が差口として嵌合され、この接続用ソケットの接続部外周と、波付管の端部外周との間に跨がって、固定リングが射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されているとともに、接続用ソケットの他端部が透明な受口であって、差口と受口の境界近傍の外周には周方向に沿って環状の突起が一体に突設され、差口の外径は受口の外径よりも径小とされ、受口の内側に波付管とは異種材料である管体の端部が接続されるものである。
【0014】
更に、請求項記載の本発明は、請求項1記載の波付管の端部構造において、波付管がポリエチレン樹脂製のものであり、接続される管体が硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、接続用ソケットが透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0015】
更にまた、請求項記載の本発明は、請求項1又は2記載の波付管の端部構造において、接続用ソケットの受口の外周面に第2突起を形成し、第2突起に環状シール材を係止することが可能な構成のものである。
【0017】
請求項記載の本発明は、内周面が平滑で外周面に山部と谷部が交互に連続して形成された波付管を、この波付管とは異種材料製の管体と接続するための波付管端部の製造方法であって、波付管の端部内周に、波付管に接続する異種材料製の管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部である差口を嵌合させ、外周面形状の一部が接続用ソケットの内周面形状を呈する縮径防止コアを、縮径防止コアの外周面を接続用ソケットの内周面と一致させて接続用ソケットに嵌合させ、波付管の端部外周と接続用ソケットの端部外周との間に跨るように固定リングを射出成形可能な金型を、波付管及び接続用ソケットの嵌合部外周に装着し、固定リングを射出成形するものである。
【0018】
請求項1記載の本発明においては、波付管の端部内周に、管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部が嵌合され、この接続用ソケットの接続部外周と、波付管の端部外周との間に跨がって、固定リングが射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されているので、管継手を使用することなく、施工現場にて、接続用ソケットの接続部に管体の端部を接着接合(あるいはゴム輪接合)するだけで、波付管と、この波付管とは異種材料製の管体との接合作業を行なえる。更に、接続用ソケットの接続部が受口であり、しかも、この受口が透明であるので、たとえば接続用ソケットが管体と同じ材質のものであれば、接着剤を用いて波付管と管体との接合を容易に行なえる。また、接続用ソケットが管体と異なった材質のものであれば、受口をゴム輪方式のものとしてゴム輪接合を行なえる。そして、受口が透明であることにより、接続用ソケットの受口内への管体の挿入長さを目視にて確認しながら正確に接合作業を行なえる。
のである。
【0020】
請求項記載の本発明においては、波付管がポリエチレン樹脂製のものであり、接続される管体が硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、接続用ソケットが透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものであるので、接続用ソケットと管体との接合を接着剤を使用して行なえる。そして、受口が透明であることにより、接着剤の塗布不足などが生じることなく、また、接続用ソケットの受口内への管体の挿入長さを目視にて確認しながら正確に接合作業を行なえる。この結果、水密性の良好な接合部が得られる。
【0021】
請求項記載の本発明においては、受口の外周面に存在している第2突起に合成ゴム製の環状シール材を係止することで、波付管を、たとえば戸建て住宅のコンクリートスラブを貫通する部分にあらかじめ埋設された鞘管内を挿通される排水管の一部として使用することで、上記環状シール材が鞘管の内周面にて押圧されることによって、建物の外側に位置する鞘管の開口端側において、鞘管と排水管の間の隙間を水密状に閉塞することができる。
【0023】
請求項記載の本発明においては、縮径防止コアと金型とを用いて波付管と接続用ソケットとを接続する固定リングを射出成形するので、管継手を使用することなく、施工現場にて、接続用ソケットの接続部に管体の端部を接着接合(あるいはゴム輪接合)するだけで、波付管と、この波付管とは異種材料製の管体との接合作業を行なえる波付管の端部構造を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の波付管の端部構造の第1実施例を示す要部半縦断面図、図2は図1における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
【0025】
図1において、1は波付管であり、内周面が平滑で、外周面に中実状の山部11と谷部12が交互に軸心方向に沿って平行に連続して形成されたポリエチレン樹脂製の波付管である。山部11が高密度ポリエチレン樹脂からなり、一方、谷部12が低密度ポリエチレン樹脂からなっている。
【0026】
接続用ソケット2は硬質塩化ビニル樹脂製の透明なものであり、図2に示すように、一端部は差口21とされ、他端部はTSタイプの受口22とされ、差口21と受口22の境界近傍の外周には周方向に沿って環状の突起23が一体に突設されている。差口21の外径は受口22の外径よりも径小とされ、差口21の開口端内周面はテーパ面とされている。受口22には、たとえば波付管1とは異種材料である硬質塩化ビニル樹脂製の排水管である管体6の端部が接続される。
【0027】
接続用ソケット2の材質としては、接着接続するのであれば、排水管である管体6と同じ材質のものが好ましいが、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの異なった材質のものであってもよい。
【0028】
そして、図1に示すように、波付管1の一端部内周に接続用ソケット2の差口21が嵌合され、接続用ソケット2の受口22外周と、波付管1の端部外周との間に跨がって、固定リング3が射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されている。つまり、差口21と受口22の境界近傍の外周に突設された環状の突起23および波付管1の一端部外周の2本の山部11に、固定リング3の内面側が食い込んでいるので、波付管1の端部からの接続用ソケット2の抜け出しは防止できる。図1に示すように、接続用ソケット2の突起23の高さは波付管1の山部11とほぼ等しくなるようにされている。
【0029】
なお、図1では図示していないが、波付管1の他端部側においても同様に、その内周に接続用ソケット2の差口21が嵌合され、接続用ソケット2の受口22外周と、波付管1の端部外周との間に跨がって、固定リング3が射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されている。
【0030】
また、射出成形時の冷却の際に、射出成形された固定リング3が収縮することと併せ、波付管1の一端部内周に接続用ソケット2の差口21が存在しているので、固定リング3の内周面と、接続用ソケット2の受口22外周面および波付管1の端部外周面との密着性はさらによくなり、止水効果はより向上する。
【0031】
さらに、接続用ソケット2が透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものであるので、接着剤を用いてたとえば硬質塩化ビニル樹脂製の排水管6との接続を容易に行なえる。また、透明であることにより、接続用ソケット2の受口22内面に過不足なく接着剤を塗布することができるとともに、接続用ソケット2の受口22内への排水管6の挿入長さを目視にて確認しながら正確に行なえる。
【0032】
つぎに、図1の波付管の端部構造を製造する方法を図4および図5を参照して説明する。
まず、図4に示すように、波付管1の一端部内周に接続用ソケット2の差口21を嵌合する。つぎに、図5に示すように、接続用ソケット2内に、受口22の開口端側から内コア52を挿入する。この内コア52の一部は、接続用ソケット2の内周面に符合した外周面を備えている。同様に、接続用ソケット2の受口22外周面と波付管1の端部外周面に跨がって、二分割された外金型51a,51bを配置する。図5に示すように、両外金型51a,51bの内周面と、受口22の外周面および波付管1の端部外周面との間で、ポリエチレン樹脂が射出充填される環状のキャビティSが形成されている。
【0033】
このキャビティS内に、一方の外金型51aに設けられた流路511を通じて射出成形機からポリエチレン樹脂を射出して充填する。その際、接続用ソケット2内に内コア52が配置されているので、充填樹脂圧による接続用ソケット2の差口21の変形を防止できる。そして、冷却・固化したのち、外金型51a,51bおよび内コア52を脱型することで、図1に示すような端部構造を備えた波付管1が得られる。
【0034】
外金型51a,51b及び内コア52を用いた波付管端部の製造方法の詳細を、図10乃至図12に基づき説明する。図10は、縮径防止コアである内コア52の説明図であり、図11は内コア52を端部に接続用ソケット2を嵌合した状態の波付管1に挿入した状態を表す説明図であり、図12は外金型51a,51bの説明図である。
【0035】
内コア52は、堅固な金属製の円筒体からなる本体521と、本体521の一端にフランジ状に形成するフランジ部522とからなる。そして、本体521は、フランジ部522側が接続用ソケット2の受口22内面形状をなす受口円筒部523であり、受口円筒部523に続けて他端側に差口21の内面形状をなす差口円筒部524である。そして、内コア52は、受口円筒部523側から接続用ソケット2の受口22へ挿入して、フランジ部522が受口22の端部周面に当接したときに受口円筒部523及び差口円筒部524が夫々受口22及び差口21の内面と密着するように嵌合する。
【0036】
外金型51は、2分割されて形成され、固定されて使用される固定側金型51aと、固定側金型51aと係止して外金型51を形成する移動側金型51bとからなる。そして、固定側金型51a及び移動側金型51bは、夫々筐体形状からなり、固定側金型51a及び移動側金型51bが組合わされる当接面には、波付管1の端部に接続用ソケット2が嵌合された状態で更に接続用ソケット2に内コア52が嵌合された半製品を嵌合可能な嵌合溝512を穿設する。更に、嵌合溝512には、半製品を嵌合させて射出成形する固定リング3の形状にキャビティSを穿設する。そして、固定側金型51aのキャビティS内には、射出成形する材料を流入可能な流路511を穿設する。勿論、流路511を移動側金型51bに設けても良い。更に又、移動側金型51bには、固定側金型51aと組合わされる表面の嵌合溝512以外の部位に、棒状からなる位置決め突起513を立設し、固定側金型51aには、この位置決め突起513と対向位置に位置決め突起513と嵌合可能な位置決め溝514を穿設する。
【0037】
そして、このように形成した固定側金型51aの嵌合溝512に、波付管1の端部に接続用ソケット2を嵌合した状態で更に接続用ソケット2に内コア52を嵌合した半製品をセットする。次いで、移動側金型51bを移動させて位置決め突起513を位置決め溝514に嵌合させて移動側金型51bを固定側金型51aに押圧した状態とする。次いで、この状態で、固定側金型51aの流路511から成形する固定リング3の材料を射出して固定リング3を射出成形する。
【0038】
尚、内コア52が嵌合され接続用ソケット2及び波付管1からなる半製品と、固定側金型51a及び移動側金型51bとは隙間無く嵌合されており、射出成形時の射出樹脂圧によって流入した樹脂が漏れ出すことがない。
そして、内コア52が接続用ソケット2と嵌合させることで、固定リング3を射出成形したときに加えられる射出成形時の樹脂温度や射出樹脂圧等による接続用ソケット2の縮径を防止することとなる。
【0039】
図3は本発明の波付管の端部構造の第2実施例を示す要部半縦断面図である。この場合、固定リング3が、波付管1の端部外周の谷部12に装着されたOリング4を介して嵌合固着されている。このように、固定リング3がOリング4を介して嵌合固着されていることで、固定リング3の内周面と、波付管1の端部外周面および接続用ソケット2の受口22外周面との間の水密性はより向上し、その結果、止水効果の信頼性はより高まる。
【0040】
図6は本発明の波付管の端部構造の第3実施例を示す要部半縦断面図、図7は図6における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
この場合、波付管1の山部11aが中空状とされ、接続用ソケット2の一端部が環状溝211を備えた差口21とされ、この環状溝211にシール用のゴム輪4が装着され、受口22の外周面のほぼ中央に周方向に沿って第2突起24が一体に突設されている以外は、上記第1実施例と基本的にほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
なお、環状溝211の位置は、図6に示すように、波付管1の谷部12と対向して位置するように決められている。この場合、固定リング3の内側に位置している波付管1の中空状の山部11a,11aは、キャビティS内に充填される溶融樹脂の樹脂圧によって圧縮変形を受け、固定リング3の内壁に食い込んで係止されている。この結果、波付管1の端部からの接続用ソケット2の抜け出しは確実に防止される。
【0042】
このように、波付管1の端部内周に嵌合されている接続用ソケット2の差口21外周にシール用のゴム輪4が装着されているので、たとえば固定リング3の内周面と、波付管1の端部外周面および接続用ソケット2の受口22外周面との間の密着性に不具合が生じても、管内からの漏水や管内への浸水は生じない。
【0043】
また、受口22の外周面に存在している第2突起24に合成ゴム製の環状シール材を係止することで、図6の端部構造を備えた波付管1を、たとえば戸建て住宅のコンクリートスラブを貫通する部分にあらかじめ埋設された鞘管内を挿通される排水管の一部として使用することで、上記環状シール材が鞘管の内周面にて押圧されることによって、建物の外側に位置する鞘管の開口端側において、鞘管と排水管の間の隙間を水密状に閉塞することができる。
【0044】
図8は本発明の波付管の端部構造の第4実施例を示す要部半縦断面図、図9は図8における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
この場合、抜け止め機能を付与する接続用ソケット2の環状の突起23を差口21側に位置させるとともに、その高さを受口22の外周面よりも低くなるようにし、かつ、環状の突起23とその近傍(受口22側)の外周面にローレット加工23aを施した以外は、上記第3実施例と基本的にほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
このように、高さの低い環状の突起23を接続用ソケット2の差口21側にすることで、固定リング3の外径寸法が大きくなるのを防止することができ、よりコンパクトな端部構造を備えた波付管1を得ることができる。
【0046】
また、環状の突起23および受口22側近傍の外周面にローレット加工23aが施されているので、固定リング3との密着性は部分的により向上する。
更に又、固定リング3を、射出成形する樹脂とインサート成形する樹脂とから形成する第5実施例を、図13に基づき説明する。
【0047】
第5実施例では、波付管1及び接続用ソケット2は、第1実施例同様である。
固定リング3は、エラストマー樹脂からなるエラストマー樹脂層31と、ポリエチレン樹脂からなる被覆層32とからなる。エラストマー樹脂層31は、波付管1の一端部内周に接続用ソケット2を差口21から差込み嵌合させた半製品に、差口21と受口22の境界近傍の外周に突設された環状の突起23および波付管1の一端部外周の2本の山部11に、エラストマー樹脂層31の内面側が食い込んだ状態で射出成形される。被覆層32は、波付管1の谷部12から接続用ソケット2の受口22にかけてエラストマー樹脂層31を被覆するように射出成形にて形成する。
【0048】
このように、エラストマー樹脂によってエラストマー樹脂層31を形成し、更にエラストマー樹脂層31の上面を被覆層32で被覆して固定リング3を形成することで、固定リング3は、弾性に優れたエラストマー樹脂からなるエラストマー樹脂層31が被覆層32により圧縮され、波付管1及び接続用ソケット2との間でより高い止水効果を発揮する。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明においては、波付管の端部内周に、管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部が嵌合され、この接続用ソケットの接続部外周と、波付管の端部外周との間に跨がって、固定リングが射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されているので、管継手を使用することなく、施工現場にて、接続用ソケットの接続部に管体の端部を接着接合(あるいはゴム輪接合)するだけで、波付管と、この波付管とは異種材料製の管体との接合作業を行なえる。更に、接続用ソケットの接続部が受口であり、しかも、この受口が透明であるので、たとえば接続用ソケットが管体と同じ材質のものであれば、接着剤を用いて波付管と管体との接合を容易に行なえる。また、接続用ソケットが管体と異なった材質のものであれば、受口をゴム輪方式のものとしてゴム輪接合を行なえる。そして、受口が透明であることにより、接続用ソケットの受口内への管体の挿入長さを目視にて確認しながら正確に接合作業を行なえる。このように、本発明の端部構造を備えた波付管を用いることで、現場での管の敷設作業が飛躍的に向上する。
【0050】
請求項記載の本発明においては、波付管がポリエチレン樹脂製のものであり、接続される管体が硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、接続用ソケットが透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものであるので、接続用ソケットと管体との接合を接着剤を使用して行なえる。そして、受口が透明であることにより、接着剤の塗布不足などが生じることなく、また、接続用ソケットの受口内への管体の挿入長さを目視にて確認しながら正確に接合作業を行なえる。この結果、水密性の良好な接合部が得られる。
【0051】
請求項記載の本発明においては、受口の外周面に存在している第2突起に合成ゴム製の環状シール材を係止することで、波付管を、たとえば戸建て住宅のコンクリートスラブを貫通する部分にあらかじめ埋設された鞘管内を挿通される排水管の一部として使用することで、上記環状シール材が鞘管の内周面にて押圧されることによって、建物の外側に位置する鞘管の開口端側において、鞘管と排水管の間の隙間を水密状に閉塞することができる。
【0054】
請求項記載の本発明においては、縮径防止コアと金型とを用いて波付管と接続用ソケットとを接続する固定リングを射出成形するので、管継手を使用することなく、施工現場にて、接続用ソケットの接続部に管体の端部を接着接合(あるいはゴム輪接合)するだけで、波付管と、この波付管とは異種材料製の管体との接合作業を行なえる波付管の端部構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波付管の端部構造の第1実施例を示す要部半縦断面図である。
【図2】図1における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
【図3】本発明の波付管の端部構造の第2実施例を示す要部半縦断面図である。
【図4】波付管の端部に接続用ソケットの差口を嵌合した状態を示す半縦断面図である。
【図5】図1の波付管の端部構造を得るための成形状態を示す説明図である。
【図6】本発明の波付管の端部構造の第3実施例を示す要部半縦断面図である。
【図7】図6における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
【図8】本発明の波付管の端部構造の第4実施例を示す要部半縦断面図である。
【図9】図8における接続用ソケットを示す半縦断面図である。
【図10】縮径防止コアである内コアの説明図である。
【図11】波付管、接続用ソケット、内コアを嵌合した状態を表す説明図である。
【図12】外金型の説明図である。
【図13】本発明の波付管の端部構造の第5実施例を示す要部半縦断面図である。
【符号の説明】
1 波付管
11,11a 山部
12 谷部
2 接続用ソケット
21 差口
211 環状溝
22 受口
23 突起
24 第2突起
3 固定リング
31 エラストマー樹脂層
32 被覆層
4 シール用のゴム輪(シールリング)
51 外金型
51a 固定側金型
51b 移動側金型
511 流路
512 嵌合溝
513 位置決め突起
514 位置決め溝
52 内コア
521 本体
522 フランジ部
523 受口円筒部
524 差口円筒部
S キャビティ
6 排水管(管体)

Claims (4)

  1. 内周面が平滑で外周面に山部と谷部が交互に連続して形成された波付管を、この波付管とは異種材料製の管体と接続するための波付管の端部構造であって、
    前記波付管の端部内周に、前記管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部が差口として嵌合され、この接続用ソケットの接続部外周と、波付管の端部外周との間に跨がって、固定リングが射出成形されて抜け止め状態で嵌合固着されているとともに、
    接続用ソケットの他端部が透明な受口であって、差口と受口の境界近傍の外周には周方向に沿って環状の突起が一体に突設され、差口の外径は受口の外径よりも径小とされ、受口の内側に波付管とは異種材料である管体の端部が接続されることを特徴とする波付管の端部構造。
  2. 波付管がポリエチレン樹脂製のものであり、接続される管体が硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、接続用ソケットが透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものである請求項1記載の波付管の端部構造。
  3. 接続用ソケットの受口の外周面に第2突起を形成し、第2突起に環状シール材を係止することが可能な請求項1又は請求項2記載の波付管の端部構造
  4. 内周面が平滑で外周面に山部と谷部が交互に連続して形成された波付管を、この波付管とは異種材料製の管体と接続するための波付管端部の製造方法であって、
    波付管の端部内周に、波付管に接続する異種材料製の管体との接続部を有する接続用ソケットの一端部である差口を嵌合させ、
    外周面形状の一部が接続用ソケットの内周面形状を呈する縮径防止コアを、縮径防止コアの外周面を接続用ソケットの内周面と一致させて接続用ソケットに嵌合させ、
    波付管の端部外周と接続用ソケットの端部外周との間に跨るように固定リングを射出成形可能な金型を、波付管及び接続用ソケットの嵌合部外周に装着し、固定リングを射出成形することを特徴とする波付管端部の製造方法。
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