JPH0579130U - シール装置 - Google Patents

シール装置

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Publication number
JPH0579130U
JPH0579130U JP018640U JP1864092U JPH0579130U JP H0579130 U JPH0579130 U JP H0579130U JP 018640 U JP018640 U JP 018640U JP 1864092 U JP1864092 U JP 1864092U JP H0579130 U JPH0579130 U JP H0579130U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
shaft
side lip
lip
housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP018640U
Other languages
English (en)
Inventor
信治 石川
Original Assignee
キーパー株式会社
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Publication date
Application filed by キーパー株式会社 filed Critical キーパー株式会社
Priority to JP018640U priority Critical patent/JPH0579130U/ja
Publication of JPH0579130U publication Critical patent/JPH0579130U/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸回転またはシール回転のいずれの場合にも
適用可能な塵埃排出および侵入防止構造を備えたシール
装置の提供。 【構成】 ハウジング1に固定されてサイドリップ5c
を有するオイルシール5と、軸2に固定されてオイルシ
ール5のサイドリップ5cの先端が接触するフランジ6
bを有する円筒部材6とからなり、サイドリップ5cの
先端部の半径方向外側の面に、軸方向Lに対し角度θを
もって傾斜する溝7を円周方向に備えている。この溝7
によって空気の流れを発生させ、空間8内の塵埃等を外
部へ排出するとともに、外部からの塵埃等の侵入を防止
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転する機械内部の液体や気体が外部へ漏れないように、また外部 からの塵埃等が機械内部に入らないように密閉するためのシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にオイルシールと呼ばれているこの種のシール装置において、特に外部か らの泥や塵埃等の侵入を防止する働きを重視するシール装置または塵埃等の多い 環境で使用されるシール装置には、通常のシールリップの他にダストリップやサ イドリップを設けることが行われている。別の手段として、オイルシールに隣接 して、回転軸にスリンガーと呼ばれる複数の折曲片を円周方向に設けた回転体を 装着し、回転軸とともに回転するこの回転体の折曲片により、内側から外側への 空気流を起こし、この空気流に乗せて内部の塵埃を外部へ排出するとともに、外 部の塵埃の機械内部への侵入を防止する装置も知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、スリンガーのような塵埃排出および侵入防止機構は、回転軸が 回転し、ハウジングに取り付けられたオイルシールが静止しているタイプの装置 には適しているが、オイルシールすなわちハウジングが回転し、軸が静止してい るタイプの装置には適用できないという問題があった。又、静止時に塵埃がリッ プ先端に達した場合効果がうすれるという問題もあった。
【0004】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、軸回転またはハウジ ング回転のいずれの場合にも適用可能で、リップ部まで達した塵埃に対しても有 効な塵埃排出および侵入防止構造を備えたシール装置を提供することを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記目的を達成するために、ハウジングあるいは軸に取り付けられて サイドリップを有するシール部材と、軸あるいはハウジングに設けられてシール 部材のサイドリップの先端が接触するフランジとからなり、サイドリップの先端 部の半径方向外側の面に、軸方向に対し傾斜する溝または突起を円周方向に備え たものである。
【0006】
【作用】
シール部材が回転すると、サイドリップ先端部の外側表面に設けた溝または突 起によって空気流が発生し、泥や塵埃はこの空気流に乗って外側へ排出されると ともに、外側からの塵埃等の侵入が防止される。また、シール部材が静止し、フ ランジが回転すると、フランジ表面に近接する空気がフランジ表面との摩擦によ って流れ、これがサイドリップ先端部の外側表面に設けた溝または突起によって 方向を変えられ、この空気流に乗って泥や塵埃が外側に排出されるとともに、外 側からの塵埃等の侵入が防止される。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示している。ハウジング1と軸2との間には、機械 内部側に軸受3が介装され、機械外部側にシール装置4が介装されている。シー ル装置4は、ハウジング1の円周面に固定されたオイルシール5と、軸2の外周 面に固定された円筒部材6とからなる。オイルシール5は、円筒部材6の円筒部 6aの外周に接触する主リップ5a、ダストリップ5b、および円筒部材6の円 筒部6aから半径方向外側に延びたフランジ6bの内側面に接触するサイドリッ プ5cとを備えている。
【0008】 サイドリップ5cは、その先端部が半径方向外側に開くように斜め成形され、 その先端部の半径方向外側の表面には、図1(b)に示すように、軸方向Lに角 度θだけ傾斜するとともに、先端部から基端部に向けて漸次浅くした溝7を円周 方向に複数個備えている。該溝7はリップ先端部から基端部に向けて漸次浅くす るのが塵埃の排出効果を高めることから好ましい。
【0009】 いま、軸2すなわち円筒部材6が静止し、ハウジング1すなわちオイルシール 5が矢印A方向に回転すると、サイドリップ5cに近接する空気に対し、溝7が 角度θをもってカウンター方向に向いているので、空気がこの溝7に沿ってサイ ドリップ5cの半径方向外側先端部から基端部側に向って流れ、リップ先端付近 の塵埃等を排出するとともに、外部からの塵埃等の侵入を防止する。
【0010】 一方、ハウジング1すなわちオイルシール5が静止し、軸2すなわち円筒部材 6がA方向とは反対の矢印B方向に回転すると、円筒部材6のフランジ6b表面 との摩擦によってこれに近接する空気が同方向に流れ、この空気が溝7にぶつか って流れを変えられ、リップ先端付近の塵埃等を排出するとともに、外部からの 塵埃等の侵入を防止する。
【0011】 このように、サイドリップ5cに形成する溝7の向きは、対向する空気に対し カウンター方向に向く必要があり、例えば上記の場合とは逆に、オイルシール5 が矢印B方向に回転したり、軸2が矢印A方向に回転する場合は、溝7は軸方向 Lに対し、図とは反対向きに斜めに形成する必要がある。なお、溝7の角度θや 深さ、長さ、数等は、ハウジング1または軸2の回転数や、サイドリップ5cの 材質、長さ等によって決められる。また、サイドリップに形成する溝を突起とし ても同様の効果が得られる。また、オイルシール5の代わりに他の形状、構造の シール部材を使用してもよい。さらに、本実施例とは反対にハウジングに円筒部 材軸にオイルシールを設けても良い。また円筒部材を使用せず、軸あるいはハウ ジングにフランジ部を形成しても良い。
【0012】
【考案の効果】
以上のように、本考案によるシール装置は、ハウジングあるいは軸に取り付け られてサイドリップを有するシール部材と、軸あるいはハウジングに設けられて シール部材のサイドリップの先端が接触するフランジとからなり、シール部材の サイドリップの先端部の半径方向外側の面に、軸方向に対し傾斜するとともに、 溝または突起を円周方向に備えているので、ハウジングまたは軸のいずれが回転 する場合にも、リップ先端付近の塵埃等を排出できるとともに、外部からの塵埃 等の侵入を効果的に防止することができる。また、溝がサイドリップの半径方向 外側に設けられているため、シール部材のサイドリップ内側の密封物を外部に飛 散させることもなく、サイドリップ先端の摩耗による影響を受けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本考案の一実施例を示すシール装置の断面
図。 (b)本考案の一実施例における要部拡大断面斜視図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 軸 3 軸受 4 シール装置 5 オイルシール(シール部材) 5a 主リップ 5b 副リップ 5c サイドリップ 6 円筒部材 6a 円筒部 6b フランジ 7 溝 8 空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングあるいは軸に取り付けられて
    サイドリップを有するシール部材と、軸あるいはハウジ
    ングに設けられて前記サイドリップの先端が接触するフ
    ランジとからなり、前記サイドリップの先端部の半径方
    向外側の面に、軸方向に対し傾斜する溝または突起を円
    周方向に備えたシール装置。
JP018640U 1992-03-31 1992-03-31 シール装置 Pending JPH0579130U (ja)

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JP018640U JPH0579130U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シール装置

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JP018640U JPH0579130U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シール装置

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Publication Number Publication Date
JPH0579130U true JPH0579130U (ja) 1993-10-26

Family

ID=11977202

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JP018640U Pending JPH0579130U (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シール装置

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JP (1) JPH0579130U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053991A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 光洋シーリングテクノ株式会社 農機具の車軸用密封装置
JP2022136966A (ja) * 2021-03-08 2022-09-21 カール・フロイデンベルク・カーゲー シールリング

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61501161A (ja) * 1984-02-10 1986-06-12 フエデラル−モガル コ−ポレ−シヨン 一体化されたグリースシール
JPS626355U (ja) * 1985-06-25 1987-01-14

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